特許第5856191号(P5856191)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5856191アップリンク基準信号の特徴を向上させるための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5856191
(24)【登録日】2015年12月18日
(45)【発行日】2016年2月9日
(54)【発明の名称】アップリンク基準信号の特徴を向上させるための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04J 11/00 20060101AFI20160120BHJP
   H04J 13/18 20110101ALI20160120BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20160120BHJP
【FI】
   H04J11/00 Z
   H04J13/18
   H04W72/04 136
【請求項の数】24
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2014-1789(P2014-1789)
(22)【出願日】2014年1月8日
(62)【分割の表示】特願2012-545869(P2012-545869)の分割
【原出願日】2011年1月6日
(65)【公開番号】特開2014-116952(P2014-116952A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2014年1月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】アリス・パパサケラリオウ
(72)【発明者】
【氏名】ジュン−ヨン・チョ
【審査官】 菊地 陽一
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/151092(WO,A2)
【文献】 国際公開第2010/134773(WO,A2)
【文献】 国際公開第2010/036053(WO,A2)
【文献】 Nokia Siemens Networks, Nokia: "Reference Signal structure for LTE-Advanced UL SU-MIMO",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #57 R1-091772,2009年 5月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 11/00
H04J 13/18
H04W 72/04
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムにおける物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared CHannel:PUSCH)と関連したDMRS(DeModulation Reference Signal)を送信する方法であって、
ユーザ端末(User Equipment:UE)が前記UEに対応するUE識別子に基づいて物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control CHannel:PDCCH)を介して複数個の情報要素(Information Elements:IEs)を含むダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信するステップと、
前記複数個のIEは、リソース割当(Resource Allocation:RA)と直交カバーコード(Orthogonal Cover Code:OCC)及び前記DMRSのための循環シフト(Cyclic Shift:CS)の結合を指示する情報を含み、
前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報を使用して前記DMRSに対するCSと前記OCCを識別するステップと、
前記識別されたCS、前記OCC及び固定振幅ゼロ自己−相関(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation:CAZAC)基盤シーケンスに基づいてDMRSシーケンスを獲得するステップと、
前記RAに基づいて複数個のサブキャリアに対応する前記DMRSシーケンスをマッピングするステップと、
前記生成されたDMRSに前記複数個のサブキャリアと前記DMRSシーケンスに基づいて逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform:IFFT)を遂行するステップと、
前記PUSCHと関連したDMRSを送信するステップと、を含み、
前記CSは基本シーケンスに対する循環シフトを決定するための値であり、各CSには予め定められた所定の対応するOCCが対応付けられ、前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報が前記DMRS転送のための前記CSと前記OCCの全てを指示し、
前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報は3ビットで構成され、
前記情報が‘000’であると、前記CSは‘0’であり、
前記情報が‘001’であると、前記CSは‘6’であり、
前記情報が‘010’であると、前記CSは‘3’であり、
前記情報が‘011’であると、前記CSは‘4’であり、
前記情報が‘100’であると、前記CSは‘2’であり、
前記情報が‘101’であると、前記CSは‘8’であり、
前記情報が‘110’であると、前記CSは‘10’であり、
前記情報が‘111’であると、前記CSは‘9’である
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記PUSCHと関連したDMRSを送信する前に、前記DMRSに循環前置(Cyclic Prefix:CP)を追加するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記OCCは、{1、1}と{1、−1}のうち一つを示す
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DMRSシーケンスは、
【数1】
により構成され、
r(n)は前記CAZACシーケンスを示し、
【数2】
は前記CAZAC基盤シーケンスのシフト値を示し、ncsは(NDMRS+nDMRS)mod 12に基づいて決定され、ここで、NDMRSは前記CSに対応するnDMRと上位階層により構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数個のIEのうちIE、CS及びOCCの結合は、複数個の組合を含み、
第1の組合: 前記複数個のIEのうち一つのIEが‘000’を指示すると、前記CSは‘0’であり、前記OCCは{1、1}であり、
前記IEが‘101’を指示すると、前記CSは‘8’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘110’を指示すると、前記CSは‘10’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘111’を指示すると、前記CSは‘9’であり、前記OCCは{1、1}であり、
第2の組合: 前記IEが‘000’を指示すると、前記CSは‘0’であり、前記OCCは{1、1}であり、
前記IEが‘101’を指示すると、前記CSは‘8’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘111’を指示すると、前記CSは‘9’であり、前記OCCは{1、1}であり、
第3の組合: 前記IEが‘001’を指示すると、前記CSは‘6’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘010’を指示すると、前記CSは‘3’であり、前記OCCは{1、−1}である
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数個のIEは、少なくとも一つの変調及びコーディング技法(Modulation and Coding Scheme:MCS)、新たなデータ指標(New Data Indicator:NDI)、転送電力制御(Transmit Power Control:TPC)、ホッピングフラグ(Hopping Flag)及びCQI(Channel Quality Information)要請をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
通信システムにおける基地局(base Station:BS)が物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared CHannel:PUSCH)と関連したDMRS(DeModulation Reference Signal)をUEに割り当てる方法であって、
複数個の情報要素(Information Elements:IEs)を含むダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を構成するステップと、
前記複数個のIEは、前記PUSCHと前記DMRSのための複数個のサブキャリアを識別するリソース割当(Resource Allocation:RA)と、直交カバーコード(Orthogonal Cover Code:OCC)及び前記DMRSのための循環シフト(Cyclic Shift:CS)の結合を指示する情報を含み、
前記UEに対応するUE識別子(ID)に基づいてPDCCHs(Physical Downlink Control CHannels)を介して前記複数個のIEを含む前記DCIを送信するステップと、
前記DCIに基づいて前記PUSCHと関連した前記DMRSを前記UEから受信するステップと、を含み、
前記CSは基本シーケンスに対する循環シフトを決定するための値であり、各CSには予め定められた所定の対応するOCCが対応付けられ、前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報が前記DMRS転送のための前記CSと前記OCCの全てを指示し、
前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報は3ビットで構成され、
前記情報が‘000’であると、前記CSは‘0’であり、
前記情報が‘001’であると、前記CSは‘6’であり、
前記情報が‘010’であると、前記CSは‘3’であり、
前記情報が‘011’であると、前記CSは‘4’であり、
前記情報が‘100’であると、前記CSは‘2’であり、
前記情報が‘101’であると、前記CSは‘8’であり、
前記情報が‘110’であると、前記CSは‘10’であり、
前記情報が‘111’であると、前記CSは‘9’である
ことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記DMRSのためのCSと、前記OCCと、前記PUSCH及び前記DMRSのための複数個のサブキャリアを割り当てるステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記OCCは、{1、1}と{1、−1}のうち一つを示す
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記DMRSシーケンスは、
【数3】
により構成され、
r(n)は前記CAZACシーケンスを示し、
【数4】
は前記CAZAC基盤シーケンスのシフト値を示し、ncsは(NDMRS+nDMRS)mod 12に基づいて決定され、ここで、NDMRSは前記CSに対応するnDMRと上位階層により構成される
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記複数個のIEのうちIE、CS及びOCCの結合は、複数個の組合を含み、
第1の組合: 前記複数個のIEのうち一つのIEが‘000’を指示すると、前記CSは‘0’であり、前記OCCは{1、1}であり、
前記IEが‘101’を指示すると、前記CSは‘8’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘110’を指示すると、前記CSは‘10’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘111’を指示すると、前記CSは‘9’であり、前記OCCは{1、1}であり、
第2の組合: 前記IEが‘000’を指示すると、前記CSは‘0’であり、前記OCCは{1、1}であり、
前記IEが‘101’を指示すると、前記CSは‘8’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘111’を指示すると、前記CSは‘9’であり、前記OCCは{1、1}であり、
第3の組合: 前記IEが‘001’を指示すると、前記CSは‘6’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘010’を指示すると、前記CSは‘3’であり、前記OCCは{1、−1}である
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記複数個のIEは、少なくとも一つの変調及びコーディング技法(Modulation and Coding Scheme:MCS)、新たなデータ指標(New Data Indicator:NDI)、転送電力制御(Transmit Power Control:TPC)、ホッピングフラグ(Hopping Flag)及びCQI(Channel Quality Information)要請をさらに含む
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項13】
通信システムにおける物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared CHannel:PUSCH)と関連したDMRS(DeModulation Reference Signal)を送信するUEであって、
前記UEに対応するUE識別子に基づいて物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control CHannel:PDCCH)を介して複数個の情報要素(Information Elements:IEs)を含むダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を受信する受信部と、
前記複数個のIEは、リソース割当(Resource Allocation:RA)と直交カバーコード(Orthogonal Cover Code:OCC)及び前記DMRSのための循環シフト(Cyclic Shift:CS)の結合を指示する情報を含み、
前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報を使用して前記DMRSに対するCSと前記OCCを識別し、前記識別されたCS、前記OCC及び固定振幅ゼロ自己−相関(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation:CAZAC)基盤シーケンスに基づいてDMRSシーケンスを獲得し、前記RAに基づいて前記DMRSシーケンスを複数個のサブキャリアにマッピングする制御部と、
前記生成されたDMRSに前記複数個のサブキャリアと前記DMRSシーケンスに基づいて逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform:IFFT)を遂行するIFFTユニットと、
前記PUSCHと関連したDMRSを送信する送信部と、を含み、
前記CSは基本シーケンスに対する循環シフトを決定するための値であり、各CSには予め定められた所定の対応するOCCが対応付けられ、前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報が前記DMRS転送のための前記CSと前記OCCの全てを指示し、
前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報は3ビットで構成され、
前記情報が‘000’であると、前記CSは‘0’であり、
前記情報が‘001’であると、前記CSは‘6’であり、
前記情報が‘010’であると、前記CSは‘3’であり、
前記情報が‘011’であると、前記CSは‘4’であり、
前記情報が‘100’であると、前記CSは‘2’であり、
前記情報が‘101’であると、前記CSは‘8’であり、
前記情報が‘110’であると、前記CSは‘10’であり、
前記情報が‘111’であると、前記CSは‘9’である
ことを特徴とするUE。
【請求項14】
前記PUSCHと関連したDMRSを送信する前に、前記DMRSに循環前置(Cyclic Prefix:CP)を追加するCP挿入部をさらに含む
ことを特徴とする請求項13に記載のUE。
【請求項15】
前記OCCは、{1、1}と{1、−1}のうち一つを示す
ことを特徴とする請求項13に記載のUE。
【請求項16】
前記DMRSシーケンスは、
【数5】
により構成され、
r(n)は前記CAZACシーケンスを示し、
【数6】
は前記CAZAC基盤シーケンスのシフト値を示し、ncsは(NDMRS+nDMRS)mod 12に基づいて決定され、ここで、NDMRSは前記CSに対応するnDMRと上位階層により構成される
ことを特徴とする請求項13に記載のUE。
【請求項17】
前記複数個のIEのうちIE、CS及びOCCの結合は、複数個の組合を含み、
第1の組合: 前記複数個のIEのうち一つのIEが‘000’を指示すると、前記CSは‘0’であり、前記OCCは{1、1}であり、
前記IEが‘101’を指示すると、前記CSは‘8’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘110’を指示すると、前記CSは‘10’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘111’を指示すると、前記CSは‘9’であり、前記OCCは{1、1}であり、
第2の組合: 前記IEが‘000’を指示すると、前記CSは‘0’であり、前記OCCは{1、1}であり、
前記IEが‘101’を指示すると、前記CSは‘8’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘111’を指示すると、前記CSは‘9’であり、前記OCCは{1、1}であり、
第3の組合: 前記IEが‘001’を指示すると、前記CSは‘6’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘010’を指示すると、前記CSは‘3’であり、前記OCCは{1、−1}である
ことを特徴とする請求項13に記載のUE。
【請求項18】
前記複数個のIEは、少なくとも一つの変調及びコーディング技法(Modulation and Coding Scheme:MCS)、新たなデータ指標(New Data Indicator:NDI)、転送電力制御(Transmit Power Control:TPC)、ホッピングフラグ(Hopping Flag)及びCQI(Channel Quality Information)要請をさらに含む
ことを特徴とする請求項13に記載のUE。
【請求項19】
通信システムにおける物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared CHannel:PUSCH)と関連したDMRS(DeModulation Reference Signal)をUEに割り当てるBS(basestation)であって、
複数個の情報要素(Information Elements:IEs)を含むダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を構成する制御部と、
前記複数個のIEは、前記PUSCHと前記DMRSのための複数個のサブキャリアを識別するリソース割当(Resource Allocation:RA)と、直交カバーコード(Orthogonal Cover Code:OCC)及び前記DMRSのための循環シフト(Cyclic Shift:CS)の結合を指示する情報を含み、
前記UEに対応するUE識別子(ID)に基づいてPDCCHs(Physical Downlink Control CHannels)を介して前記複数個のIEを含む前記DCIを送信する送信部と、
前記DCIに基づいて前記PUSCHと関連した前記DMRSを前記UEから受信する受信部と、を含み、
前記CSは基本シーケンスに対する循環シフトを決定するための値であり、各CSには予め定められた所定の対応するOCCが対応付けられ、前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報が前記DMRS転送のための前記CSと前記OCCの全てを指示し、
前記DMRSに対するCSと前記OCCの結合を指示する情報は3ビットで構成され、
前記情報が‘000’であると、前記CSは‘0’であり、
前記情報が‘001’であると、前記CSは‘6’であり、
前記情報が‘010’であると、前記CSは‘3’であり、
前記情報が‘011’であると、前記CSは‘4’であり、
前記情報が‘100’であると、前記CSは‘2’であり、
前記情報が‘101’であると、前記CSは‘8’であり、
前記情報が‘110’であると、前記CSは‘10’であり、
前記情報が‘111’であると、前記CSは‘9’である
ことを特徴とするBS。
【請求項20】
前記制御部は、前記DMRSのためのCSと、前記OCCと、前記PUSCH及び前記DMRSのための複数個のサブキャリアを割り当てる
ことを特徴とする請求項19に記載のBS。
【請求項21】
前記OCCは、{1、1}と{1、−1}のうち一つを示す
ことを特徴とする請求項19に記載のBS。
【請求項22】
前記DMRSシーケンスは、
【数7】
により構成され、
r(n)は前記CAZACシーケンスを示し、
【数8】
は前記CAZAC基盤シーケンスのシフト値を示し、ncsは(NDMRS+nDMRS)mod 12に基づいて決定され、ここで、NDMRSは前記CSに対応するnDMRと上位階層により構成される
ことを特徴とする請求項19に記載のBS。
【請求項23】
前記複数個のIEのうちIE、CS及びOCCの結合は、複数個の組合を含み、
第1の組合: 前記複数個のIEのうち一つのIEが‘000’を指示すると、前記CSは‘0’であり、前記OCCは{1、1}であり、
前記IEが‘101’を指示すると、前記CSは‘8’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘110’を指示すると、前記CSは‘10’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘111’を指示すると、前記CSは‘9’であり、前記OCCは{1、1}であり、
第2の組合: 前記IEが‘000’を指示すると、前記CSは‘0’であり、前記OCCは{1、1}であり、
前記IEが‘101’を指示すると、前記CSは‘8’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘111’を指示すると、前記CSは‘9’であり、前記OCCは{1、1}であり、
第3の組合: 前記IEが‘001’を指示すると、前記CSは‘6’であり、前記OCCは{1、−1}であり、
前記IEが‘010’を指示すると、前記CSは‘3’であり、前記OCCは{1、−1}である
ことを特徴とする請求項19に記載のBS。
【請求項24】
前記複数個のIEは、少なくとも一つの変調及びコーディング技法(Modulation and
Coding Scheme:MCS)、新たなデータ指標(New Data Indicator:NDI)、転送電力制御(Transmit Power Control:TPC)、ホッピングフラグ(Hopping Flag)及びCQI(Channel Quality Information)要請をさらに含む
ことを特徴とする請求項19に記載のBS。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に無線通信システムに関し、特にユーザ端末(User Equipment:UE)から転送される基準信号の機能を向上させることに関する。一般的に、上記基準信号は与えられた時間にUEが経験するチャンネル媒体推定を提供する。
【背景技術】
【0002】
本願では、
【数1】
をXabと表記する。
【0003】
通信システムの適切な機能のために、いろいろな種類の信号がサポートされる。このような信号は、情報内容を伝達するためのデータ信号、及び通信システムのアップリンク(UpLink:UL)からUEが各々自身のサービング(serving)基地局(Base Station:BS or Node B)に転送し、通信システムのダウンリンク(Down Link:DL)からサービングノードBがUEに転送する、上記データ信号を処理するための情報を伝達する制御信号を含む。例えば、制御信号はデータパケット受信に対応して転送され、ハイブリッド自動再転送要請(Hybrid Automatic Repeat request:HARQ)過程と関連した肯定または否定確認信号(ACKまたはNACKの各々)、例えば、HARQ−ACK及びHARQ−NACK信号を含む。また、制御信号はUEが自身が経験するDLチャンネル状況に対する情報を提供するために、ノードBに転送するチャンネル品質指示(Channel Quality Indication:CQI)信号を含む。また、パイロット(pilots)とも知られている基準信号(RSs)は、一般的にチャンネル推定を提供し、転送されるデータまたは制御信号に対する同調復調を可能にするために転送されたり、上記UEが経験するULチャンネル状況を測定するために、受信ノードBにより使われるように転送される。データまたは制御信号の復調に使われるRSは復調RS(DeModulation RS)と呼ばれることができ、これは事実上、一般的に広帯域であり、ULチャンネル媒体をサウンディングする(sounding)RSは、サウンディングRS(SRS)と呼ばれることができる。
【0004】
UE、例えば、端末または移動局は固定されたり移動することができ、無線装置、携帯電話、個人用コンピュータ装置などでありうる。ノードBは一般的に基地局転送システム(Base Transceiver System:BTS)、アクセスポイント(Access Point:AP)、または一部の他の類似技術とも呼ばれる固定局である。
【0005】
UEは、物理アップリンク共有チャンネル(Physical Uplink Shared CHannel:PUSCH)を介してデータまたは制御情報を伝達する信号を転送し、PUSCH転送の不在時、上記UEは物理アップリンク制御チャンネル(Physical Uplink Control CHannel:PUCCH)を介して制御信号を転送する。UEは、物理ダウンリンク共有チャンネル(Physical Downlink Shared CHannel:PDSCH)を介してデータ情報を伝達する信号を受信し、DL制御信号は物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical Downlink Control CHannel:PDCCH)を介して伝達される。
【0006】
UEは、例えば、1ミリ秒(millisecond:msec)の持続時間を有するサブフレームに該当できる転送時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)に亘ってデータまたは制御信号を転送する。
【0007】
図1は、従来の通信システムのULでPUSCH転送のためのULサブフレーム構造を示す図である。
【0008】
図1を参照すると、PUSCH転送のためのサブフレーム(110)は2つのスロット(120)を含み、上記2つのスロットの各々は7個のシンボルを含む。各シンボル(130)は、チャンネル伝播影響による干渉を緩和するために使われる循環前置(Cyclic Prefix:CP)を含む。各スロットの内の一部のシンボルはDMRS転送またはSRS転送のために使われる。例えば、図1で、シンボル(140及び160)はDMRS転送のために使われて、シンボル(150)はSRS転送のために使われる。また、サブフレームの内の第2のDMRS、即ち、シンボル(160)は負の値(“−1”の値)で転送されたり転送されないことができ、これは以下に、より詳細に説明される。
【0009】
PUSCH転送帯域幅(Band Width:BW)は本明細書でリソースブロック(Resource Blocks:RBs)と呼ばれる周波数リソースユニットを含む。図1で、各RBはリソースエレメント(Resource Elements:REs)とも呼ばれることができるNRBSC=12個の副搬送波(170)を含む。UEは、PUSCH転送のために1つまたはその以上の連続するRBの割当を受けることができ、PUCCH転送のために1つのRBの割当を受けることができる。
【0010】
UEによるPUSCH転送またはPDSCH受信は、PDCCHでのダウンリンク制御情報(Downlink control Information:DCI)フォーマットを使用するノードBが転送する各スケジューリング割当(Scheduling Assignment:SA)を通じて、または半−持続的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling:SPS)を通じてノードBにより動的にスケジューリングできる。上記DCIフォーマットは、PDSCHからノードBによるデータパケット転送(即ち、DL SA)、またはPUSCHからノードBへのデータパケット転送に対してUEに知らせる。UEは一定のサブフレームからSPSにデータパケットを転送または受信する。
【0011】
図2は、ノードBにおけるSAの従来のコーディング過程を示すブロック図である。
図2を参照すると、UEの媒体接近制御(Medium Access Control:MAC)階層ID(IDentity:ID)(または、UE ID)は、SAが対象にするものをUEが確認することができるようにするために、SA情報ビットの循環重複検査(Cyclic Redundancy Check:CRC)をマスキングする。上記SA情報ビット(210)のCRC計算(220)が遂行され、CRCはCRCビットとUE IDビット(240)との間の排他的OR(XOR)演算(230)を使用してマスキングされる。ここで、XOR(0,0)=0、XOR(0,1)=1、XOR(1,0)=1、及びXOR(1,1)=0である。上記マスキングされたCRCは上記SA情報ビットに付加され(250)、(従来のコーディングのような)チャンネルコーディング(260)が遂行される。以後、割り当てられたPDCCHリソースにレートマッチング(rate matching)(270)が遂行され、インターリービング(interleaving)と変調(180)が遂行される。結果的に、SAは制御信号(290)として転送される。説明の便宜のために、CRC及びUE IDとも同一な長さ、例えば16ビットを有することと仮定する。
【0012】
UE受信部は、ノードB転送部の逆動作を遂行して自身に割り当てられたSAがあるか否かを判断する。
【0013】
図3は、UEでのSAの従来のデコーディング過程を示すブロック図である。
図3を参照すると、受信された制御信号(310)は復調され、結果ビットはデ−インターリービングされる(320)。ノードB転送部に適用されるように、レートマッチング(330)はまた格納され、以後にチャンネルデコーディング(340)が遂行される。上記SAビット(360)は、UE ID(380)にXOR演算(370)を適用してデマスキングされる上記CRCビット(350)を抽出した後、獲得される。結局、UEはCRCテスト(390)を遂行する。CRCテストが通過されれば、UEはSAが有効であると結論を下し、信号受信(即ち、DL SA)または信号転送(即ち、UL SA)のためのパラメータを決定する。CRCテストが通過されなければ、UEは受信されたSAを無視する。
【0014】
一般的に、UL SAに含まれる一部の情報要素(Information Elements:IEs)の一部に対する情報を提供するためにUL SAの一例が以下の<表1>のように提供される。
【0015】
【表1】
【0016】
第1のIEは、RBに関するリソース割当(Resource Allocation:RA)を提供する。単一搬送波周波数分割多重接続(Single Carrier Frequency Division Multiple Access:SC−FDMA)において、単一転送BWが互いに隣接したものと仮定される。NULRBRBの作用BWに対し、UEへの可能な隣接RB割当の数は
【数2】
であり、
【数3】
ビットでシグナリングできる。ここで、
【数4】
は次に大きい整数に四捨五入する天井演算(ceiling operation)を表す。例えば、NULRB=50個のRBに対し、必要なRA IEビットの数は11である。一般的に、転送方法とは関わらず、UL SAはRA IEを含むことと仮定される。
【0017】
第2のIEは、変調及びコーディング技法(Modulation and Coding Scheme:MCS)を提供する。例えば、変調は直交位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying:QPSK)、直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation:QAM)16、またはQAM64であり、コーディングレートは1/16と1との間の離散値を有することができる。
【0018】
第3のIEは、新たなデータ指標(New Data Indicator:NDI)である。UEが新たな転送ブロック(Transport Block:TB)を転送しなければならない場合、上記NDIは1に設定され、上記UEが以前のPUSCH転送と同一なTBを転送しなければならない場合、上記NDIは0に設定される(同期UL HARQが仮定される)。
【0019】
第4のIEは、PUSCHに対する転送電力制御(Transmit Power Control:TPC)命令及びSRS転送電力調節を提供する。
【0020】
第5のIEは、DMRSに使われる固定振幅ゼロ自己−相関(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation:CAZAC)シーケンスの転送のための循環シフト(Cyclic Shift:CS)を表す循環シフト指示子(Cyclic Shift Indicator:CSI)である。以下に説明するように、CAZACシーケンスの互いに異なるCSの使用は、各RSの直交多重化を提供することができる。
【0021】
第6のIE、ホッピングフラグ(Hopping Flag)は、周波数ホッピングがPUSCH転送に適用されるか否かを表す。
【0022】
第7のIE、CQI要請は、UEがPUSCH転送において、DL CQI報告を含むべきか否かを表す。
【0023】
ノードBがUEからのPUSCH転送のためのRB及びMCSを適切に決定するために、上記ノードBは上記UEが経験するULチャンネル媒体(即ち、UL CQI)を作用BWの少なくとも一部に亘って推定して、各信号対干渉及び雑音比率(Signal-to-Interference and Noise Ratio:SINR)推定を獲得する。このようなUL CQIは、一般的に上記UEにより転送されるSRSを使用するノードBにより獲得される。
【0024】
図4は、ULサブフレームでの従来のSRS多重化方法を示す図である。具体的に、図4は2つのサブフレーム毎に最後のサブフレームシンボル(460及び465)で発生するSRS転送を図示する。
【0025】
図4を参照すると、UE1及びUE2は第1サブフレーム(401)の間互いに異なるBWでPUSCH転送を多重化し、UE2及びUE3は第2サブフレーム(402)の間互いに異なるBWでPUSCH転送を多重化し、UE4及びUE5は第3サブフレーム(403)の間互いに異なるBWでPUSCH転送を多重化する。即ち、UE1データ(410)及びUE2データ(420)は、上記第1サブフレーム(401)で互いに異なるBWから転送され、UE2データ(420)及びUE3データ(430)は、上記第2サブフレーム(402)で互いに異なるBWから転送され、UE4データ(440)及びUE5データ(455)は、上記第3サブフレーム(403)で互いに異なるBWから転送される。したがって、UE1、UE2、UE3、UE4、及びUE5は、各々DMRS(415、425、435、445、及び455)を転送する。SRS転送を行うUEは同一なサブフレームでPUSCH転送をしたり、しないことができ、これらが同一なサブフレームで共存する場合、SRS及びPUSCH転送は互いに異なるBWに位置することができる。
【0026】
本明細書で、RS(DMRSまたはSRS)は、CAZACシーケンスから構成されることと仮定される。このようなシーケンスの例は<数式1>のように与えられる。
【0027】
【数5】
【0028】
上記<数式1>で、LはCAZACシーケンスの長さであり、nはシーケンス要素のインデックスであり、n={0,1,2,…,L−1}であり、kはシーケンスインデックスである。プライム(prime)長さLのCAZACシーケンスに対し、シーケンスの数はL−1である。したがって、シーケンスの全体ファミリーは{1,2,…,L−1}乃至k範囲で定義される。しかしながら、DMRSまたはSRS転送に対するシーケンスは<数式1>のみにより生成されるものではない。
【0029】
例えば、1RBはNRBSC=12個のREを含むことと仮定されるので、結果シーケンスがCAZACシーケンスの定義を厳格に従わないにもかかわらず、CAZAC基盤シーケンスは(長さ13のような)より長いプライム長さCAZACシーケンスを切るとか、終わり部分に第1要素を反復させて(長さ11のような)より短いフレーム長さCAZACシーケンスを延長させることにより生成できる。
【0030】
または、CAZACシーケンスはCAZAC属性を満たすシーケンスに対し、コンピュータサーチを通じて生成できる。
【0031】
図5は、従来のRS転送過程を示すブロック図である。具体的に、図5はCAZACシーケンスに基づいてUEでのDMRSまたはSRS転送過程を図示する。
【0032】
CAZACシーケンスの周波数領域バージョンは、離散フーリエ変換(discrete Fourier Transform:DFT)を時間領域バージョンに適用することにより獲得できる。非−連続的REを選択することにより、櫛形スペクトルがDMRSまたはSRSに対して獲得できる。コーム(combs)の数は反復係数(Repetition Factor:RPF)と呼ばれる。櫛形スペクトルは(周波数分割を通じて)同一でないBWでSRS転送を重複させる直交多重化に有用である。このようなSRSは互いに異なるCSを使用して直交多重化できない互いに異なる長さのCAZACシーケンスにより構成される。
【0033】
図5を参照すると、周波数領域CAZACシーケンス(510)が生成され、割り当てられた転送BW(530)でのREが副搬送波マッピング(520)により選択され、逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform:IFFT)が遂行され(540)、CS(550)が適用され、CP(560)及びフィルタリング(570)が適用され、生成された信号が転送される(580)。また、UEはDMRSまたはSRSが転送されるREでのゼロパディング(図示せず)を適用する。説明の簡潔性のために、従来に知られたようなディジタル−アナログ変換部、アナログフィルタ、増幅部、及び転送部アンテナのような追加的転送部回路を図示しない。
【0034】
ノードB受信部は、UE転送部の逆機能を遂行する。
図6は、従来のRS受信過程を示すブロック図である。具体的に、図6図5と反対になる動作を図示する。
【0035】
図6を参照すると、アンテナは無線−周波数(Radio-Frequency:RF)アナログ信号を受信し、ディジタル受信信号(610)がフィルタ、増幅部、周波数下向き−変換部、及びアナログ−ディジタル変換部(図示せず)のような処理部を通過した後、生成された結果、ディジタル受信信号(610)は時間ウィンドウイング部(windowing unit)(620)を通過しながらCPが除去される(630)。以後、転送されたCAZAC基盤シーケンスのCSは再格納され(640)、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)(650)が適用され、転送されたREに対する受信帯域幅(660)の制御を通じた選択が副搬送波マッピング(665)により遂行され、CAZAC−基盤シーケンス複製(680)により増加する(670)相関が適用される。結果的に、出力(690)が獲得されて、これは(DMRSに対する)時間−周波数補間部のようなチャンネル推定部または(SRSに対する)UL CQI推定部を通過することができる。
【0036】
CAZACシーケンスの互いに異なるCSは直交シーケンスを提供する。したがって、与えられたCAZACシーケンスに対し、互いに異なるCSは互いに異なるUEに割り当てられることができ、同一なRBでのこのようなUEにより転送されるRSの直交多重化を達成することができる。このような原理は図7に図示される。
【0037】
図7は、CAZACシーケンスの互いに異なる循環シフトを使用する従来の直交RS多重化を示す図である。
【0038】
図7を参照すると、互いに直交する同一なCAZACシーケンスの複数のCS(720、740、760、及び780)と対応的に生成される複数のCAZACシーケンス(710、730、750、及び770)のために、CS値Δ790は(時間不確実性誤り及びフィルタ過剰影響を含む)チャンネル伝播遅延拡散Dを超過しなければならない。Tsが1つのシンボル持続時間の場合、CSの数は
【数6】
と同一であり、ここで、
【数7】
はより小さな整数に四捨五入する“床演算(floor operation)”を表す。
【0039】
多重−ユーザ多重−入力多重−出力(Multi-User Multiple-Input Multiple-Output:MU−MIMO)は概して通信システムのスペクトル効率を向上させることができる。複数のUEからのPUSCH転送はMU−MIMOによりBWの少なくとも一部を共有する。ノードBがMU−MIMO UEが経験したチャンネル媒体の非−干渉推定を獲得できる場合、MU−MIMOが容易になる。これは、各DMRSに対する直交受信を必要とする。上記MU−MIMO UEからのPUSCH転送が完全に同一なBWを共有する場合、直交DMRS多重化は同一なCAZAC−基盤シーケンスの互いに異なるCSを使用して獲得できる。UL SAでのCSI IEはCSを表す。しかしながら、上記MU−MIMO UEからのPUSCH転送が完全に同一なBWを共有しない場合、各CAZACシーケンスが互いに異なる長さを有するため、互いに異なるCSを使用する直交DMRS多重化が可能でない。しかしながら、時間領域での直交カバーリングコード(Orthogonal Covering Codes:OCCS)のDMRS転送への適用は、また直交DMRS多重化を提供することができる。例えば、2つのDMRSシンボルを具備する図1に図示されたサブフレーム構造を使用することによりOCCは{1,1}及び{1,−1}でありうる。CSに対して言わば、UL SAはPUSCHでのDMRS転送に対するOCCを表さなければならない。
【0040】
SRS転送BWはUEが経験するUL SINRによって変わることができる。低いUL SINRを有するUEに対し、ノードBはBWユニット当たり転送される相対的に大きいSRS電力の比率を提供するために小さいSRS転送BWを割り当てることができ、これによって、SRSから獲得されるUL CQI推定の品質が向上する。反対に、高いUL SINRを有するUEに対し、ノードBは大きいSRS転送BWを割り当てることができるが、これはUL CQI推定が大きいBWに亘って獲得される間、良いUL CQI推定品質がSRSから達成できるためである。
【0041】
SRS転送BWに対するいろいろな組合が以下の<表2>に図示されたようにサポートできる。
【0042】
ノードBは放送チャンネルを介して構成をシグナリングすることができる。例えば、3ビットは8個の構成を表すことができる。上記ノードBは構成cに対する値bを指示することにより(RBで)可能なSRS転送BWmcSRS,bを各UEに個別的に割り当てることができる。したがって、上記ノードBはBWmcSRS,0、mcSRS,1、mcSRS,2、及びmcSRS,3でUEからのSRS転送を多重化することができる(<表2>の各々b=0、b=1、及びb=3)。
【0043】
【表2】
【0044】
最大SRS BWの変化は主に可変的なPUCCHサイズを受容するようにする。上記PUCCHは作用BWの2つのエッジから転送され、SRSにより干渉されないことと仮定される。したがって、(RBで)PUCCHサイズが大きいほど最大SRS転送BWが小さい。
【0045】
図8は、多様な帯域幅で従来のSRS転送の多重化を示す図である。具体的に、図8は<表2>の構成c=3に対する多重SRS転送BWの概念をさらに図示する。
【0046】
図8を参照すると、PUCCHは作用BWの2つのエッジ(802及び804)に位置し、UEはm3SRS,0RB(812)、m3SRS,1RB(814)、m3SRS,2RB(816)、またはm3SRS,3RB(818)でSRS転送BWを構成する。一部のRB(806及び808)はサウンディングされないことがあるが、各UL SINRがSRS転送が遂行される近くのRBからインターポレーティングできるので、これはこのようなRBでのPUSCH転送をスケジューリングするノードBの能力にいつも影響を及ぼさない。また、ノードBは最大SRS BWを除外したSRS BWに対し、UEにSRS転送の開始周波数位置を割り当てる。
【0047】
各UEに対するSRS転送パラメータは上位階層シグナリング、例えば、無線リソース制御(Radio Resource control:RRC)シグナリングを通じてノードBにより構成されることと仮定される。このようなSRS転送パラメータは、転送BW、(SRSが櫛形スペクトルを有する場合)コーム(comb)、CS、開始BW位置、周期(例えば、毎5サブフレーム毎に1つのSRS転送)、開始サブフレーム(例えば、1セットの1000個のサブフレームでの第1サブフレーム)、及び一定のパターンに従う周波数ホッピングが連続的なSRS転送の間で可能か否かに対する表示を含むことができる。
【0048】
セルでUE位置に概して独立的なサービス品質を満たすために、隣接セルの内でのRBの割当のためのソフト周波数再使用に基づいたセル間干渉調節(Inter-Cell Interference Coordination:ICIC)を通じてセルエッジ近くに位置したUEが経験するセル間干渉を緩和させることができる。セルエッジUEが専用に使用するようにするための一部のRBの各セルへの割当は、セル−エッジUEの分布(位置及び/または転送電力必要条件)及び処理量必要条件を考慮して半−静的または動的ネットワーク調節によりなされることができる。
【0049】
図9は、従来の周波数領域ICICの適用を図示する。
図9を参照すると、UL作用BW(910)は、6個セットのRBに分割され、第1及び第4セットはセル1(920)のセル−エッジUEに割り当てられ、第2及び第5セットはセル2、4、及び6(930)のセル−エッジUEに割り当てられ、第3及び第6セットはセル3、5、及び7(940)のセル−エッジUEに割り当てられる。上記RBセットは具現の理由により、または周波数多様性の最大化のために互いに隣接しない。ノードBは全体作用BWに亘ってRBを使用してセル−内部UEからのPUSCH転送をスケジューリングすることができ、割り当てられたセットのRBのみを使用してセル−エッジUEからのPUSCH転送をスケジューリングすることができる。
【0050】
図10は、従来の異種網(heterogenerous network)を示す図である。
ICICは異種網で有利であり、図10に図示したように、マクロ−ノードB(1010)によりサービスを受けるマクロ−セルは、各マイクロ−ノードBによりサービスを受けるマイクロ−セル(1020及び1030)を含む。上記マクロ−ノードBは、マイクロ−ノードBより広い領域をカバーするので、上記マクロ−ノードBに接続されるUE(マクロ−UE)は、マイクロ−ノードBに接続されるUE(マイクロ−UE)より概してより高い電力で信号を転送することができる。したがって、特にマクロ−UEとマイクロ−UEが全て自身のセルエッジに近く位置する場合、マクロ−UEはマイクロ−UEに相当な干渉を発生させる。
【0051】
従来のSRSホッピング方法によって、SRS転送は最大に構成されたSRS BWに亘ってホッピングし(b>0のBWSRS,bのSRS転送はmSRS,0として定義されたBWに亘ってホッピングする)。セル−内部UEは概してPUSCH転送のために使われる全体作用BWに亘ってSRSを転送しなければならず、セル−エッジUEは上記作用BWの一部のみでSRSを転送しなければならないので、これは確かにICICのために非効率的である。より重要なことは、異種網に対し、マイクロ−セルに隣接したマクロ−セルによるSRS転送が全体作用BWに亘ってホッピングすることは、マイクロ−UEによるSRS転送に大きい干渉を起こすことができる。したがって、最大転送BWを有しないSRSホッピングを最大に構成されたSRS転送BWの一部で起こるようにすることが有利である。
【0052】
周波数−領域スケジューリングは、チャンネルの周波数選択を用いることができ、PUSCHスケジューリングは各SINRが(例えば、比例−公正メトリック(proportional-fair metric)のような)スケジューラーメトリック(scheduler metric)によって最適化される作用BWの一部で遂行できる。作用BWの非隣接した部分に亘ってPUSCHスケジューリングを遂行するためには、非隣接したBWの上で同時的SRS転送を遂行することが有利である。これは、SRS転送の総BWが同一に維持されるという仮定下にSRS多重化性能に影響を与えず、SRSオーバーヘッドを増加させない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0053】
【特許文献1】国際公開第2010/151092号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0054】
本発明の目的は、非隣接したBWに亘ってSRS転送を可能にする方法を提供することにある。
【0055】
本発明の他の目的は、最大SRS転送BWより小さいBWに亘ってSRS転送のホッピングを可能にする方法を提供することにある。
【0056】
本発明の更に他の目的は、UEがPUSCHでのDMRS転送に適用しなければならないOCCを表すためのUL SAを可能にする方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0057】
本発明は前述した従来の問題の少なくとも一部を解決するために考案されたものであって、本発明はCS及びOCCの適用を通じてDMRS転送パラメータの構成をサポートし、最大SRS帯域幅の一部のみでSRS帯域幅ホッピングをサポートし、作用帯域幅の非隣接した部分に亘って同一なUEからの同時的SRS転送がなされる方法及び装置を提供する。
【0058】
本発明の一態様は、PDCCHで転送され、各URによりデコーディングされるダウンリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)フォーマットの情報要素(Information Element:IE)を使用してCAZACシーケンスを使用し、UEによりDMRS転送に適用される、常に互いに異なるCSが互いに異なるOCCと関連され、同一なIEがUEによるDMRS転送のためにCSとOCC全てを構成したり、OCCのみを構成することに使われる、CS及び/又はOCCを動的に割り当てるノードBを提供することを目的とする。
【0059】
本発明の他の態様は、SRS転送帯域幅がSRS転送に対して許容された最大帯域幅の特定部分のみに存在するように制限されたUEにより転送されるSRSの帯域幅ホッピングパターンを提供することを目的とする。上記UEからのSRS転送がSRS転送に対して許容された最大帯域幅の特定部分のみに存在するか否かに関わらず、または互いに異なるSRS帯域幅ホッピングパターンがそれぞれの場合にUEにより使用されるか否かに関わらず、上記SRS帯域幅パターンは同一である(帯域幅が制限されたSRS転送または帯域幅が制限されていないSRS転送)。
【0060】
本発明の更に他の態様は、多数のそれぞれの非隣接した帯域幅に亘って複数のSRSを同時に転送するように構成されたUEを提供することを目的とする。上記複数のSRSのうちの一部は、互いに異なるSRS転送の場合によって同一な帯域幅で転送されることができ、残りのSRSはSRS帯域幅ホッピングパターンによって転送できる。
【0061】
本発明の一態様に従う基地局が物理ダウンリンク制御チャンネル(Physical downlink control Channels:PDCCHs)から各セットのダウンリンク制御情報(Downlink control Information:DCI)フォーマットをユーザ端末(User Equipments:UEs)に転送するシステムにおいて、上記DCIフォーマットの1セットの1サブセットからの各DCIフォーマットがデータを構成する情報要素(Information Elements:IEs)及び上記UEから上記基地局への基準信号(Reference Signal:RS)転送を含み、上記IEは2進要素及びUEによるRS転送のために循環シフト(Cyclic Shift:CS)と直交カバーコード(Orthogonal Cover Code:OCC)を割り当てるRS構成(RS Configuration:RSC)IEを含む、第1のRS転送のために第1のCS及び第1のOCCを第1のUEに割り当てて、第2のRS転送のために第2のCS及び第2のOCCを第2のUEに割り当てる方法であって、DCIフォーマットの1ンセットの1サブセットに含まれた第1のDCIフォーマットのRSC IEを通じて上記第1のUEによる上記第1のRS転送のために上記第1のCS及び上記第1のOCCを指示するステップ、及びDCIフォーマットの1セットの1サブセットからの第2のDCIフォーマットでのRSC IEを通じて上記第2のUEによる上記第2のRS転送のために上記第2のCS及び上記第2のOCCを指示するステップを含み、上記第1のCSは上記第2のCSと異なり、上記第1のOCCは上記第2のOCCと異なる。
【0062】
本発明の他の態様に従うユーザ端末(User Equipment:UE)が基地局に予め定義された最大基準信号(Reference Signal:RS)帯域幅サイズ以下の帯域幅サイズを有するRSを転送する通信システムにおいて、上記RS帯域幅サイズ及びRS帯域幅位置を制限する方法であって、第1セットのサブフレームで第1帯域幅サイズを有し、第1帯域幅位置にあるRSを転送するステップ、及び第2セットのサブフレームで第2帯域幅サイズを有し、第2帯域幅位置にあるRSを転送するステップを含み、上記第2帯域幅サイズは上記予め定義された最大RS帯域幅サイズより小さい。
【0063】
本発明の他の態様に従うユーザ端末(User Equipment:UE)が基地局に基準信号(Reference Signal:RS)を転送する通信システムにおいて、上記UEがRS転送のために1セットの帯域幅位置のうちの1つの帯域幅位置を決定する方法であって、初期RS転送に対して予め決まった帯域幅位置または最後のRS転送の帯域幅位置に関するホッピングパターンによって決まる次の帯域幅位置から始めて、上記セットの帯域幅位置に属する帯域幅位置が確認されるまで帯域幅位置ホッピングパターンによってRS帯域幅位置の数を決めるステップ、及び上記確認された帯域幅位置で上記RSを転送するステップを含む。
【0064】
本発明の他の態様に従うユーザ端末(User Equipment:UE)が基地局に基準信号(Reference Signal:RS)を転送する通信システムにおいて、第1のUEが第1帯域幅に亘って第1のRSを転送し、第2のUEが第2帯域幅に亘って第2のRSを転送する方法であって、上記第1のUEが上記第1帯域幅での第1帯域幅ホッピングパターンによって上記第1のRSを転送するステップ、及び上記第2のUEが上記第2帯域幅での第2帯域幅ホッピングパターンによって上記第2のRSを転送するステップを含み、上記第1帯域幅は上記第2帯域幅より大きく、上記第2帯域幅の少なくとも一部を含む。
【0065】
本発明の他の態様に従うユーザ端末(User Equipment:UE)が基地局と通信する通信システムにおいて、上記UEが転送時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)の同一な転送シンボル間複数の基準信号(Reference Signal:RSs)を転送する方法であって、上記基地局が上記UEに同時RS転送のために複数の非隣接した帯域幅位置を知らせるステップ、及び上記UEが上記複数の非隣接した帯域幅位置で複数のRSを転送するステップを含み、上記複数のRSの少なくとも一部は上記UEが同一なTTIで転送できる他の信号の帯域幅サイズと異なる帯域幅サイズを有する。
【0066】
本発明の他の態様に従う予め定義された最大基準信号(Reference Signal:RS)帯域幅サイズ以下の帯域幅サイズを有するRSを転送するユーザ端末(User Equipment:UE)装置であって、第1セットのサブフレームで第1帯域幅サイズを有し、第1帯域幅位置にあるRSを転送し、第2セットのサブフレームで第2帯域幅サイズを有し、第2帯域幅位置にあるRSを転送する転送部を含み、上記第2帯域幅サイズは上記予め定義された最大RS帯域幅サイズより小さい。
【0067】
本発明の他の態様に従う1セットの帯域幅位置のうちの1つの帯域幅位置で基準信号(Reference Signal:RS)を転送するユーザ端末(User Equipment:UE)装置であって、初期RS転送に対して予め決まった帯域幅位置または最後のRS転送の帯域幅位置に関するホッピングパターンによって決まる次の帯域幅位置から始めて、上記1セットの帯域幅位置に属する帯域幅位置が確認されるまで帯域幅位置ホッピングパターンによってRS帯域幅位置の数を決める帯域幅位置評価部、及び上記確認された帯域幅位置で上記RSを転送する転送部を含む。
【0068】
本発明の他の態様に従う第1帯域幅または第2帯域幅に亘って基準信号(Reference Signal:RS)を転送するユーザ端末(User Equipment:UE)装置であって、上記第1帯域幅での第1帯域幅ホッピングパターンによってRSを転送し、上記第2帯域幅での第2帯域幅ホッピングパターンによってRSを転送する転送部を含み、上記第1帯域幅は上記第2帯域幅より大きく、上記第2帯域幅の少なくとも一部を含む。
【0069】
本発明の他の態様に従う各基準信号(Reference Signals:RS)がユーザ端末(User Equipment:UE)装置により同一なTTIで転送できる他の信号の帯域幅サイズと異なる帯域幅サイズを有する複数のRSを転送時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)の同一な転送シンボル間転送するUE装置であって、隣接帯域幅に亘って第1モードでRSを転送し、複数の非隣接した帯域幅位置で第2モードでRSを転送する転送部を含む。
【発明の効果】
【0070】
本発明によれば、ユーザ端末(User Equipment:UE)から転送される基準信号の機能を向上させることができる。
【0071】
本発明の上記及び他の側面、特徴、及び利点は、添付した図面を参照して以下の詳細な説明により明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
図1】従来の通信システムのULにおけるPUSCH転送のためのULサブフレーム構造を示す図である。
図2】ノードBにおけるSAの従来のコーディングステップを示すブロック図である。
図3】UEにおけるSAの従来のデコーディングステップを示すブロック図である。
図4】ULサブフレームにおける従来のSRS多重化方法を示す図である。
図5】従来のRS転送ステップを示すブロック図である。
図6】従来のRS受信ステップを示すブロック図である。
図7】CAZACシーケンスの互いに異なる循環シフトを使用する従来の直交RS多重化を示す図である。
図8】多様な帯域幅で従来のSRS転送の多重化を示す図である。
図9】従来の周波数領域ICICの適用を示す図である。
図10】従来の異種網を示す図である。
図11】本発明の一実施形態に従う最大構成SRS BWの一部でSRSホッピングの制約を示す図である。
図12】最大SRS転送BWに亘ってSRS転送のために使われる第1ホッピングパターンに基づいて本発明の一実施形態に従う最大SRS転送BWより小さい、制限されたBWに亘るSRS転送を示す図である。
図13】連続するSRS転送の間に、周波数で最大分離を達成する第2ホッピングパターンに基づいて本発明の一実施形態に従う最大SRS転送BWより小さい、制限されたBWに亘るSRS転送を示す図である。
図14】本発明の一実施形態に従う多数のBWでの同時的SRS転送を示す図である。
図15】本発明の一実施形態に従うSRSホッピングパターンによって決まる2つのBWでの同時的SRS転送を示す図である。
図16】本発明の一実施形態に従う受信装置の例示的構造を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
本発明の実施形態は、本発明の技術分野に属した当業者により本発明が実現できるように十分詳細に説明され、他の実施形態が使われることができ、本発明の範囲を逸脱しない範疇内で多様な変形が可能である。したがって、下記の詳細な説明は本発明の範囲を制限せず、請求範囲により定義されるべきである。
【0074】
さらに、本発明の実施形態は直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)通信システムに関して説明するが、本発明はまた一般的に全ての周波数分割多重化(Frequency Division Multiplexing:FDM)システムに適用可能であり、単一−搬送波周波数分割多重接続(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access:SC−FDMA)、OFDM、FDMA、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform:DFT)−拡散OFDM、DFT−拡散OFDMA、SC−OFDMA、及びSC−OFDMに適用可能である。
【0075】
以下に説明される本発明の多様な実施形態は、直交DMRS多重化のためのCS及びOCCの結合された使用を最適化しながら、時間領域で互いに異なるOCCを使用するUEの間でシグナリングがPUSCHでの直交DMRS多重化をサポートできるようにし、最大SRS BWの一部に亘ってSRS BWホッピングを可能にし、作用BWの非隣接した部分に亘ってUEからの同時的SRS転送を可能にすることで、UL RS転送の特性を向上させることができる。
【0076】
本発明の一実施形態によれば、UL SAでのCSI IEは、CSと一緒に各OCCを指示することにより時間領域でUEの間の直交DMRS多重化のためのシグナリングサポートを提供するために使われる。したがって、上記CSI IEは、RS構成(RS Configuration:RSC)IEと呼ばれる。さらに、上記UL SAは変化無しでそのまま残されて、UEによるDMRS転送のためのOCCを指示するために追加IEが提供されない。代わりに、上記RSC IEは、DMRS転送のためのOCCの適用をサポートするUEのためにCS値及びOCC全てをマッピングすることを提供する。
【0077】
基本的に、本発明の一実施形態によれば、DMRSの間の直交分離(orthogonal separation)を最大化したり、直交DMRSの多重化性能を最適化する特定の設計基準を満たすマッピングが提供される。
【0078】
CSI IEは、例えば、3ビットで構成され、1セットの8個のCSからのCSをアドレッシングする。上記1セットの8個のCSは、{CS,CS,CS,CS,CS,CS,CS,CS}であり、CS値は昇順に羅列される。例えば、nがREインデックスを表すCAZAC−基盤シーケンス
【数8】
の周波数領域の生成に対し、DMRSシーケンスは
【数9】
であり、ここで、αはα=2πnCS/12として与えられたCSである。nCS=(nDMRS+nDMRS)mod12であり、NDMRSは同一なセル内の全てのUEに共通である。nDMRSは以下の<表3>に表したマッピングに基づいてUL SAでCSI IEの3ビットから決まる。
【0079】
【表3】
【0080】
時間領域で最も大きい相互距離を有するCS値を選択すれば、2つのMU−MIMO UEに対する最適のCS値はCS及びCSであり、3個のMU−MIMO UEに対する最適のCS値はCS、CS、及びCSであり、4個のMU−MIMO UEに対する最適のCS値はCS、CS、CS、及びCSである。4個以上のMU−MIMO UEに対し、最適のCS値は事実上、初めの4個のCS値からなり、追加的に他の値がありえる。
【0081】
さらに、サブフレーム当たり2つのDMRSに対し、可能なOCCは{1,1}及び{1,−1}である。DMRSに対して時間領域OCCをサポートしないUE(レガシー(legacy)UE)はOCC{1,1}の絶対的割当を有することに注意しなければならない。時間的チャンネル変化による直交性の損失を避けるために、互いに異なるセットのCS値は2つのOCCに対して割り当てられなければならない。通信システムが絶対的にOCC{1,1}を使用するレガシーUEをサポートすることと仮定され、OCC{1,−1}がOCC{1,1}と同一なCS値を使用してはならないことによって、最大相互距離を有する初めの4個のCS値はOCC{1,1}とリンクされなければならない。<表4>は前述した考慮事項に基づいてRSC IE値をCS値とOCCの組合にマッピングする例を表す。
【0082】
【表4】
【0083】
<表4>に表すように、OCC{1,1}と関連したCS値は最大相互距離を有する一方、OCC{1,−1}と関連したCS値は最大相互距離を有しない。OCC{1,−1}に対するこのような目的を達成するマッピングは、以下の<表5>に表れる。
【0084】
【表5】
【0085】
<表3>でのマッピングを使用するMU−MIMO UEの数を最大化するために、レガシーUE及びOCCを自身のDMRS転送に適用するUEの混合をサポートしながら、後者のUEに対するCS値及びOCCへのRSC IEマッピングが<表6>のように遂行され、OCC{1,1}はレガシーUEが使用しないCS値を使用する。したがって、OCC{1,1}に対し、レガシーUEが使用しないCS値は自身のDMRS転送にOCCを適用するUEにより使われて、両形態の全てのUEにより使われるCS値は自身のDMRS転送にOCCを適用するUEに対するOCC{1,−1}と結合される。このようなマッピングは相互DMRS直交性を維持しながらサポート可能なMU−MIMO UEの数を最大化する。
【0086】
【表6】
【0087】
本発明の更に他の実施形態によれば、SRSホッピングは(RBで)最大に構成されたSRS転送BWmSRS,0の一部、またはUL作用BWの一部で可能である。UEがSRS BWホッピングを遂行するか否かはノードBにより構成できる。さらに、本明細書では単一UE転送部アンテナが説明されるが、多重UE転送部アンテナに対し、同一な概念が個々のアンテナ別に適用できる。
【0088】
図11は、本発明の一実施形態に従う最大に構成されたSRS BWの一部でのSRSホッピングの制限を示す図である。一般化に対しては以後に説明し、制限は1つのサブセットのTTIのみで適用できる。説明の明瞭性のために、3個のUEからのSRS転送のみを説明する。
【0089】
図11を参照すると、特定のSRS構成に対して最大SRS転送BWはmSRS,0=48RB(1102)であり、残りのSRS転送BWはmSRS,1=16RB(1104)、mSRS,2=8RB(1106)、及びmSRS,3=4RB(1108)である。UE1は奇数のSRSサブフレーム(1112)の間、第1mSRS,1=16RBで、及び偶数のSRSサブフレーム(1114)の間、第3mSRS,1=16RBでSRSを転送するように制限する。UE2は奇数のSRSサブフレーム(1122)の間、第1mSRS,2=8RBで、及び偶数のSRSサブフレーム(1124)の間、第3mSRS,2=8RBでSRSを転送するように制限される。また、UE3は奇数のSRSサブフレーム(1132)の間、第2mSRS,3=4RBで、及び偶数のSRSサブフレーム(1134)の間、第6mSRS,3=4RBでSRSを転送するように制限される。
【0090】
従来のSRSホッピングパターンは単純な直列パターンを含み、UEからのSRS転送は各SRS転送サブフレームの間、mSRS,bRBのmSRS,0/mSRS,b端で最大に構成されたmSRS,0RBのSRS BWを通じて周波数で連続的にスウィープ(sweep)し、また連続するSRS転送がmSRS,bRBの非連続するBWで起こる周波数の多様性を向上させるパターンを含む。mSRS,bRBのBWでの第1のSRS転送の周波数位置、nb,0はRRCシグナリングを通じてノードBによりUEに知られる。SRS転送が初期周波数位置に戻る前に区別されるSRS転送の数はmSRS,0/mSRS,bである。
【0091】
しかしながら、従来のSRSホッピングパターンはICICを使用した動作及び異種網で適切でないので、本発明の一実施形態によれば、最大に構成されたmSRS,0RBのBWより小さいBWのSRS転送のホッピングはmSRS,0RBの一部のみで可能である。直列SRSホッピングパターンに対し、これは最大に構成されたmSRS,0RBのBW内にあるmSRS,bRBの一部BWからのmSRS,bRBのBWでのSRS転送を除外させることにより達成される。
【0092】
例えば、図11で、UE1は第1mSRS,1=16RB(1112)で第1のSRS転送を遂行し(SRS転送のナンバリングは0から始まり)、第2mSRS,1=16RB(1114)を飛び越えて、上記第1mSRS,1=16RB(1112)で第3のSRS転送を遂行することにより同一な方式によりSRS転送を続けて遂行する。
【0093】
UEがSRS転送を遂行することができるmSRS,bRBのBWのインデクシング(indexing)は、RRCシグナリングを通じてノードにより上記UEに提供される。例えば、UE1が図11でのSRS転送を遂行することができるmSRS,1=16RBのBWは、ビットマップにより{1,0,1}として指示できる。但し、UEがSRS転送のためのBWをノードBが提供する他の情報、例えば、ICIC適用に関する情報から絶対的に決まる場合、インデクシングを提供するための追加シグナリングが提供される必要がないことがある。
【0094】
SRS=0から始める転送の以後のSRS周波数位置nbは、下記の<数式2>及び<数式3>を使用して決まることができる。
【0095】
【数10】
<数式2>で、
【数11】
である。
【0096】
【数12】
<数式3>で、
【数13】
である。
【0097】
SRS,bRBの特定のBWからのUEのSRS転送遂行が制限される場合、このようなBWでのSRS転送は省略されることができ、上記UEは代わりに上記パターンにより特定化される次のBWで転送を遂行することができる。このようなシナリオは図12に図示され、mSRS,b=4RBのSRS転送は上記ホッピングパターンを使用してSRS転送BWでの制限無しで、そしてSRS転送BWでの制限を有して図示される。
【0098】
図12は、最大SRS転送BWに亘ってSRS転送のために使われる第1ホッピングパターンに基づいて本発明の一実施形態に従う最大のSRS転送BWより小さい、制限されたBWに亘るSRS転送を示す図である。
【0099】
図12を参照すると、mSRS,0=24RBであり、mSRS,1=4RBであり、bhop=0である。mSRS,1=4RBのSRS BWに対し、N1=6及び
【0100】
【数14】
である。
【0101】
図12で、互いに異なるSRS転送サブフレーム(1210)でのSRS転送BWは制限無しで(1220)、そして制限(1230)を有して図示され、上記SRSは特定BW(1240)での転送から除外される。
【0102】
BW制限を有する以前のSRSホッピング方法の利点は、SRS転送がホッピングパターンによって決まった次の許容されたBWで発生する代わり、除外されたBW位置で発生する場合、制限を有するSRS BW位置で適用可能なホッピングパターンを制限無しで再使用するという点である。しかしながら、制限がある場合、総SRS転送BWは制限を有する1サブセットの総SRS転送BWであるので、BW制限のないSRSホッピングパターンの周波数の多様性の最適化がSRS転送に対するBW制限を使用して維持されない。
【0103】
本発明の他の実施形態に従うSRSホッピングパターンを定義するための他の方法を以下に説明する。最大に構成されたmSRS,0RBのBWの一部は基準UEからのmSRS,b(b>0)RBのより小さなBWでのSRS転送の遂行に制限を有する。新たな最大SRS BW、mrSRS,0=NrbSRS,bの定義において、NrbはサイズmSRS,bのBWの数を表し、SRS転送はホッピングすることができ、Nrb<mSRS,0/mSRS,bであり、NbはNrbに置換される。このような変形はSRSホッピングパターンを決めるための式のためのものであり、残りのBWインデクシングは以前に説明されたものと同一に維持される。少なくともb=1に対し、Frb(nSRS)は<数式4>を用いて決定できる。
【0104】
【数15】
【0105】
図12と同一なパラメータに対する各ホッピングパターンが図13に図示される。
SRS,1=4RBのSRS BWに対し、Nr1=4及びFb(nSRS)は<数式5>を使用して決定できる。
【0106】
【数16】
【0107】
図13は、連続するSRS転送の間に、周波数で最大分離を達成する第2ホッピングパターンに基づいて本発明の一実施形態に従う最大SRS転送BWより小さい、制限されたBWに亘るSRS転送を示す図である。
【0108】
図13を参照すると、互いに異なるSRS転送サブフレーム(1310)でのSRS転送BWは制限無しで(1320)、そして制限(1330)を有して図示され、上記SRSは特定BW(1340)での転送から除外される。前述したように、ノードBはUEが修正されたホッピングパターン及び関連したパラメータを使用すべきか否かをRRCシグナリングを通じてUEに知らせることと仮定される。
【0109】
本発明の他の実施形態によれば、SRS転送は、UL作用BWの非隣接した部分でPUSCHスケジューリングをサポートするために提供される。下記の説明は、単一UE転送部アンテナを参照して提供される。しかしながら、多重UE転送アンテナに対し、同一な概念が個々のアンテナ別に適用できる。
【0110】
b>0のmSRS,bRBの同時的SRS転送BWはmSRS,0RBの最大SRS BWのBW部分と類似の方式により表すことができ、前述したように、SRS転送は許容または除外される。例えば、N<mSRS,0/mSRS,bビットのビットマップを使用するノードBはb>0のmSRS,bRBのBWの数でSRS転送を同時に遂行するようにUEに指示することができる。
【0111】
例えば、mSRS,0/mSRS,b=8であり、ビットマップが{0,1,0,0,0,0,1,0}であれば、UEはb>0のmSRS,bRBの第2及び第7のSRS BWで同時的SRS転送を遂行する。または、M個の同時的SRS転送を遂行するように構成されたUEは、各SRSホッピングパターンを使用するUEのためにM個の連続するSRS転送サブフレームでM個のSRS転送に対応するBWと同一なBWを使用することができる。
【0112】
例えば、M=2に対し、UEのための各連続するSRS転送サブフレームの間、図12または図13の左側に図示したように、BW{BW,BW,BW,BW,BW,BW,BW,...}でのSRSホッピングパターンを有するUEは{BW,BW}で第1のSRS転送サブフレームの間2つの同時的SRS転送を有することができ、{BW,BW}で第2のSRS転送サブフレームの間2つの同時的SRS転送を有することができ、{BW,BW}で第3のSRS転送サブフレームの間2つの同時SRS的転送を有することができ、{BW,BW}で第4のSRS転送サブフレームの間2つの同時的SRS転送を有することができる。このような方式により、上記SRSホッピングパターンの利点が追加シグナリングの必要無しで、例えば、ビット−マップを通じて保護される。
【0113】
ビット−マップが必要とするものより小さなビットを有するインデクシングは、同一なBWを有する同時的SRS転送の数または位置において一部の制限を有して開発できる。例えば、第1のSRS転送のBW位置がmSRS,0RBの初めの半分であり、第2のSRS転送がmSRS,0RBの残りの半分で同一なBW位置を使用するb>0のmSRS,bRBの2つのSRS転送UEにより同時に遂行されるように構成されれば、ビット数はビットマップを使用する場合、必要なビット数の半分に減ることができる。多様なインデクシング方法が直接適用できる。例えば、上記2つの同時的SRS転送のBW位置は(上記mSRS,0の初めの半分及び残りの半分で同一な位置を有する代わり)最大に構成されたmSRS,0RBのSRS BWの各終わりを基準に互いに対称でありうる。
【0114】
さらに、より小さなSRS BWに対する潜在的BW位置がグループ化されてSRS BWに関わらず、同一な数のビットがインデクシングに使われる。例えば、mSRS,b2/mSRS,b1=F>1であるmSRS,b1RBの第1のSRS転送及びmSRS,b2RBの第2のSRS転送を考慮すれば、上記第1のSRS転送のBW位置は、最初のまたは中間ブロックのような実際のブロックが常に予め決まるmSRS,b1RBのFブロック内のみで指示できるか、例えば、UE ID、またはCS、コーム(comb)のように、SRS転送に割り当てられる他のパラメータに基づいて絶対的に決まることができる。例えば、4mSRS,b2RBの最大SRS転送BW及びmSRS,b2/mSRS,b1=F=2に対し、4ビットのビット−マップはmSRS,b2RBのBWを有するSRS転送に対して可能な位置を表すことができる。このような位置のうちの1つはmSRS,b1RBのSRS転送BWに対するものであるが、(第1のRBから始めるか、mSRS,b1RBの以後に始める)2つのこのような位置がmSRS,b2RBの内に存在するため、UEは、例えば、常に第1位置を使用するように構成できる。
【0115】
ノードBは、UE別に各々構成されたb>0のmSRS,bRBの同時的SRS転送のための複数のBWを除いて、全てのサブBWに適用可能な単一CS、単一コーム(comb)、単一SRS転送周期、及び単一SRS開始転送サブフレームを含む残りのSRS転送パラメータに対する1セットをUE別に構成することができる。
【0116】
単一CS
SRS CSは複数の全てのBWで同一だったり、b>0のmSRS,bRBの複数のBWに亘って予め決まった方式によって多様でありうる。可変的CSは、複数のSRS転送がb>0のmSRS,bRBの同一なBWを有しながら発生する場合、上記複数のSRS転送と関連したキュービックメトリック(cubic metric)の増加を統計的に最小化することに有利である。
【0117】
例えば、8個の可能なCS値が{CS,CS,CS,CS,CS,CS, CS,CS}であり、UEがb>0のmSRS,bRBの第1のBWでの転送のためのSRS CSとしてCSの割当を受けると仮定する場合、上記UEがまたb>0のmSRS,bRBの2つのBWをさらに割当を受ければ、このようなBWでのSRS CSは簡単に次のCSであるCS及びCSになったり、最も大きい相互分離を有するCSであるCS及びCSになることができる。
【0118】
単一コーム(comb)
SRSコーム(comb)は、b>0のmSRS,bRBの複数のBWの全てで同一だったり、このようなBWに亘って予め決まった方式によって多様でありうる。
【0119】
例えば、疑似−ランダムパターン(pseudo-random pattern)は可変的BWでSRSコーム(comb)決定に適用されて特定コーム(comb)で経る干渉がランダムに抽出できる。
【0120】
単一SRS転送周期
単一SRS転送周期は、b>0のmSRS,bRBの複数のBWの全てに適用可能である。
【0121】
単一SRS開始転送サブフレーム
単一SRS開始転送サブフレームは、b>0のmSRS,bRBの複数のBWの全てに適用可能である。
【0122】
SRSホッピングは、b>0のmSRS,bRBの複数のBWの全てで可能だったり、可能でない。または、SRSホッピングは1サブセットの複数のSRS転送のために可能でありうる。
【0123】
例えば、1つのSRS転送は常に固定されたBWで発生することができ、他のSRS転送は複数のBWの間でホッピングすることができる。このような方式により、ノードBはUEスケジューリングのために固定されたBWでのULチャンネル媒体情報を上記BWで獲得することができる一方、上記情報に基づいて他の複数のBWでもULチャンネル媒体情報を獲得し、上記固定されたBWからのUEスケジューリングを上記多数のBWのうちの1つでスイッチングした後、上記BWを新たな固定されたBWに作ることができる。
【0124】
図14は、本発明の一実施形態に従う複数のBWでの同時的SRS転送を示す図である。具体的に、図14はmSRS,0RBの最大に構成されたSRS BWの内のb>0のmSRS,bRBの複数のBWでの同時的SRS転送を図示する。説明の便宜のために、2つのUEからのSRS転送のみ図示される。
【0125】
図14を参照すると、最大SRS転送BWはmSRS,0=48RB(1402)であり、残りのSRS転送BWはmSRS,1=16RB(1404)、mSRS,2=8RB(1406)、及びmSRS,3=4RB(1408)である。UE1(1410)は同一なBWmSRS,2を使用する2つの同時的SRS転送(1412及び1414)を有し、上記2つの転送はmSRS,0RBの初めの半分及び残りの半分で各々同一な個所に位置する。UE2(1420)は同一なBWmSRS,3を使用する2つの同時的SRS転送(1422及び1424)を有し、上記2つの転送はmSRS,0RBの各側面側に対称的に位置する。
【0126】
図15は、本発明の一実施形態に従うSRSホッピングパターンによって決まる2つのBWでの同時的SRS転送を示す図である。具体的に、図15はSRSホッピングパターンを使用して決まる4個のRBを有するM=2RBでの同時的SRS転送を図示する。
【0127】
図15を参照すると、24RB(1510)の総SRS転送BWで、第1のSRS転送サブフレーム(1520)の間SRS転送は第1及び第4のBW(1530)の内にあり、第2のSRS転送サブフレームの間SRS転送は第2及び第5のBW(1540)の内にあり、第3のSRS転送サブフレームの間SRS転送は第3及び第6のBW(1550)の内にあり、第4のSRS転送サブフレームの間SRS転送は第1及び第4のBW(1560)の内にある。
【0128】
図16は、本発明の一実施形態に従う受信装置の例示的構造を示すブロック図である。上記受信装置1600は、例えば、転送部1610及び制御部1620を含む。
【0129】
上記転送部1610は、第1帯域幅サイズを有し、第1セットのサブフレームの間第1帯域幅位置にあるRSを転送し、第2帯域幅サイズを有し、第2セットのサブフレームの間第2帯域幅位置にあるRSを転送し、上記第2帯域幅サイズは予め定義された最大RS帯域幅サイズより小さい。
【0130】
また、上記転送部1610は第1帯域幅での第1帯域幅ホッピングパターンによってRSを転送し、第2帯域幅での第2帯域幅ホッピングパターンによってRSを転送する。上記第1帯域幅は上記第2帯域幅より大きく、上記第2帯域幅の少なくとも一部を含む。
また、上記転送部1610は隣接した帯域幅に亘って第1モードでRSを転送し、多数の非隣接した帯域幅位置で第2モードでRSを転送する。
【0131】
上記受信装置は帯域幅位置評価部をさらに含む。
上記帯域幅位置評価部1630は、初期RS転送に対して予め決まった帯域幅位置または最後のRS転送の帯域幅位置に関するホッピングパターンによって決まる次の帯域幅位置から始めて、帯域幅位置のセットに属する帯域幅位置が確認されるまで帯域幅位置ホッピングパターンによってRS帯域幅位置の数を決める。上記転送部1610は確認された帯域幅位置でRSを転送する。
【0132】
上記制御部1620は本発明の一実施形態によって上記転送部1610の動作及び帯域幅位置評価部1630を制御する。
【0133】
上記の説明では具体的な特定の実施形態が表れているが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものであり、このような特定の事項無しでも本発明が実施できることは、この技術分野で通常の知識を有する者には自明である。本発明が属する分野の技術者は本願の特許請求範囲に記載された原理及び範囲内で本発明を多様な形態に変形または変更することができる。
【符号の説明】
【0134】
1610・・転送部
1620・・制御部
1630・・帯域幅位置評価部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16