【実施例】
【0026】
以下に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【0027】
実施例1〜5および比較例1〜7
非イオン性界面活性剤の検討:
下記表1に示す組成および下記製法によりクレンジング料を調製した。得られたクレンジング料について、下記処方及び下記製法で調製した「口紅」を洗い落とす際の伸び広がりの良さ、温感、クレンジング力について化粧品評価専門パネル10名が下記基準より5段階評価し、さらにその平均点を求め判定した。
【0028】
口紅の処方
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 9.0
2.ポリエチレンワックス(平均分子量5000) 8.0
3.イソノナン酸イソトリデシル 5.0
4.精製ホホバ油 0.2
5.ラノリン 8.0
6.リンゴ酸ジイソステアリル 15.0
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残 量
8.イソプロピルミリスチン酸エステル 8.0
9.雲母チタン(注1) 3.0
10.二酸化チタン 3.0
11.黄色4号アルミニウムレーキ 0.6
12.赤色202号 1.0
13.天然ビタミンE 0.05
14.香料 0.1
15.フェノキシエタノール 0.2
(注1)チミロンスーパーゴールド(メルク社製)
【0029】
口紅の製法
A:成分1〜15を加熱溶解し、ローラー処理する。
B:Aを容器に充填成型し、口紅とした。
【0030】
(評価基準)
(評価) (内容)
5 : 非常に良好
4 : 良好
3 : 普通
2 : やや不良
1 : 不良
【0031】
(判定基準)
(判定) (平均点)
◎ : 平均点4.5以上
○ : 平均点3.5以上4.5未満
△ : 平均点2.5以上3.5未満
× : 平均点2.5未満
【0032】
またクレンジング料を50℃の恒温槽に4週間静置し、分離の程度を目視にて観察し、下記基準よりその安定性を評価した。これらの結果を表1に併せて示す。
(評価) (内容)
◎ : 全く分離せず変化なし
○ : 分離が若干観察されるが使用性に問題なし
△ : 分離が観察され、不均一であり使用性に問題あり
× : 製造後すぐに分離が観察される
【0033】
(製法)
A:成分1,2を室温で混合し、ディスパーにて2500rpmで5分間攪拌した。この液を減圧を保持したまま、ディスパー2500rpmで攪拌しながら80℃まで加温し、その後20分間攪拌した。
B:Aを減圧に保持したまま3〜18を加え、ディスパーにて3000rpmで攪拌しながら15分混合し、40℃まで冷却した。
C:Bに19を加えディスパーにて2500rpmで5分攪拌混合し、35℃まで冷却しクレンジング料を得た。
【0034】
【表1】
【0035】
※1 ペミュレンTR−1(NOVEON社製)
※2 SIMULGEL EG(SEPPIC社製)
※3 ゼオラムA−4 100♯(東ソー社製)
※4 RGL−20TIS(青木油脂工業社製)
※5 EMALEX GWIS−120 (日本エマルジョン社製)
※6 EMALEX PEIS−10EX(日本エマルジョン社製)
※7 ニッコールHCO−20(日本サーファクタント工業社製)
※8 ニッコールHCO−10(日本サーファクタント工業社製)
※9 ニッコールTS−10V(日本サーファクタント工業社製)
※10 ニッコールPBC−34(日本サーファクタント工業社製)
※11 ニッコールMYS−40V(日本サーファクタント工業社製)
※12 ニッコールHCO−40(日本サーファクタント工業社製)
※13 サンファクトM−12J(太陽化学社製)
※14 ノニオンOT−221R(日油社製)
※15 アミゼット5C(川研ファインケミカル社製)
【0036】
表1に示すとおり、本発明に係る実施例1〜5は、成分(D)の非イオン性界面活性剤が分散状態で存在しており、優れた伸び広がり、温感、クレンジング力を有し、安定性にも優れるものであった。また、実施例1〜5は25℃における粘度が7000mP・s程度であり、成分(D)の平均粒子径が10μm程度であった。それに対し、成分(D)をモノラウリン酸ポリグリセリル(10モル)に換えた比較例1はモノラウリン酸ポリグリセリル(10モル)がグリセリンに溶解しており、クレンジング力に劣るものであった。また、成分(D)をモノオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンに換えた比較例2、ポリオキシエチレン(5モル)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミドに換えた比較例3は界面活性剤が溶解している状態であるが、高温での安定性に劣り、また伸び広がりやクレンジング力にも劣るものであった。成分(D)を半固形〜固形状の非イオン性界面活性剤に換えた比較例4〜7は製造直後から界面活性剤が析出してしまい、安定なものが得られなかった。
【0037】
実施例6〜19及び比較例8〜21
上記実施例1〜5および比較例1〜7と同様にして下記表2、3に示す組成および下記製法によりクレンジング料を調製し、得られたクレンジング料について、使用した際の伸び広がりの良さ、温感、クレンジング力、安定性について評価した。結果を表2および3に示す。
【0038】
(実施例6〜19及び比較例8〜18の製法)
A:成分1〜6を室温で混合し、ディスパーにて2500rpmで5分間攪拌した。この液を減圧を保持したまま、ディスパー2500rpmで攪拌しながら80℃まで加温し、その後20分間攪拌した。
B:Aを減圧に保持したまま7〜18を加え、ディスパーにて3000rpmで攪拌しながら15分混合し、40℃まで冷却した。
C:Bに20を加えディスパーにて2500rpmで5分攪拌混合し、35℃まで冷却しクレンジング料を得た。
【0039】
(比較例19の製法)
A:成分8及び21に、成分17及び18を室温にて加え、均一に混合溶解した後、成分22に添加してクレンジング料を得た。
【0040】
(比較例20、21の製法)
A:成分9、17〜19を加温溶解し、室温まで冷却して、クレンジング料を得た。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
※1 ペミュレンTR−1(NOVEON社製)
※2 SIMULGEL EG(SEPPIC社製)
※3 ゼオラムA−4 100♯(東ソー社製)
※4 RGL−20TIS(青木油脂工業社製)
※5 EMALEX GWIS−120 (日本エマルジョン社製)
※16 カーボポール940(日本ルーブリゾール社製)
※17 メトローズ 65SH4000(信越化学工業社製)
※18 サンフレッシュST-500MPSC(三洋化成工業社製)
※19 アロンビスS(日本純薬社製)
※20 セピゲル305(SEPPIC社製)
※21 アキュリン22(ROHM GMBH製;コポリマー含量30%)
※22 アキュリン33A(ROHM GMBH製;コポリマー含量28%)
※23 シリコンKF−96A(6CS)(信越化学工業社製)
※24 ノムコートHK−P (日清オイリオグループ社製)
【0044】
表2に示すとおり、本発明に係る実施例6〜19では、成分(D)の非イオン性界面活性剤が分散状態で存在しており、優れた伸び広がり、温感、クレンジング力を有し、安定性にも優れるものであった。それに対して、成分(B)を含有しない比較例8は安定性やクレンジング力に劣り、成分(B)を含有せずに成分(C)を増量した比較例9は安定性が良くなるものの、伸び広がりが非常に悪くなり使用性に劣るものであった。成分(C)を含有しない比較例10は安定性が悪く製造直後から分離してしまった。成分(C)をヒドロキシプロピルメチルセルロースに換えた比較例11はヒドロキシプロピルメチルセルロースがグリセリンに膨潤しないため十分な粘度が得られず分離してしまった。成分(C)を他のアクリル酸ポリマーのゲル化剤に換えた比較例12及び13も十分な粘度が得られず分離してしまった。また、成分(B)を他のアクリル酸ポリマーのゲル化剤に換えた比較例14及び15においても十分な粘度が得られず分離してしまった。成分(D)を含有しない比較例16はクレンジング力の悪いものであった。成分(A)をポリエチレングリコール400やジプロピレングリコールに換えた比較例17及び18は十分な粘度が得られないため安定性が悪く、温感が劣るものであった。また、外層である成分(A)を精製水に換えた比較例19は、成分(D)が精製水に溶解した状態であり、クレンジング力が劣るものであった。成分(B)及び成分(C)をゲル化剤である(ベヘン酸/エイコ酸二酸)デカグリセリルに換えた比較例20は液状であり、また成分(D)は分散滴になっておらず、クレンジング力や安定性に劣るものであった。比較例20から成分(D)を減量した比較例21は固形状であり、成分(D)は分散滴になっておらず、伸び広がりが悪くクレンジング力も悪いものであった。このことから成分(D)を分散状態で保つには成分(B)及び成分(C)が必要であることがわかる。
【0045】
実施例20:クレンジング料
(成分) (%)
1.グリセリン 10
2.アルキル変性カルボキシビニルポリマー ※25 0.1
3.グリセリン 残量
4.アクリル酸・アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー溶液 ※4
0.5
5.アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリ
マー溶液 ※5 0.3
6.ゼオライト ※6 10
7.デカメチルシクロペンタシロキサン 5
8.軽質流動イソパラフィン ※26 2
9.2−エチルヘキサン酸セチル 2
10.流動パラフィン 3
11.トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20モル)グリセリル※27 5
12.イソステアリン酸ポリエチレングリコール(10モル) ※10 5
13.ポリオキシエチレン(20モル)硬化ヒマシ油 ※7 0.5
14.エタノール 0.5
【0046】
※25 CARBOPOL1382(LUBRIZOL
ADVANNCED MATERIALS社製)
※26 IPソルベント2028MU(出光興産社製)
※27 EMALEX GWIS−320 (日本エマルジョン社製)
【0047】
(製法)
A:成分1,2を室温で混合し、ディスパーにて2500rpmで5分間攪拌した。この液を減圧を保持したまま、ディスパー2500rpmで攪拌しながら80℃まで加温し、その後20分間攪拌した。
B:Aを減圧に保持したまま3〜13を加え、ディスパーにて3000rpmで攪拌しながら15分混合し、40℃まで冷却した。
C:Bに14を加えディスパーにて2500rpmで5分攪拌混合し、35℃まで冷却しクレンジング料を得た。
【0048】
実施例20のクレンジング料は、非イオン性界面活性剤が分散状態で存在しており、優れた伸び広がり、温感、クレンジング力を有し、安定性にも優れるものであった。