(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
  しかし、スイッチ、ボタン等を操作するためには住宅設備の近くまで移動する必要があり、また、リモコンによって操作する場合にも、リモコンを取りに移動したり複数のリモコンの中から所望のリモコンを選ぶ必要があった。
【0004】
  本発明は、前記した事情に鑑みて創案されたものであり、簡単な動作で住宅設備を制御することが可能な住宅設備制御装置を提供することを課題とする。
 
【課題を解決するための手段】
【0005】
  前記課題を解決するため、本発明の住宅設備制御装置は、センサ部と、前記センサ部の検出結果に基づいて、人体を検知する人体検知部と、前記人体の検知結果に基づいて、住宅設備を制御する住宅設備制御部と、を備え、前記住宅設備制御部は、前記人体検知部によって検知された前記人体の手が前記センサ部の検出エリアの一部である所定エリアに所定時間
存在し、かつ、その後に前記所定エリアの外に出た場合に、前記所定エリアに隣接して設定されている前記人体の手の移動先に応じて前記住宅設備を制御することを特徴とする。
【0006】
  かかる構成によると、センサ部及び人体検知部による人体の検知結果に基づいて住宅設備を制御するので、スイッチ、ボタン、リモコン等によらない簡単な動作で住宅設備を制御することが可能となる。
  
また、かかる構成によると、人体の手が所定エリアに所定時間存在した場合に住宅設備を制御するので、ユーザが住宅設備の制御を意図しない動作をした場合に住宅設備を制御してしまうことを防ぐことができる。
  また、かかる構成によると、人体の手の移動方向に応じて住宅設備を制御することができる。
【0009】
  また、本発明の住宅設備制御装置は、センサ部と、前記センサ部の検出結果に基づいて、人体を検知する人体検知部と、前記人体の検知結果に基づいて、住宅設備を制御する住宅設備制御部と、を備え、前記住宅設備制御部は、複数の前記住宅設備を制御し、前記人体検知部によって検知された前記人体の一方の手が
前記センサ部の検出エリアの一部である所定エリアの一つである第一の所定エリアに所定時間存在した場合に、その後の前記人体の一方の手の検知結果に基づいて前記住宅設備を選択し、前記人体検知部によって検知された前記人体の他方の手が前記所定エリアの一つである第二の所定エリアに所定時間存在した場合に、その後の前記人体の他方の手の検知結果に基づいて、選択された前記住宅設備を制御する
ことを特徴とする。
【0010】
  かかる構成によると、人体の一方の手に基づいて制御対象となる住宅設備を選択し、人体の他方の手に基づいて選択済みの住宅設備を制御するので、複数の住宅設備を好適に制御することができる。
  前記住宅設備制御部は、複数の前記住宅設備を制御し、前記人体検知部によって検知された前記人体の一方の手が前記第一の所定エリアに所定時間存在し、かつ、その後に前記第一の所定エリアの外に出た場合に、前記第一の所定エリアに隣接して設定されている前記人体の一方の手の移動先に応じて前記住宅設備を選択し、前記人体検知部によって検知された前記人体の他方の手が前記第二の所定エリアに所定時間存在し、かつ、その後に前記第二の所定エリアの外に出た場合に、前記第二の所定エリアに隣接して設定されている前記人体の他方の手の移動先に応じて、選択された前記住宅設備を制御する構成であってもよい。
  かかる構成によると、人体の一方の手に基づいて制御対象となる住宅設備を選択し、人体の他方の手に基づいて選択済みの住宅設備を制御するので、複数の住宅設備を好適に制御することができる。
  また、人体の手の移動方向に応じて住宅設備を制御することができる。
【0011】
  前記人体検知部によって検知された前記人体の手の
前記所定エリアから前記移動先への移動方向と、前記住宅設備の作動方向と、が同一方向に設定されている構成であってもよい。
【0012】
  かかる構成によると、人体の手の移動方向に応じて住宅設備を制御し、特に、人体の手の移動方向と、住宅設備の作動方向と、が同一方向に設定されているので、住宅設備を制御するための動きをユーザが把握しやすく、住宅設備を制御しやすい。
【0013】
  前記住宅設備制御装置は、前記人体を撮影する撮影部を備え、前記住宅設備制御部は、撮影された前記人体と、
前記所定エリアと、前記所定エリアに隣接して設定されている前記人体の手の
前記移動先に応じた制御内容と、を表示装置に表示させる構成であってもよい。
【0014】
  かかる構成によると、ユーザに対して制御内容を視覚的に認識させることができる。
  
また、本発明の住宅設備制御装置は、センサ部と、前記センサ部の検出結果に基づいて、人体を検知する人体検知部と、前記人体の検知結果に基づいて、住宅設備を制御する住宅設備制御部と、を備え、前記住宅設備制御部は、前記人体検知部の検知結果に基づいて前記センサ部の検出エリア内
の一部に所定エリアを設定し、
前記人体検知部によって検知された前記人体の手が前記所定エリアに所定時間存在した場合に、その後の前記人体の手の検知結果に基づいて前記住宅設備を制御することを特徴とする。
 
【発明の効果】
【0015】
  本発明によれば、簡単な動作で住宅設備を制御することが可能となる。
 
 
【発明を実施するための形態】
【0017】
  以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同様の部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。以下の実施形態では、住宅設備としての電動式のカーテン及びブラインドを制御する場合を例にとって説明しているが、本発明の住宅設備制御装置による制御対象は、電動式のカーテン及びブラインドに限定されず、玄関、ドア、窓、トップライト、錠(玄関、ドア、窓等)、シャッタ、照明、エアコン、給湯機、発電機、換気扇、電動給気口、トイレのウォッシュレット、IHクッキングヒータ、蓄電池、水道水栓、ファン、散水機、HEMS(Home Energy Management System)、コンセント、ヒータ等といった住宅に固定された電動式の住宅設備を制御対象とすることができる。
 
【0018】
<第一の実施形態>
  
図1に示すように、本発明の第一の実施形態に係る住宅設備制御装置10Aは、住宅の一室に設けられおり、当室の住宅設備である電動式のカーテン2及びブラインド3をユーザ1の動作に応じて開閉制御するものであって、ディスプレイからなる表示装置4上に設置されている。本実施形態では、住宅設備制御装置10Aは表示装置4への出力を行わないので、住宅設備制御装置10Aの設置場所は、表示装置4上に限定されない。また、本実施形態において、電動式のカーテン2は、図示しないモータによって、左方向へ移動することによって閉じ、右方向へ移動することによって開く。また、電動式のブラインド3は、図示しないモータによって、上下方向へ移動可能であるとともに、下がりきった状態においてブラインド3を構成する各フィンを回動させて開閉可能である。
 
【0019】
  図2に示すように、住宅設備制御装置10Aは、カーテン2及びブラインド3と有線又は無線のネットワークを介して接続されており、センサ部11と、制御部12と、を備える。
 
【0020】
  センサ部11は、赤外線センサ等からなる深度センサであって、表示装置4の前方を検出範囲とし、検出結果を制御部12へ出力する。
 
【0021】
  制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路等から構成されており、機能部として、人体検知部12aと、住宅設備制御部12bと、を備える。
 
【0022】
  人体検知部12aは、センサ部11の検出結果を取得し、かかる検出結果に基づいて、センサ部11の検出範囲にいるユーザ1の人体を検知し、検知結果を住宅設備制御部12bへ出力する。
図4(a)に示すように、人体検知部12aは、ユーザ1の人体の頭部、胸部、肩、肘、掌等をそれぞれ認識可能に検知する。人体検知部12aによる人体の検知手法に関しては、日本マイクロソフト社製のキネクト等で公知であるため、詳細な説明を省略する。
 
【0023】
  住宅設備制御部12bは、人体検知部12aの検知結果を取得し、かかる検知結果に基づいて、住宅設備としてのカーテン2及びブラインド3のモータを制御する。住宅設備制御部12bによる住宅設備の制御手法については、以下の動作例において詳細に説明する。なお、住宅設備制御部12bは、住宅設備のモータを直接的に制御する構成であってもよく、住宅設備のCPUに制御信号を送信して当該CPUが制御信号に基づいてモータを駆動させることによって当該モータを間接的に制御する構成であってもよい。
 
【0024】
<動作例>
  続いて、
図1ないし
図6を参照して、本発明の第一の実施形態に係る住宅設備制御装置10Aによる住宅設備制御の動作例について説明する。
図4ないし
図6では、便宜上、ユーザ1の人体は左右反転していて描かれている。また、かかる動作例において、人体検知部12aは、センサ部11の検出結果に基づいてユーザ1の人体を検知し、検知結果を住宅設備制御部12bへ出力し続けている。
 
【0025】
<住宅設備選択>
  
図3のフローチャートに示すように、まず、住宅設備制御部12bは、人体検知部12aの検知結果に基づいて、ユーザ1の左手1Lが第一エリア21内に位置するか否かを判定する(ステップS11)。
  ここで、
図4(a)に示すように、本実施形態における第一エリア21は、人体検知部12aによって検知されたユーザ1の左肩付近に設定される矩形のエリアである。
 
【0026】
  ステップS11でYesの場合(
図4(a)参照)には、住宅設備制御部12bは、図示しない第一カウンタを作動させ、ユーザ1の左手1Lが第一エリア21内に位置している継続時間をカウントする。また、ステップS11でNoの場合(
図4(b)参照)には、住宅設備制御部12bは、カウンタをリセットし、ステップS11を繰り返す。
 
【0027】
  カウンタで計測される時間が所定時間(例えば、0.2〜0.3秒)を経過する前にユーザ1の左手1Lが第一エリア21外に出たと判定された場合(ステップS12でNo、かつ、ステップS11でNo)(例えば、
図4(a)→
図4(b))には、住宅設備制御部12bは、カウンタをリセットし、ステップS11,S12を繰り返す。
 
【0028】
  ユーザ1の左手1Lが第一エリア21内に所定時間以上継続して位置していたと判定された場合(ステップS11でYes、かつ、ステップS12でYes)(
図4(a))には、住宅設備制御部12bは、カウンタをリセットするとともに、人体検知部12aの検知結果に基づいて、ユーザ1の左手1Lが第一エリア21外に移動したか否かを判定する(ステップS13)。
 
【0029】
  ユーザ1の左手1Lが第一エリア21外に出たと判定された場合(ステップS13でYes)(例えば、
図4(a)→
図4(b))には、住宅設備制御部12bは、ユーザ1の左手1Lの移動方向に応じて、制御対象としての住宅設備を選択する(ステップS14,S15)。また、ステップS13でNoの場合には、住宅設備制御部12bは、ステップS13の判定を繰り返す。
 
【0030】
  ここで、住宅設備制御部12bは、ユーザ1の左手1Lが第一エリア21の左方向すなわち左エリア22Lに出たと判定された場合(ステップS14でYes)には、ユーザ1から見て左側にあるカーテン2を選択し(ステップS15)、ユーザ1の左手1Lが第一エリア21の右方向すなわち右エリア22Rに出たと判定された場合(ステップS14でYes)には、ユーザ1から見て右側にあるブラインド3を選択する(ステップS15)。なお、住宅設備制御部12bは、ユーザ1の左手1Lが第一エリア21の上方向又は下方向すなわち上エリア22U又は下エリア22Dに出たと判定された場合(ステップS14でNo)には、ステップS11〜S14を繰り返す。
 
【0031】
<住宅設備制御>
  続いて、住宅設備制御部12bは、人体検知部12aの検知結果に基づいて、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23内に位置するか否かを判定する(ステップS21)。
  ここで、
図5(a)に示すように、本実施形態における第二エリア23は、人体検知部12aによって検知されたユーザ1の右肩付近に設定される矩形のエリアである。
 
【0032】
  ステップS21でYesの場合(
図5(a)参照)には、住宅設備制御部12bは、カウンタを作動させ、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23内に位置している継続時間をカウントする。
 
【0033】
  カウンタで計測される時間が所定時間(例えば、0.2〜0.3秒)を経過する前にユーザ1の右手1Rが第二エリア23外に出たと判定された場合(ステップS21でNo)(例えば、
図5(a)→
図5(b))には、住宅設備制御部12bは、カウンタをリセットし、ステップS21,S22を繰り返す。
 
【0034】
  ユーザ1の右手1Rが第二エリア23内に所定時間以上継続して位置していたと判定された場合(ステップS22でYes)(
図5(a))には、住宅設備制御部12bは、カウンタをリセットするとともに、人体検知部12aの検知結果に基づいて、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23外に移動したか否かを判定する(ステップS23)。
 
【0035】
  ユーザ1の右手1Rが第二エリア23外に出たと判定された場合(ステップS23でYes)(
図5(a)→
図5(b))には、住宅設備制御部12bは、ユーザ1の右手1Rの移動方向に応じて、制御対象として選択済みの住宅設備を制御する(ステップS24,S25)。また、ステップS23でNoの場合には、住宅設備制御部12bは、ステップS23の判定を繰り返す。
 
【0036】
  カーテン2が選択されている場合には、住宅設備制御部12bは、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23の左方向すなわち左エリア24Lに出たと判定された場合(ステップS24でYes)(
図5(a)→
図5(b))には、カーテン2を閉じ(ステップS25)、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23の右方向すなわち右エリア24Rに出たと判定された場合(ステップS24でYes)には、カーテン2を開ける(ステップS25)。なお、住宅設備制御部12bは、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23の上方向又は下方向すなわち上エリア24U又は下エリア24Dに出たと判定された場合(ステップS24でNo)には、ステップS11〜S15,ステップS21〜S24を繰り返す。
 
【0037】
  一方、ブラインド3が選択されている場合には、住宅設備制御部12bは、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23の上方向に出たと判定された場合(ステップS24でYes)(
図6(a)→
図6(b))には、ブラインド3を上げ(ステップS25)、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23の下方向に出たと判定された場合(ステップS24でYes)には、ブラインド3を下げる(ステップS25)。また、住宅設備制御部12bは、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23の左方向に出たと判定された場合(ステップS24でYes)には、ブラインド3を閉じ(ステップS25)、ユーザ1の右手1Rが第二エリア23の右方向に出たと判定された場合(ステップS24でYes)には、ブラインド3を開ける(ステップS25)。
 
【0038】
  本発明の第一の実施形態に係る住宅設備制御装置10Aは、センサ部11及び人体検知部12aによる人体の検知結果に基づいて住宅設備を制御するので、スイッチ、ボタン、リモコン等によらない簡単な動作で住宅設備を制御することが可能となる。
  また、住宅設備制御装置10Aは、人体の手が所定エリアに所定時間存在した場合に住宅設備を制御するので、ユーザ1が住宅設備の制御を意図しない動作をした場合に住宅設備を制御してしまうことを防ぐことができる。
  また、住宅設備制御装置10Aは、人体の左手に基づいて制御対象となる住宅設備を選択し、人体の右手に基づいて選択済みの住宅設備を制御するので、複数の住宅設備を好適に制御することができる。
  また、住宅設備制御装置10Aは、人体の手の移動方向に応じて住宅設備を制御し、特に、人体の手の移動方向と、住宅設備の作動方向と、が同一方向に設定されているので、住宅設備を制御するための動きをユーザが把握しやすく、住宅設備を制御しやすい。
 
【0039】
<第二の実施形態>
  続いて、本発明の第二の実施形態に係る住宅設備制御装置について、第一の実施形態に係る住宅設備制御装置10Aとの相違点を中心に説明する。
図7に示すように、本発明の第二の実施形態に係る住宅設備制御装置10Bは、表示装置4と接続されている。
 
【0040】
  住宅設備制御装置10Bは、ユーザ1の人体を撮影するカメラである撮影部13をさらに備える。住宅設備制御部12bは、撮影部13による撮影結果と、前記した各エリア21,22等を合成した合成画像を生成して表示装置4に表示させる。本実施形態において、住宅設備制御部12bは、撮影部13による撮影結果を左右反転させた画像を用いて合成画像を生成する。これは、表示装置4に表示された合成画像を見たユーザ1が鏡を見るような感覚で住宅設備を制御するための動作を行うことができるようにするための措置である。
 
【0041】
<動作例>
  続いて、
図1、
図3、
図7ないし
図10を参照して、本発明の第二の実施形態に係る住宅設備制御装置10Bによる住宅設備制御の動作例について、第一の実施形態における動作例からの追加点を中心に説明する。
図8(a)(b)、
図9(a)(b)及び
図10(a)(b)は、表示装置の表示画面を示す模式図であって、それぞれ第一実施形態における
図4(a)(b)、
図5(a)(b)及び
図6(a)(b)に対応している。
 
【0042】
  ステップS11〜S16において、住宅設備制御部12bは、
図8(a)(b)に示すように、撮影部13によって撮影されたユーザ1の人体と、第一エリア21と、矢印25L,25Rと、を合成した合成画像を生成して表示装置4に表示させる。
  矢印25Lは、第一エリア21の左側に表示される左向きの矢印であり、その中には「カーテン」と表記されている。また、矢印25Rは、第一エリア21の右側に表示される右向きの矢印であり、その中には「ブラインド」と表記されている。
 
【0043】
  住宅設備制御部12bは、ステップS11でNoの状態、ステップS11でYesかつステップS12でNoの状態、ステップS12でYesの状態、でそれぞれ第一エリア21の表示態様を変えることができる(点滅、点灯、色や大きさの変更等)。
  また、住宅設備制御部12bは、ステップS16において選択された住宅設備に対応する矢印25L,25Rの表示態様を選択前から変えることができる(点滅、点灯、色や大きさの変更等)。
 
【0044】
  また、住宅設備としてカーテン2が選択された場合には、ステップS21〜S27において、住宅設備制御部12bは、
図9(a)(b)に示すように、撮影部13によって撮影されたユーザ1の人体と、第二エリア23と、矢印26L,26Rと、を合成した合成画像を生成して表示装置4に表示させる。
  矢印26Lは、第二エリア23の左側に表示される左向きの矢印であり、その中には「CLOSE」と表記されている。また、矢印26Rは、第二エリア23の右側に表示される右向きの矢印であり、その中には「OPEN」と表記されている。
 
【0045】
  また、住宅設備としてブラインド3が選択された場合には、ステップS21〜S27において、住宅設備制御部12bは、
図10(a)(b)に示すように、撮影部13によって撮影されたユーザ1の人体と、第二エリア23と、矢印27L,27R,27U,27Dと、を合成した合成画像を生成して表示装置4に表示させる。
  矢印27Lは、第二エリア23の左側に表示される左向きの矢印であり、その中には「CLOSE」と表記されている。また、矢印27Rは、第二エリア23の右側に表示される右向きの矢印であり、その中には「OPEN」と表記されている。また、矢印27Uは、第二エリア23の上側に表示される上向きの矢印であり、その中には「UP」と表記されている。また、矢印27Dは、第二エリア23の下側に表示される下向きの矢印であり、その中には「DOWN」と表記されている。
 
【0046】
  住宅設備制御部12bは、ステップS21でNoかつステップS22でNoの状態、ステップS21でYesかつステップS23でNoの状態、ステップS23でYesの状態、でそれぞれ第二エリア23の表示態様を変えることができる(点滅、点灯、色や大きさの変更等)。
  また、住宅設備制御部12bは、ステップS26において選択された住宅設備に対応する矢印26L,26R,27L,27R,27U,27Dの表示態様を選択前から変えることができる(点滅、点灯、色や大きさの変更等)。
 
【0047】
  本発明の第二の実施形態に係る住宅設備制御装置10Bは、撮影された人体と、人体の手の移動方向に応じた制御内容と、を表示装置4に表示させるので、ユーザに対して制御内容を視覚的に認識させることができる。
 
【0048】
  以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、人体の手の移動方向と、住宅設備の作動方向と、は別方向に設定されている構成であってもよい。第一エリア21及び第二エリア22の設定場所は、人体1の左肩及び右肩付近に限定されずセンサ部11の検出範囲内に任意に設定可能であり、かかる所定エリアの設定数も適宜変更可能である。例えば、住宅設備としての照明の電源をON/OFFする場合には、住宅設備制御部12bは、ステップS11〜S15によって照明が選択された後に、人体1の右手1Rが第二エリア23内に所定時間以上継続して位置してから第二エリア23の上方向に出た場合に電源ON、人体1の左手1Lが第一エリア21内に所定時間以上継続して位置してから第一エリア21の上方向に出た場合に電源OFF、というように照明を制御する構成であってもよい。また、人体の検知手法もセンサ部11及び人体検知部12aによるものに限定されず、センサ部の別の例としての撮影部(カメラ)による撮影結果を用いた画像認識によって人体を検知する手法であってもよい。