(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、
図1〜
図10を参照して、本発明によるマシニングセンタの実施の形態を説明する。
図1を参照すると、本発明の実施の形態によるパレット交換装置10を備えた工作機械100は、横形マシニングセンタとして構成されており、工場の床面に固定されるベッド102、該ベッド102の後方部分(
図1の右方部分)の上面にX軸送り機構を介して左右方向(X軸方向)に移動可能に取付けられたコラム104、該コラム104の前面にY軸送り機構を介して上下方向(Y軸方向)に移動可能に取付けられた主軸頭106、ベッド102の前方部分の上面にZ軸送り機構を介して前後方向(Z軸方向)に移動可能に取付けられたB軸ベース110を具備する。主軸頭106には、主軸108が水平の回転軸線Osを中心に回転可能に支持されており、該主軸108の先端部に工具Tが取付けられる。B軸ベース110には、B軸テーブル112が鉛直方向の回転送り軸(B軸)を中心として±180°の回転角で回転可能に支持されており、B軸ベース110内にはB軸送り機構としてのサーボモーター(図示せず)が組込まれている。
【0013】
X軸送り機構は、ベッド102の上面において左右方向に水平に延設された一対のX軸ガイドレール102a、該X軸ガイドレール102a沿いに摺動可能にコラム104の下面に取付けられたガイドブロック(図示せず)、ベッド102内においてX軸方向に延設されたX軸ボールねじ(図示せず)、コラム104の下端部分に取付けられ前記X軸ボールねじに係合するナット(図示せず)、および、前記X軸ボールねじの一端に連結され該X軸ボールねじを回転駆動するサーボモータ(図示せず)を具備することができる。
【0014】
同様に、Y軸送り機構は、コラム104内に鉛直に延設された一対のY軸ガイドレール(図示せず)、該Y軸ガイドレール沿いに摺動可能に主軸頭106に取付けられたガイドブロック(図示せず)、コラム104内においてY軸方向に延設されたY軸ボールねじ(図示せず)、主軸頭106に取付けられ前記Y軸ボールねじに係合するナット(図示せず)、および、前記Y軸ボールねじの一端に連結され該Y軸ボールねじを回転駆動するサーボモータ(図示せず)を具備することができる。
【0015】
同様に、Z軸送り機構は、ベッド102の上面において前後方向に水平かつX軸ガイドレール102aに対して垂直に延設された一対のZ軸ガイドレール102b、該Z軸ガイドレール102b沿いに摺動可能にB軸ベース110の下面に取付けられたガイドブロック(図示せず)、ベッド102内においてZ軸方向に延設されたZ軸ボールねじ(図示せず)、B軸ベース110の下面に取付けられ前記Z軸ボールねじに係合するナット(図示せず)、および、前記Z軸ボールねじの一端に連結され該Z軸ボールねじを回転駆動するサーボモータ(図示せず)を具備することができる。
【0016】
B軸テーブル112の上面にはC軸ベース114が固定されており、該C軸ベース114には、鉛直なパレット取付面を有したC軸テーブル116が水平の回転送り軸であるC軸を中心として回転可能に取付けられている。C軸ベース114内にはC軸テーブル116のC軸送り機構としてサーボモーター(図示せず)が組込まれている。C軸テーブル116のパレット取付面には、ワークWを取付けたパレットAが着脱可能に固定される。なお、C軸テーブル116は、パレットAが該C軸テーブル116に固定されたときに、パレットAのワーク取付面がB軸に一致するようになっている。C軸テーブル116は特許請求の範囲のテーブルに相当する。
【0017】
こうして、マシニングセンタ100は、直線送り軸であるX軸、Y軸、Z軸の直交3軸に、B軸およびC軸の回転2軸を加えた計5軸の送り軸を有したマシニングセンタとなっている。なお、後述するように、C軸テーブル116からパレットAを取り外すB軸テーブル112のZ軸上の位置を第1パレット交換位置と定義し、C軸テーブル116にパレットBを取付けるB軸テーブル112のZ軸上の位置を第2パレット交換位置と定義する。
【0018】
パレット交換装置(APC)10は、マシニングセンタ100のベッド102の前方部分(
図1の左方部分)に固定されたAPCベース12(請求項6の基台に相当)、パレットローディングステーション(PLS)14、傾斜した旋回軸線Oを中心として旋回可能かつ鉛直方向に昇降可能にAPCベース12に取付けられた交換アーム16、交換アーム16とC軸テーブル116との間でパレットAを移送するトラバーサ18を具備している。交換アーム16は、2本の腕部分16a、16bを有して概ねL字型に形成されており、各腕部分16a、16bの先端部分にパレット把持部17と、パレット係止機構50とが設けられている(
図5、6)。また、旋回軸線Oは、主軸108の回転軸線Osを含む鉛直面内で水平軸線から45°上方に延びている。
【0019】
パレットローディングステーション14には、Z軸方向に往復動可能に設けられたPLSテーブル130、該PLSテーブル130の移動手段としての油圧シリンダ132、鉛直軸線Opを中心として回転可能にPLSテーブル130に取付けられたパレット載置台134、PLSテーブル130に対してパレット載置台134を所望の回転位置で固定するためのインデックスピン136が設けられている。PLSテーブル130は、
図9において一点鎖線のパレットにて示す段取り位置と、実線のパレットで示す第3パレット交換位置との間で往復動可能となっている。段取り位置では、マシニングセンタ100の操作者が、加工済ワークをパレットAから取り外し、また未加工ワークをパレットBに取付ける。第3パレット交換位置では、後述するように、パレットBが交換アーム16の第2腕部分16bに係合可能となる。
【0020】
図2、3を参照すると、ワークWを取付けるパレット118は、ワークWを取付けるためのワーク取付面120aを形成する本体120、該本体120の一側面から側方へ突出し交換アーム16に係合する被把持部材122、該被把持部材122から更に外側へ側方に突出しトラバーサ18のパレットホルダ36と係合する被保持部材124、本体120においてワーク取付面120aの反対側の側面から突出しC軸テーブル116に設けられているクランパ(図示せず)と係合するプルスタッド126を具備している。なお、本明細書では、必要に応じて加工済ワークWが取付けられている側のパレットをパレットAと称し、未加工ワークWが取付けられているパレットをパレットBとして説明する。
【0021】
トラバーサ18は、APCベース12の上端部分によって形成されるトラバーサベースの上面に沿ってZ軸方向に往復動可能に第1と第2のスライダ20、22と、第1と第2のスライダ20、22を駆動するアクチュエータとしての油圧シリンダ24とを具備している。より詳細には、第1スライダ20は、トラバーサベースの上面に固定されZ軸方向に延設された第1レール26に沿って摺動可能となっており、第2スライダ22は、第1スライダ20の上面に固定されZ軸方向に延設された第2レール28に沿って摺動可能となっている。トラバーサベースの上面には、Z軸方向に延設された第1ラック30が固定されており、第1スライダ20は該ラック30の歯に係合するピニオン32を有している。第2スライダ22の下面には、ピニオン32に係合する第2ラック34がZ軸方向に延設、固定されている。
【0022】
第2スライダ22の先端には、第2スライダ22に対して昇降してパレット118の被保持部材124に係合、離脱するパレットホルダ36、及び該パレットホルダ36を第2スライダ22に対して昇降させる油圧シリンダ39、パレットホルダ36の昇降動作を案内する上下ガイド38が設けられている。パレットホルダ36は、また、パレット118の被保持部材124に係合する複数のパレット保持ピン40、42が設けられている。本実施の形態では、
図2において外側に配置されているパレット保持ピン40が被保持部材124の背面に係合し、内側に配置されているパレット保持ピン42が被保持部材124の前面に係合するように、パレット保持ピン40、42はZ軸方向に互いにオフセットされている。つまりパレット118は、パレット保持ピン40とパレット保持ピン42との間に被保持部材124を挿入してパレットホルダ36に保持されている。
【0023】
図5A、5Bを参照すると、交換アーム16の各腕部分16a、16bの先端部分の両側部にはパレット118の被把持部材122に嵌合して、これを保持するパレット把持部17が設けられており、被把持部材122の両側部にはパレット把持部17に対して相補形に形成された嵌合部122aが設けられている。
図4、
図9に示すように、被保持部材122の両端の嵌合部122aは、パレット把持部17のコの字の溝に嵌合する。また、パレット把持部17の外側には、被把持部材122がパレット把持部17から脱離することを防止するパレット係止機構50が設けられている。
【0024】
パレット係止機構50は、プランジャ52、係止ピン54、プランジャ52と係止ピン54とを連結するリンク56を主要な構成要素として具備している。また、APCベース12の側面には、交換アーム16の腕部分16a、16bがC軸ベース114に対面する機械側位置にあるときにプランジャ52が当接する第1ドッグ64と、交換アーム16の腕部分16a、16bがパレットローディングステーション14にあるときにプランジャ52が当接する第2ドッグ78が取付けられている。第2ドッグ78は斜面78aを有している。
【0025】
プランジャ52は、交換アーム16の腕部分16a、16bの先端部分の側面に取付けられたブラケット58に往復動可能に保持されている。プランジャ52は、第1ドッグ64に対面する端部に取付けられたローラ52a、ローラ52aとは反対側の他端に取付けられリンク56のスロット56aに係合するピン52b、プランジャ52の周囲に配設され該プランジャ52を第1ドッグ64へ向けて付勢するコイルばね65を有している。
【0026】
係止ピン54は、腕部分16a、16bに形成された係止ピン孔16c内でプランジャ52に対して概ね垂直方向に配向されている。係止ピン54は、また、その先端部分54aが、パレット118の被把持部材122の側面に形成された係合穴に係合、離脱可能に、係止ピン孔16c内で往復動可能となっており、後端部分にリンク56のスロット56bに係合するピン54bを有している。リンク56は、プランジャ52のピン52bに係合するスロット56a及び係止ピン54のピン54bに係合するスロット56bを有し、ピン60より成る支点を中心として回動可能にブラケット58に取付けられている。なお、パレット係止機構50は、好ましくは、カバー80によって包囲される。
【0027】
図6〜
図7を参照すると、交換アーム16は、上述のように互いにほぼ直交する腕部分16a、16bと、該腕部分16a、16bの間に配設されたスリーブ部62を有している。スリーブ部62はカムベース74に旋回可能に取付けられている。カムベース74は、APCベース12に形成されたガイド孔12a内に摺動可能に配設された昇降ガイド66を有しており、交換アーム16の昇降手段としての油圧シリンダ68によってAPCベース12にY軸方向に昇降可能に取付けられている。
【0028】
スリーブ部62内には、交換アーム16を旋回させる旋回手段としての円筒カム70が配設されており、カムベース74には、該円筒カム70をスリーブ部62内で旋回軸線Oに沿って往復動させるカム駆動手段としての油圧シリンダ72が取付けられている。円筒カム70の表面には少なくとも1本のカム溝70aが形成されており、スリーブ部62の内周面には、カム溝70aに係合する少なくとも1つのカムフォロア76が配設されている。これによって、油圧シリンダ72の直線動作が交換アーム16の旋回動作に変換される。
【0029】
以下、
図10A、10Bに示すパレット交換装置のパレット交換動作を説明するためのフローチャートを参照して、本実施の形態によるパレット交換装置の作用を説明する。
マシニングセンタ100によってワークWの加工が終了すると、先ず、B軸ベース110がZ軸方向にコラム104から離反し第1パレット交換位置へ移動する(ステップS1)。C軸テーブル116に取付けられているパレットAが主軸108とは反対側を向くように、B軸テーブル112を回転させる(ステップS2)。C軸テーブル116を原点へ回転させて、パレットAの被保持部材124を下方に向ける(ステップS3)。
【0030】
トラバーサ18を伸長させて、パレットホルダ36を被保持部材124の下側に配置する(ステップS4)。パレットホルダ36の油圧シリンダ39によってパレットホルダ36を上昇させ、パレット保持ピン40とパレット保持ピン42との間に被保持部材124を挿入させてパレットAを保持する(ステップS5)。C軸テーブル116のクランパをプルスタッド126から離脱させ、パレットAをアンクランプする(ステップS6)。パレットホルダ36によってパレットAを保持させた状態でトラバーサ18を後退させ、パレットAを腕部分16aへ向けて移動させる。次いで、油圧シリンダ39によってパレットホルダ36を下降させ、パレットAの被把持部材122を腕部分16aのパレット把持部17に嵌合させる。これと同時に、未加工ワークを取付けたパレットBを載置したPLSテーブル130を交換アーム16へ向けて第3パレット交換位置へ移動させ、パレットBの被把持部材122をパレットローディングステーションにある交換アーム16の腕部分16bのパレット把持部17に嵌合させる(ステップS8)。
【0031】
次いで、油圧シリンダ68によってカムベース74を上昇させる。これによって、交換アーム16が上昇し、機械側位置にある腕部分16aの係止機構50のプランジャ52が第1ドッグ64から離反し、係止ピン54がパレットAの被把持部材122に係合する。これと同時に、パレットローディングステーション14にある腕部分16bの係止機構50のプランジャ52が斜面78a沿いに移動しながら第2ドッグ78から離反し、係止ピン54がパレットBの被把持部材122に係合する(ステップS9)。
【0032】
油圧シリンダ72によって円筒カム70を傾斜した旋回軸線O沿いに直線移動させることによって、円筒カム70のカム溝70aとカムフォロア76との間の係合を通じて交換アーム16が傾斜した旋回軸線Oを中心として180°旋回し、パレットAとパレットBが入れ替わる(ステップS10)。その間、パレットローディングステーション14においてパレットBが水平に配向されているときを除いて、パレットA、Bの被把持部材122は、パレットA、Bに作用する重力によって腕部分16a、16bに対して付勢され続ける。従って、本実施の形態によれば、係止機構50の係止ピン54と被把持部材122との間の係合が何らかの理由によって不十分であっても、パレットA、Bがパレット把持部17から脱離することはない。
【0033】
次いで、油圧シリンダ68によってカムベース74が交換アーム16と共に下降し、腕部分16aのプランジャ52が第1ドッグ64に当接して、係止ピン54がパレットBの被把持部材122から離反し、それと同時に腕部分16bのプランジャ52が、斜面78a沿いに移動しながら第2ドッグ78に当接して、係止ピン54がパレットAの被把持部材122から離反する(ステップS11)。
【0034】
トラバーサ18の油圧シリンダ39によってパレットホルダ36を上昇させ、該パレットホルダ36によってパレットBの被保持部材124を保持させる。これと同時に、パレットローディングステーション14において、パレットAを載置したPLSテーブル130を油圧シリンダ132によって第3パレット交換位置から段取り位置へ移動させる(ステップS12)。段取り位置では、マシニングセンタ100の操作者が、加工済ワークをパレットAから取外し、未加工ワークと交換する。この交換作業は別途自動ワークローディング装置を設置して自動化してもよい。
【0035】
次いで、B軸ベース110を第1パレット交換位置からZ軸方向に交換アーム16側に第2パレット交換位置へ僅かに、例えば1mm移動させる(ステップS13)。次いで、トラバーサ18を伸長させて未加工ワークを取付けたパレットBをC軸テーブル116へ移動させる(ステップS14)。C軸テーブル116のクランパ(図示せず)をパレットBのプルスタッド126に係合させ、該パレットBをC軸テーブル116にクランプする(ステップS15)。次いでトラバーサ18のパレットホルダ36が下降し(ステップS16)、トラバーサ18が交換アーム16側へ捩り、一連のパレット交換動作が終了する(ステップS17)。
【0036】
ステップS13に関連して、本実施の形態では、上述のようにパレットホルダ36はパレット保持ピン40とパレット保持ピン42との間にパレットBの被保持部材124を挿入させて保持しているため、パレットBの上端部分は交換アーム16側に僅かに傾く。従って、第1パレット交換位置(トラバーサ18が最も伸長してパレットホルダ36がパレットAを保持し得る理論上のZ軸位置)では、パレットBとC軸テーブル116との間に若干の隙間ができ、プルスタッド126が完全にクランパに挿入されない状態でクランプ動作が行われ、クランプが不完全となる可能性がある。従って、ステップS13において、B軸ベース110をZ軸沿いに僅かに交換アーム16側の第2パレット交換位置へ移動させることによって、トラバーサ18がパレットBをC軸テーブル116へ僅かに、例えば1mm分押圧するので、パレットBとC軸テーブル116との間に隙間が生じることがなくなり、クランプ動作を確実に実施可能となる。一方、ステップS6におけるアンクランプ動作時には、パレットはC軸テーブル116に鉛直に配向、固定されているので、こうした動作は不要となる。
【0037】
トラバーサ18は倍速機構で構成され、待機時は交換アーム16の内部に収まり、伸長時には長いストロークが確保される。また、トラバーサ18の先端部に設けられたパレットホルダ36は、パレット保持ピン40と42との間にパレット118の被保持部材124を挿入させてパレット118を保持するという簡単な構造なので、トラバーサ18は、狭いスペースの奥深くまで進入できる。
【0038】
パレット118の、ワーク取付面120aとB軸とが一致するようなるところの深い本実施形態のようなテーブル構造の工作機械には、省スペースでパレット118にアクセスできる利点がある。更に、パレット118をC軸テーブル116に対面させた状態でアクセスできるので、パレットはプルスタッドだけを有した単純な板形状に形成するだけでよく、厚みが薄く軽量で、特許文献1のパレットのように複雑形状に形成する必要がない。更にトラバーサ18があることにより、交換アーム16を特許文献1のようにZ軸方向に往復動作させる必要がなく、コンパクトな旋回を行う交換アーム16とすることができる。
【0039】
交換アーム16の昇降動作と連動して動作するパレット係止機構50を採用したことにより、交換アームの両端に必要なパレット係止のためのアクチュエータを2つ省くことができた。
【0040】
また、円筒カム70を用いた交換アーム16の旋回機構を採用したことにより、パレット交換装置10がコンパクトになった。パレットローディングステーション14にはPLSテーブル130が往復動可能に設けられているので、パレット118が第3パレット交換位置から段取り位置へ移動することにより、パレット把持部17と被把持部材122との係合がはずれ、ワークの段取りにおいてパレット118を自由にインデックスさせて楽に作業が行える。
【0041】
なお、パレットホルダ36は、パレット保持ピン40と42との間に被保持部材124を挿入させる方式に代え、アクチュエータを1つに追加して被保持部材124の前面と背面を挟み込むグリッパ方式でパレット118をトラバーサ18に保持させる構成にしてもよい。
【0042】
また、本実施形態では
図1の左方にパレットローディングステーション14を設けたが、
図1の紙面に垂直な方向の手前側又は奥側にパレットローディングステーション14を設け、交換アーム16の旋回する傾斜軸線OがX軸を含む鉛直面内で水平軸線から45°上方に延びるようにパレット交換装置10を設けてもよい。更に工作機械は立形マシニングセンタでもよい。本実施形態では、テーブルとしてC軸方向に回転するC軸テーブル116を用いたがC軸を有さない固定のテーブルを採用してもよい。