(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
基台と、基台の上に水平方向に移動可能に配置された移動台と、被検者眼の所定部位を撮影するための撮影光学系を備え前記移動台の上に配置された撮影部と、移動台に対して撮影部を3次元方向に移動させる駆動機構と、
被検眼からの反射光を受光するセンサを有し、センサからの受光信号に基づいて被検者眼に対する撮影部のアライメントずれを検出するアライメントずれ検出手段と、
前記アライメントずれ検出手段からの検出結果に基づいて駆動機構を制御すると共に、前記撮影光学系を作動させて前記所定部位の静止画像を複数枚取得する制御手段と、
前記撮影光学系の作動前において、前記駆動機構による撮影部の可動範囲を第1の可動範囲に制限する一方、前記撮影光学系を作動させて前記所定部位の静止画像を複数枚取得する際、前記撮影部の初期位置からの移動方向に関して前記可動範囲を第2の可動範囲に広げる可動範囲変更手段を備えることを特徴とする眼科撮影装置。
前記移動台に対する前記撮影部の位置を検出するためのセンサを有し、前記可動範囲変更手段は、前記センサの検出信号に基づいて第1の可動範囲に関して駆動機構の駆動を停止する請求項1〜2のいずれかの眼科撮影装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る眼科撮影装置の外観側方構成図である。以下、角膜内皮細胞撮影装置(スペキュラマイクロスコープ)を例にとって説明する。
【0012】
顔支持ユニット2は、額当て2aと、顎受け2bと、を有し、基台1に固定されている。顎受け2bは、上下方向に移動できる。移動台3は、摺動機構150(
図2参照)によって基台1上を水平(XZ)方向に移動(摺動)される。撮影部(装置本体)4は移動台3の上に載置され撮影光学系等が収納されている。摺動機構150における移動台3の可動範囲は、左右眼の両方へのアライメントを想定し、人眼の瞳孔間距離と同等、又は瞳孔間距離より大きい。
【0013】
撮影部4には、撮影部4の筐体内を被検者が覗くための検査窓4aが設けられ、筐体内に配置された撮影光学系からの光束が検査窓を介して被検者眼Eに投光される。駆動機構は、撮影部4は、
図3に示すY方向(上下方向)移動機構100、
図4に示すX方向(左右方向)移動機構110及びZ方向(前後方向)移動機構120により、被検眼に対してXYZの三次元方向にそれぞれ移動可能に、移動台3に搭載されている。移動機構100、110、120は、移動台3に対して撮影部4を3次元方向に移動させる駆動機構として用いられる。移動機構100、110、120は、微動アライメント用であり、眼Eに対して撮影部3をシビアにアライメントするために用いられる。移動機構100、110、120に関して、撮影部4の可動範囲は、摺動機構150における撮影部4の可動範囲よりも狭い。
【0014】
図1に戻る。ジョイスティック5は移動台3上に設けられ、検者によって操作される。摺動機構150(手動移動機構)は、ジョイスティック(操縦部材)5に対する手動操作によって基台1に対して移動台3をメカニカルに(電動機構を用いず機械的動作により)移動させる。モニタ95は、撮影部4の検者側に設けられている。
【0015】
ジョイスティック5が前後左右に操作されたとき、前述の摺動機構によって基台1に対して移動台3がXZ方向(水平方向)に移動される。これにより、眼Eに対して撮影部4がXZ方向に移動される。
【0016】
ジョイスティック5の回転ノブ5aが回転操作されたとき、Y方向移動機構100が駆動されることにより、撮影部4がY方向(垂直方向)に移動される。ジョイスティック5の頂部に設けられた開始スイッチ5bが押されたとき、静止画像の取得を開始するトリガ信号が入力される。
【0017】
図2は摺動機構の一例を示す概略構成図である。摺動機構150は、Zガイド軸152、連結部材154、Xガイド軸156、移動部材158を有する。2本のZガイド軸152は、Z方向に延びる。連結部材154は、Zガイド軸152と基台1とを連結する。X方向に延びるXガイド軸156は、移動台3の下部に形成されたスライドベース3aに連結される。移動部材158は、Zガイド軸152が挿入される軸受と、Xガイド軸156が挿入される軸受とを備える。スライドベース3aの後方に形成された孔160には、ジョイスティック5の操作軸が挿入される。
【0018】
図3はY方向移動機構の一例を示す概略構成図である。Y方向移動機構100は、本体部3に固定されたパルスモータ100aによりギヤを介して送りネジ101を回転させる。送りネジ101の回転は、Yテーブル102に固設された雌ネジ部103を昇降させ、その結果、Yテーブル102を上下方向に移動させる。
【0019】
ガイド軸104はYテーブル102に固設されており、本体部3のフレーム3aに取り付けられた軸受に沿って上下に移動する。雌ネジ部103には遮光板105が取り付けられており、本体部3のフレーム3a側には、遮光板105を検知するフォトセンサ106が取り付けられている。フォトセンサ106は、遮光板105を検知することにより、Yテーブル102が下限に下がったことを検知する。
【0020】
図4はX方向移動機構とZ方向移動機構の一例を示す概略構成図である。X方向移動機構110は、Yテーブル102に固設されたパルスモータ110aにより送りネジ111を回転させる。送りネジ111の回転は、Xテーブル112に固設された雌ネジ部113を左右に移動させ、その結果、Xテーブル112を左右方向に移動させる。ガイド溝114はYテーブル102に固設されており、ガイド軸115は、Xテーブル112に固設されている。
【0021】
Z方向移動機構120は、X方向移動機構110と同様な構成であり、パルスモータ120aにより送りネジ121を回転させる。送りネジ121の回転は、Zテーブル122に固設された雌ネジ部123を前後(Z方向)に移動させる。その結果、Zテーブル122を前後方向に移動させる。ガイド溝124はXテーブル112に固設され、ガイド軸、125はZテーブル122に固設されている。
【0022】
上記実施形態においては、Y方向移動機構100、X方向移動機構110、Z方向移動機構120について、送りネジを用いる構成としたが、これに限定されない。例えば、各移動機構は、ラック・アンド・ピニオン機構、クランク機構であってもよい。もちろん、各方向の移動機構が同じ構成である必要はなく、異なる方式の移動機構の組み合わせであってもよい。例えば、X方向の移動機構がクランク機構であって、X方向とZ方向の移動機構が送りネジを用いた機構である装置構成であってもよい。
【0023】
移動機構に設けられるモータとしては、パルスモータに限定されず、各種モータが利用できる。例えば、DCモータ(直流モータ)が用いられてよい。もちろん、各方向のモータが同じ構成である必要はなく、異なる方式のモータの組み合わせであってもよい。例えば、XY軸に関してDCモータであって、Z軸に関してパルスモータであってもよい。
【0024】
図5は、移動台3に対する撮影部4の位置を検出するためのセンサの一例を示す概略構成図である。センサ200は、各方向における移動台3に対する撮影部4の位置を検出するため、X移動位置センサ201、Y移動位置検出センサ202、Z移動位置センサ203を有する(
図6参照)。センサ200は、第1の可動範囲の限界位置に撮影部4が達したことを検出する一方、第2の可動範囲の限界位置に撮影部4が達したことを検出する。
【0025】
X移動位置検出センサ201は、
図5に示すように、Yテーブル102に固定されたフォトセンサ220a、220b、及び220c、遮光板221を備える。Xテーブル112に固定された遮光板221は、切り欠き部221aが形成されている。フォトセンサ220a、フォトセンサ220b、フォトセンサ220cは、それぞれ遮光板221による遮光状態の切り換わりを検出するために用いられる。
【0026】
図5(c)に示すように、X移動位置センサ201は、フォトセンサ220cにおける遮光状態の切り換わりのタイミングに応じて撮影部4(Xテーブル112)が基準位置に達したことを検出すると共に、遮光状態に応じて撮影部4が基準位置に対していずれの方向にあるか検出する。
【0027】
図5(b)、(d)に示すように、X移動位置センサ201は、フォトセンサ220bにおける遮光状態の切り換わりのタイミングに応じて撮影部4が両側の第1の移動限界に達したことを検出する。X移動位置センサ201は、フォトセンサ220cの遮光状態に応じて第1の移動限界に達した方向を判別できる。
【0028】
図5(a)、(e)に示すように、X移動位置センサ201は、フォトセンサ220aにおける遮光状態の切り換わりのタイミングに応じて撮影部4が両側の第2の移動限界に達したことを検出する。X移動位置センサ201は、フォトセンサ220aの遮光状態に応じて第2の移動限界に達した方向を判別できる。
【0029】
Z移動位置センサ203は、X移動位置センサ201と基本的に同様の構成であり、基準位置、第1の移動限界、第2の移動限界のそれぞれに撮影部4が達したことを検出する。
【0030】
基準位置は、通常、移動台3に対する撮影部4の可動範囲の中心に設定される。もちろん、基準位置は、中間位置であればよく、可動範囲の中心からずれた中間位置に設定される場合もありうる。
【0031】
例えば、X方向の基準位置は、移動台3の中央位置であり、Y方向の基準位置は可能範囲の中央位置であり、Z方向の基準位置は、可動範囲の中央近傍である(中心位置からはずれている)。移動限界位置は、XYZの各方向の両側に設定され、撮影部4の可動範囲を規定する。XYZの各方向における可動範囲は、基準位置から各方向にそれぞれ一定距離離れている。
【0032】
なお、フォトセンサとしては、上記構成においては、透過型のフォトセンサとしたが、これに限定されない。例えば、反射型フォトセンサが用いられてもよい。この場合、反射部材/非反射部材の組み合わせが、上記遮光板と切り欠き部の機能を果たす。
【0033】
センサ200は、上記構成に限定されず、移動台3に対する撮影部4の位置を検出できる構成であればよい。例えば、センサ200は、原点センサとパルスモータを用いて撮影部4の位置を検出するセンサであってもよいし、ポテンショメータを用いて撮影部4の位置を検出するセンサであってもいし、ロータリーエンコーダを用いて撮影部4の位置を検出するセンサであってもよい。
【0034】
図6は、撮影部4に収納された光学系を上方から見たときの光学配置と,制御系の構成の一例を示す概略構成図である。
図7は第1投影光学系、第2投影光学系を被検者側からみたときの図である。光学系の全体構成は、照明光学系10、受光光学系30、正面投影光学系50、第1投影光学系60a,60b、第2投影光学系65a〜65d(
図7参照)、内部固視光学系70a〜70g、外部固視光学系75a〜75f、前眼部観察光学系80、Zアライメント検出光学系85、を有する。照明光学系10、受光光学系30は、角膜内皮を撮影するための撮影光学系として用いられる。
【0035】
照明光学系10は、照明光源12からの照明光を角膜Ecに向けて斜めから照射する。照明光学系10は、内皮撮影用の可視光を発する照明光源(例えば、可視LED、フラッシュランプ)12、集光レンズ14、スリット板16、可視光反射・赤外透過のダイクロイックミラー18、投光レンズ20、を有する。照明光源12から発せられた光は、集光レンズ14を介してスリット板16を照明する。そして、スリット板16を通過したスリット光は、ダイクロイックミラー18を介して投光レンズ20によって収束され、角膜に照射される。ここで、スリット板16と角膜Ecは、対物レンズ20に関して略共役な位置に配置されている。
【0036】
受光光学系30は、内皮細胞を含む角膜Ecからの反射光を撮像素子により受光することにより内皮細胞画像を取得する。受光光学系30は、光軸L1に関して照明光学系10と左右対称であり、対物レンズ32、可視光反射・赤外透過のダイクロイックミラー34、マスク35、第1結像レンズ36、全反射ミラー38、第2結像レンズ42、内皮細胞像を取得するための専用の第1の二次元撮像素子(例えば、二次元CCDイメージセンサ(Charge coupled device image sensor)、二次元CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)、等)44を有する。マスク35は、対物レンズ32に関して角膜Ecと略共役な位置に配置されている。第1結像レンズ36、及び第2結像レンズ42は、内皮像を撮像素子44上に結像させる結像光学系を形成する。撮像素子44は、受光光学系30のレンズ系に関して角膜Ecと略共役な位置に配置されている。
【0037】
照明光学系10による角膜反射光は、光軸L3方向(斜め方向)に向かい、対物レンズ32によって収束された後、ダイクロイックミラー34によって反射され、マスク35にて一旦結像され、内皮細胞像を取得する際にノイズとなる光が遮光される。そして、マスク35を通過した光は、第1結像レンズ36、全反射ミラー38、第2結像レンズ42を介して二次元撮像素子44に結像される。これにより、高倍率の角膜内皮細胞像が取得される。なお、撮像素子44の出力は、制御部90に接続され、取得された細胞像は、メモリ92に記憶される。また、細胞像はモニタ95に表示される。
【0038】
正面投影光学系50は、正面から角膜Ecに向けてアライメント指標を投影する。正面投影光学系50は、赤外光源51、投光レンズ53、ハーフミラー55、を有し、XYアライメント検出用の赤外光を観察光軸L1方向から角膜Ecに投影する。光源51から発せられた赤外光は、投光レンズ53により平行光束に変換された後、ハーフミラー55により反射され、角膜Ecの中心部に投影され、指標i10が形成される(
図8参照)。
【0039】
第1投影光学系60a,60bは、斜めから角膜Ecに向けて無限遠のアライメント指標を投影する。第1投影光学系60a,60bは、光軸L1に対して所定の角度でそれぞれ傾斜して配置されている。第1投影光学系60a,60bは、赤外光源61a、61bと、コリメータレンズ63a、63bと、をそれぞれ有し、光軸L1を挟んで左右対称に配置され、眼Eに対して無限遠の指標を投影する(
図6参照)。なお、第1投影光学系60a,60bは、光軸L1を通る水平方向と略同一経線上に配置されている(
図7参照)。
【0040】
光源61a、61bから出射された光は、コリメータレンズ63a、63bによりそれぞれコリメートされた後、角膜Ecに投影され、指標i20、i30が形成される(
図8参照)。
【0041】
第2投影光学系65a〜65dは、複数の斜め方向から角膜Ecに向けて有限遠のアライメント指標をそれぞれ投影する。第2投影光学系65a〜65dは、光軸L1に対しそれぞれ傾斜して配置されている。第2投影光学系65a〜65dは、赤外光源66a〜66dをそれぞれ有し、光軸L1を挟んで左右対称に配置され、眼Eに対して有限遠の指標を投影する。なお、第2投影光学系65a、65bは、光軸L1に対して上方に配置され、Y方向に関して互いに同じ高さに配置されている。また、第2投影光学系65c、65dは、光軸L1に対して下方に配置され、Y方向に関して互いに同じ高さに配置されている。また、第2投影光学系65a、65bと、第2投影光学系65c、65dは、光軸L1を挟んで上下対称な関係で配置されている。
【0042】
ここで、光源66a、66bからの光は角膜Ecの上部に向けて斜め上方向から照射され、光源66a、66bの虚像である指標i40、i50が形成される。また、光源66c、66dからの光は角膜Ecの下部に向けて斜め下方向から照射され、光源66c、66dの虚像である指標i60、i70が形成される(
図8参照)。
【0043】
上記のような指標投影光学系によれば、指標i10は、眼Eの角膜頂点に形成される(
図8参照)。また、第1投影光学系60a、60bによる指標i20、i30は、指標i10と同じ水平位置において、指標i10に関し左右対称に形成される。さらに、第2投影光学系65a、65bによる指標i40、i50は、指標i10より上方において、指標i10に関し左右対称に形成される。第2投影光学系65c、65dによる指標i60、i70は、指標i10より下方において、指標i10に関し左右対称に形成される。
【0044】
内部固視光学系70a〜70gは、眼Eに対して内部から固視標を投影する。内部固視光学系70a〜70gは、可視光源(固視灯)71a〜71g、投光レンズ73、可視反射・赤外透過のダイクロイックミラー74、を有する。光源71から発せられた可視光は、投光レンズ73により平行光束に変換された後、ダイクロイックミラー74により反射され、眼Eの眼底に投影される。また、図示無き外部固視光学系が前述の第1投影光学系及び第2投影光学系の近傍に配置される。
【0045】
内部固視光学系70a〜70iは、光軸L4に対して直交する方向に関して異なる位置に配置される複数の固視標を有し、眼Eの固視方向を各方向に誘導する。内部固視光学系70a〜70iは、撮影部4の内部に設けられる。例えば、可視光源71aは、光軸L4近傍に配置され、眼Eを正面方向に誘導することにより角膜の中心部の内皮画像を得るために用いられる。また、複数の可視光源71b〜71iは、光軸L4を中心とする同一円周上に配置され、被検者から見て、所定角度毎に配置されている。
図6では、0度、45度、90度、135度、180度、225度、270度、315度の各位置に45度ずつ配置されている。可視光源71b〜71iは、眼Eの視線方向を周辺方向に誘導することにより角膜中心の周辺における内皮画像を得るために用いられる。
【0046】
外部固視光学系75a〜75fは、外部から固視標を投影する。外部固視光学系75a〜75fは、XY方向に関して異なる位置に配置される複数の固視標を有し、被検眼の固視方向を内部固視光学系70より大きく振らせる。外部固視光学系75a〜75fは、撮影部3の外側であって、眼E側に設けられる。例えば、外部固視光学系75a〜75fは、可視光源(固視灯)76a〜76fを有し、光軸L1を中心とする同一円周上で、被検者から見て、2時、4時、6時、8時、10、12時の各位置に配置されている。可視光源76a〜76fは、眼Eの視線方向を周辺方向に誘導することにより角膜の周辺部における内皮画像を得るために用いられる。この場合、可視光源71b〜71gによって取得される画像よりさらに外側の内皮細胞像が取得される。
【0047】
例えば、角膜下部を撮影する場合、固視灯(固視標)の位置が上方に設定され、眼Eの固視が上方向に誘導される。また、角膜上部を撮影する場合、固視灯(固視標)の位置が下方に設定され、眼Eの固視が下方向に誘導される。
【0048】
図2に戻る。前眼部観察光学系80は、前眼部像を正面から観察する。前眼部観察光学系80は、対物レンズ82、前眼部正面像を取得するための二次元撮像素子84、を有し、第1の撮像素子44とは異なる第2の撮像素子84を有し、前眼部像及びアライメント指標を第2撮像素子84により撮像する。二次元撮像素子84としては、例えば、2次元CCDイメージセンサ、二次元CMOSが用いられる。
【0049】
図示なき前眼部照明光源により照明された前眼部は、ダイクロイックミラー75、ハーフミラー55、対物レンズ82を介して二次元撮像素子84に撮像される。また、同様に、正面投影光学系50、第1投影光学系60a,60bと、第2投影光学系65a〜65d、による角膜反射像は二次元撮像素子84に受光される。
【0050】
撮像素子84の出力は制御部90に接続され、
図8に示すように、モニタ95には、撮像素子84によって撮像された前眼部像が表示される。なお、モニタ95上に電子的に表示されるレチクルLTは、XYアライメントの基準を示している。なお、観察光学系80は、眼Eに対する撮影部4のアライメント状態を検出するための検出光学系を兼用する。
【0051】
Zアライメント検出光学系85は、眼Eに対する撮影部4のZ方向におけるアライメント状態を検出する。Zアライメント検出光学系85は、角膜Ecに向けて斜め方向から検出用光束を投光する投光光学系85aと、投光光学系85aによる角膜反射光束を受光する受光光学系85bと、を有する。そして、投光光学系85aの光軸L2と受光光学系85bの光軸L3は、観察光軸L1に関して左右対称な位置に配置される。
【0052】
投光光学系85aは、例えば、赤外光を発する照明光源86、集光レンズ87、ピンホール板88、レンズ20からなる。ここで、ピンホール板88と角膜Ecは、レンズ20に関して略共役な位置に配置される。受光光学系85bは、例えば、レンズ32、一次元受光素子(ラインセンサ)89からなる。ここで、一次元受光素子89と角膜Ecは、レンズ32に関して略共役な位置に配置される。
【0053】
光源86から出射された赤外光は、集光レンズ87を介してピンホール板88を照明する。そして、ピンホール板88の開口を通過した光は、レンズ20を介して角膜Ecに投光される。そして、その角膜反射光は、レンズ32、ダイクロイックミラー34を介して受光素子89にて受光される。
【0054】
受光素子89の出力は制御部90に接続され、眼Eに対するZアライメント検出に利用される。ここで、受光素子89上に受光されるアライメント光束は、Z方向における撮影部4と眼Eとの位置関係によって受光位置が変化される。例えば、制御部90は、受光素子89からの検出信号において角膜反射光の位置を検出し、Z方向のアライメント状態を検出する。なお、受光素子89を用いたアライメント検出は、眼Eに対する精密なアライメントのために利用される。
【0055】
制御部90は、装置全体の制御を行う。そして、制御部90には、回転ノブ5a、開始スイッチ5b、移動機構100、110、120、センサ200(201、202、203)、二次元撮像素子44、84、各光源、記憶手段としてのメモリ92、モニタ95、操作部96、が接続されている。
【0056】
例えば、制御部90は、モニタ95の表示を制御する。制御部90は、センサ200からの検出信号に基づいて移動台3に対する撮影部4の位置情報を得る。
【0057】
本実施形態の装置は、眼Eと撮影部4との相対的な位置関係を検出できる。制御部90は、アライメント指標の受光結果に基づいてXYZ方向における眼Eに対する撮影部4のアライメント状態を検出する。例えば、制御部90は、撮像素子84において撮像面と観察光軸L1が交わる座標位置(アライメント基準位置)を光軸L1の位置として予め設定すると共に、眼Eに対する光軸L1のアライメントずれとずれ方向を検出(算出)する。制御部90は、受光素子89の受光結果に基づいて眼Eに対する撮影部4のZ方向のアライメント状態を検出する。制御部90は、その検出結果に基づいて撮影部4の移動を指令する信号を出力する。
【0058】
<オートアライメント/オートトラッキング>
本実施形態の装置は、眼Eと撮影部4の相対位置の検出結果に基づいて眼Eに対する自動アライメントと眼Eに対する自動トラッキングを作動させる。例えば、制御部90は、眼Eに対する撮影部4のアライメントずれに関する情報に基づいて眼Eと撮影部4が所定の位置関係となるように移動機構100、110、120の各モータ100a、110a、120bを制御する。
【0059】
自動アライメントでは、制御部90は、眼Eと撮影部4とが大きく離れた状態から、眼Eに対する撮影部4のアライメントずれが許容範囲に入るように撮影部4を移動させる。自動トラッキング制御では、制御部90は、前述の自動アライメント完了後、アライメントずれが許容範囲から外れてしまったとき、再度、アライメントずれが許容範囲内に入るように撮影部4を移動させる。
【0060】
<撮影部4の可動範囲変更>
概して、制御部90は、撮影光学系(10、30)の作動前において、駆動機構(100、110、120)による撮影部4の可動範囲を第1の可動範囲(
図10のA1L、A1R、A1F、A1B参照)に制限する一方、撮影光学系の作動中において、撮影部4の初期位置からの移動方向に関して可動範囲を第2の可動範囲(
図10のA1L、A1X、A1F、A1B参照)に広げる。
【0061】
本実施形態において、制御部90は、水平方向に関して、駆動機構(100、110、120)による撮影部4の可動範囲を第1の可動範囲(
図10のA1L、A1R、A1F、A1B参照)から第2の可動範囲(
図10のA1L、A1X、A1F、A1B参照)に変更する。
【0062】
図10は、撮影部4の移動台3に対する可動範囲を示す例である。例えば、制御部90は、撮影前の段階において移動機構100、110、120の可動範囲を第1可動範囲に制限する一方、撮影中において移動機構100、110、120の可動範囲を第1の可動範囲より広い第2可動範囲に変更する。各移動機構の可動範囲をすべて変更する必要はなく、各移動機構の一つに関して可動範囲が変更されることもありうる。
【0063】
例えば、制御部90は、基準位置S(初期位置)からXZ方向にそれぞれ5mmの領域を第1可動範囲A1として設定する。第1可動範囲A1の設定によって、XZ方向の各方向における両側又は片側に第1の移動限界(A1L、A1R、A1F、A1B参照)が設定される。
【0064】
一方、制御部90は、基準位置からXZ方向にそれぞれ8mmの領域を第2の可動範囲A2として設定する。第2可動範囲A2の設定によって、XZ方向の各方向における両側又は片側に第2の移動限界(A1L、A1X、A1F、A1B参照)が設定される。第2の可動範囲A2は、第1の可動範囲A1より各方向に3mm広い。
【0065】
本実施形態では、制御部90は、センサ200によって検出される撮影部4の位置情報に基づいて撮影部4の可動範囲を制限する。例えば、可動範囲が第1可動範囲A1に設定された場合では、制御部90は、
図5(b)、
図5(d)に示すように、撮影部4の第1の移動限界への到達がセンサ200によって検出されたとき、移動限界に達した方向に対応する移動機構(100〜120)の駆動を停止する。
【0066】
一方、可動範囲が第2可動範囲A2に設定された場合では、制御部90は、
図5(a)、
図5(e)に示すように、撮影部4の第2の移動限界への到達がセンサ200によって検出されたとき、移動限界に達した方向に対応する移動機構(100〜120)の駆動を停止する。
【0067】
<装置の動作、使用形態>
以上のような構成を備える装置において、そのアライメント動作について説明する。
図8は角膜中心部の内皮を撮影する場合の前眼部観察画面の一例を示す図であり、
図8(a)はアライメントずれがある場合の表示例であり、
図8(b)はアライメントが適正な状態における表示例である。電源投入時又は撮影終了後のイニシャライズ後において、制御部90は、センサ200からの検出信号に基づいて移動機構100、110、120を制御し、撮影部4を基準位置に予め位置させる。
【0068】
光源71が点灯され、眼Eの固視方向が正面に誘導される。検者は、被検者に固視標を注視させる。検者は、モニタ95に表示された前眼部像を参考として、ジョイスティック5のマニュアル操作によって移動台3を移動させることにより、眼Eに対する撮影部4のラフなアライメントを行う。
【0069】
上記のようにしてラフなアライメントが行われると、
図8(a)に示すように、拡散光による角膜指標像が撮像素子84の受光面に検出される。制御部90は、画像の左上の座標位置から、画面の右下に向かって輝点を探索する。そして、指標i40、i50、i60、i70が検出されるのに応じて、制御部90は、検出された輝点の位置を検出する。
【0070】
制御部90は、指標i40、i50、i60、i70からなる矩形の中心位置を略角膜頂点として検出することによって、XY方向におけるアライメントずれ方向/偏位量を検出する。そして、制御部90は、移動機構100、110の駆動を制御し、アライメントずれが所定のアライメント許容範囲に入るように撮影部4をXY方向に移動させる。これにより、広範囲での自動アライメントが可能となる。
【0071】
指標像i10が検出されるのに応じて、制御部90は、上記指標像i40〜i70によるアライメントを終了し、指標像i10を用いたアライメントを行う。制御部90は、指標像i10と、指標像i40〜i70とをその位置関係から判別する。
【0072】
制御部90は、指標像i10の座標位置を角膜頂点位置として検出する。制御部90は、検出された角膜頂点位置に対する光軸L1のXY方向におけるアライメントずれ方向/偏位量を検出する。制御部90は、検出されたずれ方向/偏位量に基づいて移動機構100、110の駆動を制御し、眼Eに対するアライメントずれが所定の許容範囲(例えば、±1mm領域)に入るように撮影部4をXY方向に移動させる。
【0073】
例えば、制御部90は、移動機構100、110をそのずれ量分駆動させることにより、眼Eの角膜頂点と観察光軸L1とを一致させる。検出されたずれ量が右方向に関してD1mmの場合、制御部90は、撮影部4が右方向にD1分移動するように移動機構110を駆動する。
【0074】
制御部90は、指標像i10が許容範囲内に入ったか否かを判定する。指標像i10が許容範囲内に入ると、制御部90は、各移動機構の駆動を停止することにより、自動アライメントの作動を停止する。
【0075】
XYアライメントが一旦完了した後、指標像i10が許容範囲から外れた場合、制御部90は、自動トラッキングを作動させる。例えば、制御部90は、アライメントずれの方向とずれ量に基づいて、眼Eの角膜頂点と観察光軸L1が一致するように移動機構100、110を駆動させる。これにより、一旦許容範囲から外れた指標像i10が許容範囲に戻るため、観察光軸L1は角膜頂点に対して適正なアライメントに復帰される。
【0076】
<Z方向の自動アライメント>
上記のようにして指標像i10が撮像素子84によって検出されるようになると、同様に、無限遠の指標像i20、i30が撮像素子84によって検出される。制御部90は、検出された無限遠の指標像i20、i30の間隔と有限遠の指標像i60、i70の間隔とを比較することにより眼Eに対するZ方向のアライメントずれ方向/偏位量を求める(第1のアライメント検出)。制御部90は、移動機構120の駆動を制御し、Z方向のアライメントずれが所定のアライメント許容範囲に入るように撮影部4をZ方向に移動させる(第1の自動アライメント)。
【0077】
制御部90は、測定部3が作動距離方向にずれた場合に、前述の無限遠指標i20、i30の間隔がほとんど変化しないのに対して、有限遠の指標像i60、i70の像間隔が変化するという特性を利用して、Z方向のアライメントずれを求める(詳しくは、特開平6−46999号参照)。なお、指標像i60、i70の代わりに、指標像i40、i50が利用されてもよい。また、光軸L1からの指標の距離(指標高さ)に基づいてZアライメントが検出されてもよい。
【0078】
そして、制御部90は、第1のZアライメント検出においてアライメント状態が適正であるという判定結果に応じて、第1自動アライメントの作動を停止すると共に、検出光学系85を用いた第2のZアライメント検出及びその検出結果に基づく第2の自動アライメントを作動させる。
【0079】
制御部90は、光源86を点灯させアライメント光束を角膜Ecに投光する(光源86を予め点灯させていてもよい)と共に、その角膜反射光束を受光素子89にて検出する。制御部90は、受光素子89からの受光結果に基づいて移動機構120の駆動を制御し、撮影部4をZ方向に移動させる。
【0080】
例えば、制御部90は、受光素子89から出力される受光信号に基づいて角膜上皮からの反射光束に対応するピークPを検出することによって、受光素子89上における上皮ピークの位置Pzを検出する(
図9参照)。制御部90は、上皮からの反射光束に基づく受光信号のピークが受光素子89上の所定位置(例えば、中心位置)にくるように駆動部6を駆動させる。
【0081】
Zアライメントが一旦完了した後、ずれ量が許容範囲から外れた場合、制御部90は、Z方向のトラッキングを作動させる。例えば、制御部90は、撮像素子84又は受光素子89を用いて得られるアライメントずれの方向とずれ量に基づいて、眼Eと撮影部4との作動距離が適正になるように移動機構120を駆動させる。これにより、一旦許容範囲から外れた位置Pzが許容範囲に戻るため、観察光軸L1は角膜頂点に対して適正なアライメントに復帰される。
【0082】
上記画像取得開始前の位置合わせにおいて、指標像がアライメント完了の許容範囲内に入らないまま、撮影部4が第1の移動限界に到達した場合、制御部90は、センサ200からの検出結果に基づいて、移動限界に達した方向に関して移動機構(100〜120)の移動を停止する。
【0083】
制御部90は、移動限界に達した方向に対応する報知表示をモニタ95上に表示することにより、検者に移動方向を報知する。検者によるアライメントの微調整により移動限界が解除されると、自動トラッキングが再び作動する。
【0084】
前述したアライメント動作によって、XYZ方向のアライメント状態がアライメント完了の条件を満たしたという結果(撮影動作開始のトリガ)に応じて、制御部90は、照明光学系10及び受光光学系30を作動させることにより角膜内皮の静止画像を複数枚取得する。
【0085】
例えば、制御部90は、光源12を連続的に点灯させると共に、光源12から出射された可視照明光によって取得される角膜での反射光を二次元撮像素子44にて検出する。制御部90は、移動機構120の駆動が撮影動作に同期するように,所定のステップにて撮影部4を眼Eに向かって前進させる。撮影部4のZ方向への移動によってZ方向における撮影位置が変更される。撮影部4のZ方向への移動中において、制御部90は、XY方向におけるオートトラッキングの作動を継続する。なお、オートトラッキングの作動時においては、移動機構120の駆動を停止し、XY方向に関するアライメントずれが許容範囲を満たしたとき、移動機構120の駆動を再開するようにしてもよい。
【0086】
制御部90は、撮影部4の前進動作を継続させ、撮像素子44から連続的に出力される画像を随時メモリ92に記憶させていく。二次元撮像素子44は、そのフレームレートに合わせて撮像信号を随時制御部90に出力する。このような動作によって内皮画像が複数取得される。
【0087】
制御部90は、内皮画像の連続取得中において、制御部90は、第1の可動範囲A1より広い第2の可動範囲A2を移動機構110、120の可動範囲として設定する。例えば、制御部90は、画像取得開始の指令信号に応じて、移動機構の可動範囲を拡大させる。
【0088】
撮影部4が第2の移動限界に到達した場合、制御部90は、センサ200からの検出結果に基づいて、移動限界に達した方向に関して移動機構110、120の移動を停止する。なお、制御部90は、移動限界に達した方向に対応する報知表示をモニタ95上に表示してもよい。
【0089】
所定枚数の画像が取得された後、制御部90は、出力画像の内、ある条件(例えば、内皮細胞像が適正に取得されている)を満たす画像を静止画としてメモリ92に記憶させる。制御部90は、予め設定された所定枚数をメモリ92に記憶するようにしてもよい。制御部90は、メモリ92に記憶された撮影画像をモニタ95に出力する。
【0090】
以上のようにすれば、撮影前のアライメント制御及びトラッキング制御によって検者の手間を軽減すると共に、内皮画像の連続取得中において撮影部4が移動限界に達する可能性を軽減できる。このため、アライメントから撮影完了までの流れをスムーズに行うことができる。
【0091】
例えば、撮影前の位置合わせにおいて、移動限界の近くまで撮影部4が移動してしまう場合がありうる。以下では、可動範囲が基準位置から各方向に関して5mmとする。仮に、XYZ方向のアライメントが完了した時点で、既に移動限界近くまで撮影部4が移動していた(例えば、右方向に4.8mm)とすると、移動機構は、撮影部4をその移動方向に関して0.2mmしか移動できない。内皮画像を連続的に取得するとき、眼Eの固視微動等によってその移動方向に関して眼Eが0.2mm以上動いたとすると、撮影部4は、その方向に0.2mmしか移動できないから、撮影部4を眼Eに対してトラッキングさせることができない。
【0092】
そこで、前述のように画像取得の前段階において撮影部4の可動範囲を制限し、画像取得中において撮影部4の可動範囲を広くすることによって、撮影部4は、撮影前の移動限界を超えた範囲へ移動できる。したがって、画像を取得する前段階において、撮影部4が第1の移動限界付近にあった場合であっても、画像取得中において、移動方向に3mmの余りが生じる。このため、移動方向に関して眼Eが2mm移動した場合であっても、撮影部4は移動限界に達することなく、眼Eに対するトラッキングを継続できる。
【0093】
Z方向に関しても、画像を取得する前段階において、撮影部4が第1の移動限界付近にあった場合であっても、画像取得中において、移動方向に関してトラッキングを作動できる程度の余りが生じる。このため、Z方向に撮影部4を移動させながらの画像の連続取得中に、撮影部4が移動限界に達してしまうというケースを回避できる。なお、上記実施形態においては、撮影部4を前進させながら内皮を連続的に取得する構成としたが、撮影部4を眼Eに対して後退させながら内皮を連続的に取得する構成であっても、本実施形態の装置の技術の適用は可能である。
【0094】
上記実施形態においては、XZ方向の各方向に関して撮影部4の可動範囲を変更する構成について説明したが、これに限定されない。本装置は、画像取得を開始するときの基準位置に対する撮影部4の移動方向において可動範囲を広くすればよい。例えば、制御部90は、基準位置に対する撮影部4の移動方向のみに関して可動範囲を広くし、他の方向に関しては特に変更しなくてもよい。制御部90は、第2の可動範囲を設定するセンサを設ける必要はなく、撮影部4が第1の移動限界を越えたときの駆動停止制御を解除するようにしてもよい。
【0095】
上記実施形態においては、静止画像の取得を開始するための所定のトリガ(XYZアライメント完了情報)に応じて可動範囲を変更することにより、撮影に適したアライメント状態において可動範囲が変更される。このため、連続撮影における移動範囲の余地を確実に確保できる。ただし、上記構成に限定されるものではなく、他の構成であっても本装置の技術の適用は可能である。例えば、XYZの各方向のアライメントが完了した時点で、それぞれ、各方向における可動範囲を変更する構成であってもよい。また、第1投影光学系60a,60bによって形成されるアライメント指標を用いたラフなアライメントが完了時点で可動範囲を変更する構成であってもよい。
【0096】
なお、上記実施形態では、角膜内皮細胞撮影装置を例にとって説明したが、これに限定されない。例えば、本装置の技術は、眼底カメラ、光干渉断層計などの眼科撮影装置において、眼の所定部位を連続的に撮影する際の前眼部アライメント及びトラッキングに適用できる。例えば、前眼部観察光学系と眼底カメラ光学系を備える撮影部を持つ眼底カメラにおいて、移動台に対する撮影部4の可動範囲に関して、撮影前に対して連続取得中の可動範囲を広くする構成が設けられる。
【0097】
なお、上記実施形態では、複数の静止画像を取得するときに撮影部4をZ方向に移動させる構成としたが、これに限定されない。例えば、撮影部4をXY方向(例えば、左右方向)に移動させながら複数の静止画像を取得する構成であっても、本装置の技術の適用は可能である。
【0098】
なお、上記実施形態において、静止画像を連続的に取得する構成は、撮像素子のフレームレートにおける1フレーム間隔で連続的に画像を得る構成に限定されない。すなわち、所定間隔(例えば、2フレーム間隔)で静止画像を取得する構成であってもよい。
【0099】
なお、アライメント状態を検出する場合、角膜反射光の検出に限定されない。例えば、制御部90は、前眼部像を処理して瞳孔中心位置を検出し、その検出結果に基づいてアライメントずれを検出するようにしてもよい。
【0100】
なお、上記実施形態では、センサ200からの検出信号に基づいて制御部90が移動機構100、110、120の駆動を制御することによって移動範囲を変更する構成としたが、これに限定されない。例えば、メカニカルな機構により移動台3に対する撮影部4の移動を規制する規制機構を設けるようにしてもよい。規制機構としては、例えば、移動方向に関する電動ロック機構が設けられる。
【0101】
本発明は、以上説明した実施例に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。