特許第5854556号(P5854556)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5854556
(24)【登録日】2015年12月18日
(45)【発行日】2016年2月9日
(54)【発明の名称】水分量検出ユニット
(51)【国際特許分類】
   G01N 27/22 20060101AFI20160120BHJP
   A01F 12/60 20060101ALI20160120BHJP
【FI】
   G01N27/22 B
   A01F12/60
【請求項の数】3
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-137095(P2012-137095)
(22)【出願日】2012年6月18日
(65)【公開番号】特開2014-2022(P2014-2022A)
(43)【公開日】2014年1月9日
【審査請求日】2015年2月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109427
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 活人
(74)【代理人】
【識別番号】100114410
【弁理士】
【氏名又は名称】大中 実
(74)【代理人】
【識別番号】100108992
【弁理士】
【氏名又は名称】大内 信雄
(72)【発明者】
【氏名】門田 浩
【審査官】 松谷 洋平
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭55−066748(JP,A)
【文献】 特開昭54−155895(JP,A)
【文献】 実開昭58−012532(JP,U)
【文献】 特開2000−168891(JP,A)
【文献】 実開昭56−043828(JP,U)
【文献】 特開昭55−068414(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 27/00−27/10
G01N 27/14−27/24
A01F 12/60
B65G 65/48
G01N 1/00− 1/44
JSTPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方及び下方が開口とされた収容空間を有し且つ前記収容空間を横方向一方側に開く設置開口が設けられた定量ケースと、前記収容空間に臨むように前記設置開口に配置される静電容量式センサと、前記設置開口への前記センサの配置を許容しつつ前記上方開口及び下方開口を覆うように、前記横方向に沿った回転軸線回り相対回転可能に前記定量ケースに外挿されたロータリーシャッターと、前記ロータリーシャッターを前記回転軸線回りに駆動させる電動モータとを備え、
前記ロータリーシャッターには、前記収容空間の上方開口及び下方開口をそれぞれ開放可能な受入開口及び放出開口が設けられ、
前記ロータリーシャッターは、前記回転軸線回りに、前記定量ケースの下方開口を閉塞しつつ上方開口を前記受入開口を介して外部に開放する受入位置と、前記定量ケースの上方開口及び下方開口の双方を閉塞する定量保持位置と、前記定量ケースの上方開口を閉塞しつつ下方開口を前記放出開口を介して外部に開放する放出位置とを取り得ることを特徴とする水分量検出ユニット。
【請求項2】
前記ロータリーシャッターの横方向他方側に固着された回転プレートと、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレートから横方向他方側へ延びる回転軸と、前記回転軸を軸線回り回転自在に支持する支持部材とを備え、
前記電動モータは、出力軸が前記回転プレートの外周縁に設けられた歯部と作動的に係合された状態で前記支持部材に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の水分量検出ユニット。
【請求項3】
前記回転プレートに被検出体が設けられており、
前記ロータリーシャッターが受入位置、定量保持位置及び放出位置の際に前記被検出体を検出するように配置された3つの検出部材が備えられていることを特徴とする請求項2に記載の水分量検出ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀粒等の検査対象物の水分量を検出する水分量検出ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
穀粒等の検査対象物の水分量を検出する水分量検出ユニットとして、一対の電極ローラを有し、検査対象物を前記一対の電極ローラ間で圧砕しつつ当該一対の電極ローラ間の電気抵抗値を検出する電気抵抗式のユニットが提案されている(下記特許文献1参照)。
【0003】
前記特許文献1に記載の電気抵抗式ユニットは、穀粒等の検査対象物の水分量を精度良く検出できる点において有用であるが、水分量の検出に際し検査対象物を圧砕しなければなら無い為、検査頻度に応じて廃棄しなければならない検査対象物の量も増えてしまう。
【0004】
さらに、収容スペースに収容される収容物の一部の水分量を検出する形態、例えば、グレンタンクに投入される穀粒の一部の水分量を検出する形態に前記特許文献1に記載の水分量検出ユニットを用いると、前記一対の電極ローラによって圧砕された後の検査対象物と前記収容タンク内に収容されている圧砕されていない通常の収容物とが混入することを防止する為に、圧砕された後の検査対象物を収容スペースから排出させる為の構造が別途に必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4493015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、検査対象物を圧砕すること無く、水分量を高精度に検出することができる水分量検出ユニットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するために、上方及び下方が開口とされた収容空間を有し且つ前記収容空間を横方向一方側に開く設置開口が設けられた定量ケースと、前記収容空間に臨むように前記設置開口に配置される静電容量式センサと、前記設置開口への前記センサの配置を許容しつつ前記上方開口及び下方開口を覆うように、前記横方向に沿った回転軸線回り相対回転可能に前記定量ケースに外挿されたロータリーシャッターと、前記ロータリーシャッターを前記回転軸線回りに駆動させる電動モータとを備え、前記ロータリーシャッターには、前記収容空間の上方開口及び下方開口をそれぞれ開放可能な受入開口及び放出開口が設けられ、前記ロータリーシャッターは、前記回転軸線回りに、前記定量ケースの下方開口を閉塞しつつ上方開口を前記受入開口を介して外部に開放する受入位置と、前記定量ケースの上方開口及び下方開口の双方を閉塞する定量保持位置と、前記定量ケースの上方開口を閉塞しつつ下方開口を前記放出開口を介して外部に開放する放出位置とを取り得るように構成された水分量検出ユニットを提供する。
【0008】
好ましくは、前記水分量検出ユニットは、さらに、前記ロータリーシャッターの横方向他方側に固着された回転プレートと、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレートから横方向他方側へ延びる回転軸と、前記回転軸を軸線回り回転自在に支持する支持部材とを備え得る。
この場合、前記電動モータは、出力軸が前記回転プレートの外周縁に設けられた歯部と作動的に係合された状態で前記支持部材に支持され得る。
【0009】
より好ましくは、前記回転プレートには被検出体が設けられ、前記水分量検出ユニットには、さらに、前記ロータリーシャッターが受入位置、定量保持位置及び放出位置の際に前記被検出体を検出するように配置された3つの検出部材が備えられる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る水分量検出ユニットによれば、静電容量式センサが収容空間に臨むように装着された状態の定量ケースに外挿されるロータリーシャッターが、電動モータによって作動的に回転されることで、回転軸線回りに、前記収容空間の下方開口を閉塞しつつ上方開口を当該ロータリーシャッターに形成された受入開口を介して外部に開放させる受入位置と、前記上方開口及び下方開口の双方を閉塞する定量保持位置と、前記上方開口を閉塞しつつ下方開口を当該ロータリーシャッターに形成された放出開口を介して外部に開放させる放出位置とをとり得るので、穀粒等の検査対象物の水分量を、当該検査対象物を圧砕すること無く高精度に検出することができる。
又、単一の前記ロータリーシャッターを回転軸線回りに位置変化させることで、前記定量ケースの状態を切り替えることができるので、前記定量ケースの状態を切り替える為の前記電動モータの制御の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の一実施の形態に係る水分量検出ユニットの分解斜視図である。
図2図2は、前記水分量検出ユニットの要部の斜視図である。
図3図3は、前記要部を分解させた状態の前記水分量検出ユニットの分解斜視図である。
図4図4は、図3に示された状態の前記水分量検出ユニットを図3とは異なる方向から視た分解斜視図である。
図5図5は、前記要部の分解断面斜視図である。
図6図6は、前記水分量検出ユニットにおける定量ケースの斜視図である。
図7図7は、前記水分量検出ユニットにおける前記定量ケース及びロータリーシャッター近傍の分解斜視図である。
図8図8は、図7に示す前記定量ケース及び前記ロータリーシャッター近傍を図7とは異なる方向から視た分解斜視図である。
図9図9は、前記水分量検出ユニットを前記ロータリーシャッターの回転軸線と直交する垂直切断面で切った断面斜視図であり、前記ロータリーシャッターが前記回転軸線回り第1位置(受入位置)に位置されている状態を示している。
図10図10は、図9に対応した断面斜視図であり、前記ロータリーシャッターが前記回転軸線回り第2位置(定量保持位置)に位置されている状態を示している。
図11図11は、図9及び図10に対応した断面斜視図であり、前記ロータリーシャッターが前記回転軸線回り第3位置(放出位置)に位置されている状態を示している。
図12図12は、前記水分量検出ユニットを前記ロータリーシャッターの回転軸線を通る垂直切断面で切った断面斜視図である。
図13図13は、前記水分量検出ユニットにおける前記定量ケース、前記ロータリーシャッター、静電容量式センサ及び案内部材を組み付けた状態の一部断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る水分量検出ユニットの好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施の形態に係る水分量検出ユニット100の分解斜視図を示す。
図2に、前記水分量検出ユニット100における要部120の斜視図を示す。
さらに、図3に、前記要部120を分解させた状態の前記水分量検出ユニット100の分解斜視図を示す。
又、図4に、図3に示す状態を図3とは異なる方向から視た前記水分量検出ユニット100分解断面図を示す。
【0013】
図1図4に示すように、前記水分量検出ユニット100は、定量ケース125と、静電容量式センサ190と、ロータリーシャッター130と、電動モータ200とを有している。
【0014】
図5に、前記要部120の分解断面斜視図を示す。
又、図6に、前記定量ケース125の斜視図を示す。
図3図6に示すように、前記定量ケース125は、上方及び下方が開口とされた収容空間126と、前記収容空間126を横方向一方側に開く設置開口127とを有している。
【0015】
具体的には、前記定量ケース125は、図5及び図6に示すように、横方向及び上下方向に沿った第1側壁125(1)と、前記第1側壁125(1)と対向配置された第2側壁125(2)と、前記第1及び第2側壁125(1)、125(2)の横方向一方側の端部同士を連結する第3側壁125(3)と、前記第1及び第2側壁125(1)、125(2)の横方向他方側の端部同士を連結する第4側壁125(4)とを有している。
【0016】
前記第1〜第4側壁125(1)〜125(4)が、上方及び下方が開口とされた前記収容空間126を形成しており、前記第3側壁125(3)に前記設置開口127が設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記第3側壁125(3)に横方向一方側へ膨出された膨出部128が設けられており、前記膨出部128に前記設置開口127が設けられている。
【0017】
前記静電容量式センサ190は、図5に示すように、前記収容空間126に臨むように前記設置開口127に配置され、これにより、前記収容空間126に貯留された穀粒等の検査対象物の静電容量を検出可能となっている。
【0018】
図7に、前記定量ケース125及び前記ロータリーシャッター130近傍の分解斜視図を示す。
又、図8に、図7とは異なる方向から視た前記定量ケース125及び前記ロータリーシャッター130近傍の分解斜視図を示す。
【0019】
図3図5及び図7図8に示すように、前記ロータリーシャッター130は、前記設置開口127への前記センサ190の抜き差しを許容しつつ前記上方開口126a及び下方開口126bを覆うように、前記横方向に沿った回転軸線回り相対回転可能に前記定量ケース125に外挿されており、前記電動モータ200によって作動的に前記回転軸線回りに回転される。
【0020】
前記ロータリーシャッター130は、前記横方向一方側が開放された中空の円筒状のシャッター本体131と、前記シャッター本体131の内外を連通する受入開口132a及び放出開口132bとを有している。
前記受入開口132a及び前記放出開口132bは以下のように配置されている。
【0021】
図9図11に、前記水分量検出ユニット100を前記回転軸線と直交する垂直切断面で切った断面斜視図を示す。
なお、図9図11は、それぞれ、前記ロータリーシャッター130が前記回転軸線回り第1位置(受入位置)、第2位置(定量保持位置)及び第3位置(放出位置)に位置された状態を示している。
【0022】
図9に示すように、前記ロータリーシャッター130が受入位置に位置されると、前記定量ケース125の前記下方開口126bは前記シャッター本体131によって閉塞されつつ、前記定量ケース125の前記上方開口126aが前記受入開口132aを介して外部に開放される。
【0023】
この状態は、上方から供給される検査対象物を前記収容空間126内に受け入れ可能な前記定量ケース125の受入状態である。
【0024】
図10に示すように、前記ロータリーシャッター130が定量保持位置に位置されると、前記定量ケース125の前記上方開口126a及び前記下方開口126bの双方共に前記シャッター本体131によって閉塞される。
【0025】
この状態は、前記収容空間126内に既に貯留されている検査対象物を保持しつつ、新たな検査対象物の前記収容空間126への受け入れを拒否する前記定量ケース125の定量保持状態である。
【0026】
図11に示すように、前記ロータリーシャッター130が放出位置に位置されると、前記定量ケース125の前記上方開口は前記シャッター本体131によって閉塞されつつ、前記定量ケース125の前記下方開口126bは前記放出開口132bを介して外部に開放される。
【0027】
この状態は、前記収容空間126への新たな検査対象物の受け入れを拒否しつつ、前記収容空間126内に既に貯留されている検査対象物を放出する前記定量ケース125の放出状態である。
【0028】
斯かる構成の前記水分量検出ユニット100によれば、検出対象物を圧砕する必要がない前記静電容量式センサ190を用いつつ、簡単な構造で検査対象物の水分量を精度良く検出することができる。
【0029】
即ち、前記静電容量式センサ190は、検出対象物の静電容量を検出する。
ここで、前記静電容量式センサ190によって検出される検査対象物の静電容量は、当該検査対象物が含有する水分量によっても変動するが、検出時点での検査対象物の容量によっても変動する。
つまり、静電容量に基づいて検査対象物の水分量を算出する為には、前記静電容量式センサ190が静電容量を検出する際の検査対象物の容量を把握しておく必要がある。
【0030】
この点に関し、本実施の形態に係る前記水分量検出ユニット100は、検査対象物を前記収容空間126によって画される一定量とした状態で、前記静電容量式センサ190によって当該一定量の検査対象物の静電容量を検出することができる。
従って、前記静電容量式センサ190を用いつつ、検査対象物の水分量を精度良く検出することができる。
【0031】
さらに、本実施の形態においては、単一の前記ロータリーシャッター130を回転軸線回りに回転させることによって、前記定量ケース125の受入状態、定量保持状態及び放出状態を切り替えることができる。
従って、前記定量ケースの状態を変化させる為の制御構造の簡略化を図ることができる。
【0032】
具体的には、前記水分量検出ユニット100は、図3図5及び図7図11に示すように、さらに、前記ロータリーシャッター130の横方向他方側に固着された回転プレート135と、前記回転軸線上に位置するように前記回転プレート135から横方向他方側へ延びる回転軸140と、前記回転軸140を軸線回り回転自在に支持する支持部材145とを備えている。
【0033】
そして、前記電動モータ200は、出力軸202が前記回転プレート135の外周縁に設けられた歯部136と作動的に係合された状態で前記支持部材145に支持されている。
【0034】
詳しくは、図7図11に示すように、前記電動モータ200は、モータ本体201と前記モータ本体201から横方向一方側へ延在された出力軸202とを有しており、前記出力軸202に設けられた出力ギヤ203が前記歯部136に係合している。
【0035】
斯かる構成により、前記電動モータ200の作動制御を行うことで、前記回転プレート135を前記回転軸140の軸線回りに回転させ、これにより、前記ロータリーシャッター130を前記回転軸線回りに回転させることができる。
【0036】
本実施の形態に係る前記水分量検出ユニット100は、図9図11に示すように、さらに、3つのマイクロスイッチ150a〜150cを有しており、前記3つのマイクロスイッチ150a〜150cによって前記ロータリーシャッター130の前記回転軸線回りの位置を検出し得るように構成されている。
【0037】
詳しくは、前記回転プレート135には被検出体137が設けられている。
本実施の形態においては、前記被検出体137は、前記回転プレート135の外周縁のうち前記歯部136が設けられた領域以外の領域に、径方向外方へ突出された凸部とされている。
【0038】
そして、前記3つのマイクロスイッチ150a〜150cは、前記ロータリーシャッター130が受入位置、定量保持位置及び放出位置に位置された際に、それぞれ、前記被検出体137と当接するように、配置されている。
【0039】
当然ながら、前記被検出体137を、前記回転軸140又は前記ロータリーシャッター135に設けることも可能である。
又、検出部材として、前記マイクロスイッチ150a〜150cに代えて、光学式センサ又はポテンショメータを用いることも可能である。
【0040】
図3図4及び図9図11に示すように、本実施の形態に係る前記水分量検出ユニット100は、さらに、前記定量ケース125、前記ロータリーシャッター130、前記静電容量式センサ190及び前記電動モータ200を覆うカバー110と、前記カバー110に形成された受入口110aを介して前記カバー110内に投入される検査対象物を前記ロータリーシャッター130によって覆われた状態の前記定量ケース125の上方開口126aへ案内する案内部材115とを備えている。
【0041】
前記カバー110は、上方に開く受入口110a及び下方に開く放出口110bを有している。
詳しくは、図1図3図4及び図9図11に示すように、前記カバー110は、側壁111と前記側壁111の上方を閉塞する上壁112とを有し、前記側壁111の下方開口が前記放出口110bを形成している。
【0042】
図12に、前記水分量検出ユニット100を前記回転軸線を通る垂直切断面で切った断面斜視図を示す。
図1図3図4及び図9図12に示すように、前記案内部材115は、前記受入口110aから前記カバー110内に投入された検査対象物を前記定量ケース125の上方開口へ案内しつつ、余剰の検査対象物及び前記定量ケース125が定量保持状態又は放出状態とされている際に前記受入口110aから前記カバー110内に投入された検査対象物を、前記カバー110の放出口110bへ案内するように構成されている。
【0043】
具体的には、前記案内部材115は、図9図12に示すように、前記定量ケース125の前記第1側壁125(1)、前記第3側壁125(3)及び前記第4側壁125(4)とそれぞれ平面視において略同一位置に配置される第1壁面115(1)、第3壁面115(3)及び第4壁面115(4)と、前記第1、第3及び第4壁面115(1)、115(3)、115(4)と共働して上下に延びる案内空間を形成する第2壁面115(2)とを有している。
【0044】
前記第1壁面115(1)は、図9図12等に示すように、下端部が前記第1側壁125(1)に対応した位置において前記ロータリーシャッター130の外表面に実質的に突き合わされ且つ上端部が前記カバー110の内表面に実質的に突き合わされている。
【0045】
図13に、前記定量ケース125、前記ロータリーシャッター130、前記センサ190及び前記案内部材115を組み付けた状態の一部断面斜視図を示す。
図13に示すように、前記第3壁面115(3)は、前記第1壁面115(1)の横方向一方側の端部から前記回転軸線と直交する方向へ延びており、下端部が前記第3側壁125(3)に対応した位置で前記ロータリーシャッター130の外表面に実質的に突き合わされる弧状とされたメイン領域116aと前記メイン領域116aから前記ロータリーシャッター130とは離間する方向へ延びる延在領域116bとを有している。
【0046】
前記第4壁面115(4)は、前記第3壁面115(3)に対応した構成を有している。
即ち、前記第4壁面115(4)は、図9図11に示すように、前記第3壁面115(3)と対向するように前記第1壁面115(1)の横方向他方側の端部から前記回転軸線と直交する方向へ延びており、下端部が前記第4側壁125(4)に対応した位置で前記ロータリーシャッター130の外表面に実質的に突き合わされる弧状とされたメイン領域117aと前記メイン領域117aから前記ロータリーシャッター130とは離間する方向へ延びる延在領域117bとを有している。
【0047】
前記第2壁面115(2)は、図9図11等に示すように、前記第3及び第4壁面115(3)、115(4)における前記第1壁面115(1)とは反対側の端部同士を連結しており、前記定量ケース125の収容空間を介さずに前記カバー110の受入口110a及び放出口110bを連通するバイパス通路を形成するように前記ロータリーシャッター130から離間されている。
【符号の説明】
【0048】
100 水分量検出ユニット
110a 受入口
110b 放出口
125 定量ケース
126 収容空間
126a 上方開口
126b 下方開口
127 設置開口
130 ロータリーシャッター
132a 受入開口
132b 放出開口
135 回転プレート
136 歯部
137 被検出体
140 回転軸
145 支持部材
150a〜150c マイクロスイッチ(検出部材)
190 静電容量式センサ
200 電動モータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13