(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5851574
(24)【登録日】2015年12月11日
(45)【発行日】2016年2月3日
(54)【発明の名称】施設情報提供装置、施設情報提供方法および施設情報提供用プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 17/30 20060101AFI20160114BHJP
【FI】
G06F17/30 170C
G06F17/30 340B
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-191096(P2014-191096)
(22)【出願日】2014年9月19日
(62)【分割の表示】特願2012-70772(P2012-70772)の分割
【原出願日】2012年3月27日
(65)【公開番号】特開2015-15048(P2015-15048A)
(43)【公開日】2015年1月22日
【審査請求日】2014年9月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】500578216
【氏名又は名称】株式会社ゼンリンデータコム
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】特許業務法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 徹
【審査官】
野崎 大進
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−208019(JP,A)
【文献】
特開2008−293102(JP,A)
【文献】
特開2011−226781(JP,A)
【文献】
特開2007−212857(JP,A)
【文献】
特開2009−145935(JP,A)
【文献】
特開2009−063374(JP,A)
【文献】
特開2007−298338(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0027705(US,A1)
【文献】
特開2005−283521(JP,A)
【文献】
特開2010−281770(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの指示に応じて、施設情報を提供する入力施設情報提供部と、
前記入力施設情報提供部によって過去に提供された施設情報によって特定される施設のうち、表示された地図の範囲に位置する施設に関する施設情報を、一覧表示によって提供する地図範囲施設情報提供部と
を備える施設情報提供装置であって、
前記地図範囲施設情報提供部は、前記一覧表示における表示順序を、前記表示された地図の中心点に基づき決定し、さらに、前記一覧表示した施設情報のそれぞれに対してアイコンを表示し、前記アイコンが選択されると、前記選択されたアイコンに対応付けられた施設情報の表示を停止する
施設情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の施設情報提供装置であって、
前記一覧表示が実行される前に表示されていた地図の表示範囲を元に、前記一覧表示と共に表示される地図の表示範囲を決定する地図表示範囲決定部を備え、
前記地図範囲施設情報提供部は、前記地図表示範囲決定部によって決定された表示範囲の地図と共に、前記一覧表示を提供する
施設情報提供装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の施設情報提供装置であって、
前記地図範囲施設情報提供部は、施設情報の少なくとも一部として、施設の位置情報を提供する
施設情報提供装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1つに記載の施設情報提供装置であって、
前記地図範囲施設情報提供部は、前記一覧表示した施設情報と、その施設情報によって特定される施設の地図上の位置とを関連づけるための表示を、ユーザインターフェイスからの指示に基づき行う
施設情報提供装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか1つに記載の施設情報提供装置であって、
前記地図範囲施設情報提供部は、提供している施設情報の詳細情報を、ユーザインターフェイスからの指示に基づき提供する
施設情報提供装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れか1つに記載の施設情報提供装置であって、
前記地図範囲施設情報提供部は、前記表示された地図の中心点に緯度・経度がより近い施設に関する施設情報を、前記一覧表示において、より上位に表示する
施設情報提供装置。
【請求項7】
コンピュータが、ユーザからの指示を、入力装置を通じて取得し、
前記コンピュータが、前記取得した指示に応じて、施設情報を出力装置によって提供し、
前記コンピュータが、過去に提供した施設情報によって特定される施設のうち、モニタに表示された地図の範囲に位置する施設に関する施設情報を、前記出力装置に一覧表示することによって提供する
施設情報提供方法であって、
前記一覧表示における表示順序を、前記表示された地図の中心点に基づき決定し、
前記一覧表示した施設情報のそれぞれに対してアイコンを表示し、
前記アイコンが選択されると、前記選択されたアイコンに対応付けられた施設情報の表示を停止する
施設情報提供方法。
【請求項8】
ユーザからの指示を、入力装置を通じて取得し、
前記取得した指示に応じて、施設情報を出力装置によって提供し、
過去に提供した施設情報によって特定される施設のうち、モニタに表示された地図の範囲に位置する施設に関する施設情報を、前記出力装置に一覧表示することによって提供する
ことをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記一覧表示における表示順序を、前記表示された地図の中心点に基づき決定し、
前記一覧表示した施設情報のそれぞれに対してアイコンを表示し、
前記アイコンが選択されると、前記選択されたアイコンに対応付けられた施設情報の表示を停止する
ためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設情報の提供に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが過去に訪問した施設の分類と訪問日時とを記憶し、記憶された日時と現在の日時との比較に基づき、施設情報を選択すると共に表示する技術が知られている。この技術によれば、例えば、食事どきにはレストランの情報が表示される(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−41764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザは、コンピュータ等に表示された地図を見ている際に、過去に提供された施設情報を改めて提供して欲しい場合がある。上記の従来技術が有する課題は、このような要求に応えることができない点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためのものであり、以下の形態または適用例として実現できる。
【0006】
適用例1:施設情報提供装置であって;ユーザからの指示に応じて、施設情報を提供する入力施設情報提供部と;前記入力施設情報提供部によって過去に提供された施設情報によって特定される施設のうち、表示された地図の範囲に位置する施設に関する施設情報を提供する地図範囲施設情報提供部とを備える施設情報提供装置。この適用例によれば、過去に提供された施設情報によって特定される施設のうち、表示された地図の範囲に位置する施設に関する施設情報を提供できる。施設情報を提供する手法は、例えば、表示や音声を利用するもの等が考えられる。施設情報とは、例えば、名称、住所、電話番号、利用可能な時間帯、施設の分類、施設の写真画像などの少なくとも1つである。入力施設情報提供部と地図範囲施設情報提供部とによって提供される施設情報の内容や提供手法は、互いに同じでも異なっていても良い。
【0007】
適用例2:適用例1に記載の施設情報提供装置であって;前記地図範囲施設情報提供部は、施設情報の少なくとも一部として、施設の位置情報を提供する施設情報提供装置。この適用例によれば、施設の位置情報を提供できる。位置情報は、例えば、地図上の位置を指し示す図形でも良いし、住所または緯度・経度などでも良い。
【0008】
適用例3:適用例1又は適用例2に記載の施設情報提供装置であって;前記地図範囲施設情報提供部は、施設情報を一覧表示によって提供すると共に、一覧表示における表示順序を、施設の優先度に基づき決定する施設情報提供装置。この適用例によれば、優先度の高い施設から順に施設情報を一覧表示できる。施設の優先度の決め方は、例えば、地図の中心点またはユーザによって指定された地点からの距離が短い施設の優先度を高くしたり、入力施設情報提供部によって提供された回数が多い施設情報の施設の優先度を高くしたりすることが考えられる。
【0009】
適用例4:適用例3に記載の施設情報提供装置であって;前記地図範囲施設情報提供部は、前記一覧表示した施設情報と、その施設情報によって特定される施設の地図上の位置とを関連づけるための表示を、ユーザインターフェイスからの指示に基づき行う施設情報提供装置。この適用例によれば、一覧表示からユーザが選択した施設情報によって特定される施設の位置を分かりやすく表示できる。
【0010】
適用例5:適用例3又は適用例4に記載の施設情報提供装置であって;前記地図範囲施設情報提供部は、前記一覧表示した施設情報のうちの一部について表示を、ユーザインターフェイスからの指示に基づき停止する施設情報提供装置。この適用例によれば、ユーザは、不要な施設情報の表示を停止させることができる。上記指示は、施設情報1つずつを指定するものと、複数の施設情報を一括して指定するものとが含まれる。複数の施設情報を一括して指定するには、例えば、複数の施設情報に共通するものを指定すれば良い。複数の施設情報に共通するものとは、例えば、施設の分類や、位置する地域などが考えられる。
【0011】
適用例6:適用例1から適用例5の何れか1つに記載の施設情報提供装置であって;前記地図範囲施設情報提供部は、提供している施設情報の詳細情報を、ユーザインターフェイスからの指示に基づき提供する施設情報提供装置。この適用例によれば、ユーザは、施設情報の詳細情報を提供させることを容易に指示できる。「提供している施設情報の詳細情報」とは、提供している施設情報によって特定される施設に関する情報であって、提供している施設情報に含まれない情報を有する情報のことである。
【0012】
上記何れの適用例も、種々の態様で実現できる。例えば、上記情報提供の方法、この方法をコンピュータに実現させるためのプログラム、このプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等として実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図3】施設情報の検索指示をユーザが入力するための画面。
【
図6】施設情報表示処理の実行によって表示される画面の一例。
【発明を実施するための形態】
【0014】
1.施設情報提供システム10の構成(
図1):
図1は、施設情報提供システム10の構成を示す。施設情報提供システム10は、
図1に示すように、パーソナルコンピュータ20(以下「パソコン20」と言う。)とサーバ50とを備える。パソコン20及びサーバ50は、インターネットINTを介して互いに接続できる。
図1に示すように、サーバ50は、通信部52と、制御部54と、地図データベース56と、施設情報データベース58とを備える。地図データベース56は、地図データを記憶する。施設情報データベース58は、施設情報(
図2と共に後述)を記憶する。制御部54は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備える。制御部54のROMは、地図データ及び施設情報の送信用プログラム、並びに施設情報の検索用プログラムを記憶する。制御部54のCPUは、これらのプログラムを実行することによって、パソコン20からの要求に応じたデータを、地図データベース56及び施設情報データベース58から取得すると共にパソコン20に送信する。この送信には、通信部52とインターネットINTとが利用される。インターネットINTを利用した送受信のプロトコルは、公知のHTTPである。送受信されるデータの形式は、HTMLである。一方、パソコン20は、CPU、ROMやRAMの記憶装置、キーボードやマウス等の入力装置、モニタやスピーカ等の出力装置など、周知の構成要素を有する。
【0015】
2.施設情報のデータ構成(
図2):
図2は、施設情報のデータ構成を示す。
図2に示すように、施設情報は、ID、分類、名称、所在地、電話番号、営業時間、定休日、URLを含む。さらに、施設情報は、
図2には示されていないが、施設の紹介文と施設の写真とを含む。IDは、各施設情報を識別するための符号である。分類には、
図2に示すように、第1分類と第2分類とがある。第1分類は、第2分類より大きな分類を示す。
図2に示すように、第1分類の具体例としては、食堂、小売、娯楽施設などがあり、サービスの種類などによって分類されている。食堂の下位の分類情報としての第2分類には、具体例として、イタリアン、和食、中華、ファミリーレストランなどがあり、業態や提供される料理の種類などによって分類されている。小売の下位の分類情報としての第2分類には、具体例として、デパート、アウトレットモールなどがあり、業態や提供される商品などに応じて分類されている。娯楽施設の下位の分類情報としての第2分類には、具体例として、動物園、映画館などがあり、業態や提供されるサービスなどに応じて分類されている。所在地には、
図2に示すように、住所、緯度、経度が含まれる。URLは、インターネットINTを通じて、サーバ50以外のサーバからウェブサイトを表示するための情報などを取得するためのものである。
【0016】
3.施設情報の検索指示(
図3):
図3は、施設情報の検索指示をユーザがパソコン20に入力するための画面である。この検索指示とは、上記の施設情報データベース58に記憶された施設情報から、所望のものを抽出して表示することを指示するものである。パソコン20は、検索指示の希望を示す情報が入力されると、
図3に示すような画面をディスプレイに表示する。
図3に示すように、検索指示の入力方法は2種類ある。1つ目の入力方法は、分類、所在地およびキーワードの1つ以上を入力する方法である。分類および所在地は、ユーザが、GUI(Graphical User Interface)によって選択する。キーワードは、ユーザが、パソコン20のキーボード又は音声認識によって入力する。選択後に、
図3に示された「検索」アイコンを選択することが、検索指示の入力となる。2つ目の入力方法は、
図3に示すように、分類から探す方法である。
図3に示すように、各第1分類と、各第1分類に属する第2分類とが表示される。第1分類の何れか1つ、又は第2分類の何れか1つの選択が、検索指示の入力となる。
【0017】
4.施設情報記憶処理(
図4):
図4は、施設情報記憶処理を示すフローチャートである。施設情報記憶処理の実行主体は、パソコン20であり、より詳しくはパソコン20に備えられたCPUである。施設情報記憶処理の開始の契機は、
図3と共に説明した施設情報の検索指示が、パソコン20に入力されたことである。パソコン20は、入力された指示に基づき、施設情報の検索を実行する(ステップS61)。具体的には、入力された検索指示と、この検索指示に基づく検索結果の返信要求とをサーバ50に送信する。サーバ50の制御部54は、検索指示と検索結果の返信要求とを受信すると、先述した検索用プログラムを実行する。サーバ50は、検索用プログラムの実行によって、より検索指示に合致する所定数(例えば10件)の施設情報をパソコン20に送信する。ただし、ここで送信される施設情報は、ID、名称および紹介文である。この結果、パソコン20は、より検索指示に合致する所定数の施設情報を取得する。施設情報の検索の実行とは、この施設情報の取得までのパソコン20の動作のことである。
【0018】
次に、パソコン20は、取得した施設情報のうちの名称と紹介文とを、ディスプレイに一覧表示する(ステップS63)。続いて、パソコン20は、表示した名称のうちの何れか1つがGUIを通じて選択されると、その名称に対応する施設情報を、サーバ50から取得してディスプレイに表示する(ステップS65)。ここで取得して表示する施設情報は、施設情報の全体である。パソコン20は、全体の施設情報を取得するために、選択された名称に対応するIDと、そのIDに対応する施設情報の返信要求とをサーバ50に送信する。
【0019】
次に、パソコン20は、表示した施設情報をIDと緯度・経度とを、自らが備える記憶媒体に記憶する(ステップS67)。以下、IDと緯度・経度とをまとめて「施設記憶情報」と言う。IDを記憶する目的は、表示したことのある施設情報が何れであるかを後から特定することである。緯度・経度を記憶する目的は、表示したことのある施設情報に含まれる位置情報を後から特定することである。続いて、パソコン20は、次に入力された指示が何かを判定する(ステップS69)。入力された指示が「次の検索」であれば(ステップS69、次の検索)、パソコン20はステップS61に戻る。入力された指示が「検索結果に戻る」であれば(ステップS69、検索結果に戻る)、パソコン20はステップS63に戻る。入力された指示が「終了」であれば(ステップS69、終了)、パソコン20は施設情報記憶処理を終了する。
【0020】
5.施設情報表示処理(
図5、
図6):
図5は、施設情報表示処理を示すフローチャートである。施設情報記憶処理の開始の契機は、パソコン20が地図を表示している最中に、過去に表示した施設情報を一覧表示する指示が、パソコン20に入力されたことである。この指示の入力は、地図と共に表示される「履歴一覧」のアイコン(
図6と共に後述)が選択されることによって行われる。施設情報記憶処理の実行主体は、パソコン20であり、より詳しくはパソコン20に備えられたCPUである。
【0021】
パソコン20は、施設情報表示処理を開始すると、地図を表示するための画面の右2/3に、地図を表示する(ステップS81)。ここで表示する地図の表示範囲は、施設情報表示処理の実行開始前に表示していた地図の表示範囲を元に定める。具体的には、元の表示範囲の左右1/6ずつをカットすると共に、カットされずに残った表示を右に1/6並進させる。次に、パソコン20は、地図の中心点に基づき、先述した施設記憶情報をソートする(ステップS83)。具体的には、施設記憶情報の一部としての緯度・経度が、より地図の中心点に近いものを上位にするように並べ替える。続いて、所定数(例えば6件)の上位施設の位置を地図に表示する(ステップS85)。表示の手法について
図6を用いて説明する。
【0022】
図6は、施設情報表示処理の実行によって表示される画面の一例を示す。
図6は、先述したように、画面右2/3に地図が表示されていることを示す。
図6に示された地図中の1〜6の丸付き数字と、丸付き数字を囲む吹き出しとの表示が、先述したステップS85において実行される「上位施設の位置の表示」である。1〜6の丸付き数字は、ソート順を示し、1が最も上位にソートされた施設情報に対応する。上位施設の位置の表示に加え、
図6には、先述した「履歴一覧」のアイコンが示されている。このアイコンは、施設情報表示処理の開始以前から地図と共に表示されており、先述したように、施設情報表示処理の開始を指示するためのGUIとして機能する。さらに、施設情報表示処理の開始後は、施設情報表示処理の終了を指示するためのGUIとして機能する。
【0023】
次に、パソコン20は、所定数(例えば4件)の上位施設の施設情報を画面左1/3に一覧表示する(ステップS87)。ここで表示される施設情報は、施設情報記憶処理において表示されるものとは異なり、ソート順位、並びに施設情報の一部としての名称、住所および電話番号である。施設情報の一部としての情報は、サーバ50から取得する。パソコン20は、この取得のために、表示対象となる施設のIDと、そのIDの施設情報に含まれる名称、住所および電話番号の返信要求とを、サーバ50に送信する。続いて、パソコン20は、GUI用のアイコンを表示する(ステップS89)。この表示について
図6を用いて説明する。
【0024】
図6に示すように、「絞り込み」「全表示」「詳細」「非表示」の各アイコンが表示されている。これらが先述したGUI用のアイコンである。これらのアイコンは、マウスによって操作するポインタでクリックして選択する。
図6に示すように、「絞り込み」及び「全表示」のアイコンは画面に1つずつ表示される。一方、「詳細」及び「非表示」のアイコンは施設情報それぞれに対して1つずつ表示される。「絞り込み」とは、位置表示と一覧表示との対象とする施設情報を絞り込むことである。ユーザが「絞り込み」のアイコンを選択すると、パソコン20は、キーワードを入力するための検索窓を表示する。パソコン20は、キーワードが入力されると、そのキーワードと所定数(例えば30件)の上位施設のIDとをサーバ50に送信する。サーバ50は、受信したIDによって特定される施設情報のうち、キーワードに合致するものを選択してパソコン20に返信する。パソコン20は、受信した施設情報を対象に、位置表示と一覧表示とを行う。キーワードの具体例としては、「イタリアンレストラン」「土曜日 営業」「○○市◇◇区」といったものが考えられる。
【0025】
一方、「全表示」とは、上記の「絞り込み」を解除することである。つまり、絞り込みを行った後に「全表示」が選択されると、パソコン20は、絞り込みを行う前の表示に戻す。一方、或る施設情報に対して表示されている「詳細」のアイコンが選択されると、パソコン20は、その施設情報の詳細を表示する。具体的には、施設情報記憶処理におけるステップS65による表示と同じ表示をする。一方、或る施設情報に対して表示されている「非表示」のアイコンが選択されると、パソコン20は、その施設情報と、その施設情報に対応する位置表示との表示を停止すると共に、表示されていなかった施設情報のうち最上位の施設情報の表示と位置表示とを新たに行う。
【0026】
さらに、施設情報の一部として表示された名称、又は地図上の吹き出しがクリックによって選択されると、その選択されたものに対応する施設(以下「選択施設」と言う。)について、位置表示と一覧表示における施設情報の表示とを関連づけるための表示を行う。具体的には、
図6に示すように、パソコン20は、一覧表示において選択施設について表示された範囲と、選択施設の位置を示す吹き出しとを同じ態様で強調表示する。本実施形態では、強調表示をハッチングの追加によって行う。さらに、
図6に示すように、パソコン20は、一覧表示において選択施設について表示された範囲と、その施設の地図上の位置とを結ぶ線分を表示する。
【0027】
アイコンを表示した後、パソコン20は、入力された指示を取得する(ステップS91)。パソコン20は、取得した指示が、施設情報表示処理の終了であるかを判定する(ステップS93)。終了指示は、先述したように「履歴一覧」のアイコンの選択によって行われる。施設情報表示処理の終了でなければ(ステップS93、NO)、入力された指示(上記の「絞り込み」等)に応じて処理を実行し(ステップS95)、ステップS91に戻る。一方、入力された指示が施設情報表示処理の終了であれば(ステップS93、YES)、パソコン20は、施設情報表示処理を終了する。
【0028】
6.効果:
上記の実施形態によれば、ユーザが過去に検索を用いて閲覧した施設情報のうち、ユーザが見ている地図の範囲内に位置する施設を特定する施設情報を提供できる。さらに、ユーザが或る施設に興味を持った場合、施設情報の表示と施設の位置との関連を分かりやすく表示できる。さらに、一覧表示はGUIとして機能するので、ユーザは、希望に添った表示を容易に指示できる。
【0029】
7.実施形態と適用例との対応関係:
ステップS65が入力施設情報提供部を、ステップS83、ステップS85及びステップS87が地図範囲施設情報提供部をそれぞれ実現するためのソフトウェアに相当する。
図6に示した丸付き数字と吹き出しとが「施設の位置情報」に相当する。
【0030】
8.他の実施形態:
本発明の実施形態は、先述した実施形態に限られず、発明の技術的範囲を逸脱しない範囲における種々の形態が採用され得る。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、先述した課題の一部または全部を解決するために、或いは、先述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことができる。その技術的特徴は、必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。この他、例えば、以下のものが考えられる。
【0031】
施設情報記憶処理と施設情報表示処理とを実行する装置は、パソコンでなくても良い。例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯電話機、カーナビゲーション装置などでも良い。
地図データ及び/又は施設情報は、サーバ50から取得されなくても良い。例えば、施設情報表示処理を実行する装置が記憶しても良い。このようにすれば、インターネット接続ができない状況においても、施設情報表示処理を実行できる。
施設情報と吹き出しとの強調表示の態様は、ハッチングでなくても、着色や点滅などでも良いし、吹き出しのサイズを大きくしても良い。
一覧表示する施設情報の内容は、実施形態と異なっていても良い。
施設情報のソート方法は、実施形態と異なっていても良い。例えば、検索結果の中から選択されたものの詳細情報の表示(施設情報記憶処理のステップS65)が、数多くなされた施設情報がより上位に来るようにソートしても良い。
地図と一覧表示との配置は、実施形態と異なっていても良い。例えば、左右逆にしたり、上下に配置したりしても良い。配置の比率についても、1/3と2/3に限られず、どのような値であっても良い。
施設情報表示処理におけるステップS85において、ステップS81において表示した地図の範囲には、施設記憶情報によって特定される施設の数が所定数(実施形態の場合、6件)に満たない場合がある。このような場合は、縮尺を小さくすることによって地図の表示範囲を拡大したり、地図の中点地点を移動させたりすることによって、上記施設の数が所定数に達するように調整しても良い。
【符号の説明】
【0032】
10…施設情報提供システム
20…パーソナルコンピュータ
50…サーバ
52…通信部
54…制御部
56…地図データベース
58…施設情報データベース
INT…インターネット