特許第5852893号(P5852893)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5852893ワーク加工の角度を入力設定する加工機および加工機における角度入力設定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5852893
(24)【登録日】2015年12月11日
(45)【発行日】2016年2月3日
(54)【発明の名称】ワーク加工の角度を入力設定する加工機および加工機における角度入力設定方法
(51)【国際特許分類】
   B23Q 17/00 20060101AFI20160114BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20160114BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20160114BHJP
   B21D 5/02 20060101ALI20160114BHJP
   G05B 19/409 20060101ALI20160114BHJP
【FI】
   B23Q17/00 E
   G06F3/048 651A
   G06F3/048 620
   B21D5/02 Q
   G05B19/409 C
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-12928(P2012-12928)
(22)【出願日】2012年1月25日
(65)【公開番号】特開2013-151039(P2013-151039A)
(43)【公開日】2013年8月8日
【審査請求日】2014年11月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】390014672
【氏名又は名称】株式会社アマダホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 俊光
(72)【発明者】
【氏名】大熊 有理子
(72)【発明者】
【氏名】金 永哲
(72)【発明者】
【氏名】本庄 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 信彦
【審査官】 長清 吉範
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−039912(JP,A)
【文献】 特開2004−094296(JP,A)
【文献】 特開2002−007023(JP,A)
【文献】 特開2009−266203(JP,A)
【文献】 特開昭61−030225(JP,A)
【文献】 特開2008−030110(JP,A)
【文献】 特開2011−095925(JP,A)
【文献】 特開平07−151512(JP,A)
【文献】 実公昭63−044181(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 17/00
B21D 5/02
G05B 19/409
G06F 3/048
G06F 3/0488
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワーク加工の角度を入力設定する加工機であって、
所定の画像の表示を行うと共に、オペレータの接触によって座標入力を行う入力表示部と、
以下の(A)〜(D)の工程処理を制御する制御装置と、を有する加工機。
(A)前記入力表示部上に、基準図形画像の初期表示を行う工程と、
(B)前記工程(A)の次に、前記工程(A)において初期表示が行われた前記入力表示部上における前記基準図形画像への前記オペレータの接触を検知する工程と、
(C)前記工程(B)の次に、前記入力表示部上における前記オペレータのドラッグ処理を検知し、前記ドラッグ処理される図形を表す計測図形画像を、前記入力表示部よりの座標データに基づいて所定の位置から前記ドラッグ処理のドラッグ方向へと、前記入力表示部上に表示すると共に、前記工程(A)において初期表示した前記基準図形画像の原点と前記計測図形画像とを結ぶ直線を前記入力表示部上に表示する工程と、
(D)前記工程(C)の次に、前記入力表示部上に表示された所定の角度補助線に対する、前記工程(C)で表示された前記計測図形画像と前記基準図形画像の原点とを結ぶ直線の角度を計算し、前記入力表示部上に表示して角度の入力設定動作を行う工程
【請求項2】
前記制御装置による角度の入力設定動作を行う工程(D)が、前記入力表示部よりの座標データに基づいて前記計測図形画像の中心点の座標を取得する工程と、前記基準図形画像の原点の座標と前記計測図形画像の中心点の座標から、前記角度補助線に対する、前記計測図形画像と前記基準図形画像の原点とを結ぶ直線の角度を計算する工程と、前記入力表示部上における前記角度の表示を更新する工程と、からなることを特徴とする請求項1に記載の加工機。
【請求項3】
前記制御装置が、前記工程(B)において、前記入力表示部上において前記基準図形画像へのオペレータの接触を検知した後に、前記基準図形画像の色を変更することを特徴とする請求項1に記載の加工機。
【請求項4】
前記制御装置が、前記工程(D)において、前記入力表示部上における計測図形画像への前記オペレータのドラッグ処理を検知した後に、前記基準図形画像および前記計測図形画像の色を変更することを特徴とする請求項2に記載の加工機。
【請求項5】
前記工程(D)において、前記基準図形画像の原点から前記計測図形画像の中心点までの距離を小さくして、大まかな角度調整を行い、その後で、前記基準図形画像の原点から前記計測図形画像の中心点までの距離を大きくし、微細な角度調整を行うように、2段階の調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加工機。
【請求項6】
前記制御装置による前記工程(D)において、オペレータのドラッグ方向は、入力しようとしている角度方向であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加工機。
【請求項7】
前記制御装置による前記工程(D)において、前記角度が、前記入力表示部上に設けられた角度数値表示部に表示されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加工機。
【請求項8】
制御装置の制御により、所定の画像の表示を行うと共にオペレータの接触によって座標入力を行う入力表示部によりワーク加工の角度を入力設定する加工機における角度入力設定方法であって、
(A)前記制御装置の制御により、前記入力表示部上に、基準図形画像の初期表示を行う工程と、
(B)前記制御装置の制御により前記工程(A)の次に、前記工程(A)において初期表示が行われた前記入力表示部上における前記基準図形画像への前記オペレータの接触を検知する工程と、
(C)前記制御装置の制御により前記工程(B)の次に、前記入力表示部上における前記オペレータのドラッグ処理を検知し、前記ドラッグ処理される図形を表す計測図形画像を、前記入力表示部よりの座標データに基づいて所定の位置から前記ドラッグ処理のドラッグ方向へと、前記入力表示部上に表示すると共に、前記工程(A)において初期表示した前記基準図形画像の原点と前記計測図形画像とを結ぶ直線を前記入力表示部上に表示する工程と、
(D)前記制御装置の制御により、前記工程(C)の次に、前記入力表示部上に表示された所定の角度補助線に対する、前記工程(C)で表示された前記計測図形画像と前記基準図形画像の原点とを結ぶ直線の角度を計算し、前記入力表示部上に表示して角度の入力設定動作を行う工程と、を備えることを特徴とする角度入力設定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベンディングマシンやレーザ加工機等のワーク加工の角度を入力設定する加工機および加工機における角度入力設定方法に関し、特に、角度入力設定のための構成を簡略化できると共に、簡単な操作で正確な加工角度入力を行うことができる加工機および角度入力設定方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、従来のベンディングマシンやレーザ加工機等においては、ワークシートの加工角度等を入力する角度入力設定方法としては、所定加工部分の加工角度を設定するには、使用者(オペレータ)が、その加工機に設けられたキーボード入力部よりテンキー等を使って入力を行っていた。
【0003】
例えば、加工角度として、90.15°を入力しようとした場合、オペレータは、キーボード入力部によって、以下のような操作を行っていた。
【0004】
[9]+[0]+[.]+[1]+[5]+[ENTER]
すなわち、9と0と .と1と5との入力をテンキーにより行い、その後に、ENTERキーを押して入力を完成させるようになっていた。
【0005】
また、タッチパネル等のキーボタンにより、加工角度として、90.15°を入力しようとした場合、以下のような操作を行っていた。
【0006】
[9]+[0]+[.]+[1]+[5]+[入力確定ボタン]
すなわち、9と0と .と1と5との入力をキーボタンにより行い、その後に、入力確定ボタンを押して入力を完成させるようになっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−016056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の加工機における角度入力設定方法では、テンキーあるいはキーボタンによる数値の入力を行っていたため、オペレータによる押し間違いが起ることがあった。
【0009】
すなわち、入力数値を見ながら、数値入力を行う場合、オペレータは、入力数値からテンキーあるいはキーボタンへと視点を移しながら入力しなければならず、作業が煩雑となり、それに伴って押し間違いが起る確率が高くなっていた。特に、経験の少ない使用者が数値入力を行う場合や入力数値が多い場合には、押し間違いが起る確率が高くなるものであった。
【0010】
また、入力数値を押し間違えた場合、それを修正するためには、一旦数値をリセットし、また数値入力を行わなければならず、非常に手間がかかってしまうものであった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上述の問題を解決するためのものであり、請求項1に係る発明は、ワーク加工の角度を入力設定する加工機であって、
所定の画像の表示を行うと共に、オペレータの接触によって座標入力を行う入力表示部と、
以下の(A)〜(E)の工程処理を制御する制御装置と、を有する加工機である。
【0012】
(A)前記入力表示部上に、基準図形画像の初期表示を行う工程と、
(B)前記入力表示部上における前記基準図形画像への前記オペレータの接触を検知する工程と、
(C)前記入力表示部上において、前記オペレータの接触した基準図形画像の原点の座標を、前記入力表示部よりの座標データに基づいて取得する工程と、
(D)前記入力表示部上における前記基準図形画像への前記オペレータのドラッグ処理を検知し、前記基準図形画像から計測図形画像をコピーし、前記計測図形画像を、前記入力表示部よりの座標データに基づいて前記ドラッグ処理のドラッグ方向へと、前記基準図形画像から分離して前記入力表示部上に表示すると共に、前記基準図形画像の原点と前記分離された計測図形画像とを結ぶ直線を前記入力表示部上に表示する工程と、
(E)前記入力表示部上における前記基準図形画像への前記オペレータのドラッグ処理状態において、前記入力表示部上に表示された所定の角度補助線に対する、前記計測図形画像と前記基準図形画像の原点とを結ぶ直線の角度を計算し、前記入力表示部上に表示して角度の入力設定動作を行う工程。
【0013】
請求項2に係る発明は、前記制御装置による角度の入力設定動作を行う工程(E)が、前記入力表示部よりの座標データに基づいて前記計測図形画像の中心点の座標を取得する工程と、前記基準図形画像の原点の座標と前記計測図形画像の中心点の座標から、前記角度補助線に対する、前記計測図形画像と前記基準図形画像の原点とを結ぶ直線の角度を計算する工程と、前記入力表示部上における前記角度の表示を更新する工程と、からなることを特徴とする請求項1に記載の加工機である。
【0014】
請求項3に係る発明は、前記制御装置が、前記工程(B)において、前記入力表示部上において前記基準図形画像へのオペレータの接触を検知した後に、前記基準図形画像の色を変更することを特徴とする請求項1に記載の加工機である。
【0015】
請求項4に係る発明は、前記制御装置が、前記工程(E)において、前記入力表示部上における前記基準図形画像への前記オペレータのドラッグ処理を検知した後に、前記基準図形画像および前記計測図形画像の色を変更することを特徴とする請求項2に記載の加工機である。
【0016】
請求項5に係る発明は、前記工程(E)において、前記基準図形画像の原点から前記計測図形画像の中心点までのドラックの距離を小さくして、大まかな角度調整を行い、その後で、前記ドラックの距離を大きくし、微細な角度調整を行うように、2段階の調整を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加工機である。
【0017】
請求項6に係る発明は、前記制御装置による前記工程(E)において、オペレータのドラッグ方向は、入力しようとしている角度方向であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加工機である。
【0018】
請求項7に係る発明は、前記制御装置による前記工程(E)において、前記角度が、前記入力表示部上に設けられた角度数値表示部に表示されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加工機である。
【0019】
請求項8に係る発明は、制御装置の制御の基で、所定の画像の表示を行うと共にオペレータの接触によって座標入力を行う入力表示部によりワーク加工の角度を入力設定する加工機の角度入力設定方法であって、
(A)前記制御装置の制御の基で、前記入力表示部上に、基準図形画像の初期表示を行う工程と、
(B)前記制御装置の制御の基で、前記入力表示部上における前記基準図形画像への前記オペレータの接触を検知する工程と、
(C)前記制御装置の制御の基で、前記入力表示部上において、前記オペレータの接触した基準図形画像の原点の座標を、前記入力表示部よりの座標データに基づいて取得する工程と、
(D)前記制御装置の制御の基で、前記入力表示部上における前記基準図形画像への前記オペレータのドラッグ処理を検知し、前記基準図形画像から計測図形画像をコピーし、前記計測図形画像を、前記入力表示部よりの座標データに基づいて前記ドラッグ処理のドラッグ方向へと、前記基準図形画像から分離して前記入力表示部上に表示すると共に、前記基準図形画像の原点と前記分離された計測図形画像とを結ぶ直線を前記入力表示部上に表示する工程と、
(E)前記制御装置の制御の基で、前記入力表示部上における前記基準図形画像への前記オペレータのドラッグ処理状態において、前記入力表示部上に表示された所定の角度補助線に対する、前記計測図形画像と前記基準図形画像の原点とを結ぶ直線の角度を計算し、前記入力表示部上に表示して角度の入力設定動作を行う工程と、を備えることを特徴とする角度入力設定方法である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、加工機において角度入力設定のための構成を簡略化できると共に、簡単な操作で正確な加工角度入力を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明を実施した加工機(ベンディングマシン)の概略を示す説明図である。
図2図1に示したベンディングマシン3の制御装置5の概略構成を示すブロック図である。
図3図1に示したベンディングマシン3における入力表示部7を示す説明図である。
図4図1に示したベンディングマシン3の制御装置5による角度入力設定方法のフローチャートである。
図5図3に示した入力表示部7における角度入力設定画面の一例を示す説明図である。
図6図4のステップ109の角度の入力設定動作のフローチャートである。
図7】円形基準図形画像の原点から円形計測図形画像の中心点までのドラックの距離に応じた角度αの調整状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明を実施した加工機の概略を示す説明図である。なお、本実施形態においては、加工機としてベンディングマシンを例にとって説明するが、ワーク加工の角度を設定入力する加工機であればどのような加工機にも適用できる。すなわち、レーザ加工機やパンチプレス等のような他の加工機における角度の入力設定に適用することもできる。
【0023】
図1に示すように、この加工機(ベンディングマシン)3は、この加工機全体の制御をつかさどる制御装置5を有しており、その制御装置5には、所定画像の表示を行うと共にオペレータが指などでタッチすることによって座標入力を行うことができる入力表示部7が設けられている。
【0024】
図2は、図1に示したベンディングマシン3の制御装置5の概略構成を示すブロック図である。
【0025】
図2に示すように、ベンディングマシン3の制御装置5は、ROM9およびRAM11が接続されたCPU13を有しており、CPU13には、さらに、入力部と表示部とを兼ねる上記入力表示部7が接続されている。また、上記CPU13に、データベース15が接続されるようになっている。
【0026】
ここでは、CPU13が、入力表示部7よりのオペレータからの指示に従い、データベース15内の製品形状データおよび被加工部材のデータを用いると共に、ROM9よりのコンピュータプログラムに従ってRAM11を用いて、後述するように入力設定された角度のベンディング加工をするようになっている。
【0027】
図3は、図1に示した入力表示部7の一例を示す説明図である。
【0028】
図3に示すように、入力表示部7は各種の入力スイッチおよび入力ボタンと、液晶表示器よりなる表示画面18を有しており、液晶表示器よりなる表示画面18の上面には、タッチパネル17が装着されている。
【0029】
ここで、タッチパネル17は、その上面である検出面を指などで押圧したり、撫でたりして接触することにより操作すると、その操作位置の座標を検出して座標データとして出力するようになっており、オペレータの接触操作およびドラッグ操作を検出できるようになっている。
【0030】
なお、ここでは、上記表示画面18を液晶表示器としたが、それ以外の表示器を使用しても良い。
【0031】
次に、図4および図5を参照して、図1に示したベンディングマシン3の制御装置5による角度入力設定方法について説明する。
【0032】
図4は、図1に示したベンディングマシン3の制御装置による角度入力設定方法のフローチャートである。
【0033】
まず、角度入力設定のモードとなると、図4のステップ101において、タッチパネル17を有する表示画面18上に、円形の基準図形画像Aの初期表示が行われる。この基準図形画像Aの初期表示は、図5(a)に示すように、表示画面18の所定位置に、円形基準図形画像Aが灰色で表示される。すなわち、ベンディングマシン3の制御装置は、表示画面18の所定位置に、灰色の円を表示させるようにしている。ここで、基準図形画像Aの灰色は、機能の無効状態を示す。なお、ここで、表示画面18には、基準図形画像Aと共に、0°の角度補助線21a、90°の角度補助線21b、180°の角度補助線21c、−90°の角度補助線21dが表示される。
【0034】
なお、上記角度入力設定のモードの開始は、角度αの設定の開始終了を示す所定ボタンをオペレータが押したか否かで判定する。
【0035】
次に、灰色の円形の基準図形画像Aにオペレータが指などで接触すると、ステップ103において、ベンディングマシン3の制御装置5は、表示画面18上の灰色の円形の基準図形画像Aにオペレータが接触したことを、タッチパネル17よりの座標データで検知し、その接触に伴って、円形の基準図形画像Aの色を赤に替えるようにしている。ここで、図5(b)に示すように、円形の基準図形画像A’の赤色は、基準図形画像のドラッグ操作可能状態を示す。そして、ステップ105において、制御装置5は、オペレータが接触した基準図形画像A’の中心座標を原点(X、Y)として、表示画面18上のタッチパネル17よりの座標データに基づいて取得する。
【0036】
次に、ステップ107において、表示画面18上の赤色の円形の基準図形画像A’をオペレータが所望の方向へとドラッグすると、赤の円形基準図形画像A’からの図形分離が行われる。すなわち、図5(c)に示すように、上記制御装置5により、タッチパネル17よりの座標データに基づいて表示画面18上の赤色の円形の基準図形画像A’のオペレータによるドラッグ処理が検知されると、円形基準図形画像A’から同一円形計測図形画像Bがコピーされ、その同一円形計測図形画像Bが、タッチパネル17よりの座標データに基づいてオペレータのドラッグ方向へと、円形基準図形画像A’から分離されて表示され、円形基準図形画像A’’の原点と分離された同一円形計測図形画像Bとを結ぶ直線Lも表示される。それと同時に、上記制御装置により、上記円形基準図形画像A’’と同一円形計測図形画像Bと直線Lとが緑色で表示される。ここでは、上記緑色の表示は、上記制御装置が、表示画面18上のタッチパネル17でのドラッグ処理を検出したことをトリガーとして制御するようになっている。ここで、オペレータのドラッグ方向は、入力しようとしている角度方向となっている。なお、ここで、円形基準図形画像A’’のみを緑色で表示するようにしても良い。
【0037】
次に、ステップ109において、オペレータが、表示画面18上の分離された同一円形計測図形画像Bを指でドラッグしながら角度の入力設定動作を行う。すなわち、図5(d)に示すように、オペレータが円形計測図形画像Bを指でドラッグしている状態で、上記制御装置5により、表示された0°の角度補助線21aに対する、オペレータが指でドラッグしている円形計測図形画像Bと上記円形基準図形画像A’’の原点とを結ぶ直線Lの角度αが、後述するように随時に計算され、角度数値表示部19に表示されて行く。
【0038】
これにより、オペレータは、角度数値表示部19に表示される角度αを見ながら表示画面18上の分離された同一円形計測図形画像Bを指でドラッグして、角度αを調整しながら入力設定を行うことができる。
【0039】
従って、オペレータは、従来のように入力数値からテンキーあるいはキーボタンへと視点を移しながら角度入力を行わなくても良く、作業に集中することができ、それに伴って、角度数値の入力間違いをほとんど無くすことができる。
【0040】
また、入力数値が微妙に異ってしまった場合でも、それを修正するために、オペレータは、角度数値表示部19に表示される角度αを見ながら、表示画面18上の分離された同一円形計測図形画像Bを指で微妙にドラッグすれば良く、入力数値の修正をも簡単に行うことができる。
【0041】
次に、図6を参照して、上記図4のステップ109の角度の入力設定動作について詳しく説明する。図6は、図4のステップ109の角度の入力設定動作のフローチャートである。
【0042】
まず、ステップ111において、上記制御装置5により、タッチパネル17よりの座標データに基づいて円形計測図形画像Bの中心点の座標(X+X’、Y+Y’)が取得される。なお、円形計測図形画像Bの中心点の座標(X+X’、Y+Y’)の取得はリアルタイムで行われる。
【0043】
次に、ステップ113において、円形基準図形画像A’’の原点の座標(X、Y)と円形計測図形画像Bの中心点の座標(X+X’、Y+Y’)から、表示された0°の角度補助線21aに対する、円形計測図形画像Bと円形基準図形画像A’’の原点とを結ぶ直線の角度αが計算され、ステップ115において、角度数値表示部19における角度αの表示が更新される。
【0044】
ここで、円形基準図形画像A’’の原点から円形計測図形画像Bの中心点までのドラックの距離に応じて、上記角度αの大まかな調整から微調整までの選択を行うことができるようになっている。すなわち、図7(a)に示すように、円形基準図形画像A’’の原点から円形計測図形画像Bの中心点までのドラックの距離Lを小さくすると、オペレータのドラッグによる、矢印C方向への円形計測図形画像Bの少しの移動で、上記角度αが大きく変わるので、大まかな角度調整に適しており、図7(b)に示すように、円形基準図形画像A’’の原点から円形計測図形画像Bの中心点までのドラックの距離Lを大きくすると、オペレータのドラッグによる、矢印C方向への円形計測図形画像Bの少しの移動で、上記角度αが小さく変わるので、微細な角度調整に適している。
【0045】
ここで、まず、円形基準図形画像A’’の原点から円形計測図形画像Bの中心点までのドラックの距離Lを小さくして、大まかな角度調整を行い、その後で、円形基準図形画像A’’の原点から円形計測図形画像Bの中心点までのドラックの距離Lを大きくし、微細な角度調整を行うように、2段階の調整を行うようにしても良い。
【0046】
また、上記2段階の調整をいっぺんに行うようにしても良い。すなわち、円形基準図形画像A’’の原点から円形計測図形画像Bの中心点までのドラックの距離Lを伸ばしながら、矢印C方向へ円形計測図形画像Bを移動するようにすれば、大まかな角度調整と微細な角度調整を一緒に行うことができる。
【0047】
図7は、円形基準図形画像A’’の原点から円形計測図形画像Bの中心点までのドラックの距離に応じた角度αの調整状態を示す説明図である。
【0048】
そして、ステップ117において、角度αの設定が終了か否かの判定が行われ、角度αの設定が終了の場合は処理を終了し、図5(a)に示した円形の基準図形画像Aの初期表示に戻る。そして、角度αの設定が終了でない場合はステップ111に戻る。ここで、角度αの設定の終了は、角度αの表示の更新から所定時間が経過したか否かで判定しても良いし、角度αの設定の開始終了を示す所定ボタンをオペレータが押したか否かで判定しても良い。
【0049】
そして、上記角度αの設定が終了し、加工位置等のその他の設定が終了し、その設定角度αでの加工の実行が指令されると、上記制御装置5は、その設定角度αでのワークのベンディング加工を実行する。
【0050】
なお、上記説明では、基準図形画像として円形図形を採用したが、これに限定されることはなく、三角形や四角形等の他の形でも良い。
【0051】
また、上記説明では、角度数値表示部19における角度αの表示が、小数点以下2桁となっているが、本願発明は、小数点以下4桁あるいは8桁等の微細な角度入力設定にしても良く、それにより本願発明の微細な角度入力設定がより有効となる。
【0052】
この発明は前述の発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。すなわち、加工機に設けられている制御装置でけでなく、加工機の制御プログラムを作成する自動プログラム装置に適用することも可能である。
【符号の説明】
【0053】
3…加工機(ベンディングマシン)
5…制御装置
7…入力表示部
9…ROM
11…RAM
13…CPU
15…データベース
17…タッチパネル
18…表示画面
19…角度数値表示部
21…角度補助線
α…角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7