特許第5852610号(P5852610)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5852610
(24)【登録日】2015年12月11日
(45)【発行日】2016年2月3日
(54)【発明の名称】グリル
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20160114BHJP
   F24C 15/20 20060101ALI20160114BHJP
【FI】
   A47J37/06 366
   F24C15/20 B
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-144089(P2013-144089)
(22)【出願日】2013年7月10日
(65)【公開番号】特開2015-16056(P2015-16056A)
(43)【公開日】2015年1月29日
【審査請求日】2014年10月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111257
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 栄二
(74)【代理人】
【識別番号】100110504
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 智裕
(72)【発明者】
【氏名】杉本 喜輝
【審査官】 白土 博之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−322860(JP,A)
【文献】 特開2001−269271(JP,A)
【文献】 特開2010−284360(JP,A)
【文献】 特開2006−116039(JP,A)
【文献】 特開2011−110237(JP,A)
【文献】 特開2003−144333(JP,A)
【文献】 特開2000−111058(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/00−37/07
F24C 15/16−15/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱庫内の食材を加熱するグリルバーナと、
加熱庫内で生じた油煙や臭気成分をグリル外部へ導く排気筒と、
排気筒内に導入された油煙や臭気成分を加熱消失させるアフターバーナと、
グリルバーナが点火されてから予め設定された加熱調理時間が経過した時点でグリルバーナを自動消火させ、食材の加熱調理を終了させるタイマ調理制御部と、
前記自動消火が行われてから所定の消煙時間が経過した時点でアフターバーナを消火させる消煙制御部と、
前記自動消火が行われる所定時間前にグリルバーナの火力を弱火力に設定させ、加熱調理が終了した時点での加熱庫内における油煙や臭気成分の発生量を減少させる燃焼制御部とを備えた、グリル。
【請求項2】
加熱庫内の食材を加熱するグリルバーナと、加熱庫内で生じた油煙や臭気成分をグリル外部へ導く排気筒と、排気筒内に導入された油煙や臭気成分を加熱消失させるアフターバーナと、グリルバーナが点火されてから予め設定された加熱調理時間が経過した時点でグリルバーナを自動消火させるタイマ調理制御部と、前記自動消火が行われてから所定の消煙時間が経過した時点でアフターバーナを消火させる消煙制御部と、前記自動消火が行われる所定時間前にグリルバーナの火力を弱火力に設定する燃焼制御部とを備えたグリルにおいて、
燃焼制御部は、前記自動消火が行われる所定時間前にアフターバーナの火力を弱火力に設定する制御構成を有する、グリル。
【請求項3】
加熱庫内の食材を加熱するグリルバーナと、加熱庫内で生じた油煙や臭気成分をグリル外部へ導く排気筒と、排気筒内に導入された油煙や臭気成分を加熱消失させるアフターバーナと、グリルバーナが点火されてから予め設定された加熱調理時間が経過した時点でグリルバーナを自動消火させるタイマ調理制御部と、前記自動消火が行われてから所定の消煙時間が経過した時点でアフターバーナを消火させる消煙制御部と、前記自動消火が行われる所定時間前にグリルバーナの火力を弱火力に設定する燃焼制御部とを備えたグリルにおいて、
燃焼制御部は、前記自動消火が行われてから所定の消煙時間が経過するまでのアフターバーナの火力を強火力に設定する制御構成を有する、グリル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱庫内で生じた油煙や臭気成分を加熱消失させるためのアフターバーナを備えたグリルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のグリルにおいて、排気筒内に加熱庫内で発生した油煙や臭気成分を加熱消失させるためのアフターバーナが設けられ、グリルバーナを消火させた後、上記アフターバーナを一定時間遅延燃焼させることで、グリル外部への油煙や臭気成分の排出を抑制するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−284360号公報
【特許文献2】特開平02−133716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、食材の加熱調理中、グリルバーナを強火力で燃焼させ続けた場合、加熱庫内が高温になるため、グリルバーナが消火された後も食材から多量の油煙や臭気成分が発生する。また、グリルバーナの火力が強いと、ドラフト効果によって多量の油煙や臭気成分が加熱庫内から排気筒へ導かれる。従って、上記従来のグリルのように、加熱調理が終了した後、アフターバーナのみ一定時間遅延燃焼させたとしても、排気筒へ導かれた油煙や臭気成分をアフターバーナによって十分に加熱消失できず、グリル外部へ排出されてしまう虞があった。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱庫内で生じた油煙や臭気成分を加熱消失させるためのアフターバーナを備えたグリルにおいて、消煙消臭性能の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、加熱庫内の食材を加熱するグリルバーナと、加熱庫内で生じた油煙や臭気成分をグリル外部へ導く排気筒と、排気筒内に導入された油煙や臭気成分を加熱消失させるアフターバーナと、グリルバーナが点火されてから予め設定された加熱調理時間が経過した時点でグリルバーナを自動消火させ、食材の加熱調理を終了させるタイマ調理制御部と、前記自動消火が行われてから所定の消煙時間が経過した時点でアフターバーナを消火させる消煙制御部と、前記自動消火が行われる所定時間前にグリルバーナの火力を弱火力に設定させ、加熱調理が終了した時点での加熱庫内における油煙や臭気成分の発生量を減少させる燃焼制御部とを備えたものである。
【0007】
このものでは、グリルバーナが自動消火される所定時間前になれば、グリルバーナの火力を弱火力に設定して加熱庫内の温度上昇を抑制するから、加熱調理が終了する時点における食材からの油煙や臭気成分の放出量が減少する。また、グリルバーナの火力を弱火力に制限することでドラフト効果が弱まり、加熱庫内から排気筒への空気の流れも遅くなる。これにより、食材の加熱調理が終了した後、排気筒内へ導かれる油煙や臭気成分をアフターバーナによって確実に加熱消失させることができる。
【0008】
また、本発明は、加熱庫内の食材を加熱するグリルバーナと、加熱庫内で生じた油煙や臭気成分をグリル外部へ導く排気筒と、排気筒内に導入された油煙や臭気成分を加熱消失させるアフターバーナと、グリルバーナが点火されてから予め設定された加熱調理時間が経過した時点でグリルバーナを自動消火させるタイマ調理制御部と、前記自動消火が行われてから所定の消煙時間が経過した時点でアフターバーナを消火させる消煙制御部と、前記自動消火が行われる所定時間前にグリルバーナの火力を弱火力に設定する燃焼制御部とを備えたグリルにおいて、燃焼制御部は、前記自動消火が行われる所定時間前にアフターバーナの火力を弱火力に設定する制御構成を有するものである。
【0009】
アフターバーナをグリルバーナと共に燃焼させ続けると、その分、加熱庫内や排気筒内の温度が上昇し、食材から油煙や臭気成分がより放出され易くなる。また、ドラフト効果によって加熱庫内から排気筒への空気の流れもより速くなる。よって、加熱調理が終了した後、加熱庫内で発生した油煙や臭気成分がグリル外部へ排出される可能性が一層高くなる。しかしながら、このものでは、グリルバーナが自動消火される所定時間前になれば、アフターバーナの火力をグリルバーナと共に弱火力に制限し、加熱庫内や排気筒内の温度上昇を抑制するから、加熱調理が終了する時点における食材からの油煙や臭気成分の放出量が減少するし、また、加熱庫内から排気筒への空気の流れも遅くなる。これにより、食材の加熱調理が終了した後、排気筒内へ導かれる油煙や臭気成分をアフターバーナによってより確実に加熱消失させることができる。
【0010】
また、本発明は、加熱庫内の食材を加熱するグリルバーナと、加熱庫内で生じた油煙や臭気成分をグリル外部へ導く排気筒と、排気筒内に導入された油煙や臭気成分を加熱消失させるアフターバーナと、グリルバーナが点火されてから予め設定された加熱調理時間が経過した時点でグリルバーナを自動消火させるタイマ調理制御部と、前記自動消火が行われてから所定の消煙時間が経過した時点でアフターバーナを消火させる消煙制御部と、前記自動消火が行われる所定時間前にグリルバーナの火力を弱火力に設定する燃焼制御部とを備えたグリルにおいて、燃焼制御部は、前記自動消火が行われてから所定の消煙時間が経過するまでのアフターバーナの火力を強火力に設定する制御構成を有するものである。
【0011】
このものでは、グリルバーナが自動消火された後、アフターバーナを強火力にて一定時間燃焼させ続けるから、食材の加熱調理が終了した後、排気筒内へ導かれる油煙や臭気成分をアフターバーナによって比較的短時間で加熱消失させることができる。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明のグリルによれば、アフターバーナによって確実に油煙や臭気成分を加熱消失させることができるから、消煙消臭性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明の実施の形態に係るグリルを備えたガスコンロの側面視概略縦断面図である。
図2図2は、本発明の実施の形態に係るグリルを備えたガスコンロの概略構成である。
図3図3は、本発明の実施の形態に係るグリルのタイマ調理動作を示す作動フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
【0015】
図1は、システムキッチンのカウンタトップKに開設された取付口K1に落とし込み状態で装着される所謂ビルトイン式のガスコンロ1であり、本発明の実施の形態に係るグリル2は、コンロ本体10と一体的に構成されている。また、コンロ本体10上面の天板100には、複数のコンロバーナ12と、グリルバーナ22,23から放出されたガスの燃焼排気をガスコンロ1の外部へ排出するための排気口13とが設けられている。
【0016】
グリル2は、食材Fを収容する加熱庫20と、加熱庫20内で生じた油煙や臭気成分を天板100の排気口13を通じてグリル2の外部へ導く排気筒21と、加熱庫20内に収容された食材Fを加熱するためのグリルバーナ22,23と、加熱庫20から排気筒21内に導かれた油煙や臭気成分を加熱消失させるためのアフターバーナ24と備えている。
【0017】
コンロ本体10の正面部には、加熱庫20内に食材Fを出し入れするための取出口200が設けられている。また、取出口200には、前後にスライド開閉するグリル扉25が設けられている。
【0018】
加熱庫20の内底部には、食材Fから漏出した油や水分を受ける皿状のグリルトレー26が収容されている。グリルトレー26は、グリル扉25の後面部に連結されたトレー受け枠250の上部に載置されており、グリル扉25の開閉動作に連動して取出口200から出し入れされる。また、トレー受け枠250の上部には、食材Fを載置するための焼き網27が取り付けられており、グリルトレー26と同様、グリル扉25の開閉動作に連動して取出口200から出し入れされる。
【0019】
加熱庫20の奥部には、排気用開口201が開設されている。排気筒21は、排気用開口201から天板100の排気口13へ向かって斜め上方に延設されており、グリルバーナ22,23から放出されたガスの燃焼排気や熱気、食材Fから放出された油煙や臭気成分は、排気用開口201を通って排気筒21へ導かれ、排気口13からガスコンロ1の上方へ排出される。
【0020】
グリルバーナ22,23は、加熱庫20の上壁202に沿って配設される上火バーナ22と、加熱庫20の左右の側壁203に沿って配設される下火バーナ23とからなり、上火バーナ22の炎孔300から下方へ向けて放出されるガスの燃焼排気によって、食材Fを上方から加熱し、且つ、下火バーナ23の炎孔300から側方へ向けて放出されるガスの燃焼排気によって、食材Fを側方および下方から加熱する。
【0021】
アフターバーナ24は、排気筒21の底壁211における排気用開口201寄りの位置に配設されており、アフターバーナ24の炎孔300から排気用開口201の出口付近へ向けて上方に放出されるガスの燃焼排気によって、排気筒21内へ導かれた油煙や臭気成分の加熱消失(消煙消臭)がなされる。
【0022】
図2に示すように、コンロ本体10内には、各バーナ22,23,24にガスを供給するガス管路30が設けられている。また、ガス管路30には、各バーナ22,23,24へのガスの供給量を調整可能な比例弁31と、対応するバーナへのガスの供給を遮断可能な複数の電磁開閉弁32とが設けられている。
【0023】
グリルバーナ22,23の各炎孔300の近傍位置には、イグナイタ33から高電圧を印加させることで炎孔300の周辺へ向けて火花放電する点火プラグ34と、対応するバーナの炎孔300における燃焼炎の有無を検知する熱電対35とが設けられている。また、アフターバーナ24の炎孔300の近傍位置にもグリルバーナ22,23と同様、点火プラグ34および熱電対35が設けられている。
【0024】
コンロ本体10の正面部には、グリルバーナ22,23およびアフターバーナ24の点火や消火を行うための点消火操作部36と、グリルバーナ22,23による食材Fの加熱調理時間S1の設定変更を行うためのタイマ操作部37とが設けられている。尚、点消火操作部36は、グリルバーナ22,23の火力を調整する操作機能を兼備している。
【0025】
コンロ本体10内には、グリルバーナ22,23およびアフターバーナ24の点火動作や消火動作を制御する制御回路40が組み込まれており、上述した比例弁31や電磁開閉弁32、イグナイタ33、点火プラグ34、熱電対35、点消火操作部36、タイマ操作部37は、制御回路40に電気配線を通じて接続されている。
【0026】
制御回路40は、点消火操作部36の点火操作に合わせて各バーナ22,23,24を点火させ、点消火操作部36の消火操作に合わせて各バーナ22,23,24を消火させる点消火制御部、点消火操作部36の火力調整操作に合わせて各バーナ22,23,24の火力を調整する火力調整部、上記点火操作が行われてからタイマ操作部37で設定された加熱調理時間S1が経過した時点でグリルバーナ22,23を自動消火させるタイマ調理制御部、上記自動消火が行われる所定時間S2前にグリルバーナ22,23およびアフターバーナ24の火力を所定の弱火力に設定する燃焼制御部、上記自動消火が行われてから所定の消煙時間S3が経過した時点でアフターバーナ24を消火させる消煙制御部等の回路構成を備えている。
【0027】
制御回路40によるグリル2のタイマ調理動作を図3に従って説明する。まず、使用者がタイマ操作部37にて加熱調理時間S1を設定した後、点消火操作部36を操作し、グリルバーナ22,23の点火操作がなされると、イグナイタ33から各点火プラグ34へ高電圧を印加して火花放電を開始させると共に、比例弁31を所定の点火開度に調整し、さらに全ての電磁開閉弁32を開く。その結果、グリルバーナ22,23およびアフターバーナ24が共に点火され、食材Fの加熱および消煙消臭が開始される(ST1〜ST2)。
【0028】
また、点消火操作部36によってグリルバーナ22,23の点火操作がなされた時点より、制御回路40に組み込まれた図示しないタイマを作動させ、点火操作がなされてから加熱調理時間S1が経過する所定時間S2前(例えば、30秒前)になったか否か、即ち、点火操作がなされてから通常加熱時間S1−S2が経過したか否かの監視を行う(ST3)。
尚、図示しないが、点火操作がなされた後、点消火操作部36にてグリルバーナ22,23の火力調整操作がなされた場合は、その操作位置に合わせて比例弁31の開度が変更される。従って、点火操作がなされてから通常加熱時間S1−S2が経過するまでの間は、点消火操作部36で設定された火力(例えば、「強火力」)にて食材Fの加熱および消煙消臭が行われる。
【0029】
そして、点火操作がなされてから通常加熱時間S1−S2が経過すれば(ST3のステップでYes)、比例弁31を所定の小開度(例えば、最小開度)に調整し、点火操作がなされてから加熱調理時間S1(例えば、6分)が経過するまでグリルバーナ22,23およびアフターバーナ24の火力を共に「弱火力」に制限する。即ち、点火操作がなされてから通常加熱時間S1−S2が経過した後は、加熱調理時間S1が経過するまで「弱火力」にて食材Fの加熱および消煙消臭が行われる(ST4〜ST5)。
【0030】
その後、点火操作がなされてから加熱調理時間S1が経過すれば(ST5のステップでYes)、グリルバーナ22,23に対応する電磁開閉弁32を閉じてグリルバーナ22,23を自動消火させ、食材Fの加熱を終了する。また、比例弁31を所定の大開度(例えば、最大開度)に調整し、上記自動消火がなされてから消煙時間S3(例えば、30秒)が経過するまでアフターバーナ24の火力を「強火力」に設定する。即ち、グリルバーナ22,23の自動消火がなされた後は、消煙時間S3が経過するまで「強火力」にて消煙消臭が行われる(ST6〜ST7)。
【0031】
そして、上記自動消火がなされてから消煙時間S3が経過すれば(ST7のステップでYes)、アフターバーナ24に対応する電磁開閉弁32を閉じてアフターバーナ24を消火させ、消煙消臭を終了する(ST8)。
尚、図示しないが、点火操作がなされてから加熱調理時間S1が経過するまでの間に、点消火操作部36にて消火操作がなされた場合も上述したST6からST8のステップを行う。
【0032】
このように、上記実施の形態によれば、グリルバーナ22,23が自動消火される所定時間S2前になれば、グリルバーナ22,23の火力を「弱火力」に設定して加熱庫20内の温度上昇を抑制するから、加熱調理が終了する時点における食材Fからの油煙や臭気成分の放出量が減少する。また、グリルバーナ22,23の火力を弱火力に制限することでドラフト効果が弱まり、加熱庫20内から排気筒21への空気の流れも遅くなる。これにより、食材Fの加熱調理が終了した後、排気筒21内へ導かれる油煙や臭気成分をアフターバーナ24によって確実に加熱消失させることができる。よって、消煙消臭性能が向上する。
【0033】
また、このものでは、グリルバーナ22,23が自動消火される所定時間S2前になれば、アフターバーナ24の火力をグリルバーナ22,23と共に「弱火力」に制限し、加熱庫20内や排気筒21内の温度上昇を抑制するから、加熱調理が終了する時点における食材Fからの油煙や臭気成分の放出量が減少するし、加熱庫20内から排気筒21への空気の流れも遅くなる。これにより、食材Fの加熱調理が終了した後、排気筒21内へ導かれる油煙や臭気成分をアフターバーナ24によってより確実に加熱消失させることができる。よって、消煙消臭性能が一層向上する。
【0034】
さらに、このものでは、グリルバーナ22,23が自動消火された後、アフターバーナ24を「強火力」に上げて一定時間遅延燃焼させ続けるから、食材Fの加熱調理が終了した後に排気筒21内へ導かれる油煙や臭気成分を比較的短時間で加熱消失させることができる。よって、消煙消臭性能が一層向上する。また、調理終了後、アフターバーナ24を長時間燃焼させ続ける必要がないから、安全性も向上する。
【0035】
尚、上記実施の形態では、グリルバーナ22,23が自動消火される所定時間S2前になれば、アフターバーナ24の火力をグリルバーナ22,23と共に「弱火力」に制限し、さらにグリルバーナ22,23が自動消火された後は、アフターバーナ24の火力を「強火力」に設定するものを説明したが、グリルバーナ22,23が自動消火されるまでの間、アフターバーナ24の火力が「強火力」に設定されるものであってもよいし、グリルバーナ22,23が自動消火されてから消煙時間S3が経過するまでの間、アフターバーナ24の火力が「弱火力」に設定されるものであってもよい。
【0036】
本発明は、排気筒21内の中間部で且つアフターバーナ24より上方(下流側)に、排気筒21内へ導かれた油煙や臭気成分を酸化反応によって分解する触媒フィルタが設けられたグリルにも適用できる。このものでは、アフターバーナ24で加熱消失しきれなかった油煙や臭気成分が触媒フィルタによって分解されるから、より高い消煙消臭性能を発揮できる。
【0037】
また、本発明は、下火バーナ23を備えていない所謂片面焼き式のグリルにも適用できるし、アフターバーナ24が排気筒21の上壁に設けられたグリルにも適用できる。
【符号の説明】
【0038】
2 グリル
20 加熱庫
21 排気筒
22 上火バーナ(グリルバーナ)
23 下火バーナ(グリルバーナ)
24 アフターバーナ
40 制御回路
F 食材
図1
図2
図3