【文献】
POKKA吉田のネタは手補給・手回収パチマガver.、噂をズバッと!!,パチンコ攻略マガジン2008年8月10日号,株式会社双葉社,2008年 8月10日,p.48,137
【文献】
噂をズバッと!!,パチンコ攻略マガジン2008年8月24日号,株式会社双葉社,2008年 8月24日,p.141
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜
図10は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。
図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3の前側には、ガラス扉4と前面板5とが上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
【0014】
前面板5には、その前側に、発射手段(図示省略)に供給するための遊技球を貯留する貯留皿6、発射手段を作動させるための発射ハンドル7等が設けられている。
【0015】
ガラス扉4の裏側には、
図2に示す遊技盤11が着脱自在に装着されている。遊技盤11の前面側には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール12が環状に装着されると共に、そのガイドレール12の内側の遊技領域13に、センターケース14、普通図柄始動手段15、第1特別図柄始動手段16a、第2特別図柄始動手段16b、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が配置されている。
【0016】
センターケース14には、液晶式等の画像表示装置21の他、普通図柄表示手段22、第1,第2特別図柄表示手段23a,23b、普通保留個数表示手段24等が設けられている。画像表示装置21は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26b、予告演出表示手段27等を構成している。
【0017】
普通図柄始動手段15は、普通図柄表示手段22による図柄変動を開始させるためのもので、遊技球が通過可能な通過ゲート等により構成されており、例えばセンターケース14の右側に配置されている。
【0018】
普通図柄表示手段22は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段15による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
【0019】
また、普通図柄表示手段22の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段15が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段24がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
【0020】
第1特別図柄始動手段16aは、第1特別図柄表示手段23aによる図柄変動を開始させるためのもので、開閉手段等を有しない非開閉式入賞手段により構成されており、例えばセンターケース14の下側に配置されている。第2特別図柄始動手段16bは、第2特別図柄表示手段23bによる図柄変動を開始させるためのもので、開閉手段28により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉式入賞手段(作動式入賞手段の一例)により構成されており、例えば普通図柄始動手段15と同じセンターケース14の右側で且つ普通図柄始動手段15よりも下側に配置されている。この第2特別図柄始動手段16bは、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段28が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。なお、第2特別図柄始動手段16bは閉状態のときにも入賞可能な構成であってもよい。
【0021】
第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは、夫々1個又は複数個、例えば各1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、第1特別図柄表示手段23aは第1特別図柄始動手段16a、第2特別図柄表示手段23bは第2特別図柄始動手段16bに遊技球が入賞し、それら第1,第2特別図柄始動手段16a,16bが遊技球を検出することを条件に第1,第2特別図柄を所定時間変動表示して、それら第1,第2特別図柄始動手段16a,16bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
【0022】
第1,第2特別図柄は、例えば数字図柄等ではなく、それ自体としては特別な意味を持たない線と点の組み合わせ等よりなる複数種類の図柄で構成され、それらの図柄のうちの1又は複数が大当たり態様、それ以外が外れ態様に設定されている。
【0023】
また、第1,第2特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に第1,第2特別図柄始動手段16a,16bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時(検出時)に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bが夫々大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、第1,第2特別保留個数)を表示して、その時点での第1,第2特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
【0024】
なお、本実施形態では、特別利益状態中には第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御される。更に、本実施形態では、第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、その保留記憶順に拘わらず、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動を優先して行うように構成されている。
【0025】
第1,第2演出図柄表示手段25a,25bは、例えば第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄の変動表示と時間的に同調して第1,第2演出図柄を変動表示するもので、夫々1個又は複数個、例えば左右方向に3個の第1,第2演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示装置21の表示画面21aに変動表示可能に構成されており、第1演出図柄表示手段25aは第1特別図柄始動手段16a、第2演出図柄表示手段25bは第2特別図柄始動手段16bに遊技球が入賞することを条件に、第1,第2特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って第1,第2演出図柄の変動を開始すると共に、第1,第2特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、第1,第2演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。なお、上述したように第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは同時に変動することはないため、表示画面21a上で第1,第2演出図柄表示手段25a,25bが同時に図柄変動表示を行うことはない。
【0026】
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。また、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bによる第1,第2演出図柄の変動後の停止図柄は、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄が大当たり態様で停止する場合には大当たり態様となり、第1,第2特別図柄が外れ態様で停止する場合には任意の外れ態様となる。なお、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bは、第1,第2特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
【0027】
第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bは、第1,第2特別保留個数分の第1,第2シンボルX,Yの表示個数により第1,第2特別保留個数を表示するもので、同一の表示画面21a上の所定部分、例えば下部側に、第1,第2保留個数分の第1,第2シンボルX,Yを互いに上下に対応させて表示するようになっている。
【0028】
大入賞手段17は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板29を備えた開閉式入賞手段で、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動後の第1,第2特別図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板29が例えば複数種類の開放パターンの何れかに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
【0029】
図3は本パチンコ機の制御系のブロック図である。
図3において、31は主制御基板、32は演出制御基板で、これら各制御基板31,32は、遊技盤11に装着されたセンターケース14、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤11を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
【0030】
主制御基板31は、主に遊技盤11側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段41、普通始動口チェック処理手段42、普通乱数記憶手段43、普通図柄処理手段44、普通利益状態発生手段45、普通図柄表示制御手段46、第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51b、第1,第2特別始動口チェック処理手段52a,52b、第1,第2特別乱数記憶手段(第1,第2情報記憶手段)53a,53b、第1,第2特別図柄処理手段54a,54b、特別利益状態発生手段55、第1,第2特別図柄表示制御手段56a,56b、特別遊技状態発生手段57、事前判定手段58、制御コマンド送信手段59等を備えている。
【0031】
普通乱数作成処理手段41は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段42は、普通図柄始動手段15による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段41で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段43に記憶させるように構成されている。
【0032】
普通図柄処理手段44は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段43に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行う当たり判定機能、当たり/外れの判定結果に基づいて普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する普通停止図柄選択機能、普通図柄の変動時間を選択する変動時間選択機能等を備えている。
【0033】
なお本実施形態では、
図5に示すように、当たり判定に用いる当たり判定値の数を後述する特別遊技状態中とそれ以外の通常遊技状態中とで異ならせることにより、特別遊技状態中の当たり確率(例えば1/1.3)が通常遊技状態中の当たり確率(例えば1/10)よりも高く設定され、また特別遊技状態中における変動時間(例えば2.7秒)が通常遊技状態中における変動時間(例えば27秒)よりも短くなるように設定されている。
【0034】
普通利益状態発生手段45は、普通図柄処理手段44による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、第2特別図柄始動手段16bの開閉手段28を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
【0035】
本実施形態では、
図5に示すように、通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)と、この通常開閉パターンよりも開放時間及び/又は開放回数が大となるように設定された特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)の2種類の開閉パターンが設定されており、通常遊技状態中は通常開閉パターンが、特別遊技状態中は特別開閉パターンが選択されるようになっている。
【0036】
普通図柄表示制御手段46は、普通図柄処理手段44による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段22の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段22による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段44で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段44で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
【0037】
第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51bは、変動後の第1,第2特別図柄を大当たり態様とするか否かの判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、第1,第2演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン選択乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
【0038】
第1,第2特別始動口チェック処理手段52a,52bは、第1,第2特別図柄始動手段16a,16bへの遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、第1,第2特別図柄始動手段16a,16bが遊技球を検出することに基づいて、第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51bで作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数
(例えば各4個)を限度として第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに記憶させるように構成されている。
【0039】
第1,第2特別図柄処理手段54a,54bは、第1,第2特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bが変動表示可能な状態となり且つ第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(第1,第2特別保留個数が1以上であること)を条件に、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに最も早く記憶された大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行う大当たり判定機能、大当たり/外れの判定結果と、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値とに基づいて、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄を選択する特別停止図柄選択機能、大当たり/外れの判定結果に基づいて、第1,第2演出図柄の変動パターンとして複数種類の変動パターンの中から1つを選択する変動パターン選択機能等を備えている。
【0040】
本実施形態では、後述する高確率状態中以外の通常確率状態中には0〜349の大当たり判定乱数値のうちの例えば「7」が、高確率状態中にはその「7」に加えて「17」
「27」等の複数個(例えば合計10個)が、大当たり判定値として設定されているものとする。
【0041】
なお、本実施形態では、特別利益状態中には第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御され、且つ第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動が優先される。即ち、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れかの変動が終了して次の変動表示が可能な状態となったとき、第1特別保留個数のみが1以上であれば第1特別図柄処理手段54aによる処理が行われ、少なくとも第2特別保留個数が1以上であれば第2特別図柄処理手段54bによる処理が行われるようになっている。
【0042】
特別利益状態発生手段55は、第1,第2特別図柄処理手段54a,54bによる判定結果が大当たり判定となり、第1特別図柄表示手段23a又は第2特別図柄表示手段23bの変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利となる特別利益状態を発生させるものである。特別利益状態中は、大入賞手段17が所定の開放パターンに従って開放されるようになっている。大入賞手段17の開放パターンは例えば複数種類用意されており、特別利益状態発生手段55によってそれらのうちの1つが選択されるようになっている。
【0043】
本実施形態では、
図4に示すようにA,Bの2種類の開放パターンが設けられており、特別利益状態発生手段55は、第1特別図柄が大当たり態様となった場合には、その大当たり態様の種類、即ち大当たり図柄乱数値に応じて開放パターンA,Bの何れかを選択し(
図4(a))、第2特別図柄が大当たり態様となった場合には、その大当たり態様の種類、即ち大当たり図柄乱数値に拘わらず開放パターンBのみを選択する(
図4(b))ように構成されている。
【0044】
開放パターンAは、大入賞手段17を0.2秒開放する動作を2ラウンド行うように設定されている。この開放パターンAは、1回の開放時間が0.2秒と僅かでしかもラウンド数も2ラウンドと少ないため、その開放中に遊技球が入賞する可能性は極めて小さい。
【0045】
開放パターンBは、大入賞手段17を、開放してから所定時間(例えば28秒)経過するかそれまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)行うように設定されている。この開放パターンBの場合、大入賞手段17への1個の入賞に対する賞球を15個とすると、遊技者が普通に発射動作を続けるだけで殆どの場合に9×15×15=2025個の出球が期待でき、開放パターンAに比べて遊技者が得られる直接的な利益は格段に大きくなっている。
【0046】
第1,第2特別図柄表示制御手段56a,56bは、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの表示制御を行うもので、第1,第2特別図柄処理手段54a,54bによる特別図柄処理に基づいて、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄の変動を開始させると共に、変動パターン選択機能により選択された第1,第2変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、特別停止図柄選択機能により選択された停止図柄態様で第1,第2特別図柄の変動を停止させるようになっている。
【0047】
特別遊技状態発生手段57は、特別利益状態の発生後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば高確率状態発生手段57aを備えている。
【0048】
高確率状態発生手段57aは、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致した場合(所定の開始条件が成立した場合)に、特別利益状態の終了後に高確率状態を発生させるように構成されている。なお、本実施形態では特別利益状態の後には必ず高確率状態が発生するように、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致することを所定の開始条件としたが、例えば大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の判定値と一致することを所定の開始条件として、これが成立した場合にのみ高確率状態を発生させ、例えば大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の判定値と一致しない場合にはその他の遊技状態、例えば時短状態を発生させるようにしてもよい。
【0049】
高確率状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられると共に、例えば第1,第2特別図柄に関して、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられ、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、第2特別図柄始動手段16bの開閉手段28の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。
【0050】
また、本実施形態の高確率状態は、いわゆる「回数切り確変」、「ST」などと称されるもので、その発生後の第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄の変動回数が特定回数、例えば70回になるか、又はそれまでに次の大当たり状態が発生した時点で終了するようになっている。
【0051】
事前判定手段58は、第1,第2特別図柄処理手段54a,54bによる判定よりも前の所定のタイミング、例えば第1,第2特別図柄始動手段16a,16bが遊技球を検出した時点で、その検出によって取得された大当たり判定乱数値の内容を判定するもので、その大当たり判定乱数値が、高確率状態中の大当たり判定値にのみ一致するもの(以下、「高確率時大当たり保留記憶」という)、通常確率状態中の大当たり判定値と一致するもの(以下、「通常確率時大当たり保留記憶」という)、大当たり判定値とは一致しないもの(以下、「外れ保留記憶」という)の何れであるかを判定するように構成されている。
【0052】
制御コマンド送信手段59は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板32等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、第1,第2特別図柄処理手段54a,54bによる第1,第2特別図柄処理に基づいて、第1,第2演出図柄の変動パターンを指定する第1,第2変動パターン指定コマンド、第1,第2演出図柄の停止を指示する変動停止コマンド等を演出制御基板32側に送信する機能、特別遊技状態発生手段57による特別遊技状態の発生時及び終了時に特別遊技状態の発生コマンド、終了コマンド等を演出制御基板32側に送信する機能、事前判定手段58による判定結果等に基づいて、第1,第2特別保留個数を指定する第1,第2特別保留個数指定コマンドを演出制御基板32側に送信する機能の他、例えば特別利益状態等の各種遊技状態に基づいて、画像、音声、ランプの制御コマンドを演出制御基板32側に送信する機能等を備えている。
【0053】
ここで、第1,第2特別保留個数指定コマンドは、例えば
図6に示すように、保留1から保留4までの4つの保留記憶に対応する4種類のコマンドが、事前判定手段58による判定結果、即ち外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の3種類に対応して3組設けられている。
【0054】
演出制御基板32は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26b、予告演出表示手段27、音声出力手段81、ランプ手段82等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄表示制御手段83、特別保留個数表示制御手段84、保留記憶手段85、連続予告制御手段86、音声制御手段87、ランプ制御手段88等を備えている。
【0055】
音声制御手段87は、スピーカー等の音声出力手段81の音声出力制御を行うもので、主制御基板31側からの音声制御コマンドに基づいて音声出力手段81から所定の効果音等を出力させるようになっている。ランプ制御手段88は、ランプ手段82等の発光制御を行うもので、主制御基板31側からのランプ制御コマンドに基づいてランプ手段82等を所定のパターンで発光させるようになっている。
【0056】
演出図柄表示制御手段83は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bの表示制御を行うもので、主制御基板31側から第1,第2変動パターン指定コマンドの何れかを受信した場合に、そのコマンドに対応する変動パターンに従って第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を開始させ、変動停止コマンドを受信したときに、例えばその変動パターンに対応する所定の大当たり態様又は外れ態様で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を停止させるようになっている。
【0057】
特別保留個数表示制御手段84は、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bの表示制御を行うもので、第1,第2特別図柄始動手段16a,16bにより新たに遊技球が検出され、主制御基板31から第1,第2特別保留個数指定コマンドを受信したときに、その第1,第2特別保留個数指定コマンドに基づいて、画像表示装置21の表示画面21a上の所定位置に第1,第2特別保留個数分の第1,第2シンボルX,Yを表示すると共に、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動が新たに開始され、主制御基板31から図柄変動開始時に送信される所定のコマンド、例えば第1,第2変動パターン指定コマンドを受信したときに、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bに表示されている第1,第2シンボルX,Yを1個分前側にシフトするように構成されている。
【0058】
なお、主制御基板31から受信した第1,第2特別保留個数指定コマンドの内容は、その保留記憶に対応する図柄変動が開始されるまで保留記憶手段85に記憶される。
【0059】
連続予告制御手段86は、予告演出表示手段27による予告演出を第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる複数回の図柄変動にわたって行う第1,第2連続予告状態に関する制御を行うもので、連続予告状態開始手段86aと連続予告演出制御手段86bとを備えている。
【0060】
連続予告状態開始手段86aは、例えば
図7及び
図8に示すような連続予告状態開始処理を制御コマンドの受信を契機として実行するように構成されている。連続予告状態開始手段86aによる連続予告状態開始処理(
図7)では、まず第1,第2特別保留個数指定コマンドを受信したか否かが判定され(S1,S12)、第1特別保留個数指定コマンドを受信したと判定された場合(S1:Yes)にはS2〜S11の処理が、第2特別保留個数指定コマンドを受信したと判定された場合(S12:Yes)にはS13〜S21の処理が夫々実行される。
【0061】
第1特別保留個数指定コマンドを受信したと判定された場合(S1:Yes)には、続いてS2〜S4の判定が行われる。S2では、第1連続予告カウンタと第2連続予告カウンタとの何れかが0より大であるか否かが判定される。ここで、第1,第2連続予告カウンタは、第1,第2連続予告状態が発生している場合に、その第1,第2連続予告状態の終了までの第1,第2特別図柄の変動回数を示すもので、第1,第2連続予告カウンタの値が0よりも大であれば第1,第2連続予告状態中であると判断できる。
【0062】
これら第1,第2連続予告カウンタは、第1,第2連続予告状態が開始されたときにその時点での第1,第2特別保留個数の値がセットされ(後述するS11,S21)、その後に第1,第2特別図柄が変動する毎に1ずつ減算される(後述する
図9のS34,S38)。S2において第1,第2連続予告カウンタの何れかが0よりも大である、即ち既に第1連続予告状態中又は第2連続予告状態中であると判定された場合(S2:Yes)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。
【0063】
S3では、特別遊技状態中であるか否かが判定され、特別遊技状態中であると判定された場合(S3:Yes)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。即ち、特別遊技状態中には第1連続予告状態が発生しないようになっている。
【0064】
S4では、第1特別保留個数が所定個数、例えば2以上で、且つ第2特別保留個数が0であるか否かが判定される。第1特別保留個数が所定個数(例えば2)未満であるか、又は第2特別保留個数が0よりも大であると判定された場合(S4:No)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。即ち、第2特別保留個数が0よりも大である間は第1連続予告状態が発生しないようになっている。
【0065】
続いて、保留記憶手段85に格納されている内容に基づいて、第1特別図柄側について最新以外の保留記憶が全て外れであるか否かが判定され(S5)、最新以外の保留記憶のうちの少なくとも1つが外れでないと判定された場合(S5:No)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。
【0066】
なお、このS5において、最新以外の保留記憶が全てリーチなし外れであるか否かを判定し、最新以外の保留記憶のうちの少なくとも1つがリーチなし外れ変動パターンでない場合にはここで連続予告状態開始処理を終了させるように構成してもよい。この場合には、事前判定手段58により例えば変動パターン選択乱数値を事前判定することにより変動パターンがリーチ変動パターンであるか否かを判定し、その結果を第1特別保留個数指定コマンド等により演出制御基板32側に送信するようにすればよい。
【0067】
S5において第1特別図柄側の最新以外の保留記憶が全て外れであると判定された場合には(S5:Yes)、保留記憶手段85に格納されている内容に基づいて、第1特別図柄側の最新の保留記憶が大当たりであるか否かが判定され(S6)、大当たりの場合には大当たりの連続予告状態を開始させるか否かの抽選が行われ(S7)、外れの場合にはガセの連続予告状態を開始させるか否かの抽選が行われる(S8)。なお、最新の保留記憶が外れで且つリーチ変動の場合にのみ、ガセの連続予告状態を開始させるか否かの抽選
(S8)を行うように構成してもよい。
【0068】
そして、大当たり又はガセの連続予告状態を開始させる旨の抽選結果が得られた場合には(S9:Yes)、第1特別保留個数と最新の保留記憶の内容とに応じた予告演出選択テーブルに基づいて予告演出列が選択されると共に(S10)、第1連続予告カウンタに第1特別保留個数の値がセットされ(S11)、連続予告状態開始処理は終了する。
【0069】
ここで、「予告演出列」とは、第1,第2連続予告状態中の各図柄変動時に実行される予告演出の種類を規定するものである。本実施形態では第1、第2特別保留個数が2以上であることを条件に第1,第2連続予告状態が開始され、また第1,第2特別保留個数の上限は4個であるため、予告演出列を構成する予告演出の数は2,3又は4となる。本実施形態では、A1〜A4、B1〜B4、C1〜C4の3グループ、計12種類の予告演出が設けられており、それら各グループ内の4種類の予告演出を順次実行することにより一つのストーリーが構成されるようになっているものとする。
【0070】
そして、第1,第2連続予告状態開始時の第1,第2特別保留個数(第1,第2連続予告状態中の図柄変動回数)が2個の場合には「A1,A2」、「B1,B2」、「C1,C2」の3種類の予告演出列の何れかが、3個の場合には「A1,A2,A3」、「B1,B2,B3」、「C1,C2,C3」の3種類の予告演出列の何れかが、4個の場合には「A1,A2,A3,A4」、「B1,B2,B3,B4」、「C1,C2,C3,C4」の3種類の予告演出列の何れかが、夫々選択されるようになっている。
【0071】
また、「予告演出選択テーブル」は、選択対象となる複数の予告演出列の選択率を予め設定するもので、
図10に示すように、第1,第2連続予告状態開始時の第1,第2特別保留個数(第1,第2連続予告状態中の図柄変動回数)毎、及び第1,第2連続予告状態開始時の最新の保留記憶の内容(第1,第2連続予告状態中の最終の図柄変動の内容)毎に設けられている。
【0072】
この
図10に示す予告演出選択テーブルによれば、例えば第1特別保留個数が3個、最新の保留記憶が大当たりの場合には、30%の確率で予告演出列「A1,A2,A3」が、50%の確率で予告演出列「B1,B2,B3」が、20%の確率で予告演出列「C1,C2,C3」が選択される。なお、本実施形態では、第1連続予告状態と第2連続予告状態とで同じ予告演出選択テーブル(
図10)を用いることとするが、第1連続予告状態と第2連続予告状態とで異なる予告演出選択テーブルを用いてもよい。
【0073】
一方、第2特別保留個数指定コマンドを受信したと判定された場合(S12:Yes)には、続いてS13,S14の判定が行われる。S13では、第1連続予告カウンタと第2連続予告カウンタとの何れかが0より大であるか否かが判定される。S13において第1,第2連続予告カウンタの何れかが0よりも大である、即ち既に第1連続予告状態中又は第2連続予告状態中であると判定された場合(S13:Yes)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。
【0074】
S14では、第2特別保留個数が所定個数、例えば2以上であるか否かが判定される。第2特別保留個数が所定個数(例えば2)未満であればここで連続予告状態開始処理は終了する。
【0075】
続いて、保留記憶手段85に格納されている内容に基づいて、第2特別図柄側について最新以外の保留記憶が全て外れであるか否かが判定され(S15)、最新以外の保留記憶のうちの少なくとも1つが外れでないと判定された場合(S15:No)にはここで連続予告状態開始処理は終了する。
【0076】
なお、このS15において、最新以外の保留記憶が全てリーチなし外れであるか否かを判定し、最新以外の保留記憶のうちの少なくとも1つがリーチなし外れ変動パターンでない場合にはここで連続予告状態開始処理を終了させるように構成してもよい。この場合には、事前判定手段58により例えば変動パターン選択乱数値を事前判定することにより変動パターンがリーチ変動パターンであるか否かを判定し、その結果を第2特別保留個数指定コマンド等により演出制御基板32側に送信するようにすればよい。
【0077】
S15において第2特別図柄側の最新以外の保留記憶が全て外れであると判定された場合には(S15:Yes)、保留記憶手段85に格納されている内容に基づいて、第2特別図柄側の最新の保留記憶が大当たりであるか否かが判定され(S16)、大当たりの場合には大当たりの連続予告状態を開始させるか否かの抽選が行われ(S17)、外れの場合にはガセの連続予告状態を開始させるか否かの抽選が行われる(S18)。なお、最新の保留記憶が外れで且つリーチ変動の場合にのみ、ガセの連続予告状態を開始させるか否かの抽選(S18)を行うように構成してもよい。
【0078】
そして、大当たり又はガセの連続予告状態を開始させる旨の抽選結果が得られた場合には(S19:Yes)、第2特別保留個数と最新の保留記憶の内容とに応じた予告演出選択テーブル(
図10)に基づいて予告演出列が選択されると共に(S20)、第2連続予告カウンタに第2特別保留個数の値がセットされ(S21)、連続予告状態開始処理は終了する。
【0079】
連続予告演出制御手段86bは、第1,第2連続予告状態中に行う予告演出を制御するもので、例えば
図9に示すような連続予告演出制御処理を制御コマンドの受信を契機として実行するように構成されている。連続予告演出制御手段86bによる連続予告演出制御処理(
図9)では、まず第1,第2変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判定され(S31,S35)、第1変動パターン指定コマンドを受信したと判定された場合(S31:Yes)にはS32〜S34の処理が、第2変動パターン指定コマンドを受信したと判定された場合(S35:Yes)にはS36〜S40の処理が夫々実行される。
【0080】
第1変動パターン指定コマンドを受信したと判定された場合には(S31:Yes)、第1連続予告カウンタの値が0よりも大であること、即ち第1連続予告状態中であることを条件に(S32:Yes)、
図7のS10で選択された予告演出列における第1連続予告カウンタの値に対応する予告演出が第1演出図柄の変動と同期して実行され(S33)、第1連続予告カウンタから1が減算されて(S34)連続予告演出制御処理は終了する。例えば、
図7のS10において
図10(b)に示す予告演出選択テーブルに基づいて予告演出列「B1,B2,B3」が選択された場合には、S33において第1連続予告カウンタが3のときには1つ目の予告演出B1が、2のときには2つ目の予告演出B2が、1のときには3つ目の予告演出B3が夫々実行される。
【0081】
一方、第2変動パターン指定コマンドを受信したと判定された場合には(S35:Yes)、第2連続予告カウンタの値が0よりも大であるか否か、即ち第2連続予告状態中であるか否かが判定される(S36)。そして、第2連続予告カウンタの値が0よりも大であれば、即ち第2連続予告状態中であれば(S36:Yes)、
図8のS20で選択された予告演出列における第2連続予告カウンタの値に対応する予告演出が第2演出図柄の変動と同期して実行され(S37)、第2連続予告カウンタから1が減算されて(S38)連続予告演出制御処理は終了する。
【0082】
S36で第2連続予告カウンタの値が0より大でなければ、即ち第2連続予告状態中でなければ(S36:No)、第1連続予告カウンタの値が0よりも大であること、即ち第1連続予告状態中であることを条件に(S39:Yes)、第1連続予告カウンタが0クリアされ(S40)、連続予告演出制御処理は終了する。第1連続予告カウンタが0クリアされることで、この時点で第1連続予告状態は終了する。
【0083】
このように、本実施形態では、第1連続予告状態中に第2変動パターン指定コマンドを受信した場合(第2特別図柄始動手段16bが遊技球を検出した場合)には、その時点で第1連続予告状態を終了するように構成されている(S31→S35→S36→S39→S40)。これにより、第1連続予告状態中に割り込んできた優先側の図柄変動においてその連続予告の開始条件に反するような結果(例えばガセの連続予告状態中に大当たりとなる等)が現れたとしてもそれによる悪影響を小さく抑えることができ、また第1連続予告状態は途中で終了するのでそのストーリー性を大きく壊してしまうこともなく、高い演出効果を維持できる。
【0084】
図11は本発明の第2の実施形態を例示し、第1連続予告状態中に第2特別図柄始動手段16bが遊技球を検出した場合には、その検出に基づく第2特別図柄表示手段23bの図柄変動の間だけ第1連続予告状態を中断するように構成した例を示している。
【0085】
図11に示すように、本実施形態の連続予告演出制御処理は、第1の実施形態の連続予告演出制御処理(
図9)が一部変更され、第2変動パターン指定コマンドを受信したとき(S35:Yes)、第2連続予告状態中でなく(S36:No)、第1連続予告状態中であれば、当該第2特別図柄の変動が大当たりとなるものである場合に限って第1連続予告カウンタを0クリアするように構成されている(S39a→S40)。
【0086】
これにより、第1連続予告状態中に第2変動パターン指定コマンドを受信した場合(第2特別図柄始動手段16bが遊技球を検出した場合)に、その第2特別図柄の変動が大当たりとなるものである場合にはその時点で第1連続予告状態は終了するが、それ以外の場合には、その第2特別図柄の変動中は第1連続予告状態が中断した状態となり、第2特別図柄の変動が終了して第1特別図柄の変動が再開されると第1連続予告状態も再開される。
【0087】
従って、本実施形態においても、第1連続予告状態中に割り込んできた優先側の図柄変動においてその連続予告の開始条件に反するような結果(例えばガセの連続予告状態中に大当たりとなる等)が現れたとしてもそれによる悪影響を小さく抑えることができ、また第1連続予告状態は中断するのでそのストーリー性を大きく壊してしまうこともなく、高い演出効果を維持できる。
【0088】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第2実施形態では、第1連続予告状態中に第2特別図柄始動手段16bが遊技球を検出した場合には、当該検出に基づく第2特別図柄表示手段23bによる図柄変動が大当たり態様となるものであればその時点で第1連続予告状態を終了し、そうでなければその検出に基づく第2特別図柄表示手段23bの図柄変動の間だけ第1連続予告状態を中断するように構成したが、当該検出に基づく第2特別図柄表示手段23bによる図柄変動の種類以外の条件に基づいて、第1連続予告状態の終了と中断との何れかを選択するように構成してもよい。
【0089】
予告演出の具体的な内容は任意であり、例えば演出図柄の背景、演出図柄の変動中に出現するキャラクタ、音声、ランプ発光等、どのような演出でもよい。また、連続予告状態中に出現する各予告演出がストーリー性を有するものでなくてもよい。
【0090】
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。