特許第5853598号(P5853598)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5853598
(24)【登録日】2015年12月18日
(45)【発行日】2016年2月9日
(54)【発明の名称】回転電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 15/10 20060101AFI20160120BHJP
   H02K 3/50 20060101ALI20160120BHJP
【FI】
   H02K15/10
   H02K3/50 A
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-239882(P2011-239882)
(22)【出願日】2011年11月1日
(65)【公開番号】特開2013-66354(P2013-66354A)
(43)【公開日】2013年4月11日
【審査請求日】2014年9月16日
(31)【優先権主張番号】特願2011-191196(P2011-191196)
(32)【優先日】2011年9月2日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006105
【氏名又は名称】株式会社明電舎
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100104938
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜澤 英久
(74)【代理人】
【識別番号】100096459
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 剛
(72)【発明者】
【氏名】桜井 茂夫
(72)【発明者】
【氏名】久光 行正
【審査官】 下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】 特許第3650372(JP,B2)
【文献】 特開2007−028759(JP,A)
【文献】 特開2009−194994(JP,A)
【文献】 特開2009−148026(JP,A)
【文献】 特開2012−110203(JP,A)
【文献】 特開2013−009495(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 15/10
H02K 3/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定子の鉄心に取付けられた絶縁ボビンを介して巻線巻き付けられると共に、鉄心に取付けられた絶縁リングの溝内に巻線と接続される導体挿入された回転電機において、
前記絶縁リングの溝内に、回り止め用の突部と前記導体の位置決め用ストッパーを設け、前記導体の外部接続導体には外部接続端子と突状の巻線接続部を形成し、前記絶縁ボビンと一体的に絶縁リングの軸方向への移動防止用のストッパーを設け、前記絶縁リングの溝内に導体を嵌合するとき、導体の巻線接続部に形成された凹み部に絶縁リングの回り止め用の突部を収め、且つ前記外部接続導体の端部を前記ストッパーと係合配置すると共に、
前記導体の巻線接続部の突状頂点に巻線端部を配置する切込み部と、切込みによって形成された部位折り曲げられた屈曲部と、を構成したことを特徴とする回転電機。
【請求項2】
固定子の鉄心に取付けた絶縁ボビンを介して巻線を巻き付け、鉄心に取付けられた絶縁リングの溝内に巻線と接続される導体を挿入するよう構成された回転電機において、
三相分の外部接続端子と中性点導体が挿入される溝,回り止め用の突部および前記導体の位置決め用ストッパーを有する前記絶縁リングと、
前記絶縁リングの溝内に挿入された外部接続端子と突状の巻線接続部を有する導体を備え、
前記巻線接続部は、突状頂点を切込んで屈曲部が形成され、この屈曲部に前記巻線の端部を配置結合し、かつ巻線接続部の突状裏面に形成される凹部に前記絶縁リングの突部を位置決めし、絶縁リングの溝内に前記外部接続端子を挿入したことを特徴とする回転電機。
【請求項3】
前記絶縁リングの溝内に巻線と接続される導体は、エッジワイズ曲げによって形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の回転電機。
【請求項4】
前記絶縁リングの溝内に巻線と接続される導体は、前記溝内に挿入される1個の馬蹄形状に形成された外部接続端子と、6個の巻線接続部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3記載の何れかである回転電機。
【請求項5】
前記絶縁リングは、ナット収納用穴を有する外部接続端子部を設け、この外部接続端子部で前記導体に形成された外部接続端子と外部電線とをボルトを介して接続することを特徴とする請求項1乃至4記載の何れかである回転電機。
【請求項6】
絶縁ボビンに形成されるストッパーは、絶縁リングの幅と略同等の長さを有することを特徴とする請求項1乃至記載の何れかである回転電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機と接続導体の製造方法に係わり、特に回転電機の固定子巻線に接続される配線材の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
回転電機である電動機や発電機の固定子の端末配線構造としては、特許文献1などが公知となっている。この特許文献1には、絶縁材からなる複数のブロックの組合せによってリング状配線部材を構成し、このリング状配線部材に形成された導体挿入用の溝に固定子巻線と接続される導体を挿入する。導体には接続部が形成されて溝の外側に突出させ、その接続部と固定子コイルの端子を接続することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−194367
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のものは、リング状配線部材の溝の中に予め鉤形の突起を形成しておき、挿入される導体をこの鉤形突起により固定している。しかし、この突起のみでは、輸送中などにおいて溝内の導体が円周方向や軸方向に変位する虞を有している。また、溝内への導体嵌め込み作業の位置決めに時間を要している。
また、リング状配線部材の溝の中に挿入する接続導体は同心円状に配置されることから、その接続導体の加工を簡単に行うようにする場合、一般にはプレスによる抜き加工で行うことになるが、その場合には歩留まりが悪くなる。また、歩留まりを上げるためには、平角線を使用する工夫が必要となるが、プレス抜きで作ると平角線によるエッジワイズ曲げが必要となる。その際、リング状配線部材は相等の長さを有しているため、大型のプレス金型とブレス機械が必要となる。さらに、リング状配線部材は同心円状に配置され、且つ形状が異なることから専用の金型が多数必要となる等の問題を有している。
【0005】
本発明が目的とするとこは、加工を簡単に、溝内の導体変位を防止した回転電機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、固定子の鉄心に取付けられた絶縁ボビンを介して巻線巻き付けられると共に、鉄心に取付けられた絶縁リングの溝内に巻線と接続される導体挿入された回転電機において、
前記絶縁リングの溝内に、回り止め用の突部と前記導体の位置決め用ストッパーを設け、前記導体の外部接続導体には外部接続端子と突状の巻線接続部を形成し、前記絶縁ボビンと一体的に絶縁リングの軸方向への移動防止用のストッパーを設け、前記絶縁リングの溝内に導体を嵌合するとき、導体の巻線接続部に形成された凹み部に絶縁リングの回り止め用の突部を収め、且つ前記外部接続導体の端部を前記ストッパーと係合配置すると共に、
前記導体の巻線接続部の突状頂点に巻線端部を配置する切込み部と、切込みによって形成された部位折り曲げられた屈曲部と、を構成したことを特徴とするものである。
また、本発明は、固定子の鉄心に取付けた絶縁ボビンを介して巻線を巻き付け、鉄心に取付けられた絶縁リングの溝内に巻線と接続される導体を挿入するよう構成された回転電機において、
三相分の外部接続端子と中性点導体が挿入される溝,回り止め用の突部および前記導体の位置決め用ストッパーを有する前記絶縁リングと、
前記絶縁リングの溝内に挿入された外部接続端子と突状の巻線接続部を有する導体を備え、
前記巻線接続部は、突状頂点を切込んで屈曲部が形成され、この屈曲部に前記巻線の端部を配置結合し、かつ巻線接続部の突状裏面に形成される凹部に前記絶縁リングの突部を位置決めし、絶縁リングの溝内に前記外部接続端子を挿入したことを特徴としても良い。
【0011】
本発明の絶縁リングの溝内に巻線と接続される導体は、エッジワイズ曲げによって形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の導体は、前記溝内に挿入される1個の馬蹄形状に形成された外部接続端子と、6個の巻線接続部を備えたことを特徴としても良い。
【0012】
本発明の絶縁リングは、ナット収納用穴を有する外部接続端子部を設け、この外部接続端子部で前記導体に形成された外部接続端子と外部電線とをボルトを介して接続することを特徴とするものである。
【0013】
本発明の絶縁ボビンに形成されるストッパーは、絶縁リングの幅と略同等の長さを有することを特徴とするものである。

【発明の効果】
【0014】
以上のとおり、本発明によれば、絶縁リングの溝内に回り止め用の突部とストッパーを設けたことで導体嵌めこみ時の作業が容易となり、輸送時などの導体の微動が防止できると共に、絶縁リングに外部接続端子部をも設けたことにより、外部接続導体と外部電線との接続が容易となるものである。
また、鉄心に取付ける絶縁ボビンに一体的にストッパー部を形成し、絶縁リングと導体を押さえ込むように配置したことにより、絶縁リングと導体の軸方向への飛び出しは防止されるものである。また、外部接続導体に設ける外部接続端子部と巻線接続部はエッジワイズ曲げ加工にて形成し、そのエッジワイズ曲げ加工は順次送りながらエッジ曲げをして行くので、ピッチや曲げ高さは自由に設定できて、コンパクトな加工機で製造可能となり、且つ材料の歩留まりが向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態を示す固定子で、(a)は斜視図、(b)は組み立て図。
図2】絶縁ボビンの取り付け状態説明図。
図3】絶縁リングの構成図。
図4】外部接続導体の構成図。
図5】外部電線接続の説明図。
図6】外部接続導体の加工説明図。
図7】外部接続導体の他の加工説明図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の実施例を示したもので、(a)は固定子の斜視図、(b)は組み立ての説明図を示したものである。1は固定子のフレーム、2は鉄心、3は巻線で、この巻線3は鉄心2に取付けられた絶縁ボビン4に巻付けられる。絶縁ボビン4は、図2で示すようにストッパー部41が一体的に形成されている。このストッパー部41は、好ましくは絶縁ボビン4の幅分と略同程度の長さを有している。5は絶縁リングで、一体的か、若しくは複数に分割されたものを組み合わせることにより図3のように形成される。
【0017】
絶縁リング5には、U,V,W三相分の外部接続導体と中性点導体が挿入される4本の溝50が設けられ、且つ任意部分には回り止め用の突部51と、6個の位置決め用ストッパー52、および3個の外部接続端子部53が形成されている。突部51は、後述する導体6に形成される凹み部と係合する大きさの突部に形成され、ストッパー52は、溝50内において図3の部分拡大図で示すように隔壁を設けるように中性点導体60用と三相巻線の外部接続導体61用として複数設けられる。また、外部接続端子部53には、6角形のナット受けが出来るような穴53aが設けられている。
【0018】
導体6は、中性点導体60用と外部接続導体61用が用意され、外部接続導体61は、図4で示すように各相分はそれぞれ1本の導体をプレス加工などによって形成してもよいが、ここではエッジワイズ(曲げ加工)によって形成される。その際、外部接続導体61には馬蹄形状に形成される1個の外部接続端子部62と、6個の巻線接続部63が設けられる。巻線接続部63には、A部拡大図で示すように、山形に屈曲されてその頂点に設けられた切込み部63aと、その切込みによって形成された部位を折り曲げた屈曲部63b、および凹み部63cが形成される。凹み部63cは、前述した絶縁リングの突部51が挿入できる程度の大きさに形成され、切込み部63aと屈曲部63bは、巻線3と導体6の溶接時における作業効率と品質向上のために設けられる。
【0019】
すなわち、巻線3と導体6の接続は、一般にはTIG(Tungsten Inert Gas)溶接が用いられるが、その際、導体6の溶接側に巻線3の一端を挟み込む程度の切込みのみの場合、導体6の厚みが比較的薄いことからTIG溶接時に溶接部分が玉状、或いは巻線の先端が溶けて溶接部分の強度不足や電気回路が開路状態となる虞が生じる。本実施例ではこの点を考慮し、屈曲部63bを形成することで巻線先端の溶接部分が長くなることで溶接部分の強度不足や電気回路の開路状態を防止したものである。
【0020】
また、導体6はエッジワイズで加工することで、馬蹄形状に加工される外部接続端子部62や巻線接続部63が特有形状に形成されることで、組み立てや固定子の配線作業が容易となるものである。
【0021】
以上のように構成された本発明の組み立ては、概略次の順序で行われる。
鉄心2に、図3で示す絶縁リング5を乗せて固定し、絶縁リング5の溝50内に導体6を嵌め込むが、導体6の溝50への嵌め込みは、外周側からU相用外部接続導体61、V相用外部接続導体61、W相用外部接続導体61の順とし、最も内側の溝50に中性点導体60を嵌め込む。その際、溝50に形成された突部51に導体6に形成された凹み部63cが嵌合するよう位置決めする。また、各外部接続導体61の各端部は所定のストッパー52の位置に突き当たった位置とすることで円周方向への導体移動は阻止される。このようにすることで、各外部接続導体61に設けられたU,V,W相の外部接続端子部62は、図1で示すようにU,V,W相端子として絶縁リング5の外部接続端子部53の所定位置に、所定の間隔を有して配置される。
【0022】
導体6の溝50への挿入が終了すると、図2で示すように、鉄心2に絶縁ボビン4を取り付ける。このとき、絶縁ボビン4と一体的に且つ本体とは直角状に形成されたストッパー部41が、絶縁リング5の側面(図1での上面)側から絶縁リング5を押さえ込むように配置される。これによって、輸送中などにおける溝50に挿入された導体6の飛び出しは防止されると共に、絶縁リング5の軸方向への飛び出しは防止されて強固に固定される。
【0023】
取付けられた絶縁ボビン4の外周側には巻線3を巻き付け、巻き付けられた巻線の先端を、絶縁リング5の面より僅かに突出している導体6の巻線接続部63の切込み部63aに挟み込み、TIG溶接にて導体6と巻線3との接続を行う。
【0024】
図5は、固定子を外部電線に接続する場合の状態図を示したもので、絶縁リング5に設けられた外部接続端子部53の穴53aにナット7を嵌め込み、外側より外部接続端子部62、圧着端子の取付けられた外部電線8を重ねてからボルト9を差込み、ナット7と螺合することで固定子と外部電線とが接続される。
【0025】
図6は外部接続導体の製造方法の説明図である。70はエッジワイズ曲げ加工用の金型で、雄型71と雌型72によるセットに形成されている。雄型71による上下動への移動距離は、巻線接続部63を形成するためのストローク長L1と、外部接続端子部62の凸状を形成するためのストローク長L2との2段階の移動距離の切替制御が可能となるように予め設定され、且つその設定はL1<L2となっている。
【0026】
製造に当たっては、リールに巻き込まれた平角断面形状の導体6を連続して送り込む。図6の例では、図面右方向から先ず雄型71の移動距離L1による3個の巻線接続部63がエッジワイズ曲げ加工が行われる。次の4個目は外部接続端子部62であることから、雄型71はL2の移動距離の設定値に切替わって巻線接続部63よりも大きい凸状形状を有したエッジワイズ曲げ加工による外部接続端子部62が形成される。5個目は巻線接続部63であるため、雄型71は再度L1の移動距離設定値に戻されて順次導体の送りとエッジワイズ曲げ加工が実行され、所定長となったときに図示省略の切断機によって切断されて外部接続導体61となる。
【0027】
したがって、この実施例によれば、外部接続導体に設ける外部接続端子部と巻線接続部はエッジワイズ曲げ加工にて形成したことで材料の歩留まりが向上すると共に、同一の比較的小型の金型にて長さの異なる外部接続端子部と巻線接続部との加工を容易に実施することが可能となる。
【0028】
図7は外部接続導体の他の製造方法の説明図である。この実施例は平角断面形状の導体6の長さを、エッジワイズ曲げ加工によって形成される外部接続導体61所定長となるように予め切断し、1回のエッジワイズ曲げ加工によって外部接続導体61を形成するものである。そのため、金型7を構成する雄型71には複数(図7では6個)の巻線接続部用凸部71aと、1個の外部接続導体用凸部71bを有している。
【0029】
また、雌型72には、雄型の巻線接続部用凸部71aと各対向する位置に設けられた巻線接続部用凹部72aと、外部接続導体用凸部71bとの対向位置に設けられた外部接続導体用凹部72bを有している。そして、所定長に切断された導体を雌型72上にセットして雄型71を降下させることで外部接続導体61を形成するものである。
【0030】
したがって、この実施例によれば、1回のエッジワイズ曲げ加工によって外部接続導体61を形成することができるため、短時間にて、且つ容易に外部接続導体を形成することが可能となるものである。
【0031】
以上本発明によれば、絶縁リング5の溝内に回り止め用突部51とストッパー52を設け、その溝内に挿入する導体6をエッジワイズ加工などによって一体的に巻線との接続のための切込み部63aや外部接続端子部62を形成したものである。これにより、位置決めが容易となることで導体の溝内への嵌め込み作業が容易となり、輸送時などの導体の微動が防止できると共に、外部接続端子部62と外部電線の接続が容易となるものである。
また、鉄心に取付ける絶縁ボビン4には一体的にストッパー部41を形成して絶縁リング5と導体6を押さえ込むように配置したことにより、絶縁リング5と導体6の軸方向への飛び出しは防止されるものである。
また、外部接続導体に設ける外部接続端子部と巻線接続部はエッジワイズ曲げ加工にて形成したことで材料の歩留まりが向上し、短時間にて、且つ容易に外部接続導体を形成することが可能となるものである。
【符号の説明】
【0032】
1… フレーム
2… 鉄心
3… 巻線
4… 絶縁ボビン
5… 絶縁リング
6… 導体
7… ナット
8… 外部電線
9… ボルト
61…外部接続導体
62…外部接続端子部
63…巻線接続部
70…金型
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7