(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施例を、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、コンテンツ送受信システムの構成例である。配信網は、ネットワーク品質を保証するコンテンツ配信網40、及び、コンテンツ配信網40にルータ41を介して接続される外部のインターネット網70から構成され、コンテンツ配信網40は、ルータ43を介して家庭に接続される。
【0011】
配信システム60には、ネットワークスイッチ42を介してコンテンツ配信網40に接続される配信システム60−1、及び、汎用性を重視するインターネット網70にルータ44を介して接続される配信システム60−2がある。尚、配信システム60−1と60−2のうち、何れか一方のみが存在する形態であってもよい。
【0012】
家庭へのネットワーク接続は、同軸ケーブル、光ファイバ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、無線通信等、様々な通信経路46が想定され、それぞれの経路に適した変復調が、伝送路変復調器45によって行われ、IP(Internet Protocol)ネットワークに変換される。
【0013】
家庭内の機器は、ルータ43、伝送路変復調器45、及び、ルータ48を介して、コンテンツ配信網40と接続される。家庭内の機器としては、コンテンツ表示装置50や、IPネットワーク対応の記憶装置(Network Attached Storage)32、パソコン33、ネットワーク接続可能なAV機器34などが想定される。コンテンツ表示装置50は、アンテナ35から受信した放送を再生したり、蓄積する機能を併せ持ってもよい。
【0014】
図2は、コンテンツ配信システムの構成例である。コンテンツ配信システム60は、Webサーバ61、メタデータサーバ62、コンテンツサーバ63、DRMサーバ64、顧客管理サーバ65、及び、課金・決済サーバ66を含み、これらの各サーバは、IP網67によって相互に接続されると共に、IP網67を介して、
図1のインターネット網70、又は、コンテンツ配信網40に接続される。
【0015】
Webサーバ61は、Web文書を配信する。メタデータサーバ62は、配信するコンテンツの属性情報などを記述するECG(Electric Content Guide)メタデータ、及び、コンテンツの再生に必要な情報を記述する再生制御情報を配信する。コンテンツサーバ63は、コンテンツ本体を配信する。DRMサーバ64は、コンテンツの利用権や利用に必要なコンテンツの復号に必要な鍵の情報を含むライセンスを配信する。顧客管理サーバ65は、配信サービスの顧客情報を管理する。課金・決済サーバ66は、顧客によるコンテンツの課金や決済処理を行う。
【0016】
尚、上記各サーバの一部又は全てが、IP網67を介さず、直接、インターネット網45、又は、コンテンツ配信網40に接続され、相互に通信を行う構成であってもよい。又、上記各サーバは、複数種類のサーバを統合したサーバを実体として持つ構成としてもよいし、いくつかのサーバは無くてもよい。又、メタデータサーバ62のように複数のデータの配信に使われているサーバを、データの種類別に分割して構成してもよい。
【0017】
図3は、コンテンツ表示装置の構成例である。太線矢印は動画コンテンツの流れを示す。
【0018】
コンテンツ表示装置50は、放送IF(Interface)2、チューナ3、ストリーム制御部4、映像デコーダ5、表示制御部6、AV出力IF7、操作デバイスIF8、通信IF9、RTC(Real Time Clock)10、暗号処理部11、メモリ12、CPU(Central Processing Unit)13、ストレージ14、リムーバブルメディアIF15、及び、音声デコーダ16からなり、これらはシステムバス1を介して接続される。
【0019】
放送IF2は、放送信号を入力する。チューナ3は、当該放送信号の復調、復号を行う。ストリーム制御部4は、当該放送信号が暗号化されている場合は、その暗号を復号した上で、放送信号から多重化されたパケットを抽出する。映像デコーダ5は抽出した映像パケットを復号する。音声デコーダ16は抽出された音声パケットを復号する。これにより、放送の再生が行われる。表示制御部6は、映像デコーダ5が生成する映像やCPU13が生成するグラフィックスを表示する。AV出力IF7は、表示制御部6が生成した映像信号、音声デコーダ16が生成した音声信号を外部のテレビ等に出力する。
【0020】
尚、AV出力IF7には、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)のように映像音声一体のIFなどがあるが、コンポジットビデオ出力端子と、光出力のオーディオ端子のように、映像、音声が独立したIFであってもいい。又、表示デバイス、音声出力デバイスが、コンテンツ表示装置50に内蔵される構成もあってよい。
【0021】
通信IF9は、IPネットワークに物理的に接続を行い、IPデータパケットを送受信する。その際、TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)、DNS(domain name server)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等の各種IP通信プロトコルの処理を行う。
【0022】
RTC10は、コンテンツ表示装置50の時刻を管理し、システムのタイマー動作や、コンテンツの時間による利用制限を行う場合、その管理も行う。
【0023】
暗号処理部11は、コンテンツや通信伝送路の保護のためにかける暗号の暗号化や、復号化の処理を高速に行う。
【0024】
ストレージ14は、コンテンツやメタデータ、管理情報等を蓄積するHDDなどの大容量蓄積デバイスなどが想定され、リムーバブルメディアIF15には、メモリカードや、USBメモリ、リムーバブルHDD、光メディアドライブなどのIFが想定される。
【0025】
操作デバイスIF8に接続する操作デバイスには、赤外線リモコンやスマートフォン等のタッチデバイス、マウス、音声認識ユニットなど様々な形態が考えられる。
【0026】
尚、放送受信機能を持たず、インターネットからの動画配信のみを受信するコンテンツ表示装置50の場合、通信IF9から受信した映像音声ストリームをバスを介して、ストリーム制御部4に送るため、放送IF2、チューナ3は省略されてもよい。又、ストレージ14、リムーバブルメディアIF15も、それらをアプリケーションで使用しないコンテンツ受信装置50の場合は、省略されてもよい。
【0027】
放送IF2、チューナ3、ストリーム制御部4、映像デコーダ5、音声デコーダ16、通信IF9、RTC10、暗号処理部11、メモリ12、CPU13、ストレージ14、表示制御部6、操作デバイスIF8、リムーバブルメディアIF15、AV出力IF7は、その全て又は一部を纏めた処理部として集積回路化するなどしてハードウェアで実現してもよい。又、チューナ3、ストリーム制御部4、映像デコーダ5、音声デコーダ16、暗号処理部11は、その全て又は一部を、CPU13及びメモリ12により実現される処理プログラムによるソフトウェアで実現してもよい。
【0028】
以下、説明を簡略化するため、各種プログラムを中央制御部などが実行することで実現される各処理は、プログラムで実現される各処理部を主体として説明する。尚、各処理部をハードウェアで実現した場合にはその各処理部が主体となって各処理を行う。
【0029】
図4は、コンテンツ表示装置のリモコンの構成例である。操作デバイスIF8に接続する操作デバイスの一例としてのリモコン30は、複数の操作ボタンを備える。当該ボタンが押下されると、CPU13は、押下されたボタンに応じて、コンテンツ表示装置50に指示を行う。
【0030】
リモコン30は、電源をON/OFFするためのPowerボタン31、詳細情報を表示するためのInfoボタン32、GUI(Graphical User Interface)画面を操作するためのカーソルボタン(左カーソルボタン33、右カーソルボタン34、上カーソルボタン35、下カーソルボタン36)、操作の決定を指示するためのEnterボタン37、操作の取り消しを指示するためのCancelボタン38、放送の選局や数値入力、文字入力等を行うための数字ボタン39、チャンネルのアップダウン選局を行うための選局ボタン40、メニューを表示するためのMenuボタン41、音量をアップダウンするための音量ボタン43、及び、ウィジェットシステムを起動するためのWidgetボタン42とから構成される。
【0031】
尚、特定のWidgetをウィジェットシステムから直接自動起動できる専用ボタンを追加で設けてもよい。
【0032】
表示制御部6が表示するGUI画面の操作は、GUI上の操作対象を示すフォーカスを、リモコン30の上下左右カーソルボタン(33〜36)で移動し、Enterボタン37を押すことで実行指示する。
【0033】
次に、コンテンツ表示装置50のAV出力IF7から出力される画面表示例を、CPU13とメモリ12により実行されるプログラムのフロー図を用いて説明する。
【0034】
図5は、コンテンツ表示装置の動画表示例である。表示画面80に、放送やインターネットストリーミングによる動画81が表示されている。バナー82には、放送の場合、放送局名、チャンネル、放送中の番組名と放送時間、現在の日時情報、映像や音声、字幕などの詳しい属性情報が表示され、オンデマンドのストリーミング配信の場合は、コンテンツの名称やコンテンツの尺、コンテンツの先頭からの再生位置、現在の日時情報、映像や音声、字幕などの詳しい属性情報が表示される。
【0035】
図6は、コンテンツ表示装置のシステムフロー図である。電源ON状態において、CPU13は、動画を再生し(1001)、リモコン操作を受け付け(1002)、操作されたリモコン30のボタンが、音量ボタン43であれば音量を変更し(1003)、選局ボタン40であればチャンネルの選局処理を行い(1004)、Powerボタン31であればスタンバイ状態に移行する(1005)。スタンバイ状態は、再びPowerボタン31が押下されると、電源ON状態に復帰する(1006)。
【0036】
これらの操作は、
図7、
図10、
図14、
図16、
図17、
図18の画面状態でも同様であるため、この後のフロー図では説明を省略する。Infoボタン32が押下されると、トグル動作で、バナー82を表示したり、消したりできる(1007)。Menuボタン41が押下されると、コンテンツ表示装置50の各種機能を選択したり、各種設定を行うメニューを表示したり(1008)、上下左右のカーソルボタンを用いてメニューの操作を行うことができる(1009)。
【0037】
ここで、Widgetボタン42が押下されると、ウィジェットシステムが起動され、ウィジェットシステム表示状態(1100)に遷移する。
【0038】
図7は、コンテンツ表示装置50のウィジェットシステムの表示例である。ウィジェットシステムは、コンテンツ表示装置50で利用できるアプリケーションプログラムを選択するアプリメニュー83と、起動したアプリのGUIを小さなウィンドウサイズで表示するウィジェットを一覧表示するウィジェットリスト84から構成される。
【0039】
図7の画面では、映像81はアスペクト比を変えずに縮小表示され、縮小により空いた画面エリアの下側にアプリメニュー83、右側にウィジェットリスト84を表示する。これら表示位置は、映像の上下左右どちらの位置であってもよい。
【0040】
尚、破線の89は、アプリメニュー83とウィジェットリスト84の重複エリアである。
図7の例では、ウィジェットシステム初期表示状態なので、まずはアプリメニュー83が優先して表示されている。メニュー上のアプリは、アプリの名称やアイコンパターンを表示することで識別できる。選択中のアプリは、太枠で表示されている(ここでは、「NHK情報」が選択されている)。
【0041】
図8は、ウィジェットシステムの操作フロー図である。CPU13は、まず動画を縮小表示し(1101)、アプリメニュー83を表示し(1102)、ウィジェットリスト84を表示して(1103)、リモコン操作を受け付ける(1104)。ここで、左右カーソルボタン(33,34)が押下されると、重複エリア89をアプリメニュー83が占有する形でアプリメニュー83を表示し(1110)、アプリメニュー83の操作状態に遷移する(1200)。
【0042】
一方、このステップ(1104)で、上下カーソルボタン(35,36)が押下されると、CPU13は、重複エリア89をウィジェットリスト84が占有する形でウィジェットリスト84を表示し(1112)、ウィジェットリスト84の選択操作状態に遷移する(1300)。
【0043】
図9は、アプリメニュー83の操作フロー図である。
図7の画面で、Menuボタン41が押下されると、アプリメニュー83の操作メニューが表示され(1208)、アプリメニュー83の項目を追加、削除、並べ替えなどの編集操作を行うことができる(1209)。Cancelボタン38が押下されると、ウィジェットシステムが終了し(1211)、
図5の動画再生状態に戻る。
【0044】
又、左右カーソルボタン(33,34)でアプリケーションを選択するフォーカスを移動し(1210)、Enterボタン37が押下されると、選択されたアプリケーションがウィジェットとして起動され、ウィジェットリスト84に追加される(1206)。
【0045】
その後、
図8の操作内容(1111)がウィジェット起動なので、
図10のように、重複エリア89をウィジェットエリアが占有する形でウィジェットリスト84を表示し(1112)、ウィジェットリスト84の選択操作状態に遷移する(1300)。
【0046】
図10はコンテンツ表示装置のウィジェットシステム表示例、
図11はウィジェットシステムのウィジェットリストの操作フロー図である。
【0047】
この画面で、Menuボタン41が押下されると、ウィジェットリスト84の操作メニューが表示され(1308)、ウィジェットリスト84の終了、並べ替えなどの編集操作を行うことができる(1308)。Cancelボタンが押下されると、ウィジェットリスト84の選択操作状態を終了し(1310)、
図7のアプリメニュー83の選択操作状態に戻る。又、上下カーソルボタン(35,36)でウィジェットを選択するフォーカスが移動され(1310)、Enterボタン37が押下されると、選択されたウィジェットを表示する表示状態を選択し(1306)、選択した表示状態に従いアプリケーションの画面を表示する(1400)。
【0048】
その後、
図8の操作内容(1111)がウィジェット起動なので、
図10のように、重複エリア89をウィジェットエリアが占有する形でウィジェットリスト84を表示し(1112)、ウィジェットリスト84の選択操作状態に遷移する(1300)。
【0049】
ここまで説明したコンテンツ表示装置50上で動作するアプリケーションは、予めコンテンツ表示装置50にプリインストールされたアプリケーションを検索し、コンテンツ表示装置50に登録するマーケットアプリケーションと呼ばれるアプリケーションの一つにより、コンテンツサーバ63からダウンロードされて登録され、登録されたアプリケーションはアプリメニュー83に表示される。
【0050】
図12は、アプリケーションメタデータの構成例である。アプリケーションを登録する際、
図2のメタデータサーバ62から、当該アプリケーションに対応するアプリケーションメタデータ100を取得し、当該アプリケーションの管理情報として利用する。又、当該アプリケーションが有料の場合、顧客管理サーバ65で利用者を認証後、課金・決済サーバ66を介して課金処理を行った後、
図13に示すライセンス情報をDRMサーバ64から取得し、アプリケーションの利用条件管理を行う。
【0051】
アプリケーションメタデータ100は、アプリケーション名称101、アプリケーション説明102、ジャンルコード103、ライセンス識別情報104、プログラムのバージョン105、配信日時106、アプリケーション取得先情報107、メタデータ取得先情報108、ウィジェットモードの有無109、ロングウィジェットモードの有無110、動画共存モードの有無111、フル画面モードの有無112、デフォルト表示モード113、アプリ動作周期114、及び、外部記憶への保存許可115等からなる。
【0052】
ライセンス識別情報104は、対応するライセンス情報がある場合、それを識別する識別子(ID)などを示す。アプリケーション取得先情報107は、プログラム取得先URLなどを示す。メタデータ取得先情報108は、アプリケーションメタデータ100の取得先URLなどを示す。
【0053】
又、アプリケーションは、少なくとも、ウィジェットモード、ロングウィジェットモード、動画共存モード、フル画面モードの4つの状態を持つことができる。ウィジェットモードは、ウィジェットリスト84に固定サイズで表示でき、アプリケーションが提供するサービスの表示のみを行い、アプリケーションが提供するサービスに対し、操作を行えないモードである。ロングウィジェットモード、動画共存モード、フル画面モードは、アプリケーションが提供するサービスの表示だけでなく、アプリケーションが提供するサービスに対し、GUI画面を通して操作を行えるモードであり、フル画面モードが、動画を表示せず、フル画面でアプリケーションの表示を行うのに対し、動画共存モードは、画面分割で動画表示を継続しながら、アプリケーションの表示を行うモード、ロングウィジェットモードは、ウィジェットリストの表示エリア内にアプリケーションを表示するモードである。
【0054】
アプリケーションメタデータ100は、それぞれのメタデータが各モードに対応した機能を持つか否かの情報を、ウィジェットモードの有無109、ロングウィジェットモードの有無110、動画共存モードの有無111、フル画面モードの有無112として持つ。又、4つのモードのうち、デフォルトで主に使用される画面モードを指定するデフォルト表示モード113の情報も持つ。
【0055】
アプリの動作周期114は、複数起動されたアプリを、画面を更新するためなどで、周期的に動作させたい場合に指定し、この周期に従いアプリに動作リソースが割り当てられる。外部記憶への保存許可115は、アプリケーションを、リムーバブルメディアなど外部の保存メディアに保存可能とするか否かを指定する情報で、保存が許可されたアプリは外部メディアにアプリケーションを移すことで、コンテンツ表示装置50のメモリ12やストレージ14の記憶容量を節約することができる。
【0056】
CPU13は、これらの情報に従い、アプリケーションのダウンロード、更新、検索、位置イラン表示などの処理を行う。
【0057】
図13は、アプリケーションのライセンス情報の構成例である。ライセンス情報200は、売り切りか、レンタルかなどのライセンス形態201の情報、アプリケーションの複製や利用回数などのライセンス条件202の情報、レンタルの場合の利用期間203の情報、ライセンス情報の取得先サーバを示すライセンス取得先情報204、アプリケーションが暗号化されている場合、それを復号する鍵情報205などの情報からなる。
【0058】
コンテンツ表示装置50は、ライセンスを持つアプリケーションに関しては、ライセンス情報200に従い、複製や利用回数、利用期間などの条件を監視し、条件内でのアプリケーションの動作を可能とし、利用条件を満たせない状態になった場合、ユーザに対し、ライセンス切れのエラーメッセージを表示し、アプリケーションの動作を行わない。又、ライセンスの再取得を促すようなUI(User Interface)を提示してもよい。
【0059】
図14は、
図10のウィジェット状態から起動されたロングウィジェットモードのアプリケーションの表示例で、ウィジェットリストの表示領域を全て使用し、アプリケーションの操作画面85が表示される。
【0060】
図15は、フル画面モードのアプリケーションの表示例で、動画は消去され、フル画面でアプリケーションの操作画面が表示される。
【0061】
図16は、動画共存モードのアプリケーション86の表示例で、左半分に動画が表示されたまま、右半分にアプリケーションの操作画面87が表示される。
【0062】
図17は、アプリケーションの操作フロー図である。CPU13は、まず起動されたアプリケーションの表示モードを判定し(1401)、フル画面モードなら動画を消去し(1402)、フル画面でアプリケーションの画面を表示する(1403)。動画共存モードなら、動画のスケーリングを画面分割状態のサイズ、位置に変更し(1413)、残りの部分にアプリケーションの画面を表示する。ロングウィジェットモードの場合は、動画のスケーリング状態は変更せず、ウィジェットリストのエリアにアプリケーションの画面を表示する。
【0063】
表示を終えたら、リモコンの操作を受け付け(1404)、アプリケーションの画面内に表示された操作オブジェクトに対するフォーカスを上下左右カーソルボタン(33,34,35,36)で移動し、Enterボタン37で決定することで、アプリケーションの操作を行う。又、Menuボタン41を押すと、アプリケーションに対するメニューが表示され(1411)、アプリケーションの終了や再表示、画面の戻る、進むなどの操作を行うことができる(1412)。
【0064】
アプリケーションのUI操作で、アプリケーションを終了すると、
図10のウィジェットリスト操作画面に戻り、別のアプリケーションの選択、起動を行うことができる。
【0065】
尚、アプリケーションは、放送などの動画とは別に、アプリケーション画面内に、アプリケーションが指示した動画を表示し、再生することもできる。例えば、
図10のウィジェットモードでも、アプリケーションの操作は行えないが、「MHK情報」のウィジェットのように、アプリケーションが勝手にプロモーション動画を自動的に表示することができる。
【0066】
又、
図14のように、放送などのメインの再生動画に関係する動画のリストを表示し、選択した動画をサムネイル状態でデモ再生し、Enterボタン37を押すと、フル画面の動画再生を行う例もあってよい。尚、この場合、放送などのメインの再生動画に付随するEPGなどの番組情報や、あるいは、番組メタデータから、タイトル、放送局情報、番組ID、ジャンルコードなどの情報をキーとして、メタデータサーバ62に対し、検索を実行することで、メインの再生動画に関連する動画のメタデータを取得でき、それを元に、アプリケーションに関連する動画の一覧を表示することができる。
【0067】
図15のフル画面モードでは、アプリケーション画面86のメニューで選択した動画が、アプリケーション画面内の動画表示エリア81内で再生されるようにしてもよい。
図16の場合は、アプリケーション画面87のメニューで選択した動画が、メインの動画81として再生されるようにしてもよい。又、各画面モードを、複数実装したアプリケーションは、アプリケーションの操作により、それぞれの画面状態を遷移できるようにしてもよい。又、アプリメニュー操作画面83から、アプリケーションを起動する際、アプリケーションメタデータ100によりウィジェットモードがないアプリケーションに対しては、フル画面モード、ロングウィジェットモード、動画共存モードのうち、有効なモードを選択として表示し、選んだモードで起動してもよい。
【0068】
同様に、ウィジェットリスト操作画面84で、アプリケーションを起動する場合も、アプリケーションメタデータ100を参照し、フル画面モード、ロングウィジェットモード、動画共存モードのうち、有効なモードを選択として表示し、選んだモードで起動してもよい。又、アプリメニュー操作画面83、ウィジェットリスト操作画面84において、デフォルト表示モード111が指定されていた場合、ユーザに画面モードの選択肢を表示せず、直ちにデフォルト指定された表示モードでアプリケーションを表示してもよい。
【0069】
ライセンスを有するアプリケーションの場合、ライセンスが指定する利用期限が過ぎたり、利用可能な回数使用した場合、アプリメニュー操作画面83、ウィジェットリスト操作画面84において、該当するアプリケーションを自動削除してもよい。又は、自動削除するのではなく、削除や再ライセンス取得以外の起動操作ができないマスク状態で表示を残す実装も考えられる。
【0070】
又、ウィジェットシステムの表示形態は、別の例も考えられ、
図18のように、アスペクト比を変えずにスケーリングした動画の表示81の外側に、バナー表示82を追加し、その分、メニューリストの表示サイズを縮小する実装形態も考えられる。この場合、バナー82のエリアを、映像の情報のみならず、ウィジェットの操作ガイダンスやエラー、ワーニング表示エリアとしても利用できるメリットがある。
【0071】
以上の実施例によれば、コンテンツ表示装置50は、動画を表示しながら、画面を有効活用し、アプリケーションの選択、起動、表示をリモコン等の操作デバイスで、容易行うことができ、操作性を向上することができる。
【0072】
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0073】
又、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0074】
又、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【0075】
本実施例によれば、動画をスケーリング表示しながら、リモコン等の操作デバイスにより、無駄のない画面構成で、アプリケーションを選択し、ウィジェットとして表示し、操作可能なアプリケーション画面を表示するアプリケーション管理機能を有するコンテンツ表示装置を提供することができる。