特許第5855963号(P5855963)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5855963
(24)【登録日】2015年12月18日
(45)【発行日】2016年2月9日
(54)【発明の名称】端子台分離器、及び集合端子台装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 9/26 20060101AFI20160120BHJP
【FI】
   H01R9/26
【請求項の数】8
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2012-23032(P2012-23032)
(22)【出願日】2012年2月6日
(65)【公開番号】特開2013-161672(P2013-161672A)
(43)【公開日】2013年8月19日
【審査請求日】2015年1月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000222613
【氏名又は名称】東洋技研株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084043
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 喜多男
(74)【代理人】
【識別番号】100142240
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 優
(74)【代理人】
【識別番号】100135460
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 康利
(72)【発明者】
【氏名】中村 直樹
【審査官】 石川 貴志
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−111486(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3079514(JP,U)
【文献】 欧州特許出願公開第02105995(EP,A1)
【文献】 実開昭63−164172(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 9/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リード線を接続する接続部を有する第一片部と第二片部とを分離可能に結合してなる端子台を、据付レールに沿って複数連結してなる連結端子台の端部に取り付けられて、連結端子台を、各端子台の第一片部が連結した第一片部列と、各端子台の第二片部が連結した第二片部列とに分離するための端子台分離器であって、
据付レールに取り付けられて、連結端子台の第一片部列の端部と連結する固定片と、固定片に対して分離可能に取り付けられて、連結端子台の第二片部列の端部と連結する分離片と、固定片に対して据付レールの長手方向の回動軸を中心に回動可能に保持される回動片とを備え、
回動片は、回動中心から、据付レールの長手方向と直交する方向に延出する作用端部を備え、固定片と分離片の結合状態では所定の通常位置に保持されており、
回動片を前記通常位置から回動操作すると、作用端部が分離片を押圧することで、分離片が固定片から分離する方向に移動し、これにより、分離片と連結する第二片部列を第一片部列から分離する方向に移動させるものであり、
分離片は、固定片の一側上部に装着され、回動片は、固定片の他側上部に回動可能に保持されて、その作用端部を分離片の下方に位置させており、
回動片を前記通常位置から回動操作すると、作用端部が分離片を押し上げることで、分離片が固定片から分離するよう構成され、
前記端子台は、リード線を接続する接続部を形成する導電金具を具備しており、
該導電金具は、第一片部に装着される第一金具と、第二片部に装着される第二金具とによって構成されており、
第一片部と第二片部の結合状態では、第一金具と第二金具が上下方向に密嵌して相互に圧接することで、第一金具と第二金具とが電気的に接続され、第一片部と第二片部が分離する際は、第二片部が第一片部の上方に相対移動するのに伴って、前記第二金具が第一金具から脱落するものであり、
回動片の作用端部が分離片を押し上げる位置は、各端子台の第一金具と第二金具が密嵌する位置と、据付レールの長手方向に沿って一列に配列されることとなる位置に設けられていることを特徴とする端子台分離器。
【請求項2】
回動片には、前記通常位置で、分離片と係合して分離片の上方移動を規制する規制爪が設けられており、回動片を前記通常位置から回動させると規制爪が分離片から退避して、分離片が上方移動可能となることを特徴とする請求項1に記載の端子台分離器。
【請求項3】
回動片には、据付レールの長手方向と直交する方向に梃子棒挿入穴が形成されており、該梃子棒挿入穴に梃子棒を挿入し、該梃子棒を傾動させることによって回動片を回動させ得るように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の端子台分離器。
【請求項4】
回動片には、据付レールの長手方向と直交する方向に延出する操作端部が設けられており、該操作端部を押圧操作することで、回動片を回動させ得るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の端子台分離器。
【請求項5】
リード線を接続する接続部を有する第一片部と第二片部とを分離可能に結合してなる端子台を、据付レールに沿って複数連結してなる連結端子台の端部に取り付けられて、連結端子台を、各端子台の第一片部が連結した第一片部列と、各端子台の第二片部が連結した第二片部列とに分離するための端子台分離器であって、
据付レールに取り付けられて、連結端子台の第一片部列の端部と連結する固定片と、固定片に対して分離可能に取り付けられて、連結端子台の第二片部列の端部と連結する分離片と、固定片に対して据付レールの長手方向の回動軸を中心に回動可能に保持される回動片とを備え、
回動片は、回動中心から、据付レールの長手方向と直交する方向に延出する作用端部を備え、固定片と分離片の結合状態では所定の通常位置に保持されており、
回動片を前記通常位置から回動操作すると、作用端部が分離片を押圧することで、分離片が固定片から分離する方向に移動し、これにより、分離片と連結する第二片部列を第一片部列から分離する方向に移動させるものであり、
回動片に摺動可能に配設されて、固定片と当接して回動片を通常位置から回動不能とする固定位置と、固定片から退避して回動片を回動可能とする解除位置とに摺動操作可能なロック片を備えることを特徴とする端子台分離器。
【請求項6】
回動片には、据付レールの長手方向と直交する方向に梃子棒挿入穴が形成されており、該梃子棒挿入穴に梃子棒を挿入し、該梃子棒を傾動させることによって回動片を回動させ得るように構成されたものであり、
ロック片は、梃子棒挿入穴を前記固定位置で閉鎖し、前記解除位置で開放するものであることを特徴とする請求項5に記載の端子台分離器。
【請求項7】
回動片の上にロック片の上端部が露出しており、該上端部を操作することで、ロック片を固定位置と解除位置とに摺動させるよう構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の端子台分離器。
【請求項8】
据付レールと、
該据付レールに取り付けられる第一片部と、第一片部に対して分離可能に取り付けられる第二片部とを具備する端子台を、据付レールに沿って複数連結してなる連結端子台と、
該連結端子台の端部に取り付けられる、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の端子台分離器とを備えてなる集合端子台装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2ピース式の端子台を連結してなる連結端子台を二つに分離するための端子台分離器に関する。
【背景技術】
【0002】
リード線を接続する複数の接続部を備え、各接続部に接続された各リード線相互を電気的に接続する板状の端子台は種々提案されている。こうした端子台は厚み方向に複数連結されて連結端子台を構成し、かかる連結端子台を、さらに据付レール上に保持することで、集合端子台装置を構成している。
【0003】
こうした端子台にあって、夫々接続部を有する二片に分離可能な2ピース式の端子台が知られている。具体的には、2ピース式の端子台6は、図4,7に示すように、第一片部6aと第二片部6bとに分離することで、両側の接続部22に接続されるリード線相互を、接続部22から抜き取ることなく非接続状態とすることができる。かかる端子台6によれば、図8に示すように、連結端子台3が、各端子台6の第一片部6aが連結されてなる第一片部列3aと、各端子台6の第二片部6bが連結されてなる第二片部列3bとに分離可能となり、必要に応じて連結端子台3を第一片部列3aと第二片部列3bとに分離することで、効率よくメンテナンスを行い得るようになっている。
【0004】
ここで、連結端子台を第一片部列と第二片部列に分離可能な集合端子台装置では、連結端子台の端部に、連結端子台を分離するための端子台分離器が取り付けられる(例えば、特許文献1)。この端子台分離器は、固定片と、固定片に脱着可能に結合する分離片の二片で構成され、固定片を第一片部列の端部と連結し、分離片を第二片部列の端部と連結するように取り付けられ、分離片を固定片から分離させると、第二片部列が第一片部列から分離する方向に従動するよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】意匠登録第1086838号公報 組み立てた状態を示す参考斜視図
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の端子台分離器は、上記特許文献1に示されるように、分離片に、据付レールの長手方向に延出するツマミを設け、該ツマミを摘んで分離片を持ち上げることによって、分離片を固定片から分離させるよう構成されている。しかしながら、集合端子台装置は、据付レールの長手方向に長尺であるため、据付レールの長手方向に端子台分離器のツマミを突出させると、集合端子台装置が一層長いものとなり、また、ツマミの先端にツマミを摘むための空間を確保する必要もあるため、集合端子台装置を設置するのに比較的広いスペースが必要であった。
【0007】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来よりも集合端子台装置の設置が容易な端子台分離器、及び該端子台分離器を備える集合端子台装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、リード線を接続する接続部を有する第一片部と第二片部とを分離可能に結合してなる端子台を、据付レールに沿って複数連結してなる連結端子台の端部に取り付けられて、連結端子台を、各端子台の第一片部が連結した第一片部列と、各端子台の第二片部が連結した第二片部列とに分離するための端子台分離器であって、据付レールに取り付けられて、連結端子台の第一片部列の端部と連結する固定片と、固定片に対して分離可能に取り付けられて、連結端子台の第二片部列の端部と連結する分離片と、固定片に対して据付レールの長手方向の回動軸を中心に回動可能に保持される回動片とを備え、回動片は、回動中心から、据付レールの長手方向と直交する方向に延出する作用端部を備え、固定片と分離片の結合状態では所定の通常位置に保持されており、回動片を前記通常位置から回動操作すると、作用端部が分離片を押圧することで、分離片が固定片から分離する方向に移動し、これにより、分離片と連結する第二片部列を第一片部列から分離する方向に移動させることを特徴とする端子台分離器である。
【0009】
かかる構成にあっては、据付レールの長手方向の回動軸を中心に回動片を回動操作することで連結端子台を第一片部列と第二片部列とに分離させることができるから、上記従来構成に比べて、据付レールの長手方向にツマミを延成する必要がない分、集合端子台装置の長手方向の寸法を短くすることができる。また、本発明の端子台分離器を備えた集合端子台装置には、据付レールの短手方向に回動片を回動操作するためのスペースが必要となるが、端子台分離器の構成に関わらず、据付レールの短手方向には、各端子台にリード線を接続するためのスペースが確保されるため、回動片を回動操作するためのスペースは、別途確保する必要がない。
【0010】
本発明にあって、分離片は、固定片の一側上部に装着され、回動片は、固定片の他側上部に回動可能に保持されて、その作用端部を分離片の下方に位置させており、回動片を前記通常位置から回動操作すると、作用端部が分離片を押し上げることで、分離片が固定片から分離するよう構成されていることが提案される。
【0011】
かかる構成にあっては、端子台分離器の片側上部の回動片を回動操作するだけで、反対側の分離片を下方から押し上げることができるから、比較的簡単な操作によって固定片と分離片とを確実に分離させることができる。
【0012】
また、本発明にあって、前記端子台は、リード線を接続する接続部を形成する導電金具を具備しており、該導電金具は、第一片部に装着される第一金具と、第二片部に装着される第二金具とによって構成されており、第一片部と第二片部の結合状態では、第一金具と第二金具が上下方向に密嵌して相互に圧接することで、第一金具と第二金具とが電気的に接続され、第一片部と第二片部が分離する際は、第二片部が第一片部の上方に相対移動するのに伴って、前記第二金具が第一金具から脱落するものであり、回動片の作用端部が分離片を押し上げる位置は、各端子台の第一金具と第二金具が密嵌する位置と、据付レールの長手方向に沿って一列に配列されることとなる位置に設けられていることが提案される。
【0013】
かかる構成にあっては、連結端子台を分離させる際に、各端子台の第二金具を第一金具から脱落させることとなるが、第二金具は第一金具と密嵌状態にあるため、第一金具から脱落させるには、第二金具を比較的強い力で上方移動させる必要がある。これに対し、かかる端子台分離器では、作用端部が分離片を押圧する位置が、第一金具と第二金具が密嵌する位置と、据付レールの長手方向に一列に並ぶように構成しているため、回動片によって分離片を押し上げる力を、第二金具が第一金具と嵌合する部分に効率的に伝達できる。したがって、かかる構成によれば、連結端子台を比較的少ない力で円滑に分離することができる。
【0014】
また、本発明にあって、回動片には、前記通常位置で、分離片と係合して分離片の上方移動を規制する規制爪が設けられており、回動片を前記通常位置から回動させると規制爪が分離片から退避して、分離片が上方移動可能となることが提案される。
【0015】
かかる構成にあっては、振動や衝撃などによって分離片が分離するのを防ぐことができ、連結端子台が意図せずに分離してしまうのを防止できる。また、規制爪は、回動片を通常位置から回動させる動きに合わせて分離片から退避するため、分離片を分離させる時に、規制爪による規制を簡単に解除できるという利点がある。
【0016】
また、本発明にあって、回動片には、据付レールの長手方向と直交する方向に梃子棒挿入穴が形成されており、該梃子棒挿入穴に梃子棒を挿入し、該梃子棒を傾動させることによって回動片を回動させ得るように構成されていることが提案される。ここで、梃子棒としては、ドライバーなどの棒状工具を好適に用いることができる。
【0017】
かかる構成にあっては、梃子棒を介して回動片を回動させることで、端子台分離器が、作業者の手の届き難い狭い場所や遠い場所にある場合でも、容易に回動片を操作でき、また、梃子作用を利用することで、連結端子台を少ない力で二列に分離させることができる。また、かかる構成では、回動片にツマミを設けずに、梃子棒挿入穴を設けるだけでよいため、回動片が嵩張りにくいという利点もある。
【0018】
また、本発明にあって、回動片には、据付レールの長手方向と直交する方向に延出する操作端部が設けられており、該操作端部を押圧操作することで、回動片を回動させ得るように構成されていることが提案される。
【0019】
かかる構成にあっては、梃子棒などの道具を用いることなく回動片を回動操作することが可能となる。なお、操作端部は、据付レールの長手方向と直交する方向に延出しているため、据付レールの長手方向に突出する従来構成のツマミに比べて嵩張り難く、また、操作し易いという利点がある。
【0020】
また、本発明にあって、回動片に摺動可能に配設されて、固定片と当接して回動片を通常位置から回動不能とする固定位置と、固定片から退避して回動片を回動可能とする解除位置とに摺動操作可能なロック片を備えることが提案される。
【0021】
かかる構成にあっては、ロック片が固定位置にある状態では、意図せずに回動片に触れてしまったとしても回動片が回動することはないため、連結端子台が不用意に分離することがなくなり、集合端子台装置の安全性を向上させることができる。
【0022】
また、本発明にあって、回動片には、据付レールの長手方向と直交する方向に梃子棒挿入穴が形成されており、該梃子棒挿入穴に梃子棒を挿入し、該梃子棒を傾動させることによって回動片を回動させ得るように構成されたものであり、ロック片は、梃子棒挿入穴を前記固定位置で閉鎖し、前記解除位置で開放するものであることが提案される。
【0023】
ロック片によって回動片を回動不能とした状態では、梃子棒の梃子作用によって回動片に強いトルクを加えると、回動片が破損するおそれがあるが、かかる構成にあっては、ロック片が固定位置にある状態では、梃子棒挿入穴に梃子棒を挿入できなくなるため、誤操作によって回動片が破損してしまうのを確実に防止できる。
【0024】
また、本発明にあって、回動片の上にロック片の上端部が露出しており、該上端部を操作することで、ロック片を固定位置と解除位置とに摺動させるよう構成されていることが提案される。かかる構成にあっては、ロック片を簡単に操作可能となるだけでなく、ロック片の上端部の位置によって、回動片がロック片によって固定されているか否かを一目で把握できる。
【0025】
また、本発明の別の態様は、据付レールと、該据付レールに取り付けられる第一片部と、第一片部に対して分離可能に取り付けられる第二片部とを具備する端子台を、据付レールに沿って複数連結してなる連結端子台と、該連結端子台の端部に取り付けられる、上記端子台分離器とを備えてなる集合端子台装置である。
【0026】
かかる構成によれば、従来構成に比べてコンパクトで、設置が容易な集合端子台装置を実現できる。
【発明の効果】
【0027】
以上に述べたように、本発明の端子台分離器では、集合端子台装置の端部に、据付レールの長手方向に突き出るツマミを設ける必要がなく、また、ツマミを操作するためのスペースを確保する必要もない。このため、本発明の端子台分離器によれば、集合端子台装置の長手方向の寸法を従来構成に比べて短くすることができ、本発明の端子台分離器を備えた集合端子台装置は、従来構成に比べて設置に要するスペースが少なく、設置容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】集合端子台装置1の斜視図である。
図2】集合端子台装置1の分解斜視図である。
図3】端子台6の正面図である。
図4】端子台6の斜視図である。
図5】端子台6を相互に連結する態様を示す斜視図である。
図6】第一片部6aと第二片部6bを分離して示す、端子台6の正面図である。
図7】第一片部6aと第二片部6bを分離して示す、端子台6の斜視図である。
図8】連結端子台3の斜視図であり、(a)は、第一片部列3aと第二片部列3bの結合状態を、(b)は、第一片部列3aと第二片部列3bに分離した状態を示す。
図9】端子台分離器4aの斜視図である。
図10】端子台分離器4aの分解斜視図である。
図11】回動片42が通常位置Pにある状態を示す、端子台分離器4aの部分断面図である。
図12】回動片42を押出位置Qに回動した状態を示す、端子台分離器4aの部分断面図である。
図13】端子台分離器4aと端子台6の連結態様を示す斜視図である。
図14】端子台分離器4bと端子台6の連結態様を示す斜視図である。
図15】連結端子台3を分離させる際の操作態様を示す説明図である。
図16図15から続く、連結端子台3を分離させる際の操作態様を示す説明図である。
図17】変形例の端子台分離器4cの分解斜視図である。
図18】ロック片43が固定位置Rにある状態を示す、変形例の端子台分離器4cの斜視図である。
図19】ロック片43が固定位置Rにある状態を示す、変形例の端子台分離器4cの部分断面図である。
図20】ロック片43が解除位置Sにある状態を示す、変形例の端子台分離器4cの斜視図である。
図21】ロック片43が解除位置Sにある状態を示す、変形例の端子台分離器4cの部分断面図である。
図22】回動片42aを押出位置Qに回動させた状態を示す、変形例の端子台分離器4cの斜視図である。
図23】回動片42aを押出位置Qに回動させた状態を示す、変形例の端子台分離器4cの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
【0030】
集合端子台装置1は、図1,2に示すように、金属製の据付レール2に、連結端子台3と、端子台分離器4a,4bと、固定金具5,5とを取り付けてなるものである。
据付レール2は、図2に示すように、両側の側壁12,12の上端に、幅方向へ突出する連係板座13,13を長手方向に沿って形成してなるものである。連結端子台3等は、この連係板座13と係合することにより据付レール2に装着される。連結端子台3は、板状をなす2ピース式の端子台6を据付レール2に沿って重ねて、相互に連結してなるものである。端子台分離器4a,4bは、連結端子台3の両端部に一つずつ配設され、連結端子台3の各端部と連結している。固定金具5,5は、端子台分離器4a,4bの外側に当接するように配設される。固定金具5は、二つの金属片をネジで組み付けてなるものであり、据付レール2の連係板座13に係合させた状態でネジを緊締することで、据付レール2上に固定される。そして、固定金具5がレール上に固定されることにより、連結端子台3及び端子台分離器4a,4bが据付レール2の長手方向に移動しないよう固定される。この固定金具5は、従来構成を好適に用い得るため、詳細な説明は省略する。また、連結端子台3の上部には、据付レール2の長手方向に沿った記名板9が装着される。また、集合端子台装置1には、連結端子台3及び端子台分離器4a,4bを据付レール2の長手方向に貫通し、連結端子台3と端子台分離器4a,4bを一体的に締結する連結ネジ7が設けられる。
【0031】
図3,4に示すように、端子台6は、二本のリード線L,Lを相互に接続するためのものであり、変性PPO樹脂等の絶縁性樹脂材料によって板状に形成された樹脂製基板20を主体部とする。樹脂製基板20には、板状の導電金具21が横断状に装着される。この導電金具21の両側部はリード線Lを接続する平板状の接続部22,22を構成し、導電金具21は、左右の接続部22に接続されるリード線Lを電気的に相互接続する。導電金具21の各接続部22には可動座金部材23が昇降移動可能に保持されており、また、該可動座金部材23には取付ネジ24が挿通装着されている。また、樹脂製基板20には、各可動座金部材23を上方に付勢する圧縮コイルバネ25が装着される。リード線Lを接続部22に接続する際には、取付ネジ24を外した状態で、リード線Lの端部の圧着端子Uを可動座金部材23と接続部22の間に挿入し、次いで、取付ネジ24を接続部22に螺着して、可動座金部材23と接続部22の間に圧着端子Uを脱落不能に挟持する。これにより、各接続部22に接続したリード線Lは導電金具21を介して結線されることとなる。なお、以下の説明では、図3に示される側を端子台6の正面側として説明する。
【0032】
樹脂製基板20は、図3、4に示すように、背板27から所定肉厚の画成壁28を突出させることにより、導電金具21や可動座金部材23を装着する座定溝面29などを正面側で開放状に形成してなるものである。また、この樹脂製基板20の底部には、据付レール2の連係板座13,13と係合する係合爪30,30が形成される。また、図5に示すように、樹脂製基板20の正面側には連結突部31a,31bが、背面側には連結穴32a,32bが形成されており、隣接する端子台6の連結突部31a,31bと連結穴32a,32bを嵌合させることで、端子台6を厚み方向に連結し得るよう構成されている。また、樹脂製基板20の上部中央には、連結ネジ7を挿通する連結ネジ貫通孔33が形成される。
【0033】
ここで、2ピース式である端子台6は、第一片部6aと第二片部6bの二つに分離可能に構成されている。具体的には、樹脂製基板20が第一基板20aと第二基板20bの二片によって構成され、また、導電金具21も、第一基板20aに装着される第一金具21aと、第二基板20bに装着される第二金具21bの二片によって構成される。第一片部6aは、図6,7に示すように、正面視略L字状をなしており、左側の接続部22と、据付レール2と係合する係合爪30は、第一片部6a側に設けられている。第二片部6bは、正面視略矩形状をなしており、右側の接続部22と連結ネジ貫通孔33は第二片部6b側に設けられる。第一片部6aと第二片部6bは、第一片部6aに対して第二片部6bを上方から嵌合することによって結合状態となる。ここで、第一金具21aの内側端部には、上部に開口する接続孔35が形成されるとともに、第二金具21bの内側端部には、下方に延出する接続用端部36が形成されている。そして、第二片部6bを第一片部6aに嵌合すると、第二金具21bの接続用端部36が第一金具21aの接続孔35に圧入されることによって、第一金具21aと第二金具21bが密嵌状態となって相互に圧接し、これにより、二つの金具21a,21bに形成された接続部22が電気的に接続されるよう構成されている。
【0034】
端子台6は、図8(a)に示すように、据付レール2の長手方向に沿って相互に連結することで連結端子台3を構成している。ここで、図5に示すように、相互連結する端子台6,6では、第一片部6aは、連結突部31aと連結穴32aを介して隣接する第一片部6aと連結され、第二片部6bは、連結突部31bと連結穴32bを介して隣接する第二片部6bと連結している。このため、かかる端子台6を連結してなる連結端子台3は、図8(b)に示すように、各端子台6の第一片部6aが連結した第一片部列3aと、第二片部6bが連結した第二片部列3bとに分離することができる。このように連結端子台3を二列に分離すれば、第一片部列3a側に接続されるリード線Lと、第二片部列3b側に接続されるリード線Lとを相互非接続状態にできるため、集合端子台装置1のメンテナンス等を簡単に行うことが可能となる。
【0035】
以下に、連結端子台3の両端に配設される端子台分離器4a,4bのうち、端子台6の正面側に連結される端子台分離器4aについて説明する。
【0036】
端子台分離器4aは、図9,10に示すように、連結端子台3の第一片部列3aの端部と連結する固定片40と、固定片40に対して分離可能に取り付けられて、連結端子台3の第二片部列3bの端部と連結する分離片41と、固定片40に回動可能に保持された回動片42とを備えている。
【0037】
固定片40は、図9〜11に示すように、正面視において、端子台分離器4aの下部と上部左側部とを構成する正面視L字状をなす樹脂片である。固定片40の幅広の下部は、据付レール2に取り付けられる係合部44を構成する。係合部44の底部には、据付レール2と係合する左右一対の係合爪45,45が設けられる。固定片40の上部左側部は、回動片42を保持する保持部46を構成する。保持部46は、据付レール2の長手方向に対して対向する一対の保持板47,47と、保持板47の間に保持される、据付レール2の長手方向に沿った支軸48とで構成される。
【0038】
分離片41は、図9〜12に示すように、正面視において、端子台分離器4aの上部右側部を構成する樹脂片である。分離片41は、固定片40と嵌合し得る形状をなしており、固定片40に対して、上方から装着される。また、分離片41には、連結ネジ7を挿通させる連結ネジ貫通孔50が形成される。この連結ネジ貫通孔50は、連結ネジ7の端部を回転不能に保持し得るように六角形状に切り欠かれている。また、分離片41には、上下に貫通するネジ挿入孔51が形成される。ネジ挿入孔51の下側開口は、固定片に形成された螺子孔(図示省略)と対向し、ネジ挿入孔51の上部開口からネジを挿入し、螺子孔と螺合させることにより、固定片40と分離片41とを分離不能に螺着可能となっている。また、分離片41の左上部には、回動片42と係合するための係合溝部52が形成される。また、分離片41の左下部は、回動片42によって押圧される受圧部53を構成する。
【0039】
回動片42は、図9〜12に示すように、支軸48が貫通する軸孔56が形成された回動中心部57と、回動中心部57から分離片41の方向に延出する作用端部58と、回動中心部57の左上方に設けられる梃子棒挿入部59と、該梃子棒挿入部59の左上部から左方に延出する操作端部61とを備えた樹脂片である。回動片42は、回動中心部57を支軸48に保持されることによって、支軸48を回動軸として回動可能に保持され、操作端部61と作用端部58が水平となる通常位置Pから、操作端部61の先端が下方傾斜し、作用端部58の先端が上方傾斜する押出位置Qへと回動可能となっている。梃子棒挿入部59には、梃子棒Tを挿通する上下方向の梃子棒挿入穴60が形成されており、梃子棒挿入穴60にドライバー等の梃子棒Tを挿入して傾動させることにより、回動片42を通常位置Pから押出位置Qへ回動させ得るよう構成されている。なお、梃子棒Tとしては、ドライバー等の棒状工具を好適に用いることができる。また、回動片42は、梃子棒Tによらずに、操作端部61を押し下げることによっても、通常位置Pから押出位置Qに回動させることができる。また、梃子棒挿入部59の右上部には、分離片41の係合溝部52と係合する規制爪62が設けられている。
【0040】
図13に示すように、端子台分離器4aの背面側には連結穴54a,54bが形成されている。端子台分離器4aは、該連結穴54a,54bを、端子台6の正面に形成された連結突部31a,31bと嵌合させることで、連結端子台3の端部に連結される。ここで、連結端子台3との連結状態にあって、固定片40は、端子台6の第一片部6aと連結されることにより、第一片部列3aの端部に連結され、分離片41は、端子台6の第二片部6bと連結されることにより、第二片部列3bの端部に連結される。
【0041】
かかる端子台分離器4aにあって、分離片41を固定片40に装着した状態では、図11に示すように、回動片42は、通常位置Pにあり、回動片42の作用端部58は、回動中心部57から右方に延びて、分離片41の受圧部53の直下に位置している。かかる装着状態では、回動片42の規制爪62が分離片41の係合溝部52と係合することで、分離片41の上方移動が規制される。
【0042】
分離片41の装着状態で、操作端部61の押圧、又は梃子棒Tの傾動によって回動片42を押出位置Qへ回動させると、図12に示すように、回動片42の規制爪62が係合溝部52の左側に退避して分離片41が上昇可能となり、これとともに、分離片41の受圧部53の直下に位置していた作用端部58が受圧部53を直上方向に押圧して、分離片41を上方に押し上げることにより、分離片41が固定片40から分離することとなる。このように、端子台分離器4aは、操作端部61を押し下げるか、梃子棒Tを挿入して傾動させることによって、固定片40から分離片41を分離することができる。
【0043】
固定片40から分離した分離片41は、固定片40の上方から再装着することができる。分離片41を装着する時には、回動片42が、分離片41に作用端部58を押し下げられることで、通常位置Pへと回動する。そして、分離片41を固定片40に完全に装着すると、回動片42は通常位置Pに復帰し、規制爪62が係合溝部52と係合することで、分離片41は、再び規制爪62によって上昇不能に係止される。
【0044】
図14は、連結端子台3の反対側に配設される他方の端子台分離器4bである。かかる端子台分離器4bは、上述の端子台分離器4aと、連結端子台3を挟んで略対称形状をなしている。上述の端子台分離器4aとの違いは、反対側の端子台分離器4bは、端子台6の背面側と連結するため、図14に示すように、端子台6と連結する側に、端子台6の背面に形成された連結穴32a,32bと嵌合する連結突部55a,55bを備えている点である。その他の構成については、上述の端子台分離器4aと同じであるため、図中で同一符号を付して、説明を省略する。
【0045】
本実施例の集合端子台装置1にあって、連結端子台3を第一片部列3aと第二片部列3bとに分離するには、まず、図15(a)に示すように、いずれか一方の端子台分離器4aに梃子棒Tを挿入し、図15(b)に示すように、挿入した梃子棒Tを据付レール2の短手方向に傾動させる。かかる傾動操作によって、端子台分離器4aの分離片41が押し上げられて、連結端子台3を構成する端子台6のうち、端子台分離器4aに近いものは、第二片部6bが分離片41に従動することで、第一片部6aと第二片部6bに分離することとなる。この時、連結端子台3の、端子台分離器4aの反対側までは、端子台6が分離しないため、図16(a)に示すように、反対側の端子台分離器4bにも梃子棒Tを挿入・傾動して、固定片40から分離片41を分離させる。このようにして、両側の端子台分離器4a,4bを固定片40と分離片41に分離させると、連結端子台3を構成する全ての端子台6を、第一片部6aと第二片部6bに分離させることができ、図16(b)に示すように、集合端子台装置1から、第二片部列3bを分離させてメンテナンス作業等を行うことができる。分離した連結端子台3は、両端に分離片41が付いた第二片部列3bを、第一片部列3aの上に載せて押し下げることにより、再結合することができる。また、連結端子台3の再結合に伴って、端子台分離器4a,4bも、固定片40に分離片41が再装着される。なお、第二片部列3bと分離片41は、連結ネジ7によって据付レール2の長手方向に一体的に締結されているため、連結端子台3を分離した時に、第二片部列3bと分離片41が分解してしまうことはない。
【0046】
以上のように、本実施例の端子台分離器4a,4bによれば、据付レール2の片側に露出する回動片42を、据付レール2の長手方向を軸として回動操作することで、連結端子台3を二列に分離させることができる。このため、本実施例の集合端子台装置1の両端部には、長手方向に端子台分離器4a,4bを操作するためのツマミが突出せず、また、集合端子台装置1の長手方向に、端子台分離器4a,4bを操作するスペースを確保する必要もない。したがって、本実施例の集合端子台装置1は、従来構成に比して、長手方向の寸法を縮小することができ、比較的狭い場所にも設置可能となる。なお、本実施例の集合端子台装置1には、短手方向に、梃子棒Tを傾動したり、回動片42の操作端部61を押圧操作したりするためのスペースが必要であるが、端子台分離器4a,4bの有無に関わらず、集合端子台装置1の短手方向にはリード線Lを接続するためのスペースが確保されるため、端子台分離器4a,4bを操作するために専用のスペースを確保する必要はない。
【0047】
特に、本実施例の端子台分離器4a,4bでは、右側上部に分離片41が上方に分離可能に装着され、左側上部に保持された回動片42を回動操作することで、分離片41を押し上げて分離させるよう構成されているため、端子台分離器4a,4bを片側から操作するだけで容易に分離片41を分離させることができる。
【0048】
また、本実施例の集合端子台装置1では、各端子台分離器4a,4bで、作用端部58が分離片41を押し上げる位置と、各端子台6で、第一金具21aと第二金具21bが密嵌する位置とが、上方から見た時に、据付レール2に沿って一列に配列している。すなわち、図3に示すように、端子台6の第一金具21aと第二金具21bが、端子台6の幅方向の中央で密嵌しているのに合わせるように、端子台分離器4aは、図13に示すように、その幅方向の中央で、回動片42によって分離片41を押し上げるよう構成されている。端子台6を第一片部6aと第二片部6bに分離させるには、第二金具21bを強く上方に押し上げて第一金具21aから脱落させる必要があるが、かかる構成にあっては、回動片42が分離片41を押し上げる位置と、第一金具21aと第二金具21bが密嵌する位置とが、据付レール2の長手方向に配列しているため、分離片41を押し上げる力を、第二金具21bに効率よく伝達して第二金具21bを第一金具21aから脱落させることができるという利点がある。
【0049】
また、本実施例では、回動片42の通常位置Pにあって、回動片42の規制爪62が、分離片41の係合溝部52と上下に係合することで、分離片41が上方に移動して固定片40から分離するのを防止しているため、振動や衝撃などによって分離片41が分離方向に移動して、連結端子台3が意図せずに二列に分離してしまうのを防止できる。特に、規制爪62は、回動片42が通常位置Pから回動すると分離片41から退避し、回動片42が通常位置Pに復帰すると分離片41と係合するよう構成されているため、分離片41の規制と規制解除を、必要に応じて簡単に行うことができるという利点がある。
【0050】
また、本実施例では、回動片42に梃子棒挿入穴60が形成されており、該梃子棒挿入穴60にドライバー等の梃子棒Tを挿入して傾動することで回動片42を回動できるよう構成されている。このため、本実施例の集合端子台装置1は、手の届きにくい場所に設置された場合でも、細く、長い梃子棒を介することで回動片42を容易に回動させることができる。また、第一片部列3aと第二片部列3bが強固に結合している場合でも、梃子の原理を利用することで、連結端子台3を簡単に二列に分離させることができる。
【0051】
また、本実施例では、回動片42に、左方に延出する操作端部61が設けられており、該操作端部61を押圧操作することによっても回動片42を回動させることができるため、梃子棒Tが手近にない場合でも連結端子台3を二列に分離させることができる。
【0052】
次に、回動片にロック機構を配設した変形例の端子台分離器4cについて、図17〜23を参照して説明する。なお、以下の説明では、上記実施例の端子台分離器4aと構成の共通する部分については、図中で符号を共通させて、説明を省略する。
【0053】
変形例の端子台分離器4cには、図17,18に示すように、回動片42aにロック片43が取り付けられている。具体的には、回動片42aは、肉厚な操作端部61aを備えている。該操作端部61aには、上下に貫通する摺動溝65が形成されており、ロック片43は、この摺動溝65の内部に、左右に摺動可能に保持される。ロック片43は、摺動溝65内に摺動可能に保持される摺動部66と、摺動部66の上端に形成されて摺動溝65の上に露出する上板部67と、摺動部66の下端に形成されて摺動溝65の下に露出する回動阻止部68とで構成される。
【0054】
ロック片43は、回動片42aに対して左右に摺動させることにより、右側の固定位置Rと左側の解除位置Sとに移動可能となっている。ロック片43が固定位置Rにある状態では、図18,19に示すように、ロック片43の回動阻止部68が固定片40の係合部44の上に当接することにより、回動片42aを通常位置Pから回動操作不能となる。また、かかる状態では、ロック片43の上板部67が梃子棒挿入穴60の入口を覆って閉鎖することで、梃子棒挿入穴60に梃子棒Tを挿入不能となる。
【0055】
ロック片43は、上板部67に指を押し当てて左方に摺動操作することで、図20,21に示すように、固定位置Rから解除位置Sに移動させることができる。ロック片43を解除位置Sに移動させると、回動阻止部68が固定片40の係合部44の上から退避して、回動片42aを通常位置Pから回動操作可能となる。また、ロック片43の解除位置Sでは、上板部67が梃子棒挿入穴60の入口の左方に退避することで、梃子棒Tを梃子棒挿入穴60に挿入可能となる。したがって、ロック片43の解除位置Sでは、梃子棒挿入穴60に梃子棒Tを挿入して傾動したり、操作端部61を押し下げたりすることで、図22,23に示すように、回動片42aを通常位置Pから押出位置Qに回動して、分離片41を固定片40の上方に分離させることが可能となる。
【0056】
このように、変形例の端子台分離器4cは、回動片42aに配設されたロック片43を操作することで、回動片42aが回動しないように固定しておくことができる。このため、本変形例では、ロック片43が固定位置Rにある状態では、操作端部61に不用意に接触した場合でも、回動片42aが回動して分離片41が分離することがなく、安全性に優れたものとなる。なお、回動片42aを固定した状態で、梃子棒Tによって回動片42aに強い力を加えると、端子台分離器4cが破損するおそれがあるため、本変形例では、ロック片43の固定位置Rで、回動片42aが回動不能となるだけでなく、ロック片43が梃子棒挿入穴60を塞ぐことにより、梃子棒Tを回動片42aに挿入できないようにしている。また、本変形例では、ロック片43の上端部(上板部67)が回動片42aの上に露出しているため、上板部67の位置によって、回動片42が操作可能であるか否かを一目で把握できるという利点がある。
【0057】
なお、本発明は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例の端子台分離器は、梃子棒による傾動操作と、操作端部の押圧操作との二種類の操作によって回動片を回動させ得るように構成されているが、本発明の端子台分離器は、少なくとも一種類の操作によって回動片を回動させ得るように構成されていればよい。また、上記実施例では、集合端子台装置の両端に本発明に係る端子台分離器を装着しているが、本発明の端子台分離器は、集合端子台装置の少なくとも一端に配設されていれば足りる。
【符号の説明】
【0058】
1 集合端子台装置
2 据付レール
3 連結端子台
3a 第一片部列
3b 第二片部列
4 端子台分離器
6 端子台
6a 第一片部
6b 第二片部
7 連結ネジ
20 樹脂製基板
21 導電金具
21a 第一金具
21b 第二金具
22 接続部
40 固定片
41 分離片
42,42a 回動片
43 ロック片
48 支軸
52 係合溝部
53 受圧部
57 回動中心部
58 作用端部
60 梃子棒挿入穴
61,61a 操作端部
62 規制爪
65 摺動溝
66 摺動部
L リード線
P 通常位置
Q 押出位置
R 固定位置
S 解除位置
T 梃子棒
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23