【発明が解決しようとする課題】
【0012】
燻製食品の香りの質は燃焼あるいは熱分解の方法、条件、燻煙材の種類などによって決まる。鰹節のように薪材を燃焼させて、乾燥と燻付けを同時に行う場合は、刺激的な燻臭となり、チーズやハム、ソーセージのように燻煙材を不完全燃焼させ、燻しながら、加工食品に燻付けする場合は甘く、マイルドな燻臭となる。鰹節は燻製後、かび付けを行い、チーズやハム、ソーセージは、熟成工程を入れることで香りの改質を行っている。このように、条件によってある程度、香りの質のコントロールすることは可能であるが、特に鰹節等のかび付けの2次加工は、数週間〜数ヶ月を要する等の課題がある。
【0013】
また、燻煙材の種類を変えることにより、燻煙材由来の特有の香り付与が可能であるが、素材との相性が良くない場合や、サクラやホワイトオークのように大量入手が難しいものもあり、燻製は、工業的な大量生産には適していないという課題がある。
【0014】
従来の薪を燃やして煙と熱を得る焙乾方法では、乾燥と燻付けを同時に行っているため、乾燥、燻付けの最適条件を両立することができない。例えば、乾燥を優先して温度を上げると、薪が燃えすぎて煙の発生量が少なくなり、燻付けを優先して、煙の発生量を増やすと、薪があまり燃えず、温度が上がらず乾燥速度が遅くなる。また、乾燥を進めるには、雰囲気から蒸発した水分を抜く必要があるが、その際に新鮮空気が入り込むため、煙濃度は低くなってしまい燻付けの効率が悪くなる。
【0015】
また、薪の燃焼による乾燥、燻付けは温度制御が困難であるため、焙乾庫内の場所によって、数十度の温度差が生じることは避けられない。さらに薪は勢いよく燃えたり、燃え尽きたりするため、温度の経時変化は大きく、焙乾庫内で均一に乾燥を行うことは非常に困難である。従来はこの乾燥ムラ解決のために、製品の位置変えという労力を要する作業を行っていた。
【0016】
さらに、薪を不完全燃焼させているため、熱分解温度は大きな分布を持っており、燻煙は好ましい香りから不要な香りまで、様々な香りを有している。そのため、燻煙香を付け過ぎると、タール臭のような好ましくない香りが強くなり、表面削り等の作業が必要になる。また、薪に用いる木の種類が同じ場合は、燻煙の質はほとんど変わらず、燻煙香を制御することは難しい。このように、従来の製法では、製品の品質の均一化と、香りを好ましくするために、多大な時間と労力を必要としていた。
【0017】
上述の非特許文献4では、焙乾時間短縮化のため、乾燥中のあん蒸を無くし、連続乾燥を行い、70時間から80時間の乾燥時間を実現したが、十分な短時間化とは言えず、また、燻付けと鰹節の官能品質については記載がない。
【0018】
また、従来の焙乾方法では、特許文献5のように煮熟魚を4cmから20cmのフレーク状にし、乾燥を短時間化したとしても、乾燥の均一化と燻付けのため、製造に数日はかかってしまう。フレークサイズを非常に小さくすれば、乾燥短時間化は可能であるが、香りのバランスが崩れてしまう。
【0019】
特許文献6では焙乾工程を乾燥と燻付けに分けているものの、燻付けした後、低温度、低湿度で乾燥を行っているため、短時間化を実現したといっても、実施例における鰹節の製造には13日間を要している(
図5)。
【0020】
更に、熱分解温度が425℃以上においては3,4−ベンツピレン等の有害物質が発生し始めることが知られており、これらの燻製食品を一度に多量に、あるいは定常的に摂取した場合、人体に与える影響は少なからず懸念されている。従来法による魚節製造時には薪を燃やしているため、燻煙発生時の薪の熱分解温度が425℃を遥かに超える温度となり、このようにして製造された魚節には3,4−ベンツピレンが含まれている。例えば、一般的な鰹節(荒節)中の3,4−ベンツピレン濃度を測定したところ、29ppbであった。
【0021】
以上のように、従来の燻煙装置において、燻煙の質を制御することは非常に困難である。また、燻煙装置からの排出ガスを燃焼させて無臭化したり、熱分解ガスを燃料用途に改質したりする例はあるが、燻製食品の質を制御するために、燻煙を改質した例は未だ知られていない。また、燃焼あるいは熱分解の条件によっては、有害成分が生成し、燻製食品に付着してしまうという課題もあった。本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、燻煙の質をコントロールすることで、食品に好ましい風味を付与することが可能な燻製食品の製造方法を開発し、高品質な燻製食品を提供することにある。
【0022】
特に、従来の魚節製造方法において、生臭みを発生させず、乾燥を短時間で終了し、かつ煙を十分につけることは非常に困難である。更に、燻付けについては、いずれも薪を燃やして煙を発生させているため、節に3,4−ベンツピレンが含有することは避けられず、タール臭のような好ましくない香りも付着してしまうといった課題があった。
【0023】
本発明の更なる目的は、上記の問題点に鑑み、魚の生臭みを発生させることなく短時間で乾燥し、且つ好ましい燻煙風味を短時間で付与し、さらにベンツピレン等の有害成分を低減することが可能な、魚節の製造に関する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明者らは、これらの課題を解決すべく鋭意研究した結果、木材、竹材、果実、草花等の植物原料の燃焼、不完全燃焼、あるいは熱分解によって発生した煙を、2次加熱することにより、燻煙の質を自在にコントロールし、かつベンツピレン等の有害成分を低減させ、燻製食品に好ましい風味を付与できることを見出し、本発明を成すに至った。
【0025】
更に、燻製食品である魚節の製造方法において、焙乾工程を乾燥工程と燻付け工程とに分けて乾燥を先に行い、その後、燻付けを行うことで、乾燥、燻付けそれぞれを最適条件にすることを可能にした。また、乾燥は高温短時間で行うことにより燻煙雰囲気下でなくとも魚の生臭みが発生しないこと、燻付けは、低温、高風速で行うことで、短時間で燻煙風味を十分に付与できることを見出した。
【0026】
すなわち、本発明の第1の視点は、木材、竹材、果実、草花等の植物原料を燃焼、不完全燃焼又は熱分解して発生した燻煙を、2次加熱装置(以下、「2次加熱部」という場合もある。)により加熱することを特徴とする燻煙の香りの改質方法にある。植物原料としては藁、椰子殻、籾殻等も含まれる。ベンツピレンの生成を完全に抑制するために、前記燻煙は425℃以下の温度で熱分解することにより発生させることが望ましいが、600℃程度まで温度を上げると、燻煙の発生量が多くなり、燻製食品の力価が向上し、また、2次加熱の温度条件と合わせると香りのバリエーションがさらに豊富になる。但し、600℃以上の温度ではベンツピレンの生成が加速してしまうことから、上記熱分解温度は600℃以下にすることが適切である。また、前記2次加熱の温度が、300℃以上800℃未満であることが好ましい。さらに好ましくは、前記2次加熱装置が固体の熱媒体を備え、当該固体熱媒体と前記燻煙とを接触させることを特徴とする。本発明の1つの実施形態において、前記2次加熱装置に追加の気体を供給することで燻煙の香りの微妙な調節をすることができる。
【0027】
本発明の第2の視点は、上記何れかの方法で改質された香りの燻煙、又はその有効成分を食品に付着させることを特徴とする燻製食品の製造方法にある。好ましい実施形態において、当該燻製食品の製造方法は、木材等を燃焼、不完全燃焼又は熱分解して燻煙を発生させる工程と、当該燻煙を2次加熱装置により加熱する工程と、当該2次加熱後の燻煙を食品に接触させる工程と、を含む。
【0028】
本発明の第3の視点は、上記方法により製造されることを特徴とする燻製食品である。一般的な鰹節(荒節)中の3,4−ベンツピレン濃度を測定したところ、29ppbであったが、本発明の燻製食品は、3,4−ベンツピレンの含有濃度が従来品以下、好ましくは20ppb以下、さらに好ましくは検出限界以下であり、多様な香りのバリエーションを持ち、しかも好ましい香りを有する鰹節等の燻製食品が提供される。
【0029】
特に、本発明の燻煙食品の製造方法は、食品として煮熟した魚を、その水分含量が30質量%以下となるように所定の時間熱風乾燥する。ここで当該熱風の温度は乾燥開始時の120℃以上から乾燥終了時の120℃未満へ低下させ、そして当該乾燥後の魚を燻煙雰囲気下に保持して燻煙成分を付着させることが好ましい。更に好ましい実施形態において、前記熱風温度は、乾燥開始時における140℃以上200℃未満の温度から、乾燥終了時に120℃未満の温度となるように連続的又は段階的に低下させることを特徴とする。前記乾燥に用いる熱風が、その流れを定期的に切替える交互流であることがさらに好ましい。他の好ましい実施形態において、前記燻煙雰囲気は、温度25℃以上100℃以下、且つ風速0.5m/秒以上の雰囲気で燻煙成分を含むことを特徴とする。前記燻煙成分が、植物原料を燃焼、不完全燃焼又は熱分解して発生した燻煙を、2次加熱装置により300℃以上800℃未満の温度で加熱した燻煙であることがさらに好ましい。一つの実施形態において、本発明の方法は、前記乾燥工程の前に、煮熟した魚を長さ20〜200mm、厚さ5〜20mmとなるように薄片化する工程を含む。
【0030】
本発明の第4の視点は、上記方法により製造された燻製食品若しくはその加工品を配合した風味調味料又は食品であり、例えば、抽出だし、エキス等の調味料、スープ、レトルト食品、冷凍食品等の食品を挙げることができる。
【0031】
本発明の第5の視点は、植物原料を燃焼、不完全燃焼又は熱分解して燻煙を発生させる燻煙発生部と、前記発生した燻煙をさらに加熱する2次加熱部と、前記2次加熱部における燻煙の加熱温度、及び/又は滞留時間を調節する機構と、を備えることを特徴とする燻煙の香りの改質装置である。前記2次加熱部は、固体の熱媒体を備え、当該固体熱媒体と前記燻煙とを接触させることにより燻煙を2次加熱することが好ましい。また、前記2次加熱部に追加の気体を供給する機構を備えることがさらに好ましい。
【0032】
さらに異なる観点において、上記燻煙の香りの改質装置を含む燻製食品の製造装置であって、前記2次加熱された燻煙を冷却する冷却部と、食品の熱風乾燥及び燻付けを行う乾燥燻製部と、を更に備えることを特徴とする燻煙食品の製造装置が提供される。
本発明のさらに他の一視点では、以下の形態を提供することができる:
[形態1]
植物原料を燃焼、不完全燃焼又は熱分解して燻煙を発生させる工程と、前記燻煙を2次加熱装置により加熱する工程とを含み、前記2次加熱装置による加熱温度が、300℃以上800℃未満であることを特徴とする燻煙の香りの改質方法。
[形態2]
前記2次加熱装置が固体の熱媒体を備え、当該固体熱媒体と前記燻煙とを接触させることを特徴とする形態1記載の燻煙の香りの改質方法。
[形態3]
前記2次加熱装置に追加の気体を供給することを特徴とする形態2記載の燻煙の香りの改質方法。
[形態4]
形態1〜3何れか記載の方法で改質された香りの燻煙、又はその有効成分を食品に付着させることを特徴とする燻製食品の製造方法。
[形態5]
植物原料を燃焼、不完全燃焼又は熱分解して燻煙を発生させる工程と、
当該燻煙を2次加熱装置により加熱する工程と、
当該2次加熱後の燻煙を食品に接触させる工程と、
を含むことを特徴とする燻製食品の製造方法。
[形態6]
前記食品が、煮熟した後、その水分含量が30質量%以下となるように所定の時間熱風乾燥した魚であり、ここで、当該熱風の温度は、乾燥開始時の120℃以上から乾燥終了時に120℃未満となるように低下させ、及び
前記2次加熱後の燻煙を食品に付着又は接触させる工程が、当該乾燥後の魚を前記燻煙雰囲気下に保持することからなる形態4又は5記載の燻製食品の製造方法。
[形態7]
前記熱風温度を、乾燥開始時における140℃以上200℃未満の温度から、乾燥終了時に120℃未満の温度となるように連続的又は段階的に低下させることを特徴とする形態6に記載の燻製食品の製造方法。
[形態8]
前記乾燥に用いる熱風が、その流れを定期的に切替える交互流であることを特徴とする形態6又は7に記載の燻製食品の製造方法。
[形態9]
前記燻煙雰囲気が、温度25℃以上100℃以下、且つ風速0.5m/秒以上の雰囲気で燻煙成分を含むことを特徴とする形態6〜8何れか記載の燻製食品の製造方法。
[形態10]
前記乾燥工程の前に、煮熟した魚を長さ20〜200mm、厚さ5〜20mmとなるように薄片化する工程を含む形態6〜9何れか記載の燻製食品の製造方法。
[形態11]
形態4〜10何れか記載の方法により製造されることを特徴とする燻製食品。
[形態12]
3,4−ベンツピレンの含有濃度が20ppb以下である形態11記載の燻製食品。
[形態13]
形態11又は12記載の燻製食品又はその加工品を配合することを特徴とする風味調味料又は食品。
[形態14]
植物原料を燃焼、不完全燃焼又は熱分解して燻煙を発生させる燻煙発生部と、
前記発生した燻煙をさらに加熱する2次加熱部と、
前記2次加熱部における燻煙の加熱温度、及び/又は滞留時間を調整する機構と、
を備えることを特徴とする燻煙の香りの改質装置。
[形態15]
前記2次加熱部が固体の熱媒体を備え、当該固体熱媒体と前記燻煙とを接触させることを特徴とする形態14記載の燻煙の香りの改質装置。
[形態16]
前記2次加熱部に追加の気体を供給する機構を備えることを特徴とする形態15記載の燻煙の香りの改質装置。
[形態17]
形態14〜16何れか記載の燻煙の香りの改質装置を含む燻製食品の製造装置であって、
前記2次加熱された燻煙を冷却する冷却部と、
食品の熱風乾燥及び燻付けを行う乾燥燻製部と、
を更に備えることを特徴とする燻製食品の製造装置。
本発明のさらにまた別の一視点では、以下のさらなる形態1´乃至17´を提供することができる:
[形態1´]
植物原料を熱分解して燻煙を発生させる工程と、前記燻煙を2次加熱装置により加熱する工程とを含み、前記2次加熱装置による加熱温度が、300℃以上800℃未満であることを特徴とする香りが改質された燻煙の製造方法。
[形態2´]
前記2次加熱装置が固体の熱媒体を備え、当該固体熱媒体と前記燻煙とを接触させることを特徴とする形態1記載の香りが改質された燻煙の製造方法。
[形態3´]
前記2次加熱装置に追加の気体を供給することを特徴とする形態2記載の香りが改質された燻煙の製造方法。
[形態4´]
形態1〜3何れか記載の方法で製造された燻煙、又はその有効成分を食品に付着させることを特徴とする燻製食品の製造方法。
[形態5´]
植物原料を熱分解して燻煙を発生させる工程と、
当該燻煙を2次加熱装置により加熱する工程と、
当該2次加熱後の燻煙を食品に接触させる工程と、
を含み、前記2次加熱装置による加熱温度が、300℃以上800℃未満であることを特徴とする燻製食品の製造方法。
[形態6´]
前記食品が、煮熟した後、その水分含量が30質量%以下となるように所定の時間熱風乾燥した魚であり、ここで、当該熱風の温度は、乾燥開始時の120℃以上から乾燥終了時に120℃未満となるように低下させ、及び
前記2次加熱後の燻煙を食品に付着又は接触させる工程が、当該乾燥後の魚を前記燻煙雰囲気下に保持することからなる形態4又は5記載の燻製食品の製造方法。
[形態7´]
前記熱風温度を、乾燥開始時における140℃以上200℃未満の温度から、乾燥終了時に120℃未満の温度となるように連続的又は段階的に低下させることを特徴とする形態6に記載の燻製食品の製造方法。
[形態8´]
前記乾燥に用いる熱風が、その流れを定期的に切替える交互流であることを特徴とする形態6又は7に記載の燻製食品の製造方法。
[形態9´]
前記燻煙雰囲気が、温度25℃以上100℃以下、且つ風速0.5m/秒以上の雰囲気で燻煙成分を含むことを特徴とする形態6〜8何れか記載の燻製食品の製造方法。
[形態10´]
前記乾燥工程の前に、煮熟した魚を長さ20〜200mm、厚さ5〜20mmとなるように薄片化する工程を含む形態6〜9何れか記載の燻製食品の製造方法。
[形態11´]
形態4〜10何れか記載の方法により製造されることを特徴とする燻製食品。
[形態12´]
3,4−ベンツピレンの含有濃度が20ppb以下である形態11記載の燻製食品。
[形態13´]
形態11又は12記載の燻製食品又はその加工品を配合することを特徴とする風味調味料又は食品。
[形態14´]
植物原料を熱分解して燻煙を発生させる燻煙発生部と、
前記発生した燻煙をさらに加熱する2次加熱部と、
前記2次加熱部における燻煙の加熱温度、及び/又は滞留時間を調整する機構と、
を備え、前記2次加熱の温度が、300℃以上800℃未満に設定されることを特徴とする香りが改質された燻煙の製造装置。
[形態15´]
前記2次加熱部が固体の熱媒体を備え、当該固体熱媒体と前記燻煙とを接触させることを特徴とする形態14記載の香りが改質された燻煙の製造装置。
[形態16´]
前記2次加熱部に追加の気体を供給する機構を備えることを特徴とする形態15記載の香りが改質された燻煙の製造装置。
[形態17´]
形態14〜16何れか記載の香りが改質された燻煙の製造装置を含む燻製食品の製造装置であって、
前記2次加熱された燻煙を冷却する冷却部と、
食品の熱風乾燥及び燻付けを行う乾燥燻製部と、
を更に備えることを特徴とする燻製食品の製造装置。
本発明のまた更なる別の一視点では、以下の更なる形態1´´乃至6´´を提供することができる:
[形態1´´]
植物原料を熱分解して燻煙を発生させる燻煙発生部と、
前記発生した燻煙をさらに加熱する2次加熱部と、
前記2次加熱部における燻煙の加熱温度、及び/又は滞留時間を調整する機構と、
を備え、
前記熱分解の温度が600℃以下に設定されたものであり、
前記2次加熱の温度が400℃から700℃に設定されたものである、
燻煙の製造装置。
[形態2´´]
前記2次加熱部が固体の熱媒体を備え、当該固体熱媒体と前記燻煙とを接触させることを特徴とする形態1記載の燻煙の製造装置。
[形態3´´]
前記2次加熱部に追加の気体を供給する機構を備えることを特徴とする形態1又は2記載の燻煙の製造装置。
[形態4´´]
形態1〜3何れか記載の燻煙の製造装置を含む燻製食品の製造装置であって、
食品の乾燥と燻付けが独立して行われる乾燥燻製部を更に備えることを特徴とする燻製食品の製造装置。
[形態5´´]
前記燻付け時の風速が0.5m/秒以上に設定されたものであることを特徴とする形態4記載の燻製食品の製造装置。
[形態6´´]
前記2次加熱された燻煙を冷却する冷却部を更に備えることを特徴とする形態4又は5記載の燻製食品の製造装置。