【実施例】
【0016】
図1(A)、(B)は、本発明の実施例に係る情報処理システムの概略を説明する図である。
図1(A)に示す情報処理システム10は、自動車、二輪車等の移動体上に置かれる情報処理端末20と、情報処理端末20と無線通信網30を介して接続されるサーバー40〜40nとを備えている。
【0017】
無線通信網30は、一定強度で電波信号を発する基地局32と、基地局32に接続されたインターネット等のネットワーク34とを含む。基地局32がカバーするエリア内に存在する情報処理端末20は、無線通信網30を介して種々のサーバー40〜40nと無線によるデータ通信を可能にする。情報処理端末20と基地局32間の通信は、公衆無線回線網や、LAN、WAN、WiFiなどの無線通信を用いることができる。サーバー40〜40nは、例えば、インターネットのURL上においてウェブページを提供する。
【0018】
図1(B)に示す情報処理システム10Aでは、情報処理端末20は、通信端末20Aと、ナビゲーション装置20Bとを含んで構成される。携帯端末20Aは、例えばスマートフォンのような多機能型の端末であり、通信機能やその他のアプリケーションを処理する機能を備えている。ナビゲーション装置20Bは車載用であり、ナビゲーション装置20Bは、携帯端末20Aに接続され、携帯端末20Aの機能を利用することでネットワーク34を介してサーバー40に接続することができる。
【0019】
図2は、
図1(A)に示す情報処理端末20の典型的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理端末20は、ユーザーからの入力を受け取る入力部100、外部と無線によるデータ通信を可能にする無線通信部110、情報処理端末20の現在位置を検出する位置検出部120、ディスプレイに画像データを表示させる表示制御部130、スピーカから音声を出力させる音声出力部140、音声データや画像データ等のメディアデータを再生するメディア再生部150、プログラムやアプリケーションソフトなどを実行し各部を制御する制御部160、無線通信部110を介してインターネット上の所定のサイトから情報を検索するための検索アプリケーションを保持する検索アプリ保持部170、プログラムデータを格納するプログラムメモリ180、種々のデータを記憶するデータメモリ190を備えている。さらに、ここには示さないが、他の電子機器との間で有線によるデータ通信を可能にするインターフェースを備えることもできる。
【0020】
無線通信部110は、
図1に示すように無線通信網30を介してサーバー40〜40nとの通信を確立し、さらには情報処理端末20の周辺に存在する他の電子機器との間で近距離無線通信を確立するようにしてもよい。位置検出部120は、情報処理端末20がGPS信号を受信するGPS受信機を備えている場合には、GPS信号により算出された情報処理端末の緯度、経度等の絶対位置情報を検出する。これ以外にも、位置検出部120は、車両に搭載されたGPS受信機から位置情報を取得したり、あるいはサーバーや、その他の路面に設置された位置情報配信装置などから位置情報を取得するものであってもよい。
【0021】
メディア再生部150は、CD、DVD、ブルーレイディスク、メモリ媒体、データメモリ180などに記録された音声データや画像データを再生する機能、テレビ放送やラジオ放送を受信・再生する機能などを有する。
【0022】
検索アプリ保持部170は、1つ若しくは複数の検索アプリケーションソフトウエアを保持する。好ましい態様では、各検索アプリケーションは、それぞれのジャンルまたはカテゴリー等に応じた情報を検索するものであり、例えば、ある検索アプリケーションは、レストランに関する情報を検索し、ある検索アプリケーションは、ホテルに関する情報を検索し、ある検索アプリケーションは、観光地に関する情報を検索する。ジャンル別またはカテゴリー別に検索アプリケーションが保持されている場合には、検索アプリ保持部170は、検索アプリケーションを識別する識別コードとそれに対応するジャンル識別コードとを関連付けした管理テーブルを保持することができる。但し、1つの検索アプリケーションは、必ずしも1つのジャンルに制限される必要はなく、1つの検索アプリケーションが複数のジャンルにわたる情報を検索するものであってもよく、この場合、1つの検索アプリケーションには複数のジャンル識別コードが対応付けされる。
【0023】
検索アプリケーションは、情報処理端末20に予め保持されたものであってもよいし、ユーザーがサーバーからダウンロードしたものであってもよい。好ましい態様では、情報処理端末20のディスプレイには、検索アプリケーションのアイコンが表示され、ユーザーは、アイコンを選択することで検索アプリケーションを起動させることができる。さらに他の好ましい態様では、ナビゲーション機能が実行されているとき、制御部160は、管理テーブルを参照して所定の検索アプリケーションを選択し、当該アプリケーションを自動的に起動させ、情報を検索させる。
【0024】
プログラムメモリ180は、無線通信部110を制御するプログラム、メディア再生部150を制御するプログラム、ナビゲーション機能を制御するプログラムなどを記憶する。プログラムメモリ180に格納されたプログラムは、制御部160によって実行される。
【0025】
データメモリ190は、種々のデータを蓄積するものであるが、データメモリ190は、電源が遮断されてもデータが保存される不揮発性記憶媒体(例えば、半導体メモリやハードディスク)を含み、例えば無線通信部110を介してサーバーから取得されたデータを保持することができる。
【0026】
情報処理端末20は、上記したようにナビゲーション機能を含み、位置検出部120により情報処理端末20の現在地を検出すると、当該現在地の周辺の道路地図をディスプレイに表示する。また、目的地が設定された場合には、目的地までのルートを探索し、目的地までのルートを案内する。ディスプレイに表示される道路地図データは、情報処理端末20が保有するものを用いることもできるし、サーバー40から配信されたものを利用することもできる。
【0027】
次に、ナビゲーション機能に含まれる道路地図表示機能について説明する。
図3は、本実施例による道路地図表示機能200の構成を表したブロック図である。本実施例の道路地図表示機能200は、現在地周辺の道路地図がディスプレイの表示エリア内に表示されるとき、情報処理端末20が保有するローカルなPOI情報を道路地図上に表示し、これに加えてインターネット上から取得したPOI情報を表示することが可能である。ここで、説明の便宜上、情報処理端末20が保有するローカルなPOI情報を内部POI情報と称し、インターネット等の外部から取得したPOI情報を外部POI情報と称する。また、POI情報とは、観光地、名所、施設等の種々の地点に関する情報を表す総称である。
【0028】
内部POI情報格納部210は、内部POI情報をデータメモリ190に格納する。例えば、内部POI情報は、
図4に示すようなデータを有することができる。すなわち、内部POI情報は、POI情報を識別する識別データ、POI情報の属性データ(例えば、名前、住所、電話番号、系列の有無など)、POI情報の緯度、経度等を示す座標データ)、POI情報を表示するときのアイコンデータ、POI情報のジャンルやカテゴリーを示すジャンルデータ、POI情報が更新された更新日時データ、POI情報の詳細データ(観光地、名所、施設などの説明など)を含むことができる。
【0029】
表示ジャンル設定部220は、表示されるPOI情報のジャンルを設定し、その設定情報を保持する。この設定は、ユーザーによって行うことができる。例えば、レストランのジャンルのみを表示させ、それ以外を非表示に設定することができる。
【0030】
内部POI情報表示部230は、ディスプレイの表示エリア内に道路地図が表示されるとき、当該道路地図上に表示すべき内部POI情報を内部POI情報格納部210から読出し、これを表示する。好ましい例では、位置検出部120により現在地が検出されると、その周辺の道路地図が表示される。内部POI情報表示部230は、表示エリアもしくは表示される道路地図の座標内に含まれる内部POI情報を検索し、そのアイコン画像を道路地図上に表示する。
【0031】
外部POI情報検索部240は、検索アプリ保持部170に保持された検索アプリケーションを起動し、無線通信部110を介してインターネット上のサーバーから外部POI情報を検索する。外部POI情報の検索は、好ましい態様では、ディスプレイに現在地の周辺の道路地図が表示されたとき、バックグランド処理にて実行する。これ以外にも、ユーザーが周辺施設検索を行うとき、目的地の設定を行うときに、外部POI情報の検索を行うようにしてもよいし、ユーザーからの指示があったときに検索をするようにしてもよい。
【0032】
さらに好ましい態様では、外部POI情報検索部240は、道路地図上に表示された内部POI情報のジャンルを識別し、当該識別されたジャンルを識別子に用いて情報の検索を行う。あるいは、表示ジャンル設定部220において表示設定されたジャンルを識別し、これを識別子に用いて情報の検索を行うようにしてもよい。好ましい態様では、検索保持アプリ保持部170が、複数のジャンルの検索アプリケーションを保持している場合には、上記した管理テーブルを参照して、識別子に対応する検索アプリケーションを選択し、当該検索アプリケーションがアクセスしたURLもしくはウェブページ上の情報を検索する。もし、検索アプリケーションがジャンル別に用意されていない場合には、任意の検索アプリケーションを起動し、上記の識別子を検索キーワードに用いてインターネット上のサーバーから情報を検索する。外部POI情報検索部240によって検索されたデータは、データメモリ190に蓄積される。
【0033】
図5は、外部POI情報検索部240の動作フローを示している。ここでは、現在地周辺の道路地図が表示されたときに検索が起動される例を示している。現在地の道路地図が表示されると(S101)、外部POI情報検索部240は、バックグランド処理にて動作を開始され、表示される内部POI情報のジャンルを識別する(S102)。この識別は、上記したように、道路地図上に表示されている内部POI情報から、あるいは表示ジャンル設定部220の設定情報から識別する。次に、外部POI情報検索部240は、識別されたジャンル、すなわち識別子に該当する検索アプリケーションが検索アプリ保持部170によって保持されているか否かを検索する(S103)。例えば、識別子が「レストラン」のジャンルであったとき、検索アプリ保持部170がレストランを検索する検索アプリを保持しているか否かをチェックする。このチェックは、上記したように、検索アプリ保持部170に保持された管理テーブルを参照することにより行われる。
【0034】
識別子に該当する検索アプリケーションが見つかった場合には、当該検索アプリケーションを起動させ、そのインターネット上のアクセスされたウェブサイトから情報が収集され(S106)、この収集された情報がデータメモリ190に蓄積される(S107)。一方、識別子に該当する検索アプリケーションが見つからなかった場合には、任意の検索アプリケーションまたはブラウザを起動して、識別子をキーワードに用いて情報の検索、収集を行い(S106)、収集された情報がデータメモリ190に蓄積される(S107)。
【0035】
次に、外部POI情報抽出部250について説明する。外部POI情報抽出部250は、外部POI情報検索部240により検索された情報から外部POI情報を抽出する。ここでは、説明を判り易くするため、POI情報がレストランに関するものとする。
【0036】
初めに、外部POI情報抽出部250は、ウェブページで紹介されたレストランの文字列やタグ情報などから、名前、郵便番号、住所、電話番号、URL(WWW)などのレストランの固有情報を抽出する。次に、レストランの名前、住所、電話番号等を検索子に用いてレストランの座標(緯度、経度)を検索する。例えば、最初に、内部POI情報格納部210のデータベースに一致するレストランがあるか否かを検索し、一致するものがあれば、その座標に決定する。もし、一致するものがなければ、特許文献1のようにブラウザを用いて位置検索サーバーを利用してレストランの座標を検索する。それでも検索できなければ、レストランの住所からその座標を予測するようにしてもよい。座標が検索できたならば、次に、外部POI情報抽出部250は、それらのレストランの中から、道路地図の表示エリア内に座標をもつレストランの絞込みを行う。こうして、道路地図の表示エリア内に表示可能なレストランが選択されたことになる。
【0037】
図6は、外部POI情報抽出部の抽出動作を示すフローである。外部POI情報検索部240により検索された情報から外部POI情報の固有情報を抽出し(S201)、次に、抽出された固有情報に基づき外部POI情報の座標を識別する(S202)。次に、外部POI情報抽出部250は、道路地図の表示エリアと外部POI情報の座標とを比較し(S203)、外部POI情報が表示エリア内であるか否かを判定する(S204)。表示エリア内の座標であれば、表示可能な外部POI情報として抽出される(S205)。こうして、検索された情報の中から表示可能な全ての外部POI情報が抽出される(S206)。
【0038】
外部POI情報抽出部250によって抽出された外部POI情報は、
図7に示すようなデータ構成例で保存される。同図に示すように、外部POI情報は、外部POIを識別するデータ、外部POIの属性データ(例えば、名前、住所、電話番号など)、外部POI情報を検索した検索アプリの識別データ(またはジャンル)、インターネット上から取得された取得日時データ、ウェブページ上で紹介されている評価、口コミなどの詳細データ、ウェブページのURLなどである。なお、ここでのジャンルは、検索されたときの識別子である。
【0039】
次に、重複POI判定部260の動作を
図8のフローに基づき説明する。重複POI判定部260は、外部POI情報抽出部250によって抽出された外部POI情報と道路地図上に表示された内部POI情報とを比較する(S301)。ここでの比較は、POI情報に含まれる座標が一致するか否かを比較し、一致する場合にはさらに属性(例えば、名前)も比較するようにしてもよい。例えば、同一ビル内に複数の異なる施設が存在する場合があり、座標が一致しても施設が同じとは限らないからである。外部POI情報が内部POI情報に一致すれば(S302)、これを判別できるようにするため、外部POI情報にフラグが設定される(S303)。こうして、抽出されたすべての外部POI情報が内部POI情報に重複するか否かを判定される(S304)。
【0040】
次に、外部POI情報表示部270について説明する。外部POI情報表示部270は、表示エリア内の道路地図上に、抽出された外部POI情報の存在を識別できるようにアイコン等を表示する。このため、先ず、外部POI情報表示部270は、外部POI情報をどのようなアイコンで表示するかを決定する。好ましい態様では、外部POI情報表示部270は、外部POI情報がどのような経緯により検索されたものであるかをユーザーが認識できるようにする。つまり、外部POI情報は、情報処理端末10に保持された検索アプリケーションによってインターネット上から抽出されたものであるならば、当該検索アプリケーションを識別できるようなアイコンを表示する。検索アプリケーションは、ユーザー自身によって情報処理端末に登録された可能性が高く、その場合の検索結果は、ユーザーが信頼できるPOI情報であると推測される。検索アプリケーションを識別できるアイコンがインターネット上のURLのサイト若しくはウェブページに含まれていれば、当該アイコンの画像データは他のデータとともに取り込まれ、例えば、
図7の「詳細」に格納される。この場合、ウェブページのタグなどからアイコンを判別することができる。他方、検索アプリケーションを識別できるようなアイコンは、必ずしもインターネット上から取得できるとは限らないので、その場合には、アイコンの画像データを予め用意しておき、その中から該当するアイコンの画像データを選択する。例えば
図9に示すように、外部POI情報表示部270は、情報処理端末20に保持されている検索アプリケーションの識別コードとそれに対応するアイコンの画像データをデータメモリ190に保持し、外部POI情報の検索に用いた検索アプリケーションに対応するアイコンの画像データを選択する。この
図9に示すアイコンの画像データは、ナビゲーション機能が起動されていないときに情報処理端末20のディスプレイに表示される検索アプリケーションのアイコンの画像データと同一であることができる。
【0041】
次に、外部POI情報表示部270は、外部POI情報の表示態様を決定する。外部POI情報表示部270は、重複POI判定部260の判定結果に基づき、重複しないPOI情報の場合には、それ自身のアイコンを対応する座標に表示する、他方、重複する外部POI情報の場合には、ある態様では、内部POI情報のアイコンに隣接するように外部POI情報のアイコンを表示する。他の好ましい態様では、重複する外部POI情報のアイコンを、内部POI情報のアイコンに合成するような形態で表示する。この場合、外部POI情報のアイコンが内部POI情報のアイコンから判別できるようが合成にすることが望ましい。さらに他の好ましい態様では、内部POI情報のアイコンが上書きされ、重複する外部POI情報のアイコンが表示される。いずれの表示態様を選択するかは、任意であり、その選択は、ユーザーによって決定することも可能である。
【0042】
図10は、外部POI情報表示部270の動作を説明するフローである。外部POI情報表示部270は、外部POI情報にオリジナルのアイコンの画像データが含まれているか否かを判定し(S401)、含まれていれば当該アイコンの画像データを選択し(S402)、含まれていなければ
図9に示すようなテーブルを参照し、予め用意された検索アプリケーションに該当するアイコンの画像データを選択する(S403)。次に、外部POI情報表示部270は、設定されたフラグを参照して外部POI情報が内部POI情報に重複するか否かを判別し(S404)、重複すれば、予め決められた表示態様に従い外部POI情報のアイコンをその座標に表示する(S405)、重複しなければ、外部POI情報のアイコンが単独でその座標に表示される(S406)。こうして、すべての外部POI情報のアイコンが表示エリア内に表示される(S407)。
【0043】
このように本実施例によれば、内部POI情報に加えて外部POI情報を表示するようにしたので、ユーザーは、内部POI情報とともに、情報処理端末20に保持されていない鮮度のある外部POI情報を同時に見ることができる。また、外部POI情報のアイコンは、検索アプリケーションを識別させるものであるから、ユーザーは、外部POI情報の信頼度を評価することができる。
【0044】
なお、上記例では、外部POI情報表示部270は、外部POI情報のアイコンを表示するようにしたが、外部POI情報が内部POI情報と重複している場合には、必ずしも外部POI情報のアイコンを表示せず、検索アプリケーションを識別できるような文字情報を表示するようにしてもよい。ユーザーにしてみれば、外部POI情報の検索の属性がわかればよい。
【0045】
図11に外部POI情報表示部の表示例を示す。
図11(A1)は、表示エリア300内に現在地Mの周辺の道路地図が表示された状態を示している。この表示エリア300内には、内部POI Aのアイコン310と、内部POI Bのアイコン320が表示されている。ここで、内部POI Aは、レストラン、内部POI Bは、ホテルとする。このような表示状態から、外部POI情報検索部240が起動される。
【0046】
外部POI情報検索部240は、表示エリア300に表示されている内部POI情報のジャンルとして、「レストラン」、「ホテル」を識別し、このジャンルに該当する検索アプリケーションを選択する。レストランに該当する検索アプリケーションRは、決められたURLにアクセスし、そこからレストランに関する情報を収集する。一方、ホテルに該当する検索アプリケーションHは、決められたURLにアクセスし、そこからホテルに関する情報を収集する。もし、レストランおよびホテルに該当する検索アプリケーションR、Hがない場合には、通常のブラウザを起動し、「レストラン」、「ホテル」をそれぞれの検索子に使用してインターネット上のレストランおよびホテルを検索する。あるいは、予め決められたレストラン検索サーバー、ホテル検索サーバーをアクセスし、そこからレストランおよびホテルに関する情報を収集するようにしてもよい。検索によるヒット件数が多い場合には、一定の数に制限してもよく、その場合には、内部POI A、Bの住所に含まれる市区町村名を検索子に用いて一致するものを絞り込むようにしてもよい。
【0047】
図11(A2)は、検索された外部POI情報の表示例である。(A1)との差分をみると、外部POI情報として新しいアイコン312と330が追加されている。アイコン312は、内部POI Aと重複する外部POI Aを表しており、アイコン310に隣接して表示される。また、アイコン312は、内部POI Aであるレストランを検索するときに用いられた検索アプリケーションRを識別させる形態である。アイコン330は、内部POI情報には存在しなかった新しいレストランであり、外部POI Cとして表示される。このアイコン330もまた、アイコン312と同様に、レストランを検索するときに用いられた検索アプリケーションRを識別させる形態である。
【0048】
図11(B1)、(B2)は、外部POI情報と内部POI情報とが合成して表示される例を示している。内部POI Aのアイコン310に重なるようにアイコン312が合成して表示される。この場合、いずれか一方を透過処理することで、アイコン310とアイコン312の双方が視認できるようにする。アイコン330は、重複しないので、そのまま表示される。
【0049】
図11(C1)、(C2)は、外部POI情報を識別するための文字列や評価マークなどを表示する例を示している。内部POI Aを示すアイコン310の近傍に、外部POI Aが検索アプリケーションRにより検索されたことがわかるような文字列(食べログ)314が表示される。さらに外部POI Aに関する紹介情報としての評価を示すマーク(星印)が表示されるようにしてもよい。また、外部POI Cを示すアイコン332の形態は、任意であるが、ここでは内部POIと同様のアイコンの形態で表示されているが、少なくとも、外部POI Cが検索アプリケーションRで検索されたことがわかるような文字列332が表示され、また同様に、その紹介情報も表示される。
【0050】
こうして表示エリア内に表示された外部POI情報は、その座標を参照することで、内部POI情報と同様に目的地や立寄地に設定することが可能である。また、外部POI情報は、
図7に示すようなデータ構成を有するので、アイコンを、外部POI情報に含まれるデータ(関連情報)とリンクさせるようにしてもよい。例えば、ユーザーが表示されたアイコンを選択することで、外部POI情報の詳細な情報に含まれる、レストランの口コミ情報や写真などを表示するようにしてもよい。さらには、アイコンを選択したときに、外部POI情報に含まれるURLを参照することで、そのURLのサイトのウェブページに表示を切替えるようにしてもよい。
【0051】
このように本実施例によれば、ユーザーは、情報処理端末20が保有する内部POI情報に加えて、ユーザー自身が利用可能な検索アプリケーションから取得した外部POI情報を一緒に見ることができ、内部POI情報と外部POI情報とを選択するような手間が省ける。
【0052】
次に、外部POI情報表示部270による他の表示例について説明する。この例では、外部POI情報表示部270は、内部POI情報に存在しない新しい外部POI情報を検索した場合には、当該外部POI情報を、検索アプリケーションに由来するアイコンではなく、外部POI情報の属性に由来するアイコンで表示する。好ましい態様では、外部POI情報が系列またはチェーン店であることを示す情報を含んでいるとき、外部POI情報表示部270は、内部POI情報に用いられている系列またはチェーン店と同じアイコンで表示する。例えば、外部POI情報が、Aレストランの系列である場合には、その系列であることを示す代表的なアイコンを用いて表示される。但し、外部POIの属性に由来する情報と検索アプリケーションを識別する情報とを併せて表示させても良い。
【0053】
また、他の好ましい態様では、外部POI情報が系列またはチェーン店に属さない場合には、外部POI情報のジャンルを表す典型的なアイコンで表示する。例えば、外部POI情報のジャンルがレストランであれば、典型的なレストランを表すアイコン、外部POI情報がホテルであれば、典型的なホテルを表すアイコンで表示される。必要であれば、外部POI情報表示部270は、チェーン店や系列を表すアイコン、ジャンルを表す典型的なアイコンの画像データを予め用意しておき、そこから選択したり、インターネット上からそのような典型的なアイコンを検索し、取得するようにしてもよい。この場合にも、検索アプリケーションを識別する情報と併せて表示させるようにしても良い。
【0054】
図12(A)は、外部POI情報が系列のアイコンで表示された例であり、外部POI Cを示すアイコン344は、系列Aを識別させる形態を有する。また、
図12(B)は、外部POI情報がジャンルを表す典型的なアイコンで表示された例であり、外部POI Cを示すアイコン346は、典型的なレストランを識別させる形態を有する。
【0055】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。