特許第5851090号(P5851090)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5851090
(24)【登録日】2015年12月11日
(45)【発行日】2016年2月3日
(54)【発明の名称】トレーニング器具
(51)【国際特許分類】
   A63B 22/20 20060101AFI20160114BHJP
   A63B 22/16 20060101ALI20160114BHJP
【FI】
   A63B22/20
   A63B22/16
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2010-238809(P2010-238809)
(22)【出願日】2010年10月25日
(65)【公開番号】特開2012-90681(P2012-90681A)
(43)【公開日】2012年5月17日
【審査請求日】2013年10月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】510284118
【氏名又は名称】田浦 洋人
(74)【代理人】
【識別番号】100110788
【弁理士】
【氏名又は名称】椿 豊
(74)【代理人】
【識別番号】100124589
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 竜郎
(74)【代理人】
【識別番号】100166811
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 剛
(72)【発明者】
【氏名】田浦 洋人
【審査官】 古屋野 浩志
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第01774930(EP,A1)
【文献】 登録実用新案第3152047(JP,U)
【文献】 特開2009−261861(JP,A)
【文献】 実開昭61−188766(JP,U)
【文献】 特開2004−305442(JP,A)
【文献】 特開2002−200192(JP,A)
【文献】 実開平06−055657(JP,U)
【文献】 特開2000−051298(JP,A)
【文献】 実開平07−034855(JP,U)
【文献】 特開平11−319145(JP,A)
【文献】 特開2001−204849(JP,A)
【文献】 特開2001−327626(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 22/20
A63B 22/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部と、
前記固定部の一の面に固定され、かつ前記固定部を移動させるための複数の固定キャスターと、
前記固定部における前記一の面とは反対の面である他の面に設けられ、かつ前記固定部の摩擦係数よりも大きい摩擦係数を有する滑止部とを備え、
前記固定部は長方形状の平面形状を有し、かつ前記固定部の一の面に固定され、かつ前記固定部を移動させるための全ての固定キャスターは、前記長方形状の長辺に平行な中心線に沿って配置されており、
前記複数の固定キャスターの各々は、前記固定部の移動方向を前記長方形状の短辺に平行な方向に制限し、
前記複数の固定キャスターのうち一の固定キャスターの車輪の回転を止める輪止めをさらに備えた、トレーニング器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーニング器具に関し、より特定的には、使用しやすいトレーニング器具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な種類の筋力トレーニング器具が提案されている。筋力トレーニングの目的は様々である。たとえばスポーツ選手などは、競技のレベルアップのためにさらなる筋力向上を目的として筋力トレーニングを行う。また一般人などは、筋力維持を目的として筋力トレーニングを行う。さらには、病気や加齢により身体が衰弱している人は、身体機能を回復させることを目的として筋力トレーニングを行う。筋力強化に用いられる従来のトレーニング器具として、様々な部位の筋肉を鍛えることのできる器具が、たとえば下記特許文献1に開示されている。
【0003】
下記特許文献1に記載の器具は、円盤状の板の裏側にゴム車輪の自在キャスターが取り付けられており、板の表側には滑り止めのラバーが貼り付けられている。自在キャスターは円盤状の板の外周に沿って4〜6個取り付けられている。この器具は、たとえば以下のようにして使用される。まず使用者は、この器具を2つ準備し、それぞれの各々の器具の中心に爪先を乗せ、腕立て伏せのポーズをとる。次に使用者は、両足を出来る限り腕の方へ引きつけて、その後元へ戻す。この運動により使用者は、腹筋全体を鍛えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−245866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
たとえば特許文献1に記載の器具を用いて上述の運動を実行した場合を想定する。この場合には、腕立て伏せのポーズのとき(器具が身体から最も離れた位置にあるとき)に使用者の体重が足の爪先に集中し、爪先が乗っている板の部分に荷重が集中する。これにより器具が不安定になり、足から離れてしまうことがあった。このような事態が起きると、使用者は器具に再び足を乗せるためにトレーニングを中止する必要があった。
【0006】
このように特許文献1に記載の器具は、使用中に不安定になって使用者の身体から離れやすいため、使用しにくいという問題があった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、使用しやすいトレーニング器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の局面に従うトレーニング器具は、固定部と、固定部の一の面に固定され、かつ固定部を移動させるための複数の固定キャスターと、固定部における一の面とは反対の面である他の面に設けられ、かつ固定部の摩擦係数よりも大きい摩擦係数を有する滑止部とを備えている。固定部は長方形状の平面形状を有し、かつ固定部の一の面に固定され、かつ固定部を移動させるための全ての固定キャスターは、長方形状の長辺に平行な中心線に沿って配置されており、複数の固定キャスターの各々は、固定部の移動方向を長方形状の短辺に平行な方向に制限し、複数の固定キャスターのうち一の固定キャスターの車輪の回転を止める輪止めをさらに備える
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、使用しやすいトレーニング器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施の形態におけるトレーニング器具の構成を示す平面図である。
図2】本発明の一実施の形態におけるトレーニング器具の構成を示す正面図である。
図3】本発明の一実施の形態におけるトレーニング器具の構成を示す側面図である。
図4】固定部の下面側から見た場合のトレーニング器具の構成を示す斜視図である。
図5】輪止めを車輪に取り付けた状態のトレーニング器具の構成を示す正面図である。
図6】本発明の一実施の形態におけるトレーニング器具の使用状態を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0015】
[トレーニング器具の構成]
【0016】
図1図3は、本発明の一実施の形態におけるトレーニング器具の構成を示す図である。図1は平面図であり、図2は正面図であり、図3は側面図である。
【0017】
図1図3を参照して、本実施の形態におけるトレーニング器具は、固定部1と、複数の固定キャスター3と、滑止部5とを備えている。固定部1は、たとえば平板状の形状をしており、上面1aおよび下面1bを有している。上面1aには滑止部5が設けられており、下面1bには複数の固定キャスター3が固定されている。
【0018】
固定部1は、上面1aを平面的に見た場合に長方形状の平面形状を有している。固定部1は、長方形状の他、円形状、楕円形状などの任意の平面形状を有していてもよい。固定部1は、任意の材質よりなっており、好ましくは木材、金属、またはプラスチックなどよりなっている。
【0019】
なお、固定部1には取手が取り付けられていてもよい。これにより使用者は取手を手で持ちながら固定部1を移動させることができる。
【0020】
滑止部5は、固定部1の上面1aに設けられており、たとえば上面1a全体を覆っている。滑止部5は、固定部1を構成する材料の摩擦係数よりも大きい摩擦係数を有している。滑止部5は、任意の材質よりなっており、好ましくはゴムなどよりなっている。ここで摩擦係数は、JIS(日本工業規格)に規定される摩擦係数試験(JIS K7125)を用いて測定される。摩擦係数は、静止摩擦係数であっても動摩擦係数であってもよい。
【0021】
なお、滑止部5は上面1aの一部のみを覆っていてもよい。特に、固定部1が長方形状の平面形状を有している場合には、滑止部5は長方形状の長辺11に沿って固定部1の縁に設けられていてもよいし、長方形状の一部または全部の角に設けられていてもよい。また滑止部5は、長方形状の平面形状を有する固定部1の上面1a全体を覆っており、かつ長方形状の長辺11の縁、または長方形状の一部または全部の角において、その厚みが局所的に大きくなっていてもよい。さらに滑止部5は省略されてもよい。滑止部5が省略される場合には、露出された固定部1の上面1aを摩擦係数の大きい材料で形成することで、滑りにくくすることが好ましい。また滑止部5は、下面1b(キャスター側)の少なくとも一部にも設けられていてもよい。これにより、トレーニング器具を使用した運動中、トレーニング器具が使用者の身体から離れた状態にある場合において、使用者の筋力が足りないときや、使用者が疲労していて力が入らないときに、キャスター側の滑止部5がトレーニング器具の滑りすぎ(すっぽ抜ける状態)を防ぐことができる。
【0022】
複数の固定キャスター3の各々は、使用者から図3中横方向の力を受けた場合に固定部1を図3中横方向に移動させるためのものである。
【0023】
ここで、本実施の形態におけるトレーニング器具のサイズの一例について述べると、図1に示す固定部1の短辺12の長さL1は90mm〜100mm、固定部1の長辺11の長さL2は190mm〜210mmである。また、図2に示す固定部1の一方の短辺12から固定キャスター3の取付位置までの距離L3は50mm〜55mm、固定キャスター3同士の取付位置の間隔L4は80〜110mmであり、固定部1および滑止部5を合わせた厚さW1は7mm〜11mmであり、車輪33の最下部から滑止部5の上面までの厚さW2は55mm〜65mmである。さらに、図3に示す固定部1の一方の長辺11から固定キャスター3の取付位置までの距離L5は45mm〜50mmである。
【0024】
図4は、固定部の下面側から見た場合のトレーニング器具の構成を示す斜視図である。
【0025】
図4を参照して、固定キャスター3は、下面1bにたとえば2個設けられている。固定キャスター3の各々は、金具31と車輪33とを含んでいる。車輪33は金具31に対して回転可能に取り付けられており、金具31は下面1bに固定されている。車輪33の進行方向は固定されている。図4中左側の固定キャスター3の車輪33は、軸AX1を中心として回転可能であり、図4中右側の固定キャスター3の車輪33は、軸AX2を中心として回転可能である。
【0026】
なお、複数の固定キャスター3の各々は、同一の大きさのものであっても異なる大きさのものであってもよい。複数の固定キャスター3として異なるサイズのものを用いる場合には、下面1bに段差部を設けて床との距離を近くした位置に、相対的に小さいサイズの固定キャスター3が設けられる。
【0027】
下面1bに固定された全ての固定キャスター3は、下面1bにおける同一直線上(図4では中心線CL上)に配置されている。図4に示す2つの固定キャスター3がこのように配置された場合において、特に2つの固定キャスター3が互いに同一形状であるときは、図4中左側の固定キャスター3における車輪33の軸AX1と、図4中右側の固定キャスター3における車輪33の軸AX2とは同軸となる。また、固定部1が長方形状の平面形状を有しているときは、下面1bに固定された全ての固定キャスター3は、長方形状の長辺11に平行な中心線CLに沿って配置されていることが好ましい。この場合、軸AX1およびAX2は、下面1bを平面的に見た場合に中心線CLに重なる。
【0028】
なお、下面1bに設けられた全ての固定キャスター3は、同一直線上に配置されておりさえすればよく、本実施の形態のように、長方形状の長辺11に平行な中心線CLに沿って配置されていることが好ましい。固定キャスター3の個数は3個、4個またはそれ以上であってもよい。
【0029】
図5は、輪止めを車輪に取り付けた状態のトレーニング器具の構成を示す正面図である。なお図5では、説明の便宜のため、輪止めは断面で示されている。
【0030】
図5を参照して、トレーニング器具は、複数の固定キャスター3のうち一つの固定キャスター3の車輪33の回転を止めることが可能な輪止め7をさらに備えていてもよい。輪止め7は、たとえば円形状を有しており、たとえばゴムなどの材料よりなっている。輪止め7の縁部7aの図5中縦方向の厚みは、輪止め7の中心部7bの図5中縦方向の厚みよりも大きくなっている。輪止め7は、対象となる固定キャスター3の車輪33が中心部7bに乗るように、車輪33の下に配置される。これにより、車輪33は中心部7b内に固定され、車輪33の回転が止められる。その結果、トレーニング器具は、輪止め7が配置された車輪33を中心として回転可能となる。なお、輪止めは、固定キャスターの車輪の回転を止めることが可能なものであれば他の構成のものであってもよく、たとえば車輪の回転軸をロックする機能を有するものであってもよい。
【0031】
[トレーニング器具の使用方法]
【0032】
続いて、本実施の形態におけるトレーニング器具のいくつかの使用方法について説明する。このトレーニング器具は、基本的には使用者によって床の上で移動され、それによって使用者の所望の部位の筋肉を強化するものである。
【0033】
第1の使用方法では、使用者は両手を床につけて両脚を伸ばし、両足を滑止部5に乗せる。使用者はこの状態で、トレーニング器具を胸の方に引き寄せ、続いてトレーニング器具を胸から離す動作を繰り返す。この動作の際、使用者は足の指を固定部1(平板)からはみ出した状態で折り曲げ、固定部1の長辺11の縁(板の角)または滑止部5が局所的に厚くなっている所に足の指を引掛けた状態(足の指で固定部1をつかむようにした状態)とすることにより、動作が一層安定する。この方法では、腹筋を集中的に強化することができる。
【0034】
第2の使用方法では、使用者は一方の側の腕を下側にした状態で横向きに床に寝そべり、他方の側の手で固定部1および滑止部5を掴む(または他方の側の手を滑止部5に乗せる)。使用者はこの状態で、トレーニング器具を身体に引き寄せながら上半身を起こし、続いてトレーニング器具を身体から離しながら上半身を倒す動作を繰り返す。この方法では、トレーニング器具を持った側の二の腕の筋肉を集中的に強化することができる。
【0035】
第3の使用方法では、使用者は床に立った状態で前屈の姿勢となり、両手で固定部1および滑止部5を掴む(または両手を滑止部5に乗せる)。使用者はこの状態で、トレーニング器具を爪先の方に引き寄せ、続いてトレーニング器具を爪先から離す動作を繰り返す。この方法では、背筋、腕の筋肉、および付近など、広範囲の筋肉を強化することができる。
【0036】
第4の使用方法では、使用者は、床に立った状態で両手または片手で手すりを掴み、輪止め7を1つの車輪33に取り付けた状態のトレーニング器具の滑止部5に両足を乗せる。使用者はこの状態で、輪留め7を取り付けた車輪33を中心としてトレーニング器具を揺動させる動作(ピボット動作)を繰り返す。この方法では脇腹の筋肉を集中的に強化することができる。
【0037】
第5の使用方法では、使用者は、床に立った状態で一方の側の足を床に付け、他方の側の足をトレーニング器具の滑止部5に乗せる。使用者はこの状態で、トレーニング器具を一方の側の足の方に引き寄せ(閉脚し)、続いてトレーニング器具を一方の側の足から離すような(開脚するような)動作を繰り返す。開閉脚の方向は、左右方向であってもよいし、前後方向であってもよい。この方法では他方の側の脚の太ももの外側および内側の筋肉を集中的に強化することができる。
【0038】
第6の使用方法では、使用者は、床に座った状態でトレーニング器具の滑止部5に両足を乗せる。使用者はこの状態で、トレーニング器具を臀部の方に引き寄せ、続いてトレーニング器具を臀部から離す動作を繰り返す。この方法では両脚のふくらはぎの筋肉を強化することができる。
【0039】
なお、トレーニング器具の使用方法は上記の方法に限定されるものではなく、他の使用方法が採用されてもよい。また、トレーニング器具の使用方法は上記いずれかの方法のみに制限されていてもよい。
【0040】
[実施の形態の効果]
【0041】
本実施の形態におけるトレーニング器具は、固定部1と、固定部1の下面1bに固定され、かつ固定部1を移動させるための複数の固定キャスター3とを備えている。固定部1の下面1bに固定され、かつ固定部1を移動させるための全ての固定キャスター3は、固定部1の下面1bにおける同一直線上に配置されている。
【0042】
本実施の形態におけるトレーニング器具によれば、使用者の荷重が器具の一部に集中した場合にも、使用者の身体からトレーニング器具が離れることを抑止することができる。これについて以下に詳細に説明する。
【0043】
図3を参照して、たとえば図3中矢印F1で示すように、使用者の荷重が器具の図3中右側に集中した場合を想定する。この場合には、図3中矢印R1で示す方向に、固定キャスター3における車輪33の軸AX1およびAX2を中心としてトレーニング器具が回転し、固定部1が床に対して傾斜した状態となる。トレーニング器具が矢印R1で示す方向に過度に回転すると、固定部1が床に付き、使用者の身体が滑止部5から離れてしまう。このため使用者は、トレーニング器具に加える荷重を分散させることにより、矢印R1で示す方向と矢印R2で示す方向との間でトレーニング器具のバランスを取り、固定部1が床に対して矢印R1で示す方向に適度に傾斜した状態を保つ。その結果、使用者の身体からトレーニング器具が離れることを抑止することができ、トレーニング器具が使用しやすくなる。
【0044】
図6は、本発明の一実施の形態におけるトレーニング器具の使用状態を模式的に示す側面図である。なお図6では、使用者が上述の第1の使用方法を実行した場合の使用状態が示されている。
【0045】
図6を参照して、たとえば第1の使用方法では、使用者がトレーニング器具を胸から離した時に(使用者が両手を床につけて両脚を伸ばした時に)、使用者の荷重が足の爪先100に集中し、固定部1における爪先100が乗っている部分に図6中矢印F3で示す方向の荷重が加わる。この荷重により、図6中矢印R3で示す方向に、車輪33の軸AX1およびAX2を中心としてトレーニング器具が回転し、固定部1が床に対して傾斜した状態となる。この状態で使用者は、踵110側に荷重を分散させる(矢印R3とは逆の方向にトレーニング器具を回転させる)ことにより、固定部1が図6に示す状態で床に対して適度に傾斜した状態を保つことができる。このとき、トレーニング器具には自在キャスターではなく固定キャスター3が設けられているため、トレーニング器具の移動方向は図6中横方向に制限され、使用者はトレーニング器具のバランスを取りやすくなる。その結果、使用者の足の裏とトレーニング器具との密着度が上がり、使用者は次の動作(トレーニング器具を胸の方に引き寄せる動作)に容易に移ることができる。加えて、トレーニング器具のバランスを取るために、使用者は小さな筋肉を使用し、強化することができる。
【0046】
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0047】
1 固定部
1a 固定部上面
1b 固定部下面
3 固定キャスター
5 滑止部
7 輪止め
7a 縁部
7b 中心部
11 固定部長辺
12 固定部短辺
31 金具
33 車輪
100 爪先
110 踵
AX1,AX1 軸
CL 中心線
図1
図2
図3
図4
図5
図6