特許第5852976号(P5852976)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5852976ユーザ端末、ユーザプロファイル表示システム、ユーザプロファイル表示方法、ユーザ端末用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5852976
(24)【登録日】2015年12月11日
(45)【発行日】2016年2月3日
(54)【発明の名称】ユーザ端末、ユーザプロファイル表示システム、ユーザプロファイル表示方法、ユーザ端末用プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20160114BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20160114BHJP
【FI】
   H04M3/42 T
   H04M1/00 L
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-41847(P2013-41847)
(22)【出願日】2013年3月4日
(65)【公開番号】特開2014-171096(P2014-171096A)
(43)【公開日】2014年9月18日
【審査請求日】2014年3月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【審査官】 白川 瑞樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−282405(JP,A)
【文献】 特開2011−249918(JP,A)
【文献】 特開2009−065496(JP,A)
【文献】 特開2010−068060(JP,A)
【文献】 特開2011−176390(JP,A)
【文献】 特開2004−064295(JP,A)
【文献】 特開2001−292226(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通話機能、及び表示部を有し、ユーザプロファイルサーバと通信可能に接続されたユーザ端末であって、
前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得する発信者番号取得手段と、
前記取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得するユーザプロファイル取得手段と、
前記取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力するユーザプロファイル出力手段と、
前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得する、第1のコンテンツ取得手段と、
前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得する第2のコンテンツ取得手段と、
前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示するコンテンツ表示手段と、
を備えるユーザ端末。
【請求項2】
請求項1に記載のユーザ端末であって、
前記取得した発信者の電話番号と関連づけられて前記記憶部に記憶されたメールアドレスから受信したメールの情報を読み出す、メール読み出し手段と、
前記読み出したメールの情報を表示部に表示するメール表示手段と、
を備えるユーザ端末。
【請求項3】
前記に加え、記憶部を備える請求項1又は2のいずれか一項に記載のユーザ端末であって、
前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて前記記憶部に記憶された着信履歴、又は留守電の記憶の少なくともいずれかを含む情報を読み出す、履歴読み出し手段と、
前記読み出した情報を表示部に表示する、履歴表示手段と、
を備えるユーザ端末。
【請求項4】
通話機能、及び表示部を有するユーザ端末と、ユーザプロファイルサーバとが、通信可能に接続されたユーザプロファイル表示システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得する発信者番号取得手段と、
前記取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得するユーザプロファイル取得手段と、
前記取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力するユーザプロファイル出力手段と、
前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得する、第1のコンテンツ取得手段と、
前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得する第2のコンテンツ取得手段と、
前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示するコンテンツ表示手段と、
を備え、
前記ユーザプロファイルサーバは、
電話番号とユーザプロファイルとを関連付けて記憶させるユーザプロファイルデータベースと、
前記ユーザ端末から受信した電話番号と関連付けて記憶されたユーザプロファイルを、前記ユーザプロファイルデータベースから抽出するユーザプロファイル抽出手段と、
前記抽出したユーザプロファイルを前記ユーザ端末に送信するユーザプロファイル送信手段と、
を備えるユーザプロファイル表示システム。
【請求項5】
通話機能、及び表示部を有し、ユーザプロファイルサーバと通信可能に接続されたユーザ端末が実行するユーザプロファイル表示方法であって、
前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得するステップと、
前記取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得するステップと、
前記取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力するステップと、
前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得するステップと、
前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得するステップと、
前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示するステップと、
を備えるユーザプロファイル表示方法。
【請求項6】
通話機能、及び表示部を有し、ユーザプロファイルサーバと通信可能に接続されたユーザ端末が実行するユーザ端末用プログラムであって、
前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得するステップ、
前記取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得するステップ、
前記取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力するステップ、
前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得するステップ、
前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得するステップ、
前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示するステップ、
を備えるユーザ端末用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着信相手のユーザプロファイルを表示するユーザ端末、ユーザプロファイル表示システム、ユーザプロファイル表示方法、及びユーザ端末用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、公衆回線網に接続された通話端末をWebサーバ等と接続することで、ユーザに様々なサービスが提供されている。特に、通話機能を有する高機能携帯端末はスマートフォン端末と呼ばれ、従来の携帯電話に代わり、多くの人々が使うに至っている。
【0003】
旧来もナンバーディスプレイや、携帯電話のアドレス帳を利用し、着信者は発信者の情報を通話の開始前に参照することができた。加えて近年では、発信者が着信者に特定の情報を、通話の開始前に見せたいというニーズが生まれている。
【0004】
このような課題に対して、電話の発信時において、着信先に通知すべき発信者名称等を、発信元が相手先に応じて選択して通知する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−193318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、入力される発信に関する入力情報と相手先に通知すべき発信者名称とを対応づけて設定情報メモリに記憶しておき、発信者情報特定部が、相手先に通知すべき発信者名称を特定することで、発信者名称を含む呼び出しメッセージを相手に送信する手法が開示されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、発信者側から着信者側に表示させたい発信者名称を設定できるに過ぎず、着信者側に記憶されたデータの参酌が保証されていない点で、着信者側の利益は十分に担保されていないという問題がある。
【0008】
以上の課題を鑑み、本発明は、発信者のユーザプロファイルをサーバで一元管理するとともに、発信者ごとに着信者が表示したい、あるいは発信者が表示させたいコンテンツ内容を設定することで、着信があった際には当該ユーザプロファイルと、コンテンツ内容とを表示でき、また、当該発信者との通話履歴や、留守電の履歴を表示するユーザ端末、ユーザプロファイル表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、通話機能、及び表示部を有し、ユーザプロファイルサーバと通信可能に接続されたユーザ端末であって、
前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得する発信者番号取得手段と、
前記取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得するユーザプロファイル取得手段と、
前記取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力するユーザプロファイル出力手段と、
前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得する、第1のコンテンツ取得手段と、
前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得する第2のコンテンツ取得手段と、
前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示するコンテンツ表示手段と、
を備えるユーザ端末を提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、通話機能、及び表示部を有し、ユーザプロファイルサーバと通信可能に接続されたユーザ端末は、前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得し、取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得し、取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力し、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得し、前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得し、前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示する。
【0012】
第1の特徴に係る発明は、ユーザ端末のカテゴリであるが、ユーザプロファイル表示方法、及び、ユーザ端末用プログラムのカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同一の作用・効果を奏する。
【0013】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であるユーザ端末であって、
前記取得した発信者の電話番号と関連づけられて前記記憶部に記憶されたメールアドレスから受信したメールの情報を読み出す、メール読み出し手段と、
前記読み出したメールの情報を表示部に表示するメール表示手段と、
を備えるユーザ端末を提供する。
【0014】
第2の特徴に係る発明によれば、第1の特徴に係る発明であるユーザ端末は、前記取得した発信者の電話番号と関連づけられて前記記憶部に記憶されたメールアドレスから受信したメールの情報を読み出し、前記読み出したメールの情報を表示部に表示する。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、前記に加え、記憶部を備える第1又は第2のいずれかの特徴に係る発明であるユーザ端末であって、
前記取得した電話番号と関連付けられて前記記憶部に記憶された着信履歴、又は留守電の記憶の少なくともいずれかを含む情報を読み出す、履歴読み出し手段と、
前記読み出した情報を表示部に表示する、履歴表示手段と、
を備えるユーザ端末を提供する。
【0016】
第3の特徴に係る発明によれば、前記に加え、記憶部を備える第1又は第2のいずれかの特徴に係る発明であるユーザ端末は、前記取得した電話番号と関連付けられて前記記憶部に記憶された着信履歴、又は留守電の記憶の少なくともいずれかを含む情報を読み出し、読み出した情報を表示部に表示する。
【0017】
第4の特徴に係る発明は、通話機能、及び表示部を有するユーザ端末と、ユーザプロファイルサーバとが、通信可能に接続されたユーザプロファイル表示システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得する発信者番号取得手段と、
前記取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得するユーザプロファイル取得手段と、
前記取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力するユーザプロファイル出力手段と、
前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得する、第1のコンテンツ取得手段と、
前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得する第2のコンテンツ取得手段と、
前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示するコンテンツ表示手段と、
を備え、
前記ユーザプロファイルサーバは、
電話番号とユーザプロファイルとを関連付けて記憶させるユーザプロファイルデータベースと、
前記ユーザ端末から受信した電話番号と関連付けて記憶されたユーザプロファイルを、前記ユーザプロファイルデータベースから抽出するユーザプロファイル抽出手段と、
前記抽出したユーザプロファイルを前記ユーザ端末に送信するユーザプロファイル送信手段と、
を備えるユーザプロファイル表示システムを提供する。
【0018】
第4の特徴に係る発明によれば、通話機能、及び表示部を有するユーザ端末と、ユーザプロファイルサーバとが、通信可能に接続されたユーザプロファイル表示システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得し、取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得し、取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力し、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得し、前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得し、前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示する。また、前記ユーザプロファイルサーバは、電話番号とユーザプロファイルとを関連付けて記憶させるユーザプロファイルデータベースを備え、前記ユーザ端末から受信した電話番号と関連付けて記憶されたユーザプロファイルを、前記ユーザプロファイルデータベースから抽出し、抽出したユーザプロファイルを前記ユーザ端末に送信する。
【0019】
第5の特徴に係る発明は、通話機能、及び表示部を有し、ユーザプロファイルサーバと通信可能に接続されたユーザ端末が実行するユーザプロファイル表示方法であって、
前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得するステップと、
前記取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得するステップと、
前記取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力するステップと、
前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得するステップと、
前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得するステップと、
前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示するステップと、
を備えるユーザプロファイル表示方法を提供する。
【0020】
第6の特徴に係る発明は、通話機能、及び表示部を有し、ユーザプロファイルサーバと通信可能に接続されたユーザ端末が実行するユーザ端末用プログラムであって、
前記通話機能が着信した際に、当該通話に係る発信者の電話番号を取得するステップ、
前記取得した発信者の電話番号に基づいて、前記ユーザプロファイルサーバから、当該発信者の電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを取得するステップ、
前記取得したユーザプロファイルを、前記表示部に出力するステップ、
前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る発信者が設定した第1のコンテンツを取得するステップ、
前記通話機能が着信した際に、前記取得した発信者の電話番号と関連付けられて、前記ユーザプロファイルサーバに記憶された当該通話に係る着信者が設定した第2のコンテンツを取得するステップ、
前記第1のコンテンツ又は第2のコンテンツのいずれかを表示部に表示するステップ、
を備えるユーザ端末用プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、発信者のユーザプロファイルをサーバで一元管理するとともに、発信者ごとに着信者が表示したい、あるいは発信者が表示させたいコンテンツ内容を設定することで、着信があった際には当該ユーザプロファイルと、コンテンツ内容とを表示でき、また、当該発信者との通話履歴や、留守電の履歴を表示するユーザ端末、ユーザプロファイル表示システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、ユーザプロファイル表示システム1の概要を説明するための図である。
図2図2は、ユーザプロファイル表示システム1の全体構成図である。
図3図3は、ユーザ端末10、通話端末50、ユーザプロファイルサーバ200の機能ブロック図である。
図4図4は、ユーザ端末10、通話端末50、ユーザプロファイルサーバ200が実行するユーザプロファイルの表示処理の手順を示すフローチャート図である。
図5図5は、ユーザ端末10が表示するユーザプロファイルの一例である。
図6図6は、ユーザ端末10が表示するコンテンツ内容の一例である。
図7図7は、ユーザプロファイルサーバ200が備える、ユーザプロファイルデータベース250内のユーザプロファイルテーブルの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0024】
[ユーザプロファイル表示システム1の概要]
図1は、本発明の好適な実施形態であるユーザプロファイル表示システム1の概要を説明するための図である。この図1に基づいて、ユーザプロファイル表示システム1の概要を説明する。
【0025】
初めに、ユーザ端末10は通話端末50から着信を受ける(ステップS01)。ここで、通話端末50は一般の電話端末であってよい。
【0026】
着信を受けたユーザ端末10は、着信があった通話端末50の電話番号を取得すると、その電話番号と結び付けられたユーザプロファイルをユーザプロファイルサーバ200へ問い合わせる(ステップS02)。
【0027】
問い合わせを受けたユーザプロファイルサーバ200は、ユーザプロファイルデータベース250から、問い合わせのあった電話番号と関連付けられたユーザプロファイルを抽出する。
【0028】
図1では、「080−YYYY−YYYY」から着信があった例を示している。ユーザプロファイルデータベース250には、「080−YYYY−YYYY」という電話番号と関連付けられて「鈴木太郎」という氏名と、「11月末は仕事で香港にいます」というコンテンツ内容が記憶されている。
【0029】
ユーザプロファイルサーバ200は、抽出した上記のようなユーザプロファイルをユーザ端末10へ送信する(ステップS03)。ユーザプロファイルを受信したユーザ端末10は、当該ユーザプロファイルを表示部に表示する。また、受信したユーザプロファイルと関連したメール履歴、通話履歴、留守番電話履歴を読み出し、表示部に表示する。
【0030】
ここで、ユーザプロファイルデータベース250内の情報は、ユーザ端末10又はその持ち主ごとに区切られていてよい。もし情報が共有される場合、個人情報が他人に流出してしまい、不適当だからである。また、ユーザプロファイルデータベース250内のコンテンツは、ユーザ端末10又はその持ち主が設定してもよいし、関連付けられた電話番号の端末を持つ相手方本人が設定できてよい。これにより、図1に例示したように、各店舗は自店舗のキャンペーン内容等の広告を行うこともできる。以上が、ユーザプロファイル表示システム1の概要である。
【0031】
[ユーザプロファイル表示システム1のシステム構成]
図2は、本発明の好適な実施形態であるユーザプロファイル表示システム1のシステム構成図である。ユーザプロファイル表示システム1は、ユーザ端末10、通話端末50、ウェブページ提供サーバ100、ユーザプロファイルサーバ200、ユーザプロファイルデータベース250、公衆回線網3(インターネット網や第3世代、第4世代通信網など)、電話網4から構成される。
【0032】
ユーザ端末10は、公衆回線網3を介してユーザプロファイルサーバ200と通信可能に接続されている。また、通話端末50は、公衆回線網3を介してユーザプロファイルサーバ200と通信可能に接続されている。また、ユーザ端末10と通話端末50は、電話網4を介して通信可能に接続されている。ここで、ユーザ端末10と通話端末50は公衆回線網3を介して通信可能であってよい。ユーザ端末10が公衆回線網3と接続するために、ルータ等のネットワーク機器を介して通信可能であってよい。
【0033】
ユーザ端末10は、ユーザがウェブページを閲覧し、手続きを行う、通話機能を備えた一般的な情報端末であってよく、後述する機能を備える情報機器や電化製品である。ユーザ端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、複合型プリンタ、テレビ、ルータ又はゲートウェイ等のネットワーク機器、コンピュータに加えて、冷蔵庫、洗濯機等の白物家電、電話機、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、携帯型音楽プレーヤ、携帯型コンテンツ再生・録画プレーヤ等の一般的な情報家電であって、少なくとも通話機能を備えているものである。
【0034】
通話端末50も、ユーザ端末10と同様に、少なくとも通話機能を備えた一般的な情報家電である。
【0035】
ユーザプロファイルサーバ200は、ユーザプロファイルデータベース250を備え、ユーザ端末10からの問い合わせに応じてユーザプロファイルを送信するサーバである。ユーザプロファイルサーバ200は、記憶部にユーザプロファイルデータベース250を備える。
【0036】
[各機能の説明]
図3は、ユーザ端末10、ウェブページ提供サーバ100、ユーザプロファイルサーバ200の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
【0037】
ユーザ端末10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える(有線によるLAN接続であってもよい)。
【0038】
また、ユーザ端末10は、記憶部13として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備える。さらに、ユーザ端末10は、入出力部14として、制御部で制御したデータや画像を出力表示する表示部を備え、かつ、ユーザやサポート者からの入力を受付けるタッチパネルやキーボード、マウス等を備える。
【0039】
ユーザ端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、通信部12と協働して、発信者番号取得モジュール15、ユーザプロファイル取得モジュール16、ユーザコンテンツ取得モジュール17を備える。また、ユーザ端末10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部13と協働して、履歴読み出しモジュール18を実現する。
【0040】
通話端末50は、同様に、制御部51として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部52として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える(有線によるLAN接続であってもよい)。
【0041】
通話端末50において、制御部51が所定のプログラムを読み込むことで、通信部52と協働して、通話モジュール53を実現する。
【0042】
ユーザプロファイルサーバ200は、同様に、制御部201として、CPU,RAM,ROM等を備え、通信部202として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi対応デバイスを備える(有線であってもよい)。加えて、ユーザプロファイルサーバ200は、記憶部203として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージ部を備える。ユーザプロファイルサーバ200は、ユーザプロファイルデータベース250を、記憶部203に備える。
【0043】
ユーザプロファイルサーバ200において、制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、通信部202と協働してユーザプロファイル送信モジュール204を実現する。また、ユーザプロファイルサーバ200において、制御部201が所定のプログラムを読み込むことで、記憶部203と協働して、ユーザプロファイル抽出モジュール206を実現する。
【0044】
[ユーザプロファイルの表示処理]
図4は、ユーザ端末10、通話端末50、ユーザプロファイルサーバ200が実行するユーザプロファイルの表示処理のフローチャートである。上述した各装置のモジュールが行う処理について、本処理にて併せて説明する。
【0045】
はじめに、通話端末50の通話モジュール53は、ユーザ端末10に対して発信を行う(ステップS11)。ここで通話とは、電話網4を介した電話を想定しているが、IP電話のように公衆回線網3を介した通話や、特定のアプリケーション間で提供される通話サービスであってよい。その時には、以下で用いる電話番号という用語は、通話相手、又は通話相手の所有する機器の少なくともいずれかを一意に特定する識別子という意味で解釈され、数字のみで構成されることをその要件としない。すなわち、ここでいう電話番号は、アルファベットや平仮名等の数字以外の要素で構成されていてよい。
【0046】
次に、ユーザ端末10上で予め動作しているソフトウェアが、通話サービスを開始するか、通話機能を発揮する他のソフトウェアの通話の着信を検知すると、ユーザ端末10の発信者番号取得モジュール15は、発信者の電話番号を取得する(ステップS12)。
【0047】
続けて、ユーザ端末10のユーザプロファイル取得モジュール16は、取得した電話番号をユーザプロファイルサーバ200へ送信し、その電話番号と関連付けて登録されているユーザプロファイルを問い合わせる(ステップS13)。ユーザプロファイルサーバ200のユーザプロファイル送信モジュール204は、当該問い合わせとともに、電話番号を受信する(ステップS14)。
【0048】
次に、ユーザプロファイルサーバ200のユーザプロファイル抽出モジュール206は、受信した電話番号を用いて、ユーザプロファイルデータベース250を検索し、その電話番号と関連付けられて記憶されているユーザプロファイルを抽出する(ステップS15)。ここで、ユーザプロファイルには、着信者または発信者が登録したコンテンツ内容が含まれてよい。
【0049】
図7は、ユーザプロファイルデータベース250内のユーザプロファイルテーブルの一例である。電話番号と、機器の持ち主の氏名と、コンテンツが記憶されている。当該テーブルは、ユーザ端末10の数だけあってよい。また、当該コンテンツは、ユーザ端末10の持ち主が持ち主や機器の説明のために設定してもよいし、通話端末50の持ち主がユーザ端末10の持ち主に見せるために設定してもよい。ここで、通話端末50の持ち主は、全ての記憶領域における通話端末50の電話番号と関連付けられて記憶されたコンテンツ内容を、一括で設定できてよい。
【0050】
次に、ユーザプロファイル送信モジュール204は、抽出したユーザプロファイルをユーザ端末10に送信し(ステップS16)、ユーザ端末10のユーザプロファイル取得モジュール16、及びユーザコンテンツ取得モジュール17は、ユーザプロファイルと、それに含まれるコンテンツ内容を受信する(ステップS17)。
【0051】
続いて、ユーザ端末10の履歴読み出しモジュール18は、ユーザプロファイルを取得した電話番号との通話履歴や、留守電の記録等、関連する履歴を記憶部から読み出す(ステップS18)。ここで、例えばアドレス帳に電話番号とメールアドレスとが関連付けられて記憶されている時には、メール件数や最新の履歴を同様に抽出してもよい。
【0052】
最後に、ユーザ端末10のユーザプロファイル表示モジュール19は、受信したユーザプロファイルを表示部に表示し、ユーザコンテンツ表示モジュール20は、ユーザプロファイルに含まれるユーザコンテンツを表示部に表示し、履歴表示モジュール21は、読みだした履歴情報を表示部に表示する(ステップS19)。
【0053】
図5は、ユーザプロファイルを表示したユーザ端末10の表示部の一例である。着信があり、上記のようにユーザプロファイル及び履歴情報を取得した後、電話番号41と、市名2とを表示し、着信中の旨を表示する。そして、電話番号と関連付けられて記憶されたコンテンツ内容43と、履歴情報44、加えて、最新のメールのやり取り45を表示している。なお、本例ではユーザプロファイルとしてユーザの氏名を例示しているが、同様に、住所、誕生日、血液型、職歴、出身地等のプロファイル情報を含めてもよい。
【0054】
また、当該ユーザプロファイルは個人情報保護の観点から、ユーザ端末10ごとにその記憶領域が分かれていてよいし、ユーザプロファイルやコンテンツ内容はユーザ端末10と通話端末50のいずれからも設定可能であってよい。図6は、通話端末50の持ち主から設定された表示コンテンツ61の一例である。ここにおいて、ユーザ端末10の設定したコンテンツ内容と、通話端末50から設定したコンテンツ内容は、それぞれ独立に存在してよい。また、コンテンツ内容はマークアップ言語によって、表示形式を設定可能であってもよい。
【0055】
以上が、ユーザ端末10、通話端末50、ユーザプロファイルサーバ200が実行するユーザプロファイル表示処理の手順である。
【0056】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0058】
1 ユーザプロファイル表示システム、3 公衆回線網、4 電話網、10 ユーザ端末、50 通話端末、200 ユーザプロファイルサーバ、250 ユーザプロファイルデータベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7