特許第5860111号(P5860111)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5860111-紙一枚でも立てられる弓形本立て 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5860111
(24)【登録日】2015年12月25日
(45)【発行日】2016年2月16日
(54)【発明の名称】紙一枚でも立てられる弓形本立て
(51)【国際特許分類】
   A47B 65/00 20060101AFI20160202BHJP
【FI】
   A47B65/00 603D
   A47B65/00 604B
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-190506(P2014-190506)
(22)【出願日】2014年9月1日
【審査請求日】2015年10月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513185663
【氏名又は名称】風間 三和子
(72)【発明者】
【氏名】風間 三和子
(72)【発明者】
【氏名】風間 英男
【審査官】 蔵野 いづみ
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第2104864(US,A)
【文献】 特公昭33−4460(JP,B1)
【文献】 特開2000−325162(JP,A)
【文献】 特開2003−189949(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 65/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦長の樹脂製や金属製の薄板2枚からなり、一方を弓板、他方を抑え板とし、弓板の方が少し長く形成され、その弓板と抑え板を中央部でジョイントを挟んで貼りあわせ、夫々の薄板の両端にゴムか樹脂製のスベリ止めを装着し、弓板の一端には湾曲させる時掴むためのツマミ片を設け、抑え板の外側中央付近に磁石を設けたことを特徴とする、紙一枚ででも立てられる弓形本立て。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書籍やファイル等のすべりや、たわみによる形くずれができない本立てに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ソフトカバーの書籍やファイルはキャビネット書棚にキチンと立てかけることができず、本立てを使っても形くずれを起こし、整然と収納することが難しかった。
これまでにも形くずれせず収納できる本立てがいくつか提案されてきた。
たとえば保持板を本の頁の間に挿し込み、形くずれがしないように、本を立てかけ支えあうようにした立本立ての提案がされた(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2000−157352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
参照文献1に示される先行技術は、複雑な構造と、本の頁の間に板を挟み込むため。本を傷める恐れがある。
簡単な構造とシンプルなデザインによる、書籍類の滑りや形くずれがなく、しかも紙一枚でも立てられる本立てはこれまで提案されたことはなかった。
本発明は以上の問題点を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
縦長の樹脂製や金属製の薄板2枚からなり、一方を弓板、他方を抑え板とし、弓板の方が少し長い。
この弓板と抑え板を中央部でジョイントを挟んで貼り合わせ、夫々の薄板の両端にゴムか樹脂製のスベリ止めを装着し、弓板の一端には、湾曲させる時掴むためのツマミ片を設ける。抑え板の外側中央付近に磁石を設ける。
以上を特徴とする、紙一枚でも立てられる弓形本立てである。
【発明の効果】
【0006】
カタログやファイルをキャビネット書棚等に立てかけても崩れて見苦しく、取り出したカタログ等も形くずれしたままの状態になってしまうが、本発明は、たとえ紙一枚でも、キチンと真っ直ぐに書棚に立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】 本発明の側面図
図2】 本発明の斜視図
図3】 本発明を書棚に取り付けている状態を示すイメージ図
図4】 本発明を事務机の引き出しにに取り付けている状態を示すイメージ図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
巾数センチ・長さ30数センチの縦長の樹脂製や金属製の薄板2枚からなり、一方を弓板(1)、他方を抑え板(2)とし、弓板(1)が少し長く形成される。
その薄板2枚を中央部で、ジョイント(3)を挟んで貼りあわせ、弓板(1)と抑え板(2)とする。
その薄板2枚を中央部で、ジョイント(3)を挟んで貼りあわせ、弓板(1)と抑え板(2)の両端にゴムか樹脂製のスベリ止め(4)装着し、弓板(1)の上部には湾曲させる時掴むためのツマミ片(5)を設け、抑え板(2)の外側中央付近に磁石(11)を設ける。
本発明は以上のような構成であり、これを実際に使用する時は、弓板(1)を半月状に湾曲させ、上下をキャビネット書棚の書棚天井部(6)と書棚底部(7)に突っ張らせると弓を引き絞った状態になり、湾曲のシナリによる張力で湾曲して膨らむ頂点がジョイント(3)を通して書籍(8)を抑え、抑え板(2)が書籍(8)を固定させて書籍(8)や紙一枚でもキチンと立たせ並べておくことができる。
書籍(8)が増えても減っても、収納量の増減に合わせて、弓形本立てを適時移動して対応できる。
キャビネット書棚に使用する他に、事務所机引き出し(9)にも使用する場合は、事務机引き出しの両サイド(10)に突っ張らせ、弓形本立てを横にして利用する。
また、抑え板(2)の中央付近に磁石(11)を装着してあるので、非使用時は書棚に非磁性材質の書棚ならば、小被磁着体材を設けておいて張り付けて収納しておけ、次に使う時にも即使用することができる。
【符号の説明】
【0009】
1 弓板、2 抑え板、3 ジョイント、4 スベリ止め、5 ツマミ片、6 書棚天井部、7 書棚底部、8 書籍、9 事務机引き出し、10 事務机引き出しの両サイド、11 磁石
【要約】
【課題】通常本立てや書類棚・キャビネットにおいては、並べ立ててある本や書類がびっしり詰め立てておかない限り、崩れたり倒れたり、雑然となりやすい。
簡単な構造とシンプルなデザインによる、書籍類のスベリズレや形くずれがなく、しかも紙一枚でもしっかり立て並べおくことができる本立てを提供する。
【解決手段】縦長の樹脂製や金属製の薄板2枚からなり、一方を弓板、他方を抑え板とし、弓板の方が少し長く形成され、その弓板と抑え板を中央部でジョイントを挟んで貼りあわせ、夫々の両端にゴムか樹脂製のスベリ止めを装着し、弓板の一端には、湾曲させる時掴むためのツマミ片を設けたことを特徴とする、紙一枚でも立てられる弓形本立て。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4