【文献】
盛岡 敏夫、他,将来の革新的光トランスポートネットワーク,NTT技術ジャーナル,日本,社団法人電気通信協会,2011年 3月 1日,第23巻 第3号,P34-35
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
或る実施形態において、本発明は、複数の光リンクによって接続された複数の光交換ノードを備えるWDM光ネットワークにおいてスペクトル容量を割り当てるための方法を提供し、この方法が:、
− 接続要求のグループをもたらすことであって、接続要求が、送信元ノードと、宛先ノードと、送信元ノードと宛先ノードの間で伝送される必要がある容量とを備える、もたらすこと、
− 光ネットワーク内で候補ライトパスのグループを定義することであって、候補ライトパスが、入口ノードと、出口ノードと、入口ノードから出口ノードに光信号を透過させて伝送するように構成された1つまたは複数の光リンクのシーケンスとを備える、定義すること、
− 各候補ライトパスに関して最高の許容可能なスペクトル効率を定義すること、
− 接続要求のサブセットに関するそれぞれの空間パスを、光リンクの利用可能なスペクトル容量に応じて、さらに接続要求が基準スペクトル効率を使用して満たされるという想定の下で計算すること、
− 各候補ライトパスに関して、接続要求のサブセットのうちの、その候補ライトパスにマッチする接続要求を特定することであって、ただしマッチする接続要求が、候補ライトパスの1つまたは複数のリンクのシーケンス全体を含む空間パスを有し、さらに候補ライトパスのスペクトルリソース節約を、候補ライトパスの最高の許容可能なスペクトル効率を使用することによって候補ライトパスのマッチする接続要求の総容量のために使用されることになるスペクトルリソースと、基準スペクトル効率を使用することによって候補ライトパスのマッチする接続要求の総容量のために使用されることになるスペクトルリソースの差に応じて計算する、特定すること、
− 最高の許容可能なスペクトルリソース節約を有する候補ライトパスを、確立されるべきライトパスとして選択し、さらに選択された候補ライトパスにスペクトルリソースを、マッチする接続要求の総容量、および選択された候補ライトパスの最高の許容可能なスペクトル効率に応じて割り当てること、
選択された候補ライトパスを候補ライトパスのグループから除去し、さらに残りの候補ライトパスに関してマッチする接続要求を特定するステップを反復することを備える。
【0010】
実施形態によれば、そのような方法は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を備え得る。
【0011】
実施形態において、この方法は:
− 確立されるべきライトパスにマッチする各接続要求に関して、その接続要求の割り当てられたサブパスを、確立されるべきライトパスの1つまたは複数のリンクのシーケンス全体に対応するその接続要求の空間パスの一部分として定義すること、
− 残りの候補ライトパスに関して、割り当てられたサブパスを有する接続要求が、残りの候補ライトパスに関するマッチする接続要求ではなく、割り当てられたサブパスが、残りの候補ライトパスの1つまたは複数のリンクを含むというさらなる条件下で、マッチする接続要求の特定を更新することをさらに備える。
【0012】
この方法の実施形態において、候補ライトパスに関するマッチする接続要求を特定するステップは:
− サブセットの各接続要求に関して第1の再生成カウンタを定義すること、
− 第1の再生成カウンタを、接続要求がマッチする接続要求である確立されるべきライトパスの数に応じてインクリメントすること、
− 接続要求の割り当てられないサブパスを、接続要求がマッチする接続要求である確立されるべき前記ライトパスのリンクを全く備えない接続要求の空間パスの一部分として特定すること、
− 接続要求の第2の再生成カウンタを、基準スペクトル効率を使用することによって割り当てられないサブパス上の再生成の回数を推定することによって算出すること、および
− サブセットの各接続要求に関して、仮想再生成回数を第1の再生成カウンタおよび第2の再生成カウンタに応じて計算し、
仮想再生成回数が、或る閾値より高くなるようにインクリメントされることになる接続要求が、候補ライトパスに関するマッチする接続ではないことをさらに備える。この方法の実施形態において、仮想再生成回数は、基準スペクトル効率を使用することによって接続要求の割り当てられないサブパス上の推定された物理障害に応じて計算される。実施形態において、この方法は:
接続要求に関する再生成の最小回数を、その接続要求の空間パス上の推定された物理障害に応じて計算し、さらに閾値を、再生成の最小回数に応じて計算することをさらに備える。この方法の実施形態において、閾値を計算することは、再生成の最小回数の線形関数として行われる。
【0013】
この方法の実施形態において、各候補ライトパスに関して最高の許容可能なスペクトル効率を定義するステップは、ビット誤り率要件に応じて行われる。この方法の実施形態において、各候補ライトパスに関する最高の許容可能なスペクトル効率を定義するステップは、候補ライトパスのリンクのシーケンス上の推定された物理障害に応じて行われる。
【0014】
この方法の実施形態において、物理障害は、リンクのシーケンスに沿った有効長、通過した光ネットワークノードの相当する長さ、残留色分散、累積帯域内クロストーク、および累積非線形効果の推定されたレベルのなかから選択されたパラメータに応じて推定される。
【0015】
この方法の実施形態において、接続要求のサブセットに関するそれぞれの空間パスを計算するステップは、再短距離のパスに基づいて負荷分散されたルーティングプロセスを用いて行われる。
【0016】
この方法の実施形態において、接続要求のサブセットは、ブロッキング条件、例えば、スペクトルブロッキングを経験しない可能な限り多数の接続要求に関して空間パスを計算することによって定義される。
【0017】
この方法の実施形態において、候補ライトパスのスペクトルリソース節約を計算することは、候補ライトパスのリンクの費用パラメータに応じてさらに行われる。本発明の実施形態において、基準スペクトル効率は、基準チャネル間隔と基準信号変調スキームの組み合わせに関連付けられ、さらにスペクトルリソース節約は、整数の基準チャネル間隔数として計算される。この方法の実施形態において、最高の許容可能なスペクトル効率は、最低の許容可能なチャネル間隔の組み合わせに関連付けられ、さらにスペクトルリソース節約は、最低の許容可能なチャネル間隔、および確立されるべきライトパス間の非線形の相互作用および/またはクロストークを軽減するように構成された追加の保護帯域の幅に応じてさらに計算される。
【0018】
この方法の実施形態において、この方法は:
接続要求の第2のサブセットを選択し、接続要求の第2のサブセットが、接続要求の第1のサブセットに含められない接続要求を備えること、
光リンクの利用可能なスペクトル容量を、確立されるべきライトパスに割り当てられるスペクトルリソースを割り引くことによって更新すること、
候補ライトパスのグループを再初期設定すること、および
この方法を、接続要求の第2のサブセットに関するそれぞれの空間パスを計算するステップから反復することをさらに備える。
【0019】
また、本発明は、コンピュータに前述した方法のうちの1つを実行させるコンピュータ実行可能命令を備えるコンピュータプログラムも提供する。
【0020】
本発明の態様は、「エラスティックチャネル間隔化」(ECS)とも呼ばれる非標準の規則的な、または不規則な光周波数グリッドとネットワークノードの透過性を効率的に組み合わせることによってスペクトル容量を割り当てるための方法を提供するという着想に基づく。ECSは、ネットワークリンクにおけるチャネル間隔のアドホックな調整に相当する。
【0021】
本発明の基礎にある着想は、1つの接続当たり要求されるリジェネレータの平均数を適正な限度未満に保ちながら、エラスティックチャネル間隔化を使用することによって、所与のトポロジに対応するWDMネットワークの容量全体を、所与のセットの接続要求に関して増加させることである。
【0022】
本発明の態様は、各接続に関するチャネル間隔の特定の構成を、この接続が橋渡ししなければならない距離に応じて実現するという着想に基づく。
【0023】
本発明の態様は、コアネットワーク、メトロコアネットワーク、およびメトロポリタンネットワークが広い地理的区域にわたるとともに、ネットワークノードの10分のいくつかを含み得るという所見に基づく。ノードの数がそれほど多いと、接続波長割り当てによる従来の接続が使用された場合、同一のリンク、同一の入口ノード、および同一の出口ノードを有する同一のライトパスで伝播する多数の接続を有する確率が低下する。
【0024】
対照的に、本発明の基礎にある着想は、送信元から宛先に至る共通の空間パス、または空間パスにおいて共通の部分を有する接続要求を特定し、さらにそれらの接続要求のうち可能な限り多数を、共通のパス上、または共通のパス部分上の同一のライトパスに割り当てることである。本明細書で使用されるライトパスとは、入口から出口まで光−電気変換を全く受けない透過性の光接続を指す。ライトパスは、対応する接続要求の総容量をトランスポートする複数の隣接する波長チャネルを備えることが可能である。それらの波長チャネルに関して効率的な信号変調方法および/または光チャネル間隔を選択することによって、そのライトパスに割り当てられるスペクトルリソースの最適な使用を行うことが可能である。
【0025】
本発明のこれら、およびその他の態様は、図面を参照して、実施例として後段で説明される実施形態から明白となるとともに、そのような実施形態を参照して説明される。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は、WDM光ネットワークを示す。ノードN1からN15がリンク2を介して接続される。それらのリンク2は、WDM信号をトランスポートする。リンク2は、第1のノード1から第2のノード1にWDM信号をトランスポートするためのファイバと、第2のノード1から第1のノード1にWDM信号をトランスポートするためのファイバとを備える双方向ペアの光ファイバである。
【0028】
接続要求D
kが、或る容量を有する、ペアの送信元ノードと宛先ノードの間の接続を求める顧客からの要求に対応する。容量は、顧客が得ることを所望するとともに、1秒当たりのビット数として算出され得るデータレートとして定義され得る。例えば、接続要求3は、ノードN1とノードN4の間で所定の容量を求める要求である。
【0029】
次に、そのようなネットワークにおいて接続要求のセットにスペクトルリソースを割り当てるための方法が、
図2を参照して説明される。
【0030】
初期段階4で、すべてのスペクトルリソースが解放され、ネットワークは、標準であると考えられる。したがって、各リンクは、光周波数の同一の規則的なグリッド上に揃えられた同一の数の波長チャネルN
chを有する。割り当ては、接続要求D
kのセットに基づいて行われるので、接続要求の初期リストが、要求(0)で表される初期接続要求D
kのセットとして定義される。これらの接続要求は、1光波長チャネルの粒度で考慮される。その目的で、より低いレベルの粒度におけるグルーミングは、既に行われているものと想定される。
【0031】
ルート計算の目的で、標準の周波数グリッドと、基準変調レートとを有する基準ネットワークが最初に考慮される。
図4は、標準の周波数グリッド上で揃えられたままである波長帯内の波長割り当てを示す。各信号21がスペクトルスロット20に割り当てられる。光信号は、1波長チャネル当たり100Gb/秒の基準レートで変調される。しかし、この変調レートは、限定的ではなく、任意の異なる変調レートが基準レートとして使用され得る。
【0032】
第1のステップ5は、ステップ7で使用されるsrd(i)で表される空のリストを作成することにある。次に、この方法のステップ6は、可能な限り多数の接続要求D
kに関してルートを計算することにある。各要求は、初期の接続要求のセットから次々にルーティングされる。このルート計算は、それまでにルーティングされた要求によって占有されていない利用可能なスペクトルリソースに依存する最短のパスをたどるなどの、通常の方法を用いて行われ得る。さらに、このルート計算を実現するように負荷分散方法が使用され得る。負荷分散方法は、リンクの負荷の間の不均衡を軽減するという利点を有する。このルーティングが、初期の接続要求のセットからルーティングされ得る接続要求がなくなるまで行われる。要求がルーティングされることに成功するたびに、その要求は、ステップ7でルーティングされることに成功した要求のリストsrd(i)に追加される。残りの接続要求は、次回のステップ6のために初期の要求のセットのなかに保持される。インデックスiは、ルート計算ステップ6の反復の回数を表す。
【0033】
ステップ6で、各リンク2が、そのリンク2を経由でルーティングされたすべての接続要求を把握しておく。このことは、それぞれのリンクによってルーティングされた要求のリストを格納すること、および更新することによって行われ得る。
【0034】
数字8は、この方法を停止することを判定する試験に対応し、数字10は、リジェネレータの最小数を計算することに対応する。これらのステップは、後段で説明される。
【0035】
ステップ11は、候補ライトパスのセットLocalTL、および対応するスペクトル効率を特定することにある。{TL}でネットワークにおける理論上のすべての実現可能なライトパスを表す。しかし、ステップ6で得られたルート計算が、ネットワークのいくつかの部分を、例えば、それらの部分において接続要求がないために、全く占有されないままにした場合、{TL}からいくつかの実現可能なライトパスを、すなわち、計算されたルートのいずれにも関与しないリンクをたどるライトパスを既に除外することが可能である。LocalTL(n)は、候補ライトパスのセットLocalTLのなかでインデックス「n」に対応する1つの候補ライトパスを表す。ステップ11からステップ15まで、標準の周波数グリッドと、基準変調レートとを有する基準ネットワークへの制限は、抑制される。代わりに、信号変調スキームおよび/またはチャネル間隔に関して自由度が導入される。候補ライトパスのセットは、ネットワークにおいて使用され得る可能なすべての候補ライトパスに存する。候補ライトパスは、WDM信号が透過してわたることが可能な1つまたは複数のリンクの連続に対応する。ステップ12中、各候補ライトパスLocalTL(n)が、入口ノードと呼ばれる最初のノードから出口ノードと呼ばれる最後のノードに至る候補ライトパスをわたるsrd(i)の接続要求に関連付けられる。
【0036】
ネットワークに導入される自由度に鑑みて、各候補ライトパスに関して最高の許容可能なスペクトル効率が算出される。この最高の許容可能なスペクトル効率は、物理的障害に基づいて計算されるとともに、ビット数/(秒×ヘルツ)で算出されることが可能である。
【0037】
最高のスペクトル効率は、チャネル間隔と信号変調スキームの結合に対応する。実際、ライトパスは、或る品質の伝送要件を満たさなければならない。したがって、その品質の伝送要件を満たすチャネル間隔と信号変調スキームの最も効率的な結合が、リンクのシーケンス上の物理的障害、すなわち、残留色分散、累積帯域内クロストーク、および累積非線形効果の推定されたレベルに応じて算出される。物理モデルが、そのような物理障害を、例えば、ファイバタイプ、ファイバの長さ、光ノードの相当する長さなどに応じて推定するために使用され得る。それらの物理モデルのうちの1つが、G.Bosco他、「On the Performance of Nyquist−WDM Terabit Superchannels Based on PM−BPSK,PM−QPSK,PM−8QAM or PM−16QAM Subcarriers」、Journal of Lightwave Technology、Vol.29、n°1、53ページ、2011年1月において説明されている。したがって、最高の許容可能なスペクトル効率、およびチャネル間隔と信号変調スキームの対応する結合は、各候補ライトパスに関してそのようなモデルから推定され得る。
図5は、最高のスペクトル効率のグラフを、表1のなかにリストアップされるネットワークの様々な構成に関して候補ライトパスが及ぶ距離に応じて示す。このグラフは、G.Bosco他、「On the Performance of Nyquist−WDM Terabit Superchannels Based on PM−BPSK,PM−QPSK,PM−8QAM or PM−16QAM Subcarriers」、Journal of Lightwave Technology、Vol.29、n°1、53ページ、2011年1月から引用されている。本明細書で使用されるネットワーク構成とは、ネットワークに導入される自由度の定義を指す。
【0038】
【表1】
ネットワーク構成、および候補ライトパスの長さが分かっており、このグラフを用いて、各候補ライトパスに関する最高の許容可能なスペクトル効率が特定されることが可能である。
【0039】
ステップ14は、最高のスペクトルリソース節約に対応する透過性ライトパスを選択することにある。このスペクトルリソース節約は、節約される基準チャネル間隔の数の点で特定されることが可能である。スペクトルリソースの節約は、ネットワークに導入される自由度から、すなわち、基準チャネル間隔として、より小さいチャネル間隔を使用し、および/または基準変調スキームとして、より効率の高い変調スキームを使用して、もたらされる。
【0040】
その目的で、ステップ12で、各候補ライトパスLocalTL(n)上でどれだけの数の基準チャネル間隔が節約され得るかを示すSL(n)を計算する計算が行われる。この「n」インデックスは、セットLocalTLのなかのそれぞれの候補ライトパスLocalTL(n)を表す。第1に、それぞれの候補ライトパスにマッチする接続要求が特定される。マッチする接続要求は、候補ライトパスが及ぶリンクの連続がルーティングされる接続要求の空間パスのなかに含められた接続要求に対応する。例として、マッチする接続要求は、候補ライトパスを形成するそれぞれのリンク2によってルーティングされる要求のすべてのリストのなかにいずれの接続要求が存在するかを管理することによって特定され得る。それぞれの候補ライトパスに関するもたらされる数のマッチする接続要求が、Ch(n)で表され、「n」は、セットLocalTLのなかのそれぞれの候補ライトパスのインデックスである。
【0041】
第2に、各候補ライトパスに関する節約される基準チャネル間隔SL(n)の最大数が、最高のスペクトル効率に対応するチャネル間隔および変調スキームを有する選択された候補ライトパスに関連するマッチする接続要求によって占有される波長帯全体を伝送するのに必要な基準チャネル間隔の最小数に応じて算出される。
【0042】
図6は、標準の周波数グリッド上に揃えられた波長帯22内のエラスティック波長割り当ての実施例である。波長帯22は、それぞれの接続要求のいくつかの信号21を備える。波長帯22は、或る整数の基準チャネル間隔に相当する合計幅を占有する最高のスペクトル効率に対応する数の隣接するスペクトルスロットから成る。
【0043】
整数の基準チャネル間隔で波長帯幅をこのように表現することは、この方法が標準WSSに準拠していることを有利に保つ。実際、WSSは、各波長帯内の特定のチャネル間隔にかかわらず、波長帯22の縁端がWSSの規則的な光周波数グリッドに揃えられたままであるという条件付きで、リンク2のシーケンス上で対応する波長帯を光学的にルーティングすることができる。
【0044】
波長帯22は、隣接する帯域の間で、特にこれらの帯域が非常に異なるチャネル間隔を有する場合に、非線形の相互作用およびクロストークが同一の光ファイバ内で伝播するのを軽減するように帯域のそれぞれの側で要求される「波長帯間」ギャップに相当する保護帯域を組み込むことも可能である。
【0045】
節約される基準チャネル間隔の数の計算は、ライトパスがわたるリンクの重要度を表す費用係数に応じてさらに修正されることが可能である。
【0046】
候補ライトパスは、ステップ13で、最高の数の節約される基準チャネル間隔SL(n)を有する候補ライトパスから最低の数の節約される基準チャネル間隔SL(n)を有する候補ライトパスまで並べ替えられる。ステップ14で、並べ替えられた候補ライトパスから最高のスペクトルリソース節約を有する候補ライトパスが、確立されるべきライトパスとして選択される、すなわち、スペクトルリソースが、そのライトパスに割り当てられる。
【0047】
確立されるべきライトパスを構成するすべての双方向伝送リンクの利用可能なスペクトル容量が、選択された候補ライトパスの節約される基準チャネル間隔を見込むように更新される。このため、すべての伝送リンクが、ルート計算ステップで完全に占有されていると見なされた場合、いくつかのチャネル間隔が解放されることが可能であり、したがって、まだルーティングされていないさらなる接続要求のために利用可能であり得る。
【0048】
また、選択された候補ライトパスにマッチする接続要求も、選択された候補ライトパスを構成するそれぞれのリンク2によってルーティングされる要求のリストから除去される。
【0049】
同時に、選択された候補ライトパスを構成するリンクのスペクトルリソースが、この候補ライトパスに割り当てられる。したがって、マッチするすべての接続要求は、グリッド上でいくつかの基準スロット上に拡散することが可能な帯域幅を有するスーパーチャネル、すなわち、波長帯22のなかに一緒に再グループ化される。
【0050】
選択された候補ライトパスは、候補ライトパスLocalTLのセットから除去される。
【0051】
矢印16および試験15によって示されるとおり、ステップ12、13、および14が、選択された候補ライトパスが除去された候補ライトパスのセットLocalTLで繰り返される。したがって、候補ライトパスのセットは、ステップ12、13、および14の各回に1つの候補ライトパスずつ減らされる。ステップ12、13、および14は、ルーティングされることに成功した要求のリストsrd(i)からの各接続要求の空間パス全体が、確立されるべきライトパスの割り当てられたスペクトルリソースに関連付けられるまで繰り返される。
【0052】
矢印17で示されるとおり、次に、この方法は、ステップ14中に解放されたネットワークリソースを使用することによって、以前に拒否された接続要求、要求(i+1)をルーティングするようにステップ6に戻る。例えば、それらの接続は、ステップ6でスペクトルリソースの不足のために拒否された接続である。
【0053】
第1のステップ6に戻るこのループ17は、試験8およびステップ9によって示されるとおり、接続要求の初期のリストのうちのすべての接続要求がルーティングされるまで、またはステップ14が、さらなる接続要求を受け付けて、その接続要求のためにルートを計算するために十分なスペクトルリソースを解放することがもはやできなくなるまで繰り返される。
【0054】
図2に示されない次のステップは、スーパーチャネルの具体的な割り当てにある。このステップは、各スーパーチャネルに、光伝送窓に沿った規則的な間隔の対応する光スロットを関連付ける。
【0055】
次に、接続要求のサブセットに対して前述した方法で行われる連続する反復の実施例が、
図3を参照して非常に単純な事例において説明される。考慮されるWDM光ネットワークは、3つのリンク2によって次々に結び付けられたノードN1、N2、N3、およびN4を備える。反復は、1つだけの接続要求3を備える接続要求のサブセットに対して行われる。接続要求3(D1)は、ノードN1とノードN4の間で或る容量を求める要求である。
【0056】
ステップ6で、接続要求3が、ノードN1、N2、N3、およびN4の間の連続するリンクLN1、LN2、およびLN3に沿ってルーティングされる。各リンクは、このリンクによってルーティングされる接続要求のリストを有する。接続要求がLN1、LN2、およびLN3でルーティングされると、接続要求3が、それら3つのリンクに対応するリストに追加される。
【0057】
ステップ11で、候補ライトパスのセットが特定される。候補ライトパスのこのセットは、ネットワークにおいて使用され得る可能なすべてのライトパスのリストを成す。それらの候補ライトパスは、TL1、TL2、TL3、TL4、TL5、およびTL6である。
【0058】
ステップ12で、各候補ライトパスに関してマッチする接続要求が特定される。接続要求は、この接続要求の割り当てられていないサブパスが、候補ライトパスを構成するリンクのそれぞれを備える場合、候補ライトパスに関するマッチする接続要求である。
【0059】
この場合、接続要求3は、N1とN4の間のすべてのリンクにおいてルーティングされ、したがって、接続要求3は、各候補ライトパスに関するマッチする接続要求である。
【0060】
この方法は、ステップ14で、最高の許容可能なスペクトルリソース節約を有する候補ライトパスをさらに選択する。この実施例において、TL3が選択されるものと想定する。選択された候補ライトパスは、確立されるべきライトパスと見なされ、候補ライトパスTL3は、候補ライトパスのセットから除去される。
【0061】
さらに、候補ライトパスTL3が選択されたため、接続要求3が、リンクLN3によってルーティングされる接続要求のリストから除去される。
【0062】
次に、この方法は、マッチする接続要求を特定するステップ7に繰り返しで戻り、残りの各候補ライトパスに関してステップ7を実行する。したがって、この第2回目で、候補ライトパスTL3は、第1回目で除去されているため、候補ライトパスのセットTL1、TL2、TL4、TL5、およびTL6に関してマッチする接続要求が次に特定される。
【0063】
接続要求3は、リンクLN3が現時点で、接続要求3の割り当てられたサブパスに対応するため、リンクLN3によってルーティングされる接続要求のリストのなかにもはや入っていない。さらに、リンクLN3は、候補ライトパスTL5およびTL6に参加するので、接続要求3はもはや、候補ライトパスTL5およびTL6に関するマッチする接続要求とは見なされない。このため、要求3がマッチする接続要求である候補ライトパスは、現時点で、TL1、TL2、およびTL4である。
【0064】
この場合も、この方法は、最高の許容可能なスペクトルリソース節約を有する候補ライトパスを選択する。そのようなライトパスは、この第1の実施例では、TL4であるものと想定する。選択された候補ライトパスは、確立されるべきライトパスと見なされる。候補ライトパスTL4が、候補ライトパスのセットから除去され、さらにリンクLN1およびLN2は、現時点で、接続要求3の割り当てられたサブパスに対応するため、接続要求3が、候補ライトパスTL4に対応するリンクLN1およびLN2によってルーティングされる接続要求のリストから除去される。
【0065】
この方法は、いずれのリンクによってルーティングされる接続要求のリストのなかにも、もはや接続要求がないため、すなわち、接続要求のいずれに関する割り当てられていないサブパスは、全く残っていないため、終了する。確立されるべきライトパスのもたらされる連続は、TL4およびTL3である。
【0066】
第2の実施例として、選択される候補ライトパスは、第2回目でTL1であるものと想定する:TL1が、候補ライトパスのセットから除去され、さらに接続要求3が、LN1のルーティングされる要求のリストから除去される。
【0067】
この方法は、リンクLN2のルーティングされる要求のリストのなかにまだ接続要求が存在するので、マッチする接続要求を特定するステップ12に繰り返しで戻る。考慮される候補ライトパスは、現時点で、TL2、TL4、TL5、およびTL6である。候補ライトパスを構成するすべてのリンクが、ルーティングされる接続要求のそれぞれのリストのなかに接続要求3を備える唯一の候補ライトパスが、TL2である。実際、この接続要求はもはや、リンクLN1およびLN3のルーティングされる要求のリストのなかに存在しない。リンクLN1およびLN3は、候補ライトパスTL4、TL5、およびTL6のなかに含められる接続要求3の割り当てられたサブパスである。したがって、候補ライトパスTL4、TL5、およびTL6は、候補要求3にマッチしない。接続要求3は、候補ライトパスTL2だけにマッチする。
【0068】
したがって、第3回目で、TL2が、確立されるべきライトパスとして選択される。確立されるべきライトパスの連続は、TL1、TL2、およびTL3となる。
【0069】
図3で、リジェネレータ23が、チェックマークが付けられたボックスとして示される。前段で説明された簡単な実施例は、いずれの候補ライトパスが確立されるべきライトパスとして選択されるかに依存して、所与の接続要求に関して異なる数のリジェネレータが、すなわち:TL4およびTL3の選択の場合、1つのリジェネレータ、TL1、TL2、およびTL3の選択の場合、2つのリジェネレータが使用されることを示す。
【0070】
ライトパスを選択する際、使用されるリジェネレータ23の平均数を管理することが望ましい可能性がある。実際、リジェネレータは、高価であり、電力を多く消費する光電子デバイスである。
【0071】
その目的で、接続要求を満たすのに必要とされるリジェネレータの最小数、MinReg
kが、ステップ6で接続要求をルーティングすることによって見出された空間パスに応じて、ルーティングされる各接続要求D
kに関してステップ10で推定される。
【0072】
関数OverRegen[x]が定義される。ステップ12で、接続要求は、その接続要求を満たすのに必要なリジェネレータの導かれた数が、この接続に関して、閾値OverRegen[MinReg
k]より多いリジェネレータを暗示しない場合、所与の候補ライトパスに関するマッチする接続要求である。この導かれた数は、仮想再生成回数と呼ばれる。この条件が真でない場合、接続要求は、マッチする接続要求ではない。
【0073】
接続要求の仮想再生成回数を計算するため、接続要求の割り当てられていないサブパスが特定されなければならない。割り当てられていないサブパスは、接続要求がマッチする接続要求である、確立されるべきライトパスのいずれかのリンクをまだ備えない接続要求の空間パスの部分である。
【0074】
第1の再生成カウンタが、接続要求に関連するライトパスの数に応じて計算される。つまり、割り当てられていない2つのサブパスによって囲まれた、確立されるべき各ライトパスに関して、このカウンタは、2だけインクリメントされ、割り当てられていない1つだけのサブパスによって囲まれた、確立されるべき各ライトパスに関して、このカウンタは、1だけインクリメントされ、さらに割り当てられていないサブパスによって全く囲まれていない、確立されるべき各ライトパスに関して、このカウンタは、インクリメントされない。
【0075】
第2の再生成カウンタが、割り当てられていないサブパス上の再生成の数を物理障害に応じて推定する。
【0076】
或る候補ライトパスに関してマッチする接続要求の特定が行われる際、追加のリジェネレータの導かれる数、すなわち、その候補ライトパスが、確立されるべきライトパスとして選択されたとした場合、いくつのリジェネレータが、第1のカウンタをインクリメントされるかの算出が行われる。
【0077】
追加のリジェネレータの導かれる数は、候補ライトパスが、接続要求の割り当てられていない2つのサブパスによって囲まれる場合、2であり、候補ライトパスが、割り当てられていない1つだけのサブパスによって囲まれる場合、1であり、さらにカウンタがインクリメントされない、割り当てられていないサブパスによって囲まれていない候補ライトパスの場合、ゼロである。さらに、第2の再生成カウンタが、候補ライトパスが、確立されるべきライトパスとして選択されたとした場合、残りの割り当てられていないサブパス上の再生成の数の推定となるように更新される。
【0078】
仮想再生成回数は、第1の再生成カウンタと第2の再生成カウンタと追加のリジェネレータの導かれた数の合計である。
【0079】
関数OverRegen[x]は、関数f[x]=x以上である。例えば、この関数は、「Ax+B」として定義されることが可能であり、ただし、AおよびBが定数であり、A≧1であり、B≧0である。このため、関数OverRegen[x]のパラメータAおよびBを調整することによって、許容される追加のリジェネレータの量を管理することが可能である。この管理は、1つの接続当たり多過ぎる数のリジェネレータが利用されることを回避するとともに、ネットワーク内でトランスポートされる総容量と、そうするのに必要とされるリジェネレータの平均数の間のトレードオフを管理することを可能にする。
【0080】
マッチする接続要求を特定する際のリジェネレータの影響を例示するのに、前述したのと同一の実施例が強化され、この実施例においてさらに2つの接続要求:接続要求D2が、ノードN1からノードN3にルーティングされ、接続要求D3が、ノードN2からノードN4にルーティングされる。
【0081】
第1回目のステップ12で、マッチする接続要求を特定するのに、バイナリ情報を、候補ライトパスと接続要求の可能な各対に関連付ける表が特定される。表2が、そのような関連付けられた表の例である。
【0082】
【表2】
例えば、前掲の表のなかで、表のフィールド内のそれぞれの「1」は、このフィールドと関係する候補ライトパスのすべてのリンクが、このフィールドと関係する接続要求をルーティングすることを意味する。
【0083】
このステップで候補ライトパスを選択した後、選択された候補ライトパスがそれぞれの候補ライトパスと交差するかどうかを確認する試験が、残りの各候補ライトパスに関して行われる。交差によって理解されるのは、選択された候補ライトパスの少なくとも1つのリンクがそれぞれの候補ライトパスと共有されることである。
【0084】
次に、バイナリ情報が更新される。前述の表において、選択されたライトパスのマッチする接続要求の列は、選択されたライトパスと交差する候補ライトパスと関係する値をゼロに設定することによって更新される。この変更された表が、第2回目において、残りの候補ライトパスに関するマッチする接続要求を特定するのに使用される。
【0085】
例えば、TL3が、第1回目に選択され、2つのマッチする要求D1およびD3を有する。TL3は、TL6およびTL5と交差する。したがって、線路TL5およびTL6と列D1およびD3の間のフィールドは、ゼロに設定される。その結果、第2回目に使用される表が、表3によって例示される。
【0086】
【表3】
次に、候補ライトパスの選択によって導かれるリジェネレータ23の数を考慮に入れた場合の
図3による実施例において説明される連続する反復の実施例が説明される。
【0087】
リジェネレータは、リンク間に位置するネットワークデバイスである。リジェネレータは、2つの透過性のライトパス間で光信号を再生成する。
【0088】
接続要求をルーティングするステップ6で算出された空間パス上の推定された物理障害に基づいて最小の再生成回数が推定される。この事例では、最小数をゼロと想定し、このことは、接続要求3が、1つだけのライトパスを使用して満たされ得るだけ十分に短いことを意味する。最小の再生成回数に基づいて閾値が計算される。
【0089】
この実施例において、閾値は、リジェネレータの最小数に1を足した値である。したがって、閾値は、現時点で1である。
【0090】
ステップ12のマッチする接続要求を特定する方法においてさらなる条件が追加される:候補ライトパスに関する接続要求の可能なマッチングによって導かれる仮想再生成回数は、閾値を超えてはならない。また、再生成の仮想回数は、候補ライトパスが確立されるべきライトパスになった場合に候補ライトパスによって導かれるリジェネレータの数、および確立されるべき既に選択されたライトパスに含められていなかった接続要求の部分を満たすのに必要とされるリジェネレータの推定される数に基づいてさらに計算される。
【0091】
例えば、接続要求3が、候補ライトパスTL2に関するマッチする接続要求であるかどうかを試験する際、候補ライトパスTL2で接続要求3を満たすことは、TL2の両端でリジェネレータを使用することを暗示することが考慮される。すると、仮想再生成回数は、閾値を超える。したがって、試験結果は、接続要求3が、TL2に関するマッチする接続要求ではないことである。
【0092】
したがって、第1回目で、接続要求3は、TL1、TL3、TL4、TL5、およびTL6だけに関するマッチする接続要求である。
【0093】
TL3が、第1回目で確立されるべきライトパスとして選択されるものと想定すると、接続要求3に関する再生成の第1のカウンタは、現時点で1である。したがって、第2回目で、接続要求3は、TL2およびTL1に関するマッチする接続要求ではなく、それはそのことが、1つのリジェネレータを追加すること、したがって、2である、したがって、閾値を超える仮想再生成回数を有することを暗示することになるからである。したがって、接続要求3は、ループ16における第2回目でTL4だけに関するマッチする接続要求である。
【0094】
この追加の条件を伴うと、第1のステップでTL3が選択された際の唯一の可能性は、第2のステップでTL4を選択することである。したがって、複数のリジェネレータを使用しないという目的が達せられる。
【0095】
次に、リジェネレータの数の管理を伴う割り当ての前述した方法が、北欧バックボーンネットワークの事例における標準の波長割り当てと比較される。
【0096】
光ネットワークが、数値的にシミュレートされている。シミュレートされたネットワークのパラメータは:
− ネットワークは、34のノードと、49の双方向WDMリンクとを備え、
− 最短のリンクは、全長180kmであり、さらに最長のリンクは、全長1110kmであり、
− 接続要求の粒度は、100Gb/秒であり、
− 最大透過性距離は、1500kmであり、
− トラフィックマトリックスの分布は:
1ホップから2ホップまでの間に30%、3ホップから5ホップまでの間に30%、6ホップから8ホップまでの間に24%、8ホップを超えて16%である。
【0097】
接続の平均数、および1つの接続当たりのリジェネレータの対応する平均数が、異なる100のランダムに行われたトラフィック分布から導き出された統計データ上のいくつかの構成に関して算出される。接続の平均数は、ネットワークが、1%の平均ブロッキング率でトランスポートすることができる接続要求の平均された最大限の数に相当する。
【0098】
接続の平均数が多いほど、リソース割り当てがより効率的である。リジェネレータの平均数が小さいほど、ネットワークはより安価である。
【0099】
規則的な50GHzのITUグリッド上に揃えられた割り当てに対応する標準の構成A上で、接続の平均数は、447の接続であり、リジェネレータの平均数は、1つの接続当たり3.6のリジェネレータである。
【0100】
構成Bにおいて、標準のチャネル間隔が、50GHzから35GHzに縮小される。すべてのリンクは、35GHzで揃えられた全く同一の新たなグリッドを採用するので、波長割り当ての複雑度は、現行の標準の構成と比較して変わらないままである。標準のチャネル間隔の縮小は、接続の平均数を42.3%増加させるとともに、リジェネレータの平均数を31.7%増加させる。
【0101】
構成Gにおいて、ネットワークは、不透過性であり、すべての光信号は、各リンクの長さだけと関係する波長のグリッドのない割り当てを用いて各ノードにおいて再生成される。接続のもたらされる平均数は、標準の構成Aと比べて76.5%高く、1つの接続当たりのリジェネレータの平均数は、120.8%高い。したがって、この不透過性のネットワークは、大きい総容量に対応するが、1つの接続当たりの要求されるリジェネレータの数が非常に大幅に増加するという犠牲を払う。
【0102】
構成Hは、OverRegen[x]=xである場合の前述した割り当て方法を表す。構成Hは、標準の構成Aと比べて接続の平均数を35.3%増加させるとともに、リジェネレータの平均数を2.2%だけ増加させるように見える。したがって、この方法は、構成Bおよび構成Gと比較して、1つの接続当たり、より少ない数の追加のリジェネレータしか消費しない一方で、構成Bとほぼ同等に効率的である。
【0103】
前述した方法は、専用のハードウェア、および適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行することができるハードウェアなど、専用のハードウェアの使用を介して実行されることが可能である。プロセッサによって提供される場合、対応する機能は、単一の専用プロセッサによって、単一の共有プロセッサによって、またはいくつかが共有され得る複数の個別のプロセッサによって提供され得る。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアを排他的に指すものと解釈されるべきではなく、限定なしに、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを格納するための読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および不揮発性ストレージを暗黙に含み得る。また、従来の、および/またはカスタムの他のハードウェアが含まれることも可能である。
【0104】
本発明は、説明される実施形態に限定されない。添付の特許請求の範囲は、本明細書に記載される基本的な教示の範囲内に適正に含まれる、当業者に思い浮かべられることが可能なすべての変形構成および代替構成を実現するものと解釈されたい。
【0105】
「備える」または「含む」という動詞、およびそのような動詞の活用形の使用は、請求項に記載される要素またはステップ以外の要素またはステップの存在を除外しない。さらに、要素またはステップの前に付く「或る」という冠詞の使用は、複数のそのような要素またはステップの存在を除外しない。本発明は、ハードウェアおよびソフトウェアによって実施され得る。ハードウェアの同一のアイテムが、いくつかの「手段」を表すことが可能である。
【0106】
特許請求の範囲において、括弧内に入れられた参照符号は、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。