(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5860291
(24)【登録日】2015年12月25日
(45)【発行日】2016年2月16日
(54)【発明の名称】コイルユニットの設置構造
(51)【国際特許分類】
B60M 7/00 20060101AFI20160202BHJP
H02J 50/00 20160101ALI20160202BHJP
H01F 38/14 20060101ALI20160202BHJP
【FI】
B60M7/00 X
H02J17/00 B
H01F38/14
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-9014(P2012-9014)
(22)【出願日】2012年1月19日
(65)【公開番号】特開2013-147142(P2013-147142A)
(43)【公開日】2013年8月1日
【審査請求日】2014年12月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100070002
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100110733
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥野 正司
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(72)【発明者】
【氏名】前島 芳充
(72)【発明者】
【氏名】▲柳▼田 曜
(72)【発明者】
【氏名】中原 貴弘
【審査官】
相羽 昌孝
(56)【参考文献】
【文献】
カナダ国特許出願公開第02767279(CA,A1)
【文献】
特開2003−034972(JP,A)
【文献】
特開2008−144542(JP,A)
【文献】
特開2011−223657(JP,A)
【文献】
特開2012−005245(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3010821(JP,U)
【文献】
特開昭56−119975(JP,A)
【文献】
特開2010−284011(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/006884(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60M 1/00− 7/00
B60L 1/00− 3/12
B60L 7/00−13/00
B60L15/00−15/42
B60L 5/00− 5/42
H02J17/00
H01F38/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイル及びコイルを収容するケースを備えたコイルユニットを設置するコイルユニットの設置構造であって、
前記ケースが、水平面に対して傾斜した第1傾斜面に沿って設けられ、
前記ケースの外周壁には、当該ケース内に空気を導入する吸気口及び当該ケース外に空気を排気する排気口が設けられ、
前記排気口が、前記第1傾斜面の傾斜方向上側に位置して設けられている
ことを特徴とするコイルユニットの設置構造。
【請求項2】
前記コイルユニットが、駐車スペースに設置されている
ことを特徴とする請求項1に記載のコイルユニットの設置構造。
【請求項3】
前記第1傾斜面が、駐車面であり、
前記ケースが、前記駐車面に設けた凹状の埋設穴に埋設されている
ことを特徴とする請求項2に記載のコイルユニットの設置構造。
【請求項4】
前記埋設穴を形成する底面が、水平面に対して傾斜した第2傾斜面に設けられ、
前記第2傾斜面の傾斜方向下側に排水口が設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載のコイルユニットの設置構造。
【請求項5】
前記排気口に防塵フィルタが設けられている
ことを特徴とする請求項1〜4何れか1項に記載のコイルユニットの設置構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルユニットの設置構造に係り、特に、コイル及びコイルを収容するケースを備えたコイルユニットを設置する設置構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ケーブル等の機械的接触なしで、例えば電気自動車の電池に電力を供給する非接触給電装置が、開発、実用化されている。この非接触給電装置は、車両に搭載された受電側コイルと、車両が駐車する駐車スペースに設置された給電側コイルと、から構成されている。このような非接触給電装置によれば、駐車スペース上に車両が駐車され、受電側コイルと給電側コイルとが軸方向に互いに間隔を空けて対向した状態で、給電側コイルに交流電力を供給すると、当該交流電力が電磁誘導や磁界の共鳴により非接触で受電側コイルに受電される。
【0003】
上述した非接触給電装置においては、上記コイルで熱が発生するため、これを冷却する必要がある。このようにコイルを冷却する冷却装置としては、例えば
図6に示されたものが提案されている(特許文献1)。同図に示すように、冷却装置100は、円筒型のボビン101と、ボビン101の外周壁に巻回されるコイル102と、ボビン101内に設けられた送風ファン103と、を備えている。この冷却装置100によれば、送風ファン103を回すと矢印104に示すようにボビン101の軸方向の開口から空気がボビン101内に導入された後、ボビン101の外周壁に設けた空気排気孔105からボビン101外に排気される。
【0004】
上述したコイル102は、一般にはケース106に収容されている。このため、上述した構成であるとボビン101の軸方向の開口から空気を導入するため、ケース106の蓋(又は底面)に吸気口107を設ける必要がある。しかしながら、ケース106の蓋に吸気口107を設けると、受電側コイルと給電側コイルとの距離をその分開ける必要があり、給電効率が落ちる恐れがあった。また、防塵防水性が良くない、という問題もあった。そこで、吸気口107にダクトホースを接続して、ケース106内に水や塵が浸入しない構成とすることも考えられるが、冷却装置100の厚み方向が大きくなってしまう。
【0005】
この問題を解決するために、例えば
図7(A)に示すように、ケース106のコイル102の巻回方向に沿った外周壁に吸気口107及び排気口108を設けることが考えられる。この非接触給電装置では、ケース106内への空気の導入及び排出を効率よく行うため、また、防水防塵性の向上を図るため、
図7(B)に示すように、吸気口107及び排気口108の双方をそれぞれダクトホース109を介してファンボックス110に接続している。これにより、ファンボックス110に内蔵されたファンが回ると、冷却風がダクトホース109を通って吸気口107から送り込まれ、排気口108から排出された暖められた空気が、ファンボックス110に戻される。この場合、吸気用と排気用との2本のダクトホース109を埋設する必要があり、施工範囲が広く大がかりになってしまい、高コストなものとなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−284011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、設置工事の容易化を図ったコイルユニットの設置構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、コイル及びコイルを収容するケースを備えたコイルユニットを設置するコイルユニットの設置構造であって、前記ケースが、水平面に対して傾斜した第1傾斜面に沿って設けられ、前記ケースの外周壁には、当該ケース内に空気を導入する吸気口及び当該ケース外に空気を排気する排気口が設けられ、前記排気口が、前記第1傾斜面の傾斜方向上側に位置して設けられていることを特徴とするコイルユニットの設置構造に存する。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記コイルユニットが、駐車スペースに設置されていることを特徴とする請求項1に記載のコイルユニットの設置構造に存する。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記第1傾斜面が、駐車面であり、前記ケースが、前記駐車面に設けた凹状の埋設穴に埋設されていることを特徴とする請求項2に記載のコイルユニットの設置構造に存する。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記埋設穴を形成する底面が、水平面に対して傾斜した第2傾斜面に設けられ、前記第2傾斜面の傾斜方向下側に排水口が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のコイルユニットの設置構造に存する。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記排気口に防塵フィルタが設けられていることを特徴とする請求項1〜4何れか1項に記載のコイルユニットの設置構造に存する。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、排気口が、第1傾斜面の傾斜方向上側に位置して設けられているので、排気口とファンボックスとをダクトホースで接続しなくてもコイルを冷却して過熱された空気が上方に向かって円滑に排気口から排気される。また、ケースの上側にたまった水は斜面方向下側に流れるため、防水性も図ることができる。これにより、排気口からのダクトホースを省略でき、省スペース化並びに設置工事の容易化が図れる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、コイルユニットが駐車スペースに設置されているので、駐車スペースへの設置工事を容易にできる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、ケースが駐車面に設けた凹状の埋設穴に埋設されているので、排気口を第1傾斜面の傾斜方向上側に位置して設けることにより、排気口を埋設穴に溜まった水から遠く離すことができるので、排気口から水が浸入してくることがなく、防水性の向上を図ることができる。また、排気口から排出された空気が埋設穴の開口から上方に向かって排出されるので、さらに効率よくケース内の空気を排気することができる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、埋設穴を形成する底面が、水平面に対して傾斜した第2傾斜面に設けられ、第2傾斜面の傾斜方向下側に排水口が設けられているので、埋設穴に溜まった水を効率よく排水することができる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、
排気口に防塵フィルタが設けられているので、ケースへの送風停止時でも防塵性能は確保でき、送風時には防塵フィルタに付着した埃をケース外に飛ばせるため、防塵性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明のコイルユニットの設置構造の一実施形態を示す断面図である。
【
図2】
図1に示すコイルユニットを組み込んだ非接触給電装置の一実施形態を示す説明図である。
【
図4】
図2に示す給電側コイルユニットの施工例を示す説明図である。
【
図6】従来のコイルの冷却装置の一例を示す断面図である。
【
図7】従来のコイルの冷却装置の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明のコイルユニットの設置構造について
図1〜
図5を参照して説明する。
図1に示すコイルユニットの設置構造は、図
2に示す非接触給電装置1を構成する給電側コイルユニット4を駐車スペースに設置するための設置構造である。まず、コイルユニットの設置構造を説明する前に、この非接触給電装置1について説明する。
図2に示すように、非接触給電装置1は、車両2の駐車スペースの駐車面3に設置された給電側コイルユニット4と、車両2に搭載された受電側コイルユニット5と、を備えている。
【0020】
給電側コイルユニット4は、交流電源が供給されるコイル6と、コイル6に電磁結合された共鳴コイル7と、これらコイル6及び共鳴コイル7を収容するケース8と、を備えている。上記受電側コイルユニット5は、共鳴コイル7と電磁共鳴する共鳴コイル9と、共鳴コイル9と電磁結合されたコイル10と、これら共鳴コイル9及びコイル10を収容する図示しないケースと、を備えている。上記コイル6及び10は、帯状の金属板をループ状に曲げて設けられている。上記共鳴コイル7及び9は、帯状の金属板を螺旋状に曲げて設けられている。
【0021】
上述した非接触給電装置1によれば、図
2に示すように、車両2が駐車スペース3上に停車し、共鳴コイル7、9が対向したときに、共鳴コイル7、9同士が電磁共鳴して給電側コイルユニット4から受電側コイルユニット5に非接触で電力を供給できる。
【0022】
詳しく説明すると、上記コイル6に交流電力が供給されると、その電力が電磁誘導により共鳴コイル7に送られる。共鳴コイル7に電力が送られると、その電力が磁界の共鳴によって共鳴コイル9にワイヤレスで送られる。さらに、共鳴コイル9に電力が送られると、その電力が電磁誘導によってコイル10に送られて、このコイル10に接続された負荷に供給される。
【0023】
次に、上述した給電側コイルユニット4を構成するケース8の詳細について説明する。上記ケース8は、
図5に示すように、上述したコイル6、共鳴コイル7及びこれらコイル6、7を支持する支持部材(図示せず)を収容する有底円筒状の本体部8aと、本体部8aの開口を覆う蓋部8bと、本体部8a及び蓋部8b間に設けられたリング状のゴムスポンジ8cと、を備えている。
【0024】
本体部8aは、金属などの導電性材料で構成されていて、円板状の底壁8a−1と、底壁8a−1の周縁から立設する外周壁8a−2と、外周壁8a−2の端部から内側に突出するフランジ壁8a−3と、を備えている。上記底壁8a−1は、コイル6及び共鳴コイル7の軸方向と直交し、上記外周壁8a−2は、コイル6及び共鳴コイル7の巻回方向に沿って立設している。上記外周壁8a−2には、図
3に示すように、ケース8内に空気を導入する吸気口8a−4と、当該ケース8外に空気を排気する排気口8a−5と、が設けられている。上記吸気口8a−4及び排気口8a−5は、外周壁8a−2の互いに対向する位置に設けられている。上記吸気口8a−4は、
図4に示すように、ダクトホース12を介してファンボックス13に接続されている。なお、
図1においては、上記ダクトホース12は省略されている。上記排気口8a−5は、ファンボックス13に接続されていない。また、この排気口8a−5には、防塵フィルタ11が設けられている。
【0025】
上記蓋部8bは、
図5に示すように、本体部8aの開口を覆う円板状の上壁8b−1と、上壁8b−1の周縁から本体部8aに向かって立設する立壁8b−2と、を備えている。この立壁8b−2が、ゴムスポンジ8cを介して本体8aのフランジ壁8a−3に重ねられる。このゴムスポンジ8cにより本体部8aと蓋部8bとの間の隙間が塞がれ防水防塵を図ることができる。
【0026】
次に、上述した給電側コイルユニット4を駐車スペースに設置する設置構造について
図1を参照して説明する。
図1に示すように、第1傾斜面としての駐車面3は、水平面に対して傾斜された傾斜面に設けられていて、ケース8を埋設するための凹状の埋設穴14が設けられている。この埋設穴14は、その底面14a(第2傾斜面)が水平面に対して傾斜した傾斜面に設けられ、この底面14aの傾斜方向下側に排水口15が設けられている。なお、本実施形態では、駐車面3と底面14aとは互いに逆向きに傾いている。
【0027】
上記給電側コイルユニット4のケース8は、駐車面3に沿って傾いて設けられ、この埋設穴14内に埋設されている。本実施形態では、ケース8の蓋部8bが、駐車面3と同一平面となるように設置されている。また、ケース8の排気口8a−5は、駐車面3の傾斜方向上側に位置して設けられ、吸気口8a−4は、駐車面3の傾斜方向
下側に位置して設けられている。詳しくは、ケース8は、埋設穴14の底面14aに設置された設置台16上に搭載することにより駐車面3と同じ角度に傾いて設置される。この設置台16は、下面が底面14aと同じ傾斜に設けられ、上面が駐車面3と同じ傾斜に設けられている。
【0028】
また、埋設穴14の排気口8a−5側の開口には、蓋体17が設けられている。この蓋体17には、図示しない通気穴が複数設けられ、排気口8a−5から排出された空気が埋設穴14の開口から外部へ排出できるようになっている。
【0029】
次に、上述した給電側コイルユニット4の冷却について説明する。ファンボックス13内のファンを回すと、冷却風がダクトホース12を通って、
図1の矢印に示すように、吸気口8a−4からケース8内に導入される。ケース8内に導入された冷却風は、そのままコイル6及び共鳴コイル7内で暖められ、真直ぐ上方へと進み排気口8a−5から埋設穴14に排出される。埋設穴14から排出された空気は、埋設穴14の開口から上方へと排出される。また、蓋体17の図示しない通気穴は、ケース8側から離れて、排気口8a−5に直接水が入らない位置に設けられている。
【0030】
上述したコイルユニットの設置構造によれば、排気口8a−5が、駐車面3の傾斜方向上側に位置して設けられているので、排気口15とファンボックス13とをダクトホースで接続しなくてもコイル6及び共鳴コイル7を冷却して過熱された空気が上方に向かって円滑に排気口から排気される。また、ケース8の上側にたまった水は斜面方向下側に流れるため、防水性も図ることができる。これにより、排気口8a−5からのダクトホースを省略でき、省スペース化並びに設置工事の容易化が図れる。
【0031】
また、上述したコイルユニットの設置構造によれば、給電側コイルユニット4が駐車スペースに設置されているので、駐車スペースへの設置工事を容易にできる。
【0032】
また、上述したコイルユニットの設置構造によれば、ケース8が駐車面3に設けた凹状の埋設穴14に埋設されているので、排気口8a−5を駐車面3の傾斜方向上側に位置して設けることにより、排気口8a−5を埋設穴14に溜まった水から遠く離すことができるので、排気口8a−5から水が浸入してくることがなく、防水性の向上を図ることができる。また、排気口8a−5から排出された空気が埋設穴14の開口から上方に向かって排出されるので、さらに効率よくケース8内の空気を排気することができる。
【0033】
また、上述したコイルユニットの設置構造によれば、埋設穴14を形成する底面14aが、水平面に対して傾斜した傾斜面に設けられ、底面14aの傾斜方向下側に排水口15が設けられているので、埋設穴14に溜まった水を効率よく排水することができる。
【0034】
また、上述したコイルユニットの設置構造によれば、排水口15に防塵フィルタ11が設けられているので、ケース8への送風停止時でも防塵性能は確保でき、送風時には防塵フィルタ11に付着した埃をケース8外に飛ばせるため、防塵性の向上を図ることができる。
【0035】
また、上述した実施形態によれば、駐車面3に設けた埋設穴14にケース8を埋設していたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、駐車面3に埋設穴14を設けずに傾斜している駐車面3上にケース8を置くようにしてもよい。
【0036】
また、上述した実施形態によれば、駐車スペースに設置される給電側コイルユニット4について説明していたが、本発明はこれに限ったものではない。車両2に配置される受電側コイルユニット5についても同様にケースを斜めに設けて、排出口を傾斜方向の上方に配置する構成にしてもよい。
【0037】
また、上述した実施形態によれば、吸気口8a−4は、駐車面3の傾斜方向下側に位置していたが、本発明はこれに限ったものではない。本発明は、排気口8a−5が駐車面3の傾斜方向上側に位置していればよく、吸気口8a−4の位置を限定するものではない。
【0038】
また、上述した実施形態によれば、帯状の金属板を曲げてコイル6、10及び共鳴コイル7、9を設けていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、コイルボビンをケース8内に配置して、このコイルボビンに巻線を巻いてコイル6、10及び共鳴コイル7、9を設けても良い。
【0039】
また、上述した実施形態では、共鳴式の非接触給電装置1が用いられていたが、本発明はこれに限ったものではなく、非接触の給電方式は電磁誘導式であってもよい。また、コイルユニット1は、非接触給電に限らず、単体で各種の装置に適用してもよい。
【0040】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0041】
3 駐車面(第1傾斜面)
4 給電側コイルユニット(コイルユニット)
6 コイル
7 共鳴コイル(コイル)
8 ケース
8a−2 ケースの外周壁
8a−4 吸気口
8a−5 排気口
11 防塵フィルタ
14 埋設穴
14a 底面(第2傾斜面)
15 排水口