特許第5852322号(P5852322)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社テックコーポレーションの特許一覧 ▶ 秋山建材工業株式会社の特許一覧

特許5852322再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法
<>
  • 特許5852322-再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法 図000002
  • 特許5852322-再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法 図000003
  • 特許5852322-再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法 図000004
  • 特許5852322-再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法 図000005
  • 特許5852322-再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法 図000006
  • 特許5852322-再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法 図000007
  • 特許5852322-再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5852322
(24)【登録日】2015年12月11日
(45)【発行日】2016年2月3日
(54)【発明の名称】再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 23/195 20060101AFI20160114BHJP
   B65H 18/10 20060101ALI20160114BHJP
   D21G 9/00 20060101ALI20160114BHJP
【FI】
   B65H23/195
   B65H18/10
   D21G9/00
【請求項の数】1
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2011-96823(P2011-96823)
(22)【出願日】2011年4月25日
(65)【公開番号】特開2012-229499(P2012-229499A)
(43)【公開日】2012年11月22日
【審査請求日】2014年2月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】592250414
【氏名又は名称】株式会社テックコーポレーション
(73)【特許権者】
【識別番号】510241339
【氏名又は名称】秋山建材工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074055
【弁理士】
【氏名又は名称】三原 靖雄
(72)【発明者】
【氏名】中本 義範
【審査官】 ▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−105758(JP,A)
【文献】 特開2006−240751(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 23/195
B65H 18/10
D21G 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
小型の古紙再生装置で製造された再生紙(RP)を、定量的にロール状に巻き取り、切断及び排出するための巻き取り装置であって、該装置は本体(X)のほぼ中央部に回動シャフト(1a)と該回動シャフトの左右に設けたアーム部材(1b)(1b)と、該アーム部材の先端に設けたローラー(1c)とシャフト(1d)から成り、且つ、再生紙巻取り時、アーム部材(1b)(1b)が回動シャフトを支軸にして、上方に持ち上げることで、再生紙が同時に屈折し、アーム部材(1b)(1b)の先端に設けたローラー(1c)に接触して、再生紙に張力負荷を掛けるためのテンション調整部(1)と、

前記テンション調整部(1)の下部に位置し、且つ、テンション調整部の回動シャフト(1a)と水平に設けた、ガイド用シャフト(2b)(2b)を左右にそれぞれ軸支し、 且つ、ローラーシャフト(2c)と回転ローラー(2d)と平板アーム(2e)からなる回動アーム部を、カイド用回動シャフト(2b)(2b)を支軸にモータ等の回転駆動手段(2a)により、上方向に回動させる回動アーム部(2)と、

前記回動アーム部(2)の下部に位置し、且つ、該回動アーム部ガイド用回動シャフト(2b)(2b)と水平に設け、且つ、左右対称に設けた回動ローラー(3b)(3b)と平板(3d)(3d)を一体に形成して設けたそれぞれのガイド板を、モーター等の回転駆動手段(3a)により、それぞれの左右のシャフト(3c)(3c)を支軸にして外向き左右反対方向に回動可能に設けたガイド部(3)と、

前記ガイド部の下部に位置し、且つ、弛み防止のため、全体を円筒状に形成して設けた再生紙挟着部材(4a)(4a′)を、それぞれの挟着面(Y)(Y′)を、垂下した再生紙の巻き取り部(4)の中心から若干再生紙の垂下方向に再生紙挟着部材(4a)(4a' )のいずれか一方側に移動させ、再生紙をいずれかの挟着部材(4a)(4a' )側に寄せて挟着可能に設け、且つ、該挟着部材を回転シャフト(4e)と、複数の減速用ギア(4f)と回転駆動手段を組み合わせて巻取可能に設けた巻取り部(4)と、

前記巻取り部の軸心部に位置し、且つ、本体側板の内側面に固定したアクチュエーター等の前後駆動手段(5a)の作動部(5a′)に、円盤状押圧部材(5b)と平板(5c)をそれぞれ一対に組み合わせ、且つ、円盤状押圧部材(5b)と平板(5c)の丸穴部を円筒状再生紙挟着部材の外周部に嵌挿入して設け、且つ、再生紙排出時は前後駆動手段により円盤状押圧部材(5b)と平板(5c)を前進側に移動させて巻き取った再生紙を排出させる排出部(5)と、

本体の上面に再生紙の下垂方向に対し、左右水平方向に伸縮移動する再生紙切断刃と、該切断刃の上下に設け、且つ、該再生紙切断刃と同時に左右水平方向に伸縮移動して再生紙の押圧固定する弛み防止用の押板(6b' )(6b' )と、シリンダー等の伸縮駆動手段(6b)から成り、且つ、該再生紙切断刃は、凸状の切断刃(6a)と凹状の角穴(6c′)を組み合わせてなり、且つ、切断刃を角穴部に嵌挿させることで再生紙を切断する切断部(6)で構成される
ことを特徴とする再生紙巻き取り装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、官公庁や一般の企業等、各種事業所の日常業務や、一般の家庭の日常生活においても使用済みや不要となった各種書類等の古紙が大量に発生し、これらの古紙は塵として廃棄処分されたり、或いは、焼却されたりして、廃棄処分されることになる。
【0003】
又、一方、限りある地球資源の有効利用という機運の世界的な高まりの中で、近頃、廃棄処分されてきた古紙を、廃棄処分することなく、再生紙に替えて再生利用するための技術が開発されている。
【0004】
これらの再生技術は、殆どが製紙業界において採用実施されており、その古紙再生設備には、通常の製紙設備同様、再生紙の高速大量生産と高品質化を目的として、広大な敷地、莫大な投資、又、紙抄きに使用される大量の水や薬品などが必要とされる。
【0005】
又、古紙にあっては多くの人手による古紙回収作業が必要であり、しかもこの古紙回収には、多人数による異物混入、古紙再生紙への知識不足による分別不良、忌避品の除去不足等の問題があり、折角古紙を回収しても、これらの古紙を100%再生紙として再生するには、専門業者による再度の選別や洗浄等の作業を余儀なくされている。
【0006】
更に、極秘文書等の古紙は、機密上の問題から古紙回収には簡単に出されることはなく、焼却処分されてしまうため、リサイクルが進んでいないというのが現状である。
【0007】
これらの古紙回収の問題を解決するには、古紙再生元において、事前に再生利用可能な技術の開発が有効であり、又、こうした再生紙巻き取り装置の早期開発が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
これまでに出願されている再生紙巻き取り装置の関連した特許文献を参考の為、紹介する(特許文献1〜2参照)。
【特許文献1】特許公開2010−105758
【特許文献2】特許公開2006−240751
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、上記課題を解決する為に、この発明は小型古紙再生装置で製造された再生紙を定量的にロール状に巻き取り、且つ、切断・排出可能に設け、且つ、搬入・搬出等の作業性や、メンテナンス性、安全性、経済性に優れた再生紙巻き取り装置及びその巻き取り方法を開発・提供する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題を解決する為の手段として、本体のほぼ中央部に回動シャフトと、該回動シャフトの左右に設けたアーム部材と、該アーム部材の先端に設けたローラーとシャフトから成り、且つ、再生紙巻き取り時、回動アームが回動シャフトを支軸にして、上方に持ち上げることで、再生紙が同時に屈折し、アーム部材の先端に設けたローラーに接触して、再生紙に張力負荷を掛けるためのテンション調整部と、前記テンション調整部の下部に位置し、且つ、テンション調整部の回動シャフトと水平に設けた、ガイド用回動シャフトを左右にそれぞれ軸支し、且つ、ローラーシャフトと回転ローラーと平板アームから成る回動アームを、回動シャフトを支軸にモーター等の回転駆動手段により、上方向に回動させる回動アーム部と、前記回動アームの下部に位置し、且つ、回動アームの回動シャフトと水平に設け、且つ、左右対称に設けた回動ローラーと平板を一体に形成して設けたそれぞれのガイド板を、モーター等の回転駆動手段により、それぞれの左右のシャフトを支軸にして外向き左右反対方向に回動可能に設けたガイド部(3)と、前記ガイド部の下部に位置し、且つ、弛み防止のため、全体を円筒状に形成して設けた挟着部材のそれぞれの挟着面を、垂下した再生紙の中心部から若干前方側に偏心させて摩擦抵抗を持たせ、且つ、該円筒状の挟着部材を前後長手方向に向けて縦割分割し、それぞれの断面形状を大小の半円形状に形成して設け、且つ、該挟着部材のそれぞれの挟着面を所定の隙間を設けて、再生紙を挟着可能に設け、且つ、該挟着部材を回転シャフトと、複数の減速用ギアと回転駆動手段を組み合わせて巻取可能に設けた巻取り部と、前記、巻取り部の軸心部に位置し、且つ、本体側板の内面側に固定したアクチュエーター等の前後駆動手段の作動部に、円盤状押圧部材と平板をそれぞれ一対に組み合わせ、且つ、円盤状押圧部材と平板の丸穴部を円筒状再生紙挟着部材の外周部に嵌挿して設け、且つ、再生紙排出時は前後駆動手段により円盤状押圧部材と平板を前進側に移動させて巻き取った再生紙を排出させる排出部と、本体の上面に再生紙の下垂方向に対し、左右水平方向に伸縮移動する再生紙切断刃と、該切断刃の上下に設け、且つ、該再生紙切断刃と同時に左右水平方向に伸縮移動して再生紙を押圧固定する弛み防止用の押板と、シリンダー等の伸縮駆動手段から成り、且つ、該再生紙切断刃は、凸状の切断刃と凹状の角穴を組み合わせて成り、且つ、切断刃を角穴部に嵌挿させることで再生紙を切断する切断部で構成されるものである。
【0011】
再生紙を巻き取り時は、回動アーム部の回動シャフト部を支軸に左回動させ、上方側に所定角度回動させて、巻き取り用モーター等の駆動手段の軸部に一定の回転負荷を与えながら巻き取り、且つ、再生紙切断時は切断部の切断刃上下に設けたズレ及び弛み防止用の押板を固定平板角穴部の凹刃に嵌挿することで、再生紙を切断し、且つ、再生紙排出時はアクチュエーター等の前後駆動手段作動部に設けた円盤状部材を前進側に移動させて、巻き取った再生紙を押し出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明の効果として、まず、巻き取り装置のテンション調整部において、再生紙巻き取り部の回転駆動手段の軸部に角度検出センサーを設け、且つ、回動アームを所定角度上方に回動させて再生紙の表裏両面にローラー表面を接触させて一定の回転負荷を与えることで、現在の引張強度を認識し、更に巻き取り部の回転駆動手段と連動し、回転速度が可変調整される為、再生紙巻き取り時のズレ又は弛みを防止し、再生紙が破断することもない。又、切断部において、破断刃の上下部に押板をそれぞれ設けることで、再生紙を破断時にズレを生じることもなく、綺麗に切断出来る等、極めて有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】この発明の一実施例を示し、(A)は再生紙巻取り装置の平面図で、(B)は正面図である。
図2】この発明の一実施例を示し、再生紙巻取り装置の右側面図である。
図3】この発明の一実施例を示し、再生紙巻取り装置の左側面図である。
図4】この発明の一実施例を示し、再生紙巻取り装置の背面図である。
図5】この発明の一実施例を示し、(A)は図1(A)のa−a矢視断面図で、(B)は図5(A)のa部拡大断面図である。
図6】この発明の一実施例を示し、(A)は巻き取り部の詳細図で、(B)は図6(A)のa−a矢視断面図である。
図7】この発明の一実施例を示し、再生紙巻取り装置の再生紙巻き取り状態を示す側面視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
この発明を実施するための形態として、小型の古紙再生装置で製造された再生紙(RP)を、定量的にロール状に巻き取り、切断及び排出するための巻き取り装置であって、該装置は本体(X)のほぼ中央部に回動シャフト(1a)と、該回動シャフトの左右に設けたアーム部材(1b)(1b)と、該アーム部材の先端に設けたローラー(1c)とシャフト(1d)から成り、且つ、再生紙巻き取り時、回動アーム(2)が回動シャフトを支軸にして、上方に持ち上げることで、再生紙が同時に屈折し、アーム部材(1b)(1b)の先端に設けたローラー(1c)に接触して、再生紙に張力負荷を掛けるためのテンション調整部(1)と、前記テンション調整部(1)の下部に位置し、且つ、テンション調整部の回動シャフト(1a)と水平に設けた、ガイド用回動シャフト(2b)(2b)を左右にそれぞれ軸支し、且つ、ローラーシャフト(2c)と回転ローラー(2d)と平板アーム(2e)から成る回動アームを、回動シャフトを支軸にモーター等の回転駆動手段(2a)により、上方向に回動させる回動アーム部(2)と、前記回動アーム(2)の下部に位置し、且つ、回動アームの回動シャフト(2b)(2b)と水平に設け、且つ、左右対称に設けた回動ローラー(3b)(3b)と平板(3d)(3d)を一体に形成して設けたそれぞれのガイド板を、モーター等の回転駆動手段(3a)により、それぞれの左右のシャフト(3c)(3c)を支軸にして外向き左右反対方向に回動可能に設けたガイド部(3)と、前記ガイド部の下部に位置し、且つ、弛み防止のため、全体を円筒状に形成して設けた、挟着部材(4a)(4a')のそれぞれの挟着面(Y)(Y')を、垂下した再生紙の中心部から若干前方側に偏心させて摩擦抵抗を持たせ、且つ、該円筒状の挟着部材(4a)(4a')を前後長手方向に向けて縦割分割し、それぞれの断面形状を大小の半円形状に形成して設け、且つ、該挟着部材(4a)(4a')のそれぞれの挟着面を所定の隙間を設けて、再生紙を挟着可能に設け、且つ、該挟着部材を回転シャフト(1e)と、複数の減速用ギア(4e)と回転駆動手段を組み合わせて巻取可能に設けた巻取り部(4)と、前記、巻取り部の軸心部に位置し、且つ、本体側板の内面側に固定したアクチュエーター等の前後駆動手段(5a)の作動部(5a')に、円盤状押圧部材(5b)と平板(5c)をそれぞれ一対に組み合わせ、且つ、円盤状押圧部材(5b)と平板(5c)の丸穴部を円筒状再生紙挟着部材の外周部に嵌挿して設け、且つ、再生紙排出時は前後駆動手段により円盤状押圧部材(5b)と平板(5c)を前進側に移動させて巻き取った再生紙を排出させる排出部(5)と、本体の上面に再生紙の下垂方向に対し、左右水平方向に伸縮移動する再生紙切断刃と、該切断刃の上下に設け、且つ、該再生紙切断刃と同時に左右水平方向に伸縮移動して再生紙を押圧固定する弛み防止用の押板(6b')(6b')と、シリンダー等の伸縮駆動手段(6b)から成り、且つ、該再生紙切断刃は、凸状の切断刃(6a)と凹状の角穴(6c')を組み合わせて成り、且つ、切断刃を角穴部に嵌挿させることで再生紙を切断する切断部(6)で構成される。
【実施例1】
【0015】
そこで、この発明の一実施例を図1図4に基づいて詳述すると、まず本装置は図2に示すように、本体(X)のほぼ中央部に回動シャフト(1a)と、該回動シャフトの左右に設けたアーム部材(1b)(1b)と、該アーム部材の先端に設けたローラー(1c)とシャフト(1d)から成り、且つ、再生紙巻き取り時、回動アーム(2)が回動シャフトを支軸にして、上方に持ち上げることで、再生紙が同時に屈折し、アーム部材(1b)(1b)の先端に設けたローラー(1c)に接触して、再生紙に張力負荷を掛けるためのテンション調整部(1)と、テンション調整部(1)の下部に位置し、且つ、テンション調整部の回動シャフト(1a)と水平に設けた、ガイド用回動シャフト(2b)(2b)を左右にそれぞれ軸支し、且つ、ローラーシャフト(2c)と回転ローラー(2d)と平板アーム(2e)から成る回動アームを、回動シャフトを支軸にモーター等の回転駆動手段(2a)により、上方向に回動させる回動アーム部(2)と、回動アーム(2)の下部に位置し、且つ、回動アームの回動シャフト(2b)(2b)と水平に設け、且つ、左右対称に設けた回動ローラー(3b)(3b)と平板(3d)(3d)を一体に形成して設けたそれぞれのガイド板を、モーター等の回転駆動手段(3a)により、それぞれの左右のシャフト(3c)(3c)を支軸にして外向き左右反対方向に回動可能に設けたガイド部(3)と、ガイド部の下部に位置し、且つ、弛み防止のため、全体を円筒状に形成して設けた、挟着部材(4a)(4a')のそれぞれの挟着面(Y)(Y')を、垂下した再生紙の中心部から若干前方側に偏心させて摩擦抵抗を持たせ、且つ、該円筒状の挟着部材(4a)(4a')を前後長手方向に向けて縦割分割し、それぞれの断面形状を大小の半円形状に形成して設け、且つ、該挟着部材(4a)(4a')のそれぞれの挟着面を所定の隙間を設けて、再生紙を挟着可能に設け、且つ、該挟着部材を回転シャフト(1e)と、複数の減速用ギア(4e)と回転駆動手段を組み合わせて巻取可能に設けた巻取り部(4)と、本体の上面に再生紙の下垂方向に対し、左右水平方向に伸縮移動する再生紙切断刃と、該切断刃の上下に設け、且つ、該再生紙切断刃と同時に左右水平方向に伸縮移動して再生紙を押圧固定する弛み防止用の押板(6b')(6b')と、シリンダー等の伸縮駆動手段(6b)から成り、且つ、該再生紙切断刃は、凸状の切断刃(6a)と凹状の角穴(6c')を組み合わせて成り、且つ、切断刃を角穴部に嵌挿させることで再生紙を切断する切断部(6)で構成される
【0016】
続いて、本装置の各部の概要について説明すると、最初に、テンション調整部(1)について説明すると、再生紙(RP)を巻き取り時、再生紙にかかる引張強度を角度により測定する機能を有するものである。そして、再生紙(RP)の巻き取りは、引張強度が低いと再生紙が隙間無く硬く締まった状態で巻き取ることが出来ない。又、逆に引張強度が高すぎると、再生紙が破断する。又、角度検出センサー(AS3)を取り付けることによって、現在の引張強度を認識し、巻き取り部の回転駆動手段(4g)と連動し、回転速度が調整される。又、古紙再生装置の乾燥機構より搬送される再生紙の速度が変化した場合も、角度検出センサー(AS3)に同調させ、巻き取り速度を可変することが出来る。
【0017】
次に、回動アーム部(2)について説明すると、巻き取り前は、再生紙が垂下状態で静止した状態が原点で、再生紙(RP)が下記のテーパー状に形成して設けた挟着面を有する半円柱状の挟着部材(4a)(4a')の中間を通過し、巻き取り開始の所定位置まで到達後、再生紙が垂下状態で静置した状態から、回動アームが左回動して所定角度上方に回動する。そして、巻き取られた再生紙が排出されると、同時に原点(垂下状態)位置に戻り、静置する。そして、この回動アーム部(2)が上方に回動することで、テンション調整部(1)のローラー部及び回転アーム部(2)の回転ローラー(2d)に再生紙(RP)の表裏両面がそれぞれ接触し、回転負荷を与えることで引張強度を測定出来る。
【0018】
次に、ガイド部(3)について説明すると、巻き取り開始前に、上部より搬送される再生紙(RP)を下部に配置された巻き取り部(4)の2本の挟着部材(4a)(4a')の中央に通過させる役割を持ち、巻き取り開始前は、原点の垂下状態で静置する。そして、再生紙(RP)が通過した後、所定角度に開き、静置する。更に巻き取られた再生紙が排出されると同時に原点位置(垂下状態)に戻り、静置する。
【0019】
次に、巻き取り部(4)について説明すると、巻き取り開始前、再生紙(RP)はガイド部(3)で誘導され、所定位置で静置した大小異なる2本の挟着部材(4a)(4a')の中央空間を通過し、所定位置まで搬送される。そして、再生紙検出センサー(SE)にて再生紙の紙位置を確認後、挟着部材(4a)(4a')がそれぞれ回転し、巻き取りが開始する。その後、挟着部材(4a)(4a')は所定数回転することにより、所定長さの再生紙(RP)を巻き取り、排出時の所定位置にて静置する。そして、再生紙が排出されると同時に、挟着部材(4a)(4a')は、原点である巻き取り開始前の所定位置にそれぞれ戻り、再度静置する。
【0020】
続いて、排出部(5)について説明すると、巻き取り時は、原点の本体側板の裏側面に静置し、再生紙(RP)が所定長さに巻き取られた後、本体側板の側面に静置しているアクチュエーター等の前後駆動手段作動部(5a')に固定される円盤状部材(5b)が対面側(表面側)の所定位置に移動し、挟着部材(4a)(4a')に巻き取られた再生紙(RP)を排出させる。そして、排出後は、原点位置に戻り、静置する。
【0021】
最後に、切断部(6)について説明すると、巻き取り前から巻き取り時は、シリンダー等の伸縮駆動手段(6b)が収縮した状態である原点で静置する。そして、挟着部材(4a)(4a')は所定数回転することにより、シリンダー等の伸縮駆動手段は再生紙と垂直方向に伸長し、再生紙(RP)を押板(6b')で押圧し、切断刃(6a)で切断する。
【0022】
次に、本再生紙巻き取り装置の巻き取り方法について、稼動手順に従って概要を説明すると、小型の古紙再生装置内で乾燥機構より送られてきた再生紙(RP)は装置上部より巻き取り装置内に入る。そして、巻き取り部(4)にある2本の挟着部材(4a)(4a')の中央部に再生紙が入る。続いて、巻き取り部の下部にある再生紙検出センサー(SE)が感知して回動アーム部(2)が回転駆動手段(2a)の回転によって上昇し、テンション調整部(1)も再生紙の上面側に押し上げられて所定角度上昇する。そして、左右樹脂板(3d)(3d)が所定角度開き、巻き取り用駆動モーター(4g)が回転作動して、再生紙(RP)の巻き取りが開始される。すると、巻き取りを行うにつれて再生紙の周長が変化し、テンション調整部(1)に連動する角度検出センサー(AS3)が感知して、巻き取り部(4)の回転駆動手段(4g)の回転速度が最適速度に調整される。そして、一定量の巻き取りが完了すると、巻き取り部(4)の回転駆動手段(4g)が停止し、巻き取りが終了する。そして、切断部(6)のシリンダー等の伸縮駆動手段(6b)が再生紙方向へ前進作動して、切断刃(6a)の上下に設けた押板(6b')(6b')で再生紙をそれぞれ押圧し固定した状態で再生紙(RP)を切断する。そして、切断部(6)のシリンダー等の伸縮駆動手段(6b)が後退して原点(垂下状態)に戻る。そして、巻き取り部(4)の回転駆動手段(4g)が稼動し、切断部(6)から巻き取り部(4)までの再生紙が最後まで完全に巻き取られ、巻き取り部(4)の回転駆動手段(4g)が排出時の所定位置に停止する。そして、排出部(5)のアクチュエーター等の前後駆動手段(5a)が稼動し、円盤状部材(5b)によって巻き取り部(4)にある2本の挟着部材(4a)(4a')からロール状に巻き取られた再生紙を押し出しながら定位置(前進側)に達すると、前進検出センサー(LS2)が感知して、アクチュエーター等の前後駆動手段作動部(5a')が停止する。そして、該前後駆動手段作動部(5a')が逆稼動し、原点位置に戻ると、後退検出センサー(AS1)が感知して、該前後駆動手段作動部(5a')が再度停止する。すると、巻き取り部(4)が原点位置まで回転し、回動アーム(2)が原点位置まで戻る。そして、更にガイド部(3)の凹凸状平板(3d)(3d)がそれぞれ原点位置まで戻り、巻き取りを完了する。
【産業上の利用可能性】
【0023】
この発明の再生紙巻き取り装置は、小型古紙再生装置で製造された再生紙を定量的にロール状に巻き取り、且つ、切断・排出可能に設け、且つ、搬入・搬出等の作業性や、メンテナンス性、安全性、経済性に優れているため、製造・販売することで、多くの官公庁や各企業等の関係市場に寄与する点で産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0024】
1 テンション調整部
1a 回動シャフト
1b アーム
1c ローラー
1d シャフト
2 回アーム部
2a 回転駆動手段
2b 回シャフト
2c ローラーシャフト
2d 回転ローラー
2e アーム
3 ガイド部
3a 回転駆動手段
3b 固定ローラー
3c シャフト
3d 凹凸状平板
4 巻き取り部
4a 再生紙挟着部材
4a' 再生紙挟着部材
4b 揺動軸部材
4c バネ部材
4d 保持部材
4e 回転シャフト
4f ギア
4g 回転駆動手段
5 排出部
5a 前後駆動手段
5a' 前後駆動手段作動部
5b 円板状押圧部材
5c 平板
6 切断部
6a 切断刃
6b 伸縮駆動手段
6b' 押板
6c 固定平板
6c' 角穴
6d 平板固定シャフト
AS1 角度検出センサー
AS2 角度検出センサー
AS3 角度検出センサー
LS1 後退検出センサー
LS2 前進検出センサー
RP 再生紙
SE 再生紙検出センサー
本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7