(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
添付した図面を用いて、本発明に係る実施形態を、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、多様な形態で実現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。また、本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、明細書全体を通じて同様な部分については同一の参照符号を付けている。
【0034】
まず、本発明の一の実施形態に係る表示装置について
図1〜
図6を参照して詳細に説明する。
【0035】
図1は本発明の一の実施形態に係る表示装置の概略図である。
図2は本発明の一の実施形態に係る表示装置の表示板部を概略的に示したものである。
図3は本発明の一の実施形態に係る表示装置の一部のブロック図である。
図4は本発明の一の実施形態に係る表示装置の感知部の等価回路図である。
図5は本発明の一の実施形態に係る表示装置のタッチスクリーンパネルの概略的な配置図である。
図6は
図5のタッチスクリーンパネルを含む表示装置のVI−VI’線に沿って切断した断面図である。
【0036】
図1を参照すれば、本発明の一の実施形態に係る表示装置は、表示板部(display−panel unit)300、タッチスクリーンパネル(touch screen panel)900および制御部(control unit)CUを含む。表示板部300とタッチスクリーンパネル900は位置合わせされ、制御部CUによって制御される。
【0037】
図2に示したように、表示板部300はほぼ行列状に配列された複数の画素PXを含む。各画素PXは基本色のうちの1つを固有に表示する(空間分割)か、あるいは各画素PXが時間によって交互に基本色を表示する(時間分割)ことができ、これら基本色の空間的、時間的な作用によって所望の色が認識されるようにする。基本色の例としては赤色、緑色、青色の三原色があり、空間分割の場合は、赤色、緑色、青色を表示する3つの画素PXが集まって画像の基本単位のドット(dot)を形成する。
【0038】
図3を参照すれば、タッチスクリーンパネル900は、等価回路に示すように、複数の感知信号線SY
1〜SY
N、SX
1〜SX
Mと、これに接続されてほぼ行列状に配列された複数の感知部SUを含む。感知信号線SY
1〜SY
N、SX
1〜SX
Mは、感知信号を伝達する複数の行感知データ線SY
1〜SY
Nおよび複数の列感知データ線SX
1〜SX
Mを含む。
【0039】
図4を参照すれば、各感知部SUは、1つの行または列感知データ線SL1および隣接した2つの列または行感知データ線SL21、SL22によって定義される領域に形成され、感知データ線SLに接続されている。感知データ線SL1と感知データ線SL21、SL22は、絶縁膜950を介在して交差する。感知部SUは、感知データ線SL1に接続されている可変キャパシタCvと、感知データ線SL1と感知データ線SL21、SL22によって形成される基準キャパシタCpと、を含む。
【0040】
図5および
図6に示すように、タッチスクリーンパネル900は、絶縁基板920とその両面に形成されている複数の薄膜構造物を含む。絶縁基板920の表面であって、表示板部300から遠い方の表面は蓋膜910で覆われており、表示板部300から近い表面には、行感知データ線SY
1〜SY
N、940と列感知データ線SX
1〜SX
M、960が形成されている。
【0041】
行感知データ線940は、横方向に延びる行感知線941と行感知線941の一部が菱形状に拡張されてなる行感知電極942を含む。以下、行感知線941から行感知電極942を連結する部分を行連結部と言う。列感知データ線SX
1〜SX
Mは縦方向に延びる列感知線961と列感知線961の一部が菱形状に拡張されてなる列感知電極962を含む。以下、列感知線961から列感知電極962を連結する部分を列連結部と言う。
【0042】
行感知電極942と列感知電極962は、斜め方向に交互に配置されており、両者の距離は近く、タッチスクリーンパネル900の大部分の面積を占める。行連結部と列連結部は互いに交差している。
【0043】
絶縁基板920と行感知データ線SY
1〜SY
N、940の間には保護膜930が形成されており、行感知データ線SY
1〜SY
Nと列感知データ線SX
1〜SX
Mの間には絶縁膜950が形成されている。
【0044】
感知電極942、962は可変キャパシタCvの一方の側の電極を形成し、使用者の指先等(以下、接触物と言う)が可変キャパシタCvの他方の側の電極を形成する。接触がない場合は、可変キャパシタCvの他方の側の電極である接触物が無限大の距離にあるのと同じで静電容量が0である。しかし、接触物が蓋膜910の表面に接触すれば、感知電極942、962と接触物間の距離が有限値となり、静電容量の値が0ではなくなる。この際、接触物と感知電極942、962間の基板920および蓋膜910が誘電体として機能する。
【0045】
上述したように、行感知電極942と列感知電極962は、交互に配置されており、1の感知電極942、962は4つの他の感知電極962、942と隣接する。すなわち、1つの行感知電極942は4つの列感知電極962と隣接し、1つの列感知電極962は4つの行感知電極942と隣接する。隣接した感知電極942、962は絶縁膜950を介在したキャパシタを構成し、1つの感知電極942、962には隣接した基準キャパシタCpが接続されることになる。
【0046】
行または列感知電極942、962の密度、つまり、感知部SUの密度は、表示板部300のドット密度と同じか低く形成され、たとえば、行または列感知電極942、962の密度は、ドット密度の1/4である。
【0047】
行感知電極942および列感知電極962には交互に所定電圧が印加されるが、行感知電極942に所定電圧が印加される場合、列感知電極962がフローティング(floating)状態になり、逆に列感知電極962に所定電圧が印加される場合、行感知電極942がフローティング状態となる。感知電極942、962がフローティング状態であるとき接触が発生して可変キャパシタCvの静電容量が変われば、静電容量の大きさに依存する基準キャパシタCpと可変キャパシタCv間の接続点電圧Vnの大きさが変化する。変化した接続点電圧Vnによる電流が感知信号として感知データ線SL1を介して流れ、これによって接触の有無を判断できる。
【0048】
基準キャパシタCp用電極を別に製造する場合に比べて、感知電極942、962の大きさを小さくすれば、接触による接続点電圧Vnの変化をより容易に感知することができる。
【0049】
図1および
図3を参照すれば、制御部CUは、感知信号処理部800、接触判断部700および信号制御部600を含む。
【0050】
感知信号処理部800は、タッチスクリーンパネル900の行感知データ線SY
1〜SY
Nにそれぞれ接続される複数の出力部810と、列感知データ線SX
1〜SX
Mにそれぞれ接続される複数の出力部820を含む。出力部810、820は行および列感知データ線SY
1〜SY
N、SX
1〜SX
Mからの感知信号による出力電圧を生成する。感知信号処理部800は、この出力電圧をデジタル信号に変換して信号処理し、デジタル感知データ信号DSNを生成する。
【0051】
接触判断部700は、感知信号処理部800からのデジタル感知データ信号DSNに演算処理をして接触の有無および接触位置を判断した後、接触情報を送信する。信号制御部600は、感知信号処理部800等の動作を制御する。
【0052】
このような駆動成分である、信号制御部600、接触判断部700、感知信号処理部800のそれぞれは、少なくとも1つの集積回路チップの形態で表示板部300および/またはタッチスクリーンパネル900の上に直接装着されるか、あるいはフレキシブルプリント回路フィルム(図示せず)の上に装着されてTCP(tape carrier package)の形態に表示板部300および/またはタッチスクリーンパネル900に付着されるか、あるいは別途のプリント回路基板(printed‐circuit‐board)(図示せず)の上に装着することができる。これとは異なり、これら駆動成分である、信号制御部600、接触判断部700、感知信号処理部800は、表示板部300に集積することもできる。
【0053】
次に、感知信号処理部800の出力部810、820およびこれを含む表示装置の感知動作について
図7〜
図10を参照して説明する。
【0054】
図7は本発明の一の実施形態に係る表示装置の感知信号処理部の2つの出力部の等価回路図であり、
図8は本発明の一の実施形態に係る感知信号処理部の信号波形図であり、
図9および
図10は、各々
図7に示した2つの出力部の動作を示す回路図である。
【0055】
図7を参照すれば、出力部810のうち、たとえば、I番目の行感知データ線SY
Iに接続された出力部810は、増幅器811、2つのリセット用スイッチング素子Q11、Q31、感知用スイッチング素子Q21およびキャパシタCf1を含む。
【0056】
同様に、出力部820のうち、例えば、J番目の列感知データ線SX
Jに接続される出力部820は、増幅器821、2つのリセット用スイッチング素子Q12、Q32、感知用スイッチング素子Q22およびキャパシタCf2を含む。
【0057】
増幅器811、821は、反転端子−と非反転端子+および出力端子を有し、反転端子−は感知データ線SY
I、SX
Jに接続されており、非反転端子+は基準電圧Vrefに接続されている。キャパシタCf1、Cf2は増幅器811、821の反転端子−と出力端子の間に接続されている。
【0058】
上述したように、感知データ線SY
I、SX
Jおよび接触物によって可変キャパシタCv1、Cv2が形成され、行感知データ線SY
Iおよび列感知データ線SX
Jによって基準キャパシタCpが形成される。増幅器811、821とキャパシタCf1、Cf2は、電流積分器をなす。電流積分器は、増幅器811、821の反転端子(−)から感知データ線SY
I、SX
Jへ、すなわち、可変キャパシタCv1、Cv2と基準キャパシタCpの間の接続点へ、流れる電流を所定時間積分して出力電圧Vy、Vxを生成し、これを出力端子に送信する。
【0059】
感知用およびリセット用スイッチング素子Q11〜Q31、Q12〜Q32は、制御端子、入力端子および出力端子を有するトランジスタ等の三端子素子であって、信号制御部600からの感知制御信号CONTによって動作する。このような感知制御信号CONTは、出力部810の感知用スイッチング素子Q21と出力部820のリセット用スイッチング素子Q12、Q32を動作させる行感知制御信号Vq1と、出力部810のリセット用スイッチング素子Q11、Q31と出力部820の感知用スイッチング素子Q22を動作させる列感知制御信号Vq2を含む。行感知制御信号Vq1および列感知制御信号Vq2は、感知用およびリセット用スイッチング素子Q11〜Q31、Q12〜Q32をターンオンさせるゲートオン電圧Vonとターンオフさせるゲートオフ電圧Voffとの組み合わせからなる。
【0060】
リセット用スイッチング素子Q11、Q12は、リセット電圧Vresと感知データ線SY
I、SX
Jの間に接続されており、ターンオン時に感知データ線SY
I、SX
Jの電圧をリセット電圧Vresで初期化する。リセット電圧Vresは接地電圧等の電圧であってもよく、基準電圧Vrefより低い電圧である。
【0061】
感知用スイッチング素子Q21、Q22は、感知データ線SY
I、SX
Jの一端と増幅器811の反転端子−の間に接続されており、ターンオン時に感知データ線SY
I、SX
Jを増幅器811の反転端子−に接続する。
【0062】
リセット用スイッチング素子Q31、Q32は、キャパシタCf1、Cf2に並列に、つまり、増幅器811、821の反転端子−と出力端子の間に接続されており、ターンオン時にキャパシタCf1、Cf2に充電された電圧を放電し、増幅器811、821の出力電圧Vy、Vxを基準電圧Vrefに初期化する。
【0063】
図8および
図9を参照すれば、行感知期間TS1の間、信号制御部600は、ゲートオン電圧Vonの行感知制御信号Vq1と、ゲートオフ電圧Voffの列感知制御信号Vq2を出力する。これにより、出力部810の感知用スイッチング素子Q21と出力部820のリセット用スイッチング素子Q12、Q32がターンオンされる。そして、行感知データ線SY
Iの電圧と出力電圧V
yは基準電圧Vrefとなり、列感知データ線SX
Jの電圧はリセット電圧Vresに初期化される。したがって、可変キャパシタCv1と基準キャパシタCpは、1つの端子が行感知データ線SY
Iに接続され、他の端子が接地電圧等の電圧の印加を受けることとなる。
【0064】
行感知データ線SY
Iが位置する領域に接触が発生すれば、可変キャパシタCv1の静電容量が大きくなる。このため、可変キャパシタCv1と基準キャパシタCpの接続点電圧Vny、つまり、行感知データ線SY
Iの電圧が低くなり、増幅器811の反転端子−からスイッチング素子Q21を介して行感知データ線SY
Iに電流が流れる。この電流によってキャパシタCf1が徐々に充電され、増幅器811の出力電圧Vyが徐々に大きくなる。接触が発生しない場合は、増幅器811の出力電圧Vyは基準電圧Vrefを維持する。ここで、出力電圧Vyは行感知期間TS1の長さに比例し、キャパシタCf1の静電容量の大きさに反比例するので、行感知期間TS1を長くするか、キャパシタCf1の静電容量の大きさを小さくして、微細な接触を感知することができる。
【0065】
一方、リセット用スイッチング素子Q32のターンオンにより、出力部820のキャパシタCf2に保存された電圧が放電され、増幅器821の出力電圧Vxが基準電圧Vrefに初期化される。
【0066】
次に、読取期間TR1に行感知制御信号Vq1がゲートオフ電圧Voffになり、すべてのスイッチング素子Q11〜Q31、Q12〜Q32がターンオフ状態となる。これにより、増幅器811、821の反転端子−が浮遊状態になり、増幅器811、821は出力電圧Vy、Vxを維持する。感知信号処理部800は、増幅器811の出力電圧Vyを読み取り、これをデジタル感知データ信号DSNに変換して接触判断部700に送信する。
【0067】
次に、
図8および
図10を参照すれば、列感知期間TS2において列感知制御信号Vq2がゲートオン電圧Vonとなる。これにより、出力部820の感知用スイッチング素子Q22と出力部810のリセット用スイッチング素子Q11、Q31がターンオンされる。そして、列感知データ線SX
Jの電圧と出力電圧Vxは基準電圧Vrefとなり、行感知データ線SY
Iの電圧はリセット電圧Vresに初期化される。したがって、可変キャパシタCv2と基準キャパシタCpは、一端子が列感知データ線SX
Jに接続されており、他の端子が接地電圧等の電圧の印加を受ける。
【0068】
列感知データ線SX
Jが位置する領域に接触が発生すれば、可変キャパシタCv2の静電容量が大きくなり、可変キャパシタCv2と基準キャパシタCpの接続点電圧Vnx、つまり、列感知データ線SX
Jの電圧が低くなる。これにより、増幅器821の反転端子−からスイッチング素子Q22を介して列感知データ線SX
Jに電流が流れ、この電流によって、キャパシタCf2が徐々に充電され、増幅器821の出力電圧Vxが徐々に大きくなる。接触が発生しない場合は、増幅器821の出力電圧Vxは、行感知期間TS1の初期化された基準電圧Vrefを維持する。
【0069】
一方、リセット用スイッチング素子Q31のターンオンにより、出力部810のキャパシタCf1に保存された電圧が放電され、出力電圧Vyが基準電圧Vrefに初期化される。次いで、読取期間TR2において列感知制御信号Vq2がゲートオフ電圧Voffになり、すべてのスイッチング素子Q11〜Q31、Q12〜Q32がターンオフ状態となる。これにより、増幅器811、821は出力電圧Vy、Vxを維持し、感知信号処理部800は、増幅器821の出力電圧Vxをデジタル感知データ信号DSNに変換して接触判断部700に送信する。
【0070】
接触判断部700は、すべての行および列感知データ線SY
1〜SY
N、SX
1〜SX
Mに対するデジタル感知データ信号DSNに基づいて、行および列感知データ線SY
1〜SY
N、SX
1〜SX
Mの接触の有無を判断する。この際、行感知データ線SY
Iと列感知データ線SX
Jで接触が発生したと判断すれば、接触判断部700は、行感知データ線SY
Iと列感知データ線SX
Jの座標(I、J)を接触位置として決定し、これに基づく接触情報を外部装置または信号制御部600に送信する。
【0071】
以上、本発明の一実施形態においては、行および列感知データ線SY
1〜SY
N、SX
1〜SX
Mと出力部810、820とが一対一で対応するものとして説明した。しかし、タッチスクリーンパネル900の感知部の密度が高くなると、外部から1つの接触が発生しても、複数の感知部SUで接触が発生したと認識することがあり、正確な接触位置を判断することができない。そこで、以下、複数の感知部SUで接触を認識した場合、正確な接触位置を判断するための実施形態を
図11〜
図18を参照して説明する。
【0072】
図11は本発明の他の実施形態に係る表示装置の感知信号処理部のブロック図である。
図12は本発明の他の実施形態に係る感知信号処理部の信号波形図である。
図13〜
図18は、それぞれ本発明の他の実施形態に係る感知信号処理部の2つの出力部の動作を示すものである。
【0073】
図11を参照すれば、感知信号処理部800は、複数の出力部810、820と、これにそれぞれ接続される複数のスイッチング部830、840を含む。
【0074】
各出力部810、820は、それぞれスイッチング部830、840の動作により、少なくとも2つ、たとえば、3つの行または列感知データ線SY
1〜SY
N/SX
1〜SX
Mに選択的に接続され、これらからの感知信号による出力電圧を生成する。
【0075】
各スイッチング部830、たとえば、(I−2)番目〜(I+2)番目行の感知データ線SY
I−2〜SY
I+2のうち3つを選択して出力部810に接続するスイッチング部830は、3つのスイッチング素子SW1〜SW3を含む。3つのスイッチング素子SW1〜SW3は、一の端子が出力部810に接続されており、他の端子が行感知データ線SY
I−2〜SY
I+2のうちの隣接した3つに接続され、隣接した3つの組み合わせが時間によって変わる。スイッチング素子SW1が(I−2)番目の行感知データ線SY
I-2に接続される場合、残りの2つのスイッチング素子SW2、SW3は、それぞれ(I−1)番目およびI番目の行感知データ線SY
I-1、SY
Iに接続される。次に、スイッチング素子SW1が(I−1)番目の行感知データ線SY
I-1に接続されるときは、残りの2つのスイッチング素子SW2、SW3はそれぞれI番目および(I+1)番目の行感知データ線SY
I、SY
I+1に接続される。スイッチング素子SW1がI番目の行感知データ線SY
Iに接続されるときは、残りの2つのスイッチング素子SW2、SW3はそれぞれ(I+1)番目および(I+2)番目の行感知データ線SY
I+1、SY
I+2に接続される。
【0076】
このスイッチング部830に隣接した他のスイッチング部830は、(I+1)番目〜(I+5)番目の行感知データ線SY
I+1〜SY
I+5のうちの3つを選択して、出力部810に接続する。
【0077】
同様に、(J−2)番目〜(J+2)番目の列感知データ線SX
J-2〜SX
J+2のうちの3つを選択して出力部820に接続するスイッチング部840の3つのスイッチング素子SW4〜SW6は、列感知データ線SX
J-2〜SX
J+2のうちの隣接した3つに接続され、隣接した3つの組み合わせが時間によって変わる。また、このスイッチング部840に隣接した他のスイッチング部840は(J+1)番目〜(J+5)番目の列感知データ線SX
J+1〜SX
J+5のうちの3つを選択して、出力部820に接続する。
【0078】
このように、感知信号処理部800は、スイッチング部830、840を介して出力部810、820に接続される感知データ線SY
1〜SY
N、SX
1〜SX
Mの組み合わせを変更して、出力部810、820の出力電圧によるデジタル感知データDSNを生成する。接触判断部700は、デジタル感知データ信号DSNに基づいて最も高い出力電圧が生成される感知データ線SY
1〜SY
N、SX
1〜SX
Mの組み合わせを判断し、これに基づいて接触情報を生成する。以下、これについて
図12〜
図18を参照して説明する。
【0079】
図12〜
図18では、3つの行感知データ線SY
I〜SY
I+2が形成された領域で接触が発生したと仮定し、複数のスイッチング部830のうち該行感知データ線SY
I〜SY
I+2に接続されるスイッチング部830a、830bと複数の出力部810のうち、スイッチング部830a、830bに接続される出力部810a、810bを例にして説明する。
【0080】
図12および
図13を参照すれば、行感知期間(TS11)の間、信号制御部600は、ゲートオン電圧Vonの行感知制御信号Vq1とゲートオフ電圧Voffの列感知制御信号Vq2を出力する。これにより、出力部810a、810bの感知用スイッチング素子Q21がターンオンされ、列感知データ線SX
1〜SX
Mに接続された出力部820のリセット用スイッチング素子Q12、Q32がターンオンされて基準キャパシタCpの他の端子にリセット電圧Vresが印加される。また、スイッチング部810aのスイッチング素子SW1〜SW3がそれぞれ行感知データ線SY
I-1〜SY
I+1に接続され、スイッチング部810bのスイッチング素子SW1〜SW3がそれぞれ行感知データ線SY
I+2〜SY
I+4に接続される。
【0081】
行感知データ線SY
I〜SY
I+2が形成された領域に接触が発生すると、行感知データ線SY
I〜SY
I+2に接続された可変キャパシタCv1の静電容量が大きくなり、この可変キャパシタCv1と基準キャパシタCpの接続点電圧Vny、つまり、行感知データ線SY
I〜SY
I+2の電圧が低くなる。これにより、出力部810aの増幅器811の反転端子−から2つの行感知データ線SY
I、SY
I+1に電流が流れて、増幅器811の出力電圧Vy1が電圧Vs1まで増加する。また、出力部810bの増幅器811の反転端子−から1つの行感知データ線SY
I+2に電流が流れて、増幅器811の出力電圧Vy2が電圧Vs1より低い電圧Vs2まで増加する。
【0082】
次に、読取期間TR11の間、行感知制御信号Vq1がゲートオフ電圧Voffになり、すべてのスイッチング素子Q11〜Q31、Q12〜Q32がターンオフ状態となる。感知信号処理部800は、2つの出力部810a、810bの出力電圧Vy1、Vy2を読み取った後、これをデジタル感知データ信号DSNに変換して接触判断部700に送信する。
【0083】
次に、
図12および
図14を参照すれば、列感知期間TS21の間、列感知制御信号Vq2がゲートオン電圧Vonになる。これにより、出力部810a、810bのリセット用スイッチング素子Q11、Q31がターンオンされて行感知データ線SY
I-1〜SY
I+4の電圧はリセット電圧Vresに初期化され、キャパシタCf1に保存された電圧が放電される。また、図示しないが、スイッチング部840によって各出力部820が列感知データ線SX
1〜SX
Mのうちの該当する組み合わせに接続され、感知用スイッチング素子Q22がターンオンされる。これにより、各出力部820は、接続された列感知データ線SX
1〜SX
Mが形成された領域の接触の有無によって出力電圧を出力する。
【0084】
次に、読取期間TR21中に列感知制御信号Vq2がゲートオフ電圧Voffになり、感知信号処理部800は、出力部820の出力電圧をデジタル感知データ信号DSNに変換して接触判断部700に送信する。
【0085】
図12および
図15を参照すれば、次行の感知期間TS12の間、行感知制御信号Vq1が再びゲートオン電圧(Von)になり、スイッチング部810aのスイッチング素子SW1〜SW3がそれぞれ行感知データ線SY
I〜SY
I+2に接続され、スイッチング部810bのスイッチング素子SW1〜SW3がそれぞれ行感知データ線SY
I+3〜SY
I+5に接続される。
【0086】
この場合、出力部810aの増幅器811の反転端子−から3つの行感知データ線SY
I〜SY
I+2に電流が流れて、増幅器811の出力電圧Vy1が電圧Vs1より高いVs3電圧まで増加する。一方、行感知データ線SY
I+3〜SY
I+5に接続された可変キャパシタCv1の静電容量は変化しないので、出力部810bの増幅器811は、出力電圧Vy2を基準電圧Vrefに維持する。
【0087】
次に、読取期間TR12中に行感知制御信号Vq1が再びゲートオフ電圧Voffになり、感知信号処理部800は、2つの出力部810a、810bの出力電圧Vy1、Vy2をデジタル感知データ信号DSNに変換して接触判断部700に送信する。
【0088】
図12および
図16を参照すれば、次の列感知期間TS22の間、列感知制御信号Vq2が再びゲートオン電圧Vonになり、行感知データ線SY
I〜SY
I+5の電圧はリセット電圧Vresに初期化され、キャパシタCf1に保存された電圧が放電される。また、スイッチング部840によって列感知期間TS21とは異なる組み合わせで各出力部820が列感知データ線SX
1〜SX
Mに接続され、感知用スイッチング素子Q22がターンオンされる。これにより、各出力部820は接続された列感知データ線SX
1〜SX
Mが形成された領域の接触の有無によって出力電圧を出力する。
【0089】
次に、読取期間TR22の間、列感知制御信号Vq2が再びゲートオフ電圧Voffになり、感知信号処理部800は出力部820の出力電圧をデジタル感知データ信号DSNに変換して接触判断部700に送信する。
【0090】
図12および
図17を参照すれば、次行の感知期間TS13の間、行感知制御信号Vq1が再びゲートオン電圧Vonになり、スイッチング部810aのスイッチング素子SW1〜SW3がそれぞれ行感知データ線SY
I-2〜SY
Iに接続され、スイッチング部810bのスイッチング素子SW1〜SW3がそれぞれ行感知データ線SY
I+1〜SY
I+3に接続される。
【0091】
これにより、出力部810aの増幅器811の反転端子−から1つの行感知データ線SY
Iに電流が流れて、増幅器811の出力電圧Vy1が電圧Vs2まで増加する。また、出力部810bの増幅器811の反転端子−から2つの行感知データ線SY
I+1、SY
I+2に電流が流れて、増幅器811の出力電圧Vy1が電圧Vs1まで増加する。
【0092】
次に、読取期間TR13の間、行感知制御信号Vq1が再びゲートオフ電圧Voffになり、感知信号処理部800は2つの出力部810a、810bの出力電圧Vy1、Vy2をデジタル感知データ信号DSNに変換して、接触判断部700に送信する。
【0093】
図12および
図18を参照すれば、次の列感知期間TS23の間、列感知制御信号Vq2がゲートオン電圧Vonになり、行感知データ線SY
I-2〜SY
I+3の電圧はリセット電圧Vresに初期化され、キャパシタCf1に保存された電圧が放電される。また、スイッチング部840により列感知期間TS21、TS22とは異なる組み合わせで各出力部820が列感知データ線SX
1〜SX
Mに接続され、各出力部820は、スイッチング部840により接続された列感知データ線SX
1〜SX
Mが形成された領域で発生した接触による出力電圧Vxを出力する。
【0094】
次に、読取期間TR23の間、列感知制御信号Vq2がゲートオフ電圧Voffになり、感知信号処理部800は、出力部820の出力電圧Vxをデジタル感知データ信号DSNに変換して、接触判断部700に送信する。
【0095】
次に、接触判断部700は、デジタル感知データ信号DSNに3つの組み合わせの中で最も高い出力電圧が生成された組み合わせを判断し、それによって接触情報を生成する。この場合、行感知期間T12における出力部810aが最も高い出力電圧Vs3を生成したので、接触判断部700は、行感知期間T12おける出力部810aに接続された3つの行感知データ線SY
I〜SY
I+2のうち中間行感知データ線SY
I+1を行方向の接触位置として判断することができる。これと同様に、接触判断部700は、最も高い出力電圧を生成した出力部820に接続された列感知データ線の組み合わせによって列方向の接触位置を判断することができる。
【0096】
このような一連の過程により、接触判断部700は、接触の有無および接触位置を判断し、制御部CUは、この情報に基づいて表示板部300の画像を変える等の作業を行う。
【0097】
次に、このような表示装置の一例である液晶表示装置について
図19および
図20を参照して詳細に説明する。
図19は本発明の一実施形態に係る液晶表示装置のブロック図であり、
図20は本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の1つの画素の等価回路図である。
【0098】
図19および
図20を参照すれば、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置は、表示板部300、タッチスクリーンパネル900、ゲート駆動部400、データ駆動部500、階調電圧生成部550、信号制御部600、接触判断部700、および、感知信号処理部800を含む。
【0099】
図19に示すように、表示板部300は、等価回路に示すように、複数の表示信号線G
1〜G
n、D
1〜D
mと、これに接続されてほぼ行列状に配列された複数の画素PXを含む。また、
図20に示した構造のように、表示板部300は、互いに対向する上部および下部表示板100、200とその間に介在されている液晶層3を含む。
【0100】
表示信号線G
1〜G
n、D
1〜D
mは、ゲート信号(走査信号とも言う)を伝達する複数のゲート線G
1〜G
nと、データ信号、つまり、データ電圧を伝達する複数のデータ線D
1〜D
mと、を含む。
【0101】
ゲート線G
1〜G
nは、ほぼ行方向に延びて互いにほぼ平行であり、データ線D
1〜D
mはほぼ列方向に延びて互いにほぼ平行である。
【0102】
図20を参照すれば、各画素PXは、たとえば、i番目(i=1、2、…、n)のゲート線G
iと、j番目(j=1、2、…、m)のデータ線D
jに接続された画素PXは、表示信号線G
i、D
jに接続されたスイッチング素子Qと、これに接続された液晶キャパシタClcおよびストレージキャパシタCstを含む。ストレージキャパシタCstは必要に応じて省略することができる。
【0103】
スイッチング素子Qは、上部表示板100に具備されている薄膜トランジスタ等の三端子素子であって、その制御端子はゲート線G
iに接続されており、入力端子はデータ線D
jに接続されており、出力端子は液晶キャパシタClcおよびストレージキャパシタCstに接続されている。
【0104】
液晶キャパシタClcは、上部表示板100の画素電極191と下部表示板200の共通電極270を2つの端子とし、2つの電極191、270間の液晶層3は誘電体として機能する。画素電極191は、スイッチング素子Qに接続され、共通電極270は、下部表示板200の全面に形成されて共通電圧Vcomが印加される。
図20とは異なり、共通電極270が上部表示板100に具備されることもあり、その場合は、2つの電極191、270のうちの少なくとも1つを線形または棒形に形成できる。
【0105】
液晶キャパシタClcの補助的な役割をするストレージキャパシタCstは、上部表示板100に具備された別個の信号線(図示せず)と画素電極191が絶縁体を介在して重なってなり、この別個の信号線には共通電圧Vcom等の一定の電圧が印加される。しかし、ストレージキャパシタCstは、画素電極191が絶縁体を媒介としてすぐ上の前段ゲート線G
i-1と重なってなることもできる。
【0106】
一方、色表示を実現するために、各画素PXが基本色のうちの1つを固有に表示する空間分割方式、各画素PXが時間によって交互に基本色を表示する時間分割方式等の方式により、これら基本色の空間的、時間的作用で所望の色が認識されるようにする。
【0107】
基本色の例としては赤色、緑色、青色の三原色がある。
図20は空間分割の一例であって、各画素PXが画素電極191に対応する下部表示板200の領域に基本色のうちの1つを示すカラーフィルタ230を備えている。
図20と異なり、カラーフィルタ230は、上部表示板100の画素電極191の上または下に形成することもできる。
【0108】
表示板部300には少なくとも1つの偏光子(図示せず)が備えられている。
【0109】
再び
図19を参照すれば、階調電圧生成部550は、画素の透過率に関連する2組の階調電圧集合(または基準階調電圧集合)を生成する。2組のうちの1組は、共通電圧Vcomに対してプラスの値を有し、もう1組はマイナスの値を有する。
【0110】
ゲート駆動部400は、表示板部300のゲート線G
1〜G
nに接続され、スイッチング素子Qをターンオンさせるスイッチオン電圧と、ターンオフさせるスイッチオフ電圧との組み合わせからなるゲート信号をゲート線G
1〜G
nに印加する。スイッチオン電圧とスイッチオフ電圧は、各々
図8に示したゲートオン電圧Vonおよびゲートオフ電圧Voffと同じであってもよいが、これは特に、
図7に示した感知用スイッチング素子Q11〜Q31およびリセット用スイッチング素子Q12〜Q32がスイッチング素子Qと同じチャンネルのトランジスタで形成される場合に当てはまる。
【0111】
データ駆動部500は、表示板部300のデータ線D
1〜D
mに接続されており、階調電圧生成部550からの階調電圧を選択し、これをデータ信号としてデータ線D
1〜D
mに印加する。しかし、階調電圧生成部550がすべての階調に対する電圧を全て提供するのではなく、所定の数の基準階調電圧のみを提供する場合は、データ駆動部500は、基準階調電圧を分圧して全体階調に対する階調電圧を生成し、この中からデータ信号を選択する。
【0112】
感知信号処理部800および接触判断部700の構造および機能は、
図3と実質的に同様であるので詳細な説明を省略する。
【0113】
信号制御部600は、ゲート駆動部400、データ駆動部500、階調電圧生成部550、および、感知信号処理部800等の動作を制御する。このような駆動成分400、500、550、600、700、800の各々は、少なくとも1つの集積回路チップの形態で表示板部300および/またはタッチスクリーンパネル900の上に直接装着されたり、フレキシブルプリント回路フィルム(図示せず)の上に装着されてTCPの形態に表示板部300および/またはタッチスクリーンパネル900に付着されたり、別途の印刷回路基板(図示せず)の上に装着されることができる。また、これと異なり、これら駆動装置400、500、550、600、700、800が信号線G
1〜G
n、D
1〜D
mおよび薄膜トランジスタQ等とともに表示板部300に集積されることもできる。
【0114】
次に、このような液晶表示装置の動作について詳細に説明する。
【0115】
接触判断部700は、接触の有無および接触位置を知らせる接触情報CIを外部の制御器に出力し、外部の制御器(図示せず)は、これに基づいて表示板部300が表示する画像を決定する。外部の制御器は、決定した画像を示す入力画像信号(R、G、B)と、その表示を制御する入力制御信号を生成して、信号制御部600に供給する。入力画像信号(R、G、B)は各画素PXの輝度(luminance)情報を含み、輝度は定められた数、例えば、1024(=210)、256(=28)または64(=26)個の階調(gray)を有している。入力制御信号の例としては、垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsync、メインクロック信号MCLK、データイネーブル信号DE等がある。
【0116】
信号制御部600は、入力画像信号(R、G、B)と入力制御信号に基づいて入力画像信号(R、G、B)を表示板部300の動作条件に合うように適切に処理し、ゲート制御信号CONT1およびデータ制御信号CONT2等を生成した後、ゲート制御信号CONT1をゲート駆動部400に送信し、データ制御信号CONT2と処理した画像信号DATをデータ駆動部500に送信する。
【0117】
ゲート制御信号CONT1は、走査開始を指示する走査開始信号と、スイッチオン電圧の出力周期を制御する少なくとも1つのクロック信号を含む。ゲート制御信号CONT1はまた、スイッチオン電圧の持続時間を限定する出力イネーブル信号をさらに含むことができる。
【0118】
データ制御信号CONT2は、1行の画素PXに対するデジタル画像信号DATの伝送開始を知らせる水平同期開始信号と、データ線D
1〜D
mにアナログデータ電圧の印加を指示するロード信号、およびデータクロック信号を含む。データ制御信号CONT2はまた、共通電圧Vcomに対するデータ電圧の極性(以下、共通電圧に対するデータ電圧の極性を略してデータ電圧の極性と言う)を反転させる反転信号をさらに含むことができる。
【0119】
信号制御部600からのデータ制御信号CONT2により、データ駆動部500は、1行の画素PXに対するデジタル画像信号DATを受信し、各デジタル画像信号DATに対応する階調電圧を選択することによってデジタル画像信号DATをアナログデータ電圧に変換した後、これを該当データ線D
1〜D
mに印加する。
【0120】
ゲート駆動部400は、信号制御部600からのゲート制御信号CONT1によってスイッチオン電圧をゲート線G
1〜G
nに印加し、このゲート線G
1〜G
nに接続されたスイッチング素子Qをターンオンさせる。これにより、データ線D
1〜D
mに印加されたデータ電圧がターンオンされたスイッチング素子Qを介して該当画素PXに印加される。画素PXに印加されたデータ電圧と共通電圧Vcomとの差は、液晶キャパシタClcの充電電圧、つまり、画素電圧として現れる。液晶分子は、画素電圧の大きさに応じてその配列が異なり、このため、液晶層3を通過する光の偏光が変化する。このような偏光の変化は、偏光子によって光の透過率変化として現れ、これによって画素PXは、画像信号DATの階調が示す輝度を表示する。
【0121】
1水平周期(1Hとも言う。水平同期信号Hsyncおよびデータイネーブル信号DEの一周期と同じである。)を単位として、上記過程を繰り返すことによって、すべてのゲート線G
1〜G
nに対して順次にスイッチオン電圧を印加し、すべての画素PXにデータ電圧を印加して、1フレームの画像を表示する。
【0122】
1フレームが終了すれば次のフレームが開始され、各画素PXに印加されるデータ電圧の極性が直前フレームの極性と逆になるように、データ駆動部500に印加される反転信号の状態が制御される(フレーム反転)。この際、1フレーム期間内でも反転信号の特性によって1つのデータ線を介して流れるデータ電圧の極性が周期的に反転させることができ(行反転、ドット反転)、1つの画素行に印加されるデータ電圧の極性も互いに反転させることができる(列反転、ドット反転)。
【0123】
図19および
図20において、表示装置の例として液晶表示装置を説明したが、本発明は、これに限定されず、プラズマ表示装置(plasma display)、有機発光表示装置(organic light emitting display)等のような表示装置にも同様に適用することができる。
【0124】
以上、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念の範囲内における当業者による多様な変形および改良形態も本発明の技術的範囲に属するものである。