【実施例】
【0043】
(実施例1)
Portil A(Cognis)のサンプルを噴霧乾燥し、その後オーブンで乾燥して、実質的に0%w/wの含水量を有するようにした。
【0044】
ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下の成分:
60%w/wの水酸化アルミニウム、ケイ砂およびCaCO
3
8%w/wのCognisからのPortil A(商標)
0.5%w/wのWackerからのHDK(商標)
30%w/wのジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネートプレポリマー
1.5%w/wのTEP/TCPP
を混合することによって調製した。
【0045】
水(4g、つまり4%w/w)を組成物に加えて樹脂を形成した。30分後の樹脂の接着強度(DIN EN 1542によって試験した)は、>1MPaであった。
【0046】
(実施例2)
水ガラス(つまりケイ酸ナトリウム)のサンプルを噴霧乾燥し、その後オーブンで乾燥して、実質的に0%w/wの含水量を有するようにした。
【0047】
ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下の成分:
50%w/wのSilimix 260(Euroquarz GmbH)
30%w/wの水ガラスのパウダー
19.7%w/wのポリマーのジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネート
0.3%w/wの2,2’-ジモルホリノジエチルエーテル
を混合することによって調製した。
【0048】
水を、組成物の全質量の10%w/wに対して、0.5%w/wの量で組成物に加えた。得られた発泡していない物質の圧縮強度(ISO 604で試験した)は、30MPaであった。
【0049】
(実施例3)
ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下の成分:
90%w/wのSilimix 260(Euroquarz GmbH)
10%w/wの、20%w/wの含水量を有するPortil A(Cognis)
を混合することによって調製して、パウダーを形成した。
【0050】
その後、このパウダーを、1部の水に対して10部のパウダーの比で水と混合した。この混合物に、1部の液体のポリマーのジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネートを加えた。得られた発泡していない物質の曲げ強度(ISO 178で試験した)は、22MPaであった。
【0051】
しかしながら、このような含水量を有する組成物は、保存に安定ではないことがその後に分かった。したがって、この実施例は、比較例である。
【0052】
(実施例4)
ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下の成分:
55%w/wのSilimix 260(砂タイプ)
15%w/wのPortil
29.5%w/wのイソシアネート(ElastogranからのLupranat M20S)
0.5%w/wのDMDEE(2,2-ジモルホリノジエチルエーテル)
から以下の通りに調製した。
【0053】
Portilを400℃で4〜5時間乾燥して、ほぼ0%w/wの含水量を有するようにした。その後、Silimix、Portilおよびイソシアネートの成分を上に示した割合で一緒に加え、1分あたり3000回転で、60秒間クローズドカップで攪拌した。
【0054】
保存の加速試験を、得られた組成物に行った。50℃における1週間後(これは22℃における10週間の保存と同様である)、固化は観察されなかった。組成物を硬化するために十分な水と混合した後、得られた発泡していない物質の曲げ強度(ISO 178で試験した)は、20MPaを超えた。
【0055】
この実施例を、85%w/wのElastogranからのLupranat M20Sと、15%w/wの、メチルホスホン酸ジメチル(DMMP)、リン酸トリエチル(TEP)、ジグリコール酢酸ブチル(BDGA)および二塩基のエステル(DBE)のうちの1つとを含むイソシアネート成分を使用して繰り返した。同様の結果を、それぞれの組成物で得た。
【0056】
(実施例5)
ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下の成分:
55質量部のSilimix 260(砂タイプ)
15質量部のPortil
7.5質量部のアジピン酸ジエチルヘキシル(DOA)
29.5質量部のイソシアネート(ElastogranからのLupranat M20S)
0.5質量部のDMDEE(2,2-ジモルホリノジエチルエーテル)
から以下の通りに調製した。
【0057】
Portilを400℃で4〜5時間乾燥して、ほぼ0%w/wの含水量を有するようにした。その後、他の成分を上に示した割合で一緒に加え、1分あたり3000回転で、60秒間クローズドカップで攪拌した。
【0058】
保存の加速試験を、得られた組成物に行った。50℃における1週間後(これは22℃における10週間の保存と同様である)、固化は観察されなかった。組成物を硬化するために十分な水と混合した後、得られた発泡していない物質の曲げ強度(ISO 178で試験した)は、20MPaを超えた。
【0059】
(実施例6)
ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下の成分:
50質量部のSilimix 260(砂タイプ)
15質量部のPortil
7.5質量部のトリアセチン
29.5質量部のイソシアネート(ElastogranからのLupranat M20S)
0.5質量部のDMDEE(2,2-ジモルホリノジエチルエーテル)
から以下の通りに調製した。
【0060】
Portilを400℃で4〜5時間乾燥して、ほぼ0%w/wの含水量を有するようにした。その後、他の成分を上に示した割合で一緒に加え、1分あたり3000回転で、60秒間クローズドカップで攪拌した。
【0061】
保存の加速試験を、得られた組成物に行った。50℃における1週間後(これは22℃における10週間の保存と同様である)、固化は観察されなかった。組成物を硬化するために十分な水と混合した後、得られた発泡していない物質の曲げ強度(ISO 178で試験した)は、20MPaを超えた。
【0062】
(実施例7)
ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下の成分:
55%w/wのSilimix 260(砂タイプ)
15%w/wのPortil
29.5%w/wのイソシアネート(ElastogranからのLupranat M200R)
0.5%w/wのDMDEE(2,2-ジモルホリノジエチルエーテル)
から以下の通りに調製した。
【0063】
Portilを400℃で4〜5時間乾燥して、ほぼ0%w/wの含水量を有するようにした。その後、Silimix、Portilおよびイソシアネートの成分を上に示した割合で一緒に加え、1分あたり3000回転で、60秒間クローズドカップで攪拌した。
【0064】
保存の加速試験を、得られた組成物に行った。50℃における1週間後(これは22℃における10週間の保存と同様である)、固化は観察されなかった。組成物を硬化するために十分な水と混合した後、得られた発泡していない物質の曲げ強度(ISO 178で試験した)は、20MPaを超えた。
【0065】
(実施例8)
ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下のイソシアネート成分:
81%w/wのプレポリマー(NCO含有量 29%)
15%w/wのジグリコール酢酸ブチル
3%w/wのDynasylan Glymo(3-グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランを含む)
0.5%w/wのマロン酸ジエチル
0.5%w/wのDMDEE(2,2-ジモルホリノジエチルエーテル)
を最初に混合することによって調製した。
【0066】
その後、ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下:
20w/w%の、上で調製したイソシアネート組成物
20w/w%の、約0%の含水量を有するメタケイ酸ナトリウム
0.1w/w%のHDK H18(Wackerからのフュームドシリカ)
59.9w/w%のSilimix 260
を混合することによって調製した。
【0067】
メタケイ酸ナトリウムを上に記載した通りに調製して、ほぼ0%w/wの含水量を有するようにした。組成物を、本発明による充填されたロックボルトに、上に記載した通りに使用して、その後、その引張強度を測定し、34mmの坑内径および600mmの長さで、268kNおよび271kNであることが分かった。
【0068】
(比較例1)
ケイ酸塩イソシアネートの樹脂形成組成物を、以下の成分:
80%w/wのSilimix 260(Euroquarz GmbH)
19.7%w/wのポリマーのジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネート
0.3%w/wの2,2’-ジモルホリノジエチルエーテル
を混合することによって調製した。
【0069】
水を、組成物の全質量の10%w/wに対して、0.5%w/wの量で組成物に加えた。組成物は発泡した。
【0070】
(比較例2)
樹脂形成組成物を、Silimix 260(Euroquarz GmbH)のパウダーを1部の水に対して10部のパウダーの比で水と混合することによって調製した。この混合物に対して、1部の液体のポリマーのジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネートを加えた。組成物は発泡した。
【0071】
(比較例3)
組成物を、以下の成分:
68%w/wのAl(OH)
3、Al
2O
3、AlO(OH)、砂、砂岩、石灰岩およびCaCO
3
0.5%w/wのHDK
30%w/wのジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネートのプレポリマー
1.5%w/wのTEP/TCPP
を混合することによって調製した。
【0072】
水(4g、つまり4%w/w)を組成物に加え、30分後の発泡した生成物の接着強度(DIN EN 1542によって試験した)は、<0.5MPaであった。