特許第5852442号(P5852442)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5852442固体照明用電源を調整するための電子制御装置とその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5852442
(24)【登録日】2015年12月11日
(45)【発行日】2016年2月3日
(54)【発明の名称】固体照明用電源を調整するための電子制御装置とその方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20160114BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20160114BHJP
【FI】
   H05B37/02 J
   H01L33/00 J
【請求項の数】68
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2011-536564(P2011-536564)
(86)(22)【出願日】2009年11月16日
(65)【公表番号】特表2012-509558(P2012-509558A)
(43)【公表日】2012年4月19日
(86)【国際出願番号】US2009064625
(87)【国際公開番号】WO2010057115
(87)【国際公開日】20100520
【審査請求日】2012年11月15日
(31)【優先権主張番号】61/115,438
(32)【優先日】2008年11月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/154,619
(32)【優先日】2009年2月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511118436
【氏名又は名称】エクスプレス イメージング システムズ,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】EXPRESS IMAGING SYSTEMS,LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(72)【発明者】
【氏名】リード,ウィリアム,ジー
【審査官】 ▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−059811(JP,A)
【文献】 特表2008−535279(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/034242(WO,A1)
【文献】 特開2006−179672(JP,A)
【文献】 特開2004−320024(JP,A)
【文献】 特表2010−504628(JP,A)
【文献】 特開2005−310997(JP,A)
【文献】 特開2004−279668(JP,A)
【文献】 特開2008−159483(JP,A)
【文献】 特開2008−177144(JP,A)
【文献】 特表2008−509538(JP,A)
【文献】 特開2005−198238(JP,A)
【文献】 特開2008−130523(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02
H01L 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光体に印加される入力電源を調整するための調整装置であって、
複数のスイッチであって、各々の前記複数のスイッチは、前記スイッチが停止したとき前記入力電源を受けるために各一定数の前記発光体を選択的に電気的に連結する、該複数のスイッチと、
前記入力電源を受けるように連結され、前記複数のスイッチに調整的に連結され、前記入力電源の動作パラメータを検知し、検知された入力電源動作パラメータに応じて一定数のスイッチを停止させて各発光体を前記入力電源と第1の数の前記発光体に電気的に連結し、前記検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて停止される前記スイッチの数を調整するように構成された制御回路を具備し、
前記第1の数の前記発光体が前記検知された入力電源動作パラメータに関係なく前記入力電源に連結され、
前記検知された入力電源動作パラメータの変化に応じ、前記制御回路は、前記入力電源に電気的に直列に連結された総数の発光体を通って流れる電流を概略目標電流値に維持するように、前記入力電源に電気的に直列に連結された各発光体の数を調整するように、停止されるスイッチの数を調整する、調整装置。
【請求項2】
前記制御回路は、前記検知された入力電源動作パラメータに応じて前記各発光体を前記入力電源に電気的に直列に連結して発光させるために一定数の前記スイッチを停止させ、前記制御回路は、前記検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記発光体の数を調整するために停止される前記スイッチの数を調整する、請求項1に記載の調整装置。
【請求項3】
前記制御回路が前記入力電源に電気的に直列に連結された前記一定数の発光体に印加される入力電源の電流値と電圧値のうち最低1つを検知する、請求項2に記載の調整装置。
【請求項4】
前記複数のスイッチの各々が前記発光体の各1個に電気的に連結される、請求項1に記載の調整装置。
【請求項5】
前記複数のスイッチのうち1番目のスイッチが第1の数の前記発光体を電気的に短絡させるために選択的に操作可能であり、前記複数のスイッチのうち2番目のスイッチが第2の数の発光体を電気的に短絡させるため選択的に操作可能であり、前記第2の数が前記第1の数の2倍である、請求項1に記載の調整装置。
【請求項6】
前記制御回路が、前記検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された総数の発光体に渡る目標の電圧降下を達成するために、前記入力電源に電気的に直列に連結された各発光体の数を調整するように停止されるスイッチの数を調整する、請求項1に記載の調整装置。
【請求項7】
前記検知された入力電源動作パラメータが、前記入力電源の電圧を含む、請求項1に記載の調整装置。
【請求項8】
前記制御回路がマイクロコントローラを有し、前記マイクロコントローラは一定数の前記スイッチを作動、停止させ、前記検知された入力電源動作パラメータに応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記複数の発光体の総数を調整する、請求項1に記載の調整装置。
【請求項9】
前記制御回路が、前記検知された入力電源動作パラメータに応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記複数の発光体の総数を調整するように一定数の前記スイッチを作動、停止させるアナログデジタル変換器(ADC)を有する、請求項1に記載の調整装置。
【請求項10】
前記制御回路が各一定数のスイッチに電気的に連結された複数のコンパレータを有し、前記コンパレータのそれぞれが前記検知された入力電源動作パラメータに応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記複数の発光体の総数を調整するように前記各一定数の前記スイッチを作動、停止させる、請求項1に記載の調整装置。
【請求項11】
前記制御回路が前記入力電源の電流値を検知する電流センサを有し、前記電流センサが抵抗センサ、ホール効果センサ、検知コイル型センサのいずれか1つを具備する、請求項1に記載の調整装置。
【請求項12】
前記制御回路が複数のパルス幅変調(PWM)モジュールを有し、前記モジュールのそれぞれが前記複数のスイッチの各1個を駆動するように電気的に連結されている、請求項1に記載の調整装置。
【請求項13】
最低1つの前記PWMモジュールが、増大するデューティサイクルパルスストリームで各前記スイッチを駆動して、前記各スイッチを作動させる、請求項12に記載の調整装置。
【請求項14】
最低1つの前記PWMモジュールが、減少するデューティサイクルパルスストリームで各前記スイッチを駆動して、前記各スイッチを停止させる、請求項12に記載の調整装置。
【請求項15】
前記制御回路が三角波信号を前記PWMモジュールに供給する三角波発生器を有する、請求項12に記載の調整装置。
【請求項16】
前記制御回路に調整された入力電源を供給する電圧調整器を更に具備し、前記電圧調整器は、前記入力電源を受けるために連結された前記複数の発光体のベースストリングから電源を受けるように電気的に連結されている、請求項1に記載の調整装置。
【請求項17】
前記検知された入力電源動作パラメータが前記入力電源の電流を含む、請求項1に記載の調整装置。
【請求項18】
入力電源に連結された1番目の複数の発光体と、
2番目の複数の発光体と、
前記2番目の複数の発光体と前記入力電源に電気的に連結され、入力電源の動作パラメータを検知し、1番目の閾値より大きい検知された入力電源動作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体の一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する制御システムであって、前記1番目の複数の発光体が検知された前記入力電源動作パラメータに関係なく前記入力電源に連結される、該制御システムと、
交流(AC)電源を受けるために連結された整流回路であって、前記制御システムは、前記入力電源を直流(DC)の形で前記制御システムに供給するためにAC電源を整流する、該整流回路と、
前記制御システムへの電源として調整された入力電源を供給する電圧調整器であって、前記1番目の複数の発光体から電源を受けるように電気的に連結された、該電圧調整器と
を具備する照明装置。
【請求項19】
前記整流回路が最低1個の発光ダイオード(LED)を有するブリッジ整流器を有する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項20】
前記制御システムが前記入力電源の電流値と電圧値のうち最低1つを検知し、それぞれの電流閾値または電圧閾値より大きい検知された入力電源の前記電流値と前記電圧値のうち最低1つに応じて、前記2番目の複数の発光体のうち一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項21】
前記制御システムが前記1番目の閾値より大きい2番目の閾値を上回る前記検知された入力電源動作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体のすべてを前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項22】
前記制御システムがマイクロコントローラと複数のトランジスタを有し、各前記トランジスタが前記マイクロコントローラに電気的に連結されて制御され、前記マイクロコントローラが最低1つの前記トランジスタを停止させ、前記1番目の閾値と2番目の閾値との間にある前記検知された入力電源動作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体のうち一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項23】
前記制御システムがアナログデジタル変換器(ADC)と複数のトランジスタを有し、各前記トランジスタが前記ADCに電気的に連結されて制御され、前記ADCが最低1つの前記トランジスタを停止させ、前記1番目の閾値と2番目の閾値との間にある前記検知された入力電源動作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体のうち一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項24】
前記制御システムが複数のコンパレータと複数のトランジスタを有し、各前記コンパレータが調整的に各一定数の前記トランジスタに連結され、各前記トランンジスタが前記2番目の複数の発光体のうち各一定数に電気的に連結され、各前記コンパレータが前記検知された入力電源の動作パラメータと各閾値とを比較して各前記トランジスタを停止させ、前記各閾値と2番目の閾値との間にある前記検知された入力電源動作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体の前記各一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項25】
前記制御システムが前記入力電源の電流値を検知する電流センサを有し、前記電流センサが抵抗センサ、ホール効果センサ、検知コイル型センサのいずれか1つを具備する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項26】
前記制御システムが固体発光体を具備する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項27】
前記制御システムがLEDを具備する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項28】
前記整流回路の出力に連結され、実質的に一定のDC電圧を発光体に供給するエネルギー蓄積素子を具備する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項29】
前記制御システムは、前記検知された入力電源動作パラメータに応じて、前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結された前記2番目の複数の発光体の一定数を通って流れる電流を概略目標電流値に維持するように、前記2番目の複数の発光体の一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に連結する、請求項18に記載の照明装置。
【請求項30】
前記電圧調整器は前記1番目の複数の発光体により形成された発光体ベースストリングの1番目のノードに連結され、DC電圧を前記電圧調整器に供給するように、前記ベースストリング内の最低1個の前記発光体が前記1番目のノードと電気接地の間にある、請求項18に記載の照明装置。
【請求項31】
前記整流回路と前記電圧調整器の間に電気的に連結されたエネルギー蓄積素子を更に具備した、請求項29に記載の照明装置。
【請求項32】
前記検知された入力電源動作パラメータが、前記入力電源の電圧を含む、請求項29に記載の照明装置。
【請求項33】
前記制御システムと最低1個の前記発光体がモノリシックLED光源の一部である、請求項18に記載の照明装置。
【請求項34】
複数の発光体であって、前記複数の発光体のうち第1の数の発光体が入力電源に電気的に直列に連結された、複数の発光体と、
複数のスイッチであって、停止したときに、前記第1の数の発光体に加えて、各一定数の前記発光体を前記入力電源に電気的に連結させる、該複数のスイッチと、
1番目の閾値より大きい検知された入力電源動作パラメータに応じて前記スイッチを作動、停止させるために前記複数のスイッチに調整的に連結された制御回路であって、前記第1の数の前記発光体が前記検知された入力電源動作パラメータに関係なく前記入力電源に連結される、当該制御回路と、
前記制御システムへの電源として調整された入力電源を供給する電圧調整器であって、前記第1の数の発光体から電源を受けるように電気的に連結された、当該電圧調整器と
を具備する照明装置。
【請求項35】
交流(AC)電源を整流して前記入力電源を直流(DC)の形で前記制御回路と前記第1の数の発光体に供給するためにAC電源に連結された整流回路を具備し、前記制御回路がAC電源の波形を測定できる構造である、請求項34に記載の照明装置。
【請求項36】
交流(AC)電源を整流して前記入力電源を直流(DC)の形で前記制御回路と前記第1の数の発光体に供給するためにAC電源に連結された整流回路を具備し、前記整流回路が最低1個の発光ダイオード(LED)を有するブリッジ整流器を具備している、請求項34に記載の照明装置。
【請求項37】
前記複数のスイッチの1番目のスイッチが第2の数の発光体を短絡させるために電気的に連結され、前記複数のスイッチの2番目のスイッチが第3の数の発光体を短絡させるために電気的に連結され、第3の数は第2の数の2倍である、請求項34に記載の照明装置。
【請求項38】
前記複数のスイッチの各々が、作動時に前記発光体の各1個を短絡させるように電気的に連結されている、請求項34に記載の照明装置。
【請求項39】
前記制御回路が1番目の閾値より小さい前記検知された入力電源動作パラメータに応じてすべての前記スイッチを作動させる、請求項34に記載の照明装置。
【請求項40】
前記制御回路が1番目の閾値より大きい1番目の値である前記検知された入力電源動作パラメータに応じて第1の数の前記スイッチを停止させる、請求項34に記載の照明装置。
【請求項41】
前記制御回路が1番目の閾値より大きい2番目の値である前記検知された入力電源動作パラメータに応じて第1の数及び第2の数の前記スイッチを停止させる、請求項40に記載の照明装置。
【請求項42】
前記制御回路が2番目の閾値より大きい前記検知された入力電源動作パラメータに応じてすべてのスイッチを停止させ、2番目の閾値が1番目の閾値より大きい、請求項40に記載の照明装置。
【請求項43】
前記複数の発光体が複数の固体発光体を具備する、請求項34に記載の照明装置。
【請求項44】
前記複数の発光体が複数のLEDを有する、請求項34に記載の照明装置。
【請求項45】
前記整流回路の出力に連結されて実質的に一定のDC電圧を前記発光体に供給するエネルギー蓄積素子を具備する、請求項35に記載の照明装置。
【請求項46】
前記制御回路が前記入力電源の電流値を検知する電流センサを有し、前記電流センサが抵抗センサ、ホール効果センサ、検知コイル型センサのいずれか1つを具備する、請求項34に記載の照明装置。
【請求項47】
前記制御回路が複数のパルス幅変調(PWM)モジュールを有し、各前記モジュールが前記複数のスイッチの各1個を駆動させるように電気的に連結されている、請求項34に記載の照明装置。
【請求項48】
最低1つの前記PWMモジュールが、増大するデューティサイクルパルスストリームで各前記スイッチを駆動して、前記各スイッチを作動させる、請求項47に記載の照明装置。
【請求項49】
最低1つの前記PWMモジュールが、減少するデューティサイクルパルスストリームで各前記スイッチを駆動して、前記各スイッチを停止させる、請求項47に記載の照明装置。
【請求項50】
前記制御回路が三角波信号を前記PWMモジュールに供給する三角波発生器を有する、請求項47に記載の照明装置。
【請求項51】
前記制御回路は、前記検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記発光体の総数を通って流れる電流を概略目標電流値に維持するように、電気的に直列に連結された各発光体の数を調整するように、停止される発光体の数を調整する、請求項34に記載の照明装置。
【請求項52】
前記電圧調整器が前記第1の数の発光体により形成された発光体ベースストリングの1番目のノードに連結され、前記ベースストリング内の最低1個の前記発光体が前記1番目のノードと電気接地の間にあり、DC電圧が前記電圧調整器に供給される、請求項34に記載の照明装置。
【請求項53】
前記電圧調整器により前記第1の数の発光体から受けた電源を整流するために前記電圧調整器と前記1の数の発光体との間に電気的に連結された整流器と、
前記整流器と前記電圧調整器の間に電気的に連結されたエネルギー蓄積素子とを具備した、請求項34に記載の照明装置。
【請求項54】
前記検知された入力電源動作パラメータが、前記入力電源の電圧を含む、請求項51に記載の照明装置。
【請求項55】
前記制御回路と最低1個の前記発光体がLEDアレイ光源の一部である、請求項34に記載の照明装置。
【請求項56】
前記制御回路と最低1個の前記発光体がモノリシックLED光源の一部である、請求項34に記載の照明装置。
【請求項57】
入力電源を調整する方法であって、
1番目の複数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順と、
2番目の複数の発光体のうち一定数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順と、
検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて、前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に連結された前記2番目の複数の発光体の発光体の総数を調整することにより、前記入力電源に電気的に直列に連結された発光体の総数を通って流れる電流を概略目標電流値に維持する手順とを具備し、
前記1番目の複数の発光体が前記検知された入力電源動作パラメータに関係なく前記入力電源に連結される、前記方法。
【請求項58】
2番目の複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順が、複数の固体発光体のうち一定数の固体発光体を入力電源に電気的に連結する手順を具備する、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
2番目の複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順が、複数の発光ダイオード(LED)のうち一定数のLEDを入力電源に電気的に連結する手順を具備する、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記入力電源動作パラメータを検知する手順を更に含み、
当該動作パラメータは、前記入力電源の電圧を含む、請求項57に記載の方法。
【請求項61】
検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて、前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に連結された前記2番目の複数の発光体の発光体の総数を調整する手順が、1番目の閾値以下の前記検知された入力電源動作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体のうち第1の数の発光体を前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に直列に連結する手順を具備する、請求項57に記載の方法。
【請求項62】
1番目の閾値と1番目の閾値より大きい2番目の閾値との間の前記検知された入力電源動作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体のうち可変数の発光体を前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に直列に連結する手順を更に具備し、前記可変数が前記第1の数より大きい、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記2番目の閾値より大きい前記検知された入力電源動作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体のすべての発光体を前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に直列に連結する手順を更に具備する、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて、前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に連結された前記2番目の複数の発光体の発光体の総数を調整する手順が、前記検知された入力電源動作パラメータの変化に比例させて、前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に直列に連結された前記2番目の複数の発光体の発光体の数を調整する手順を具備する、請求項57に記載の方法。
【請求項65】
検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて、前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に連結された前記2番目の複数の発光体の発光体の総数を調整する手順が、検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に前記2番目の複数の発光体の発光体サブストリングを電気的に直列に連結する手順を具備する、請求項57に記載の方法。
【請求項66】
検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて、前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に連結された前記2番目の複数の発光体の発光体の総数を調整することにより、前記入力電源に電気的に直列に連結された発光体の総数を通って流れる電流を概略目標電流値に維持する手順が、前記検知された入力電源動作パラメータの変化に応じて、前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に直列に連結された一定数の発光体に渡る電圧降下を達成するために、前記入力電源及び前記1番目の複数の発光体に電気的に直列に連結された前記2番目の複数の発光体の発光体の総数を調整することにより前記入力電源に電気的に直列に連結された発光体の総数を通って流れる電流を概略目標値に維持する手順を具備する、請求項57に記載の方法。
【請求項67】
検知された入力電源動作パラメータが前記入力電源の電流を含む、請求項57に記載の方法。
【請求項68】
前記入力電源に電気的に直列に連結された発光体の総数を通って流れる電流を概略目標電流値に維持する手順が、前記入力電源に電気的に直列に連結された発光体の総数を通って流れる電流を、前記入力電源に電気的に直列に連結された発光体の総数の各発光体のそれぞれに渡る目標の電圧降下を生じさせる前記目標電流値に概略維持する手順を含む、請求項57に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2008年10月17日に出願された米国仮特許出願第61/115,438号の35U.S,C.§119(e)および2009年2月23日に出願された米国仮特許出願第61/154,619による利益を主張するものであり、これら2つの仮出願をそのまま参照としてここに援用している。
【0002】
本開示は一般に、照明装置の分野、具体的には照明装置内の固体照明に印加される電源の調整に関する。
【0003】
省エネルギーの傾向が強まり、また、ガス灯の撤去など様々な事由により、固体照明は多種多様な用途の光源としてますます一般的となっている。一般に知られているように、固体照明とは、従来の照明で使用される真空管やガス管からではなく、半導体などの固体から発光する形態の照明を意味する。固体照明の例としては、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、ポリマー発光ダイオード(PLED)を挙げられる。従来の照明とは異なり、固体照明は発熱を減少させることにより寄生エネルギー散逸を減少させて可視光を生成する。また、固体の性質により衝撃、振動、摩耗に対する抵抗力が強いため、固体照明は従来の照明よりも寿命が長い傾向がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LED照明装置はLEDを光源として使用した形態の固体照明で、通常、適当な筐体の内部にLED群を含有している。LED照明装置内部のLEDは通常、電流が大きく変わっても電圧降下が一定であり、動的抵抗力が非常に弱く、LEDを損傷することなく米国で広く使用されている120ボルトの交流(AC)主電源など大半の電源に直接接続することはできない。LEDは通常、一方向に電流を導き、LEDの最大定格電流以下の電流を必要とする。
【0005】
照明装置内のLED用の電流を安全な量に制限するため、2つの方法が一般に講じられてきた。第1の方法では、電子スイッチングバラストの使用により、主電源からのAC入力電圧が許容値の直流(DC)制御電流に変換される。第2の方法では、LEDストリングを直列に連結し、ストリングDの電圧降下が上限電流で入力電圧と等しくなるようにする。
【0006】
電流を調整する電子スイッチングバラストには、スイッチング電流と直列インダクタ(例えばバックレギュレータの直列インダクタ)や変圧器(例えばフライバックレギュレータの変圧器)などの磁気エネルギー蓄積素子とが使用される。様々な異なるトポロジが変換効率向上のために開発されたが、典型的なフライバック型またはバック型のレギュレータは変換効率が60〜90%しかなく、入力電源の10〜40%を熱の形で浪費する。
【0007】
電子スイッチングバラストは、高周波スイッチング素子、特注の巻き磁性部品、電気ノイズ抑制回路が必要なため、製造費用が高くなる場合が多い。また、妥当なサイズの磁性部品を使用するために高周波が必要なため、通常、電子スイッチングバラストは電磁妨害(EMI)フィルタリング性能を備えなければならず、これにより費用が高くなりスペースの要件が厳しくなる。さらに、電子スイッチングバラストの寿命を延ばし操作効率を高めるため頑丈で比較的高価な部品が必要となり、力率調整のために力率補正(PFC)回路も不可欠になる。外部調光器が使用された場合、電子スイッチングバラストには追加的な制御回路も必要となる。
【0008】
直列ストリング電流制御は変換効率が非常に高いものの、1つの印加電圧レベルでしか使用できない。入力電源の電圧レベルがLEDストリング電圧を下回ると、LEDは必要な発光量を生成できない。一方、入力電源の電圧レベルがLEDストリング電圧を上回ると、過電流がLEDを流れてLEDが損傷する結果となる。従って、直列ストリング型の固体照明は、高入力電圧の場合に電流を制限するための“バラスト”抵抗器やアクティブ電流制限回路を必要とする。しかし、この電流制限回路は余剰出力を熱として散逸させるため、直列ストリング型の固体照明の高変換効率という長所がなくなってしまう。AC用途における直列ストリング型の固体照明の別の欠点としては、印加電圧がストリング電圧に近づくまでLEDが発光しないということを挙げられる。このため、LEDは全ACラインサイクルで点灯(すなわち発光)しているわけではないので、費用効果が損失する。AC用途における直列ストリング型の固体照明のさらに別の欠点としては、LEDストリングはACサイクルの半分だけで発光するため、全ACサイクルにおける発光のためには2つのLEDストリングの使用が不可欠になるということを挙げられる。LEDストリングが1つしか使用されず、光が半サイクルでだけしか生成されないと、30Hzの半サイクル周波数で好ましくない光のちらつきが目視されることとなる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
要約すると、複数の発光体に印加された入力電源を調整するための調整装置が複数のスイッチを含有し、各スイッチはその停止中に入力電源を受けるために各一定数の発光体を選択的に電気的に連結し、また、調整装置は入力電源を受けるために連結されて複数のスイッチに調整的に連結された制御回路を含有し、制御回路は入力電源操作パラメータを検知する構造であり、検知済みの入力電源操作パラメータに応じて各発光体を入力電源と1番目の一定数の発光体に電気的に連結するために一定数のスイッチを停止させ、検知済みの入力電源操作パラメータの変化に応じて停止中のスイッチの数を調整し、このような構造により検知済みの入力電源操作パラメータに関係なく1番目の一定数の発光体は入力電源に連結される。
【0010】
制御回路は一定数のスイッチを停止させることにより検知済みの入力電源操作パラメータに応じて各発光体を入力電源に電気的に直列に連結して発光させることができ、制御回路はそこで停止中のスイッチの数を調整することにより、検知済みの入力電源操作パラメータの変化に応じて、入力電源に電気的に直列に連結された発光体の数を調整できる。制御回路は、入力電源に電気的に直列に連結された一定数の発光体に印加される入力電源の電流値と電圧値のうち最低1つの値を検知できる。複数のスイッチの各々は、発光体の各1個に電気的に連結できる。複数のスイッチのうち1番目のスイッチは1番目の一定数の発光体を電気的に短絡させるために選択的に操作可能であり、複数のスイッチのうち2番目のスイッチは2番目の一定数の発光体を電気的に短絡させるため選択的に操作可能であり、2番目の一定数は1番目の一定数の2倍になる。制御回路は停止中のスイッチの数を調整することにより、入力電源に電気的に直列に連結された対応する発光体の数を調整でき、これにより検知済みの入力電源操作パラメータの変化に応じて、入力電源に電気的に直列に連結された一定数の発光体すべてに渡り目標の電圧降下が達成される。また、制御回路は停止中のスイッチの数を調整することにより入力電源に電気的に直列に連結された対応する発光体の数を調整でき、これにより、検知済みの入力電源操作パラメータの変化に応じて、入力電源に電気的に直列に連結された一定数の発光体すべてを流れる電流の目標値が達成される。制御回路はマイクロコントローラを含有でき、マイクロコントローラは一定数のスイッチを作動、停止させ、検知済みの入力電源操作パラメータに応じて、入力電源に電気的に直列に連結された複数の発光体の総数を調整する。制御回路はアナログデジタル変換器(ADC)を含有し、一定数のスイッチを作動、停止させ、検知済みの入力電源操作パラメータに応じて、入力電源に電気的に直列に連結された複数の発光体の総数を調整することもできる。制御回路は各一定数のスイッチに電気的に連結された複数のコンパレータを含有し、各一定数のスイッチを作動、停止させ、検知済みの入力電源操作パラメータに応じて、入力電源に電気的に直列に連結された複数の発光体の総数を調整することもできる。制御回路は入力電源の電流値を検知する電流センサを含有することもでき、また、電流センサは抵抗センサ、ホール効果センサ、検知コイル型センサのいずれか1つを含有できる。制御回路は複数のパルス幅変調(PWM)モジュールを含有することもでき、各モジュールは電気的に連結されて複数のスイッチの各1個を駆動させる。増大するデューティサイクルのパルスストリームで各スイッチを駆動して、各スイッチを作動させることができる。最低1つのPWMモジュールは、減少するデューティサイクルのパルスストリームで各スイッチを駆動して、各スイッチを停止させることができる。
【0011】
さらに、制御回路は、三角波信号をPWMモジュールに供給する三角波発生器を含有できる。
【0012】
また、調整装置は制御回路への電源として調整された入力電源を供給する電圧調整器を含有でき、電圧調整器は電気的に連結され、入力電源を受けるために連結された複数の発光体の発光体ベースストリングから電源を受ける。制御回路とスイッチは、プロセッサの一部になり得る。
【0013】
また、要約すると、照明装置は、入力電源に連結された1番目の複数の発光体と、2番目の複数の発光体と、2番目の複数の発光体と入力電源に電気的に連結された制御システムを具備し、制御システムは入力電源操作パラメータを検知し、1番目の閾値より大きい検知済みの入力電源操作パラメータに応じて2番目の複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源と1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結できる構造となる。
【0014】
また、照明装置は交流(AC)電源を受けるために連結された整流回路と入力電源を直流(DC)の形で制御システムに供給するためにAC電源を整流する制御システムとを含有でき、
制御システムはAC電源の波形を測定できる構造となる。
【0015】
さらに、照明装置は交流(AC)電源を受けるために連結された整流回路と入力電源を直流(DC)の形で制御システムに供給するためにAC電源を整流する制御システムとを具備でき、整流回路は最低1個の発光ダイオード(LED)を含有するブリッジ整流器を具備している。制御システムは入力電源の電流値と電圧値のうち最低1つの値を検知し、各電流閾値または各電圧閾値より大きい検知済みの入力電源の電流値と電圧値のうち最低1つの値に応じて2番目の複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源と1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結できる。制御システムは、1番目の閾値より大きい2番目の閾値を上回る検知済みの入力電源操作パラメータに応じて2番目の複数の発光体すべてを入力電源と1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結できる。制御システムはマイクロコントローラと複数のトランジスタを含有することもでき、各トランジスタはマイクロコントローラに電気的に連結されて制御され、マイクロコントローラは最低1つのトランジスタを停止させ、1番目の閾値と2番目の閾値との間にある検知済みの入力電源操作パラメータに応じて2番目の複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源と1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する。制御システムはアナログデジタル変換器(ADC)と複数のトランジスタを含有することもでき、各トランジスタはADCに電気的に連結されて制御され、ADCは最低1つのトランジスタを停止させ、1番目の閾値と2番目の閾値との間にある検知済みの入力電源操作パラメータに応じて2番目の複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源と1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する。制御システムは複数のコンパレータと複数のトランジスタを含有することもでき、各コンパレータは各一定数のトランジスタに調整的に連結され、各トランンジスタは2番目の複数の発光体のうち各一定数の発光体に電気的に連結され、各コンパレータは検知済みの入力電源操作パラメータと各閾値とを比較して各トランジスタを停止させ、各閾値と2番目の閾値との間にある検知済みの入力電源操作パラメータに応じて2番目の複数の発光体のうち各一定数の発光体を入力電源と1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する。制御システムは入力電源の電流値を検知する電流センサを含有することもでき、電流センサは抵抗センサ、ホール効果センサ、検知コイル型センサのいずれか1つを含有できる。制御システムは、固体発光体を含有できる。また、制御システムは、LEDを含有できる。
【0016】
また、照明装置は整流回路の出力に連結されたエネルギー蓄積素子を含有することもでき、ほぼ一定のDC電圧を発光体に供給する。
【0017】
さらに、調整装置は制御システムへの電源として調整された入力電源を供給する電圧調整器を含有でき、電圧調整器は電気的に連結され、1番目の複数の発光体から電源を受ける。電圧調整器は1番目の複数の発光体により形成された発光体ベースストリングの1番目のノードに連結でき、ベースストリング内の最低1個の発光体が1番目のノードと電気接地の間にあり、DC電圧が電圧調整器に供給される。
【0018】
さらに、照明装置は、電圧調整器により1番目の複数の発光体から受けた電源を整流するために電圧調整器と1番目の複数の発光体との間に電気的に連結された整流器と、整流器と電圧調整器の間に電気的に連結されたエネルギー蓄積素子とを含有できる。制御システムと最低1個の発光体は、LEDアレイ光源の一部になり得る。また、制御システムと最低1個の発光体は、モノリシックLED光源の一部になり得る。
【0019】
さらに要約すると、照明装置は、複数の発光体および入力電源に電気的に直列に連結された複数の発光体のうち1番目の一定数の発光体と、停止中に各一定数の発光体を1番目の一定数の発光体だけでなく入力電源に電気的に連結する複数のスイッチと、1番目の閾値より大きい検知済みの入力電源操作パラメータに応じてスイッチを作動、停止させるために複数のスイッチに調整的に連結された制御回路とを含有できる。
【0020】
また、照明装置は、交流(AC)電源を整流して入力電源を直流(DC)の形で制御回路と1番目の一定数の発光体に供給するためにAC電源に連結された整流回路を含有でき、制御回路はAC電源の波形を測定できる構造となる。
【0021】
さらに、照明装置は、交流(AC)電源を整流して入力電源を直流(DC)の形で制御回路と1番目の一定数の発光体に供給するためにAC電源に連結された整流回路を含有でき、整流回路は最低1個の発光ダイオード(LED)を含有するブリッジ整流器を具備している。複数のスイッチの1番目のスイッチは2番目の一定数の発光体を短絡させるために電気的に連結でき、複数のスイッチの2番目のスイッチは3番目の一定数の発光体を短絡させるために電気的に連結でき、3番目の一定数は2番目の一定数の2倍になる。複数のスイッチの各々は電気的に連結でき、作動時に発光体の各1個を短絡させる。制御回路は、1番目の閾値より小さい検知済みの入力電源操作パラメータに応じてすべてのスイッチを作動できる。制御回路は、1番目の閾値より大きい1番目の値である検知済みの入力電源操作パラメータに応じて1番目の一定数のスイッチを停止できる。制御回路は1番目の閾値より大きい2番目の値である検知済みの入力電源操作パラメータに応じて1番目と2番目の一定数のスイッチを停止でき、2番目の値は1番目の値より大きくなる。制御回路は2番目の閾値より大きい検知済みの入力電源操作パラメータに応じてすべてのスイッチを停止でき、2番目の値は1番目の値より大きくなる。複数の発光体は、複数の固体発光体を含有できる。また、複数の発光体は、複数のLEDを含有できる。
【0022】
また、照明装置は整流回路の出力に連結されたエネルギー蓄積素子を含有し、ほぼ一定のDC電圧を発光体に供給できる。制御回路は入力電源の電流値を検知する電流センサを含有することもでき、電流センサは抵抗センサ、ホール効果センサ、検知コイル型センサのいずれか1つを含有できる。制御回路は複数のパルス幅変調(PWM)モジュールを含有することもでき、各モジュールは電気的に連結されて複数のスイッチの各1個を駆動させる。増大するデューティサイクルのパルスストリームで各スイッチを駆動して、各スイッチを作動させることができる。最低1つのPWMモジュールは、減少するデューティサイクルのパルスストリームで各スイッチを駆動して、各スイッチを停止させることができる。
【0023】
さらに、制御回路は、三角波信号をPWMモジュールに供給する三角波発生器を含有できる。
【0024】
さらに、照明装置は制御回路への電源として調整された入力電源を供給する電圧調整器を含有でき、電圧調整器は電気的に連結されて1番目の一定数の発光体から電源を受ける。電圧調整器は1番目の一定数の発光体により形成された発光体ベースストリングの1番目のノードに連結でき、ベースストリング内の最低1個の発光体が1番目のノードと電気接地の間にあり、DC電圧が電圧調整器に供給される。
【0025】
さらに、照明装置は、電圧調整器により1番目の一定数の発光体から受けた電源を整流するために電圧調整器と1番目の一定数の発光体との間に電気的に連結された整流器と、整流器と電圧調整器の間に電気的に連結されたエネルギー蓄積素子とを含有できる。制御回路とスイッチは、プロセッサの一部になり得る。制御システムと最低1個の発光体は、LEDアレイ光源の一部になり得る。また、制御システムと最低1個の発光体は、モノリシックLED光源の一部になり得る。
【0026】
方法について要約するが、入力電源を調整する方法であり、入力電源操作パラメータに基づいて複数の発光体のうち入力電源に電気的に連結される一定数の発光体を決定する手順と、入力電源操作パラメータに基づいて複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順と、また、N値が複数の発光体のうち一定数の発光体の総数に等しくM値が0より大きくN値より小さい正の数である場合に、一定数の発光体をM値とN値の間の入力電源に連結する手順とから成る。
【0027】
また、上記方法には、入力電源操作パラメータを検知する手順を含められる。入力電源操作パラメータに基づいて複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順には、閾値以下の入力電源操作パラメータに応じてM個の発光体を入力電源に電気的に直列に連結する手順を含められる。入力電源操作パラメータに基づいて複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順には、RがMとNの間の正の数である場合に、閾値以上の検知済みの入力電源操作パラメータに応じてR個の発光体を入力電源に電気的に直列に連結する手順を含めることもできる。入力電源操作パラメータに基づいて複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順には、変数インクリメントが1とN−Mに等しい値との間の範囲である場合、検知済みの入力電源操作パラメータに応じて、入力電源に電気的に直列に連結された発光体の数を変数インクリメントによりM値とN値の間に変更する手順を含めることもできる。入力電源に電気的に直列に連結された発光体の数を変数インクリメントによりM値とN値の間に変更する手順には、Pがゼロ以上の正の整数である場合、入力電源に電気的に直列に連結された発光体の数をP番目の電源に対する2の数によりM値とN値の間に変更する手順を含められる。入力電源操作パラメータに基づいて複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順には、閾値より大きい検知済みの入力電源操作パラメータに応じて、入力電源に電気的に直列に連結された発光体の数を1に等しいインクリメントやデクリメントによりM値とN値の間に変更する手順を含めることもできる。また、入力電源操作パラメータに基づいて複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順には、複数のスイッチのうち一定数のスイッチを停止させることにより、閾値より大きい入力電源操作パラメータに応じて各一定数の発光体を入力電源に電気的に連結し、各一定数の発光体をM値とN値の間の入力電源に連結する手順を含めることもできる。入力電源操作パラメータを検知する手順には、入力電源の電流値と電圧値のうち最低1つの値を検知する手順を含められる。複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順には、複数の固体発光体のうち一定数の固体発光体を入力電源に電気的に連結する手順を含められる。また、複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順には、複数の発光ダイオード(LED)のうち一定数のLEDを入力電源に電気的に連結する手順を含められる。
【0028】
また、要約すると、入力電源を調整する方法は、複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順と、2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、入力電源に電気的に連結された複数の発光体の総数を調整することにより1番目の入力電源操作パラメータを概略目標値に維持する手順とから成る。複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順には、複数の固体発光体のうち一定数の固体発光体を入力電源に電気的に連結する手順を含められる。また、複数の発光体のうち一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順には、複数の発光ダイオード(LED)のうち一定数のLEDを入力電源に電気的に連結する手順を含められる。1番目の入力電源操作パラメータを概略目標値に維持する手順には、入力電源の電流値を概略目標電流値に維持する手順を含められる。2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、入力電源に電気的に連結された複数の発光体の発光体の総数を調整する手順には、1番目の閾値以下の2番目の入力電源操作パラメータに応じて複数の発光体のうち1番目の一定数の発光体を入力電源に電気的に直列に連結する手順を含められる。
【0029】
上記の方法には、1番目の閾値と1番目の閾値より大きい2番目の閾値との間の2番目の入力電源操作パラメータに応じて複数の発光体のうち可変数の発光体を入力電源に電気的に直列に連結する手順を含められ、可変数は1番目の値より大きくなる。
【0030】
また、上記の方法には、2番目の閾値より大きい2番目の入力電源操作パラメータに応じて複数の発光体のすべての発光体を入力電源に電気的に直列に連結する手順を含められる。2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、入力電源に電気的に連結された複数の発光体の発光体の総数を調整する手順には、2番目の入力電源操作パラメータの変化に比例させて、入力電源に電気的に直列に連結された複数の発光体の総数を調整する手順を含められる。2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、入力電源に電気的に連結された複数の発光体の発光体の総数を調整する手順には、2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて入力電源に対し複数の発光体の発光体サブストリングを電気的に直列に連結する手順を含めることもできる。2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、入力電源に電気的に連結された複数の発光体の発光体の総数を調整することにより1番目の入力電源操作パラメータを概略目標値に維持する手順には、2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、入力電源に電気的に直列に連結された一定数の発光体に渡り電圧降下を達成する目的で、入力電源に電気的に直列に連結された複数の発光体の発光体の総数を調整することにより1番目の入力電源操作パラメータを概略目標値に維持する手順を含められる。1番目と2番目の入力電源操作パラメータは、同じでも良い。また、1番目と2番目の入力電源操作パラメータは、異なっても良い。
【0031】
さらに要約すると、照明装置はブリッジ回路として配置された複数のダイオードを含有する発光ダイオードベースの整流器を具備でき、複数のダイオードのうち最低1つのダイオードは発光ダイオードであり、ブリッジ回路は交流(AC)電源に連結が可能であり、AC電源を整流して直流(DC)出力電源を供給するために操作が可能である。ブリッジ回路は4本の脚部を含有でき、各脚部は最低1個の発光ダイオードを含有する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1A図1Aは、1つの非限定的な実施例に従った、複数の発光体に印加された入力電源を調整する調整装置を示すダイアグラムである。
図1B図1Bは、1つの非限定的な実施例に従った、図1Aの調整装置の制御回路の部位を示すダイアグラムである。
図1C図1Cは、別の非限定的な実施例に従った、図1Aの調整装置の制御回路の部位を示すダイアグラムである。
図1D図1Dは、別の非限定的な実施例に従った、図1Aの調整装置を示すダイアグラムである。
図1E図1Eは、1つの非限定的な実施例に従った、図1Dの調整装置の制御回路の部位を示すダイアグラムである。
図1F図1Fは、1つの非限定的な実施例に従った、図1Aと1Dの調整装置の制御回路に電源を供給する配置を示すダイアグラムである。
図2図2は、1つの非限定的な実施例に従った、照明装置を示すダイアグラムである。
図3図3は、別の非限定的な実施例に従った、照明装置を示すダイアグラムである。
図4図4は、1つの非限定的な実施例に従った、入力電源の調整方法を示すフローダイアグラムである。
図5図5は、別の非限定的な実施例に従った、入力電源の調整方法を示すフローダイアグラムである。
図6図6は、1つの非限定的な実施例に従った、整流回路を示すダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図面において、同一の参照番号は同一の要素と動作を示している。図面の要素のサイズと相対的位置は、必ずしも縮尺通りに描いていない。例えば、様々な要素の形状と角度は縮尺通りに描いておらず、いくつかの要素は図面を見易くするために恣意的に拡大、位置決めしている。また、ある要素の特定の形状の描写はかかる要素の実際の形状に関する情報を伝えていないこともあり、図面を見易くするためにのみ決定していることもある。
【0034】
以下に様々な実施例を開示し、実施例を完全に理解してもらえるよう具体的詳細を説明する。しかし、以下の単数または複数の具体的詳細以外にも他の方法、構成要素、材料などと共に実施例が利用可能であることを当業者は認識するであろう。実施例によっては、実施例の説明を不必要に曖昧にするのを避けるため、照明器具、発電および照明用電源系統またはそれらのいずかに関する周知の構造の詳細な図示や詳細を省略している。
【0035】
文脈により別の意味が必要とされない限り、本項の仕様に関する説明および次項の特許請求の範囲の記述を通じ、“〜を具備する”およびその派生形“〜を具備できる”や“〜を具備している”は、“〜を含有するがそれらに限定されるわけではない”といった意味を含めて広く解釈されたい。
【0036】
本項を通じ、“1つの実施例”または“別の実施例”と言う場合には、実施例に関連して説明される特定の機能、構成または特徴が少なくても1つの実施例に含まれることを意味する。従って、本項を通じて様々な箇所に現われる“1つの実施例では”または“別の実施例では”という表現は、同一の実施例に言及しているわけではない。また、特定の機能、構成または特徴は適宜、単数または複数の実施例で組み合わされる場合もある。
【0037】
本書の表題と開示内容の要約は便宜上のものであり、実施例の範囲や意味の解釈とは関係ない。
【0038】
図1Aに示す通り、ベースストリング15とサブストリング18a〜18eに分けられる有限数の発光体に印加された入力電源を調整する調整装置10は、制御回路12と制御回路12に連結された複数のスイッチ14a〜14eを含有できる。1つの実施例では、制御回路12は半導体集積回路(例えばプロセッサ)を具備できる。別の実施例では、制御回路12とスイッチ14a〜14eはプロセッサの不可欠な一部となり得る。さらに別の実施例では、制御回路12、スイッチ14a〜14e、発光体(ベースストリング15とサブストリング18a〜18eを含む)がプロセッサの不可欠な一部となり得る。
【0039】
ベースストリング15とサブストリング18a〜18eの各々は、直列に連結された単数または複数の発光体を含有できる。入力電源は、DC入力電源で良い。制御回路12は、入力電源、複数のスイッチ14a〜14e、ベースストリング15に連結できる。DC入力電源に連結されると、ストリングに渡る電圧が少なくてもストリングの順方向電圧、又は、各発光体がストリング用に発光するために必要な最低電圧の合計である場合に、ベースストリング15とサブストリング18a〜18eの中の発光体が発光する。
【0040】
複数のスイッチ14a〜14eの各々は、サブストリング18a〜18eの各々に電気的に連結できる。例えば、スイッチ14aはサブストリング18aに電気的に連結でき、スイッチ14bはサブストリング18bに電気的に連結でき、スイッチ14cはサブストリング18cに電気的に連結でき、スイッチ14dはサブストリング18dに電気的に連結でき、スイッチ14eはサブストリング18eに電気的に連結できる。様々な実施例で数十又は数ダースの発光体ストリングとそれらに対応する数十又は数ダースのスイッチを設けることが可能であるが、図を簡単にし不必要に曖昧にするのを避ける目的で6つのストリング(すなわちベースストリング15とサブストリング18a〜18e)と5個のスイッチ(すなわちスイッチ14a〜14e)だけを図1Aに示した。以上と同じ原理が図2〜5にも適用される。
【0041】
1つの実施例では、スイッチ14a〜14eの各々は固体スイッチで良い。1つの実施例では、スイッチ14a〜14eの各々は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)などのトランジスタでも良い。通常、トランジスタが作動すると電流が伝わり、トランジスタが停止すると電流は流れなくなる。従って、スイッチ14a〜14eを作動させると、比較的小さな抵抗のパスが作られて電流が伝えられ、入力電源に直列に連結された最終的な発光体ストリングからサブストリング18a〜18eの各々が電気的に短絡される。同様に、スイッチ14a〜14eを停止させると、電流がサブストリング18a〜18eの各々を流れ、入力電源に直列に連結された最終的な発光体ストリングにサブストリング18a〜18eの各々が電気的に連結される。
【0042】
制御回路12は、入力電源操作パラメータを検知できる。制御回路12により検知された操作パラメータは、1つの実施例では入力電源の電流値で良く、別の実施例では入力電源の電圧値でも良い。また、制御回路12は、入力電圧の電流値と電圧値との両方を検知することもできる。
【0043】
1つの実施例では、電流センサ13が制御回路12に使用され、最終的な発光体ストリングに電気的に直列に連結される。電流センサ13は、例えば抵抗センサ、ホール効果センサまたは検知コイル型センサでも良い。1つの実施例では、電流センサ13は、最終的なストリングの負の端部を接地接続できる“高域側”の電流センサでも良い。また、電流センサ13は最終的なストリングのどこにでも配置でき、“低域側”の(又は接地された)電流センサでも良い。
【0044】
また、入力電源の電圧が検知される場合もある。従って、1つの実施例では、最終的なストリング内の一定数の発光体は、使用される特定の発光体(例えばLED)の既知の特徴に基づいて入力電圧に適合するよう調整される。現代のハイフラックスLEDは一定の電流でLEDの順方向電圧(V)に良く適合し、Vについて知っておくことは最終的なストリング内に要求されるLEDの数を算定するうえで有用である。しかし、この電圧検知の手段はLEDのVが温度により変化するため理想的であるとは言えず、電流検知の手段と比較して電流制御が若干不正確になる場合がある。
【0045】
1つの実施例では、制御回路12は検知済みの入力電源操作パラメータの値に関係なく少なくてもベースストリング15を入力電源に電気的に連結し、スイッチ14a〜14eをすべて作動させる。これにより、少なくても発光体のベースストリング15は入力電源に電気的に連結され、常に発光が得られる。入力電源操作パラメータの変化に伴い、制御回路12はスイッチ14a〜14eのうち単数または複数のスイッチを動的に停止させ、入力電源に直列に連結された最終的な発光体ストリング内の発光体の数を増やすことができる。
【0046】
例えば、1つの実施例では、入力電源操作パラメータが1番目の量以下の量だけ1番目の閾値を上回ると、制御回路12はスイッチ14b〜14eを作動させたままスイッチ14aを停止させ、サブストリング18aをベースストリング15と共に入力電源に電気的に直列に追加連結し得る。入力電源操作パラメータが1番目の量を超えた2番目の量以下の量だけ1番目の閾値を上回ると、制御回路12はスイッチ14c〜14eを作動させたままスイッチ14a〜14bを停止させ、サブストリング18a〜18bをベースストリング15と共に入力電源に電気的に直列に追加連結し得る。入力電源操作パラメータが2番目の量を超えた3番目の量以下の量だけ1番目の閾値を上回ると、制御回路12はスイッチ14d〜14eを作動させたままスイッチ14a〜14cを停止させ、サブストリング18a〜18cをベースストリング15と共に入力電源に電気的に直列に追加連結し得る。入力電源操作パラメータが1番目の閾値を上回るが2番目の閾値以内であると、制御回路12はスイッチ14eを作動させたままスイッチ14a〜14dを停止させ、サブストリング18a〜18dをベースストリング15と共に入力電源に電気的に直列に追加連結し得る。入力電源操作パラメータが2番目の閾値を上回ると、制御回路12はスイッチ14a〜14eを停止させ、サブストリング18a〜18eをベースストリング15と共に入力電源に電気的に直列に追加連結し得る。
【0047】
別の実施例では、制御回路12はスイッチ14a〜14eのいずれか1個または異なる組合せを停止させ、1番目と2番目の閾値に関連する入力電源操作パラメータの値に応じて適当な数の発光体を入力電源に電気的に直列に連結できる。この手法は、以下に詳しく説明する通り、サブストリング18a〜18eの各々が異なる数の発光体を含有している場合、特に有効である。
【0048】
1つの実施例では、制御回路12はスイッチ14a〜14eを作動、停止させるためにスイッチ14a〜14eに電気的に連結されたマイクロコントローラを具備でき、入力電源の受入と発光のためにベースストリング15に電気的に直列に連結されたサブストリング18a〜18eのうち単数または複数のサブストリングを制御できる。1つの実施例では、マイクロコントローラ用のファームウェア操作は以下のようになる。
ACラインのゼロ交差で中断
すべてのスイッチを作動し、発光体ストリングを最小長に設定(制御バイト=xxx11111)
開始
発光体ストリング電流を測定
電流>正常発光体電流−6%の場合、制御バイトをデクリメント。
電流<正常発光体電流+6%の場合、制御バイトをインクリメント
制御バイトをスイッチに出力
次の電流測定の前にスイッチが安定するようにディレイ
リピート
【0049】
上の実施例では、5ビットセクションの制御バイトの使用により、5個のスイッチが制御される。ビットを1に設定するとスイッチが停止し(切られ)、スイッチに電気的に連結された各発光体サブストリングがベースストリング15に追加される。対照的に、ビットを0に設定するとスイッチが作動し(入れられ)、スイッチに電気的に連結された各発光体ストリングは短絡するか全ストリングから迂回される。従って、制御バイトに適当な単数または複数のビットを設定することにより、入力電源を受入れて発光する最終的な発光体ストリングにスイッチ14a〜18eを追加するか、これから除去できる。
【0050】
制御回路12は、ノイズ、スイッチング過渡、固体スイッチの切替時間などの障害が原因で電流センサの瞬時測定によりスイッチングの誤動作が生じないように使用される電流ヒステリシスを含む複雑なファームウェアを具備できる。
【0051】
図1Bに示す通り、別の実施例では、制御回路12はアナログデジタル変換器(ADC)62を含有することもできる。ADC62はスイッチ14a〜14eを作動、停止させるためにスイッチ14a〜14eに電気的に連結され、入力電源の受入と発光のためにベースストリング15に電気的に直列に連結されたサブストリング18a〜18eのうち単数または複数のサブストリングを制御できる。ADC62は、入力電源から誘導された電流などのアナログ信号を入力として受信する。そして、ADC62はアナログ信号をデジタル信号に出力として変換し、スイッチ14a〜14eのうち単数または複数のスイッチを作動させ、スイッチ14a〜14eの残りのスイッチを停止させる。例えば、入力電流の結果としてADC62がスイッチ14aと14dを作動させてスイッチ14b、14c、14eを停止させるデジタル信号を出力した場合、サブストリング18aと18dは迂回され、サブストリング18b、18c、18eは入力電源の受入と発光のためにベースストリング15と共に電気的に直列に連結される。
【0052】
図1Cに示す通り、さらに別の実施例では、制御回路12は複数のコンパレータ回路72a〜72eなどの単数または複数のアナログ制御装置を含有できる。コンパレータ回路72a〜72eの各々はスイッチ14a〜14eを作動、停止させるためにスイッチ14a〜14eの各1個に電気的に連結され、入力電源の受入と発光のためにベースストリング15に電気的に直列に連結されたサブストリング18a〜18eのうち単数または複数のサブストリングを制御できる。コンパレータ回路72a〜72eの各々は入力電源に関係する電圧などの入力電源信号を1つの入力として受信し、また、電圧基準VReference1から誘導された各々の参照電圧などの各々の参照信号をもう1つの入力として受信する。そして、コンパレータ回路72a〜72eの各々は2つの入力信号を比較し、対応するスイッチ14a〜14eを作動または停止させる。これにより、0以上のサブストリング18a〜18eを入力電源の受入と発光のためにベースストリング15に電気的に直列に連結する。
【0053】
サブストリング18a〜18eが制御回路12によりスイッチインまたはスイッチアウトの状態になると、スイッチング動作の結果として、調整装置10が使用される照明システムの光出力にちらつきが目立つ場合がある。1つの実施例では、制御スイッチ14a〜14eへの駆動のパルス幅変調(PWM)を増加させることによりスイッチング動作がなされ、作動するスイッチ14a〜14eは増大するデューティサイクルのパルスストリームを受信し、また、停止するスイッチ14a〜14eは減少するデューティサイクルのパルスストリームを受信する。これにより、スイッチアウトするサブストリングから発せられる光は徐々に減少し、スイッチインするサブストリングから発せられる光は徐々に増加する。また、PWM技術を利用して増大又は減少するデューティサイクルのパルスストリームでスイッチ14a〜14eを駆動させることにより、ちらつきを除去するだけでなく、サブストリング18a〜18eへの平均電力を最大限度未満に抑えられる。
【0054】
図1Dに示す通り、1つの実施例では、図1Aの調整装置10は複数のPWMモジュール16a〜16eを含有でき、各モジュールは上記方法により複数のスイッチ14a〜14eの各1個を駆動させる。別の実施例では、PWMモジュール16a〜16eは制御回路12から分離され、制御回路12に電気的に連結できる。
【0055】
図1Eに示す通り、PWMモジュール16a〜16eの各々(PWMモジュール16として示している)は制御回路12からの制御信号を1番目の入力として受信し、三角波発生器82からの三角波信号を2番目の入力として受信し、スイッチ14a〜14eの各々を駆動できる。三角波発生器82は1つの実施例では制御回路12の集積された一部となり得、別の実施例では制御回路12から分離できる。1つの実施例では、制御回路12の一部または全体、スイッチ14a〜14e、PWMモジュール16a〜16e、三角波発生器82がプロセッサの不可欠な一部となり得る。簡潔な説明を目的に、パルス幅変調器と三角波発生器は当業界では良く知られているため、PWMモジュール16a〜16eと三角波発生器82の詳細な構造と操作に関しては説明と図示を省略する。
【0056】
1つの実施例では、制御回路12の電源として要求される電圧は、ベースストリング15の一部である発光体のサブストリングから誘導される。ベースストリング15が入力電源の電流値や電圧値に関係なく入力電源を受けるために連結されている場合、ベースストリング15には常に電源を供給できる。従って、制御回路12の電源となるベースストリング15のサブストリングは常にオンの状態である(すなわち電源を受けている)。
【0057】
図1Fに示す通り、蓄積コンデンサなどのエネルギー蓄積素子94の使用によりDC電圧を生成し、発光体サブストリングの順方向降下によりDc電圧を緩く調整できる。発光体は図1Fに示す通りLEDで良く、別の実施例では固体発光体でも良い。1つの実施例では、3個のLEDから成るサブストリングの使用により、約9.6VのDC電圧が生成される。このDC電圧は、従来の電圧調整器96により所要供給電圧、例えば5.0Vに正確に調整できる。この配置の長所は、生のDC電圧が最終調整電圧に近く、電圧調整器96内のエネルギー損失が少なくなるという点である。1つの実施例では、制御回路12の一部または全体、電圧調整器96、整流器92、エネルギー蓄積素子94がプロセッサの集積された部分であり得る。
【0058】
検知済みの入力電源の電流と電圧またはその一方に応じて、入力電源に電気的に直列に連結された発光体の数を変更することにより、調整装置10は入力電源に電気的に連結された最終的な発光体ストリングを流れる電流を調整する。換言すると、調整装置10は検知済みの入力電源の電流と電圧またはその一方に基づいてスイッチ14a〜14eのうち単数または複数のスイッチを選択的に作動、停止させて前記調整を行い、対応するサブストリング18a〜18eをベースストリング15と共に入力電源に電気的に直列に連結する。例えば、各発光体の順方向電圧降下が3.2Vで、DC入力電源のライン電圧が120Vとすると、1amp未満の電流が最終的な発光体ストリングを流れるようにするために、最低38個の発光体を入力電源に電気的に直列に連結する必要がある。
【0059】
LEDは白熱灯ランプと異なり、標準的な調光器(図示なし)により生成される低い平均電力に反応しない。調光器を100%未満に設定することにより歪み波形が発生すると、人間の網膜には光を保持する性質があるためにユーザーにとって好ましい調光レベルが正確に反映されない。この現象を補正するため、制御回路12に2番目のアナログ入力(図示なし)を使用することにより印加AC電源の波形を測定できる。外部調光器回路の場合には、波形が通常の正弦曲線から極度に歪むことがある。この正弦曲線からの歪みの測定により、好ましい調光率を測定できる。この場合、LEDを流れる電流が通常未満に設定され、調光器の位置設定に正確に対応した調光機能が得られる。
【0060】
図2に示す通り、照明装置20はベースストリング25とサブストリング28a〜28eに分けられる有限数の発光体を含有でき、制御システム22は発光体に電気的に連結される。ベースストリング25とサブストリング28a〜28eの各々は、電気的に直列に連結された単数または複数の発光体を含有できる。1つの実施例では、ベースストリング25とサブストリング28a〜28eの発光体は固体発光体で良い。別の実施例では、ベースストリング25とサブストリング28a〜28eの中の発光体はLEDでも良い。1つの実施例では、制御システム22はプロセッサを具備できる。1つの実施例では、制御システム22と最低1個の発光体(ベースストリング25とサブストリング28a〜28eを含む)はLEDアレイ光源の集積化された部分であり得る。別の実施例では、制御システム22と最低1個の発光体はモノリシックLED光源の集積化された部分であり得る。
【0061】
1つの実施例では、制御システム22は図1Aに示す調整装置10などの調整器を含有できる。制御システム22は、図1A〜1Cを参照して上に説明したマイクロコントローラ、ADCまたは複数のコンパレータ回路を含有することもできる。また、制御システム22は、図1D〜1Fを参照して上に説明したPWMモジュール16a〜16e、三角波発生器82、電圧調整器96などの構成要素を含有することもできる。制御システム22は連結によりDC入力電源を受けて最低1つの入力電源操作パラメータを検知し、パラメータは入力電源の電流値と電圧値またはその一方で良い。
【0062】
1つの実施例では、ベースストリング25は電気的に連結され、検知済みの入力電源操作パラメータの値に関係なく入力電源を受けられる。これにより、入力電源の電圧値がベースストリング25の順方向電圧降下より小さくない場合、少なくともベースストリング25内の発光体が入力電源に電気的に連結されて発光が得られる。
【0063】
制御システム22は、検知済みの入力電源操作パラメータに基づいて、入力電源の受入と発光のためにサブストリング28a〜28eの1以上のサブストリングをベースストリング25と共に電気的に直列に連結するか、またはいずれのサブストリングも連結しない。検知済みの操作パラメータが1番目の閾値を下回る場合、ベースストリング25だけが入力電源の受入と発光のために電気的に連結される。検知済みの操作パラメータが1番目の量以下の量だけ1番目の閾値を上回ると、制御システム22はサブストリング28a〜28eのうち1つのサブストリングをベースストリング25と共に電気的に直列に連結し、最終的なストリング内の発光体の数を増加させる。検知済みの操作パラメータが1番目の量を超えた2番目の量以下の量だけ1番目の閾値を上回ると、制御システム22はサブストリング28a〜28eのうちもう1つのサブストリングを最終的なストリングと共に電気的に直列に連結する。このプロセスは、検知済みの操作パラメータが1番目の閾値より大きい2番目の閾値を上回り、サブストリング28a〜28dがベースストリング25と共に電気的に直列に連結され、最終的なストリング内の発光体が最大数となるまで継続する。検知済みの操作パラメータの値が低下すると、制御システム22は値の低下に応じて、最終的なストリングからサブストリング28a〜28dのうち単数または複数のサブストリングを分離する。
【0064】
上記操作の目的は、一定数の発光体(さらには発光体に対応するサブストリング28a〜28dとベースストリング25との組合せ)を電気的に連結し、順方向電圧降下値がほぼ目標値の最終的な発光体ストリングを電気的に直列に連結し、発光体を流れる電流を調整することである。サブストリング28a〜28dをベースストリング25と共に電気的に直列に連結する手順およびサブストリング28a〜28dを分離する手順は上に説明した図1A〜1Cの調整装置10の手順と同じで良く、紙幅の関係で再び説明しない。
【0065】
1つの実施例では、照明装置20はブリッジ整流器などの整流回路26を含有できる。整流回路26の使用により、AC主電源電流を120HzのDCパルスに変換し、最終的な発光体ストリングを駆動させる。これにより、発光体は十分な高周波数で発光でき、目に見える光のちらつきはなくなる。整流回路26の連結により、AC電源から電力を受け、入力電源をDCの形で制御システム22とベースストリング25に供給できる。
【0066】
図6は、1つの実施例によるLEDベースのブリッジ整流器27を示している。LEDベースのブリッジ整流器27は、標準的なブリッジ整流器の代わりに整流回路26として使用できる。図6に示す通り、ブリッジ整流器27は、整流ブリッジを形成するために配置されたLED D1、D2、D3、D4を含有している。AC入力電源の極性により、LED D1とD4またはLED D2とD3は順方向バイアスとなり、整流されたDC出力を供給する。LED D1、D2、D3、D4には、整流の機能ばかりでなく発光により最終的なLEDランプの効率を高める機能がある。LEDベースのブリッジ整流器27が持つ前記の二重の機能は、電力を消費しても発光しない標準的なブリッジ整流器を置き換える。標準的なブリッジ整流器により消費される電力は、整流の間に同じ整流器内の2個のダイオードにより発生するランプ電流の約2V(すなわちダイオードに渡る順方向降下)倍である。別の実施例では、LEDベースのブリッジ整流器27内の全部ではないが単数または複数のダーオードはLEDでも良い。
【0067】
120VRMSの公称ライン電圧がピークピーク値約170VのパルスDC電圧になると、最終的なストリングには定格電流で約53個のLEDが必要となり、各LEDの通常の順電圧降下は3.2Vとなる。90VRMSという低ライン電圧でもピークピーク値は約127Vになり、最終的なストリングには定格電流で約40個のLEDが必要となる。130VRMSという高ライン電圧ではピークピーク値約184VのパルスDC電圧になり、最終的なストリングには約58個のLEDが必要となる。
【0068】
1つの実施例では、照明装置20は整流回路26の出力(または制御システム22とベースストリング25の入力)に連結されたコンデンサなどのエネルギー蓄積素子29を含有できる。エネルギー蓄積素子29は、入力電源の受入のため電気的に直列に連結されると、ほぼ一定のDC電圧をベースストリング25とサブストリング28a〜28eの中の発光体に供給する。制御システム22はパルス状のDC電圧で同様に操作するが、多くの発光体と同様に切り替えない。これは、ストリング長さ(すなわち電気的に直列に連結された発光体の数)が適切に設定されて入力電圧の平均値が比較的一定である場合、発光体を流れる電流もほぼ一定になるためである。また、エネルギー蓄積素子29は、入力電源に連結された最終的な発光体ストリングによる発光の連続時間のため、発光体の効用も高めることとなる。
【0069】
図3に示す通り、照明装置30は、ベースストリング35とサブストリング38a〜38eに分けられる有限数の発光体、複数のスイッチ34a〜34e、スイッチ34a〜34eに電気的に連結された制御回路32を含有できる。ベースストリング35とサブストリング38a〜38eの各々は、電気的に直列に連結された単数または複数の発光体を含有できる。1つの実施例では、ベースストリング35とサブストリング38a〜38eの中の発光体は固体発光体で良い。別の実施例では、ベースストリング35とサブストリング38a〜38eの中の発光体はLEDでも良い。1つの実施例では、制御回路32はプロセッサを具備できる。1つの実施例では、制御回路32、スイッチ34a〜34eのうち最低1つのスイッチ、発光体(ベースストリング35とサブストリング38a〜38eを含む)はLEDアレイ光源の集積化された部分であり得る。別の実施例では、制御回路32、スイッチ34a〜34eのうち最低1つのスイッチ、発光体はモノリシックLED光源の集積化された部分であり得る。
【0070】
1つの実施例では、制御回路32は図1Aの制御回路12と同じで良い。制御回路32は、図1A〜1Cを参照して上に説明したマイクロコントローラ、ADCまたは複数のコンパレータ回路を含有できる。また、制御回路32は、図1D〜1Fを参照して上に説明したPWMモジュール16a〜16e、三角波発生器82、電圧調整器96などの構成要素を含有することもできる。制御回路32は連結によりDC入力電源を受けて最低1つの入力電源操作パラメータを検知し、パラメータは入力電源の電流値と電圧値またはその一方で良い。
【0071】
複数のスイッチ34a〜34eの各々は、サブストリング38a〜38eの各々に電気的に連結できる。例えば、スイッチ34aはサブストリング38aに電気的に連結でき、スイッチ34bはサブストリング38bに電気的に連結でき、スイッチ34cはサブストリング38cに電気的に連結でき、スイッチ34dはサブストリング38dに電気的に連結でき、スイッチ34eはサブストリング38eに電気的に連結できる。1つの実施例では、スイッチ34a〜34eの各々は固体スイッチで良い。1つの実施例では、スイッチ34a〜34eの各々はIGBT、MOSFET、BJTなどのトランジスタでも良い。
【0072】
1つの実施例では、入力電源に電気的に直列に連結された最終的な発光体ストリング内の発光体の数を順次に変更できる。具体的には、サブストリング38a〜38eの各々が1個の発光体を含有する場合、サブストリング38a〜38eのうち単数または複数のサブストリングをベースストリング35と共に選択的に電気的に直列に連結することにより変更する。例えば、制御回路32はサブストリング38a〜38eを1度に1つずつベースストリング35と共に電気的に直列に連結することにより最終的なストリングを形成するか、もしくはサブストリング38a〜38eを1度に1つずつ最終的なストリングから分離することにより最終的な発光体ストリング内の発光体の数を順次にインクリメントまたはデクリメントする。
【0073】
また、バイナリー制御の方法を使用して発光体サブストリングをスイッチインまたはスイッチアウトの状態にするスイッチの数を少なくすることにより、最終的なストリング内の発光体の数を経済的な方法で調整できる。1つの実施例では、サブストリング38a〜38eの各々は1個、2個、4個、8個、16個の発光体を含有できる。従って、バイナリベースの数の発光体を最終的なストリングに追加でき、また、最終的なストリングから除去できる。換言すると、最終的なストリング内の発光体の数は、1個、2個、4個、8個、16個またはそれらの数を組み合わせた個数だけ増加または減少させることができる。
【0074】
1つの実施例では、ベースストリング35は22個のLEDを含有でき、サブストリング38a〜38eの各々は1個、2個、4個、8個、16個の発光体を含有できる。これにより、最終的なストリング内のLEDの最大数は53個となる。サブストリング38a〜38eがスイッチインの(すなわち電気的に直列に連結された)状態になると一定数の発光体を含有する最終的なストリングが形成され、一定数の発光体はLEDの順方向電圧Vの解像度により22〜53個のLEDとなる。通常、1つのLEDの順方向電圧VはLEDを流れる電流にほぼコンプライアントで、これと共に変化するため、LEDのVより高い解像度は高性能を達成する目的で必要とならない。この実施例では、1つのVは最短の最終的なストリングの約4.5%の解像度を表している。
【0075】
1つの実施例では、照明装置30はブリッジ整流器などの整流回路36を含有できる。整流回路36の連結により、AC電源から電力を受け、入力電源をDCの形で制御回路32とベースストリング35に供給できる。整流回路36は、整流回路26と同様であり得る。
【0076】
1つの実施例では、整流回路36は標準的なブリッジ整流器の代わりに図6に示すLEDベースのブリッジ整流器27を含有できる。図6に示す通り、LEDベースのブリッジ整流器27は図のように配置されたLED D1、D2、D3、D4を含有している。AC入力電源の極性により、LED D1とD4またはLED D2とD3は順方向バイアスとなり、整流されたDC出力を供給する。LED D1、D2、D3、D4には、整流の機能ばかりでなく発光により最終的なLEDランプの効率を高める機能がある。この二重の機能は、電力を消費しても、LEDベースのブリッジ整流器27のようには発光しない標準的なブリッジ整流器を置き換える。標準的なブリッジ整流器により消費される電力は、整流の間に同じ整流器内の2個のダイオードにより発生するランプ電流の約2V(すなわちダイオードに渡る順方向降下)倍である。別の実施例では、LEDベースのブリッジ整流器27内の全部ではないが単数または複数のダーオードはLEDでも良い。
【0077】
1つの実施例では、照明装置30は整流回路36の出力(または制御回路32とベースストリング35の入力)に連結されたコンデンサなどのエネルギー蓄積素子39を含有できる。エネルギー蓄積素子39は、エネルギー蓄積素子29と同様であり得る。簡潔な説明を目的に、エネルギー蓄積素子は当業界では良く知られているため、エネルギー蓄積素子39の詳細な構造と操作に関しては説明と図示を省略する。
【0078】
図4は、1つの非限定的な実施例に従った、入力電源を調整するプロセス40を示している。まず42において、入力電源の操作パラメータが検知される。次に44において、複数の発光体のうち一定数の発光体が、検知済みの入力電源操作パラメータに応じて入力電源に電気的に連結される。入力電源に電気的に連結された発光体の数は、複数の発光体が総数N個の発光体を含有する場合にMとNの間になる。Mは、0より大きくNより小さい正の数である。
【0079】
1つの実施例では、検知済みの入力電源操作パラメータが閾値以下の場合、M個の発光体が入力電源に電気的に直列に連結される。検知済みの入力電源操作パラメータが閾値以上の場合、R個の発光体が入力電源に電気的に直列に連結される。Rは、MとNの間の正の数である。入力電源に電気的に直列に連結された発光体の数は検知済みの入力電源操作パラメータに応じて可変の増分だけMとNの間で変更でき、変動は1とN−Mの間の範囲であり得る。1つの実施例では、Pが0以上の正の整数である場合、変動は、2からP番目の電源の数によりMとNの間であり得る。別の実施例では、検知済みの入力電源操作パラメータが閾値を上回る場合、1のインクリメントやデクリメントにより変動をMとNの間にできる。
【0080】
1つの実施例では、検知済みの入力電源操作パラメータが1番目の閾値より大きい2番目の閾値を上回る場合、発光体と入力電源の間に電気的に連結された一定数のスイッチを停止させることにより、各一定数の発光体を入力電源に電気的に連結できる。
【0081】
発光体は、固体発光体、具体的にはLEDで良い。
【0082】
図5は、1つの非限定的な実施例に従った、入力電源を調整するプロセス50を示している。まず52において、複数の発光体のうち一定数の発光体が入力電源に電気的に連結される。次に54において、複数の発光体のうち入力電源に電気的に連結された発光体の数が2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて調整され、1番目の入力電源操作パラメータが目標値に近い値に維持される。
【0083】
1つの実施例では、1番目と2番目の入力電源操作パラメータは異なっても良く、例えば一方が入力電源の電流値で他方が入力電源の電圧値でも良い。また、1番目と2番目の入力電源操作パラメータは同じでも良く、両方が入力電源の電流値または電圧値でも良い。1つの実施例では、入力電源の電流値が目標値に近い値に維持される。
【0084】
プロセス40の発光体と同様に、プロセス50の発光体は固体発光体、具体的にはLEDで良い。
【0085】
1番目の入力電源操作パラメータは、様々な方法により維持できる。1つの実施例では、2番目の入力電源操作パラメータが1番目の閾値以下の場合、複数の発光体のうち1番目の数の発光体が入力電源に電気的に直列に連結される。2番目の操作パラメータが1番目の閾値と1番目の閾値より大きい2番目の閾値との間である場合、複数の発光体のうち可変数の発光体を入力電源に電気的に直列に連結でき、可変数は1番目の値より大きい。また、2番目の操作パラメータが2番目の閾値を上回る場合、複数の発光体のうちすべての発光体を入力電源に電気的に直列に連結できる。入力電源に電気的に連結された複数の発光体の総数は、2番目の入力電源操作パラメータの変化に比例させて調整できる。1つの実施例では、この数の調整は、2番目の操作パラメータの変化に応じて複数の発光体の発光体ストリングを入力電源に電気的に直列に連結することにより可能となる。1つの実施例では、入力電源に電気的に直列に連結された一定数の発光体に渡る電圧降下が2番目の操作パラメータの変化に応じて維持される。
【0086】
以上、調整装置10のような調整装置、照明装置20と30のような照明装置、プロセス40と50のような方法をここに開示したが、この開示によりLED発光体ストリングを流れる電流を動的に調整できる簡単で費用効果の高い電子バラストが実現可能になろう。例えば、少なくてもいくつかの実施例により、入力電源電流がいくつかのLEDを流れるが、他のLEDは電気的に短絡するか迂回し、入力電源に電気的に直列に連結されたLEDストリング内のLEDの数を変更させ、印加電圧との関係でストリングの順方向電圧を変化させることができる。LEDストリングを流れる電流とストリングに印加される電圧またはその一方が検知され、LEDがスイッチインまたはスイッチアウトの状態になり、ストリング内のLEDの数が調整され、印加電圧における適切な電流が供給される。これにより、90VRMS〜130VRMSの標準的なAC電圧幅でLED照明を使用した場合、効率損失がなくなり、また、過電流がストリングに印加されることもなくなる。また、照明装置と同様に調整装置が短いLEDストリングでサイクルを開始、終了させ、低電圧で発光が始まり、これにより、より大きなACサイクル位相角でLEDを使用することが可能となる。
【0087】
上の実施例に関する説明および開示内容の要約での説明は包括的なものではなく、また、実施例を開示通りの正確な形態に限定するものでもない。ここでは例示を目的に具体的な実施例を説明しているが、実施例の精神と範囲から逸脱することなく様々な同等の変形例が可能であることを当業者は認識するであろう。本項における様々な実施例に関する教示は、上で一般に説明した固体照明器具の典型的な文脈以外の文脈にも応用できる。
【0088】
上で説明、図示した実施例は一般に固体照明の文脈に関連するが、本項で説明した概念は従来または他の非固体光源を使用した照明器具にも有用であることを当業者は理解するであろう。例えば、ここに説明、図示した実施例は固体光源を使用した照明器具に関連するが、ここに説明した概念と実施例は固体光源を使用した照明器具以外の照明器具にも同様に応用できる。また、発光体ストリングを図示しているが、発光体であるのとないのとにかかわらず、負荷を受ける他の形態の電気機器を使用した様々な実施例が可能である。
以下は、翻訳文提出書に添付した各請求項の写しである。
[請求項1]
複数の発光体に印加された入力電源を調整するための調整装置であって、
各々が停止中に前記入力電源を受けるために各一定数の前記発光体を選択的に電気的に連結する複数のスイッチと、
前記入力電源を受けるように連結され、前記複数のスイッチに調整的に連結され、前記入力電源の操作パラメータを検知し、検知済みの入力電源操作パラメータに応じて一定数のスイッチを停止させて各発光体を前記入力電源と第1の数の前記発光体に電気的に連結し、前記検知済みの入力電源操作パラメータの変化に応じて停止される前記スイッチの数を調整するように構成された制御回路を具備し、
前記第1の数の前記発光体が前記検知済みの入力電源操作パラメータに関係なく前記入力電源に連結される、調整装置。
[請求項2]
前記制御回路は、前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて前記各発光体を前記入力電源に電気的に直列に連結して発光させるために一定数の前記スイッチを停止させ、前記制御回路は、前記検知済みの入力電源操作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記一定数の発光体を調整するために停止される前記一定数の前記スイッチを調整する、請求項1に記載の調整装置。
[請求項3]
前記制御回路が前記入力電源に電気的に直列に連結された前記一定数の発光体に印加される入力電源の電流値と電圧値のうち最低1つの値を検知する、請求項2に記載の調整装置。
[請求項4]
前記複数のスイッチの各々が前記発光体の各1個に電気的に連結される、請求項1に記載の調整装置。
[請求項5]
前記複数のスイッチのうち1番目のスイッチが第1の数の前記発光体を電気的に短絡させるために選択的に操作可能であり、前記複数のスイッチのうち2番目のスイッチが第2の数の発光体を電気的に短絡させるため選択的に操作可能であり、前記第2の数が前記第1の数の2倍である、請求項1に記載の調整装置。
[請求項6]
前記制御回路が、前記検知済みの入力電源操作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結されたすべての前記発光体に渡る目標の電圧降下を達成するために、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記一定数の各発光体を調整するように停止される前記一定数のスイッチを調整する、請求項1に記載の調整装置。
[請求項7]
前記制御回路が、前記検知済みの入力電源操作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結されたすべての前記発光体に渡る目標の電流値を達成するために、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記一定数の各発光体を調整するように停止される前記一定数のスイッチを調整する、請求項1に記載の調整装置。
[請求項8]
前記制御回路がマイクロコントローラを含有し、前記マイクロコントローラは一定数の前記スイッチを作動、停止させ、前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記複数の発光体の全数を調整する、請求項1に記載の調整装置。
[請求項9]
前記制御回路が、前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記複数の発光体の全数を調整するように一定数の前記スイッチを作動、停止させるアナログデジタル変換器(ADC)を含有する、請求項1に記載の調整装置。
[請求項10]
前記制御回路が各一定数のスイッチに電気的に連結された複数のコンパレータを含有し、前記コンパレータのそれぞれが前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記複数の発光体の全数を調整するように前記各一定数の前記スイッチを作動、停止させる、請求項1に記載の調整装置。
[請求項11]
前記制御回路が前記入力電源の電流値を検知する電流センサを含有し、前記電流センサが抵抗センサ、ホール効果センサ、検知コイル型センサのいずれか1つを具備する、請求項1に記載の調整装置。
[請求項12]
前記制御回路が複数のパルス幅変調(PWM)モジュールを含有し、前記モジュールのそれぞれが前記複数のスイッチの各1個を駆動するように電気的に連結されている、請求項1に記載の調整装置。
[請求項13]
最低1つの前記PWMモジュールが各前記スイッチの作動デューティサイクルを伸ばすパルスストリームで各前記スイッチを駆動させる、請求項12に記載の調整装置。
[請求項14]
最低1つの前記PWMモジュールが各前記スイッチの作動デューティサイクルを短縮するパルスストリームで各前記スイッチを駆動させる、請求項12に記載の調整装置。
[請求項15]
前記制御回路が三角波信号を前記PWMモジュールに供給する三角波発生器を含有する、請求項12に記載の調整装置。
[請求項16]
前記制御回路に調整された入力電源を供給する電圧調整器を更に具備し、前記電圧調整器は、前記入力電源を受けるために連結された前記複数の発光体のベースストリングから電源を受けるように電気的に連結されている、請求項1に記載の調整装置。
[請求項17]
前記制御回路と前記スイッチがプロセッサの一部である、請求項1に記載の調整装置。
[請求項18]
入力電源に連結された1番目の複数の発光体と、
2番目の複数の発光体と、
前記2番目の複数の発光体と前記入力電源に電気的に連結され、入力電源操作パラメータを検知し、1番目の閾値より大きい検知済みの入力電源操作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体の一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する制御システム
とを具備した照明装置。
[請求項19]
交流(AC)電源を受けるために連結された整流回路と前記入力電源を直流(DC)の形で前記制御システムに供給するためにAC電源を整流する前記制御システムを更に具備し、前記制御システムはAC電源の波形を測定できる構造である、請求項18に記載の照明装置。
[請求項20]
交流(AC)電源を受けるために連結された整流回路と前記入力電源を直流(DC)の形で前記制御システムに供給するためにAC電源を整流する前記制御システムとを更に具備し、前記整流回路が最低1個の発光ダイオード(LED)を含有するブリッジ整流器を含有する、請求項18に記載の照明装置。
[請求項21]
前記制御システムが前記入力電源の電流値と電圧値のうち最低1つの値を検知し、それぞれの電流閾値または電圧閾値より大きい検知済みの入力電源の前記電流値と前記電圧値のうち最低1つの値に応じて、前記2番目の複数の発光体のうち一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
[請求項22]
前記制御システムが前記1番目の閾値より大きい2番目の閾値を上回る前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体のすべてを前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
[請求項23]
前記制御システムがマイクロコントローラと複数のトランジスタを含有し、各前記トランジスタが前記マイクロコントローラに電気的に連結されて制御され、前記マイクロコントローラが最低1つの前記トランジスタを停止させ、前記1番目の閾値と2番目の閾値との間にある前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体のうち一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
[請求項24]
前記制御システムがアナログデジタル変換器(ADC)と複数のトランジスタを含有し、各前記トランジスタが前記ADCに電気的に連結されて制御され、前記ADCが最低1つの前記トランジスタを停止させ、前記1番目の閾値と2番目の閾値との間にある前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体のうち一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
[請求項25]
前記制御システムが複数のコンパレータと複数のトランジスタを含有し、各前記コンパレータが各一定数の前記トランジスタに調整的に連結され、各前記トランンジスタが前記2番目の複数の発光体のうち各一定数に電気的に連結され、各前記コンパレータが前記検知済みの入力電源操作パラメータと各閾値とを比較して各前記トランジスタを停止させ、前記各閾値と2番目の閾値との間にある前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて前記2番目の複数の発光体の前記各一定数を前記入力電源と前記1番目の複数の発光体とに電気的に直列に連結する、請求項18に記載の照明装置。
[請求項26]
前記制御システムが前記入力電源の電流値を検知する電流センサを含有し、前記電流センサが抵抗センサ、ホール効果センサ、検知コイル型センサのいずれか1つを具備する、請求項19に記載の照明装置。
[請求項27]
前記制御システムが固体発光体を具備する、請求項18に記載の照明装置。
[請求項28]
前記制御システムがLEDを具備する、請求項18に記載の照明装置。
[請求項29]
前記整流回路の出力に連結され、実質的に一定のDC電圧を発光体に供給するエネルギー蓄積素子を具備する、請求項19に記載の照明装置。
[請求項30]
前記制御システムへの電源として調整された入力電源を供給する電圧調整器を更に具備し、前記電圧調整器が、前記1番目の複数の発光体から電源を受けるように電気的に連結されている、請求項18に記載の照明装置。
[請求項31]
前記電圧調整器は前記1番目の複数の発光体により形成された発光体ベースストリングの1番目のノードに連結され、DC電圧を前記電圧調整器に供給するように、前記ベースストリング内の最低1個の前記発光体が前記1番目のノードと電気接地の間にある、請求項30に記載の照明装置。
[請求項32]
前記電圧調整器により前記1番目の複数の発光体から受けた電源を整流するために前記電圧調整器と前記1番目の複数の発光体との間に電気的に連結された整流器と、
前記整流器と前記電圧調整器の間に電気的に連結されたエネルギー蓄積素子とを具備した、請求項30に記載の照明装置。
[請求項33]
前記制御システムと最低1個の前記発光体がLEDアレイ光源の一部である、請求項18に記載の照明装置。
[請求項34]
前記制御システムと最低1個の前記発光体がモノリシックLED光源の一部である、請求項18に記載の照明装置。
[請求項35]
複数の発光体であって、前記複数の発光体のうち第1の数の発光体が入力電源に電気的に直列に連結された、複数の発光体と、
停止中に各一定数の前記発光体を前記第1の数の発光体とともに前記入力電源に電気的に連結する複数のスイッチと、
1番目の閾値より大きい検知済みの入力電源操作パラメータに応じて前記スイッチを作動、停止させるために前記複数のスイッチに調整的に連結された制御回路
とを具備した照明装置。
[請求項36]
交流(AC)電源を整流して前記入力電源を直流(DC)の形で前記制御回路と前記第1の数の発光体に供給するためにAC電源に連結された整流回路を具備し、前記制御回路がAC電源の波形を測定できる構造である、請求項35に記載の照明装置。
[請求項37]
交流(AC)電源を整流して前記入力電源を直流(DC)の形で前記制御回路と前記第1の数の発光体に供給するためにAC電源に連結された整流回路を具備し、前記整流回路が最低1個の発光ダイオード(LED)を含有するブリッジ整流器を具備している、請求項35に記載の照明装置。
[請求項38]
前記複数のスイッチの1番目のスイッチが2番目の一定数の発光体を短絡させるために電気的に連結され、前記複数のスイッチの2番目のスイッチが第3の数の発光体を短絡させるために電気的に連結され、第3の数は第2の数の2倍である、請求項35に記載の照明装置。
[請求項39]
前記複数のスイッチの各々が、作動時に前記発光体の各1個を短絡させるように電気的に連結されている、請求項35に記載の照明装置。
[請求項40]
前記制御回路が1番目の閾値より小さい前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じてすべての前記スイッチを作動させる、請求項35に記載の照明装置。
[請求項41]
前記制御回路が1番目の閾値より大きい1番目の値である前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて第1の数の前記スイッチを停止させる、請求項35に記載の照明装置。
[請求項42]
前記制御回路が1番目の閾値より大きい2番目の値である前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じて第1の数及び第2の数の前記スイッチを停止させる、請求項41に記載の照明装置。
[請求項43]
前記制御回路が1番目の閾値より大きい2番目の閾値より大きい前記検知済みの入力電源操作パラメータに応じてすべてのスイッチを停止させ、2番目の閾値が1番目の閾値より大きい、請求項41に記載の照明装置。
[請求項44]
前記複数の発光体が複数の固体発光体を具備する、請求項35に記載の照明装置。
[請求項45]
前記複数の発光体が複数のLEDを含有する、請求項35に記載の照明装置。
[請求項46]
前記整流回路の出力に連結されて実質的に一定のDC電圧を前記発光体に供給するエネルギー蓄積素子を具備する、請求項36に記載の照明装置。
[請求項47]
前記制御回路が前記入力電源の電流値を検知する電流センサを含有し、前記電流センサが抵抗センサ、ホール効果センサ、検知コイル型センサのいずれか1つを具備する、請求項35に記載の照明装置。
[請求項48]
前記制御回路が複数のパルス幅変調(PWM)モジュールを含有し、各前記モジュールが前記複数のスイッチの各1個を駆動させるように電気的に連結されている、請求項35に記載の照明装置。
[請求項49]
最低1つの前記PWMモジュールが各前記スイッチの作動デューティサイクルを伸ばすパルスストリームで各前記スイッチを駆動させる、請求項48に記載の照明装置。
[請求項50]
最低1つの前記PWMモジュールが各前記スイッチの停止デューティサイクルを短縮するパルスストリームで各前記スイッチを駆動させる、請求項48に記載の照明装置。
[請求項51]
前記制御回路が三角波信号を前記PWMモジュールに供給する三角波発生器を含有する、請求項48に記載の照明装置。
[請求項52]
前記制御回路への電源として調整された入力電源を供給する電圧調整器を具備し、前記電圧調整器は、前記第1の数の発光体から電源を受けるように電気的に連結されている、請求項35に記載の照明装置。
[請求項53]
前記電圧調整器が前記第1の数の発光体により形成された発光体ベースストリングの1番目のノードに連結され、前記ベースストリング内の最低1個の前記発光体が前記1番目のノードと電気接地の間にあり、DC電圧が前記電圧調整器に供給される、請求項52に記載の照明装置。
[請求項54]
前記電圧調整器により前記第1の数の発光体から受けた電源を整流するために前記電圧調整器と前記1の数の発光体との間に電気的に連結された整流器と、
前記整流器と前記電圧調整器の間に電気的に連結されたエネルギー蓄積素子とを具備した、請求項52に記載の照明装置。
[請求項55]
前記制御回路と前記スイッチがプロセッサの一部である、請求項35に記載の照明装置。
[請求項56]
前記制御回路と最低1個の前記発光体がLEDアレイ光源の一部である、請求項35に記載の照明装置。
[請求項57]
前記制御回路と最低1個の前記発光体がモノリシックLED光源の一部である、請求項35に記載の照明装置。
[請求項58]
入力電源操作パラメータに基づいて入力電源に電気的に連結される複数の発光体の一定数の発光体を決定する手順と、
前記入力電源操作パラメータに基づいて前記複数の発光体の前記一定数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順とを具備し、
N値が前記複数の発光体の発光体の総数に等しく、M値が0より大きくN値より小さい正の数である場合に、前記入力電源に連結する前記発光体の数がM値とN値の間である、入力電源を調整する方法。
[請求項59]
前記入力電源操作パラメータを検知する手順を更に具備する、請求項58に記載の方法。
[請求項60]
前記入力電源操作パラメータに基づいて前記複数の発光体の前記一定数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順が、閾値以下の前記入力電源操作パラメータに応じてM個の前記発光体を前記入力電源に電気的に直列に連結する手順を具備する、請求項58に記載の方法。
[請求項61]
前記入力電源操作パラメータに基づいて前記複数の発光体の前記一定数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順が、RがMとNの間の正の数である場合に、閾値以上の検知済みの前記入力電源操作パラメータに応じてR個の前記発光体を前記入力電源に電気的に直列に連結する手順を具備する、請求項58に記載の方法。
[請求項62]
前記入力電源操作パラメータに基づいて前記複数の発光体の前記一定数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順が、変数インクリメントが1とN−Mに等しい値との間の範囲である場合、前記入力電源操作パラメータに応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記発光体の数を変数インクリメントによりM値とN値の間に変更する手順を含められる、請求項58に記載の方法。
[請求項63]
前記入力電源に電気的に直列に連結された発光体の数を変数インクリメントによりM値とN値の間に変更する手順が、Pがゼロ以上の正の整数である場合、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記発光体の数をP番目の電源に対する2の数によりM値とN値の間に変更する手順を具備する、請求項62に記載の方法。
[請求項64]
前記入力電源操作パラメータに基づいて前記複数の発光体の前記一定数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順が、閾値より大きい検知済みの前記入力電源操作パラメータに応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記発光体の数を1に等しいインクリメントやデクリメントによりM値とN値の間に変更する手順を具備する、請求項58に記載の方法。
[請求項65]
前記入力電源操作パラメータに基づいて前記複数の発光体の前記一定数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順が、複数のスイッチのうち一定数のスイッチを停止させることにより、閾値より大きい前記入力電源操作パラメータに応じて各一定数の前記発光体を入力電源に電気的に連結し、前記各一定数の前記発光体をM値とN値の間の前記入力電源に連結する手順を具備する、請求項58に記載の方法。
[請求項66]
前記入力電源操作パラメータを検知する手順が、前記入力電源の電流値と電圧値のうち最低1つの値を検知する手順を具備する、請求項59に記載の方法。
[請求項67]
前記複数の発光体の前記一定数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順が、複数の固体発光体のうち一定数の固体発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順を含められる、請求項58に記載の方法。
[請求項68]
前記複数の発光体の前記一定数の発光体を前記入力電源に電気的に連結する手順が、複数の発光ダイオード(LED)のうち一定数のLEDを前記入力電源に電気的に連結する手順を含められる、請求項58に記載の方法。
[請求項69]
複数の発光体の一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順と、
2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に連結された前記複数の発光体のうち発光体の全数を調整することにより1番目の入力電源操作パラメータを概略目標値に維持する手順とを具備する入力電源を調整する方法。
[請求項70]
複数の発光体の一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順が、複数の固体発光体のうち一定数の固体発光体を入力電源に電気的に連結する手順を具備する、請求項69に記載の方法。
[請求項71]
複数の発光体の一定数の発光体を入力電源に電気的に連結する手順が、複数の発光ダイオード(LED)のうち一定数のLEDを入力電源に電気的に連結する手順を含められる、請求項69に記載の方法。
[請求項72]
1番目の入力電源操作パラメータを概略目標値に維持する手順が、前記入力電源の電流値を概略目標電流値に維持する手順を具備する、請求項69に記載の方法。
[請求項73]
2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に連結された前記複数の発光体のうち発光体の全数を調整する手順が、1番目の閾値以下の2番目の入力電源操作パラメータに応じて前記複数の発光体のうち第1の数の発光体を前記入力電源に電気的に直列に連結する手順を具備する、請求項69に記載の方法。
[請求項74]
1番目の閾値と1番目の閾値より大きい2番目の閾値との間の2番目の入力電源操作パラメータに応じて前記複数の発光体のうち可変数の発光体を前記入力電源に電気的に直列に連結する手順を更に具備し、前記可変数が前記1番目の値より大きい、請求項73に記載の方法。
[請求項75]
前記2番目の閾値より大きい2番目の入力電源操作パラメータに応じて前記複数の発光体のすべての発光体を前記入力電源に電気的に直列に連結する手順を更に具備する、請求項74に記載の方法。
[請求項76]
2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に連結された前記複数の発光体のうち発光体の全数を調整する手順が、2番目の入力電源操作パラメータの変化に比例させて、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記複数の発光体の数を調整する手順を具備する、請求項69に記載の方法。
[請求項77]
2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に連結された前記複数の発光体のうち発光体の全数を調整する手順が、2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて前記入力電源に対し直列の前記複数の発光体の発光体サブストリングを電気的に連結する手順を具備する、請求項69に記載の方法。
[請求項78]
2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に連結された前記複数の発光体のうち発光体の全数を調整することにより1番目の入力電源操作パラメータを概略目標値に維持する手順が、2番目の入力電源操作パラメータの変化に応じて、前記入力電源に電気的に直列に連結された一定数の発光体に渡り電圧降下を達成する目的で、前記入力電源に電気的に直列に連結された前記複数の発光体の総数を調整することにより1番目の入力電源操作パラメータを概略目標値に維持する手順を具備する、請求項69に記載の方法。
[請求項79]
1番目と2番目の入力電源操作パラメータが同じである、請求項69に記載の方法。
[請求項80]
1番目と2番目の入力電源操作パラメータが異なる、請求項69に記載の方法。
[請求項81]
ブリッジ回路として配置された複数のダイオードを含有する発光ダイオードベースの整流器を具備し、前記複数のダイオードのうち最低1つのが発光ダイオードであり、前記ブリッジ回路が交流(AC)電源に連結が可能であり、AC電源を整流して直流(DC)出力電源を供給するために操作が可能である照明装置。
[請求項82]
ブリッジ回路が4本の脚部を含有し、各前記脚部は最低1個の発光ダイオードを含有する、請求項81に記載の照明装置。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0089】
【特許文献1】米国特許公開公報US2006/0158130号
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3
図4
図5
図6