(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つ以上の構成されたコンピュータシステムがさらに、前記一致スコアに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のコンテンツおよび前記第2のコンテンツを同期的に提示するオプションをユーザに提示するように動作する
請求項1記載のシステム。
前記1つ以上の構成されたコンピュータシステムがさらに、前記所定の閾値を満たさない前記一致スコアに応じて、前記第2のコンテンツに一致しない前記第1のコンテンツの一部の同期提示を無効にするように動作する
請求項1に記載のシステム。
前記1つ以上の構成されたコンピュータシステムから同期情報を受信する前に、前記デバイスは、前記第1のコンテンツおよび前記第2のコンテンツの少なくとも1つの少なくとも一部へのアクセスを有しない、
請求項1に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
一般的に記述すると、本開示の態様は、コンテンツおよび/またはそのコンテンツに関する情報の管理に関する。具体的には、本開示の態様は、それが同期され得るように、分離されるコンパニオンコンテンツを管理することに関する。本開示は、例示説明目的でコンテンツを同期的に提示する例に焦点を当て得るが、本明細書に記載の原理および利点は、コンテンツを同期する他の方法に適用され得る。コンテンツは、ユーザによって直接的または間接的にアクセスされ得る任意のデータを指すことができ、限定するものではないが、マルチメディアデータ、デジタル画像、デジタルビデオ、表示可能なテキスト、オーディオデータ、電子文書、電子出版物/書籍、コンピュータ可読コード、上記の一部等が挙げられる。
【0007】
同期され得る第1のコンテンツおよび第2のコンテンツは、コンパニオンコンテンツまたはコンパニオンコンテンツペアと呼ぶことができる。コンパニオンコンテンツの各ペアについて、コンパニオンコンテンツと関連付けられたコンテンツ同期情報が、通信ネットワーク内のコンピューティングデバイスを経由して、生成、伝送、および/または取得され得る。コンテンツ同期情報は、1つ以上のコンピューティングデバイスが、コンパニオンコンテンツを同期的に提示することを可能にするような、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツの同期表示に関する任意のデータを含むことができる。コンテンツ同期情報は、第1のコンテンツの部分を第2のコンテンツの対応する部分にマッピングする基準点を含むことができる。具体的な例において、コンテンツ同期情報は、テキストのセグメント(例えば、単語、行、文章等)を対応するオーディオ記録のタイムスタンプにマップするために使用され得るデータを含むことができる。コンテンツ同期情報は、提示の相対的な進行に関する情報、またはコンテンツのデジタル表示の提示の状態を含むこともできる。コンパニオンコンテンツの同期表示は、デバイスの能力および/または構成(例えば、ポータブルeブックリーダー対携帯電話)および/またはコンパニオンコンテンツペアのコンテンツの形式(例えば、デジタル出版物およびオーディオ記録対ビデオおよびオーディオ記録)に応じて変動し得る。したがって、コンテンツ同期情報は、多様な形式、バージョン等で生成され得る。さらに、コンテンツ同期情報は、以下でさらに詳述されるように、一致スコアおよび/またはパッセージ不一致スコアを含むことができ、これはコンテンツを同期的に提示するために使用され得る。加えて、コンテンツ同期情報は、参照することによりその全体が本明細書に援用される、2008年11月18日に出願された表題「SYNCHRONIZATION OF DIGITAL CONTENT」の米国特許出願第12/273,473号(「′473出願」)において、コンテンツを同期するために使用される機能またはデータの任意の組み合わせを含む。例えば、同期情報は、コンテンツ発信デバイスの提示に関する基準点または追跡点に従って定義されることができ、デバイス上のコンテンツの提示の現在の状態(例えば、読んだ最後のページ)および/またはコンテンツの提示の間に得られた追加の情報(例えば、注釈、ブックマーク、強調表示、タグ、抜粋等)を含むことができる。代替または追加として、同期情報は、同期イベントの決定に基づいて、異なるデバイス間で共有され得る。同期イベントは、デバイスと関連付けられた1つ以上の入力に基づいて決定され得る(例えば、電力レベル、無線通信ネットワーク強度、運動センサー、タイマー、ヘッドフォン/スピーカーの起動等)。別の態様において、同期イベントは、提示されるコンテンツに関する情報を同期するために、ユーザによって発行される、明示された指示/命令に対応し得る(例えば、「私が読んだ最後のページを記録する」)。同期イベントの決定を構成するために、携帯電話等のデバイスは、同期イベントを決定するか、または同期イベントを設立するための閾値を設立するか、またはそれら両方のために監視されるべきである特定の種類のデバイスデータを、ユーザが識別することを可能にするためのインターフェースを生成することができる。
【0008】
しかしながら、コンパニオンコンテンツペアの第1および第2のコンテンツは、互いから分離され得る。コンパニオンコンテンツは、例えば、別個のコンピューティングデバイス上に記憶されることによって、同一の論理メモリの一部ではない別個のデータストアに記憶されることによって、異なるトランザクションを経由して取得されることによって、異なる時点で取得されることによって、異なる供給源から取得されることによって、またはそれらの任意の組み合わせによって、互いから分離され得る。例えば、ユーザは、eブックを購入することができ、次に後の時点で異なるベンダーからeブックのオーディオブックバージョンを購入することができる。かかる場合において、ユーザは、eブックを同時に読みながら、オーディオブックを聴くことを望む場合がある。しかしながら、かかるコンパニオンコンテンツが分離される場合、ユーザに同期提示体験を提供すること、例えば、ディスプレイに提示されたeブックのテキストに対応するオーディオブックの部分を提示することは困難であり得る。
【0009】
コンパニオンコンテンツの分離された性質は、同期提示体験をユーザに提供することに関して、いくつかの問題点をもたらす可能性がある。そのような問題点としては、例えば、コンテンツを識別するコンテンツ情報を取得する供給源を決定すること、第2のコンテンツが第1のコンテンツに一致する、またはそのコンパニオンであると識別すること、第1および第2のコンテンツの提示を同期させるために必要なコンテンツ同期情報を発生させること、第1および/または第2のコンテンツへのアクセスを有するコンピューティングデバイスにコンテンツ同期情報を提供すること、第1および/もしくは第2のコンテンツに関連する情報の記憶を管理すること、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0010】
コンパニオンコンテンツ対の第1のコンテンツおよび第2のコンテンツが互いに分離され得るので、1つ以上のコンピューティングデバイスが、コンテンツ一致を識別し得、これは、第2のコンテンツが第1のコンテンツのコンパニオンであり得ることを示す。さらに、1つ以上のコンピューティングデバイスはまた、ユーザが、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツと関連付けられていること、および/またはそれらへのアクセスを有することを識別することもできる。コンテンツ一致の決定に基づいて、1つ以上のコンピューティングデバイスは、ユーザと関連付けられた受信コンピューティングデバイスを識別し、受信コンピューティングデバイスにコンパニオンコンテンツに関連するコンテンツ同期情報を伝送させることができる。その後に、受信コンピューティングデバイスは、コンテンツ同期情報を利用して、ユーザにコンパニオンコンテンツを同期的または同時に提示することができる。当業者は、2つ以上の個々のコンテンツが一致し得ること、または別のコンテンツに対するコンパニオンであり得ることを認識するであろう。故に、本開示の範囲を逸脱することなく、2つ以上の個々のコンテンツが同期的に提示され得る。加えて、いくつかの実施形態において、1人以上のユーザと関連付けられた1つ以上の受信コンピューティングデバイスは、コンテンツ同期情報を受信し得、該コンテンツ同期情報を利用して、コンパニオンコンテンツを同期的に提示し得る。
【0011】
実例となる、限定的でない例として、ユーザは、同期的に提示することができるコンパニオンコンテンツ(例えば、eブックリーダー用にフォーマットされたeブック、オーディオブック、および携帯電話用にフォーマットされたeブック)へのアクセスを取得し得る。より具体的には、ユーザは、最初に、The Adventures of Tom Sawyer(トムソーヤーの冒険)のeブック等の第1のコンテンツを取得し、このeブックをユーザのeブックリーダーに記憶することができる。いくつかの事例において、ユーザが第1のコンテンツを取得した後に、The Adventures of Tom Sawyerのオーディオブックが利用可能になり得る。さらに、他の事例において、ユーザが第1のコンテンツを取得したときには、既にThe Adventures of Tom Sawyerのオーディオブックが利用可能であり得る。ユーザは、次いで、購入、貸し出し、共有、転送、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる、別個のトランザクションを介して、この第2のコンテンツ、すなわち、The Adventures of Tom Sawyerのオーディオブックを取得し得る。別個のトランザクションは、オーディオブックが利用可能になったというメッセージ、または利用可能なオーディオブックのカタログの閲覧に起因する、購入トランザクションであり得る。オーディオブックおよびeブックを取得した後に、ユーザは、eブックを見ながら、オーディオブックを同期的に聞くことを望み得る。
【0012】
この点に関して、コンテンツ管理システムは、第1および第2のコンテンツがコンパニオンコンテンツであるとの決定に基づいて、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツがコンテンツ一致であることを識別することができる。コンテンツ管理システムは、1つ以上のコンピューティングデバイスによって実装され得、1つ以上のコンピューティングデバイスは、いくつかの事例において、ユーザと関連付けられた任意のコンピューティングデバイス(複数可)を含み得る。コンテンツ情報は、例えば、ユーザまたはユーザアカウントと関連付けられた購入情報を含む外部データソース等のネットワークリソースから、および/またはコンピューティングデバイスが利用可能なコンテンツのリスト等のコンピューティングデバイスからのユーザが共有する情報から取得され得る。
【0013】
コンテンツ一致を識別することに加えて、コンテンツ管理システムはまた、eブックリーダーまたは別のコンピューティングデバイス等の、第1および第2のコンテンツを同期的に提示することができる、ユーザと関連付けられたコンピューティングデバイスを識別することもできる。識別されたコンピューティングデバイスを使用して提示されるコンパニオンコンテンツとの互換性を保つために、および/または識別されたコンピューティングデバイス自体との互換性を保つために、コンテンツ同期情報の特定のバージョンが、識別されたデバイスに伝送され得る。例えば、eブックのテキストを視覚的に提示するために使用される異なるフォーマットに基づいて、コンテンツ同期情報の異なるバージョンが、携帯電話とeブックリーダーに異なって提供され得る。識別されたコンピューティングデバイスが、コンパニオンコンテンツを既に記憶し得るか、またはコンテンツ管理システムが、コンパニオンコンテンツの少なくとも一部分を、識別されたコンピューティングデバイスに伝送させ得る。コンテンツ管理システムはまた、コンテンツ同期情報を、識別されたデバイスに伝送させることもできる。
【0014】
コンパニオンコンテンツおよびコンテンツ同期情報が同一のコンピューティングデバイスで利用可能となることによって、コンピューティングデバイスは、コンパニオンコンテンツを同期的に提示して、拡張コンテンツの消費体験をユーザに提供することができる。例えば、ユーザは、eブックの対応するテキストを見ながら、The Adventures of Tom Sawyerのオーディオブックを聞き得、このテキストは、オーディオブックのプレイバックに対応するように、強調表示する、下線を引く、または別様に拡張表示することができる。同期提示体験はまた、例えば、オーディオプレイバックと同期された自動ページめくり、および/または1つのフォーマットの検索結果を別のフォーマットの提示位置と整列させることも含み得、その後の同期提示がその検索結果位置から始まる。
【0015】
ここで
図1を参照すると、同期され得るコンテンツを識別する際に使用するための実例となるコンパニオン識別環境100を表すブロック図が説明される。
図1に示すように、コンパニオン識別環境100は、インターネットまたは他の通信リンク等のネットワーク115を経由して、1つ以上のネットワークデータソース110から伝送されるコンテンツ情報および/またはコンテンツ同期情報を取得するための、コンパニオン識別システム102を含む。本明細書に記載されるネットワークのいずれも、任意の有線ネットワーク、無線ネットワーク、またはそれらの組み合わせであってもよい。加えて、本明細書に記載されるネットワークのいずれも、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、ケーブルネットワーク、衛星ネットワーク、携帯電話ネットワーク等、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。さらに、コンパニオン識別システム102は、コンテンツ情報および/またはコンパニオンコンテンツ情報を電子コンパニオンデータストア120に記憶することができる。
【0016】
図1に示すように、コンテンツ識別システム102は、ネットワークベースの資源からコンテンツ情報を取得するための、外部データソースインターフェースコンポーネント122を含むことができる。コンテンツ情報は、コンテンツが識別され得る任意の情報、例えば、識別子、タイトル、フォーマット、バージョン、コンテンツデータ自体に対応する情報、および/またはコンテンツと関連づけられた他の情報であり得る。外部データソースインターフェースコンポーネント122は、例えば、
図2を参照して記載されるように、1つ以上のネットワークデータソース110および/またはコンテンツ管理システムへの情報の伝送を引き起こすように利用されてもよい。
【0017】
コンテンツ識別システム102は、ネットワークデータソース110からのコンテンツ情報を処理し、どのコンテンツが同期され得るコンパニオンコンテンツであるかを決定するための、コンパニオン識別モジュール124を含むこともできる。コンパニオン識別モジュール124は、コンパニオンコンテンツを識別するために、製品識別子を使用し得る、および/またはコンテンツに関するメタデータ(例えば、タイトル、著者、編集等)を使用することができる。例えば、かかる情報を使用して、同一または類似のコンテンツの異なるフォーマット/バージョン、例えば、The Adventures of Tom SawyerのeブックおよびThe Adventures of Tom Sawyerのオーディオブックがコンパニオンコンテンツであることを決定することができる。いくつかの実現形態において、コンパニオン識別モジュール124はさらに、フィルタリング、綴り/文法チェック、および任意の他の適した自動化アルゴリズムを適用することによって、コンテンツ情報を処理し、コンパニオンコンテンツを識別してもよい。加えて、コンパニオン識別モジュール124は、追加の参考資料を統合して、例えば、統一資源識別子(URI)にアクセスすることによって、コンテンツ一致を識別することができる。さらに、コンテンツ識別モジュール124は、コンテンツのペアまたは他の組み合わせを比較し、例えば、コンテンツの各ペア/組み合わせを共通フォーマットで相関させることによって、各ペア/組み合わせがコンパニオンコンテンツであるかを決定してもよい。より具体的には、コンテンツ情報が特定表現のコンテンツ(例えば、オーディオブック)の提示に関する情報に対応する場合、コンパニオン識別モジュール124は、コンテンツの少なくとも一部を、異なるバージョンのコンテンツに対応する(例えば、オーディオを特定のeブックフォーマットに変換する)フォーマットおよび/または汎用フォーマット(例えば、テキスト)に変換してもよい。変換されたコンテンツ情報を他のコンテンツ情報と相関させて、コンテンツの各ペアが同期され得るコンパニオンコンテンツであるかを決定することができる。他の実現形態において、コンパニオン識別モジュール102は、1つ以上のコンテンツについてのデータ(例えば、タイトル、著者、版等)を入力するようにユーザに促すことができる。コンパニオン識別モジュール124は、コンパニオンコンテンツを識別するためにデータを比較することができる。さらに他の実現形態において、コンパニオン識別モジュール124は、第1および第2のコンテンツがコンパニオンコンテンツであることを確認するようにユーザに促してもよい。
【0018】
当業者であれば、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツがコンパニオンコンテンツであり得るが、第1のコンテンツは、第2のコンテンツに正確に相関しない場合があることを理解するであろう。例えば、The Adventures of Tom Sawyerのオーディオブックは、オーディオブックのナレーションスクリプトとeブックのテキストとの間の差異、版の間の差異、「前付け」(例えば、オーディオ製品への導入部、目次、索引等)および/または「後付け」の間の差異、無削除バージョンと縮約バージョンとの間の差異、コンテンツのフォーマットの差異、デバイス能力の差異等に起因して、The Adventures of Tom Sawyerのeブックに対して1対1の対応を呈しない場合がある。可能性のあるコンパニオンコンテンツのかかる無相関部分の存在に起因して、コンパニオン識別モジュール124は、不一致部分を含むコンテンツのペア/組み合わせの中からコンパニオンコンテンツを識別するように構成され得る。さらなる詳細は、eブックの無削除バージョンと、対応するオーディオブックの縮約バージョンとの相関部分を参照して以下に提供されるが、記載される概念は、第1および第2のコンテンツが不一致部分を含む、任意の応用に適用されてもよい。
【0019】
上記のように、eブックの無削除バージョンを、対応するオーディオブックの縮約バージョンと相関させるときに、多数の源、例えば、削除、修正、新しい内容の挿入、またはそれらの任意の組み合わせから不一致が生じ得る。それでも、eブックの縮約バージョンは、大量の未修正の内容を含み得、これらはオーディオブックの縮約バージョンと強く相関し得る。したがって、いくつかの実施形態において、コンパニオン識別モジュール124は、「最長の共通配列」問題を解決するアルゴリズムを使用して、コンテンツの縮約バージョンと無削除バージョンとの間の不一致を検出し得、その実現形態は、例えば、UNIX「diff」操作において認められ得る。次にコンパニオン識別モジュール124は、異なるバージョンの相関部分のコンテンツ同期情報を生成し、縮約バージョンのオーディオブックの提示を無削除バージョンのeブックと同期させるときに使用するために、そのコンテンツ同期情報をユーザのコンピューティングデバイスに提供することができる。より具体的には、コンパニオン識別モジュール124は、完全な書籍および完全なオーディオブックが相関される方法と同様に、未修正の内容を相関させることができる。しかしながら、小規模の修正を有する縮約バージョンのパッセージの場合、コンパニオン識別モジュール124は、修正された内容を相関させ、これらの部分がいくつかの不一致を含むという指示子を生成してもよい。縮約バージョンにおける新しい内容および削除された内容」は、完全バージョンと相関し得ないが、これらの無相関のパッセージおよび修正した内容は、最も有用かつ自然なユーザ体験を提供するように処理することができる。これは、同期提示特徴のサブセットを無効にすること、および/または小規模の不一致の通知を提供すること含み得る。非限定の例として、ユーザが、テキストを同期強調表示させた無削除eブックを見ながら、縮約オーディオブックを聞くときに、小規模の修正が異なって強調表示されて、オーディオプレイバックが書き込まれたテキストに完全に一致しないことを示してもよい。いくつかの内容はこれらのバージョン間で一致し得ないので、無削除オーディオブックをコンパニオンの無削除eブックと相関させるときに、類似した技法を適用することができる。
【0020】
ここで、不一致を処理するためにコンパニオン識別モジュール124によって実現される例示的な方法を、概括的に説明する。最初に、可能性のあるコンパニオンコンテンツを、テキストおよび/または音素等の、共通のフォーマットに変換することができる。次いで、小規模で(例えば、単語レベルで)コンテンツを一致させるための試行を行うことができる。欠落したまたは追加されたパッセージは、一致しないより大きい部分(例えば、文章または段落全体)を含み得るので、不一致の頻度を示すパッセージ不一致スコアを、文章、段落、および/または他のテキスト単位について計算することができる。例えば、パッセージ不一致スコアは、テキストのより大きい部分(例えば、文章、段落、またはページ)について、単語不一致の数および/または割合を表し得る。隣接するシーケンスと比較して、同様に高い不一致頻度を伴うより大きい部分のシーケンスを特定することができる(ここで、「高い」は、既知のコンパニオンコンテンツの相関を分析することによって経験的に設定することができる)。これらのシーケンスは、コンパニオンコンテンツ対において他のコンテンツと同期させるべきでないコンテンツを表し得る。高不一致パッセージは、一方または双方のコンテンツにおいて除去することができ、一致させることをより小規模で(例えば、単語レベルで)再試行することができる。コンテンツ同期情報のための整列点を決定するために、相関(複数可)に基づいてメタデータを生成することができる。メタデータはまた、一致部分が始まる/終わるコンパニオンコンテンツの少なくとも1つの中の参照点を特定する情報も含み得る。
【0021】
コンテンツ識別モジュール124は、コンパニオンコンテンツの識別に応答して、通知を送らせることもできる。例えば、新しいコンパニオンコンテンツ(例えば、The Adventures of Tom Sawyerのオーディオブック)が使用可能になるとき、コンパニオンコンテンツが使用可能であるという通知を、対応するコンテンツ(例えば、The Adventures of Tom Sawyerのeブック)を既に所有するユーザに送ることができる。かかる通知は、例えば、電子メール、プッシュ通知、電話メッセージ、自動ダウンロード要求、またはコンピューティングデバイスとコンテンツ識別モジュール124との間で使用可能な任意のネットワークメッセージングもしくは通信プロトコルを経由して送られ得る。通知は、コンテンツを提示するように構成され、および/または対応するコンテンツを記憶する、コンピューティングデバイスに送ることができる。この通知は、購入を介しての(例えば、市販の第2のコンテンツを提供する電子ショッピングサービスをナビゲートするために使用されるブラウザを介する)、第2のコンテンツの取得、貸借、共有、および/または所有権サービスの伝送において、ユーザに情報を提供し、および/またはユーザを支援するために、コンピューティングデバイスによって使用されてもよい。さらに、コンパニオンコンテンツに関する通知、メッセージ、および/または他の通信を、多様な他の状況において送ることができる。いくつかの例となる状況は、ユーザがコンパニオンコンテンツのいずれへもアクセスする前に、入手できるコンテンツを閲覧しており、ユーザに、同期提示体験を試すように、サンプルのコンパニオンコンテンツ(例えば、オーディオブックの章およびeブックの章)についての販促の提供をユーザに送ることを含み得る。
【0022】
図1に戻ると、コンパニオン識別モジュール124は、第1のコンテンツが第2のコンテンツとどの程度良好に相関するかを示す一致スコアを決定してもよい。一致スコアは、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツ全体、またはそのサブセット(例えば、章、段、またはパート)に適用してもよい。一致スコアは、コンパニオンコンテンツを同期的に提示する全体品質を示し得、上述のパッセージの不一致スコアは、例えば、
図7および8を参照して以下に記載されるように、コンパニオンコンテンツを同期的に提示することにおいて有用であり得る。一致スコアは、上述のパッセージの不一致スコアのように計算され得る。場合によっては、一致スコアは、第2のコンテンツの対応する単位に相関する第1のコンテンツの任意の単位の割合(%)または比率に対応することができる。特定の例において、一致スコアは、オーディオブックにける対応する語と相関する、eブックにおける単語の割合(%)であり得る。一致スコアを使用して、コンテンツペアがコンパニオンコンテンツであるかを決定してもよい。例えば、最小の一致スコアを、コンテンツペアが、コンテンツ同期情報が生成されるコンパニオンコンテンツであることを決定するための閾値として使用することができる。
【0023】
コンパニオンコンテンツの一部は互いに相関しない場合があるため、一致スコアを使用して、異なる範囲の相関を有するコンパニオンコンテンツを処理して、異なって処理され得る任意の数の群とすることができる。例えば、一致スコアを使用して、コンパニオン識別モジュール124は、無削除バージョンのeブックを無削除バージョンのオーディオブックと同期させ得るか、または無削除バージョンのeブックを対応する縮約バージョンのオーディオブックと同期させてもよい。したがって、ユーザのコンピューティングデバイスは、一致スコアが閾値を満たすときにコンパニオンコンテンツを同期的に自動提示することができ、および/またはコンパニオンコンテンツが所定の閾値を下回る一致スコアを有するときに、コンパニオンコンテンツを同期することに関する機能のサブセットを提供することができる。
【0024】
コンテンツ識別システム102はさらに、外部データソースインターフェースコンポーネント122によって取得される、コンパニオン識別モジュール124によって利用される、および/またはコンパニオン識別モジュール124によって生成される、コンテンツ情報を記憶するために、コンパニオンデータストア120と関連付けられ得る。コンパニオンデータストア120は、コンテンツ管理システム202によって取得および/または生成される、コンテンツ同期情報を記憶することもできる。コンパニオンデータストア120は、コンテンツペアが、コンパニオンコンテンツであるかどうか、データコンパニオンコンテンツを特定するデータ、および/または一致スコアを決定するために使用される、コンテンツ情報を記憶してもよい。例えば、コンパニオンデータストアは、リスト、データベース、またはコンテンツ識別システム102によって決定されるように、コンパニオンコンテンツを識別する他の適したデータ構造を記憶してもよい。
【0025】
コンテンツ識別システム102は、1つ以上のコンピューティングデバイス、例えば、サーバコンピューティングデバイス、クラウドノード、クライアントコンピューティングデバイス、および/またはモバイルコンピューティングデバイス上で動作可能であり得る。さらに、外部データソースインターフェースコンポーネント122および/またはコンパニオン識別モジュール124は、単一のコンピューティングデバイスにおいて、または複数のコンピューティングデバイスにわたって実現されてもよい。同様に、コンパニオンデータストア120は、コンテンツ管理システム102に対してローカルとして示されるが、データストア120は、分散データストアおよび/またはネットワークベースのデータストアに対応することができる。コンテンツ識別システム102は、コンテンツ識別システム102および/または個別に識別されたコンポーネントのいずれかの実例となる機能を実行するために、実例となるコンピュータ化されたネットワーク環境において利用される、多数の追加のハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントのいずれの1つをも含んでもよい。
【0026】
図2を参照すると、コンテンツ同期情報を管理する際に使用するための実例となるコンテンツ管理環境200を表すブロック図が説明される。
図2に示すように、コンテンツ管理環境200は、コンテンツ同期情報を管理するためのコンテンツ管理システム202を含む。コンテンツ一致は、ネットワーク206を介して、1つ以上のコンピューティングデバイス204および/または1つ以上のネットワークデータソース208から得られるコンテンツ情報から決定され得る。さらに、コンテンツ管理システム202は、コンテンツ情報、コンテンツ同期情報、および/またはコンテンツ管理に関する他の情報を、電子コンテンツ管理データストア210に記憶することができる。
【0027】
コンテンツ管理環境200は、コンテンツをユーザに提示するために、1つ以上のコンピューティングデバイス204を含むことができる。実例となる実施形態において、コンピューティングデバイス204は、デジタルコンテンツを取得して、ユーザに提示するために、様々なハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントを含むことができ、限定するものではないが、ブラウザソフトウェアアプリケーション、画像表示ソフトウェアアプリケーション、電子出版表示ソフトウェアアプリケーション、メディア再生ソフトウェアアプリケーション等が挙げられる。コンピューティングデバイス204は、通信ネットワーク上で通信を開始、受信、もしくは促進することができ、および/またはコンテンツを提示することができる、多様なデバイスもしくは構成要素に対応することができる。コンピューティングデバイス204としては、限定するものではないが、ノートパソコン、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ハイブリッドPDA/携帯電話、携帯電話、電子書籍リーダー、デジタルメディアプレーヤー、テレビ、コンピューティングデバイスに包含するための統合構成要素、電化製品、乗用車または機械に包含するための電子デバイス、ゲームデバイス等が挙げられ得る。
【0028】
コンテンツ管理システム202は、ネットワークデータソース208および/またはコンパニオン識別システム102等のネットワークベースの資源からコンテンツ情報を取得するための、外部データソースインターフェースコンポーネント212を含むことができる。コンテンツ管理システム202は、コンピューティングデバイス204からコンテンツ情報を取得するための、コンピューティングデバイスインターフェースコンポーネント214を含むこともできる。ネットワークデータソース208および/またはコンピューティングデバイス204から得られたコンテンツ情報は、コンテンツ一致および/またはコンテンツ同期情報を送るデバイスを識別するために使用され得る任意の情報を含んでもよい。例えば、コンテンツ情報は、コンテンツを識別する情報、コンテンツをユーザもしくはユーザのグループと関連付ける情報、および/またはコンテンツ自体に関する情報を含んでもよい。コンテンツ情報を異なる供給源から、および/または異なる時点で取得することによって、コンテンツ管理システム202を使用して、分離されたコンテンツに関するデータを収集することができる。このようにして、コンテンツ管理システム202は、コンテンツの分離された性質に起因して、さもなければ未知であり得る分離されるコンテンツ間の関係を特定することができる。
【0029】
コンテンツ管理システム202は、コンテンツ一致を識別するか、コンテンツ同期情報を伝送するコンピューティングデバイス204を識別するか、ネットワーク206を介してのコンテンツ同期情報の1つ以上のコンピューティングデバイス204への伝送を引き起こすか、またはそれらの任意の組み合わせのためのコンテンツ管理モジュール216を含むこともできる。外部データソースインターフェースコンポーネント212およびコンピューティングデバイスインターフェースコンポーネント214は、それぞれ1つ以上のネットワークデータソース208および/または1つ以上のコンピューティングデバイス204への情報の伝送を引き起こすように利用されてもよい。
【0030】
コンテンツ管理システム202はさらに、コンテンツ情報、コンパニオンコンテンツ情報、デバイス識別情報、コンテンツ同期情報、コンテンツ管理に関する他の情報、またはそれらの任意の組み合わせを記憶するために、コンテンツ管理データストア220と関連付けられ得る。かかる情報は、コンテンツ管理システムによって、コンピューティングデバイス204および/またはネットワークデータソース208からネットワーク206を介して取得されてもよい。加えて、コンテンツ管理データストア210に記憶される情報は、コンテンツ管理システム202、例えば、コンテンツ管理モジュール216によって生成され得る。
【0031】
コンテンツ管理システム202は、1つ以上のコンピューティングデバイス、例えば、サーバコンピューティングデバイス、パーソナルコンピューティングデバイス、および/またはモバイルコンピューティングデバイス上で動作可能であってもよい。さらに、外部データソースインターフェースコンポーネント212、コンピューティングデバイスインターフェースコンポーネント214、コンテンツ管理モジュール216、またはそれらの任意の組み合わせは、単一のコンピューティングデバイスにおいて、または複数のコンピューティングデバイスにわたって実現されてもよい。同様に、コンテンツ管理データストア210は、コンテンツ管理システム202に対してローカルとして示されるが、データストア210は、分散データストアおよび/またはネットワークベースのデータストアに対応することができる。コンテンツ管理システム202は、コンテンツ管理システム202および/または個別に識別されたコンポーネントのいずれかの実例となる機能を実行するために、実例となるコンピュータ化されたネットワーク環境において利用される、多数の追加のハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントのいずれの1つをも含んでもよい。
【0032】
図3Aは、コンパニオンコンテンツを識別するために、コンパニオン識別サーバ300の実例となる全体アーキテクチャを表す。コンパニオン識別サーバ300は、コンパニオン識別システム102の例となる実現形態である。
図3Aに表されるコンパニオン識別サーバ300の全体アーキテクチャは、本開示の態様を実現するために使用され得る、コンピュータハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントの配置を含む。コンパニオン識別サーバ300は、
図3Aに示されるものよりも多くの(または少ない)構成要素を含んでもよい。図に示すように、コンパニオン識別サーバ300は、処理ユニット304、ネットワークインターフェース306、コンピュータ可読媒体ドライブ307、入出力デバイスインターフェース320、オプションのディスプレイ302、およびオプションの入力デバイス324を含み、これらの全ては、通信バスによって互いに通信することができる。ネットワークインターフェース306は、1つ以上のネットワークまたはコンピューティングシステムへの接続性を提供することができる。したがって、処理ユニット304は、ネットワークを経由して、コンピューティングシステムまたはサービスから情報および命令を受け取ることができる。処理ユニット304は、メモリ310と通信し、入出力デバイスインターフェース320を経由して、オプションのディスプレイ302の出力情報をさらに提供することができる。入出力デバイスインターフェース320は、オプションの入力デバイス324、例えば、キーボード、マウス、デジタルペン等からの入力を受容することができる。
【0033】
メモリ310は、1つ以上の実施形態を実現するために、処理ユニット304が実行するコンピュータプログラム命令を含むことができる。メモリ310は、一般に、RAM、ROM、および/または他の持続性もしくは非一時的メモリを含む。メモリ310は、コンパニオン識別サーバ300の一般的な管理および動作において、処理ユニット304によって使用するためのコンピュータプログラム命令を提供する、オペレーティングシステム314を格納することができる。メモリ310はさらに、本開示の態様を実現するためのコンピュータプログラム命令および他の情報を含むことができる。例えば、一実施形態において、メモリ310は、例えば、コンピューティングデバイス上にインストールされるウェブブラウザ等のナビゲーションインターフェースを経由して、コンピューティングデバイス上の表示のためのユーザインターフェース(および/またはそのための命令)を生成する、ユーザインターフェースモジュール312を含む。加えて、メモリ310は、1つ以上の補助データストア、例えば、コンパニオンデータストア120を含み得るか、またはそれと通信することができる。
【0034】
ユーザインターフェースモジュール312に加えて、メモリ310は、処理ユニット304によって実行され得るコンパニオン識別モジュール124を含むことができる。一実施形態において、コンパニオン識別モジュール124は、本開示の様々な態様を実現し、例えば、コンテンツのどのペア/組み合わせが、同期され得るコンパニオンコンテンツであるかを決定し、および/またはコンパニオンコンテンツが互いに、どの程度良好に相関するかを示す一致スコアを算出することを実現する。コンパニオン識別モジュール124は、コンパニオン識別サーバ300の一部として
図3Aに示されるが、他の実施形態においては、モジュールの全てまたは一部は、コンピューティングデバイス204の一部であってもよい。例えば、本開示のある実施形態において、コンピューティングデバイス204は、コンパニオン識別サーバ300の一部として示される構成要素と同様に動作する、いくつかの構成要素を含んでもよく、それにはユーザインターフェースモジュール、コンパニオン識別モジュール、処理ユニット、コンピュータ可読媒体ドライブ等が挙げられる。かかる実施形態において、コンピューティングデバイス204は、コンパニオンデータストア120等のコンパニオンデータストアと通信してもよく、コンパニオン識別サーバ300は、ある実施形態において必要でない場合がある。
【0035】
図3Bは、コンテンツ同期情報を管理するためのコンテンツ管理サーバ330の実例となる全体アーキテクチャを表す。コンテンツ管理サーバ330は、コンテンツ管理システム202の例となる実現形態である。
図3Bに表されるコンパニオン識別サーバ330の全体アーキテクチャは、例えば、
図3Aを参照して説明されるように、コンパニオン識別サーバ300の機能の任意の組み合わせを含むことができ、同様の参照番号は同様の部分を示す。
【0036】
コンテンツ管理サーバ330のメモリ310は、処理ユニット304によって実行され得るコンテンツ管理モジュール216を含むことができる。メモリは、コンテンツ管理データストア210と通信することもできる。一実施形態において、コンテンツ管理モジュール216は、本開示の様々な態様を実現し、それには、例えば、コンテンツ一致を識別すること、コンテンツ同期情報を伝送するデバイスを識別すること、コンテンツ同期情報の伝送を引き起こすこと、またはそれらの任意の組み合わせを実現することが挙げられる。コンテンツ管理モジュール216は、
図3Bにおいてコンテンツ管理サーバ330の一部として示されるが、他の実施形態においては、コンテンツ管理モジュールの全てまたは一部は、1つ以上のコンピューティングデバイス204の一部であってもよい。例えば、本開示のある実施形態において、コンピューティングデバイス204は、コンテンツ管理サーバ330の一部として例示される構成要素と同様に動作する、いくつかの構成要素を含んでもよく、それにはユーザインターフェースモジュール、コンテンツ管理モジュール、処理ユニット、コンピュータ可読媒体ドライブ等が挙げられる。かかる実施形態において、コンピューティングデバイス204は、コンテンツ管理データストア210等のコンテンツ管理データストアと通信してもよく、コンテンツ管理サーバ330は、ある実施形態において必要でない場合がある。
【0037】
図4Aおよび4Bを参照すると、コンテンツ管理環境200(
図2)の様々な構成要素間の相互のやりとりが説明される。より具体的には、
図4Aを参照すると、同期情報がコンテンツ管理システム202の指示で提供される実施形態が説明される。
図4Bを参照すると、同期情報がコンピューティングデバイス204の指示で提供される実施形態が説明される。
【0038】
コンパニオンコンテンツの分離した性質に起因して、コンテンツ管理システム202は、コンテンツ一致を識別するため、および/または同期情報を伝送する特定のコンピューティングデバイス204を識別するために、様々な方法および/または様々な時点でコンテンツ情報を収集することができる。同期情報は、コンテンツ同期情報および/または1つ以上のコンパニオンコンテンツペアを識別する情報を含んでもよい。コンテンツ管理システム202は、ネットワーク206を介して、ユーザと関連付けられたコンテンツ情報および/またはユーザと関連付けられたコンピューティングデバイスと関連付けられた情報へのアクセスを有するネットワークデータソース208からコンテンツ情報を取得してもよい。同様に、コンテンツ管理システム202は、ネットワーク206を介して、ユーザと関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイス204からコンテンツ情報を取得してもよい。例えば、コンテンツ管理モジュール216は、コンテンツへのユーザアクセスに関する情報(例えば、デジタル所有権履歴)、ユーザアカウントに関する情報(例えば、アカウントと関連付けられたコンテンツおよび/またはデバイス)等を取得してもよい。かかるコンテンツ情報は、トリガイベントに基づいて、コンテンツ管理モジュール216の指示で収集されてもよい。トリガイベントの例としては、限定するものではないが、コンテンツ情報とのユーザの相互のやりとりの変更(例えば、プライバシー設定の変更、アカウント情報の更新等)、ユーザによる起動の要求、ユーザによる新しいコンテンツの購入、貸借、共有、または伝送、ユーザによる新しいコンピューティングデバイスへのコンテンツの追加、新しいコンパニオンコンテンツが入手可能であることを識別するコンテンツ管理システム202等が挙げられ得る。代替または追加として、コンテンツ管理モジュール216は、コンテンツ情報を定期的に、例えば、所定の時間(例えば、システムデフォルトとして設定されるか、またはユーザの指示で選択される)、コンピューティングデバイスがアクティブ/非アクティブになるとき(例えば、デバイスがユーザアカウントと関連付けられるとき)、コンピューティングデバイスの電源がオン/オフされるとき等に収集してもよい。例えば、コンピューティングデバイス204は、所定の間隔で(毎日、毎週、隔週、毎月等)、そこに記憶されるコンテンツの一覧を、ネットワーク206を介してコンテンツ管理システム202へ伝送してもよい。コンテンツ情報は、ユーザの指示でコンテンツ管理システム202へ伝送されてもよい。コンテンツ情報を収集するこれらの方法の任意の組み合わせを使用して、分離したコンテンツのコンテンツ情報を、コンテンツ一致を識別するために、共通のコンピューティングシステム、例えば、コンテンツ管理システム202が利用できるようにすることができる。したがって、コンテンツ一致は、別個のコンピューティングデバイス204上に記憶される、異なるトランザクションを経由して(例えば、異なる時点で、または異なる小売業者から)得た、等の、可能性のあるコンパニオンコンテンツについて決定することができる。
【0039】
分離されたコンテンツのコンテンツ一致を識別することは、どのようにしてコンテンツが分離されているかに基づいて異なり得る。例えば、コンパニオンコンテンツが異なる時点で共通の小売業者から購入されることによって分離される場合、コンテンツ一致は、ユーザが共通の小売業者から新しいコンテンツを購入することに応答して、ユーザのデジタル所有権履歴に基づいて、コンテンツ管理システム202によって識別されてもよい。別の例として、コンパニオンコンテンツが異なる小売業者から購入されることによって分離される場合、コンテンツ管理システム202は、異なる小売業者/コンテンツプロバイダ/配信業者から、および/またはコンテンツ一致を識別するコンテンツを記憶するユーザのコンピューティングデバイスから情報を収集することができる。さらに別の例において、ユーザと関連付けられるコンテンツのメタデータを収集し、コンテンツ管理システム202によって分析して、分離されている任意のコンテンツのコンテンツ一致を識別することができる。
【0040】
図4Aを参照すると、一旦コンテンツ管理システム202が、分離されたコンテンツのコンテンツ情報を利用できるようになると、コンテンツ管理モジュール216は、コンテンツ一致を識別することができる。コンテンツ一致は、新しいコンテンツ情報の収集に応答して識別され得る。コンテンツ一致は、所定の時間間隔で(例えば、毎日、毎週等)識別されてもよい。代替または追加として、コンテンツ一致は、ネットワーク206を介して取得されたユーザ要求またはシステムにより生成されたイベントに応答して、オンデマンドでコンテンツ管理システム202が利用できる情報から識別され得る。
【0041】
コンテンツ管理モジュール216は、様々な方法でコンテンツ一致を識別することができる。コンテンツ管理モジュールは、メタデータおよび/またはユーザと関連付けられた、または特定の時点でユーザによって所有されるコンテンツの各ペアのコンテンツ識別子と、例えば、コンパニオン識別モジュール124によって生成される、コンパニオンコンテンツの一覧との比較に基づいて、コンテンツ一致を識別してもよい。いくつかの実現形態において、コンテンツ管理モジュール216は、コンテンツペアの一致スコア(例えば、コンパニオン識別モジュール124によって算出される)と、所定の閾値との比較に基づいて、コンテンツ一致を識別することができる。コンテンツ管理モジュール216は、コンテンツのペアのデジタル表示を相関させることによって、コンテンツのペアが同期され得るかを識別してもよい。
【0042】
コンテンツ一致を識別した後、コンテンツ管理モジュール216は、同期情報を受信する受信コンピューティングデバイスを識別してもよい。場合によっては、受信コンピューティングデバイスは、コンテンツ情報をコンテンツ管理システム202に提供したコンピューティングデバイス204であり得る。他の例において、受信コンピューティングデバイスは、コンテンツ情報をコンテンツ管理システム202に提供しなかった異なるコンピューティングデバイス204であってもよい。受信するデバイスは、同期情報と関連付けられたコンパニオンコンテンツペアのコンテンツの任意の一部へのアクセスを取得せずに、および/または同期情報と関連付けられたコンパニオンコンテンツペアのコンテンツの任意のいかなる部分へのアクセスをも取得する前に、同期情報を受信してもよい。ある例において、受信コンピューティングデバイスは、コンテンツ同期情報を要求してもよい。受信コンピューティングデバイスは、コンテンツ一致と関連付けられたユーザ、ユーザアカウント、またはユーザのグループと関連付けられてもよい。例えば、コンテンツ管理モジュール216は、第1および第2のコンテンツのコンテンツ情報を使用することによって、ユーザがコンテンツ一致を構成するコンパニオンコンテンツペアの両方のコンテンツへのアクセスを有することを識別することにより、ユーザをコンテンツ一致と関連付けることができる。さらに、受信コンピューティングデバイスは、コンパニオンコンテンツを同期的に提示するように構成され得る。さらに、いくつかの実現形態において、1つ以上の受信コンピューティングデバイスは、コンパニオンを同期的に提示することができる。受信コンピューティングデバイスは、入手可能なコンテンツ同期情報および/または受信コンピューティングデバイスとの適合性に基づいて決定されてもよい。なおもさらには、受信コンピューティングデバイスは、コンパニオンコンテンツをメモリ上に局所的に記憶し得るか、または1つ以上のネットワークリソースからコンテンツをストリームしてもよい。
【0043】
コンテンツ管理モジュール216は、同期情報の任意の一部(例えば、コンテンツ同期情報の少なくとも一部)を、コンテンツ管理システム202および/またはコンテンツ管理データストア210から、ネットワーク206を介して、受信コンピューティングデバイス204へ伝送させることができる。同期情報、またはネットワーク206を介して伝送される任意の他の情報は、暗号化され得るか、あるいはそうでなければ任意の数のデジタル著作権管理技術を利用して保護することができる。例えば、同期情報と関連付けられたコンテンツが暗号化されるときに、同期情報が暗号化され得る。いくつかの実現形態において、同期情報を受信するデバイス上に記憶された識別子を使用して、同期情報を解読できるように、同期は、デバイスまたはデバイスの群を示す情報を使用して暗号化され得る。同期情報は、受信コンピューティングデバイス204から遠隔的に、例えば、コンテンツ管理データストア210に記憶され得る。受信コンピューティングデバイスから遠隔的にデータが記憶される場合、コンテンツ同期情報は、受信コンピューティングデバイス上でストリームされ得る。代替または追加として、コンテンツ同期情報は、受信コンピューティングデバイス上で局所的に記憶されてもよい。これは、受信コンピューティングデバイス上が、オフラインであるときに、コンパニオンコンテンツを同期的に提示することを可能にし得る。
【0044】
コンテンツ同期情報を含む同期情報へのアクセスによって、受信コンピューティングデバイス204は、コンパニオンコンテンツを同期的に提示することができる。コンパニオンコンテンツを同期的に提示することは、例えば、対応するオーディオブックを再生しながら、eブックのテキストを表示することを含み得る。コンパニオンコンテンツの同期提示に関するさらなる詳細は、
図7〜9を参照して提供され得る。
【0045】
代替または追加として、コンパニオンコンテンツペアに関する同期情報へのアクセスによって、受信コンピューティングデバイスは、コンパニオンコンテンツペアを識別する情報を様々な目的に、例えば、コンテンツ同期情報を生成する、受信デバイスがコンパニオンコンテンツへのアクセスを有するというメッセージを生成するため等に使用することができる。例えば、受信デバイスは、その受信デバイスがアクセスを有するコンパニオンコンテンツペアの一覧を受信してもよい。この一覧を使用して、次に受信デバイスは、例えば、本明細書に記載される機能の任意の組み合わせを使用して、コンパニオンコンテンツペアのコンテンツ同期情報を生成することができる。さらに、コンパニオンコンテンツペアを識別する情報は、上述のように、コンテンツ同期情報を生成するために使用され得る一致スコアを含んでもよい。
【0046】
図4Bを参照すると、コンテンツ管理モジュール216は、コンピューティングデバイス204の指示でコンテンツ一致を識別することができる。コンピューティングデバイス204は、ネットワーク206を介して、コンテンツ情報をコンテンツ管理システム202へ伝送することができる。これは、コンテンツ管理システム202に、コンパニオンコンテンツペアの少なくとも1つのコンテンツに関するコンテンツ情報を提供することができる。コンテンツ情報をコンピューティングデバイス204から受信することによって、コンテンツ管理システム202は、コンテンツ管理システム202がコンテンツ一致を識別できるように、コンパニオンコンテンツペアの第2のコンテンツのコンテンツ情報を取得することができる。場合によっては、コンテンツ管理システム202は、第1のコンテンツのコンテンツ情報へのアクセスを、コンピューティングデバイス204、1つ以上の他のコンピューティングデバイス、および1つ以上のネットワークデータソース208、またはそれらの任意の組み合わせから取得してもよい。第1のコンテンツのコンテンツ情報および第2のコンテンツのコンテンツ情報は、異なる時点で取得されてもよい。
【0047】
コンテンツ管理モジュール216は、コンピューティングデバイス204からコンテンツ情報を取得することに応答して、例えば、
図4Aを参照して説明される機能の任意の組み合わせを使用して、コンテンツ一致を識別することができる。コンテンツ一致を識別した後、コンテンツ管理システム202は、コンテンツ情報を伝送したコンピューティングデバイス204を含み得る1つ以上の受信デバイスへ同期情報を伝送することができる。同期情報に含まれるコンテンツ同期情報を使用して、単一のコンピューティングデバイスは、コンパニオンコンテンツを同期的に提示することができる。例えば、eブックは、対応するオーディオブックを再生しながら、テキストを同期的に提示することができる。他の実現形態において、複数のデバイスは、コンテンツを同期的に提示することができる。例えば、eブックリーダーは、メディアプレーヤーが対応するオーディオブックを同期的に再生しながら、テキストを提示することができる。
【0048】
別の実施形態において、コンピューティングデバイス204は、そこに記憶されるコンテンツ、および/またはネットワーク206を介して、他のコンピューティングデバイス204および/またはネットワークリソース208から取得されるコンテンツ情報に基づいて、コンテンツ一致を識別することができる。次にコンピューティングデバイス204は、コンテンツ同期情報の要求を、ネットワーク206を介して、コンテンツ管理システム202へ送信することができる。要求に応答して、コンテンツ管理システム202は、コンテンツ同期情報を、ネットワーク206を介して、1つ以上のコンピューティングデバイス204へ伝送することができる。
【0049】
別の実施形態に従って、コンピューティングデバイス204は、コンテンツ一致を識別し、コンテンツ同期情報を生成することができる。代替または追加として、コンピューティングデバイスは、同期情報に含まれるコンパニオンコンテンツペアの一覧を使用して、コンテンツ同期情報を生成することができる。場合によっては、コンピューティングデバイスは、可能性のあるコンパニオンコンテンツペアがどの程度良好に相関するかを示すメトリック、例えば、上述の一致スコアに基づいて、コンテンツ同期情報を生成することができる。メトリックが所定の閾値を満たす場合、コンテンツ同期情報が生成され得る。場合によっては、コンテンツ同期情報は、「リアルタイム」で生成され得る。コンピューティングデバイス204はさらに、コンテンツ同期情報の任意の一部を別のコンピューティングデバイスへ伝送するように構成され得る。さらに、複数のコンピューティングデバイス204は、コンテンツ一致を識別し、および/またはコンテンツ同期情報を生成することができる。1つ以上のコンピューティングデバイス204によって生成されるコンテンツ同期情報は、1つ以上のコンピューティングデバイス204上、および/またはコンテンツ管理データストア210等の外部データストアに局所的に記憶され得る。
【0050】
図5は、コンピューティングデバイス204によって識別されるコンテンツ一致に関するオプションを選択するために、コンピューティングデバイス204、例えば、コンパニオンコンテンツを同期的に提示することができるコンピューティングデバイス上で生成された実例となるインターフェース500である。インターフェース500は、入手可能なコンテンツの提示の第1の部分502を含むことができる。ユーザは、インターフェース500によって提示される1つ以上の選択要素510、512、514を介して、コンテンツ(例えば、eブック)を選択してもよい。コンテンツの選択に応答して、コンピューティングデバイス204は、ユーザがコンパニオンコンテンツへのアクセスを有するかを決定することができる。コンピューティングデバイス204は、コンテンツ同期情報を(例えば、コンテンツ管理システム202から、および/またはコンピューティングデバイス204自体がコンテンツ同期情報を生成することによって)取得してもよい、および/または選択したコンテンツを含むコンパニオンコンテンツペアの一部である別のコンテンツへのアクセスを取得してもよい。コンピューティングデバイス204は、コンテンツコンパニオンコンテンツを同期的に提示する要求、および/またはコンパニオンコンテンツを同期的に提示することに関する将来の選好のために、コンピューティングデバイスを構成する要求を確認するようにユーザに促すことができる。
図5に示すように、インターフェース500は、選択したコンテンツと共に同期的に提示され得る、入手可能なコンパニオンコンテンツがあることを示す通知を提示する第2の部分504を含むことができる。さらに、第2の部分504は、コンパニオンコンテンツを同期的に提示するユーザの要求から確認を得るために、コントロール506を含むことができる。なおもさらに、第2の部分504は、コンピューティングデバイス204がコンパニオンコンテンツを自動的に同期する基準をユーザが構成することを可能にするために、1つ以上の構成要素508を含むことができる。構成要素508は、コンテンツ一致の程度に基づいて、ユーザがデフォルトにすることを可能にしてもよい。例えば、ユーザは、所定の閾値を満たす一致スコアによって示されるように、コンパニオンコンテンツを強い一致で常に同期するように選択することができる。
図5は、確認および構成機能の組み合わせに関して示されているが、関連技術分野における当業者であれば、任意の数の別個または組み合わされたインターフェースを使用して、確認情報または構成情報を収集できることを理解するであろう。さらに、インターフェース500は、コンピューティングデバイス204のディスプレイ画面に関して示されるが、インターフェース500は、任意の種類のコンピューティングデバイスによって生成され、かかる代替コンピューティングデバイスと関連付けられたリソースに従って修正されてもよい。
【0051】
図6は、コンパニオンコンテンツを同期的に提示することができる、コンピューティングデバイス204上で生成される実例となるインターフェース600である。インターフェース600は、ユーザの指示でコンテンツ一致を識別する。
図6を参照して、インターフェース600は、コンピューティングデバイス204を使用して、ユーザが利用可能なコンテンツを識別する提示部分602を含む。実例となる例において、入手可能なコンテンツの一覧がユーザに提示される。入手可能なコンテンツは、本明細書に記載されるコンパニオンコンテンツ、ならびにコンパニオンが識別されなかったコンテンツの任意の組み合わせを含むことができる。入手可能なコンテンツは、多数の異なるバージョンおよび/またはフォーマット(例えば、eブック、オーディオブック、ページ画像等)でのコンパニオンコンテンツを含んでもよい。選択要素604、606、608、610は、ユーザが、コンテンツ一致を識別し、および/または同期情報を要求する1つ以上のコンテンツを選択することを可能にすることができる。次にコンテンツ同期情報を使用して、コンパニオンコンテンツを同期的に提示することができる。例えば、
図6に示すように、ユーザは、第1のコンテンツ、例えば、The Adventures of Tom Sawyerのオーディオブック、および第2のコンテンツ、例えば、そのeブックを選択することができる。次にユーザは、提出要素612を介して、コンテンツ同期情報の要求を提出してもよい。提出に応答して、コンピューティングデバイス204は、選択された第1および第2のコンテンツが同期され得ることを確証してもよい。いくつかの実現形態において、コンピューティングデバイス204はさらに、第1および第2のコンテンツのコンテンツ同期情報を生成することができる。他の実現形態において、コンピューティングデバイス204は、ネットワーク(例えば、ネットワーク206)を介して、コンテンツ同期情報に関する要求を1つ以上の他のコンピューティングデバイス(例えば、コンテンツ管理システム202)へ伝送することができる。かかる伝送は、第1および第2のコンテンツがコンテンツ一致であるかどうかを決定する要求および/または第1および第2のコンテンツのコンテンツ同期情報に対する要求を含むことができる。
【0052】
一旦コンピューティングデバイス204が、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツのコンテンツ一致と関連付けられたコンテンツ同期情報を取得すると、コンピューティングデバイス204は、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツをユーザへ同期的に提示することができる。
図7および8は、コンパニオンコンテンツを同期的に提示する実例となる方法を表す。これらの実例となる方法は、コンパニオンコンテンツのペアを同期的に提示することを説明するが、これらの実例となる方法を参照して記載される機能は、コンパニオンコンテンツのより大きな組み合わせを同期的に提示するために適用され得る。
【0053】
図7を参照すると、コンパニオンコンテンツを同期的に提示する実例となる方法700のフロー図が説明される。ブロック702において、コンピューティングデバイス204は、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツに対応するコンテンツ同期情報を取得することができる。コンテンツ同期情報は、例えば、データストア(例えば、データストア210)および/または別個のコンピューティングデバイスから取得され得る。代替または追加として、コンテンツ同期情報は、コンテンツ同期情報を生成するコンピューティングデバイス204によって取得され得る。前述のように、コンテンツ同期情報は、第2のコンテンツにおける位置に対応する第1のコンテンツにおける位置に関する情報(例えば、eブックのページおよび行、ならびにオーディオブックのプレイバック位置)、同期提示に関する追加情報(例えば、オーディオブックのプレイバックに対応するeブックの一部を強調表示、下線表示等するための情報)、一致する/不一致である第1および第2のコンテンツの一部を識別する情報(例えば、縮約バージョンのオーディオブックに対応しない無削除バージョンのeブックの一部を識別する情報)またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0054】
決定ブロック704において、互いのコンパニオンコンテンツ一致の程度を決定する試験を行うことができる。例えば、試験は、コンテンツ一致スコアが所定の閾値を満たすかを決定することを含み得る。前述のように、コンパニオン識別モジュール124は、コンパニオンコンテンツのコンテンツペアが、互いにどの程度良好に相関するかを示す、コンテンツ一致スコアを決定するように構成され得る。コンパニオンコンテンツは、コンテンツ一致スコアに基づいて、任意の数の細部分に分割され得る。例えば、所定の閾値を満たすコンテンツ一致スコアと関連付けられたコンパニオンコンテンツペアは、強い一致とみなされ得る。この例において、閾値を満たさないコンテンツ一致スコアと関連付けられたコンパニオンコンテンツペアは、弱い一致とみなされ得る。閾値は、1つ以上のコンピューティングデバイスによってプログラム的に決定され得る、および/またはユーザの指示で設定/調整され得る。
【0055】
コンテンツ一致が弱い一致であることが決定される場合、弱い一致のサブルーチンが、ブロック706において開始し得る。弱い一致のサブルーチンに関するさらなる詳細は、
図8を参照して提供される。あるいは、コンテンツ一致が強い一致であることが決定される場合、第1のコンテンツは、ブロック708において、コンピューティングデバイス204を使用して提示され得る。第1のコンテンツは、コンピューティングデバイス204がコンテンツを提示することができる任意の方法で、例えば、視覚的、聴覚的、触覚的に(例えば、機械的振動を介して、および/または点字を提示することによって)、またはそれらの任意の組み合わせで提示され得る。第1のコンテンツは、本明細書に記載される任意の種類のコンテンツ、例えば、オーディオブックであってもよい。さらに、第1のコンテンツは、作品の一部のみ、例えば、オーディオブックの章を含んでもよい。
【0056】
ブロック710において、コンピューティングデバイス204は、第1のコンテンツの提示位置の監視を開始することができる。提示位置は、第1のコンテンツと関連付けられた基準点または追跡点であってもよい。例えば、提示位置は、テキスト位置、プレイバック位置、および/または提示される第1のコンテンツの位置の任意の他の指示子を表し得る。具体的な例において、テキスト位置は、第1のコンテンツ内のテキストのページまたは任意の他の単位に対応し得る。別の特定の例において、プレイバック位置は、開始点からの時間単位(例えば、秒)に対応してもよい。
【0057】
第1のコンテンツの提示位置は、コンテンツ同期情報と併用して、第2のコンテンツにおける対応する提示位置を決定することができる。例えば、コンテンツ同期情報を使用して、第1のコンテンツの提示位置を対応する第2のコンテンツにマップしてもよい。場合によっては、コンテンツ同期情報は、第2のコンテンツにおける基準点に対応する第1のコンテンツにおける基準点のマップを含むことができ、これを使用して、第2のコンテンツにおける提示位置を決定することができる。
【0058】
第2のコンテンツは、ブロック712において、第1のコンテンツおよびコンテンツ同期情報の提示位置に基づいて、第1のコンテンツと共に同期的に提示され得る。第1のコンテンツと同様に、第2のコンテンツは、本明細書に記載されるコンテンツのいずれかであり得、コンピューティングデバイス204が、第2のコンテンツを、例えば、視覚的、聴覚的、触覚的に、またはそれらの任意の組み合わせで提示することができる任意の方法で提示され得る。第2のコンテンツは、例えば、eブックであってもよい。加えて、第2のコンテンツは、作品の一部のみ、例えば、eブックの章を含んでもよい。場合によっては、第2のコンテンツは、第1のコンテンツを提示するために使用される同一のコンピューティングデバイスを使用して提示され得る。他の例において、第2のコンテンツは、第1のコンテンツを提示するコンピューティングデバイスと通信する、別個のコンピューティングデバイスを使用して提示される。
【0059】
ブロック714において、第2のコンテンツの提示位置は、第1のコンテンツの提示位置に基づいて更新され得る。例えば、第1のコンテンツの提示位置が変わると、コンピューティングデバイス204は、同期情報を使用して第2のコンテンツの対応する提示位置を決定することができる。この決定に基づいて、第2のコンテンツの提示位置が、第1のコンテンツの提示位置と同期され得る。具体的な例において、これは、オーディオブックのプレイバックが、表示されるページと関連付けられたテキストを越えて進んだとき、または表示されるページと関連付けられたテキストの最後まで進んだときに、eブックのページをめくることを含んでもよい。第2のコンテンツの提示位置は、第1のコンテンツの提示位置に基づいて継続的に更新されて、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを同期的に消費するユーザ体験の強化を可能にし得る。第1のコンテンツおよび/または第2のコンテンツが作品の一部のみを含む場合、コンテンツ同期情報が示す第1のコンテンツおよび第2のコンテンツの部分が互いに対応しないため、コンピューティングデバイス204は、コンパニオンコンテンツの同期提示を無効にすることができる。
【0060】
図8を参照すると、例えば、コンパニオンコンテンツがコンテンツ不一致を含むため、弱い一致であるコンパニオンコンテンツを同期的に提示する実例となる方法720を表すフロー図が説明される。前述のように、コンパニオンコンテンツペアは、コンパニオンコンテンツペアのコンテンツのいくつかの部分の間の不一致を含み得る。この方法720は、コンテンツ一致であると考えられるコンパニオンコンテンツを提示するように行われてもよいが、例えば、方法700の決定ブロック704で決定されるように、比較的程度の低い相関を有する。したがって、方法720は、方法700の機能の任意の組み合わせと併せて実現され得る。
【0061】
実例となる方法720は、ブロック706から始まり、ブロック722まで進んでもよく、そこで第1のコンテンツおよび第2のコンテンツの不一致セグメントが決定される。代替または追加として、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツの一致セグメントが決定され得る。コンテンツのこれらの不一致/一致セグメントは、コンテンツ同期情報を使用して決定され得る。例えば、コンテンツ同期情報は、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツが互いに相関し始める、および/または互いとの相関を停止する基準点または追跡点を含んでもよい。この情報を使用して、不一致である可能性のあるコンパニオンコンテンツの一部を識別することができる。
【0062】
第2のコンテンツに一致する第1のコンテンツの一部は、ブロック724において提示され得る。次に、ブロック726において、第2のコンテンツの一部は、第1のコンテンツおよびコンテンツ同期情報の提示位置に基づいて、同期的に提示され得る。第2のコンテンツの提示位置は、例えば、前述のように、コンテンツ同期情報および第1のコンテンツの提示位置に基づいて、継続的に更新され得る。第1のコンテンツが不一致セグメントに到達すると、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツの両方の提示位置は、ブロック728において次の一致セグメントに更新され得る。このようにして、方法720は、いずれかのコンテンツのかなりの部分が他方のコンテンツと一致しないときでさえ、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを同期的に提示し続けることができる。別の実現形態において、いずれかのコンテンツの不一致部分が提示されるとき、同期提示は、一致部分が提示されるまで無効にすることができ、その時点で同期提示が回復し得る。
【0063】
図9は、eブックおよび対応するオーディオブック等のコンパニオンコンテンツを同期的に提示する、コンピューティングデバイス204の例を示す。
図9に示すように、コンピューティングデバイス204は、eブックのテキストをディスプレイ900上に視覚的に提示することができる。コンピューティングデバイス204は、1つ以上のスピーカー902および/または1つ以上のオーディオ出力を介して、同時にコンパニオンオーディオブックを聴覚的に提示することもでき、ヘッドフォン等の外部スピーカー(複数可)に提供されてもよい。コンテンツ同期情報を使用して、オーディオブックコンテンツおよび視覚的eブックコンテンツの両方を同期的に提示し、両方の提示位置を更新することができる。これは、例えば、それぞれ
図7および8を参照して記載される方法700、720を参照して記載される機能の任意の組み合わせを含んでもよい。
【0064】
加えて、コンピューティングデバイス204は、eブックの視覚的提示内のeブックコンテンツの視覚的提示に関連するオーディオブックコンテンツの提示位置を示すことができる、指示子906を提示してもよい。例えば、ディスプレイ900を使用して提示されるeブックのテキストは、スピーカー902を経由して提示されるオーディオブックのプレイバック位置を示すように拡張表示され得る。この点において、テキストは、強調表示、下線表示、および/または異なるフォントで(例えば、異なる色、サイズ、種類、効果等を使用して)提示され得る。個別の語、行、文章、および/または他のテキストの単位が、オーディオプレイバック位置を示すように拡張表示され得る。オーディオブックのプレイバックが提示されるeブックのページの最後に到達すると、コンテンツ同期情報を使用して、eブックの次のページが自動的に表示され得る。
【0065】
いくつかの実現形態において、ユーザは、ディスプレイ900上に提示されるeブックのページの任意の単語または単語の群を選択し、オーディオブックにおける対応する点でプレイバックを開始することができる。代替または追加として、ユーザは、オーディオブックの任意の点にナビゲートすることができ、eブックの対応するページは、コンピューティングデバイス204によって表示することができ、および/またはユーザは、eブックの任意の位置にナビゲートすることができ、オーディオブックのプレイバックは、オーディオブックの対応する点で開始することができる。
【0066】
コンピューティングデバイス204は、オーディオブックおよびeブックの両方の同期提示を維持しながら、検索およびブックマーク機能を支持することもできる。コンピューティングデバイス204は、聴覚的および視覚的提示位置の両方を監視することができ、それによってユーザは、テキストディスプレイとオーディオプレイバックとを切り替えて、最後の位置からコンテンツの他の形態の消費を回復することができる。
【0067】
例のいくつかは、ユーザがコンパニオンコンテンツを購入する販売環境の文脈において提供されたが、本明細書に記載される機能の任意の組み合わせが、必要に応じて、他の設定に適用され得る。例えば、ユーザは、コンテンツ同期情報を取得し、および/またはコンパニオンコンテンツを同期的に消費するために、コンパニオンコンテンツペアのコンテンツを購入する必要がない。代わりに、ユーザは、任意の数の適した方法によって、例えば、借用、チェックアウト、レント、永久リース、一時的リース、またはそれらの任意の組み合わせによって、コンパニオンコンテンツペアの1つ以上の個別のコンテンツへのアクセスを取得してもよい。具体的な例において、ユーザは、オーディオブックをチェックアウトし、ユーザが購入したeブックと共にそのオーディオブックを同期的に提示してもよい。別の特定の例において、ユーザは、オーディオブックをリースし、借用したeブックと共にそのオーディオブックを同期的に提示してもよい。
【0068】
さらに、例のいくつかは、コンテンツを同期的に提示する状況において提供されたが、本明細書に記載される機能の任意の組み合わせが、必要に応じて、他のコンテンツ同期に適用されてもよい。例えば、コンテンツ同期情報を使用して、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツの提示を交互に切り替えることができる。より具体的には、いくつかの実現形態において、コンピューティングデバイスは、eブックのテキストを表示し、次にコンテンツ同期情報を使用して、対応する位置においてオーディオブックのオーディオを再生するように切り替えることができる。別の例として、本明細書に記載される原理および利点を使用して、コンパニオンコンテンツを同期的に提示する状況外で、異なるコンピューティングデバイス上でコンパニオンコンテンツを同期させることができる。例えば、本明細書に記載される機能の任意の組み合わせは、参照することによりその上記全体が援用される′473出願において記載される等の異なるコンピューティングデバイス上の同期コンテンツの例のいずれかに適用され得る。例えば、以下の実例となるデバイスの2つ以上が同期され得る:無線eブックリーダー、オーディオプレーヤー、デスクトップコンピュータ、カーラジオ、ポータブルメディアプレーヤー、携帯電話、ノートパソコン、ゲームデバイス等。同期情報を使用して、ユーザが第1のデバイス上のコンテンツを消費し、次に、ユーザが第1のデバイス上のコンテンツの消費を停止した点で、第2のデバイス上の同一のコンテンツを消費し続けるのを可能にし得る。いくつかの実現形態において、同期情報は、同一のコンテンツの各デジタル表示について、3つのデバイス(例えば、無線eブックリーダー、オーディオプレーヤー、およびデスクトップコンピュータ)の間で共有され得る。ユーザは、各デバイス上に含まれるコンテンツの提示が依然として同期されていることを特定し得る。ユーザは、無線eブックリーダー上のコンテンツのデジタル表示にアクセスし、無線eブックリーダーを発信デバイスにすることができる。デジタル出版物の提示の間に、無線eブックリーダー上の同期構成要素は、そのコンテンツの提示に関する同期情報を収集する。同期情報は、コンテンツのデジタル表示の提示の相対的な進行、または提示の状態に関する情報を含み得る。相対的な進行は、コンテンツのデジタル表示と関連付けられる基準点、または追跡点に従って定義され得る(例えば、特定の章、節、段落、単語の分類/ブロック、単語等)。同期情報の収集に加えて、無線eブックリーダーは、同期イベントが起こるとき、例えば、ユーザ無線eブックリーダーを置くときを決定し、収集された同期情報を他のデバイスへ伝送することもできる。次に伝送された同期情報は、他のデバイスによって、それらのデバイス上のコンテンツの提示を無線eブックリーダーのそれと同期するように使用されてもよい。したがって、ユーザはデスクトップコンピュータ上のコンテンツを消費し続けることを選択する場合、デスクトップコンピュータも、ユーザがeブックリーダー上のコンテンツのデジタル表示の提示を停止した位置で、コンテンツの提示を開始するであろう。同期情報を収集する、同期イベントを検出する、同期情報を伝送する、およびデバイス間でコンテンツの提示を同期するという流れは、ユーザがコンテンツを通じて進行するにつれて継続し得る。このプロセスを通して、ユーザが選択するデバイスまたは選択されたデジタル表示の種類に関係なく、コンテンツの提示は、ユーザが最後に停止したところから再開する。
【0069】
必ずしも全ての目的または利点が、本明細書で説明されるいずれかの特定の実施形態に従って達成され得るわけではないことを理解されたい。したがって、例えば、当業者は、特定の実施形態が、必ずしも本明細書で教示または示唆され得るような他の目的または利点を達成することなく、本明細書で教示されるような1つの利点または一群の利点を達成または最適化する様式で作用するように構成され得ることを認識するであろう。
【0070】
本明細書に記載されるプロセスの全ては、1つ以上の汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行されるソフトウェアコードモジュールの中に具現化され、かつこれを介して完全に自動化され得る。コードモジュールは、任意の種類のコンピュータが読み取り可能な媒体または他のコンピュータ記憶デバイスに記憶され得る。いくつかまたは全ての方法は、代替として、特定されたコンピュータハードウェアの中に具現化され得る。加えて、本明細書で参照される構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせに実装され得る。
【0071】
とりわけ、「できる(can)」、「可能である(could)」、「かも知れない(might)」、または「場合がある(may)」等の条件言語は、特に別途明示されていない限り、特定の実施形態は、特定の特徴、要素、および/またはステップを含むが、他の実施形態は、これらを含まないことを一般に示唆するために使用されるような文脈の範囲内にあると別途理解される。したがって、そのような条件付き言語は、一般に、特徴、要素、および/もしくはステップが、いかなる形であれ1つ以上の実施形態に必要であること、または1つ以上の実施形態が、ユーザによる入力もしくは指示の有無に関わらず、これらの特徴、要素、および/もしくはステップが任意の特定の実施形態に含まれるか、もしくはそこで実行されるかどうかを決定するための論理を必然的に含むことを示唆することを意図するものではない。
【0072】
本明細書で説明される、および/または添付図面で描写されるフロー図の中の任意のプロセス記述、要素、またはブロックは、特定の論理機能または要素をプロセスの中に実現するための1つ以上の実行可能な命令を含む、モジュール、セグメント、またはコードの一部を可能性として表すものとして理解されたい。代替の実現形態は、本明細書で説明される実施形態の範囲内に含まれ、その中の要素または機能は、当業者によって理解されるように含まれる機能に依存して、削除されてもよく、示されたまたは論じられた順序とは異なる順序(実質的に同時であること、または逆の順序であることを含む)で実行されてもよい。
【0073】
上で説明した実施形態には多くの変形および修正が行われ得ることが強調されるべきであり、その要素は、数ある他の許容される実施例に含まれると理解されたい。全てのそのような修正および変更は、本明細書において、本開示の範囲内に含まれ、以下によって保護されることが意図される。
【0074】
付記
1.コンテンツ同期情報を提供するためのシステムであって、
コンテンツ情報とコンテンツ同期情報とを記憶するデータストアと、
データストア内のコンテンツ情報を使用して、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツが同期され得ることを示すコンテンツ一致を識別することであって、第1のコンテンツは、第2のコンテンツから分離されていることと、
コンテンツ一致に対応するコンテンツ同期情報を受信するデバイスであって、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを記憶し、コンテンツ同期情報を同期的に使用して、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを提示するように構成される、デバイスを識別することと、
ネットワークを介してデータストアからデバイスへのコンテンツ同期情報の伝送を引き起こすことと、を行うように動作する、データストアと通信する1つ以上の構成されたコンピュータシステムと、を備える、システム。
【0075】
2.第1のコンテンツが最初に、別個のデバイス上に記憶されることによって第2のコンテンツから分離される、付記1に記載のシステム。
【0076】
3.第1のコンテンツが、異なる時間に取得されることによって第2のコンテンツから分離される、付記1に記載のシステム。
【0077】
4.第1のコンテンツがさらに、異なる供給源から取得されることによって第2のコンテンツから分離される、付記3に記載のシステム。
【0078】
5.第1のコンテンツがeブックを成し、第2のコンテンツがオーディオブックを成す、付記1に記載のシステム。
【0079】
6.1つ以上の構成されたコンピュータシステムがさらに、コンテンツ一致の前記識別に応答して、コンテンツ同期情報を生成するように動作する、付記1に記載のシステム。
【0080】
7.同期情報を生成するためのシステムであって、
第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを同期的に提示するための同期情報を記憶するデータストアと、
第1のコンテンツと第2のコンテンツが同期され得ることを示すコンテンツ一致を識別することであって、第1のコンテンツは、第2のコンテンツから分離されていることと、
同期情報を受信するデバイスを識別することと、
データストアからデバイスへの同期情報の伝送を引き起こすことと、を行うように動作する、データストアと連通する1つ以上の構成されたコンピュータシステムと、を備え、同期情報が、第1のコンテンツを第2のコンテンツと共に同期的に提示するために、デバイスによって使用される、
システム。
【0081】
8.同期情報がコンテンツ同期情報を含む、付記7に記載のシステム。
【0082】
9.同期情報が1つ以上のコンパニオンコンテンツペアを識別する情報を含む、付記7に記載のシステム。
【0083】
10.1つ以上の構成されたコンピュータシステムがさらに、
第2のコンテンツのコンテンツ情報をデバイスから取得することと、
第2のコンテンツのコンテンツ情報に少なくともある程度基づいてコンテンツ一致を識別することと、を行うように動作する、付記7に記載のシステム。
【0084】
11.1つ以上の構成されたコンピュータシステムがさらに、
第1のコンテンツのコンテンツ情報を前記デバイス以外の供給源から取得することと、
第2のコンテンツのコンテンツ情報に少なくともある程度基づいてコンテンツ一致を識別することと、を行うように動作する、付記10に記載のシステム。
【0085】
12.供給源が、第1のコンテンツを記憶する第2のデバイスである、付記11に記載のシステム。
【0086】
13.前記デバイスおよび第2のデバイスが、共通ユーザおよび共通アカウントの少なくとも1つと関連付けられる、付記12に記載のシステム。
【0087】
14.1つ以上の構成されたコンピュータシステムから同期情報を受信する前に、デバイスが、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツの少なくとも1つの少なくとも一部へのアクセスを有しない、付記7に記載のシステム。
【0088】
15.1つ以上の構成されたコンピュータシステムがさらに、前記コンテンツ一致の識別に応答して同期情報を生成するように動作する、付記7に記載のシステム。
【0089】
16.コンピュータによって実現される方法であって、特定の実行可能命令で構成される1つ以上のコンピューティングデバイスによって実現されて、
第1のコンテンツと第2のコンテンツが同期され得ることを示すコンテンツ一致を識別することであって、第1のコンテンツは、第2のコンテンツから分離されていることと、
第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを同期的に提示するためにコンテンツ同期情報を取得することと、
を含む、方法。
【0090】
17.コンテンツ一致が自動的に決定される、付記16に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0091】
18.コンテンツ一致がユーザの指示で決定される、付記16に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0092】
19.コンテンツ同期情報を取得することが、別個のコンピューティングデバイスからコンテンツ同期情報を要求することを含む、付記16に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0093】
20.コンテンツ同期情報を取得することが、コンテンツ同期情報を生成することを含む、付記16に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0094】
21.第1のコンピューティングデバイスから第2のコンピューティングデバイスへのコンテンツ同期情報の伝送を引き起こすことをさらに含む、付記20に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0095】
22.コンテンツ同期情報を使用して、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを同期的に提示することをさらに含む、付記16に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0096】
23.第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを提示することが、同一のコンピューティングデバイスによって行われる、付記22に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0097】
24.第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを提示することが、異なるコンピューティングデバイスによって行われる、付記22に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0098】
25.第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを提示することが、第1のコンテンツの視覚的提示を提示することと、第2のコンテンツの聴覚的提示を提示することと、を含む、付記22に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0099】
26.第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを提示することが、第1のコンテンツの視覚的提示において、第2のコンテンツの聴覚的提示の位置の指示子を視覚的に提示することを含む、付記25に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0100】
27.コンテンツ一致の程度を示す一致スコアが、所定の閾値を満たすかを検出することをさらに含む、付記16に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0101】
28.一致スコアに少なくともある程度基づいて、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツを同期的に提示するオプションをユーザに提示することをさらに含む、付記27に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0102】
29.一致スコアが所定の閾値を満たさない場合、同期提示機能のサブセットを無効にすることをさらに含む、付記27に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0103】
30.一致スコアが所定の閾値を満たさない場合、第2のコンテンツに一致しない第1のコンテンツの一部を識別することをさらに含む、付記27に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0104】
31.一致スコアが所定の閾値を満たさない場合、第2のコンテンツに一致しない第1のコンテンツの一部の同期提示を無効にすることをさらに含む、付記30に記載のコンピュータによって実現される方法。
【0105】
32.同期情報を提供するための少なくとも1つのコンピュータ実行可能構成要素を有するコンピュータ可読非一時的記憶媒体であって、少なくとも1つのコンピュータ実行可能構成要素が、
第1のコンテンツおよび第2のコンテンツが同期され得ることを示すコンテンツ一致を識別することであって、第1のコンテンツおよび第2のコンテンツは、1人のユーザと関連付けられるコンテンツの異なるバージョンに対応し、前記ユーザは、別個のトランザクションを介して第1のコンテンツおよび第2のコンテンツへのアクセスを取得したことと、
コンテンツ一致に対応する同期情報を受信する、ユーザと関連付けられたデバイスを識別することと、を行うように動作する、コンテンツ管理モジュールを含む、コンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【0106】
33.コンテンツ管理モジュールがさらに、同期情報を生成するように動作する、付記32に記載のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【0107】
34.コンテンツ管理モジュールがさらに、ユーザと関連付けられたデバイスへの同期情報の伝送を引き起こすように動作する、付記32に記載のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【0108】
35.ユーザがコンテンツ一致を識別することと関連付けられるデフォルトアクションを選択することを可能にする、ユーザインターフェースを生成するように動作するユーザインターフェースコンポーネントをさらに備える、付記32に記載のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【0109】
36.ユーザがコンテンツ一致を識別することを可能にする、ユーザインターフェースを生成するように動作するユーザインターフェースコンポーネントをさらに備える、付記32に記載のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【0110】
37.ユーザインターフェースコンポーネントがさらに、ユーザがコンテンツ一致と関連付けられた同期情報を要求することを可能にする、ユーザインターフェースを生成するように動作する、付記36に記載のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【0111】
38.異なるバージョンが、オーディオコンテンツおよびビジュアルコンテンツを含む、付記32に記載のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。