特許第5857076号(P5857076)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5857076基体にフェストゥーン型クリップを取り付けるためのフェストゥーン型トリムクリップシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5857076
(24)【登録日】2015年12月18日
(45)【発行日】2016年2月10日
(54)【発明の名称】基体にフェストゥーン型クリップを取り付けるためのフェストゥーン型トリムクリップシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B68G 7/052 20060101AFI20160128BHJP
   A47C 31/02 20060101ALI20160128BHJP
【FI】
   B68G7/052 A
   A47C31/02 B
【請求項の数】8
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-2397(P2014-2397)
(22)【出願日】2014年1月9日
(62)【分割の表示】特願2010-504114(P2010-504114)の分割
【原出願日】2008年4月18日
(65)【公開番号】特開2014-97411(P2014-97411A)
(43)【公開日】2014年5月29日
【審査請求日】2014年1月9日
(31)【優先権主張番号】11/737,362
(32)【優先日】2007年4月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509288987
【氏名又は名称】ホープ グローバル ディヴィジョン オブ エヌエフエイ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100121061
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 清春
(72)【発明者】
【氏名】サンティン,アンドリュー,ダブリュー
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ,デイヴィッド,エフ
(72)【発明者】
【氏名】パスカル,ロッシ
(72)【発明者】
【氏名】スコット,ティモシー,イー,ティー
【審査官】 鈴木 誠
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2007/008662(WO,A2)
【文献】 特開平10−073184(JP,A)
【文献】 実開平04−038933(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B68G 7/052
A47C 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
布張り用の基体に固定されるよう構成されたクリップアセンブリであって、
複数のクリップ部材であって、少なくとも第1のクリップ部材及び第2のクリップ部材を含み、該クリップ部材の各々が、クリップ基部及び該クリップ基部から離間した態様で延びる一対の直立した脚部アセンブリを含み、該脚部アセンブリの各々がバーブを有しており、該バーブが、その内部にビードを固定するよう構成され配置されており、前記クリップ基部が、第1の基部端部と、該第1の基部端部に対向すると共に該クリップ部材の分配方向に沿って配向された第2の基部端部とを有している、複数のクリップ部材と、
前記第1の基部端部に配設されたコネクタ及び前記第2の基部端部に配設されたコネクタであって、前記第1のクリップ部材の前記コネクタが、前記第2のクリップ部材の前記コネクタに対して取り外し可能な状態で取り付けられるよう構成され配置されており、前記第1のクリップ部材が、前記分配方向と直交するコネクタ軸に沿って前記第2のクリップ部材に対して回動する、前記第1の基部端部に配設されたコネクタ及び前記第2の基部端部に配設されたコネクタと、
スプールコアを通るスプール軸を中心として回転することが可能なスプールであって、該スプール上に前記複数のクリップ部材が巻き付けられ、前記回動が、該クリップ部材が該スプールの周囲に連続的に巻き付くように、隣接するクリップ部材間の角偏向を可能とする、スプールと
を備えており
前記第1の基部端部に配設された前記雄コネクタが更に、一対の前方に延びるサイドブレース上に配置されており、該一対のサイドブレースが、接続された一連のクリップを小さな直径のコアの周りに巻きつけることを可能とすべく該接続されたクリップが広い角偏向範囲内で回転運動を行うことを可能にする開口した中央ウェル又はスロットを画定する、布張り用の基体に固定されるよう構成されたクリップアセンブリ。
【請求項2】
前記雌型コネクタ及び前記雄型コネクタがそれぞれ半円筒形のコネクタである、請求項に記載のクリップアセンブリ。
【請求項3】
前記雌型コネクタが開口間隙を画定する、請求項に記載のクリップアセンブリ。
【請求項4】
前記雄型コネクタ及び前記雌型コネクタの間で摩擦嵌合が維持されるように該雄型コネクタの直径が該雌型コネクタの内径よりも僅かに大きい、請求項2又は請求項3に記載のクリップアセンブリ。
【請求項5】
前記回動の角偏向範囲が、前記スプールの前記コアの直径に関係する、請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のクリップアセンブリ。
【請求項6】
前記スプールが、前記クリップ部材の運動を前記スプール軸の方向で所定距離内に制限する側部フランジを有している、請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載のクリップアセンブリ。
【請求項7】
前記側部フランジが、前記複数のクリップ部材を複数の層をなすよう積み重ねることを可能にし及びその各層が前記スプール上の下方に位置する層上に直接配置された状態となるよう構成され配置されている、請求項に記載のクリップアセンブリ。
【請求項8】
前記第1のクリップ部材が、第1の連結セグメントにより該第1のクリップ部材から分離された第3のクリップ部材との第1の連結構成の一部であり、前記第2のクリップ部材が、第2の連結セグメントにより該第2のクリップ部材から分離された第4のクリップ部材との第2の連結構成の一部であり、前記第1の連結構成及び前記第2の連結構成が、前記第1の連結セグメント及び前記第2の連結セグメントが前記スプール軸と実質的に平行な状態で前記スプールの周囲に巻き付けられる、請求項1ないし請求項7の何れか一項に記載のクリップアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリム及び布張りの取り付け機構、より詳細にはトリム及び布張りを発泡体及びその他の弾性又は可撓性基体に取り付けるためのクリップに関する。
【背景技術】
【0002】
車両で使用されるものなどの最近のファブリックトリムカバー(布張り)は、快適で審美的に喜ばれる効果を創出するために、慎重に造形及び成形されることが多い。このため、ファブリック(典型的には、適当な裏当て材を有する布、ビニル、又は皮革)は、表面に沿った多くの場所で、布張りされる品目(例えば、座席底部、クッション、背もたれ又はヘッドレスト)の緩衝性のある基体を画定する弾性又は可撓性を有する裏当てに固定される。該基体は、典型的には弾性材料から構成される。この弾性/可撓性材料は、合成発泡体(例えばポリウレタン及び/又はイソシアネートベースの発泡体)、又は従来のゴム引き馬毛や豚毛などの他の緩衝材とすることができる。一般に、布張りが基体にぴったりと合っているように見えるためには、表面のいかなる中間の窪み、V字状部、又は溝部においても、ファブリックを基体に留めることが必要とされる。そうしないと、ファブリックは、それらの平坦でない表面形状において、波状すなわち「テント状」になり易くなる。
【0003】
トリムカバーを溝部に留めるための従来の方法は、トリムカバーの内側に沿ったプラスチックビードの使用を伴うものである。このビードは、しばしば、ファブリック片同士の間の、縫われ、溶接され、又は接着された接続部である内側シームに配置される。同様に、発泡体基体は、露出した金属ワイヤを含み、該金属ワイヤは、該基体の作製中にその表面の溝部に沿って該基体中に成形することが可能である。次いで、屈曲可能な金属小環で構成される、いわゆる「ホグリング」が、前記プラスチックビードと前記金属ワイヤの両方に固定される。これらの環は各々、ホグリングガンのような工具によってワイヤ供給部から取り付けられる。各ホグリングが固定されると、該ホグリングは、ファブリックと基体との間に移動不能で恒久的な接合部を形成する。明らかに、この恒久的な接続部は、必要に応じて修理するのが難しく、そもそも、その作成にかなりの技術を必要とする。更に、このシートカバーの取り付け方法は、長期間にわたってホグリング工具を操作する従業者に手根管症候群のような障害を発症させるものとなる。最後に、シートが電気的な加熱要素を含む場合には、熱も電気も伝導させる金属の性質のため、金属部品の使用は望ましくない場合がある。
【0004】
より最近では、トリムカバーは、着脱可能な接続部を使用して、弾性基体に固定されている。この接続部により修理ができるようになり、また該接続部は高度に熟練した労力を用いることなく簡単に付けることができる。一実施例では、面ファスナの片側を弾性基体の溝部に取り付ける。トリムカバーの内表面は、ファスナの反対側を担持する。この手法は信頼できるものだが、しっかりと固定するために材料が浪費され及び消費されるという点でコストが高くなる。また、両側のファスナ間で十分な係合面積を確保するためには、弾性基体に形成される溝部の幅がかなり大きくなければならない。
【0005】
最近のもう一つの手法は、発泡体基体の製造時に溝部中に成形される一連のクリップの使用を伴うものである。この構造の一種及びその他の先行技術の取り付け機構が、2003年11月20日付けのPeede等の「ATTACHMENT DEVICE」と題する米国特許出願公開第2003/0215601 A1号に記載されている。かかるクリップ及びその使用の簡略化されたバージョンを本明細書の図1図3に示す。図1及び図2に具体的に示されるように、各クリップ100は、(基体のトリムカバーに面する表面に対して)外向きに向いた一対の脚部102を含む。該脚部102は共に、互いに向かい合った一対の上側フックすなわちバーブ106を有する雌型突起部104を形成し、これによりキャビティ110内へと導く頂端部ファンネルが画定される。該バーブ106は、それらの間に狭い間隙112を画定する。この間隙112の幅は、キャビティ110の幅よりも狭い。該脚部102の材料及び相対的な厚さは、該バーブ106が弾性的に離間して広がることができるようなものとなっており、これにより、適当な大きさの円筒が該脚部の間を通過した後、跳ね戻ったバーブ106によって該円筒をその外向きの運動に抗してキャビティ内に捕捉することが可能となっている。この場合、該円筒は、2つのトリムカバーファブリック片124,126間のシーム122に取り付けられた、カバーで覆われた、プラスチック製又は金属製のビード120である。このビードアセンブリは、当業界で「リスティング(listing)」としても知られるものである。この例では、ビード120は、不織カバー130で取り囲まれ、縫製132(又はその他の取り付け機構)を使用して、シーム122の底部に対してビードが保持される。ビード120及びカバー130の包括的な直径は、キャビティ110の横幅WBとほぼ等しい、又は横幅WBよりわずかに小さい、外径ODBを画定する。したがって、動作時には、設置者は、バーブの角度が付けられたファンネル上部が脚部102を広げ、ビード120がその間を通ることができるように、ビード120をバーブ106間(矢印140)に押し下げるだけでよい。ビード120がバーブ106間を完全に通り抜けると、次いで該ビード120がキャビティ内のバーブ106の下方に機械的に保持され、シーム122(及び向かい合うカバー130)は間隙112を通って延びて、トリムカバー(124,126)の特定の部分がクリップ100に対して保持される。
【0006】
クリップの基部150は、(発泡体)基体材料252内でアンカーとして作用するように、比較的薄い断面と大きな表面積を有している。図示のように(図2)、該基部は溝部254の表面の下方に配設される。該基部は、発泡体が該基部を覆うと共に該基部の材料に対して固着する成形工程の結果として、該基体の基材中に固定される。典型的には、クリップ100は、図示のように溝部254の底部に取り付けられる。このようにして、基体の表面に対してピンと張るようシーム122を基体中に沈み込ませることを可能とするための十分なセットバックがもたらされる。
【0007】
図3は、先行技術による例示的な車両シートの発泡体クッション310を示す。トリムカバーのビードが連続したセグメント化されない形状を画定することが確実となるように、複数のクリップ100が適度の間隔で溝部に沿って配置される。座席の底部又は背もたれの実施例では、所望の形状を画定するために約12〜30個のクリップが必要となり得る。一般に、基体の湾曲がきつくなると、クリップの間隔が小さくなる。上掲の公開された米国特許出願は、一部では、個々のクリップ間に一定の間隔で可撓性コネクタを提供し、それらコネクタにより画定される所定の間隔でかかるクリップを発泡体基体中に成形することによって、クリップ間の間隔を調整できるようにすることを企図している。
【0008】
上記の先行技術のクリップは、典型的には、弾性材料から構成され、これにより、それぞれのキャビティ内にビードを挿入することにより可撓性を付与することが可能になる。しかし、これらのクリップはまた、発泡体又は他の弾性基体材料に対してしっかりと固着しなければならない。このため、クリップ材料は、長期間の使用により最終的に脱落することがないように、基体に対して適切に固着するような特性を示さなければならない。
【0009】
例えばシート部品を形成するために使用される、発泡体成形キャビティ中にクリップを挿入する工程は、典型的には手動による作業であるが、この作業は、時間がかかり、多大の労力が必要であり、設置が不正確になることもある。クリップは、バラ詰めされた箱から取り出される。各クリップは、1つ1つ別々に取り出され、適切に再配向され、後続の発泡体の付与に備えて成形キャビティ内の適当な場所に挿入されなければならない。この工程には、作業者が完全には克服できない固有の非効率性が含まれる。更に、バラ詰めされて連結したクリップ群は、中間の接続セグメントによって接続され、これは、取り扱いが更に複雑なものとなる。連結したクリップのバラ詰めでの供給は、一般に、ほどくのが極端に困難な「鳥の巣」状の絡まりを呈することが分かっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、クリップの向きを予測可能にし、取り扱いをより効率的にする、クリップを取り出すためのシステムを提供することが望ましい。このシステムは、殆ど又は全く無駄がなく、及び複数の「連結された」クリップを発泡体成形キャビティ中に一度に配置できる能力を有することが、更に望ましい。このシステムのクリップはまた、発泡体への良好な一般的な接着性を示し、これにより、通常の繰り返し荷重、並びに組み立て時及びその後の長期間の使用で受け得るその他の応力になおも耐えながら、後の脱落又は引き抜きが最小限にされる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、フェストゥーン型(festooned)構成へとグループ化できる単一の又は複数の連結されたクリップを提供することにより、先行技術の欠点を克服する。つまり、複数のクリップを一緒に配置して、1つの延長線に沿った個別のアセンブリにし、これにより、人の操作者又は自動化された操作手段が1グループを取り出し、該グループからクリップを1度に1つずつ分離させ、該分離させたクリップを成形キャビティ又はその他のアセンブリ構造へ付与することが可能となる。各クリップは、反対側の端部を有する基部を含むことが可能であり、該反対側の端部は、延長方向に整列され、かつ(存在する場合には)連結されたクリップ部材間の接続セグメントの伸長方向と交差するものである。例示する実施形態では、これらの基部の端部は、反対側に雄型コネクタ及び雌型コネクタを含む。この実施形態では、雄型コネクタは、伸長方向と交差して延びる軸を有する円筒であり、雌型コネクタは、雄型の円筒を入れ子状に収容することができる一致する円筒形の内径を画定する。間隙開口を雌型コネクタの遠端に設けて、雄型円筒をクリップ部材の基部端部に接続する基部のためのクリアランスを提供する。この間隙は、雄型コネクタがその軸を中心として雌型コネクタ内で所定範囲の角回転を行うことを可能にする大きさにすることができる。クリップは、別個のグループとして保管することが可能であり、それらのグループは、容器内に積み重ねることが可能であり、又は1つの連続するグループでスプールから繰り出すことが可能である。
【0012】
代替的な実施形態では、雄型コネクタは、クリップ部材の基部端部から延びるサイドブレースとすることができ、これにより、基部端部と雄型円筒との間にスロットを画定することができる。雌型コネクタの大きさは、隣接するクリップ同士が互いに対して角回転する際にスロット内に入り込めるような横幅及び厚さにすることができる。この構成は、連続的な供給を行う実施形態で有用となり得る一層広範囲の曲げを提供するものとなる。クリップ部材の基部に、トラクタピンフィード機構を係合させる孔を配設することが可能であり、又は、別の駆動用の構造を該クリップに設けることが可能である。本明細書で企図されるクリップはいずれも、(幅の狭い)接続セグメントによって分離されたクリップ部材の一体的な又は着脱可能な多連配列に組み立てることができる。2連配列では、所与のクリップの対向するクリップ部材の雄型コネクタ及び雌型コネクタを、基部端部の逆側に配置することにより、クリップを互いにどちらの側にも取り付けることが可能となる。
【0013】
上述のクリップ、及び発泡体内に取り付けるよう構成された他のタイプのクリップは、液体状態の発泡体と化学反応を起こす材料から構成することができる。例示的な材料は、ポリカーボネートであり、液状発泡体に対して必要とされる耐熱性、耐久性及び(随意選択的に)表面反応性を有する他の類似する材料を本発明によるクリップ及び/又はクリップ部材基部を構成するために採用できることが明示的に企図されている。
【0014】
本発明に関する以下の説明は、添付図面を参照するものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】先行技術によるトリムカバービード及びクリップの分解部分斜視図であり、既に説明済みである。
図2】例示的な基体の溝部に取り付けられた、図1のクリップ及びトリムカバービードの部分側面断面図であり、既に説明済みである。
図3】トリムカバービード片を受容する複数のクリップが内部に成形された周囲の内側溝部を有する例示的な基体(座席底部)の部分斜視図であり、既に説明済みである。
図4】本発明の実例となる一実施形態による複数の2連クリップの例示的なフェストゥーン型グループの斜視図である。
図5図4のフェストゥーン型グループから取り出した単一の2連クリップの斜視図である。
図6図5のクリップの側面図である。
図7】本発明の一実施形態による2連クリップの所定大きさのフェストゥーン型グループと共に使用するための保管/取出ボックスの部分切り欠き斜視図である。
図8】本発明の一実施形態による2連クリップの連続する一続きのフェストゥーン型グループと共に使用するための保管/取出スプールの斜視図である。
図9図8の実施形態によるスプールに巻き付けられたクリップのうちの2層を表す部分側面図である。
図10】本発明の代替的な実施形態による、クリップの間の角偏向が一層大きくなるように構成された、複数の2連クリップの例示的なフェストゥーン型グループの斜視図である。
図11】可能な角偏向の範囲が大きくなったことを示す、図10によるクリップのフェストゥーン型グループの側面図である。
図12】本発明の代替的な実施形態による、連結されたクリップが取外し可能に取り付けられた一対の可撓性ストリップを採用する、複数の2連クリップの例示的なフェストゥーン型グループの斜視図である。
図13】本発明の一実施形態による、成形キャビティへの2連クリップの典型的な取り付けを詳細に示す部分斜視図である。
図14】本発明の代替的な実施形態による、様々な大きさのフェストゥーン型グループ内に組み付けられるように構成された3連クリップの斜視図である。
図15】本発明の代替的な実施形態による、単一クリップのフェストゥーン型グループの斜視図である。
図16】本発明の一実施形態による多連フェストゥーン型クリップを形成するために使用される成形アセンブリを閉じた状態で示す概略的な露出した側面図である。
図17】例示的な2連成形クリップの取外しが可能となるように開いた状態で示す図16の成形アセンブリの概略的な側面図である。
図18】市販の発泡体物質と化学的接着性を呈する本発明の一実施形態による材料から構成される例示的なクリップの部分的に露出した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図4は、本発明の一実施形態による2連クリップ410のフェストゥーン型グループ400を示す。図5及び図6も参照すると、クリップ410は、一対の両端のクリップ部材412(本明細書では「クリップ」と呼ぶこともある)を含み、該クリップ部材412は中央シャフトセグメント414によって結合されている。フェストゥーン型グループの個々のクリップ410は、それぞれ一体型構造であり、クリップ部材412及びそれに隣接する中間セグメント414は、単一のユニットとして一緒に成形される。以下で詳しく説明するように、押し出し成形等の代替的な形成技法もまた企図されている。
【0017】
本発明のクリップ410は、以下で更に詳細に説明する様々な材料から構成することができる。一般に、該材料は、耐久性があり、妥当なレベルの熱及び圧力に耐えることができ、かつ良好なバネ材料を提供するように可撓性を有するものとするべきである。この目的のために、各クリップ部材412は、ほぼ平坦な中央基部520から延びる一対の直立脚部アセンブリ416を含み、これら脚部アセンブリ416間に間隙418が画定されることに留意されたい。この間隙418により、リスティング部材(又はその他の固定されるべき構造)のビードを挿入することが可能となる。一般に、脚部は、ビードが間隙を通過するときに、互いから離れるよう弾性的に動くように構成される。
【0018】
特に図5及び図6を参照すると、脚部アセンブリ416は、リスティングを間隙418内へと案内し及び/又は送り込むのを共に助ける内側に傾斜したフック又はバーブ420をそれぞれ含む。更に、各バーブ420は内側ショルダ610(図6)を画定し、該内側ショルダ610は、リスティング又はその他の構造部材が一旦強制的に間隙418に挿入された後に該リスティング又はその他の構造部材の外向きの運動を制限する。脚部アセンブリ416は、中央クリップ基部520に対して所定レベルのバネ弾性力を呈するような厚さに設定される。クリップ基部の大きさ及び形状は様々に変更することができる。図示していないが、特定の実施形態では、中央クリップ基部520は、平坦な上側部分632の下方に延びる補強リブ又はその他の補強構造を含むことが可能であり、該補強構造は、脚部アセンブリ416が広がる際における基部520の撓み及び/又は破損を防止するのを助けるものとなる。更なる任意の基部補強並びに基部520の全体的な周辺形状(ここでは基本的な矩形として示す)は、以下に更に詳しく記述するように、発泡体基体に対して接着するために必要とされる表面積を提供するように構成される。基部及び脚部アセンブリの特定の構造は、その何れも様々に変更することができ、様々な補強リブ、フランジ、及びその他の構造体を、適宜各クリップ部材に追加することができる。補強の度合いは、部分的には、クリップを形成するために採用される材料の強度及び耐久性、並びに組立て時及びそれに続く使用時に該クリップがさらされる環境によって決まる。
【0019】
とりわけ、(セグメント414の伸長と交差する方向で)基部520の反対端から延びて一対の取り付け部材または「コネクタ」510,512が配設される。この実施形態では、一方の取り付け部材510は、細長い円筒形の雄型コネクタであり、反対側の取り付け部材512は、開口した半円筒形の雌型コネクタである。該雄型コネクタの直径DMは、該雌型コネクタの内径DFと比較的密接に一致する。実際、DMは、結合されたコネクタ510,512間に所与の角度配向を維持するために摩擦嵌め合いを画定すべく、DFよりわずかに大きくすることができる。
【0020】
特に図4に示すように、隣接するクリップ部材412では、雄型コネクタ510の各々がそれぞれの雌型コネクタ512内に入れ子式に収容されて、図示のクリップのフェストゥーン型グループ400が画定される。各雌型コネクタの開口間隙530の間隔距離GS(図6参照)は、中央クリップ基部520と雄型コネクタ510の本体との間に延びる雄型コネクタ基部640(図6参照)の距離よりも大きいのが一般的である。この実施形態では、コネクタ基部640は、中央基部520の上面よりもわずかに下方に雄型コネクタを位置決めする、湾曲したセグメントである。以下で説明するように、雌型コネクタの間隙GSにより、該雌型コネクタ内に雄型コネクタが収容された際に該雄型コネクタの制限された回転運動が可能となる。この実施形態の目的のためには、雄型コネクタの直径DMは約3ミリメートルである。雌型コネクタの内径DFは約3ミリメートルであるが、所望の摩擦嵌合を提供するために相対的に僅かに小さくなっている。間隙距離GSは約2ミリメートルであり、雌型コネクタ512の厚さTFは約1ミリメートルである。雄型コネクタ及び雌型コネクタの幅WC(図5)は約8ミリメートルである。なお、これらの測定値は全て例示的なものであり、使用される材料及びクリップの用途によって適宜変更することができることに留意されたい。一般に、図示の適用例では、幅WC及び直径DM/DF等の測定値は、代替的な実施形態では数ミリメートル変更され得る。脚部アセンブリ416の寸法も同様に様々に変更することができる。脚部アセンブリの寸法は、係合されるリスティングの大きさ及び形状、並びに発泡体基体の厚さといった他の要因に基づいて決定することが可能である。例示的な実施形態では、基部520の厚さTBは、約1.5〜2ミリメートルの範囲である。雄型コネクタの基部の厚さ640は約1ミリメートルである。これは、雌型コネクタの間隙距離DFに比べて十分に小さく、これにより、円弧状の回転運動の所定範囲内で、クリップ間の既述の回転運動が可能となる。
【0021】
図4に示すグループ400を更に参照すると、各2連クリップ410には、該クリップの所与の側に雌型コネクタ512及び雄型コネクタ510が(それぞれ)交互に配設されていることに留意されたい。換言すれば、図示のように、左側のクリップ部材は雄型コネクタ510を備え、右側のクリップ部材は雌型コネクタ512を備えている。これにより、例示的な2連配列では、各クリップが隣接するクリップに対して「両手利き」となる。換言すれば、各クリップは、2つの向きの何れかで隣接するクリップに対して取り付けることができる。もちろん、これは、脚部アセンブリ416が同じ方向(上方)を向いた状態で全てのクリップが組み付けられることを前提としている。代替的な実施形態では、雄型コネクタを両方とも同じクリップ側に配設し、それと対向するクリップ側に雌型コネクタを両方とも配置することが可能である。かかるクリップは上述の両手利き機能を呈するものではなくなる。
【0022】
図示の実施形態では、中央拡大タブ560が接続セグメント414に沿って設けられている。このタブは随意選択であり、ある意味では、クリップ410を形成するために使用される成形処理装置の副産物である。しかし、このタブ560並びにクリップ410上のその他の構造物は、識別記号(図示の「×」等)を提供するために使用することができる。該識別記号は、製造年月日、ロット番号、及び/又は所望のその他のデータ等の情報を示すことが可能である。拡大タブ560はまた、発泡体構造内に組み付けるために所与のクリップを把持する際に作業者を助けることが可能である。同様に、クリップは、手動プロセス又は自動プロセスを使用してクリップ成形型からクリップを取り外すための有用な把持ポイントを提供することができる。
【0023】
この実施形態では、各クリップの基部520はまた、反対側の貫通孔570を含む。これらの孔は随意選択だが、適当な大きさ及び形状を有するトラクタピン供給駆動ユニットによってクリップセグメントを駆動することが可能となるように、該孔の大きさ及び配置を設定することが可能である。かかるユニットは、以下で更に説明するように、クリップを連続するラインで供給する場合に、特に望ましいものである。
【0024】
図4の構成により一緒にグループにするクリップの数は様々に変えることができる。実際、無制限の個数のクリップを一緒のグループにし、これにより伸長線(図4の破線450)に沿って連続してグループを延長して、所与のエンドユーザのニーズに合ったクリップのフェストゥーン型グループを画定することが可能である。グループ化されたクリップの1つの考え得る構成を図7に示す。図示のように、箱又は仕切り箱710には、4つの別々の区画720と開口した上部が設けられている。各区画720内には、クリップのフェストゥーン型グループ730が積み重ねられている。この実施形態では、各クリップグループ730は5つの相互接続された2連クリップ410を含む。代替的な実施形態では、積み重ねられたグループの接続されたクリップの実際の数を様々に変更することができる。5つのフェストゥーン型クリップからなる例示的なグループは、一般に、平均的な作業者にとって簡単に作業できる大きさ及び形状を提供するものとなる。一体的に組み立てられたクリップのグループを提供することにより、各グループ同士が絡み合うリスクを伴わずに他のグループに対して容易に積み重ねられる。一つには、これは、組み立てられたクリップ部材の各ラインが、基本的に、下にあるグループの脚部アセンブリの上部に直接載置される連続する平坦なストリップを確立するからである。このため、各グループは、その下方のグループの一面に広がる脚部アセンブリの組み合わせによって支持される。これにより、個々の2連クリップのバラ詰め供給によって生じることになる鳥の巣状の絡まりが防止される。各区画の壁の大きさは、各グループの(接続セグメントに沿った)横方向及び前後方向の運動を制限するよう設定される。クリップの平坦な基部は、スタック内の下方に位置するグループの脚部アセンブリの上方に直接位置決めされた状態に維持される。
【0025】
図7の例示的な保管の実施形態では、23層のクリップグループが4つの区画に分けられている。作業者は、必要に応じて各グループを単一ユニットとして持ち上げることができる。適切な寸法設定にすると、例示的な実施形態では、箱710は、12インチ×12インチ×12インチの適当な寸法の立方体を画定するように構成することができる。その他の大きさ、形状、及び区画構成を有する箱が、代替的な実施形態で明示的に企図されている。
【0026】
使用時に、作業者又は機械的な装置は、複数の区画720のうち1つ内のスタックの一番上から1グループのクリップ730を取り出す。次いで、必要に応じて、個々のクリップをそれぞれ、(a)前から後ろへ張力を加えてグループ内の隣接するクリップから離すように該クリップを引いてそれらを引き離す(これにより雌型コネクタの間隙530を拡げて各雌型コネクタのバネ力に打ち勝ち)ことにより、又は(b)該クリップをグループ内の隣接するクリップに対して横方向に(接続セグメント(414)の伸張方向に)スライドさせることにより、該グループから取り外す。横方向のスライドは、大抵の場合、必要とする力が一層少ないが、単純にクリップ同士を引き離すよりも巧妙に行わなければならない。何れの場合も、クリップ部材の材料並びに雄型コネクタ及び雌型コネクタの寸法は、クリップを破損させることなく妥当な力を加えられるよう設定される。クリップは、分離されると、以下で一般的に説明するように手作業で又は機械化された動作で成形キャビティへ組み付けられる。
【0027】
この実施形態のクリップのグループ化を可能にするための新規なシステムにより、組み立てられたクリップのグループ間の長さが無制限になると共にその適度な角回転が提供されるため、該システムは、長い連続した長さのクリップをリール又はスプール上で提供するのに役立つ。例示的なスプールに巻かれたクリップの構成を図8に示す。スプール810は、本発明の実施形態によるクリップ410の連続した長さのグループ830を支持する開口した中央コア820を含む。クリップの基部は、連続した表面を形成するため、下にあるクリップを通って落下することなく該下にあるクリップの脚部アセンブリ上に十分に支持された状態に維持される。絡まらないようにするために、本実施形態では、スプール810は、クリップの軸方向の運動を制限する2つの密に適合する側部フランジ840を含み、これにより、グループ化されたクリップの各層がその下にあるクリップ層の脚部アセンブリ上に直接配置された状態を維持するようになる。
【0028】
図9を簡単に参照して、スプール上に積み重ねられたクリップの各層間の関係を更に詳細に示す。図示のように、各クリップ410は、隣接するクリップに対してそれぞれの回転軸810を中心として角偏向することが可能となる。(各クリップ基部の平面の、それに隣接するクリップ基部の平面に対する相対的な配向によって画定されるような)各クリップの隣接するクリップに対する角偏向は、スプール構成では、接続されたクリップのラインのコア820に対する場所によって決まる。スプールコアの最小直径は、一般に、隣接する接続されたクリップ間の最大曲げ角によって制限される。該曲げ角は、一つには、雄型コネクタ510及び雌型コネクタ512の直径を変えることにより、及び雌型コネクタの間隙間隔530の幅GSを大きくすることにより、変更することができる。しかし本実施形態では、角偏向は本質的に、最小コア直径に対応する所定範囲に制限される。
【0029】
クリップ1010の代替的な実施形態を図10に示す。このクリップ1010もまた、幅の狭い中央の連結セグメント1014の反対端の各々にクリップ部材1012を備える2連構成からなる。このクリップ1010は、適当な寸法で作成されたリスティングビードと係合するためのクリップ410について上述したものと同様に構成された脚部アセンブリ1016を含む。各クリップの雌型コネクタ1022の大きさ及び配置は、上述した雌型コネクタ512と同様に構成される。しかし、各クリップ部材1012の雄型コネクタ1030は、一対の前方に延びるサイドブレース1032上に配置される。該サイドブレース1032は、クリップ部材1012の中央の基部1040と雄型コネクタ1030の円筒形本体との間に、開口した中央ウェル又はスロット1034を画定する。このウェルの大きさ及び配置は、雌型コネクタ1022を雄型コネクタ1030に取り付けた際に雌型コネクタがスロット1034の中に入るように構成される。換言すれば、互いに直交する2つの方向におけるスロット1034の幅は、一般に、対応する雌型コネクタの厚さ及び幅よりも大きい。
【0030】
更に図11に示すように、雄型コネクタ1030及び雌型コネクタ1035の相対的な配置により、接続されたクリップが(仮想線で示すような)広い角偏向範囲内で回転運動を行うことが可能となり、これにより、接続された一連のクリップを小さな直径のコアの周りに巻きつけることが可能となる。この実施例では、接続されたクリップは実際に90°を超える(各クリップの中央基部1040の平面によって決まる)相対角度まで曲がることができる(両頭の曲線矢印1060参照)。クリップ間の角偏向のこの付加された範囲は、クリップが、様々な巻数または曲げを含む連続するラインに沿って供給される傾向にある場合に有効となり得る。また、この構成は、クリップのラインが手動での取り扱い時に大きな曲げを受ける場合にも有効である。角偏向の許容程度が低いクリップを曲げ過ぎると、その端部を破損させることになり得る。
【0031】
フェストゥーン型グループをなすクリップを提供するための別の技法を図12に示す。この実施形態では、例示的なクリップ1210は、一体的な中央セグメント1214によって結合された2つのクリップ部材1212を含む。この実施形態では、各クリップ部材は、(破線1218の供給/グループ化方向に)反対端1220を含み、該反対端1220は、クリップ間コネクタ又はその他の同様の構造体を全く有さない。連続する可撓性ストリップ又はテープ1230が、各クリップ部材1212の下に位置する。クリップ部材1212は、各ストリップ1230に沿って所定の間隔SCで配置される。各ストリップ1230は、連続する接着剤コーティング、又は、取り付けられる各クリップ部材1212の下方に限定的に位置する集中させた接着スポット1240を担持する。接着剤は、クリップをストリップに取外し可能な状態で固定できる任意の所望の工業用接着剤とすることができる。同様に、ストリップ1230は、紙、ポリマーシート、又は図示するような可撓及び湾曲能力を有する任意の他の合成/天然シート材料から構成することができる。クリップ1214は、作業者又は自動化されたデバイスにより必要とされた際にストリップから引き剥がされ、これにより、ストリップとその上に位置する各クリップ部材との間の接着接触が破壊される。代替的な実施形態では、例えば中央セグメント1214に沿って、グループの中央領域内で、クリップ部材間の各クリップに、1つ又は2つ以上のストリップ1230を接着させることができる。更に別の代替的な実施形態では、一対の向かい合うストリップがセグメント1214を挟み込むことができる。このような構成では、バナナの皮を剥いて実を引き出すように2つのストリップを分離させてクリップをそこから引き出すことにより、クリップを取り外すことができる。
【0032】
テープ又はストリップをベースとする保持システムは、高度の可撓性を有する点で有利であるが、この構成は、ゴミを増やす余計な構成要素を提供し、また特定の機械装置内でもつれる可能性があることに留意されたい。したがって、この実施形態は、いくつかの例において望ましくない場合もある。
【0033】
次に図13を参照して、フェストゥーン型グループから取り外された後のクリップ410を使用する典型的な手順を示す。この実施形態では、例示的な発泡体クッションの成形キャビティ1310の一部が示されている。この成形キャビティは、連結されたクリップ410が取り付けられるレール1320を含む。特に、各クリップ部材の脚部アセンブリ416は、該レール1320の破断部1332内に形成された幅の狭いウェブ1330上を通過する。該成形キャビティに液状発泡体が導入されると、レール1320は、図3を参照して上述したもののように、発泡体内に溝部を画定する。クリップは、該溝部内に存在し、該クリップの脚部間の間隙は、リスティングを挿入するために露出した状態となっている。レールのウェブ1330は、成形工程中にクリップを位置決めするための精確な基準点を提供する。レールのウェブ1330はまた、発泡体が供給され硬化する間におけるクリップの望ましくない移動を防止する。
【0034】
図13に示すように、作業者の手1350は、対象となるクリップ410の中央セグメント414を把持し、その脚部アセンブリ416がウェブを取り囲むように挿入する。完全に挿入された状態が図13の手前に示されている。液状発泡体が供給されると、該発泡体はクリップ部材412及び中央セグメント414を取り囲み、それらを発泡体に対して保持するように係合する。上述したように、クリップ410を構成するために使用される特定の材料は、凝固した発泡体と埋め込まれたクリップとの間の接着の有効性に影響を及ぼすものとなる。代替的な実施形態では、単一又は連結クリップを挿入するための工程を自動化できることが企図される。1つのかかる自動化技法を、レールクリップに関して説明する。この工程は、クリップを把持して成形キャビティ上に配設するエンドエフェクタを使用する。この工程をAndrew W.Santin等の「CLIP FOR JOINING TUBULAR MEMBERS TO SUBSTRATES」と題する米国特許出願第11/615,954号に記載されている。様々なロボット式及び/又は電気機械的な技法を用いて、クリップ配置の自動化に影響を与えられることは明らかであろう。このような自動化は、例えば図8に示すようなスプールからの、クリップの連続的な供給を採用することができる。
【0035】
上述の実施形態は、2連クリップを図示し規定したものである。特定の応用例では、2連クリップは一定の利点を有する。2連クリップは、両手利きの相互接続を可能とし、過度にばたついたり撓んだりするほど細長くはなく、及び比較的操作が容易である。しかし、所与のグループ化可能なクリップ構造における連結されたクリップ部材の数は、図示し上述した2つの結合されたクリップ部材412よりも多く又は少なくすることが可能であることが、明示的に企図されている。
【0036】
したがって、図14は、3連クリップ1410を詳細に示したものである。この一体型クリップ1410上の3つの別個のクリップ部材1412,1414,1416は、介在するセグメント1418,1420によって結合される。各クリップ部材1412,1414,1416は、関連する雄型コネクタ1430及び雌型コネクタ1432を含み、これらコネクタの大きさ及び形状は、上述した雄型コネクタ510及び雌型コネクタ512とほぼ同様である。3連の実施形態は、上述の実施形態の両手利き機能を有さないものである。しかし、かかる3連(又はそれ以上)の連結されたクリップ構成は、同様のフェストゥーン型グループで(箱又はスプール内に)保管し、及び上述したものと同様の態様で取り扱うことができる。
【0037】
別の実施形態において、単一クリップ部材1510を、単一クリップのフェストゥーン型グループの一部として、図15に示す。このグループは、隣接する雌型コネクタ1522に係合する雄型コネクタ1520を含む。これらのコネクタは、上述のクリップ部材412に付与された幾何学形状と類似した又はそれと同一の幾何学形状を画定するものである。多連クリップからの単連結クリップ及び多連結クリップは全て、適当な大きさのスプール上に配設し、及び必要に応じて作業者又は自動化されたクリップ配置装置へ分配することができる。
【0038】
適当な製造技法を採用することにより、押し出し成形、射出成形、又は商業的に利用可能な他の成形方法を用いてクリップを形成することができる。押し出し成形の場合には、クリップの外観が伸長方向に相対的に類似するように該クリップを形成するべきである。読者が推測できるように、かかる押し出し製造手順は、図15に示すような単一クリップを形成するために容易に採用される。しかし、クリップが、幅の狭いセグメントによって分離された多連クリップ部材を含む場合には、押し出し成形は、最も有効な成形技法を提供しない場合もある。したがって、かかる多連結クリップについて、例示的な射出成形技法を図16及び図17に詳細に示す。図16に示すように、凝固時に完成したクリップを形成する液化材料が、クリップの外形(仮想線で示す)を画定するモールドキャビティ内に注入される。この例示的なモールド1600は、4つの着脱自在な部品によって画定される。図示のように、該モールド1600は、中間セグメント414を概略画定する上部分1610、クリップの基部を形成する底部分1620、及び対応するクリップ部材の基部及び脚部のためのキャビティを画定する2つの側部分1630で構成される。
【0039】
液体クリップ材料がモールド1600内で凝固すると、モールド部分1610,1620,1630は、図16に示すように決められた順番で引き抜かれる。詳細には、底部分1610を最初に引き抜くことができる(矢印1730)。続いて側部分1630が引き抜かれ(矢印1720)、最後に上部分1620が引き抜かれる(矢印1710)。このようにして、完成したクリップ410が外され、フェストゥーン型グループへと組み立てることが可能な状態となる。代替的な実施形態では、様々な幾何学形状の代替的なモールドを採用することができる。
【0040】
利用可能な部品成形技術を採用して、複数のクリップを、構成要素となるクリップが共に取り外し可能な状態で既に接続されているフェストゥーン型グループとして一緒に成形(又は形成)することが可能であることが意図されることに留意されたい。換言すれば、フェストゥーン型グループ全体をまとめて成形する。かかる手順では、雄型コネクタと雌型コネクタが成形される際に、それらの間に薄い液体不浸透性の境界が確立される。かかるモールドの側部部品を除去すると、以前に分離していた雄型コネクタと雌型コネクタが互いに接触するようになる。このとき、雄型コネクタと雌型コネクタは別個の構成要素であると共に互いに対して回転することができる。
【0041】
上述したように、耐久性、耐熱性、及び市販のシートクッションで使用されるような普通の発泡体と化学的に結合する能力を呈する材料を使用して、本発明によるクリップを構成することが望ましい。通常、成形工程中に発泡体の温度が大幅に上昇し、これは、特定の材料から構成されるクリップを溶融及び/又は熱変形させ得るため、耐久性及び耐熱性が特に所望される。クリップはまた、発泡体クッションの形成を助けるための発泡体クッションに対する(加熱され得る)ロールクラッシャーの適用に起因して、破損及び変形し易いものである。かかるローラは、より弱く/耐久性の低い材料から構成されたクリップを押し潰す可能性があり望ましくない。
【0042】
図18を参照して、上側に位置する発泡体1810に対するクリップ部材412の表面結合について説明する。典型的な実施形態では、クリップ部材412及び隣接するセグメント414上に描かれた粗面によって示すように、発泡体が液体状態にある間に該発泡体との化学的な結合作用に起因してエッチングされたクリップの表面を示すために、クリップを取り囲む領域から発泡体が取り除かれている。クリップ部材の表面は、比較的滑らかなものとすることが可能であり、又は結合可能な表面積を増大させる様々な異なるタイプの表面組織及び/又は構造を与えることが可能である。
【0043】
発泡体は典型的には、いわゆる低温硬化発泡体技術及び熱硬化発泡体技術の商業的応用をそれぞれ代表するメチレン−ジフェニル−ジイソシアネート(MDI)及びトルエン−ジイソシアネート(TDI)をベースとするポリウレタン組成物を含むことが企図されている。これらのタイプの各発泡体は、液体状態から固体状態へと硬化する際に特定のタイプのハードポリマー(プラスチック)と化学反応を起こすことが分かっている。様々な材料がこの特性を有し、クリップを形成するために使用することができる。いくつかの例として、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート(PBT)及びポリカーボネート(PC)化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に、ポリカーボネートは、透明なので欠陥の検出が可能となり、成形特性が優れているので小さな特徴を複数部分で画定することが可能となり、及び突出した耐熱性を有するので、ロールクラッシャーの圧力下で溶融し又は変形することなく(温度が130℃を超える可能性のある)特定の発泡体の発熱効果に良好に耐え抜くことができる。ポリカーボネートはまた、繰り返し負荷の下でも非常に耐久性が高くて寿命が長い。
【0044】
要するに、フェストゥーン型グループとして提供することができる上述の単一又は連結クリップは、効果的にクリップを操作し且つ成形アセンブリその他のアセンブリ中にクリップを配置するための優れたシステムを操作者又は自動化された操作手段に提供するものとなる。適当な材料を選択することにより、これらのクリップ(及びその他のクリップの類)は、化学的な接着によって効果的かつ恒久的に発泡体に接着する。これらのクリップは、熱及び圧力に対する耐性を有し、長期間にわたる耐久性を示すものとなる。
【0045】
以上、本発明の例示される実施形態について詳細に説明をしてきた。本発明の思想及び範囲から逸脱することなく、様々な改変及び付加をなすことが可能である。複数の特徴を提供するために、上述の様々な実施形態の各々を他の既述の実施形態と組み合わせてもよい。更に、前述のように本発明の装置及び方法に関する数多くの別個の実施形態を説明したが、本書に記載したものは、本発明の原理に関する応用例を説明するものに過ぎない。例えば、液状発泡体に容易に結合する材料からクリップを構成することができる一方、代替的な実施形態では、クリップ材料の全て又は一部は、発泡体に対して比較的不活性でもよく、また接着剤又は機械的アンカリングなどの代替的な機構により接合することが可能である。更に、上述の保管技法、フェストゥーン配置、及びコネクタ構造のうちの任意のものを任意数の連結クリップ部材(例えば、単一、2連、3連など)のクリップに適用することが明示的に意図されている。また、クリップ部材は、実例となる実施形態によれば、所定長さの一体的なセグメントによって結合されるが、多連クリップ構成におけるクリップ部材間のセグメントコネクタを該構成におけるクリップ部材から完全に又は部分的に取り外すことが可能であることが明示的に企図されている。かかる場合には、セグメントを様々な大きさで作成して、連結されるクリップ部材間の間隔を調整することが可能である。同様に、クリップ部材は、(おそらくは発泡体との反応性が一層高い)基部とは別個の材料である(おそらくは耐久性が一層高い)クリップ脚部を有する多部品ユニットとして提供することができる。代替的に、同時成形され又は同時押出成形された多数の材料を有する一体型クリップを形成することが可能である。更に、既述の実施形態における雄型コネクタ及び雌型コネクタは、隣接するクリップ間の角回転を容易にするようにほぼ円筒形になっているが、代替的な実施形態(角回転が所望されない場合)では、各コネクタは、一致し、入れ子になる、非円形断面(楕円、多角形など)を画定することができる。かかる実施形態では、クリップは、互いに所定の角度配向を維持するよう促されることになる。これは、図7の箱のような保管の実施形態にとって望ましいものとなり得る。更に、実例となる実施形態では、特定の雄型コネクタ及び雌型コネクタを各クリップ部材に配設したが、一般的な用語「コネクタ」は、配向にかかわりなく互いに自由に相互接続する雌雄の区別のないコネクタを含むものと広く解されるべきである。したがって、本開示は、単なる例示としてのみ解されるべきであって本発明の範囲を制限しないものであることが意図されている。
【0046】
以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施形態を示す。
1.複数のクリップを含むクリップアセンブリであって、該複数のクリップの各々が発泡体基体にビードを固定するよう構成されており、該クリップアセンブリが、
内部にビードを固定するよう構成され配置された第1のクリップ脚部を有する第1のクリップ部材基部であって、該第1のクリップ脚部が、該第1のクリップ部材基部から延び、該第1のクリップ部材基部が、グループの伸長方向に沿って配向された互いに反対端をなす第1の基部端部を有する、第1のクリップ部材基部と、
前記互いに反対端をなす第1の基部端部の各々に取り付けられた第1のコネクタ及び第2のコネクタと、
内部にビードを固定するよう構成され配置された第2のクリップ脚部を有する第2のクリップ部材基部であって、該第2のクリップ脚部が、該第2のクリップ部材基部から延び、該第2のクリップ部材基部が、グループの伸長方向に沿って配向された互いに反対端をなす第2の基部端部を有する、第2のクリップ部材基部と、
前記互いに反対端をなす第2の基部端部の各々に取り付けられた第3のコネクタ及び第4のコネクタとを備えており、
前記第1のコネクタが、前記第4のコネクタに取り外し可能な状態で係合するよう構成され配置されており、
前記第1のコネクタ及び前記第3のコネクタがそれぞれ雄型円筒を備えており、前記第2のコネクタ及び前記第4のコネクタがそれぞれ前記雄型円筒の外径に適合する内径を有する雌型内側半円筒表面を画定し、該雌型内側半円筒表面が、前記雄型円筒を支持するコネクタ基部に対してクリアランスを提供するよう構成され配置された間隙を含む、クリップアセンブリ。
2.前記コネクタ基部及び前記間隙がそれぞれ、前記第1のクリップ部材基部が前記第2のクリップ部材基部に対して所定の回転範囲内で角回転できるように寸法設定され配置される、前項1に記載のクリップアセンブリ。
3.前記クリップアセンブリが、係合する直立した側壁を有する箱内に積み重ねられて保管され、前記第1のクリップ部材基部及び前記第2のクリップ部材基部が、第3のクリップ部材基部の第3の脚部及び第4のクリップ部材基部の第4の脚部の上にそれぞれ重なる、前項1又は前項2に記載のクリップアセンブリ。
4.前記クリップアセンブリがスプール上に保管される、前項1又は前項2に記載のクリップアセンブリ。
5.前記第1のクリップ部材基部が、グループの伸長方向と交差する方向に延びる第1の接続セグメントによって第1の連結クリップ部材基部に接続され、
該第1の連結クリップ部材基部が、その内部に前記ビードを固定するよう構成され配置され及び該第1の連結クリップ部材基部から延びた第1の連結クリップ脚部と、グループの伸長方向に沿って配向された互いに反対端をなす第1の連結基部端部と、該互いに反対端をなす第1の連結基部端部の各々に取り付けられた第1の連結コネクタ及び第2の連結コネクタとを有し、
前記第2のクリップ部材基部が、グループの伸長方向と交差する方向に延びる第2の接続セグメントによって第2の連結クリップ部材基部に接続され、
該第2の連結クリップ部材基部が、その内部に前記ビードを固定するよう構成され配置され及び該第2の連結クリップ部材基部から延びた第2の連結クリップ脚部と、グループの伸長方向に沿って配向された互いに反対端をなす第2の連結基部端部と、該互いに反対端をなす第2の連結基部端部の各々に取り付けられた第3の連結コネクタ及び第4の連結コネクタとを有し、
前記第1の連結コネクタが、前記第4の連結コネクタと取り外し可能な状態で係合するよう構成され配置される、前項1ないし前項4の何れか一項に記載のクリップアセンブリ。
6.前記クリップアセンブリを両手利き式に組み立てることができるように、前記第2の連結コネクタ及び前記第4の連結コネクタがそれぞれ雄型円筒からなり、前記第1の連結コネクタ及び前記第3の連結コネクタがそれぞれ該雄型円筒の外径に適合する内径を有する雌型内側半円筒表面を画定し、該雌型内側半円筒表面が、前記雄型円筒を支持するコネクタ基部に対してクリアランスを提供するよう構成され配置された間隙を含む、前項5に記載のクリップアセンブリ。
7.前記コネクタ基部及び前記間隙が、それぞれ、前記第1の連結クリップ部材基部が前記第2の連結クリップ部材基部に対して所定の回転範囲内で角回転できるように寸法設定され配置される、前項6に記載のクリップアセンブリ。
8.前記第1のクリップ部材基部及び前記第2のクリップ部材基部が、それぞれ、前記クリップアセンブリをグループの伸長方向に駆動することを可能とするよう構成され配置された駆動構造を含む、前項1ないし前項7の何れか一項に記載のクリップアセンブリ。
9.前記第1の連結クリップ部材基部及び前記第2の連結クリップ部材基部が、それぞれ、前記クリップアセンブリをグループの伸長方向に駆動することを可能とするよう構成され配置された駆動構造を含む、前項5ないし前項7の何れか一項、又は前項5ないし前項7の何れか一項を引用する前項8に記載のクリップアセンブリ。
10.前記駆動構造が、トラクタピンフィード孔を含む、前項8又は前項9に記載のクリップアセンブリ。
11.少なくとも前記第1のクリップ部材基部と前記第2のクリップ部材基部が、液体状態の所定の発泡体と化学反応を起こし及び硬化状態の該発泡体と接着するクリップ材料から構成される、前項1ないし前項10の何れか一項に記載のクリップアセンブリ。
12.少なくとも前記第1の連結クリップ部材基部及び前記第2の連結クリップ部材基部が、液体状態の所定の発泡体と化学反応を起こし及び硬化状態の該発泡体と接着するクリップ材料から構成される、前項5ないし前項7及び前項9、及び前項5を直接的又は間接的に引用する前項8,10,11の何れか一項に記載のクリップアセンブリ。
13.前記クリップ材料がポリカーボネートを含む、前項11又は前項12に記載のクリップアセンブリ。
14.前項1ないし前項13の何れか一項に記載のクリップアセンブリを発泡体クッション基体に組み付けるための方法であって、
アセンブリをなす複数の取り外し可能な状態で相互接続されたクリップのグループを提供し、該アセンブリを操作してそこから前記複数のクリップのうち1つを取り外し、
該取り外したクリップを成形キャビティ内の所定の組み付け位置に配置し、
液状発泡体を付与し、該液状発泡体の硬化後に前記クッション基体中に前記クリップが固定される、
という各ステップを含む方法。
15.前記操作ステップが、一方の前記クリップ部材のコネクタを、以前に相互接続した他方の前記クリップ部材のコネクタに対して離脱方向に強制的に引っ張るステップを含む、前項14に記載の方法。
16.前記提供ステップが、前記複数の取り外し可能に相互接続されたクリップを該クリップが巻き付けられたスプールから供給するステップを含む、前項14又は前項15に記載の方法。
17.前記提供ステップが、複数の取り外し可能に相互接続されたクリップの複数のグループを、個々のクリップを該グループから取り外すべく個々のグループを取り出すために構成された開口を有する箱の区画内に積み重ねるステップを含む、前項14又は前項15に記載の方法。
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