(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザからの要求に応じて物理マシンをそのまま貸出す場合、提供事業者が用意している物理マシンの性能が様々であると、その様々な性能の物理マシンのうちからユーザの要求に応じた物理マシンを選択する必要がある。ここで、様々な性能の物理マシンが大量に存在していたり、物理マシンが複数拠点に分散して設置されていたりする場合、その大量の物理マシンからユーザの要求にあった物理マシンを選択するのは困難である。そこで、性能の異なる大量の物理マシンを効率良く管理し、ユーザの要求に応じた適切な物理マシンを選択することを支援することが望ましい。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、物理マシンの管理を支援するマシン管理支援装置、マシン管理支援方法、マシン管理支援プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、ユーザに貸出す複数の物理マシンごとに、当該物理マシンの性能を示す性能値を対応付けた性能値情報が記憶されている性能値情報記憶部と、
前記物理マシンごとに、当該物理マシンの性能値に応じた点数の、前記複数の物理マシンを母集団とした偏差値が対応付けられた偏差値情報が記憶される偏差値情報記憶部と、予め定められた前記性能値の
偏差値の基準値と、当該基準値に対応するマシンタイプとを対応付けた基準値情報が記憶されている基準値情報記憶部と、複数の前記物理マシンごとに、当該物理マシンの性能に応じた種別を示すマシンタイプを対応付けたマシンタイプ情報が記憶されるマシンタイプ記憶部と、前記物理マシンごとに、当該物理マシンに対応する前記
偏差値情報と前記基準値情報とに基づいて、当該物理マシンに対応するマシンタイプを判定し、前記マシンタイプ情報を生成して前記マシンタイプ記憶部に記憶させるマシンタイプ判定部と、を備えることを特徴とするマシン管理支援装置である。
【0007】
また、本発明は、上述のマシン管理支援装置が、前記性能値と、当該性能値に対応する点数とを対応付けた点数基準情報が記憶される点数基準情報記憶部
と、前記物理マシンごとに、当該物理マシンに対応付けられた前記性能値に応じた前記点数を算出し、算出した点数に基づく前記偏差値を算出して前記偏差値情報を生成して前記偏差値情報記憶部に記憶させる偏差値算出部と、を備え
ることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述のマシン管理支援装置が、性能値情報の入力を受け付けて性能値情報記憶部に記憶させる入力部を備え、偏差値算出部は、入力部によって性能値情報記憶部に性能値情報が記憶されると、偏差値情報を生成して偏差値情報記憶部に記憶させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述の性能値には、CPU性能と、メモリ性能と、ストレージ性能とのいずれかまたは複数の性能を示す値が含まれることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、ユーザに貸出す複数の物理マシンごとに、当該物理マシンの性能を示す性能値を対応付けた性能値情報が記憶されている性能値情報記憶部と、
前記物理マシンごとに、当該物理マシンの性能値に応じた点数の、前記複数の物理マシンを母集団とした偏差値が対応付けられた偏差値情報が記憶される偏差値情報記憶部と、予め定められた前記性能値の
偏差値の基準値と、当該基準値に対応するマシンタイプとを対応付けた基準値情報が記憶されている基準値情報記憶部と、複数の前記物理マシンごとに、当該物理マシンの性能に応じた種別を示すマシンタイプを対応付けたマシンタイプ情報が記憶されるマシンタイプ記憶部と、を備えたマシン管理支援装置のマシン管理支援方法であって、前記性能値情報記憶部に記憶されている前記性能値情報を読み出すステップと、
前記偏差値情報記憶部に記憶されている前記偏差値情報を読み出すステップと、前記基準値情報記憶部に記憶されている前記基準値情報を読み出すステップと、前記物理マシンごとに、当該物理マシンに対応する前記
偏差値情報と前記基準値情報とに基づいて、当該物理マシンに対応するマシンタイプを判定し、前記マシンタイプ情報を生成するステップと、生成した前記マシンタイプ情報を、前記マシンタイプ記憶部に記憶させるステップと、を備えることを特徴とするマシン管理支援方法である。
【0011】
また、本発明は、ユーザに貸出す複数の物理マシンごとに、当該物理マシンの性能を示す性能値を対応付けた性能値情報が記憶されている性能値情報記憶部と、
前記物理マシンごとに、当該物理マシンの性能値に応じた点数の、前記複数の物理マシンを母集団とした偏差値が対応付けられた偏差値情報が記憶される偏差値情報記憶部と、予め定められた前記性能値の
偏差値の基準値と、当該基準値に対応するマシンタイプとを対応付けた基準値情報が記憶されている基準値情報記憶部と、複数の前記物理マシンごとに、当該物理マシンの性能に応じた種別を示すマシンタイプを対応付けたマシンタイプ情報が記憶されるマシンタイプ記憶部と、を備えたマシン管理支援装置のコンピュータに、前記性能値情報記憶部に記憶されている前記性能値情報を読み出すステップと、
前記偏差値情報記憶部に記憶されている前記偏差値情報を読み出すステップと、前記基準値情報記憶部に記憶されている前記基準値情報を読み出すステップと、前記物理マシンごとに、当該物理マシンに対応する前記
偏差値情報と前記基準値情報とに基づいて、当該物理マシンに対応するマシンタイプを判定し、前記マシンタイプ情報を生成するステップと、生成した前記マシンタイプ情報を、前記マシンタイプ記憶部に記憶させるステップと、を実行させるマシン管理支援プログラムである。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明によれば、マシン管理支援装置が、ユーザに貸出す複数の物理マシンごとに、物理マシンの性能を示す性能値を対応付けた性能値情報が記憶されている性能値情報記憶部と、予め定められた性能値の基準値と、基準値に対応するマシンタイプとを対応付けた基準値情報が記憶されている基準値情報記憶部と、複数の物理マシンごとに、物理マシンの性能に応じた種別を示すマシンタイプを対応付けたマシンタイプ情報が記憶されるマシンタイプ記憶部と、物理マシンごとに、物理マシンに対応する性能値情報と基準値情報とに基づいて、物理マシンに対応するマシンタイプを判定し、マシンタイプ情報を生成してマシンタイプ記憶部に記憶させるマシンタイプ判定部と、を備えるようにしたので、物理マシンの管理を支援することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態によるコンピュータリソース提供システム1の構成を示すブロック図である。コンピュータリソース提供システム1は、ユーザ端末10と、コンピュータリソース提供装置20と、マシン管理支援装置30と、複数の物理マシン40(物理マシン40−1、物理マシン40−2、物理マシン40−3、・・・)とのコンピュータ装置を備えている。ここで、複数の物理マシン40は同様の構成であるため、特に区別しない場合には「−1」、「−2」等を省略して物理マシン40として説明する。ここでは、3台の物理マシン40を示して説明するが、任意の台数の物理マシン40がコンピュータリソース提供装置20に接続されていてもよい。例えば、数百台、数千台の物理マシン40が接続されていてもよい。
【0015】
ユーザ端末10は、コンピュータリソース提供装置20と、複数の物理マシン40とにネットワークを介して接続されたコンピュータ端末であり、コンピュータリソース提供システム1によって提供されるコンピュータリソースを利用する。ユーザ端末10は、キーボードやマウス等である入力部、ディスプレイである表示部、出力部、制御部、記憶部等を備えている。ユーザ端末10は、ユーザからの操作入力に応じて、コンピュータリソース提供装置20にコンピュータリソースの提供要求を送信する。ユーザ端末10は、送信した提供要求に応じてコンピュータリソース提供装置20から送信されるコンピュータリソースの識別情報(例えば、IP(Internet Protocol)アドレス)に基づいて、自身に提供されたコンピュータリソースである物理マシン40にネットワークを介して接続し、利用することができる。ここでは、1台のユーザ端末10を示して説明するが、コンピュータリソース提供システム1には任意の数のユーザの任意の台数のユーザ端末10が接続されていてもよい。
【0016】
コンピュータリソース提供装置20は、ネットワークを介して接続された複数の物理マシン40のコンピュータリソースをユーザ端末10に利用させるコンピュータ装置である。コンピュータリソース提供装置20は、利用状況記憶部21と、物理マシン貸出部22とを備えている。
【0017】
利用状況記憶部21には、複数の物理マシン40の利用状況を示す利用状況情報が記憶されている。
図2は、利用状況記憶部21に記憶されている利用状況情報のデータ例を示す図である。利用状況情報には、物理マシン40を識別するマシンID(identifier)毎に、貸出先が対応付けられた情報が含まれる。貸出先は、対応する物理マシン40が貸出されているユーザを識別する情報であり、物理マシンがユーザに貸出されている場合にはそのユーザを識別する識別情報であるユーザIDが対応付けられ、貸出されていない場合には「空き」であることを示す情報が対応付けられる。ここでは、マシンIDが「M1」である物理マシン40は、ユーザIDが「U1」であるユーザに貸出されており、マシンIDが「M2」である物理マシン40は、空き状態であることが示されている。
【0018】
物理マシン貸出部22は、ユーザ端末10から物理マシンの提供要求を受信すると、空きの状態である物理マシン40をユーザ端末100に貸出す。ここで、貸出すとは、提供要求の送信元であるユーザ端末10に利用させる物理マシン40の識別情報(例えば、IPアドレス)をユーザ端末10に送信し、その物理マシン40において、そのユーザ端末10からの接続を許可し、管理者権限による操作を許可するように設定することをいう。コンピュータリソース提供装置20が提供する物理マシンには、その物理マシンの性能に応じたマシンタイプが割り当てられており、ユーザ端末10から送信される提供要求には、ユーザが提供を要求するマシンタイプを示す情報が含まれているものとする。例えば、物理マシン貸出部22は、ユーザ端末10からの物理マシンの提供要求を受信すると、利用状況記憶部21に記憶されている利用状況情報に基づいて、複数の物理マシン40のうち、提供要求に応じたマシンタイプが割り当てられた空きの状態である物理マシン40が存在するか否かを判定し、空きである物理マシン40が存在すると判定すると、その物理マシン40をユーザ端末10に利用させる。
【0019】
マシン管理支援装置30は、ユーザ端末10に提供する複数の物理マシン40を、予め定めたマシンタイプに割り当てて管理するコンピュータ装置であり、性能値情報記憶部31と、点数基準情報記憶部32と、点数情報記憶部33と、偏差値情報記憶部34と、基準値情報記憶部35と、マシンタイプ記憶部36と、入力部37と、偏差値算出部38と、マシンタイプ判定部39とを備えている。
【0020】
性能値情報記憶部31には、ユーザに貸出す複数の物理マシン40ごとに、その物理マシン40のハードウェア性能を示す項目ごとに性能値を対応付けた性能値情報が記憶されている。ここで、性能値には、CPU(Central Processing Unit)性能と、メモリ性能と、ストレージ性能とのいずれかまたは複数の性能を示す値が含まれる。
図3は、性能値情報記憶部31に記憶される性能値情報のデータ例を示す図である。マシンIDは、物理マシン40を識別する識別情報である。性能値は、対応する物理マシン40のハードウェア性能を示す値であり、ここでは、CPUコア数と、CPUクロック(GHz)と、メモリサイズ(GB)と、メモリモジュール数と、ストレージサイズ(GB)と、NIC(Network Interface Card)速度(Mb/s)とが対応付けられている。この他にも、物理マシン40のハードウェア性能を示す任意の項目の値が対応付けられていてよい。
【0021】
点数基準情報記憶部32には、物理マシン40の性能値と、その性能値に対応する点数とを対応付けた点数基準情報が記憶されている。この点数基準情報に基づいて、物理マシン40の性能値が点数に換算される。
図4は、点数基準情報記憶部32に記憶されるCPUコア数の点数基準情報のデータ例を示す図である。
図5は、点数基準情報記憶部32に記憶されるCPUクロックの点数基準情報のデータ例を示す図である。
図6は、点数基準情報記憶部32に記憶されるメモリサイズの点数基準情報のデータ例を示す図である。
図7は、点数基準情報記憶部32に記憶されるメモリモジュールの点数基準情報のデータ例を示す図である。この他にも、性能値情報に含まれる各項目の性能値に応じた点数を示す点数基準情報が点数基準情報記憶部32に記憶されている。
【0022】
点数情報記憶部33には、ユーザに貸出す複数の物理マシン40ごとに、その物理マシン40のハードウェア性能を示す性能値に応じた点数を対応付けた点数情報が記憶される。
図8は、点数情報記憶部33に記憶される点数情報のデータ例を示す図である。このように、物理マシン40の性能を点数化することにより、他のマシンの性能と比較することが容易になる。
【0023】
偏差値情報記憶部34には、ユーザに貸出す複数の物理マシン40ごとに、その物理マシン40の性能に応じた点数の、複数の物理マシンを母集団とした偏差値が対応付けられた偏差値情報が記憶される。
図9は、偏差値情報記憶部34に記憶される偏差値情報のデータ例を示す図である。このような偏差値により、ユーザに貸出す複数の物理マシン40の全てを母集団とした個々の物理マシン40の相対的な性能の高低を比較することができる。
【0024】
基準値情報記憶部35は、予め定められた性能値の基準値と、その基準値に対応するマシンタイプとを対応付けた基準値情報が記憶されている。基準値情報は、例えば、予め定められた性能値の偏差値の基準値と、その基準値に対応するマシンタイプとを対応付けた情報である。
図10は、基準値情報記憶部35に記憶されている基準値情報のデータ例を示す図である。ここでは、マシンタイプを識別する識別情報であるマシンタイプIDごとに、そのマシンタイプの基準値(偏差値)が、物理マシン40の性能を示す項目ごとに対応付けられている。基準値とは、対応するマシンタイプに割り当てるか否かを示す偏差値の閾値である。物理マシン40の性能値の偏差値が、マシンタイプに対応付けられた複数項目の全ての基準値以上である場合、その物理マシン40はそのマシンタイプに割り当てられる。
【0025】
ここで、ユーザがウェブサーバ、アプリケーションサーバ、DBサーバの3つの機能に応じた3台の物理マシンの提供を要求する場合、機能に応じて物理マシンに要求する性能が異なる場合があると考えられる。例えば、ウェブサーバとして使用する物理マシンにおいては、通信速度や処理速度が高性能であることが望ましいが、記憶容量は一般的なもので足りる場合がある。一方、例えばDBサーバとして使用する物理マシンにおいては、記憶容量が大きいことが望ましいが、処理速度は一般的なもので足りる場合がある。あるいは、同じ機能でも、そのウェブサーバへのアクセス数や、DBサーバに記憶されるデータ量等によって、要求する性能は異なる。そこで、このような用途に応じたマシンタイプを複数の物理マシン40のそれぞれに予め割り当てておく。本実施形態のコンピュータリソース提供システム1においては、このようなマシンタイプによる物理マシン40の提供要求を受け付け、そのマシンタイプが割り当てられた物理マシン40を提供する。
【0026】
この図の例では、マシンタイプIDが「T1」であるマシンタイプの基準値は、マシンタイプIDが「T2」であるマシンタイプの基準値の全てについて下回っており、マシンタイプIDが「T1」であるマシンタイプは、マシンタイプIDが「T2」であるマシンタイプの下位のマシンタイプにあたる。マシンタイプIDが「T36」であるマシンタイプの基準値は、CPUコア数、CPUクロック、ストレージサイズ、NIC速度は平均的であるが、メモリサイズとメモリモジュール数とに他のマシンタイプよりも高い値が対応付けられている。マシンタイプIDが「T52」であるマシンタイプの基準値は、メモリサイズ、メモリモジュール数、ストレージサイズ、NIC速度は平均的であるが、CPUコア数とCPUクロックとに他のマシンタイプよりも高い値が対応付けられている。マシンタイプIDが「T78」であるマシンタイプの基準値は、ストレージサイズ、NIC速度は平均的であるが、CPUコア数とCPUクロックとメモリサイズとメモリモジュール数とに、他のマシンタイプよりも高い値が対応付けられている。マシンタイプIDが「T83」であるマシンタイプの基準値は、CPUコア数、CPUクロック、メモリサイズ、メモリモジュール数、NIC速度は低い値が対応付けられているが、ストレージサイズに高い値が対応付けられている。ここでは、ユーザに提供する物理マシン40の台数等に応じて、例えば100種程度のマシンタイプを予め定めておくことができる。
【0027】
マシンタイプ記憶部36は、複数の物理マシン40ごとに、その物理マシンの性能に応じた種別を示すマシンタイプを対応付けたマシンタイプ情報が記憶される。
図11は、マシンタイプ記憶部36に記憶されるマシンタイプ情報のデータ例を示す図である。この例では、マシンIDが「M1」である物理マシン40には、マシンタイプID「T1」、「T2」、「T52」が割り当てられていることが示されている。このように、ひとつの物理マシン40には複数のマシンタイプが割り当てられるようにすることができ、ひとつの物理マシン40に複数のマシンタイプを割り当てる場合には、例えば複数のマシンタイプIDを「、」により区切って結合した値を対応付けておくことができる。マシンIDが「M2」である物理マシン40には、マシンタイプID「T1」、「T83」が割り当てられていることが示されている。
【0028】
図1に戻り、入力部37は、物理マシン40の性能値情報の入力を受け付け、入力された性能値情報を性能値情報記憶部31に記憶させる。例えば、入力部37は、キーボードやマウス等の入力デバイスを備えており、コンピュータリソース提供サービスの提供事業者が、ユーザに貸出す新たな物理マシン40をコンピュータリソース提供装置20に接続すると、その新たな物理マシン40の性能値情報を入力部37に入力する。入力部37は、入力された性能値情報を性能値情報記憶部31に記憶させる。
【0029】
偏差値算出部38は、複数の物理マシン40物理マシンごとに、その物理マシンに対応付けられた性能値に応じた点数を算出し、算出した点数に基づく偏差値を算出して偏差値情報を生成して、偏差値情報記憶部34に記憶させる。具体的には、偏差値算出部38は、性能値情報記憶部31に記憶されている性能値情報と、点数基準情報記憶部32に記憶されている点数基準情報とを読み出し、性能値情報に含まれる各項目の性能値に応じた点数を判定して、マシンIDに性能値に応じた点数を対応付けた点数情報を点数情報記憶部33に記憶させる点数変換処理を行う。また、偏差値算出部38は、性能値情報記憶部31に記憶されている全ての物理マシン40に対応する点数情報を読み出し、全ての点数情報を母集団とした個々の物理マシン40の偏差値を項目ごとに算出して偏差値情報を生成し、生成した偏差値情報を偏差値情報記憶部34に記憶させる偏差値算出処理を行う。
【0030】
偏差値算出部38は、このような点数変換処理と偏差値算出処理とを、例えば定期的(例えば1日間隔)に行ってもよいし、提供事業者から算出要求が入力された時点で行ってもよい。あるいは、偏差値算出部38は、入力部37に新たな物理マシン40の性能値情報が入力され、性能値情報記憶部31に新たな性能値情報が記憶されると、点数変換処理と偏差値算出処理とを行うこともできる。これによれば、新たな物理マシン40がマシンプールに追加された場合に、その物理マシン40の性能値を含めて全体の偏差値を算出し直してマシンタイプを割り当てることができ、状況に応じた適切なマシンタイプを割り当てることができる。
【0031】
マシンタイプ判定部39は、物理マシン40ごとに、その物理マシン40に対応する性能値情報と基準値情報とに基づいて、その物理マシン40に対応するマシンタイプを判定し、マシンタイプ情報を生成してマシンタイプ記憶部36に記憶させる。ここでは、マシンタイプ判定部39は、物理マシン40の性能値情報に基づく偏差値情報と基準値情報とに基づいて、その物理マシン40に対応するマシンタイプを判定する。具体的には、マシンタイプ判定部39は、基準値情報記憶部35に記憶されている基準値情報を読み出し、偏差値情報記憶部34に記憶されている偏差値情報をマシンIDごとに1件ずつ読み出して、読み出した偏差値情報に含まれる各項目の偏差値が、基準値情報に含まれるマシンタイプのそれぞれに定められた閾値以上であるか否かを判定する。
【0032】
ここで、マシンタイプ判定部39は、偏差値情報に含まれる各項目の全ての偏差値が、基準値情報に含まれるマシンタイプに定められた閾値以上であると判定すると、そのマシンIDにそのマシンタイプを割り当てると判定する。偏差値情報に含まれる各項目のうち、1項目以上の偏差値が、基準値情報に含まれるマシンタイプに定められた閾値以上でないと判定すると、そのマシンIDにそのマシンタイプを割り当てないと判定する。マシンタイプ判定部39は、ひとつのマシンIDに対して、基準値情報に含まれる複数のマシンタイプのそれぞれを割り当てるか否かを判定し、割り当てると判定したマシンタイプのマシンタイプIDをそのマシンIDに対応付けたマシンタイプ情報を生成し、生成したマシンタイプ情報をマシンタイプ記憶部36に記憶させる。
物理マシン40は、ユーザに貸出されるコンピュータリソースである。
【0033】
次に、図面を参照して、本実施形態によるマシン管理支援装置30の動作例を説明する。
図12は、本実施形態によるマシン管理支援装置30の動作例を示すフローチャートである。
入力部37は、性能値情報の入力を受け付けると、入力された性能値情報を性能値情報記憶部31に記憶させる(ステップS1)。偏差値算出部38は、性能値情報記憶部31に新たな性能値情報が記憶されると、性能値情報記憶部31に記憶されている性能値情報を読み出し、点数基準情報記憶部32に記憶されている点数基準情報を読み出して、性能値情報に示される性能値に対応する点数を判定して点数情報を生成し、生成した点数情報を点数情報記憶部33に記憶させる(ステップS2)。
【0034】
また、偏差値算出部38は、点数情報記憶部33に記憶されている点数情報を読み出し、点数情報記憶部33に記憶されている全ての物理マシン40の点数情報を母集団としたそれぞれの物理マシン40の偏差値を算出して偏差値情報を生成し、偏差値情報記憶部34に記憶させる(ステップS3)。そして、マシンタイプ判定部39が、基準値情報記憶部35に記憶されている基準値情報と、偏差値情報記憶部34に記憶されている偏差値情報とを読み出し、読み出した1件の偏差値情報を、基準値情報に含まれるマシンタイプごとに比較する(ステップS4)。マシンタイプ判定部39は、偏差値情報に含まれる複数項目の偏差値が、マシンタイプの基準情報に示される基準値以上であるか否かを判定し、偏差値情報に含まれる複数項目の偏差値のうち少なくともひとつの項目の偏差値が、マシンタイプの基準情報に示される基準値以上でないと判定すると(ステップS5:NO)、ステップS7に進む。
【0035】
一方、偏差値情報に含まれる複数項目の偏差値の全てが、マシンタイプの基準情報に示される基準値以上であると判定すると(ステップS5:YES)、そのマシンタイプを、その偏差値情報が示すマシンIDに対応付けてマシンタイプ記憶部36に記憶させる(ステップS6)。マシンタイプ判定部39は、1件の物理マシン40の偏差値情報について、全てのマシンタイプとの比較処理を行っていなければ(ステップS7:NO)、ステップS4に戻る。1件の物理マシン40の偏差値情報について、全てのマシンタイプとの比較処理を行うと(ステップS7:YES)、全ての物理マシン40の偏差値情報についてマシンタイプ判定処理を行っていなければ(ステップS8:NO)、ステップS4に戻る。全ての物理マシン40の偏差値情報についてマシンタイプ判定処理を行うと(ステップS8:YES)、処理を終了する。
【0036】
コンピュータリソース提供装置20が、ユーザ端末10から、マシンタイプを指定したコンピュータリソースの提供要求を受信すると、物理マシン貸出部22は、マシンタイプ記憶部36に記憶されているマシンタイプ情報と、利用状況記憶部21に記憶されている利用状況情報とを読み出す。そして、物理マシン貸出部22は、提供要求によって指定されたマシンタイプが割り当てられた物理マシン40のうち、空きの状態である物理マシン40を検出し、検出した物理マシン40をそのユーザ端末10に貸出す。このようにすれば、性能の異なる大量の物理マシン40を効率良く管理し、ユーザの要求に応じた適切な物理マシン40を提供することが可能となる。
【0037】
なお、本実施形態では、マシン管理支援装置30の入力部37には、提供事業者から新たな物理マシン40の性能値情報が入力される例を示したが、例えば、入力部37は、物理マシン40の性能値が含まれるファイル(例えば、CSV(Comma Separated Values)ファイルなど)を読み込むことにより、性能値情報の入力を受け付けてもよい。あるいは、例えば、コンピュータリソース提供装置20に新たな物理マシン40が接続されたことを検知すると、その物理マシン40に対して性能値情報の取得要求であるコマンドを送信し、性能値情報を自動取得するようにしてもよい。
【0038】
また、本実施形態では、基準値情報記憶部35には、性能値の偏差値の基準値と、その基準値に対応するマシンタイプとを対応付けた基準値情報を記憶させておき、物理マシン40の性能値を点数に換算して点数に基づく偏差値を算出し、偏差値に応じたマシンタイプを判定するようにしたが、性能値に応じた基準値情報を基準値情報記憶部35に記憶させておき、点数換算をせずに性能値から直接マシンタイプを判定することもできる。
【0039】
また、本実施形態では、入力部37に新たな性能値情報が入力されると、全ての物理マシン40の点数情報に基づいて偏差値算出処理とマシンタイプ判定処理とを算出しなおす例を説明したが、新たに入力された性能値情報についてのみ、偏差値算出処理とマシンタイプ判定処理を行ってもよい。また、偏差値やマシンタイプの履歴を記憶しておき、ユーザに提供している物理マシン40の偏差値が変更してマシンタイプが変更した場合には、変更後のマシンタイプに応じた料金により物理マシン40を提供する等の制御を行うこともできる。
【0040】
また、本実施形態により判定したマシンタイプに応じて、複数拠点に分散する物理マシン40のマシン配置の最適化を行うこともできる。
また、コンピュータリソース提供装置20の物理マシン貸出部22が、ユーザからの提供要求に応じた物理マシン40を検出する際、提供要求により指定されたマシンタイプが割り当てられた空きの物理マシン40が複数存在する場合には、そのうちで最も基準値の低いマシンタイプが割り当てられている物理マシン40を、提供する物理マシン40として検出することができる。例えば、マシンタイプ「T1」の提供要求を受信した場合で、マシンタイプ「T1」と「T2」とが割り当てられたマシン「M1」と、マシンタイプ「T1」が割り当てられているが「T2」は割り当てられていないマシン「M2」との双方が空きである場合、マシン「M2」を優先的に提供することにより、コンピュータリソースを効率良く運用することができる。ただし、マシン「M2」が既に貸出されており、マシン「M1」のみが空きであれば、マシン「M1」を提供するようにしてもよい。これにより、ユーザからの提供要求を受信した場合にコンピュータリソースが枯渇して提供できないという事態を防ぐことができる。
【0041】
また、コンピュータリソース提供装置20の物理マシン貸出部22が、ユーザからの提供要求に応じた物理マシン40を検出する際、ユーザの権限に応じて提供を許可するマシンタイプを予め定めておき、許可されたマシンタイプの物理マシン40のみを提供するようにしてもよい。あるいは、例えば、CPUコア数、CPUクロック数、メモリサイズ、メモリモジュール数等の性能を示す項目に応じた性能値(偏差値)をプロットしたレーダーチャートを生成し、レーダーチャートにプロットした値同士を直線で結んだ領域の面積の大きさに応じて、提供を許可するか否かを判定するようにしてもよい。この場合、ユーザの権限に応じて提供を許可するレーダーチャートの面積の許容値を定めておき、物理マシン40の性能値に応じたレーダーチャートと比較し、権限ごとに定めた面積以内の性能である物理マシン40のみを貸出すことができる。これにより、権限に応じた物理マシン40の提供を行うことができる。
【0042】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザに提供するための大量の物理マシン40に、予め定めたマシンタイプを、効率良く、かつ一定の基準に基づいて均一に割り当てることができる。すなわち、マシンタイプの割り当てを人の手によって行っていると、人的コストが発生するとともに、マシンタイプの割り当てに誤りや偏りが生じることがある。これに対し、本実施形態によれば、人的コストを発生させずに、かつ偏りなくマシンタイプを割り当てることができる。これにより、コンピュータリソース提供サービスの提供事業者にとっての物理マシン40の管理コストを低減することができる。一方、ユーザに対して均一な条件で割り当てたマシンタイプに応じた物理マシン40を提供することができ、安定したコンピュータリソース提供サービスを提供することにより顧客満足度の向上が期待できる。
【0043】
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりマシン管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0044】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。