【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、この目的は、第1の煎出チャンバ要素および第2の煎出チャンバ要素を備える、分量カプセルを抽出するための煎出装置であって、第1の煎出チャンバ要素は、第1および第2の煎出チャンバ要素が互いに離間している装填位置と、実質的に閉鎖した煎出チャンバを形成するために第1および第2の煎出チャンバ要素が互いにより接近している抽出位置との間で移動可能になっている、煎出装置において、該煎出装置は、装填位置と抽出位置との間での移動中、第1の煎出チャンバ要素が第1および第2の煎出チャンバ要素が互いに離間しているときには、軸方向に沿って直線移動を行い、第1および第2の煎出チャンバ要素が少なくとも部分的に互いにより接近しているときには、軸方向と直交する旋回軸を中心とする旋回を追加的に行うように設計されている、煎出装置によって達成されることになる。
【0007】
これによって、第1の煎出チャンバ要素を、少なくとも装填位置において、第2の煎出チャンバ要素に対して傾けて配向させることが可能であり、装填位置から抽出位置への移動中、特に抽出位置に達する直前において、第2の煎出チャンバ要素と真っ直ぐに並んで配向させることが可能である。従って、先行技術と比較して、第1の煎出チャンバ要素が装填位置において傾斜していることによって、第1および第2の煎出チャンバ要素間の中間位置への挿入中、分量カプセルが第1の煎出チャンバ要素、特に第1の煎出チャンバ要素の第1の穿孔手段に引っ掛かるおそれが、有利に低減されることになる。ユーザーが煎出装置を急いで用いるとき、分量カプセルが中間位置にまだ正確に配置されていないにもかかわらず、第1の煎出チャンバ要素を装填位置から抽出位置に移動させるための閉鎖機構が作動されてしまうことがよくある。これによって、もし第1の煎出チャンバ要素が装填位置から抽出位置への移動の開始時にすでに垂直方向に配向していたなら、および/またはまず第1に垂直方向に旋回されていたなら、分量カプセルは、分量カプセル用供給開口と第1の煎出チャンバ要素との間に無理に押し込まれることになる。本発明による煎出装置の場合、無理な押し込みのおそれが低減される。何故なら、閉鎖機構が作動されるとき、第1の煎出チャンバ要素は、まず第1に、傾斜位置にとどまっており、第2の煎出チャンバ要素に向かってそのまま軸移動するにすぎないからである。第1の煎出チャンバ要素は、分量カプセルが特に第2の煎出チャンバ要素に向かってすでに供給開口から離間してから、かなり後になって、初めて真っ直ぐに配向されるようになっている。第1の煎出チャンバ要素は、好ましくは、旋回中、1°から30°の間の角度、さらに好ましくは、1°から15°の間の角度、さらに一層好ましくは、本質的に6°の角度で旋回されるようになっている。装填位置から抽出位置への移動中、第1の煎出チャンバ要素は、好ましくは、まず第1に、第2の煎出チャンバ要素に向かってもっぱら直線的に移動され、次いで、第2の煎出チャンバ要素に向かう軸方向に沿った直線移動に加えて、旋回軸を中心として旋回し(すなわち、軸方向に沿って方向変換し)、次いで、第2の煎出チャンバ要素に向かって軸方向に沿ってもっぱら直線的に移動されることになる。第1の煎出チャンバ要素の端面は、好ましくは、第1および第2の煎出チャンバ要素間の距離が供給開口の近傍において最も大きくなるように、装填方向において軸方向と直交する面に対して傾斜している。軸方向は、好ましくは、水平面、すなわち、重力場と直交する面内に延在している。
【0008】
好ましい発展的形態によれば、第1の煎出チャンバ要素の第2の煎出チャンバ要素と向き合っている端面は、装填位置では、軸方向と直交して配向された面に対して傾斜されるようになっており、抽出位置では、軸方向と直交して配向されるようになっている、ことが規定されている。従って、有利には、第1の煎出チャンバ要素による煎出チャンバの実質的な密封を確実なものとし、同時に、分量カプセルを極めて確実にかつ軸方向に対して横方向に支障を生じやすい傾向をもたらすことなく挿入することができる。上記の面は、好ましくは、地球重力場と平行におよび/または分量カプセルを煎出装置内に挿入する際の装填方向と平行に配向されている。
【0009】
好ましい発展的形態によれば、第1の煎出チャンバ要素は、横方向ガイドレールによって、装填位置と抽出位置との間で案内されるようになっており、ガイドレールは、実質的に軸方向に沿って延在しており、第2の煎出チャンバ要素に面する領域において、重力場に沿って、装填方向に沿って、および/または軸方向と直交する方向に沿って、位置ずれ部を有している、ことが規定されている。横方向ガイドレールは、好ましくは、煎出装置のハウジング壁の細長孔からなっており、第1の煎出チャンバ要素は、この細長孔内に配置された横断ボルトを介して案内されるようになっている。ガイドレールの位置ずれ部によって、横断ボルトが位置ずれ部を通過するとき、第1の煎出チャンバ要素の旋回が自動的に行われることになる。位置ずれ部は、好ましくは、軸方向にのみ沿って延在する2つのガイドレール区域間に配置されている。
【0010】
本発明のさらに他の主題または好ましい発展的形態によれば、煎出装置は、供給開口であって、装填位置において、分量カプセルを装填方向に沿って第1および第2の煎出チャンバ要素間に供給するために設けられている、供給開口を有しており、第1の煎出チャンバ要素は、端面であって、第2の煎出チャンバ要素と向き合っており、装填位置において、装填方向に対して傾斜して配向されるようになっている、端面を有している、ことが規定されている。これによって、有利には、支障が生じにくい方法によって、前述した分量カプセルの簡単かつ安全な供給を確実なものとすることができる。抽出位置では、端面は、好ましくは、装填方向および/または重力場と実質的に平行に配向されるようになっている。
【0011】
本発明のさらに他の主題または好ましい発展的形態によれば、第1の煎出チャンバ要素は、分量カプセルを保持するための少なくとも1つのカプセルストッパを有しており、該カプセルストッパは、第1の煎出チャンバ要素に剛性的に接続されており、重力場に沿って実質的に煎出チャンバの下方に配置されるようになっていることが、規定されている。有利には、分量カプセルは、これによって、煎出装置の充填中、充填位置から抽出位置への移行中、および抽出位置からの後退中の一部において、カプセルストッパによって保持されることになる。カプセルストッパは、好ましくは、第1の煎出チャンバ要素と一体に形成されており、その結果、比較的費用効率の高い簡単な製造が可能になる。カプセルストッパは、任意選択的に、第1の煎出チャンバ要素に一体的または剛性的に接続されていてもよい。
【0012】
本発明のさらに他の主題または好ましい発展的形態によれば、煎出チャンバ要素は、少なくとも1つのカプセルエジェクタを有しており、該カプセルエジェクタは、重力場に沿って実質的に煎出チャンバの下方に配置されるようになっており、抽出位置から装填位置への第1の煎出チャンバ要素の移動中、第1の煎出チャンバ要素に剛性的に接続されたカプセルストッパから、分量カプセを取り外すようになっていることが、規定されている。従って、有利には、確実に作動する自動排出機構がもたらされることになる。前記排出機構は、第1の煎出チャンバ要素が抽出位置から装填位置に後退するときに、分量カプセルを排出するようになっている。
【0013】
好ましい発展的形態によれば、カプセルエジェクタは、アームを有しており、該アームは、実質的に軸方向に沿って延在しており、かつ自立端を有しており、該自立端は、第2の煎出チャンバ要素の方向に停止面を有しており、該停止面は、軸方向と実質的に直交しており、抽出位置から装填位置への第1の煎出チャンバ要素の移動中に、分量カプセルをカプセルストッパから取り外すようになっており、該自立端は、第2の煎出チャンバ要素から離れる方を向いた側にガイド斜面を有しており、該ガイド斜面は、装填位置から抽出位置への第1の煎出チャンバ要素の移動中、分量カプセルがカプセルストッパ上にとどまることを可能にするようになっている、ことが規定されている。従って、自動的なカプセル排出機構が、簡単に実現されることになる。前記カプセル排出機構は、装填位置から抽出位置へのカプセルの確実な移送を可能にし、抽出位置から装填位置に向かうカプセルの確実な後退を可能にし、さらに、装填位置に達する前の後退中のカプセルの確実の排出を可能にする。カプセルストッパは、好ましくは、カプセルストッパの少なくとも1つの自由端が、煎出チャンバから離れる方に向かって、すなわち、具体的には重量場に沿って下方に弾性的に旋回可能になるように設計されている。従って、分量カプセルは、装填位置から抽出位置に向かって、第1の煎出チャンバ要素と一緒に大きな抵抗を受けることなく移動可能である。その一方、前記分量カプセルは、抽出位置から装填位置への後退中、装填位置に達する直前にカプセルエジェクタと当接し、この作動過程において、カプセルストッパによって押し出され、これによって、分量カプセルは、重量の作用によって、第1および第2の煎出チャンバ要素間の領域から外に排出されることになる。
【0014】
好ましい発展的形態によれば、煎出装置は、装填位置における分量カプセルの方位が抽出位置における分量カプセルの方位と実質的に同じであるように、設計されており、分量カプセルのカプセルカバーは、好ましくは、重量場および/または装填方向と実質的に平行に配向されるようになっている、ことが規定されている。従って、装填位置から抽出位置への第1の煎出チャンバ要素の移動中、分量カプセルの再配向が不要であり、その結果、例えば、分量カプセルが煎出装置内で再配向される結果としての分量カプセルのすべりまたは傾斜によって生じることがある誤動作が確実に回避される。これによって、煎出装置のエラー感受性が低減されることになる。
【0015】
好ましい発展的形態によれば、第1の煎出チャンバ要素は、第1の穿孔手段を有しており、該第1の穿孔手段は、端面から第2の煎出チャンバ要素に向かって直角に突出しており、かつ端面のカプセルストッパから離れる側の領域において、好ましくは重力場と非平行となるように実質的に配置されている、ことが規定されている。第1の煎出チャンバ要素の端面は、好ましくは、第1および第2の煎出チャンバ要素間の距離が供給開口の近傍において最も大きくなるように、装填方向において軸方向と直交する面に対して傾斜している。従って、この領域内に、分量カプセルが挿入操作中に第1の穿孔手段に引っ掛かるおそれをもたらすことなく突出する第1の穿孔手段を配置するのに十分な空間が得られることになる。
【0016】
好ましい発展的形態によれば、煎出装置は、分量カプセルが旋回軸を中心とする旋回中に第1の穿孔手段によって穿孔されるように設計されている、ことが規定されている。穿孔を行うために、旋回する第1の煎出チャンバ要素のトルクが有利に用いられることになる。従って、ユーザーに必要な労力が低減され、煎出装置の操作の容易さが高められることになる。
【0017】
好ましい発展的形態によれば、第1の煎出チャンバ要素は、供給手段であって、抽出位置において、第1の穿孔手段によって穿孔された分量カプセル内に抽出液体を供給するために設けられている、供給手段を備えている、ことが規定されている。従って、抽出位置において、分量カプセル内に含まれる飲料物質を抽出するための抽出操作を行うことができる。
【0018】
好ましい発展的形態によれば、第1の煎出チャンバ要素は、横方向保持アームに連結されており、該横方向保持アームは、分量カプセルのカプセルフランジの背後に係合し、第1の煎出チャンバ要素と一緒に、装填位置と抽出位置との間で軸方向に沿って少なくとも部分的に移動可能になっている、ことが規定されている。有利には、水平軸に対する分量カプセル位置の保持は、第1に、装填位置においておよび装填位置から抽出位置への移行中に、確実なものになる。第2に、抽出操作の後、第1の煎出チャンバ要素の後退中、分量カプセルは、該分量カプセルを排出するために、第2の煎出チャンバ要素から少なくとも部分的に再び引き出されることになる。保持アームは、特に第2の煎出チャンバ要素に向かう方向においてのみカプセルフランジを包み込んでいる。保持アームは、任意選択的に、第1の煎出チャンバ要素に一体的または剛性的に接続されていてもよい。
【0019】
好ましい発展的形態によれば、保持アームは、第1の煎出チャンバ要素に対して軸方向に沿って移動可能になっており、および/または保持アームは、装填位置と抽出位置との間において第1の煎出チャンバ要素を移動させるために設けられたトグルレバージョイントに連結されている、ことが規定されている。これによって、構造に関して特に小形化された保持アームの安定した固定が得られることになる。さらに、保持アームと第1の煎出チャンバ要素との間の相対的な移動によって、抽出位置から装填位置への第1の煎出チャンバ要素の後退中、カプセルフランジを第1の煎出チャンバ要素から離間させることができる。これによって、カプセルエジェクタによる分量カプセルの摩擦のない排出が助長されることになる。
【0020】
好ましい発展的形態によれば、第2の煎出チャンバ要素は、少なくとも1つの第2の穿孔手段を有しており、該第2の穿孔手段は、第2の煎出チャンバ要素から軸方向と実質的に平行に第1の煎出チャンバ要素に向かって延在している、ことが規定されている。従って、有利には、抽出操作中の分量カプセルからの飲料抽出物の排出が確実なものになる。
【0021】
好ましい発展的形態によれば、第2の煎出チャンバ要素は、抽出位置において分量カプセルを受け入れるための中空ベル状要素を備えており、該ベル状要素の基部領域は、好ましくは、第2の穿孔手段によって穿孔された分量カプセルから抽出液体を運び出すための少なくとも1つの凹みを備えており、第2の穿孔手段は、さらに好ましくは、凹みの領域に配置されており、該凹みは、さらに一層好ましくは、抽出液体を煎出チャンバから取り出すための排出通路に通じている、ことが規定されている。この凹みは、好ましくは、支持構造および/または柱構造を備えており、これによって、分量カプセルは、凹みの領域において、第2の煎出チャンバ要素から確実に離間されることになる。これによって、カプセル基部による凹みの断面の減少が阻止され、抽出液体をいつでも確実に取り出すことができる。
【0022】
好ましい発展的形態によれば、抽出位置において、カプセルストッパは、実質的に第2の煎出チャンバ要素の下方に配置されるようになっており、および/または抽出位置において、保持アームは、各々、第2の煎出チャンバ要素に隣接して横方向に配置されるようになっている、ことが規定されている。有利には、第2の煎出チャンバ要素は、対応する凹みを有しており、抽出位置において、該凹み内に、カプセルストッパおよび/または保持アームが相応に移動するようになっている。従って、先行技術と比較して、保持アームの横方向の旋回が必要ではなく、その結果、煎出装置を製造する経費が有利に低減されることになる。
【0023】
本発明のさらに他の主題は、煎出装置を操作するための方法であって、第1の方法ステップにおいて、分量カプセルが第1および第2の煎出チャンバ要素間に挿入され、次の第2の方法ステップにおいて、第1の煎出チャンバ要素が装填位置から抽出位置に移動されるようになっている、方法において、さらに第2の方法ステップ中に、第1の煎出チャンバ要素は、まず第1に、軸方向に沿って直線的に移動され、次いで、軸方向と直交する旋回軸を中心として追加的に旋回されるようになっている、方法である。前述したように、これによって、第1および第2の煎出チャンバ要素間の中間領域への分量カプセルの支障のない簡単な供給が達成されることになる。特に、煎出装置が余りにも急いで作動された場合に分量カプセルが傾斜するおそれが低減される。装填位置から抽出位置への移動中、第1の煎出チャンバ要素は、好ましくは、まず第1に、第2の煎出チャンバ要素に向かって軸方向に沿ってもっぱら直線的に移動し、次いで、第2の煎出チャンバ要素に向かう軸方向に沿った直線移動に加えて、旋回軸を中心として旋回し、(すなわち、軸方向に沿って方向変換し)、次いで、第2の煎出チャンバ要素に向かって軸方向に沿ってもっぱら直線的に移動するようになっている。第1の煎出チャンバ要素が抽出位置から装填位置に後退するとき、前記移動ステップは、正確に逆の順で行われることになる。
【0024】
好ましい発展的形態によれば、第2の移動ステップにおいて、第1の煎出チャンバ要素は、旋回によって、第1の煎出チャンバ要素の第2の煎出チャンバ要素の方を向いた端面が軸方向と真っ直ぐに並んだ面に対して傾斜した位置から、端面が軸方向と直交して配向される位置に移動されるようになっている、ことが規定されている。前述したように、これによって、支障を生じることのないカプセルの確実な挿入が確実なものになる。第1の煎出チャンバ要素は、好ましくは、旋回中、1°から30°の間、さらに好ましくは、1°から15°の間、さらに一層好ましくは、本質的に6°の角度で旋回されるようになっている。第1の煎出チャンバ要素の端面は、好ましくは、第1および第2の煎出チャンバ要素間の距離が供給開口の近傍において最も大きくなるように、装填方向において軸方向と直交する面に対して傾斜されるようになっている。
【0025】
本発明のさらに他の主題または好ましい展開形態によれば、第2の移動ステップ中、第1の煎出チャンバ要素は、旋回によって、第1の煎出チャンバ要素の第2の煎出チャンバ要素の方を向いた端面が、装填位置において分量カプセルが第1および第2の煎出チャンバ要素間に挿入される際の装填方向に対して傾斜した位置から、端面が装填方向と平行に配向される位置に移動されるようになっている、ことが規定されている。前述したように、これによって、誤作動のないカプセルの確実な挿入が達成され、同時に、抽出操作中に煎出チャンバ要素の時間通りの閉鎖が得られることになる。
【0026】
本発明のさらに他の主題または好ましい発展的形態によれば、装填位置において第1および第2の煎出チャンバ要素間に挿入された分量カプセルは、カプセルストッパによって保持されるようになっており、第3の方法ステップにおいて、第1の煎出チャンバ要素が抽出位置から装填位置に移動されている間に、分量カプセルは、カプセルエジェクタによって、カプセルストッパとの接触が外されるようになっている、ことが規定されている。従って、有利には、抽出位置から装填位置への第1の煎出チャンバ要素の後退中の分量カプセルの自動排出が達成されることになる。
【0027】
好ましい発展的形態によれば、第2の方法ステップにおいて、第1の煎出チャンバ要素が装填位置から抽出位置に移動されている間、分量カプセルは、カプセルストッパとの接触が外れないようになっている、ことが規定されている。従って、有利には、抽出位置に向かう第1の煎出チャンバ要素の移動中、まだ抽出されていない分量カプセルの偶然による排出が回避されることになる。
【0028】
好ましい発展的形態によれば、第2の方法ステップ中、分量カプセルの方位は、一定に保たれており、分量カプセルのカプセルカバーの方位は、好ましくは、重力場と平行におよび/または装填方向に平行に保たれている、ことが規定されている。従って、煎出装置内において分量カプセルを再配向させる必要がなく、その結果、煎出装置のエラー感受性が低減されることになる。
【0029】
好ましい発展的形態によれば、第2の方法ステップにおいて、分量カプセルは、第1の煎出チャンバ要素の旋回中またはその直後に、第1の煎出チャンバ要素の第1の穿孔手段によって、穿孔されるようになっている、ことが規定されている。穿孔を行うために、旋回している第1の煎出チャンバ要素のトルクが有利に用いられることになる。従って、ユーザーに必要な努力が低減され、煎出装置を操作する容易さが高められることになる。
【0030】
好ましい発展的形態によれば、第2の方法ステップにおいて、分量カプセルは、抽出位置に達したとき、第2の煎出チャンバ要素の少なくとも1つの第2の穿孔手段によって穿孔されるようになっており、第2の穿孔手段による穿孔は、第1の穿孔手段による穿孔の直後に行われるようになっている、ことが規定されている。従って、有利には、分量カプセルを穿孔するのに必要な努力が低減されることになる。
【0031】
本発明のさらに他の主題は、温かい飲料、特に、温かいコーヒー飲料、ミルク飲料および/またはチョコレート飲料を作るための本発明による煎出装置の使用である。
【0032】
以下、図面に示されている例示的な実施形態を参照して、本発明をさらに詳細に説明する。図面は、本発明の例示的な実施形態を単に示しているにすぎず、本発明の本質的な概念を制限するものではない。