(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
図を参照して、本実施形態に係わる位置検出システムについて説明する。
【0016】
<第1の実施形態:位置検出システム>
図1は、本実施形態に係わる位置検出システムを示す構成図である。
位置検出システム100は、位置検出装置101と測定面110を含んで構成されている。
【0017】
位置検出装置101は、測定面110における位置を検出する。位置検出装置101の支持体102には、位置検出部105(第1検出部)と位置検出部106(第2検出部)が設けられている。位置検出部105は、支持体102において、測定面110に向う面103に設けられている。位置検出部106は、支持体102において、測定面110に向う面103に位置検出部105から所定の距離Dを隔てて設けられている。対する測定面110は、
図2に示すように構成されている。
図2は、本実施形態に係わる測定面110を示す平面図である。測定面110には、線121が描かれており、かつ、線形状と異なる形の指標125が設けられている。例えば、線形状と異なる形として、円、多角形、ドーナッツ型などが挙げられる。なお、上記の形状は、測定面110を平面視した場合の形状を示す。指標125の代表点と線121上の特定の点との距離が、位置検出部106から位置検出部105までの距離Dに応じて定められた所定の距離dになっている。指標125は、線121に対し所定の方向に位置するように設けられている。例えば、
図2に示す測定面110を平面視した状態で、上下方向に延伸する線121に対し、線121の左側に位置する方向に設けられている。例えば、以下の説明では、線121の垂線の方向を上記の所定の方向とする。
【0018】
この
図2に、位置検出装置101を透視して、その構成を点線で示す。位置検出装置101は、上記の線121からみなす指標125の方向(所定の方向)に対し、支持体102における位置検出部105の位置から位置検出部106の位置への方向に対応するように構成されている。例えば、支持体102は、測定面110に鉛直の軸周りに回転しないように不図示のガイド等により支持されている。このガイド等により、支持体102における位置検出部105の位置から位置検出部106の位置への方向が、前記所定の方向に対応する方向になるように、測定面110に対する支持体102の方向が保持される。
【0019】
支持体102は、上記のように方向が指示された状態で測定面110上を1次元又は2次元方向に移動可能に構成されている。移動方向が1次元に制限される場合は、不図示のガイド等の構成によるものとする。例えば、測定面110に設けたガイドにより、位置検出装置101が所定の方向にのみ移動するようにしてもよい。或いは、支持体102の上部等に設けたガイド等により、位置検出装置101が所定の方向にのみ移動するようにしてもよい。なお、位置検出装置101の移動可能な範囲の中で、位置検出装置101が指標125と線121を検出できるように、位置検出装置101の変位測定部104と位置検出部105と、測定面110の指標125と線121が配置されている。
【0020】
図3を参照して、本実施形態に係わる位置検出システムの機能構成について説明する。同図は、本実施形態に係わる位置検出システムの機能構成を示すブロック図である。
【0021】
位置検出システム100は、位置検出装置101と測定面110とを備える。
位置検出装置101は、位置検出部105と位置検出部106と演算処理部107とを備える。
【0022】
位置検出部105は、測定面110にある線121を検出する。例えば、測定面110は、線121と線121以外の領域とを、光学的に読取可能とするように測定面110を構成されている。その測定面110は、線121の部分の明るさと線121以外の領域の明るさを識別できるように差を付けたり、線121の部分の色と線121以外の領域の色を識別できるような色相にしたり、線121の部分の反射率と線121以外の領域の反射率を識別できるように差を付けたりしてもよい。位置検出部105は、測定面110で反射した外部からの光の反射光を検出するように構成してもよく、位置検出部105自体が発光体を備えるように構成してもよい。後者の場合、外来光の影響を低減して検出することが可能になる。例えば、位置検出部105は、発光部と受光部を備えた、反射型の光検出装置(フォトディテクタなど)で構成することができる。
【0023】
位置検出部106は、測定面110に設けられている指標125を検出する。例えば、指標125が磁石などの磁性体を含んで構成されている場合、位置検出部106は、磁力線の変化を検出することにより、指標125への接近を検出する。この場合、位置検出部106は、磁力線の変化を検出するように、ホール素子やコイル等を含んで構成する。或いは、磁力により鉄片が移動するように構成し、鉄片の移動を検出するように構成してもよい。
【0024】
演算処理部107は、位置検出部105の検出結果と位置検出部106の検出結果とに基づいて、測定面110における検出目標の位置に位置検出装置101が位置していることを検出する。
【0025】
図4と
図5を参照して、本実施形態に係わる位置検出システム100による位置の検知について説明する。
図4は、本実施形態に係わる位置検出装置101による位置の検知について示す説明図である。
図5は、本実施形態に係わる位置検出装置101による検出状態とその検出状態が示す位置との対応関係を示す説明図である。
【0026】
位置検出装置101による検出状態は、次の4つの場合に場合分けできる。
第1の場合は、
図4(a)の位置に位置検出装置101があり、位置検出部105が線121を検出し、位置検出部106が指標125を検出した場合である。この場合、演算処理部107は、位置検出装置101の位置が検出目標の位置にあることを検出する。
【0027】
第2の場合は、
図4(b)の位置に位置検出装置101があり、位置検出部105が線121を検出し、位置検出部106が指標125を検出していない場合である。この場合、演算処理部107は、位置検出装置101の位置が線121に掛る位置にあり、前述の第1の場合の位置と異なる位置であり、前述の第1の場合の位置から線121の延伸方向に平行移動した位置にあることを検出する。
【0028】
第3の場合は、
図4(c)の位置に位置検出装置101があり、位置検出部105が線121を検出せず、更に、位置検出部106が指標125を検出していない場合である。この場合、演算処理部107は、位置検出装置101の位置が前述の第1の場合と第2の場合の双方の位置と異なる位置にあることを検出する。
【0029】
第4の場合は、第1の場合と同じ位置にある特殊な場合を示す。何らかの原因で、位置検出部106が指標125を検出しながら、位置検出部105が線121を検出なかった場合である。この場合、演算処理部107は、次の2つの検出結果の何れか又は双方を出力する。例えば第1の検出結果として、第1の場合と同じ位置にあることを検出して出力する。第2の検出結果として、位置検出システム100の状態が異常状態にあることを示す警告情報を出力する。この第4の場合に示すように、位置検出部106が指標125を検出しながら、位置検出部105が線121を検出ない状態にあれば、第2の場合も正しく検出できないことが想定される。第2の検出結果を出力することで、位置検出装置101の測定系が不安定な状態にあることが検出できる。
【0030】
以上に示した第1の実施形態に係わる位置検出システム100は、位置検出装置101が検出する位置の精度を高めることができる。
【0031】
(第1の実施形態の変形例)
図6を参照して、第1の実施形態の変形例について説明する。同図は、第1の実施形態の変形例を示す説明図である。同図には、前述の
図2に示す単独の線121に代えて、測定面120に複数の線121が描かれた場合が示されている。この場合、位置検出装置101が検出する目標位置は、指標125から距離dだけ離れた線121と指標125の双方を検出できる位置とする。位置検出装置101の位置検出部105が複数ある線121の何れかを検出した場合は、前述の
図4と
図5に示す第2の場合のように、位置検出部105が線121を検出し、位置検出部106が指標125を検出していない場合にあたる。この変形例の場合では、演算処理部107は、位置検出装置101の位置が複数の線121に掛る位置にあり、前述の第1の場合の位置と異なる位置であり、前述の第1の場合の位置から線121の延伸方向に平行移動した位置又は第1の場合の位置に係らない線121上を平行移動した位置にあることを検出する。なお、本変形例の場合、上記の複数の線121のそれぞれの方向は任意の方向にすることができる。上記の場合において、指標125の代表点と複数の線121のうちの何れかの線121との距離が、距離Dに対応する距離d(所定の距離)になっている。
【0032】
以上に示した第1の実施形態の変形例においても、位置検出システム100は、位置検出装置101が検出する位置の精度を高めることができる。
【0033】
<第2の実施形態:位置検出システム>
図7を参照して、本実施形態に係わる位置検出システム100Aによる位置の検知について説明する。同図は、本実施形態に係わる位置検出システムを示す構成図である。前述した第1実施形態に係わる位置検出システム100と異なる点を中心に説明する。前述の構成と同じ構成には同じ符号を附す。
位置検出システム100Aは、位置検出装置101Aと測定面110Aを含んで構成されている。位置検出装置101Aは、測定面110Aにおける位置を検出する。
【0034】
位置検出装置101Aの支持体102Aには、複数の位置検出部105(第1検出部)と位置検出部106(第2検出部)とが設けられている。複数の位置検出部105は、支持体102において、測定面110Aに向う面103に設けられている。位置検出部106は、支持体102Aにおいて、測定面110Aに向う面103に位置検出部105のそれぞれから所定の距離を隔てて設けられている。例えば、対する測定面110Aは
図8に示すように構成されている。
図8は、本実施形態に係わる測定面110Aを示す平面図である。測定面110Aには、複数の線121と複数の線122が描かれており、かつ、線形状と異なる形の指標125が設けられている。例えば、線形状と異なる形として、円、多角形、ドーナッツ型などが挙げられる。なお、上記の形状は、測定面110を平面視した場合の形状を示す。指標125の代表点から、特定の線121までの距離と特定の線122までの距離のそれぞれが、位置検出部106から各位置検出部105までの距離に応じた所定の距離になっている。例えば、指標125の代表点と特定の線121−1の線上にある特定の点との距離が、位置検出部106から上記の特定の点に対応する位置検出部105−3までの距離に応じた所定の距離(第1の所定の距離)になるように構成する。指標125の代表点と特定の線121−2の線上にある特定の点との距離が、位置検出部106から上記の特定の点に対応する位置検出部105−2までの距離に応じた所定の距離(第1の所定の距離)になるように構成する。指標125の代表点と特定の線122(122−2)の線上にある特定の点との距離が、位置検出部106から上記の特定の点に対応する位置検出部105−1までの距離に応じた所定の距離(第2の所定の距離)になるように構成する。
【0035】
指標125は、複数の線121のそれぞれに対し、又、複数の線122のそれぞれに対し、予め定められた所定の方向に位置するように設けられている。例えば、
図8に示す測定面110Aを平面視した状態で、線121と線122との方向関係について説明する。位置検出部105は、図の左右方向(Y軸方向)に延伸する線121(線121−1、線121−2)に対し、線121−1からX軸正方向に位置するように、線121−2からX軸負方向に位置するように設けられている。
位置検出部105は、図の上下方向(X軸方向)に延伸する線122(線122−1、線122−2)に対し、線122−1からY軸正方向に位置し、かつ、線122−2からY軸負方向に位置するように設けられている。
【0036】
この
図8に、測定面110A上にある位置検出装置101Aを透視して、その位置検出装置101Aを点線で示す。位置検出装置101Aは、上記の線121と線122のそれぞれからみなす指標125の方向(所定の方向)に対して、支持体102Aにおける位置検出部105のそれぞれの位置から位置検出部106の位置への方向が対応するように構成されている。例えば、支持体102は、測定面110に鉛直の軸周りに回転しないように不図示のガイド等により支持されている。このガイド等により、支持体102における位置検出部105の位置から位置検出部106の位置への方向が、指標125を基準に定められている前記所定の方向に対応するように、測定面110に対する支持体102の方向が保持される。支持体102Aは、上記のように方向が指示された状態で測定面110A上を2次元方向に移動する。
なお、以下の説明において、線121−1と線121−2の間隔と、線122−1と線122−2の間隔は、同一又は互いに異なるものとする。なお、いずれの場合も位置検出部105は、線121−1と線121−2の間隔と、線122−1と線122−2の間隔とに応じて定められた位置に設けられている。
【0037】
図9を参照して、本実施形態に係わる位置検出システムの機能構成について説明する。同図は、本実施形態に係わる位置検出システムの機能構成を示すブロック図である。
【0038】
位置検出システム100Aは、位置検出装置101Aと測定面110Aとを備える。
位置検出装置101Aは、複数の位置検出部105と位置検出部106と演算処理部107Aとを備える。
【0039】
位置検出部105のそれぞれは、測定面110Aに設けられた線121と線122とを検出する。例えば、位置検出装置101Aが基準の位置にある場合、位置検出部105−1が線122−2を検出し、位置検出部105−2が線121−2を検出し、位置検出部105−3が線121−1を検出する。
【0040】
位置検出部106は、測定面110Aに設けられている指標125を検出する。例えば、位置検出装置101Aが基準の位置にある場合、位置検出部106が指標125を検出する。
【0041】
演算処理部107Aは、位置検出部105(位置検出部105−1、位置検出部105−2、位置検出部105−3)のそれぞれの検出結果と位置検出部106の検出結果とに基づいて、測定面110Aにおける検出目標の位置(基準の位置)に位置検出装置101Aが位置していることを検出する。
【0042】
前述の
図8と
図10と
図11とを参照して、本実施形態に係わる位置検出装置101Aによる位置の検知について説明する。
図10は、本実施形態に係わる位置検出装置101Aによる位置の検知について示す説明図である。
図11は、本実施形態に係わる位置検出装置101Aによる検出状態とその検出状態が示す位置との対応関係を示す説明図である。同図において、X軸とY軸の位置を一点鎖線で示す。X軸とY軸からなる座標系の原点Oを指標125の位置にする。
【0043】
位置検出装置101Aによる検出状態は、
図11に示すように、次の12の場合に場合分けできる。
第1の場合から第4の場合は、
図8(a)の位置に位置検出装置101Aがある場合に対応する。第1の場合では、3つの位置検出部105(位置検出部105−1、位置検出部105−2、位置検出部105−3)のそれぞれが、それぞれに対応する線121又は線122を検出し、位置検出部106が指標125を検出した場合である。この図に示す場合では、位置検出部105−1が線122−2を検出し、位置検出部105−2が線121−2を検出し、位置検出部105−3が線121−1(又は線122−1)を検出する。この検出状態では、演算処理部107Aは、位置検出装置101Aの位置が、基準の位置である検出目標の位置にあることを検出して、X軸方向の位置とY軸方向の位置がともに基準の位置に確定していることを出力する。第2の場合から第4の場合については、後述する。
【0044】
第5の場合は、
図8(b)の位置に位置検出装置101Aがあり、一部の位置検出部105が線121を検出し、位置検出部106が指標125を検出していない場合である。この図に示す場合では、位置検出部105−2が線121−2を検出し、位置検出部105−3が線121−1を検出する。この検出状態では、演算処理部107Aは、位置検出装置101Aの位置が線121に掛る位置にあり、前述の第1の場合の位置と異なる位置であって、前述の第1の場合の位置から線121の延伸方向に平行移動した位置にあることを検出して、Y軸方向の位置が基準の位置に確定していることを出力する。
【0045】
第6の場合は、
図8(c)の位置に位置検出装置101Aがあり、一部の位置検出部105が線122を検出し、位置検出部106が指標125を検出していない場合である。この図に示す場合では、位置検出部105−1が線122−2を検出し、位置検出部105−3が線122−1を検出する。この検出状態では、演算処理部107Aは、位置検出装置101Aの位置が線122に掛る位置にあり、前述の第1の場合の位置と異なる位置であって、前述の第1の場合の位置から線122の延伸方向に平行移動した位置にあることを検出して、X軸方向の位置が基準の位置に確定していることを出力する。
【0046】
第7の場合は、
図10(a)の位置に位置検出装置101Aがあり、
図8(a)の位置と異なる位置でX軸とY軸の双方の位置が特定している場合である。この図に示す場合では、位置検出部105−1が線122−1を検出し、位置検出部105−2が線121−2を検出し、位置検出部105−3が線121−1を検出する。この検出状態では、演算処理部107Aは、位置検出装置101Aの位置が線121に掛る位置にあり、前述の第1の場合の位置と異なる位置であって、前述の第1の場合の位置から線122の延伸方向に平行移動した特定の位置にあることを検出して、X軸方向の位置が基準の位置に確定し、Y軸方向の位置が基準の位置と異なる位置で確定していることを出力する。
【0047】
第8の場合は、図示を省略するが、
図8(a)の位置と異なる位置でX軸とY軸の双方の位置が特定されている場合である。例えば、位置検出部105−1が線122−1を検出し、位置検出部105−2が線121−1を検出している場合が一例として挙げられる。ただし、この場合と同様な検出状態になる位置は、上記の位置の他にも存在する。ここでは説明を省略するが、この検出状態では、演算処理部107Aは、位置検出装置101Aの位置が線121と線122とに掛る位置にあり、前述の第1の場合の位置と異なる位置にあることを検出するが、X軸方向の位置もY軸方向の位置も確定していないことを出力する。
【0048】
第9の場合から第11の場合は、何れの場合も位置検出部105−1、位置検出部105−2、位置検出部105−3の何れか1個の位置検出部しか検出できていないため、X軸方向の位置もY軸方向の位置も特定することができない。第10の場合を
図10(b)に、第11の場合を
図10(c)に示し、第9の場合は図示を省略する。この検出状態では、演算処理部107Aは、X軸方向の位置もY軸方向の位置も確定していないことを出力する。
第12の場合は、位置検出部105−1、位置検出部105−2、位置検出部105−3の全ての位置検出部も検出できていないため、X軸方向の位置もY軸方向の位置も特定することができない。第12の場合は図示を省略する。この検出状態では、演算処理部107Aは、X軸方向の位置もY軸方向の位置も確定していないことを出力する。
【0049】
ところで、第2の場合から第4の場合は、第1の場合と同じ位置(
図8(a))にある特殊な場合を示す。何らかの原因で、位置検出部106が指標125を検出しながら、何れかの位置検出部105が線121を検出しなかった場合である。例えば、位置検出部105−1が線121を検出しなかった場合を第2の場合とし、位置検出部105−2が線121を検出しなかった場合を第3の場合とし、位置検出部105−3が線121を検出しなかった場合を第4の場合とする。なお、上記の第2の場合と第3の場合と第4の場合の何れか複数が同時に生じることが有る。これらの事象が生じた場合、演算処理部107Aは、次の2つの検出結果の何れか又は双方を出力する。例えば第1の検出結果として、第1の場合と同じ位置にあることを検出して出力する。第2の検出結果として、位置検出システム100の状態が異常状態にあることを示す警告情報を出力する。この第2の場合から第4の場合に示すように、位置検出部106が指標125を検出しながら、何れかの位置検出部105が線121を検出ない状態にあれば、第5の場合から第6の場合も正しく検出できないことが想定される。演算処理部107Aは、第2の検出結果を出力することで、測定系が不安定な状態にあることを検出する。
【0050】
以上に示した第2の実施形態に係わる位置検出システム100Aは、位置検出装置101Aが検出する位置の精度を高めることができる。
【0051】
<第3の実施形態:変位計>
図7から
図12を参照して、第2の実施形態において説明した位置検出システム100Aと同様の技術を利用した変位計について説明する。
図12は、本実施形態に係わる変位計500の概略構成示すブロック図である。前述した第2実施形態に係わる位置検出システム100Aと異なる点を中心に説明する。前述の構成と同じ構成には同じ符号を附す。
【0052】
変位計500は、位置検出部105(第1検出部)、位置検出部106(第3検出部)、変位測定部104(第2検出部)、演算処理部107A、及び積算処理部108を備える。
位置検出部105は、測定面110Aと同一又は異なる面に設けられた線を検出する。位置検出部105は、変位測定部104の検出結果を補正するように、位置検出部105の検出結果を出力する。変位測定部104は、測定面110A内の位置を検出する。例えば、変位測定部104は、測定面110Aの状態を光学的に読み取って、測定面110Aに対する変位を検出することにより、測定面110A内の位置を検出するようにしてもよい。位置検出部106は、測定面110Aと同一又は異なる面に設けられた指標125を検出する。位置検出部106は、変位測定部104の検出結果を補正するように、位置検出部106の検出結果を出力する。積算処理部108は、変位測定部104により逐次検出された測定面110に沿った変位量を積算して、測定面110A内の位置を検出する。さらに、例えば、積算処理部108は、位置検出部105の検出結果又は位置検出部106の検出結果に応じて積算の結果を補正してもよい。或いは、積算処理部108は、位置検出部105の検出結果及び位置検出部106の検出結果に応じて積算の結果を補正してもよい。上記のように構成された変位計500は、測定面110Aにおける位置を検出する。
【0053】
次に、本実施形態に係る変位計500により検出した位置の補正について説明する。上記のとおり、変位測定部104が検出した変位を積算処理部108が積算して、変位計500が検出した位置として出力する。変位計500から出力される位置の情報は、あくまで演算して求められたものであり、下記に示すように真の位置に対する誤差が含まれる。以下、その誤差の影響を低減させる方法について説明する。
【0054】
(検出した位置の補正の原理)
累積型の変位計が出力する位置情報P
kは、下記の式(1)により算出される。kは、時系列を示す変数である。ここで、位置情報P
kに係る以下の式をベクトルとして示す。
【0055】
P
(k+1)=P
k+ΔP
k ・・・(1)
【0056】
なお、上記式(1)におけるΔP
kは、変数kにより示される時刻における特定の時間幅に変位計が検出した変位量を示す。例えばΔP
kは、下記の式(2)のように定義できる。
【0057】
ΔP
k=ΔP0
k+δ
k ・・・(2)
【0058】
上記の式(2)において、ΔP0
kは真の変位量であり、δ
kは変位量ΔP
kに含まれる誤差を示す。
【0059】
上記式(1)を下記の式(3)のように変形する。
【0060】
P
(k+1)=P
1+ΣΔP
k
=P
1+(ΣΔP0
k+Σδ
k) ・・・(3)
【0061】
上記の式(3)において、ΣΔP
kはΔP
kの積算値を示し、ΣΔP0
kは真の変位量の積算値を示し、Σδ
kは変位量ΔP
kに含まれる誤差の累積値(累積誤差)を示す。上記の式(3)に示すように、変位量P
(k+1)には、累積誤差Σδ
kが含まれる。
【0062】
そこで、位置情報Pの測定精度に影響しないように、上記の累積誤差Σδ
kの値を0に補正することにより、位置情報Pの精度を高めることができる。
【0063】
ところで、上記の累積誤差Σδ
kの値を0に補正する条件を、「変位計500が基準点(原点O)にあること」と定義すれば、上記の式(3)に代えて、下記の式(4)と式(5)とで表すことができる。
【0064】
P
(k+1)=P
1+ΣΔP
k
=P
1+(ΣΔP0
k+Σδ
k) ・・・(4)
但し、「変位計500が基準点である原点Oの位置(基準の位置)にない」場合。
【0065】
P
(k+1)=0 ・・・(5)
但し、「変位計が基準点である原点Oの位置(基準の位置)にある」場合。
【0066】
上記の式(5)の条件を満たした際に、これまで蓄積されていた累積誤差Σδ
kとともに、位置を示す値も「0」になる。上記のように、「変位計が基準点にある」場合に、その時点の位置が、基準点とする原点Oに補正されることにより、位置情報Pの精度を高めて出力することができる。
【0067】
以上に示した方法で、補正時に、累積誤差Σδ
kの値を0にするだけでなく、位置自体を原点Oにすることができる。その補正処理を実施する条件が生じる確率は、変位計500の移動範囲が広いほど低くなり、変位計500の移動速度が遅いほど低くなる。例えば、変位計500が測定面110であるX−Y平面内を自由に移動する用途に適用した場合、原点Oの位置を通過する頻度が低いと、補正が行われるまでにかかる時間が長くなり、累積誤差Σδ
kの値が大きくなる傾向が生じることになる。
そこで、本実施形態では、変位計500が補正する条件を、原点Oの位置を通過することの他に、下記の条件を追加する。
例えば、変位計500がY軸を跨いで、X軸の正の領域から負の領域に移動する場合や、X軸の負の領域から正の領域に移動する場合などの場合に、X軸成分の値を「0」にする。また、同様にY軸についても、変位計500がX軸を跨いで、Y軸の正の領域から負の領域に移動する場合や、Y軸の負の領域から正の領域に移動する場合などの場合に、Y軸成分の値を「0」にする。
【0068】
上記のように、変位計500の位置が各座標軸を跨いで移動する場合を、誤差を補正する条件に追加することにより、原点Oからのオフセットがある振動であっても、上記の条件が発生する確率が高まる。これにより、変位計500による位置の検出精度も高まる。
【0069】
次に、
図13を参照して、本実施形態における位置の補正を実施する手順について説明する。同図は、本実施形態における位置の補正を実施する処理の手順を示すフローチャートである。例えば、以下に示す処理は、予め定められた周期で繰り返し実施されるものとする。
【0070】
まず、変位測定部104(第2検出部)が測定面110A内の位置を検出する(ステップS10)。位置検出部105(第1検出部)が、測定面110Aと同一面に設けられた線121と線122とを検出する(ステップS20)。
【0071】
位置検出部105(第1検出部)の検出結果が示す変位計500の測定面110A内の位置が、変位測定部104による位置の検出結果を補正することを要する位置であるか否かを判定する(ステップS30)。例えば、位置の検出結果を補正することを要する位置である場合の例として、検出した位置が基準の位置である場合や、各軸方向の基準の位置を検出した場合などが挙げられる。
【0072】
ステップS30の判定の結果、測定面110A内の位置が、変位測定部104(第2検出部)の検出結果を補正することを要する位置であると判定した場合(ステップS30:Yes)には、前記複数の位置検出部105(第1検出部)の検出結果に基づき、変位測定部104(第2検出部)の検出結果を補正するように制御して、一連の処理を終える(ステップS40)。
一方、ステップS30の判定の結果、測定面110A内の位置が、変位測定部104(第2検出部)の検出結果を補正することを要する位置でないと判定した場合(ステップS30:No)には、変位測定部104(第2検出部)の検出結果を補正せずに、一連の処理を終える。
【0073】
以上に示した手順により、本実施形態に係る変位計500は、検出した位置を必要に応じて補正して、より正確な位置を出力する。
【0074】
<第4の実施形態:位置検出システム>
図14から
図16と前述の
図9とを参照して、本実施形態に係わる位置検出システム100Bによる位置の検知について説明する。
図14は、本実施形態に係わる位置検出システムを示す構成図である。前述した第2実施形態に係わる位置検出システム100Aと異なる点を中心に説明する。前述の構成と同じ構成には同じ符号を附す。
位置検出システム100Bは、位置検出装置101Bと測定面110Bを含んで構成されている。位置検出装置101Bは、測定面110Bにおける位置を検出する。
【0075】
位置検出装置101Bは、第2実施形態に示した位置検出装置101Aに対応する。
位置検出装置101Bの支持体102Aには、複数の位置検出部105(第1検出部)が設けられている。複数の位置検出部105は、支持体102Aにおいて、測定面110Bに向う面103に設けられている。なお、位置検出装置101Bの場合、第2実施形態に示した位置検出装置101Aと異なり、支持体102Aに位置検出部106を設けずに構成してもよい。
例えば、対する測定面110Bは
図15に示すように構成されている。
図15は、本実施形態に係わる測定面110Bを示す平面図である。測定面110Bには、組を成す線121と、組を成す線122が描かれている。
組を成す線121は、互いに平行な線であり、位置検出装置101Bの検出範囲の任意の位置に設けられている。同図に示すように、例えば、2組の組を成す線121を測定面110Bに設ける。2組の線121の組も互いに平行にする。同図では、第1の組に、線121−1と線121−2が含まれ、第2の組に線121−3と線121−4が含まれている。
組を成す線122は、互いに平行な線であり、その延伸方向が組を成す線121の延伸方向と異なる。例えば、組を成す線122と組を成す線121が直交するように測定面110Bに配置する。同図に示すように、例えば、2組の組を成す線122を測定面110Bに設ける。2組の線122の組も互いに平行にする。同図では、第1の組に、線122−1と線122−2が含まれ、第2の組に線122−3と線122−4と線122−5が含まれている。
前述の
図9を参照して、本実施形態に係わる位置検出システムの機能構成について説明する。同図は、本実施形態に係わる位置検出システムの機能構成を示すブロック図である。
【0076】
位置検出システム100Bは、位置検出装置101Bと測定面110Bとを備える。
位置検出装置101Bは、少なくとも、複数の位置検出部105と演算処理部107Bとを備える。
【0077】
位置検出部105のそれぞれは、測定面110Bに設けられた線121と線122とを検出する。
【0078】
演算処理部107Bは、位置検出部105(位置検出部105−1、位置検出部105−2、位置検出部105−3)のそれぞれの検出結果に基づいて、測定面110Bにおける検出目標の位置(基準の位置)に位置検出装置101Bが位置していることを検出する。
【0079】
前述の
図14と
図15と
図16とを参照して、本実施形態に係わる位置検出装置101Bによる位置の検知について説明する。
図15は、本実施形態に係わる位置検出装置101Bによる位置の検知について示す説明図である。
図16は、本実施形態に係わる位置検出装置101Bによる検出状態とその検出状態が示す位置との対応関係を示す説明図である。
【0080】
位置検出装置101Bは、位置検出部105のそれぞれの検出結果に基づいて、位置検出装置101Bの移動可能な範囲に設けられている2組の線121の組と2組の線122の組の位置を検出する。例えば、位置検出装置101Bが
図15に示すそれぞれの位置にある場合の位置検出部105の検出状態を
図16に整理する。
位置検出装置101Bによる検出状態は、
図16に示すように、次の5つの場合に場合分けできる。
第1の場合は、
図15(a)の位置に位置検出装置101Bがある場合に対応する。第1の場合では、3つの位置検出部105(位置検出部105−1、位置検出部105−2、位置検出部105−3)のそれぞれが、それぞれに対応する線121又は線122を検出した場合である。この図に示す場合では、位置検出部105−1が線122−5を検出し、位置検出部105−2が線122−4を検出し、位置検出部105−3が線122−3を検出する。この検出状態では、演算処理部107Bは、位置検出装置101Bの位置が、線122の組122Bの位置にあることを検出して、X軸方向の位置は不定であるが、Y軸方向の位置が上記の組122Bの位置に確定していることを出力する。
【0081】
第2の場合は、
図15(b)の位置に位置検出装置101Bがあり、一部の位置検出部105が線122を検出している場合である。この図に示す場合では、位置検出部105−1が線122−2を検出し、位置検出部105−2が線122−1を検出する。この検出状態では、演算処理部107Bは、位置検出装置101Bの位置が、線122の組122Aの位置にあることを検出して、X軸方向の位置は不定であるが、Y軸方向の位置が上記の組122Aの位置に確定していることを出力する。
【0082】
第3の場合は、
図15(c)の位置に位置検出装置101Bがあり、一部の位置検出部105が線121を検出している場合である。この図に示す場合では、位置検出部105−2が線121−2を検出し、位置検出部105−3が線121−1を検出する。この検出状態では、演算処理部107Bは、位置検出装置101Bの位置が、線121の組121Aの位置にあることを検出して、Y軸方向の位置は不定であるが、X軸方向の位置が上記の組121Aの位置に確定していることを出力する。
【0083】
第4の場合は、
図15(d)の位置に位置検出装置101Bがあり、一部の位置検出部105が線121を検出している場合である。この図に示す場合では、位置検出部105−1が線121−3を検出し、位置検出部105−3が線121−4を検出する。この検出状態では、演算処理部107Bは、位置検出装置101Bの位置が、線122の組122Bの位置にあることを検出して、Y軸方向の位置は不定であるが、X軸方向の位置が上記の組122Bの位置に確定していることを出力する。
【0084】
第5の場合は、
図15(a)から
図15(d)に例示した場合と異なる位置に位置検出装置101Bがあり、多くとも一つの位置検出部105しか線121又は線122を検出していない場合である。この場合の図示を省略する。このような検出状態では、演算処理部107Bは、位置検出装置101Bの位置を特定することができず、X軸方向の位置もY軸方向の位置も不定であることを出力する。
【0085】
本実施形態における位置の検出方法では、特定できる位置は、点ではなく、線121又は線122に沿った線状に分布する。例えば、線121の組121Aと組121B、及び、線122の組122Aと組122Bのそれぞれに囲まれる範囲を位置検出装置101Bの移動を許可する範囲としておき、上記の第1の場合から第4の場合を検出した際に、上記の移動を許可した範囲をはみ出した可能性があると推定するようにしてもよい。
【0086】
なお、同一の組に含まれる線121(線121−1と線121−2、線121−3と線121−4)の間隔と、同一の組に含まれる線122(線122−1と線122−2、線122−3と線122−4と線122−5)の間隔は、位置検出装置101Bにおける位置検出部105の位置に応じて定められている。例えば、上記の第1の場合から第4の場合に示す所望の位置に位置検出装置101Bが移動した際に、上記に例示したそれぞれの線を検出できるように、各位置検出部105が配置されている。
例えば、同図に示すように、線121において、線121−1と線121−2との間隔と、線121−3と線121−4との間隔を互いに異なるように構成し、線122において、線122−1と線122−2との間隔と、線122−4と線122−5との間隔を互いに異なるように構成する。上記のように構成することにより、いずれの組の位置に位置検出装置101Bが到達し、到達した位置にある線の組を特定することができる。なお、上記の線の組を成す線と線の間隔は、平行な線がなす幅を示す。
また、例えば、線121において、線121−1と線121−2との間隔と、線121−3と線121−4との間隔とを一致させて構成し、線122において、線122−1と線122−2との間隔と、線122−3と線122−4との間隔とを一致させて構成する。この場合、線122−5は測定面110Bから削除する。上記のように構成することにより、いずれかの組の位置に位置検出装置101Bが到達したかを特定することができる。
【0087】
以上に示したように、位置検出装置101Bは、測定面に設けた線を検出することにより、位置の精度を高めることができる。
なお、位置検出装置101Bは、3つの位置検出部105を備えるものとして説明したが、4つ以上の位置検出部105を備えるようにしてもよい。
また、測定面110Bに描いた線の組を成す線の本数を2本又は3本の例を示したが、位置検出装置101Bの位置検出部105の個数とその配置に応じて数を変更することができる。例えば、位置検出装置101Bの位置検出部105の個数を4個以上にすることで、組を成す線の組についての識別可能な数を増やすことができる。位置検出部105の個数を4個にすることで、四角形の辺に対応する線の組を成す線の本数をそれぞれ2本にすることができる。
【0088】
以上、本発明の実施形態について説明したが、位置検出システム100は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS等も含むものとする。
【0089】
そして、位置検出システム100における各処理の全部又は一部の処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。勿論、位置検出システム100を構成する各処理部は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよい。
【0090】
なお、ここで、本発明と上記実施形態との対応関係について補足して説明する。
上記実施形態において、本発明における位置検出システムが位置検出システム100(110A,100B、変位計500)に対応し、第1検出部が位置検出部105に対応し、第2検出部が位置検出部106に対応し、第3検出部が他の位置検出部105に対応し、演算処理部が演算処理部107(107A,107B)に対応する。
【0091】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の位置検出システム100(110A,100B、変位計500)は、上述の図示例にのみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、位置検出システム100Bにおける処理の手順は、
図13に示したものに限られず、変位測定部104の検出周期と位置検出部105等の検出周期は異なるものであってよい。
【0092】
(1)なお、本実施形態に係わる位置検出システム100(位置検出装置101)は、測定面110における位置を検出する位置検出システムであって、支持体102に設けられ、測定面110にある線を検出する位置検出部105(第1検出部)と、位置検出部105から所定の距離を隔てて支持体102に設けられ、測定面110に設けられている指標125を検出する位置検出部106(第2検出部)と、位置検出部105の検出結果と位置検出部106の検出結果とに基づいて測定面110における位置を算定する演算処理部107とを備える。測定面110には、線121、線122が描かれており、かつ、線形状と異なる形の指標125が設けられている。指標125の代表点と、線121、線122の線上の特定の点との距離が、前記所定の距離に応じて定められた距離にする。
上記のように構成された位置検出システム100は、測定面110にある線を検出した位置検出部105の検出結果と、測定面110にある指標125を検出した位置検出部106の検出結果とに基づいて測定面110における位置を算定するように構成した。
このような位置検出システム100は、測定面110に設けた線と指標125の双方を検出することにより、位置の精度を高めることができる。
【0093】
(2)また、位置検出システム100の測定面110において、線は、平行な複数の線として描かれており、指標125の代表点と前記複数の線のうちの何れかの線の線上にある特定の点との距離が、前記所定の距離に応じて定められた距離になっている。
このような位置検出システム100は、所定の距離にある測定面110に設けた線と指標125の双方を検出することにより、位置の精度を高めることができる。
【0094】
(3)また、上記の位置検出システムにおける指標125は、前記線上にある特定の点に対し所定の方向にあり、支持体102における位置検出部105の位置から位置検出部106の位置への方向が、前記所定の方向に対応する方向になっている。
このような位置検出システム100は、位置検出部105の位置から位置検出部106の位置への方向が、前記線上にある特定の点に対する指標125の方向に対応する方向になっていることから、位置の精度を高めることができる。
【0095】
(4)また、上記の位置検出システム100における指標125は、磁性体を含み、位置検出部106は、前記磁性体からの磁力線の変化を検出して前記指標への接近を検出する。
このような位置検出システム100は、位置検出部105の位置から位置検出部106の位置への方向が、前記線上にある特定の点に対する指標125の方向に対応する方向になっていて、指標125を磁力線の変化により検出することから、位置の精度を高めることができる。
【0096】
(5)また、上記の位置検出システム100における指標125は、支持体102Aに設けられ、測定面110にある線を検出する位置検出部105(例えば、位置検出部105−2。(第3検出部))を前述の位置検出部105(例えば、位置検出部105−1)に加えて備える。測定面110Aには、線と前記線に平行な線(例えば線121の組)と、互いに平行な線121の組に含まれる線(平行な線)に交わる方向の線122とが有り、位置検出部106は、特定の位置検出部105からの距離が第1の所定の距離にあり、他の位置検出部105は、位置検出部106からの距離が第2の所定の距離になるように構成されています。演算処理部107Aは、例えば、位置検出部105−1(特定の位置検出部105)の検出結果と、位置検出部106の検出結果と、位置検出部105−1と異なる位置検出部105−2の検出結果と、に基づいて、測定面110Aにおける位置を算定する。
このような位置検出システム100は、位置検出部105の位置から位置検出部106の位置への方向が、前記線上にある特定の点に対する指標125の方向に対応する方向になっていて、指標125を磁力線の変化により検出することから、位置の精度を高めることができる。
【0097】
(6)また、上記の位置検出システム100において、位置検出部105−1(第1検出部)が前記線と前記線に平行な線の何れかの線を検出していて、かつ、位置検出部105−3(第3検出部)が前記平行な線に交わる線122を検出している場合に、演算処理部107は、位置検出部106(第2検出部)が指標125を検出しているか否かに応じて、測定面110における位置を算定して、位置検出部105−1(第1検出部)が検出した線が、前記線と前記線に平行な線の何れの線であるかを特定する。
このような位置検出システム100は、位置検出部105−1(第1検出部)と位置検出部105−3(第3検出部)とが所定の線を検出している場合に、位置検出部106(第2検出部)が指標125を検出しているか否かに応じて測定面110における位置を算定する。これにより、位置検出システム100は、位置検出部105−1(第1検出部)が検出した線が、前記線と前記線に平行な線の何れの線であるかを特定し、位置の精度を高めることができる。
【解決手段】位置検出システムは、測定面における位置を検出する。第1検出部は、支持体に設けられ、前記測定面にある線を検出する。第2検出部は、前記第1検出部から所定の距離を隔てて前記支持体に設けられ、前記測定面に設けられている指標を検出する。演算処理部は、前記第1検出部の検出結果と前記第2検出部の検出結果とに基づいて、前記測定面における位置を算定する。また、前記測定面には、線が描かれており、かつ、線形状と異なる形の前記指標が設けられており、前記指標の代表点と前記線上の特定の点との距離が、前記所定の距離に応じて定められた距離になっている。