特許第5854472号(P5854472)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5854472
(24)【登録日】2015年12月18日
(45)【発行日】2016年2月9日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/36 20060101AFI20160120BHJP
   B41J 2/32 20060101ALI20160120BHJP
   B41J 2/325 20060101ALI20160120BHJP
【FI】
   B41J29/36
   B41J2/32 J
   B41J2/325 C
   B41J2/32 Z
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-147288(P2012-147288)
(22)【出願日】2012年6月29日
(65)【公開番号】特開2014-8686(P2014-8686A)
(43)【公開日】2014年1月20日
【審査請求日】2013年10月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】野寺 啓文
【審査官】 下村 輝秋
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−131947(JP,A)
【文献】 特開2010−005934(JP,A)
【文献】 特開平04−319469(JP,A)
【文献】 特開平07−230517(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J29/00−29/70
B41J2/01−2/215
B41J2/315−2/345
B41J2/42−2/425
B41J2/475−2/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被記録媒体を副走査方向に搬送する媒体搬送手段と、
印刷用インクと消去用インクを一体的に有するインクカートリッジを、前記消去用インクが前記印刷用インクよりも前記副走査方向の上流側に配置されるように用い、前記被記録媒体の主走査方向に移動することで前記被記録媒体に印刷する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対して前記副走査方向の更に上流側に隣接して設けられ、前記被記録媒体に印刷された画像の有無を1ラインずつ検出可能な読取手段と、
前記記録ヘッドを前記主走査方向に駆動させるヘッド駆動手段と、
を備え、
前記被記録媒体の複数のラインのうち前記画像が印刷されていないことを前記読取手段が検出したライン上に前記消去用インクの印刷位置が位置するときに前記印刷用インクを用いて印刷すべき画像データもない場合、前記ヘッド駆動手段は、当該ライン上に前記消去用インクの印刷位置が位置する際に前記記録ヘッドを駆動しない、
画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記被記録媒体の複数のラインのうち前記画像が印刷されていないことを前記読取手段が検出したライン上に前記消去用インクの印刷位置が位置するときに前記印刷用インクを用いて印刷すべき画像データもない場合、前記媒体搬送手段は、前記消去用インクの印刷位置が当該ラインを飛ばすように、前記被記録媒体を一度に2ライン分、搬送する、
画像形成装置。
【請求項3】
被記録媒体を副走査方向に搬送する媒体搬送手段と、
印刷用インクと消去用インクを一体的に有するインクカートリッジを、前記消去用インクが前記印刷用インクよりも前記副走査方向の上流側に配置されるように用い、前記被記録媒体の主走査方向に移動することで前記被記録媒体に印刷する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに対して前記副走査方向の更に上流側に隣接して設けられ、前記被記録媒体に印刷された画像の有無を連続する2つのライン同時に検出可能な読取手段と、
前記記録ヘッドを前記主走査方向に駆動させるヘッド駆動手段と、
を備え、
前記被記録媒体の複数のラインのうち前記画像が印刷されていないことを前記読取手段が検出したライン上に前記消去用インクの印刷位置が位置するときに前記印刷用インクを用いて印刷すべき画像データもない場合、前記媒体搬送手段は、前記消去用インクの印刷位置が当該ラインを飛ばすように、前記被記録媒体を一度に2ライン分、搬送し、
当該搬送後に前記消去用インクの印刷位置が位置するラインに前記画像が印刷されていないことを前記読取手段が検出しており、前記印刷用インクを用いて印刷すべき画像データもない場合、前記ヘッド駆動手段は、当該搬送後の状態で前記記録ヘッドを駆動しない、
画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、資源の有効活用に対する関心の高まりから、両面印刷や、複数ページを1枚に印刷するNin1印刷、裏紙印刷等により、記録紙を節約する動きが広まっている。しかし、一度両面印刷した記録紙は再度使用できない。Nin1印刷は、複数ページを縮小して1枚に収めるため、文字の大きさが元の文字より小さくなる。裏紙印刷は、元々印刷されていた面と、再利用して印刷した面とを間違える恐れもある。
【0003】
特許文献1には、消去ローラと乾燥ローラとを備えるプリンタ装置が開示されている。特許文献1に記載のプリンタ装置は、消去ローラを用いて、印刷済みの面に消去用の液剤を塗布する。そして、プリンタ装置は、乾燥ローラを用いて、液剤を乾燥させる。その後、プリンタ装置は、記録を消去した面に再度印刷する。
【0004】
特許文献2には、プラテンに沿って印字用サーマルヘッド及び消去用サーマルヘッドが並んで配置されている熱転写プリンタが開示されている。特許文献2の熱転写プリンタにおいては、消去用サーマルヘッドによって記録が消去された部分に、印字用サーマルヘッドが再印字を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−286269号公報
【特許文献2】特開平1−44768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のプリンタ装置においては、消去用に特殊な液剤が必要となる。また、消去用の電気、機構部品も必要となる。したがって、通常のプリンタ装置に比べて構成が複雑になるという問題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の熱転写プリンタは、プラテンに沿って、つまり主走査方向に沿って印字用サーマルヘッド及び消去用サーマルヘッドが並んで配置されている。そのため、消去用サーマルヘッドによって記録が消去された部分に、印字用サーマルヘッドが再印字を行うためには、消去用サーマルヘッドが先頭となって、主走査方向にキャリッジが移動する必要がある。そのため、印刷時において、主走査方向におけるキャリッジの移動方向が制限されてしまい、印刷に時間がかかるという問題がある。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、高速かつ簡易な構成で記録済みの被記録媒体に再記録することができる画像形成装置及びその制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様にかかる画像形成装置は被記録媒体を副走査方向に搬送する媒体搬送手段と、印刷用インクと前記被記録媒体の印刷面と同系色の消去用インクとを有するインクカートリッジと、前記被記録媒体の主走査方向に移動可能であり、前記インクカートリッジのインクを用いて、前記被記録媒体に印刷する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを前記主走査方向に駆動させるヘッド駆動手段と、を備え、前記消去用インクは、前記印刷用インクに対して、副走査方向の上流側に配置されているものである。
【0010】
本発明の一態様にかかる画像形成装置の制御方法は、印刷用インクと被記録媒体の印刷面と同系色の消去用インクとを有するインクカートリッジと、前記インクカートリッジのインクを用いて、前記被記録媒体に印刷する記録ヘッドと、を備える画像形成装置の制御方法であって、被記録媒体を副走査方向に搬送させ、前記記録ヘッドを前記被記録媒体の主走査方向に移動させ、前記印刷用インクを前記被記録媒体に印刷する位置よりも副走査方向の上流側において、前記被記録媒体に前記消去用インクを印刷させるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、高速かつ簡易な構成で記録済みの被記録媒体に再記録することができる画像形成装置及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態1にかかる画像形成装置のブロック図である。
図2】実施の形態1にかかるヘッド部の動作を説明するための図である。
図3】実施の形態1にかかる画像形成装置の動作を説明するための図である。
図4】実施の形態1にかかる画像形成装置の動作を説明するための図である。
図5】実施の形態2にかかる画像形成装置のブロック図である。
図6】実施の形態2にかかる画像形成装置の動作を説明するための図である。
図7】実施の形態2にかかる画像形成装置の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置1のブロック図である。画像形成装置1は、熱転写方式を用いて、入力された印刷データを記録紙に印刷可能な熱転写記録装置である。印刷データとは、PC(Personal Computer)やスキャナ等から送信されるデータであって、記録紙に印刷すべき画像の形状や色等を示すデータである。
【0014】
<画像形成装置1の構成>
画像形成装置1は、ヘッド部11と、記録制御部12と、ヘッド駆動部13と、記録紙搬送部14と、を備える。
【0015】
ヘッド部11は、記録紙の記録面上を走査して、画像(文字)を印刷する部分である。ヘッド部11の走査動作について、図2を参照して説明する。ヘッド部11は、軸部15に支持され、記録紙90の記録面上に配置される。ヘッド部11は、軸部15の軸方向に移動可能である。なお、以下の説明においては、記録紙90が搬送される方向(図2の上下方向)を副走査方向とし、副走査方向に略直交する方向(ヘッド部11が移動可能な方向、つまり図2の左右方向)を主走査方向とする。
【0016】
ヘッド部11は、記録ヘッド111と、インクフィルムカートリッジ112と、を備える。記録ヘッド111は、マトリックス状に形成された複数の発熱体を有する。具体的には、記録ヘッド111は、主走査方向にn個、副走査方向に(m×5)個のマトリックスからなる発熱体を有する。例えば、解像度が600dpiの場合、発熱体のピッチは、約0.042mmである。
【0017】
インクフィルムカートリッジ112は、テープ状のインクフィルムを格納している。本実施の形態において、インクフィルムには、白、シアン、マゼンダ、イエロー、黒の5つの色のインクフィルムが帯状に並んでいる。より詳細には、副走査方向の上流側から、白色の帯、シアンの帯、マゼンダの帯、イエローの帯、黒色の帯が並んでいる。なお、副走査方向の上流側とは、記録紙が供給される側であり、記録紙の排出側とは反対側を意味する(図2の下側)。各色の帯の幅は、記録ヘッド111の副走査方向に並ぶ発熱体m個分の長さと対応する。
【0018】
記録制御部12は、CPU(Central Processing Unit)を有し、図示しないメモリに格納された制御プログラムに基づいて、図1に示す各ブロックに制御信号を出力し、画像形成装置1の印刷動作を制御する。
【0019】
具体的には、記録制御部12は、入力された印刷データに基づいて、記録ヘッド111の発熱体に電力を供給する。これにより、記録制御部12は、発熱体に熱転写を実行させる。また、記録制御部12は、ヘッド駆動部13を用いて、ヘッド部11を副走査方向に往復移動させる。さらに、記録制御部12は、記録紙搬送部14に記録紙の搬送を実行させる。
【0020】
ヘッド駆動部13は、記録制御部12の命令に応じて、図示しないモータを用いて、ヘッド部11を副走査方向に移動させる。また、ヘッド駆動部13は、ヘッド部11の移動に合わせて、移動量と同じ長さのインクフィルムをインクフィルムカートリッジ112から巻き取る。
【0021】
記録紙搬送部14は、記録制御部12の命令に応じて、図示しないモータを用いて、記録紙を副走査方向に移動させる。具体的には、記録紙搬送部14は、ヘッド部11が記録紙の主走査方向の一端から他端に移動する毎に、記録ヘッド111の発熱体m個分の距離だけ記録紙を副走査方向に移動させる。つまり、記録紙搬送部14は、ヘッド部11が記録紙の主走査方向の一端から他端に移動する毎に、インクフィルムの帯の幅だけ記録紙を移動させる。
【0022】
<画像形成装置1の動作例>
続いて、図3及び図4を参照して、本実施の形態にかかる画像形成装置1の動作例について説明する。図3及び図4は、記録紙90に記録された画像の変化を示す図であり、時刻t1からt10までの記録紙90の画像の変化を時系列に並べたものである。
【0023】
また、図3及び図4の右端に示した図は、記録紙90と、発熱体と、インクフィルムカートリッジ112とを横から見た図であり、副走査方向における位置関係を示している。上述したように、インクフィルムの各色のラインは、副走査方向の上流側(図3及び図4の下側)から、白色、シアン、マゼンダ、イエロー、黒色と隣接して並んでいる。さらに、各色のインクフィルムに対応して、発熱体111a〜111eが配置されている。
【0024】
つまり、白色(消去色)のインクフィルムは、その他の色(シアン、マゼンダ、イエロー、黒色。以下、印刷色ともいう。)のインクフィルムに対して、副走査方向の上流側に配置されている。このため、記録ヘッド111は、印刷色インクの印刷位置よりも副走査方向の上流側において、記録紙90に白色インクを印刷する。
【0025】
なお、白色インクフィルムと印刷色インクフィルムとは、同じインクフィルム上に形成されている。また、白色用の発熱体111aとその他の色用の発熱体111b〜111eとは、同じ記録ヘッド111上に形成されている。このような構成により、消去用の別部材を必要としないため、画像形成装置1の構成を簡易なものとすることができる。
【0026】
時刻t1において、初期状態として、記録紙90には、左から黒色でマル、バツ、三角、四角の図形が既に印刷されているものとする。画像形成装置1はこれらの図形を消去して、再印刷する。なお、記録ヘッド111は、印刷データに基づいて、白色インクフィルムの副走査方向の幅と略同じ幅であって、主走査方向に延びるライン(ラインL1〜L5)毎に、白色及び印刷色を熱転写する。
【0027】
時刻t2において、記録紙搬送部14は、副走査方向に白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を搬送する。これにより、ラインL1上に、白色のインクフィルムが配置される。
【0028】
ヘッド駆動部13は、ヘッド部11を主走査方向に移動させる。そして、記録制御部12は、白色インクフィルムに対応する発熱体111aに電力を供給する。これにより、記録紙90のラインL1に白色インクが印刷される。その結果、ラインL1に予め印刷されていた画像が消去される。
【0029】
時刻t3において、記録紙搬送部14は、副走査方向に白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を搬送する。これにより、ラインL2上に白色インクフィルムが配置される。ラインL1上にシアン色インクフィルムが配置される。
【0030】
ヘッド駆動部13がヘッド部11を主走査方向に移動させる。そして、記録制御部12は、白色インクフィルムに対応する発熱体111aに電力を供給する。これにより、記録紙90のラインL2に白色インクが印刷される。その結果、ラインL2に予め印刷されていた画像が消去される。
【0031】
また、入力された印刷データには、記録紙90のラインL1にシアン色で印刷するデータがあるものとする。そのため、ヘッド駆動部13は、ヘッド部11を主走査方向に移動させる。そして、記録制御部12は、シアン色インクフィルムに対応する発熱体111bに、印刷データに応じたタイミングで電力を供給する。これにより、時刻t2において画像が消去されたラインL1にシアン色が印刷される。つまり、ヘッド部11が記録紙90の一端から他端に移動する間に、記録紙90のラインL2に白色インクが印刷されると共に、ラインL1の印刷データに応じた位置にシアン色が印刷される。
【0032】
時刻t4において、記録紙搬送部14は、副走査方向に白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を搬送する。これにより、ラインL3上に白色インクフィルムが配置される。ラインL2上にシアン色インクフィルムが配置される。ラインL1上にマゼンダ色インクフィルムが配置される。
【0033】
ヘッド駆動部13がヘッド部11を主走査方向に移動させる。そして、記録制御部12は、白色インクフィルムに対応する発熱体111aに電力を供給する。これにより、記録紙90のラインL3に白色インクが印刷される。その結果、ラインL3に予め印刷されていた画像が消去される。
【0034】
また、入力された印刷データには、記録紙90のラインL1にマゼンダ色で印刷するデータがあるものとする。ラインL2にシアン色で印刷するデータがあるものとする。そのため、ヘッド駆動部13は、ヘッド部11を主走査方向に移動させる。そして、記録制御部12は、シアン色インクフィルムに対応する発熱体111b及びマゼンダ色インクフィルムに対応する発熱体111cに、印刷データに応じたタイミングで電力を供給する。これにより、時刻t2において画像が消去されたラインL1にマゼンダ色が印刷される。また、時刻t3において画像が消去されたラインL2にシアン色が印刷される。なお、時刻t3と同様に、白色、シアン色、及びマゼンダ色は、ヘッド部11が記録紙90の一端から他端に移動する間に同時に印刷される。つまり、時刻t3、t4の間に、ヘッド部11は、記録紙90の主走査方向の両端部を往復する。
【0035】
時刻t5において、記録紙搬送部14は、副走査方向に白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を搬送する。これにより、ラインL4上に白色インクフィルムが配置される。ラインL3上にシアン色インクフィルムが配置される。ラインL2上にマゼンダ色インクフィルムが配置される。ラインL1上にイエロー色インクフィルムが配置される。
【0036】
ヘッド駆動部13がヘッド部11を主走査方向に移動させる。そして、記録制御部12は、白色インクフィルムに対応する発熱体111aに電力を供給する。これにより、記録紙90のラインL4に白色インクが印刷される。その結果、ラインL4に予め印刷されていた画像が消去される。
【0037】
また、入力された印刷データには、記録紙90のラインL1に、イエロー色で印刷するデータがあるものとする。ラインL2にマゼンダ色で印刷するデータがあるものとする。ラインL3にシアン色で印刷するデータがあるものとする。そのため、ヘッド駆動部13は、ヘッド部11を主走査方向に移動させる。また、記録制御部12は、シアン色インクフィルムに対応する発熱体111b、マゼンダ色インクフィルムに対応する発熱体111c、及びイエロー色インクフィルムに対応する発熱体111dに、印刷データに応じたタイミングで電力を供給する。これにより、時刻t2において画像が消去されたラインL1にイエロー色が印刷される。時刻t3において画像が消去されたラインL2にマゼンダ色が印刷される。時刻t4において画像が消去されたラインL3にシアン色が印刷される。
【0038】
時刻t6において、記録紙搬送部14は、副走査方向に白色インクのライン幅だけ記録紙90を搬送する。これにより、ラインL5上に、白色インクフィルムが配置される。ラインL4上に、シアン色インクフィルムが配置される。ラインL3上にマゼンダ色インクフィルムが配置される。ラインL2上にイエロー色インクフィルムが配置される。ラインL1上に黒色インクフィルムが配置される。
【0039】
ヘッド駆動部13がヘッド部11を主走査方向に移動させる。そして、記録制御部12は、白色インクフィルムに対応する発熱体111aに電力を供給する。これにより、記録紙90のラインL5に白色インクが印刷される。その結果、ラインL5に予め印刷されていた画像が消去される。つまり、時刻t1において予め印刷されていた画像の全てが消去される。
【0040】
また、入力された印刷データには、記録紙90のラインL1に黒色で印刷するデータがあるものとする。ラインL2にイエロー色で印刷するデータがあるものとする。ラインL3にマゼンダ色で印刷するデータがあるものとする。ラインL4にシアン色で印刷するデータがあるものとする。そのため、ヘッド駆動部13は、ヘッド部11を主走査方向に移動させる。また、記録制御部12は、シアン色インクフィルムに対応する発熱体111b、マゼンダ色インクフィルムに対応する発熱体111c、イエロー色インクフィルムに対応する発熱体111d、及び黒色インクフィルムに対応する発熱体111eに、印刷データに応じたタイミングで電力を供給する。これにより、時刻t2において画像が消去されたラインL1に黒色が印刷される。時刻t3において画像が消去されたラインL2にイエロー色が印刷される。時刻t4において画像が消去されたラインL3にマゼンダ色が印刷される。時刻t5において画像が消去されたラインL4にシアン色が印刷される。
【0041】
時刻t7において、記録紙搬送部14は、副走査方向に白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を搬送する。これにより、ラインL5上に、シアン色インクフィルムが配置される。ラインL4上に、マゼンダ色インクフィルムが配置される。ラインL3上にイエロー色インクフィルムが配置される。ラインL2上に黒色インクフィルムが配置される。
【0042】
そして、記録制御部12は、シアン色インクフィルムに対応する発熱体111b、マゼンダ色インクフィルムに対応する発熱体111c、イエロー色インクフィルムに対応する発熱体111d、及び黒色インクフィルムに対応する発熱体111eに、印刷データに応じたタイミングで電力を供給する。これにより、時刻t3において画像が消去されたラインL2に黒色が印刷される。時刻t4において画像が消去されたラインL3にイエロー色が印刷される。時刻t5において画像が消去されたラインL4にマゼンダ色が印刷される。時刻t6において画像が消去されたラインL5にシアン色が印刷される。
【0043】
時刻t7〜t10においても同様に、記録紙搬送部14が各時刻において、副走査方向に白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を搬送する。そして、ヘッド駆動部13が、ヘッド部11を主走査方向に移動させている間に、記録制御部12は、印刷データに基づいて、発熱体111b〜111eに電力を供給する。これにより、印刷データに応じた位置に、各印刷色が印刷される。
【0044】
以上のように、本実施の形態にかかる画像形成装置1の構成によれば、記録紙搬送部14が、記録紙90を副走査方向に搬送する。インクフィルムカートリッジ112は、印刷用インクフィルムと、消去用インクフィルムとを備える。そして、消去用インクフィルムは、印刷用インクフィルムに対して、副走査方向の上流側に配置されている。そのため、画像形成装置1は、記録紙90に予め画像が印刷されていても、印刷用インクフィルムよりも上流側において、消去用インクフィルムを用いて当該画像を消去しながら記録紙90を搬送できる。したがって、印刷用インクフィルムが印刷する記録紙90は画像が消去された状態となる。その結果、印刷済みの記録紙90の記録面に再度印刷することができる。
【0045】
また、画像形成装置1は、通常の印刷色に加えて、白色のインクフィルム及びそれに対応する発熱体111aを追加するだけで印刷済みの画像データを消去することができる。そのため、特殊な液剤や構成を必要としない。したがって、低コストで印刷済みの記録紙90の再利用を実現できる。加えて、画像形成装置1の省サイズ化も実現できる。
【0046】
さらに、画像形成装置1においては、白色インクフィルムが、印刷色のインクフィルムに対して副走査方向の上流側に配置されている。そのため、ヘッド部11が主走査方向に1往復する間に、印刷済みの画像データを2ライン分消去できる。例えば、白色インクフィルムが、印刷色のインクフィルムに対して主走査方向に配置されている場合、印刷済みの画像データを消去できるのは、白色インクフィルムが主走査方向の先頭になって移動する場合のみである。そのため、ヘッド部11が主走査方向に1往復する間に、印刷済みの画像データを1ライン分しか消去できない。つまり、本実施の形態にかかる画像形成装置1の構成によれば、消去動作を効率よく行うことができ、印刷時間の短縮を図ることができる。
【0047】
<実施の形態2>
本発明にかかる実施の形態2について説明する。図5は、本実施の形態にかかる画像形成装置2のブロック図である。
【0048】
<画像形成装置2の構成>
画像形成装置2は、図1に示した画像形成装置1の構成に加えて、読取素子21を備える。なお、その他の構成については、画像形成装置1と同様であるため、適宜説明を省略する。
【0049】
読取素子21は、記録ヘッド111の発熱体に隣接して設けられている。より詳細には、読取素子21は、発熱体に対して、副走査方向の上流側に設けられている。読取素子21は、記録紙に画像が印刷されているか否かを検出する。つまり、読取素子21は、記録紙に印刷された画像の有無を検出するセンサである。なお、読取素子21を用いた画像の検出には、公知の技術を用いることができる。例えば、読取素子21は、記録紙の光反射率や色彩情報等に基づいて、記録紙に画像が印刷されているか否かを検出する。
【0050】
ヘッド駆動部13は、読取素子21の検出結果に基づいて、ヘッド部11の主走査方向の移動を制御する。具体的には、記録制御部12が、読取素子21の検出結果に基づいて、ヘッド駆動部13に対して、ヘッド部11を主走査方向に移動させる旨の制御信号を出力する。ヘッド駆動部13は、記録制御部12からの制御信号に応じて、ヘッド部11を主走査方向に移動させる。
【0051】
記録紙搬送部14は、読取素子21の検出結果に基づいて、記録紙の搬送量を変更する。具体的には、記録制御部12が、読取素子21の検出結果に基づいて、記録紙搬送部14に対して、記録紙の搬送量を変更する旨の制御信号を出力する。記録紙搬送部14は、記録制御部12からの制御信号に応じて、記録紙の搬送量を変更する。
【0052】
<画像形成装置2の動作例>
続いて、図6及び図7を参照して、本実施の形態にかかる画像形成装置2の動作例について説明する。なお、図6及び図7は、実施の形態1における図3及び図4に対応する図である。インクフィルムの色順は、図3及び図4に示した順番と同じである。ただし、発熱体111aの副走査方向の上流側に読取素子21が隣接して設けられている点が図3及び図4と異なる。
【0053】
時刻t11において、初期状態として、記録紙90には、黒色で主走査方向に延びる複数の線が予め印刷されているものとする。画像形成装置2はこれらの印刷を消去して、再印刷する。
【0054】
このとき、読取素子21は、白色インクフィルムが配置されたラインの1ライン先と2ライン先のライン上に画像が印刷されているか否かを検出する。図6においては、時刻t11の時点で、読取素子21は、ラインL1とラインL2に画像が印刷されているか否かを検出する。
【0055】
図6においては、白色インクフィルムが配置されたラインの1ライン先のラインL1に画像が印刷されている。読取素子21は、1ライン先に画像が印刷されている旨の検出結果を記録制御部12に出力する。また、読取素子21は、2ライン先に画像が印刷されていない旨の検出結果を記録制御部12に出力する。
【0056】
白色インクフィルムが配置されたラインの1ライン先のラインL1に画像が印刷されているため、白色インクでラインL1に印刷されている画像を消去する必要がある。そのため、記録制御部12は、白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を搬送するように、記録紙搬送部14に指示する。
【0057】
時刻t12において、記録紙搬送部14は、記録制御部12からの指示に応じて、副走査方向に白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を搬送する。これにより、ラインL1上に白色のインクフィルムが配置される。
【0058】
ヘッド駆動部13が、ヘッド部11を主走査方向に移動させる。そして、記録制御部12は、白色インクフィルムに対応する発熱体111aに電力を供給する。これにより、記録紙90のラインL1に白色インクが印刷される。その結果、ラインL1に予め印刷されていた画像が消去される。
【0059】
また、読取素子21は、ヘッド部11が主走査方向に移動している間に、1ライン先(ラインL2)と2ライン先(ラインL3)に画像が印刷されているか否かを検出する。そして、読取素子21は、1ライン先には画像が印刷されておらず、2ライン先には画像が印刷されている旨を、記録制御部12に出力する。
【0060】
記録制御部12は、読取素子21の検出結果に基づいて、1ライン先には画像が印刷されていないことを認識する。つまり、記録制御部12は、1ライン先では、白色インクを印刷する必要がないことを認識する。
【0061】
なお、本例における印刷データには、ラインL1にはシアン色を印刷すべきデータが含まれていないものとする。このため、記録制御部12は、印刷データに基づいて、現在白色が印刷されたライン(ラインL1)にシアン色で印刷すべきデータが無いことを認識する。したがって、記録紙搬送部14によって、記録紙90が副走査方向に1ライン搬送されたとしても、主走査方向にヘッド部11を移動させる必要がない。
【0062】
よって、記録制御部12は、ヘッド駆動部13に対して、ラインL2上に白色インクフィルムが配置されている状態でヘッド部11を主走査方向に移動させない旨の指示を出力する。また、記録制御部12は、記録紙搬送部14に対して、2ライン分、つまり、白色インクフィルムのライン幅の2倍の距離だけ記録紙90を副走査方向に搬送する旨の指示を出力する。
【0063】
時刻t13において、記録紙搬送部14は、副走査方向に白色インクのライン幅の2倍だけ記録紙90を搬送する。これにより、ラインL3上に白色インクフィルムが配置される。ラインL2上にシアン色インクフィルムが配置される。ラインL1上にマゼンダ色インクフィルムが配置される。つまり、図6のtxに示すように、時刻t12から記録紙90が1ラインだけ進んだ状態は飛ばされる。
【0064】
ヘッド駆動部13は、ヘッド部11を主走査方向に移動させる。そして、記録制御部12は、白色インクフィルムに対応する発熱体111aに電力を供給する。これにより、記録紙90のラインL3に白色インクが印刷される。その結果、ラインL3に予め印刷されていた画像が消去される。
【0065】
また、入力された印刷データには、記録紙90のラインL1にマゼンダ色で印刷するデータがあるものとする。ラインL2にシアン色で印刷するデータがあるものとする。そのため、記録制御部12は、シアン色インクフィルムに対応する発熱体111b及びマゼンダ色インクフィルムに対応する発熱体111cに、印刷データに応じたタイミングで電力を供給する。これにより、時刻t12において画像が消去されたラインL1にマゼンダ色が印刷される。ラインL2にシアン色が印刷される。
【0066】
読取素子21は、1ライン先(ラインL4)と2ライン先(ラインL5)に画像が印刷されているか否かを検出する。そして、読取素子21は、1ライン先には画像が印刷されておらず、2ライン先には画像が印刷されている旨を、記録制御部12に出力する。
【0067】
記録制御部12は、読取素子21の検出結果に基づいて、1ライン先には画像が印刷されていないことを認識する。つまり、記録制御部12は、1ライン先では、白色インクを印刷する必要がないことを認識する。
【0068】
ただし、本例における印刷データには、ラインL3にはシアン色を印刷すべきデータが含まれているものとする。このため、記録制御部12は、印刷データに基づいて、現在白色が印刷されたライン(ラインL3)にシアン色で印刷すべきデータがあることを認識する。したがって、記録紙90が副走査方向に1ライン搬送された後に、シアン色を印刷するために主走査方向にヘッド部11を移動させる必要がある。
【0069】
よって、記録制御部12は、ヘッド駆動部13に対して、ラインL3上にシアン色インクフィルムが配置されている状態で、ヘッド部11を主走査方向に移動させる旨の指示を出力する。記録制御部12は、記録紙搬送部14に対して、1ライン分、つまり、白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を副走査方向に搬送する旨の指示を出力する。
【0070】
時刻t14において、記録紙搬送部14は、副走査方向に白色インクのライン幅だけ記録紙90を搬送する。これにより、ラインL4上に白色インクフィルムが配置される。ラインL3上にシアン色インクフィルムが配置される。ラインL2上にマゼンダ色インクフィルムが配置される。ラインL1上にイエロー色インクフィルムが配置される。
【0071】
入力された印刷データには、記録紙90のラインL1にイエロー色で印刷するデータがあるものとする。ラインL2にマゼンダ色で印刷するデータがあるものとする。ラインL3にシアン色で印刷するデータがあるものとする。そのため、ヘッド駆動部13は、ヘッド部11を主走査方向に移動させる。また、記録制御部12は、シアン色インクフィルムに対応する発熱体111b、マゼンダ色インクフィルムに対応する発熱体111c、及びイエロー色インクフィルムに対応する発熱体111dに、印刷データに応じたタイミングで電力を供給する。これにより、時刻t12において画像が消去されたラインL1にイエロー色が印刷される。ラインL2にマゼンダ色が印刷される。時刻t13において画像が消去されたラインL3にシアン色が印刷される。
【0072】
なお、時刻t14においては、読取素子21が検出した通り、消去すべき画像データは印刷されていない。そのため、記録制御部12は、読取素子21の検出結果に基づいて、白色インクフィルムに対応する発熱体111aには、電力を供給しない。これにより、ヘッド部11が主走査方向に移動する間に、上記の印刷色(シアン色、マゼンダ色、イエロー色)の印刷は行われるが、白色の印刷は行われない。
【0073】
時刻t15、t16、t18においても同様に、記録紙搬送部14が各時刻において、副走査方向に白色インクフィルムのライン幅だけ記録紙90を搬送する。そして、ヘッド駆動部13が、ヘッド部11を主走査方向に移動させている間に、記録制御部12は、印刷データに基づいて、発熱体111b〜111eに電力を供給する。これにより、印刷データに応じた位置に、各印刷色が印刷される。
【0074】
ただし、時刻t17においては、時刻t13と同様に、記録紙90が副走査方向に1ライン搬送されたとしても、印刷色及び白色インクを印刷する必要がない。よって、記録制御部12は、ヘッド駆動部13に対して、ヘッド部11を主走査方向に移動させない旨の指示を出力する。また、記録制御部12は、読取素子21の検出結果及び印刷データに基づいて、記録紙搬送部14に対して、2ライン分、つまり、白色インクフィルムのライン幅の2倍の量だけ記録紙90を副走査方向に搬送する旨の指示を出力する。つまり、図7のtyに示すように、時刻t16から記録紙90が1ラインだけ進んだ状態は飛ばされる。
【0075】
以上のように、本実施の形態にかかる画像形成装置2の構成によれば、読取素子21が、白色インクフィルムが配置されたラインの1ライン先の画像データの有無を検出する。そして、ヘッド駆動部13は、読取素子21の検出結果と入力された印刷データとに基づいて、記録ヘッド111の主走査方向の移動を制御する。つまり、ヘッド駆動部13は、消去すべき画像データが無く、かつ、印刷色を印刷すべきデータも無い場合に、記録ヘッド111を主走査方向に移動させない。そのため、消去すべき画像データの有無に拘らず消去動作を行う印刷動作に比べて、記録ヘッド111の無駄な動作を省略することができる。その結果、印刷時間を短縮することができる。
【0076】
また、記録紙搬送部14は、読取素子21の検出結果と入力された印刷データとに基づいて、記録紙90の副走査方向の搬送量を制御する。つまり、記録紙搬送部14は、消去すべき画像データが無く、かつ、印刷色を印刷すべきデータも無い場合に、記録制御部12の指示に応じて、記録紙90を一度に2ライン搬送させる。その結果、印刷時間をさらに短縮することができる。
【0077】
また、読取素子21が、白色インクフィルムが配置されたラインの1ライン先だけでなく、2ライン先の画像データの有無まで検出する。これにより、さらに印刷時間を短縮することができる。
【0078】
具体的には、読取素子21が1ライン先の画像データのみを検出する構成について考えると、1ライン先に消去すべき画像データが無い場合、その1ライン分は飛ばすことができる。しかし、飛ばした後に白色インクフィルムが配置されるラインにおいては、画像データの有無は検出されていないため、画像データの有無に拘らず、消去動作を行う必要がある。
【0079】
これに対して、読取素子21が2ライン先(第2のライン)の画像データの有無まで検出することにより、記録制御部12は、1ライン飛ばした後に白色インクフィルムが配置されるライン(第2のライン)の画像データの有無も認識できる。そのため、ヘッド駆動部13は、2ライン先(第2のライン)に消去すべき画像が無い場合、1ライン飛ばした後(つまり、白色インクフィルムが第2のライン上に配置された場合)においても、主走査方向にヘッド部11を移動させない。これにより、さらに印刷時間を短縮することができる。勿論、読取素子21は、白色インクフィルムが配置されたラインの2ライン以上先まで画像の有無を検出してもよい。
【0080】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更及び組み合わせをすることが可能である。例えば、上記の説明においては、画像形成装置1、2が熱転写方式を用いて印刷を行う場合について説明したが、これに限られるものではなく、インクジェット方式の印刷方法にも適用可能である。ただし、十分なインクの速乾性が必要であるため、画像形成装置は、熱転写方式であることが好ましい。
【0081】
また、上述した実施の形態においては、被記録媒体として紙を用いていたが、これに限られるものではない。被記録媒体は、印刷可能な媒体であれば、紙以外の成分を含むフィルムやシートであってもよい。
【0082】
さらに、上述した実施の形態においては、消去色として白色を用いていたが、これに限られるものではない。消去色は、記録紙(被記録媒体)と同系色の色であればよく、白色以外の色であってもよい。
【符号の説明】
【0083】
1、2 画像形成装置
11 ヘッド部
12 記録制御部
13 ヘッド駆動部
14 記録紙搬送部
15 軸部
21 読取素子
90 記録紙
111 記録ヘッド
112 インクフィルムカートリッジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7