特許第5860110号(P5860110)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5860110アクセスポイント、位置情報取得方法、コンピュータプログラム及び位置情報取得システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5860110
(24)【登録日】2015年12月25日
(45)【発行日】2016年2月16日
(54)【発明の名称】アクセスポイント、位置情報取得方法、コンピュータプログラム及び位置情報取得システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20160202BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20160202BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20160202BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20160202BHJP
   H04W 4/02 20090101ALI20160202BHJP
【FI】
   H04W64/00 160
   H04W88/08
   H04W84/12
   H04M3/42 U
   H04W4/02 110
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-177451(P2014-177451)
(22)【出願日】2014年9月1日
【審査請求日】2014年9月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】399041158
【氏名又は名称】西日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢倉 拓馬
(72)【発明者】
【氏名】羽田 忠弘
(72)【発明者】
【氏名】山崎 浩二
(72)【発明者】
【氏名】寶満 剛
(72)【発明者】
【氏名】明石 勝希
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−88440(JP,A)
【文献】 特表2008−501260(JP,A)
【文献】 国際公開第2005/112488(WO,A2)
【文献】 特開2014−142308(JP,A)
【文献】 特開2006−279632(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
H04M3/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置から発信されるビーコン信号を受信した端末との間で所定の手順を実行することにより前記端末を自装置のネットワークに収容するアクセスポイントであって、
前記ビーコン信号を受信した前記端末から前記端末が自装置への帰属を要求する帰属要求信号が受信された場合、前記手順を完了する前の段階において、自装置の位置情報を、前記端末の位置情報として、前記端末の位置情報を取得する位置情報取得装置に送信する制御部を備える、
アクセスポイント。
【請求項2】
自装置から発信されるビーコン信号を受信した端末との間で所定の手順を実行することにより前記端末を自装置のネットワークに収容するアクセスポイントが行う位置情報取得方法であって、
前記ビーコン信号を受信した前記端末から前記端末が自装置への帰属を要求する帰属要求信号が受信された場合、前記手順を完了する前の段階において、自装置の位置情報を、前記端末の位置情報として、前記端末の位置情報を取得する位置情報取得装置に送信する制御ステップを有する、
位置情報取得方法。
【請求項3】
自装置から発信されるビーコン信号を受信した端末との間で所定の手順を実行することにより前記端末を自装置のネットワークに収容するアクセスポイントが行う位置情報取得方法において、
前記ビーコン信号を受信した前記端末から前記端末が自装置への帰属を要求する帰属要求信号が受信された場合、前記手順を完了する前の段階において、自装置の位置情報を、前記端末の位置情報として、前記端末の位置情報を取得する位置情報取得装置に送信する制御ステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項4】
自装置から発信されるビーコン信号を受信した端末との間で所定の手順を実行することにより前記端末を自装置のネットワークに収容し、前記端末の位置情報を位置情報取得装置に送信するアクセスポイントと、前記端末の位置情報を取得する位置情報取得装置とを備える位置情報取得システムであって、
前記アクセスポイントは、前記ビーコン信号を受信した前記端末から前記端末が自装置への帰属を要求する帰属要求信号が受信された場合、前記手順を完了する前の段階において、自装置の位置情報を、前記端末の位置情報として前記位置情報取得装置に送信する制御部を備え、
前記位置情報取得装置は、前記アクセスポイントの位置情報を前記端末の位置情報として取得する位置情報取得部を備える、位置情報取得システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末の位置情報を取得する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話やスマートフォン等の携帯端末から取得した位置情報を用いて、様々なサービスを提供することが行われている。例えば、位置情報が示す位置周辺の観光地や店舗を紹介する広告の配信や、端末の所持者の見守りを行うサービスなどがある。
一方で、公衆無線LAN(Local Area Network)の普及が進んでいる。従来の携帯電話回線網により通信する端末に加えて、公衆無線LANにより通信を行う端末からも位置情報を取得することにより、より多くの利用者に上記サービスを提供することが可能となる。特許文献1には、端末の位置情報を、端末付近に位置する他の装置から取得する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−85154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
位置情報を取得する手段の1つにGPS(Global Positioning System)を用いる方法がある。しかしながらGPSでは、屋内に位置する端末の位置情報の精度が低いという問題があった。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、無線LANで通信する端末の位置情報をより精度良く取得することができる技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、端末を自装置のネットワークに収容し、前記端末の位置情報を位置情報取得装置に送信するアクセスポイントであって、自装置の位置情報を、前記端末の位置情報として前記位置情報取得装置に送信する制御部を備える。
【0007】
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記端末は自装置との間で行う所定の手順により自装置に帰属する端末であって、前記制御部は、前記手順を実行中であり、前記端末が自装置に帰属する前のタイミングにおいて、自装置の位置情報を前記端末の位置情報として前記位置情報取得装置に送信する。
【0008】
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記制御部は、前記手順における受信データから前記端末の識別情報を取得し、前記自装置の位置情報を前記端末の識別情報とともに送信する。
【0009】
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記制御部は、自装置の位置情報を、前記端末を認証する認証サーバによって認証された端末の位置情報として前記位置情報取得装置に送信する。
【0010】
本発明の一態様は、上記のアクセスポイントであって、前記制御部は、利用者の識別情報又は資格情報を含むユーザ情報を前記端末から取得し、前記ユーザ情報を前記認証サーバに送信し、自装置の位置情報を前記識別情報とともに前記位置情報取得装置に送信する。
【0011】
本発明の一態様は、端末を自装置のネットワークに収容し、前記端末の位置情報を位置情報取得装置に送信するアクセスポイントが行う位置情報取得方法であって、自装置の位置情報を、前記端末の位置情報として前記位置情報取得装置に送信する制御ステップを有する。
【0012】
本発明の一態様は、端末を自装置のネットワークに収容し、前記端末の位置情報を位置情報取得装置に送信するアクセスポイントが行う位置情報取得方法において、自装置の位置情報を、前記端末の位置情報として前記位置情報取得装置に送信する制御ステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
【0013】
本発明の一態様は、端末を自装置のネットワークに収容し、前記端末の位置情報を位置情報取得装置に送信するアクセスポイントと、前記端末の位置情報を取得する位置情報取得装置とを備える位置情報取得システムであって、前記アクセスポイントは、自装置の位置情報を、前記端末の位置情報として前記位置情報取得装置に送信する制御部を備え、前記位置情報取得装置は、前記端末の位置情報を取得する位置情報取得部を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明により、無線LANで通信する端末の位置情報をより精度良く取得することができる技術を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1実施形態の位置情報取得システム1のシステム構成を示すシステム構成図である。
図2】端末2がアクセスポイント3に帰属する処理の流れを示すシーケンス図である。
図3】端末2の機能構成を示す機能ブロック図である。
図4】プローブリクエストの具体例を示す図である。
図5】アクセスポイント3の機能構成を示す機能ブロック図である。
図6】位置情報テーブル331の具体例を示す図である。
図7】サーバ4の機能構成を示す機能ブロック図である。
図8】端末情報テーブル421の具体例を示す図である。
図9】ユーザ位置情報テーブル431の具体例を示す図である。
図10】第1実施形態の位置情報取得システム1における位置情報取得の流れを示すシーケンス図である。
図11】第1実施形態の位置情報取得システム1の利用例を示す図である。
図12】第2実施形態の位置情報取得システム1aのシステム構成を示すシステム構成図である。
図13】端末2aの機能構成を示す機能ブロック図である。
図14】ユーザ情報テーブル231の具体例を示す図である。
図15】アクセスポイント3aの機能構成を示す機能ブロック図である。
図16】サーバ4aの機能構成を示す機能ブロック図である。
図17】認証サーバ6の機能構成を示す機能ブロック図である。
図18】認証情報テーブル621の具体例を示す図である。
図19】第2実施形態の位置情報取得システム1aにおける位置情報取得の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の位置情報取得システム1のシステム構成を示すシステム構成図である。
位置情報取得システム1は、端末2、アクセスポイント3、サーバ4及びネットワーク5を備える。
端末2は、位置情報取得システム1が位置情報を取得する対象の無線通信端末である。端末2は、アクセスポイント3に無線LANで接続する。
アクセスポイント3は、端末2を自装置のネットワークに収容するアクセスポイントである。アクセスポイント3は、収容する端末2の通信を上位ネットワークに中継する。
サーバ4(位置情報取得装置)は、端末2の位置情報を管理するサーバである。サーバ4はネットワーク5を介してアクセスポイント3と通信する。
ネットワーク5は、アクセスポイント3とサーバ4との間のネットワークである。例えば、ネットワーク5は、LANやWAN(Wide Area Network)、インターネット、NGN(Next Generation Network)等のネットワークである。
【0017】
図2は、端末2がアクセスポイント3に帰属する処理の流れを示すシーケンス図である。
アクセスポイント3は、自装置の無線ネットワークの存在を通知するビーコン信号を自装置周辺の端末に対して定期的に送信している(ステップS101)。端末2は、ビーコン信号を受信すると、送信元のアクセスポイント3にプローブリクエストを送信する(ステップS102)。このプローブリクエストにより、端末2はアクセスポイント3に対し、アクセスポイント3のネットワークが自装置に設定されたESS−ID(Extended Service Set Identifier)が示すネットワークであるか否かを問い合わせる。アクセスポイント3は、プローブリクエストにより通知されたESS−IDが自装置のネットワークを示す場合、端末2にプローブレスポンスを送信する(ステップS103)。このとき、アクセスポイント3は、プローブリクエストにより通知されたESS−IDが自装置のネットワークを示すものでない場合、端末2にプローブレスポンスを送信しない。
【0018】
端末2は、プローブレスポンスを受信すると、アクセスポイント3との間で認証処理を行う(ステップS104)。アクセスポイント3によって自装置が認証されると、端末2はアソシエーションリクエストをアクセスポイント3に送信する(ステップS105)。アクセスポイント3は、アソシエーションリクエストを受信すると、IPアドレスの割り当て等を行って端末2を自装置のネットワークに収容する。アクセスポイント3は、端末2の収容を完了するとアソシエーションレスポンスを送信し(ステップS106)、無線帰属が完了したことを端末2に通知する。端末2は、アソシエーションレスポンスを受信した後、アクセスポイント3の上位ネットワークとの間の通信が可能となる。端末2は、上記のシーケンスに示される所定の手順を実行することによって、アクセスポイント3に収容される。
【0019】
図3は、端末2の機能構成を示す機能ブロック図である。
端末2は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、端末プログラムを実行する。端末2は、端末プログラムの実行によって通信部21及び制御部22を備える装置として機能する。なお、端末2の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。端末プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。端末プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0020】
通信部21は、無線LAN等の無線通信インターフェースを用いて構成される。通信部21は、アクセスポイント3との間で通信する。
制御部22は、端末2のアクセスポイント3への接続動作を制御する。具体的には、制御部22は、図2に示したシーケンスを実行する。制御部22は、プローブリクエストに自装置の識別情報を含めて送信する。本実施形態では、端末2の識別情報の一例として、制御部22は、通信部21のMAC(Media Access Control)アドレスをプローブリクエストに含める。
【0021】
図4は、プローブリクエストの具体例を示す図である。
図4は、『IEEE802.11(2012)8.3.3.9 Probe Request frame format Table 8-26−Probe Request frame body』にて規定されたプローブリクエストのフレームフォーマットを示す。図4において、項目はプローブリクエストを構成する各データの内容を表す。項目番号は、各項目の説明のために付与した番号である。プローブリクエストは、項目番号1〜15が示す各項目のデータで構成される。項目1〜14の各項目は、上記規定により標準化された内容が設定されるべき項目である。項目15は、各ベンダーが任意のデータを含めることが許された項目である。端末2の制御部22は、MACアドレスを項目15のデータに含めてプローブリクエストを送信する。
【0022】
図5は、アクセスポイント3の機能構成を示す機能ブロック図である。
アクセスポイント3は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、アクセスポイントプログラムを実行する。アクセスポイント3は、アクセスポイントプログラムの実行によって第1通信部31、第2通信部32、位置情報記憶部33及び制御部34を備える装置として機能する。なお、アクセスポイント3の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。アクセスポイントプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。アクセスポイントプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0023】
第1通信部31は、無線LAN等の無線通信インターフェースを用いて構成される。第1通信部31は、端末2との間で通信する。
第2通信部32は、LAN等の通信インターフェースを用いて構成される。第2通信部32は、上位ネットワークとの間で通信する。図1の例では、サーバ4及びネットワーク5が上位ネットワークに当たり、これらに接続される装置やネットワークも上位ネットワークに含まれる。
位置情報記憶部33は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。位置情報記憶部33は、位置情報テーブル331を記憶する。位置情報テーブル331は、自装置の位置情報を保持するテーブルである。
【0024】
図6は、位置情報テーブル331の具体例を示す図である。
位置情報テーブル331は、1つの位置情報レコードを有する。位置情報レコードは、APID及び位置情報の値を有する。APIDは、アクセスポイント3の識別情報である。例えば、APIDは、MACアドレスで表されてもよい。位置情報は、アクセスポイント3の位置を示す情報である。例えば、位置情報は緯度及び経度によって表されてもよい。位置情報レコードは、予め管理者によって位置情報テーブル331に登録される。
【0025】
図5の説明に戻る。
制御部34は、端末2の自装置への収容を制御する。また、制御部34は、自装置の位置情報を端末2の識別情報とともにサーバ4に送信する。具体的には、制御部34は、端末2のプローブリクエスト(受信データ)から端末2のMACアドレスを取得する。制御部34は、端末2のMACアドレスを識別情報として、自装置の位置情報とともにサーバ4に送信する。
【0026】
図7は、サーバ4の機能構成を示す機能ブロック図である。
サーバ4は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、サーバプログラムを実行する。サーバ4は、サーバプログラムの実行によって通信部41、端末情報記憶部42、ユーザ位置情報記憶部43及び位置情報取得部44を備える装置として機能する。なお、サーバ4の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。サーバプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。サーバプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0027】
通信部41は、LAN等の通信インターフェースを用いて構成される。通信部41は、アクセスポイント3との間で通信する。
端末情報記憶部42は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。端末情報記憶部42は、端末情報テーブル421を記憶する。端末情報テーブル421は、端末2と端末2のユーザとの対応を保持するテーブルである。
ユーザ位置情報記憶部43は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。ユーザ位置情報記憶部43は、ユーザ位置情報テーブル431を記憶する。ユーザ位置情報テーブル431は、端末2の位置情報を時刻とともに保持するテーブルである。
【0028】
図8は、端末情報テーブル421の具体例を示す図である。
端末情報テーブル421は、端末IDごとに端末情報レコードを有する。端末情報レコードは、端末ID及びユーザIDの各値を有する。端末IDは、端末2の識別情報である。ユーザIDは、端末2のユーザの識別情報である。端末情報レコードは、予め管理者によって端末情報テーブル421に登録される。
【0029】
図9は、ユーザ位置情報テーブル431の具体例を示す図である。
ユーザ位置情報テーブル431は、ユーザIDごとにユーザ位置情報レコードを有する。ユーザ位置情報レコードは、ユーザID、時刻情報及び端末位置情報の各値を有する。ユーザIDは、端末2のユーザの識別情報である。時刻情報は、端末2の位置情報が取得された時刻を表す。端末位置情報は、時刻情報が示す時刻における端末2の位置を示す情報である。ユーザ位置情報レコードは、位置情報取得部44によってユーザ位置情報テーブル431に登録される。ユーザ位置情報テーブル431は、端末2のユーザごとに保持される。図9の例は、ユーザ位置情報テーブル431が“ユーザA”に関して登録されたテーブルであることを表している。
【0030】
図7の説明に戻る。
位置情報取得部44は、アクセスポイント3から端末2の位置情報を取得する。位置情報取得部44は、取得した端末2の位置情報を時刻情報とともにユーザ位置情報テーブル431に登録する。
【0031】
図10は、第1実施形態の位置情報取得システム1における位置情報取得の流れを示すシーケンス図である。
なお、図10において図2と同様の処理には、図2と同様の符号を付すことによって説明を省略する。また、図10の処理の開始時点において端末2はアクセスポイント3に帰属していない。
まず、アクセスポイント3の制御部34は、図2のステップS101と同様に自装置周辺の端末にビーコン信号(図中のBeacon信号)を定期的に送信している(ステップS101−1〜S101−4)。そして、端末2は、アクセスポイント3の無線通信範囲に移動し、ビーコン信号を受信する(ステップS101−4)。端末2の制御部22は、ビーコン信号を受信すると、プローブリクエストに自装置のMACアドレスを含めてアクセスポイント3に送信する(ステップS201)。
【0032】
アクセスポイント3はプローブリクエストを受信する。アクセスポイント3の制御部34は、受信したプローブリクエストから送信元の端末2のMACアドレスを取得する(ステップS202)。制御部34は、位置情報テーブル331を参照し、自装置のAPID及び位置情報の値を取得する(ステップS203)。制御部34は、自装置の時刻を示す時刻情報を取得する(ステップS204)。制御部34は、端末2のMACアドレス、自装置のAPID及び時刻情報とともに、位置情報をサーバ4に送信する(ステップS205)。制御部34は、位置情報をサーバ4に送信すると、ステップS103〜S106の処理を行って、端末2を自装置に収容する。
【0033】
一方、ステップS205において位置情報を受信したサーバ4において、位置情報取得部44が位置情報の登録を行う(ステップS206)。具体的には、位置情報取得部44は、端末情報テーブル421を参照し、位置情報とともに受信した端末2のMACアドレスを端末IDの値に持つ端末情報レコードを選択する。位置情報取得部44は、選択した端末情報レコードからユーザIDの値を取得する。位置情報取得部44は、取得した位置情報を端末位置情報として、ユーザID、時刻情報及び端末位置情報の値を有するユーザ位置情報レコードを生成する。位置情報取得部44は、生成したユーザ位置情報レコードを、ユーザIDが示すユーザのユーザ位置情報テーブル431に登録する。
【0034】
このように構成された第1実施形態の位置情報取得システム1では、アクセスポイント3は、自装置の位置情報を端末2の位置情報としてサーバ4に送信する。アクセスポイント3の位置情報が端末2の位置情報として送信されることによって、GPS等による位置情報の取得精度が低い場所に位置する端末2についても位置情報を取得することが可能となる。また、複数のアクセスポイント3が、GPS等によって取得される位置情報の誤差より小さい間隔で配置されることによって、実施形態の位置情報システム1は、より精度よく端末の位置情報を取得することが可能となる。そして、将来、公衆無線LANの更なる普及により、単位面積当たりのアクセスポイントの密度が高まるほど、本実施形態の位置情報取得システム1は、より精度よく端末の位置情報を取得することが可能となる。
【0035】
また、アクセスポイント3は、自装置への帰属を要求する端末2の位置情報として、自装置の位置情報をサーバ4に送信する。これによって、GPSを備えない端末2の位置情報を取得することが可能となる。
【0036】
図11は、第1実施形態の位置情報取得システム1の利用例を示す図である。
図11において符号3−1〜3−5は複数のアクセスポイント3を表す。符号7−1は、アクセスポイント3−1の通信範囲である。符号7−2は、アクセスポイント3−2の通信範囲である。同様に、符号7−3〜7−5は、それぞれアクセスポイント3−3〜3−5の通信範囲である。符号2−1−1〜2−1−3は、通信範囲7−1の範囲内に位置する端末2である。符号2−2−1及び2−2−2は、通信範囲7−2の範囲内に位置する端末2である。同様に、符号2−3、2−4及び2−5は、それぞれ通信範囲7−3、7−4及び7−5の範囲内に位置する端末2である。
【0037】
図11では、端末2−1−1〜2−1−3は符号8の建屋内に位置する。この場合、端末2−1−1〜2−1−3は、同じ建屋8内に設置されたアクセスポイント3−1にプローブリクエストを送信する。アクセスポイント3−1は、プローブリクエストを送信した端末2−1−1〜2−1−3の位置情報として、自装置の位置情報をサーバ4に送信する。このように、本実施形態の位置情報取得システム1では、屋内に位置する端末2の位置情報をより確実に取得することができる。
【0038】
また、GPSを用いて位置情報を取得する場合、端末2にはGPSを使用するためのアプリケーションがインストールされるのが一般的である。しかしながら、本実施形態では、端末2は自装置の位置情報を取得する必要がなく、GPS用のアプリケーションを必要としない。さらに端末2は、GPS機能を備えている必要もない。すなわち、実施形態の位置情報取得システム1では、アクセスポイント3に無線帰属する端末であれば、どのような端末に対しても位置情報の取得を行うことができる。
【0039】
端末2−1−1〜2−1−3に対して端末2−2−1、2−2−2及び2−3〜2−5は、屋外に位置する。端末2−2−1及び2−2−2は、アクセスポイント3−2にプローブリクエストを送信する。アクセスポイント3−2は、プローブリクエストを送信した端末2−2−1及び2−2−2の位置情報として、自装置の位置情報をサーバ4に送信する。同様に、端末2−3〜2−5は、アクセスポイント3−3〜3−5にプローブリクエストを送信する。アクセスポイント3−3〜3−5は、プローブリクエストを送信した端末2−3〜2−5の位置情報として、自装置の位置情報をサーバ4に送信する。
【0040】
このように、本実施形態ではアクセスポイント3は、端末2からプローブリクエストを受信したタイミングで位置情報を送信する。そのため、位置情報の取得に要する時間が短縮され、通信範囲における滞在時間が短い場合であっても端末2の位置情報を取得できる可能性が高くなる。例えば、図11の端末2−3〜2−5のように、通信範囲7−3〜7−5の異なる通信範囲を移動するような端末の位置情報をより精度良く取得することが可能となる。
【0041】
(第2実施形態)
図12は、第2実施形態の位置情報取得システム1aのシステム構成を示すシステム構成図である。
位置情報取得システム1aは、端末2に代えて端末2aを備える点、アクセスポイント3に代えてアクセスポイント3aを備える点、サーバ4に代えてサーバ4aを備える点、認証サーバ6をさらに備える点で第1の実施形態の位置情報取得システム1と異なる。認証サーバ6は、端末2aの認証を行うサーバである。認証サーバ6は、ネットワーク5を介して、アクセスポイント3a及びサーバ4aと通信する。認証サーバ6による端末2aの認証はどのような目的に用いられるものであってもよい。例えば、認証サーバ6は、所定のWebサイトにアクセスする端末を認証するサーバであってもよいし、公衆無線LANサービスを利用する端末を認証するサーバであってもよい。本実施形態では、認証サーバ6は、公衆無線LANサービス(以下、「サービス」という。)を利用する端末を認証するサーバであると仮定して説明する。この場合、アクセスポイント3aは、新たに収容した端末2aに対して、サービスの利用を認証するためにユーザ情報を要求する。
【0042】
図13は、端末2aの機能構成を示す機能ブロック図である。
端末2aは、制御部22に代えて制御部22aを備える点、ユーザ認証情報記憶部23をさらに備える点で第1実施形態の端末2と異なる。
制御部22aは、制御部22と同様に端末2aのアクセスポイント3aへの接続動作を制御する。さらに制御部22aは、ユーザ情報記憶部23からユーザ情報を取得する。制御部22aは、アクセスポイント3aの要求に応じてユーザ情報を送信する。
ユーザ情報記憶部23は、ユーザ情報テーブル231を記憶する。ユーザ情報テーブル231はユーザ情報を保持するテーブルである。
【0043】
図14は、ユーザ情報テーブル231の具体例を示す図である。
ユーザ情報テーブル231は、1つのユーザ情報レコードを有する。ユーザ情報レコードはユーザID及び資格情報の値を有する。ユーザIDは、サービスにおいて割り当てられた利用者の識別情報である。資格情報は、利用者がサービスを利用する際の認証において、ユーザIDとともに認証に用いられる情報である。具体的には、資格情報はユーザIDに対応づけられたパスワードである。端末2aは、このユーザID及び資格情報をユーザ情報としてアクセスポイント3aに送信する。ユーザ情報レコードは、利用者によって予めユーザ情報テーブル231に登録される。
【0044】
図15は、アクセスポイント3aの機能構成を示す機能ブロック図である。
アクセスポイント3aは、制御部34に代えて制御部34aを備える点で第1実施形態のアクセスポイント3と異なる。
制御部34aは、制御部34と同様に端末2aの自装置への収容を制御する。制御部34aは、新たな端末2aを収容すると、収容した端末2aに対してユーザ情報の送信を要求する。制御部34aは、端末2aから取得したユーザ情報を認証サーバ6に送信し、利用者の認証を依頼する。制御部34aは、利用者が認証されると位置情報記憶部33から位置情報を取得する。制御部34aは、取得した自装置の位置情報を端末2aの位置情報として、端末2aのユーザ情報とともにサーバ4に送信する。
【0045】
図16は、サーバ4aの機能構成を示す機能ブロック図である。
サーバ4aは、端末情報記憶部42を備えない点、位置情報取得部44に代えて位置情報取得部44aを備える点で第1実施形態のサーバ4と異なる。
位置情報取得部44aは、アクセスポイント3aから端末2aの位置情報を取得する。位置情報取得部44aは、取得した端末2aの位置情報を時刻情報とともにユーザ位置情報テーブル431に登録する。
【0046】
図17は、認証サーバ6の機能構成を示す機能ブロック図である。
認証サーバ6は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、認証サーバプログラムを実行する。認証サーバ6は、認証サーバプログラムの実行によって、通信部61、認証情報記憶部62及び認証部63を備える装置として機能する。
なお、認証サーバ6の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されてもよい。認証サーバプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。認証サーバプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0047】
通信部61は、LAN等の通信インターフェースを用いて構成される。通信部61は、アクセスポイント3aと通信する。
認証情報記憶部62は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。認証情報記憶部62は、認証情報テーブル621を記憶する。認証情報テーブル621は、サービスの利用者の認証情報を保持するテーブルである。認証情報は、サービスの利用者を認証するために必要な情報である。
【0048】
図18は、認証情報テーブル621の具体例を示す図である。
認証情報テーブル621は、ユーザIDごとに認証情報レコードを有する。認証情報レコードは、ユーザID及び資格情報の各値を有する。ユーザIDは、サービスにおける利用者の識別情報である。資格情報は、利用者の認証においてユーザIDとともに用いられる情報である。認証情報レコードは、認証サーバ6の管理者によって予め認証情報テーブル621に登録される。本実施形態では、認証サーバ6の管理者は、公衆無線LANサービスを提供する事業者である。
【0049】
図19は、第2実施形態の位置情報取得システム1aにおける位置情報取得の流れを示すシーケンス図である。
なお、図19において図10と同様の処理には、図10と同様の符号を付すことによって説明を省略する。また、図10と同様に図19の処理の開始時点において端末2aはアクセスポイント3aに帰属していない。
端末2aはビーコン信号を受信する(ステップS101−4)と、アクセスポイント3aとの間で図2と同様の処理を行って、アクセスポイント3aに帰属する(ステップS102〜S106)。アクセスポイント3aの制御部34aは、端末2aを自装置に収容すると、端末2aに対してユーザ情報の送信を要求する(ステップS201)。端末2aの制御部22aは、ユーザ情報の送信要求を受けると、ユーザ情報記憶部23を参照しユーザ情報を取得する。制御部22aは、取得したユーザ情報をアクセスポイント3aに送信する(ステップS202)。
【0050】
アクセスポイント3aの制御部34aは、端末2aからユーザ情報を取得すると、認証サーバ6に利用者の認証を要求する(ステップS203)。制御部34aは、認証要求を行うと、端末2aから取得したユーザ情報を認証サーバ6に送信する(ステップS204)。認証サーバ6の認証部63は、ユーザ情報を取得すると、利用者の認証処理を行う(ステップS205)。具体的には、認証部63は、ユーザ情報からユーザID及び資格情報を取得する。認証部63は、認証情報テーブル621を参照し、取得したユーザIDの値を持つ認証情報レコードを選択する。認証部63は、選択した認証情報レコードから資格情報の値を取得する。認証部63は、ユーザ情報から取得した資格情報と認証情報レコードから取得した資格情報とが同じであればユーザIDが示す利用者を認証する。
【0051】
認証部63は、利用者の認証結果をアクセスポイント3aに送信する(ステップS206)。アクセスポイント3aの制御部34aは、認証サーバ6から認証結果を取得する。制御部34aは、取得した認証結果を端末2aに送信する(ステップS207)。制御部34aは、認証結果を端末2aに送信すると、位置情報テーブル33を参照し、自装置の位置情報を取得する(ステップS208)。制御部34aは、時刻情報を取得する(ステップS209)。制御部34aは、ユーザ情報、位置情報及び時刻情報をサーバ4aに送信する(ステップS210)。サーバ4aの位置情報取得部44aは、ユーザ情報、位置情報及び時刻情報を取得する。位置情報取得部44aは、ユーザ情報からユーザIDを取得する。位置情報取得部44aは、取得した位置情報を端末位置情報として、ユーザID、時刻情報及び端末位置情報の値を有するユーザ位置情報レコードを生成する。位置情報取得部44aは、生成したユーザ位置情報レコードを、ユーザIDが示すユーザのユーザ位置情報テーブル431に登録する(ステップS211)。
【0052】
このように構成された第2実施形態の位置情報取得システム1aでは、サーバ4aが位置情報とともに登録するユーザIDを認証サーバ6から取得する。そのため、サーバ4aはユーザIDと端末IDとの対応を記憶する必要がない。認証サーバ6は、端末2aのユーザIDを記憶又は取得するサーバであれば、その用途や処理内容は限定されない。そのため、認証サーバ6に既存のサーバやシステムを用いることによって、より容易に位置情報取得システムを構成することが可能となる。さらに、認証サーバ6に、利用者の認証を行うサーバやシステムを用いることによって、位置情報取得システム1aは、より容易に位置情報を活用したサービスを提供することができる。
【0053】
上述した実施形態における位置情報取得システム1及び1a、端末2及び2aをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0054】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0055】
1、1a…位置情報取得システム, 2、2−1−1〜2−1−3、2−2−1、2−2−2、2−3〜2−5、2a…端末, 21…通信部, 22、22a…制御部, 23…ユーザ情報記憶部, 231…ユーザ情報テーブル, 3、3−1〜3−5、3a…アクセスポイント, 31…第1通信部, 32…第2通信部, 33…位置情報記憶部, 331…位置情報テーブル, 34、34a…制御部, 4、4a…サーバ, 41…通信部, 42…端末情報記憶部, 421…端末情報テーブル, 43…ユーザ位置情報記憶部, 431…ユーザ位置情報テーブル, 44…位置情報取得部, 5…ネットワーク, 6…認証サーバ, 61…通信部, 62…認証情報記憶部, 621…認証情報テーブル, 63…認証部, 7−1〜7−5…通信範囲, 8…建屋
【要約】      (修正有)
【課題】無線LANで通信する端末の位置情報をより精度良く取得するアクセスポイント、位置情報取得方法、プログラム及びシステムを提供する。
【解決手段】端末を自装置のネットワークに収容し、端末の位置情報を位置情報取得装置に送信するアクセスポイント3であって、自装置の位置情報を、端末の位置情報として位置情報取得装置に送信する制御部34を備える。端末は自装置との間で行う所定の手順により自装置に帰属する端末であって、制御部は、手順を実行中であり、端末が自装置に帰属する前のタイミングにおいて、自装置の位置情報を端末の位置情報として位置情報取得装置に送信する。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19