(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1のセルの制御基地局によって、第2のセルの制御基地局が送信した要求メッセージを受信するステップであって、前記要求メッセージは前記第2のセルでの停止測定を要求するために使用され、前記第1のセルは前記第2のセルの隣接セルであるステップと、
前記要求メッセージに従って前記第1のセルの前記制御基地局によって、前記第1のセル内の複数のユーザ機器を選択して前記第2のセルを測定するステップと、
前記第1のセルの前記制御基地局によって、前記第2のセルのハンドオーバ性能測定情報を取得するステップと、
前記第1のセルの前記制御基地局によって、前記第2のセルを測定することによって前記複数のユーザ機器が取得した測定情報を受信し、前記測定情報と前記第2のセルのハンドオーバ性能測定情報とに従って、前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成するステップであって、前記制御基地局は、少なくとも1つのユーザ機器が前記測定情報で正常な測定値を返した場合にターゲット・セルが非停止セルであると判定するために使用される定性的な情報を生成し、前記制御基地局は、全ての選択されたユーザ機器が前記測定情報で異常な測定値を返した場合には前記ターゲット・セルは停止セルであると判定するために使用される定性的な情報を生成する、ステップと、
前記第1のセルの前記制御基地局によって、応答メッセージを前記第2のセルの前記制御基地局に送信するステップであって、前記応答メッセージは前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を含むステップと、
を含む、セル停止検出のための方法。
前記要求メッセージは、以下の情報、即ち、前記第2のセルの識別子、最長測定期間、および実施が要求された測定項目のうち1つまたは複数を含む、請求項1に記載の方法。
前記第1のセル内のユーザ機器を選択して前記第2のセルを測定するステップは、前記第2のセルのセル端に隣接するユーザ機器を前記第1のセルから選択して前記第2のセルを測定するステップを含む、請求項1または2に記載の方法。
前記第2のセルの前記ハンドオーバ性能測定情報は、以下の情報、即ち、前記第2のセルに関するハンドオーバ要求数、前記第2のセルに関するハンドオーバ成功数、前記第2のセルの切断/呼解除率のうち1つまたは複数を含む、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
前記第2のセルを測定することによって前記ユーザ機器が取得した測定情報は、前記第2のセルの参照信号受信電力信号を測定することによって前記ユーザ機器が取得した測定情報または前記第2のセルのアップリンク・チャネルおよびダウンリンク・チャネルを検出することによって前記ユーザ機器が取得した測定情報を含む、請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
第2のセルが潜在的な停止セルになったときに、要求メッセージを選択された複数の第1のセルの制御基地局に送信するステップであって、前記要求メッセージは前記第2のセルの停止測定を要求するために使用され、前記第1のセルの前記制御基地局が前記第1のセル内のユーザ機器を選択して前記第2のセルを測定し、前記測定と前記制御基地局により取得された前記第2のセルのハンドオーバ性能測定情報とを通じて取得した測定情報に従って、前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成し、前記第1のセルは前記第2のセルの隣接セルであるステップと、
前記第1のセルの前記制御基地局によって送信された応答メッセージを受信するステップであって、前記応答メッセージは前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を含むステップと、
前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報に従って、前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するステップであって、セル停止を示す情報を全ての前記選択された複数の第1のセルが返した場合には、停止が前記第2のセルで発生したと判定されるステップと、
を含む、ネットワーク管理システムにより実行されるセル停止検出のための方法。
前記要求メッセージは、以下の情報、即ち、前記第2のセルの識別子、最長測定期間、および実施が要求された測定項目のうち1つまたは複数を含む、請求項6または7に記載の方法。
前記選択ユニットはさらに、前記第2のセルのセル端に隣接するユーザ機器を前記第1のセルから選択して前記第2のセルを測定するように構成された、請求項9に記載の基地局。
前記第2のセルの前記ハンドオーバ性能測定情報は、以下の情報、即ち、前記第2のセルに関するハンドオーバ要求数、前記第2のセルに関するハンドオーバ成功数、前記第2のセルの切断/呼解除率のうち1つまたは複数を含む、
請求項9または10に記載の基地局。
第2のセルが潜在的な停止セルになったときに、要求メッセージを選択された複数の第1のセルの制御基地局に送信するように構成された送信ユニットであって、前記要求メッセージは前記第2のセルの停止測定を要求するために使用され、前記第1のセルの前記制御基地局が前記第1のセル内のユーザ機器を選択して前記第2のセルを測定し、前記測定と前記制御基地局により取得された前記第2のセルのハンドオーバ性能測定情報とを通じて取得した測定情報に従って、前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成し、前記第1のセルは前記第2のセルの隣接セルである送信ユニットと、
前記第1のセルの前記制御基地局によって送信された応答メッセージを受信するように構成された第1の受信ユニットであって、前記応答メッセージは前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を含む第1の受信ユニットと、
前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報に従って、
前記第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するように構成された処理ユニットであって、セル停止を示す情報を全ての前記選択された複数の第1のセルが返した場合には、停止が前記第2のセルで発生したと判定される処理ユニットと、
を備える、ネットワーク管理システム。
前記第2のセルの前記制御基地局により送信された指示情報を受信するように構成された第2の受信ユニットであって、前記指示情報は前記第2のセルが潜在的な停止セルになったことを示すために使用される第2の受信ユニットと、
前記指示情報に従って、前記第2のセルの停止測定を要求するために使用される前記要求メッセージを生成するように構成された生成ユニットと、
をさらに備える、請求項12に記載のネットワーク管理システム。
前記送信ユニットにより送信された前記要求メッセージは、以下の情報、即ち、前記第2のセルの識別子、最長測定期間、および実施が要求された測定項目のうち1つまたは複数を含む、請求項12または13に記載のネットワーク管理システム。
コンピュータのプロセッサにより実行されたときに、前記プロセッサに請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法を実行させるコンピュータ・プログラム・コードを備えた、コンピュータ読取可能記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本発明の諸実施形態における図面を参照して、本発明の諸実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明した諸実施形態は本発明の諸実施形態の全てではなく一部にすぎない。当業者が創造的な作業なしに本発明の諸実施形態に基づいて取得する他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲に入るものとする。
【0015】
本発明の技術的解決策を、様々な通信システム、例えば、グローバル移動通信システム(Global System of Mobile Communication、GSM)システム、符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多重アクセス無線(Wideband Code Division Multiple Access Wireless、WCDMA)システム、時分割同期符号分割多重アクセス(Time Division−Synchronous Code Division Multiple Access、TD−SCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム等の様々な通信システムに適用してもよい。
【0016】
本発明の諸実施形態におけるユーザ機器(User Equipment、UE)は、無線アクセス・ネットワーク(Radio Access
Network、RAN)を介して1つまたは複数のコア・ネットワークと通信できるモバイル端末(Mobile Terminal)であってもよい。モバイル端末は、携帯電話(または「セルラ」電話とも呼ばれる)、またはモバイル端末を具備したコンピュータ、例えば、ポータブル、ポケット、ハンドヘルド、コンピュータ組込み型、または車載搭載型モバイル機器であってもよい。これらは会話および/またはデータを無線アクセス・ネットワークと交換する。
【0017】
本発明の諸実施形態における基地局は、GSM(登録商標)もしくCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)、WCDMA(登録商標)もしくはTD−SCDMAにおける基地局(NodeB)、またはLTEにおける発展型基地局(evolved
NodeB、eNBまたはe−NodeB)であってもよく、本発明によっては限定されない。
【0018】
停止セルの検出は複雑な機能であり、複数の情報の態様および包括的な判断を必要とする。検出の正確性を高めるために、様々な態様から、判断を行うのを支援する情報を増やして誤判定の可能性を減らす必要がある。本発明の1実施形態で提供されるセル停止検出のための方法は以下の通りである。即ち、ターゲット・セル(即ち、セル停止測定を実施する必要があるセル)が、必要に応じて(オンデマンドで)隣接セルに対する補助的な測定を開始し、停止がターゲット・セルで発生したかどうかを当該隣接セルの補助的な測定結果に従って判定する。ターゲット・セルの制御基地局が予め、当該制御基地局が収集した情報に従って、停止障害がターゲット・セルにおいて発生したかもしれない、即ち、ターゲット・セルが潜在的な停止セルになったと判定することを前提に、上記方法が実施される。
【0019】
図1は、本発明の1実施形態に従うセル停止検出のための方法を概略的に示す流れ図を示す。本実施形態では、第1のセルおよび第2のセルが、イントラ周波数セル、インター周波数セルまたはインター・システムセルであってもよい。
【0020】
101で、第1のセルの制御基地局が要求メッセージを受信する。当該要求メッセージは、第2のセルでの停止測定を要求するのに使用され、当該第1のセルは当該第2のセルの隣接セルである。
【0021】
102で、当該第1のセルの当該制御基地局が、当該要求メッセージに従って当該第1のセル内のユーザ機器を選択して、当該第2のセルを測定する。
【0022】
103で、当該第1のセルの制御基地局が、当該第2のセルを測定することによって当該ユーザ機器が取得した測定情報を受信し、当該測定情報に従って、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成する。
【0023】
104で、当該第1のセルの制御基地局が応答メッセージを受信する。当該応答メッセージは、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を含む。
【0024】
本発明の各実施形態では、当該第2のセルが停止測定のターゲットである、即ち、セル停止検出を当該第2のセルに対して実施する必要があるので、当該第2のセルを「ターゲット・セル」と称してもよく、当該第1のセルは当該第2のセルの隣接セルであるので、当該第1のセルを「隣接セル」と称してもよい。
【0025】
あるいは、1実施形態として、上記要求メッセージを上記第2のセル(即ち、ターゲット・セル)の制御基地局によって開始してもよい。例えば、101で、当該第1のセルの当該制御基地局は、当該第2のセルの制御基地局により送信された上記要求メッセージを受信し、104で、当該第1のセルの当該制御基地局が上述の応答メッセージを当該第2のセルの制御基地局に送信する。
【0026】
あるいは、別の実施形態として、上記要求メッセージを、基地局から独立したネットワーク管理システムにより
開始して隣接セルの補助的な測定プロセスを
調整してもよい。例えば、動作、管理、および保守(Operations Administration and Maintenance、OAM)システムが、停止セル検出において隣接セルの補助的な測定プロセスを統一的に調整する。例えば、101で、第1のセルの制御基地局がネットワーク管理システムにより送信された上記要求メッセージを受信し、104で、当該第1のセルの当該制御基地局が上記応答メッセージを上記ネットワーク管理システムに送信する。
【0027】
あるいは、1実施形態として、上記諸実施形態の各々における要求メッセージが以下の情報、即ち、第2のセルの識別子、最長測定期間、および実施が要求された測定項目のうち1つまたは複数を含んでもよい。
【0028】
あるいは、1実施形態として、上記諸実施形態の各々において、第1のセルの制御基地局が当該第1のセルから第2のセルのセル端に隣接するユーザ機器を選択して当該第2のセルを測定してもよい。
【0029】
あるいは、1実施形態として、上記諸実施形態の各々において、第1のセルの制御基地局がさらに、第2のセルのハンドオーバ性能測定情報を取得してもよい。当該第2のセルのハンドオーバ性能測定情報は、以下の情報、即ち、当該第2のセルに関するハンドオーバ要求数、当該第2のセルに関するハンドオーバ成功数、当該第2のセルの切断/呼解除率のうち1つまたは複数を含む。当該第1のセルの当該制御基地局はさらに、上記測定情報および当該第2のセルのハンドオーバ性能測定情報に従って、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成する。当該第1のセルの当該制御基地局が、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成するとき、当該第1のセル内のユーザ機器が報告した測定情報の考慮に基づいて、当該第1のセルの当該制御基地局がさらに当該第2のセルのハンドオーバ性能測定情報を考慮する。したがって、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される生成された情報はより正確である。
【0030】
あるいは、1実施形態として、上記諸実施形態の各々において、当該第2のセルを測定することによって当該ユーザ機器が取得した測定情報は、当該第2のセルの参照信号受信電力信号を測定することによって当該ユーザ機器が取得した測定情報、または、当該第2のセルのアップリンク・チャネルおよびダウンリンク・チャネルを検出することによって当該ユーザ機器が取得した測定情報を含む。
【0031】
本発明の実施形態では、隣接セル(即ち、第1のセル)内のユーザ機器がターゲット・セル(即ち、第2のセル)を測定し、隣接セルの制御基地局が、ターゲット・セル内で停止が発生したかどうかを当該ユーザ機器の測定結果に従って判定するために用いる情報をターゲット・セルに返す。このように、ターゲット・セルは、隣接セルの補助的な測定結果を用いて、ターゲット・セルに対する停止検出をリアルタイムに実現し、それにより停止セル検出の効率と正確性が高まる。
【0032】
図2は、本発明の別の実施形態に従うセル停止検出のための方法を概略的に示す流れ図である。本実施形態では、第1のセルおよび第2のセルがイントラ周波数セル、インター周波数セルまたはインター・システムセルであってもよい。
【0033】
201で、第2のセルが潜在的な停止セルになったとき、要求メッセージを第1のセルの制御基地局に送信する。当該要求メッセージは当該第2のセルの停止測定を要求するために使用され、当該第1のセルの当該制御基地局が当該第1のセル内のユーザ機器を選択して当該第2のセルを測定し、当該測定を通じて取得した測定情報に従って、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成する。当該第1のセルは当該第2のセルの隣接セルである。
【0034】
202で、当該第1のセルの制御基地局によって送信された応答メッセージを受信する。当該応答メッセージは、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を含む。
【0035】
203で、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報に従って、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定する。
【0036】
あるいは、1実施形態として、上記201乃至203を当該第2のセル(即ち、ターゲット・セル)の制御基地局によって実施してもよい。
【0037】
あるいは、別の実施形態として、上記201乃至203をネットワーク管理システムにより実施してもよい。上記201乃至203をネットワーク管理システムにより実施する場合は、
図2に示した方法の実施形態はさらに、ネットワーク管理システムによって、第2のセルの制御基地局により送信された指示情報を受信するステップであって、当該第2のセルが潜在的な停止セルになったことを当該指示情報が示すように使用されるステップと、当該ネットワーク管理システムにより、当該指示情報に従って、当該第2のセルの停止測定を要求するために使用される要求メッセージを生成するステップを含む。
【0038】
あるいは、1実施形態として、当該要求メッセージは上記諸実施形態の各々において、以下の情報、即ち、第2のセルの識別子、最長測定期間、および実施が要求された測定項目のうち1つまたは複数を含む。
【0039】
本発明の実施形態では、隣接セル(即ち、第1のセル)におけるユーザ機器がターゲット・セル(即ち、第2のセル)を測定し、隣接セルの当該制御基地局が、ターゲット・セル内で停止が発生したかどうかを当該ユーザ機器の測定結果に従って判定するために用いる情報をターゲット・セルに返す。このように、ターゲット・セルは、隣接セルの補助的な測定結果を用いて、ターゲット・セルに対する停止検出をリアルタイムで実現し、それにより停止セル検出の効率と正確性が高まる。
【0040】
図3は、本発明の1実施形態に従うセル停止検出のプロセスを概略的に示す流れ図を示す。
図3に示した実施形態では、eNB1はターゲット・セルの制御基地局を指し、eNB2はターゲット・セルの隣接セルの制御基地局を指し、UEは隣接セル内のユーザ機器を指す。本実施形態では、ターゲット・セルは上記実施形態における第2のセルに対応し、ターゲット・セルの隣接セルは上記実施形態における第1のセルに対応する。
【0041】
図6で示した参照番号は本発明の実施形態の範囲について何ら限定をもたらすものではないことに留意されたい。例えば、隣接セルの制御基地局とターゲット・セルの制御基地局とが、別々のシステムに属してもよく、例えば、一方がeNBであり他方がNodeBである。当該隣接セルとターゲット・セルがイントラ周波数セル、インター周波数セルまたはインター・システムセルであってもよい。さらに、
図3では簡単のため1つの隣接セルのみを示したが、本発明の実施形態はそれに限定されるものではない。ターゲット・セルを、複数の隣接セルにおけるユーザ機器を用いて測定してもよい。さらに、
図3では簡単のため1つのUEのみを示したが、本発明の実施形態はそれに限定されるものではない。複数のUEを用いてターゲット・セルを測定してもよい。これらの変形の全てが本発明の実施形態の範囲に入るものとする。
【0042】
図3は、分散アーキテクチャ下でのセル停止検出のプロセスである。セル停止検出のプロセスは、ターゲット・セルの制御基地局eNB1により開始され、補助的な測定作業要求が、ネットワーク・インタフェース(例えば、X2インタフェース)を通じて、選択された隣接セルに対して開始される。各選択された隣接セルの制御基地局(即ち、eNB2)は、測定作用の実行結果をeNB1に返し、eNB1は包括的な結果に従ってターゲット・セルに対する停止検出判定を行う。ターゲット・セルにおいてセル停止が発生したと判定した場合には、ターゲット・セルの制御基地局eNB1がセル停止アラームを生成する。
【0043】
301で、eNB1が、ターゲット・セルが潜在的な停止セルであると判定する。例えば、eNB1は、内部検出機構を用いて、設定された報告期間においてターゲット・セルのトラフィックが0であることを検出する。具体的には、セルのトラフィックが0であるかどうかを、RRC接続試行回数、RRC接続構成成功率、無線アクセス・ベアラ(Radio Access Bearer、RAB)構成試行回数、RAB構成成功率、アクティブ・ユーザの数、無線呼解除/切断率のような報告期間内のセルのインジケータを測定することによって包括的に判定してもよい。このケースでは、eNB1が、ターゲット・セルが潜在的な停止セル、例えば、「ターゲット・セル利用不可」になったことを示すアラームまたは通知を生成してもよい。
【0044】
302で、eNB1は、ターゲット・セルの隣接セルのリストから、補助的な測定を実施すべき正しい隣接セルを選択する。隣接セルの選択基準は限定されない。例えば、大量のUEが、直近の期間内にターゲット・セルの隣接セルにハンドオーバする。当該隣接セルとターゲット・セルがイントラ周波数セル、インター周波数セルまたはインター・システムセルであってもよい。
【0045】
303で、eNB1がX2インタフェースまたはインター・システム・ネットワーク・インタフェースを介して、選択された隣接セルの制御基地局eNB2に要求メッセージを送信する。当該要求メッセージは、以下の情報、即ち、ターゲット・セルの識別子、最長測定期間、および実施が要求された測定項目のうち1つまたは複数を含む。本実施形態では、上記要求メッセージは例示的に「セル停止測定要求」である。例えば、「セル停止測定要求」が、ターゲット・セルの識別子(必須)、実施が要求された測定項目(任意であり、ターゲット・セルの性能測定、ターゲット・セル内のUEにより実施される測定等を含む)、および最長測定期間(必須)を運搬してもよい。
【0046】
304で、上記「セル停止測定要求」を受信した後、eNB2は、隣接セル内のUEを選択して、ターゲット・セルに対する補助的な停止測定プロセスを実装する。eNBは正しいUE(例えば、ターゲット・セルのセル端に隣接して配置されたUE)を選択し、その結果、当該UEはターゲット・セルに対する指定の測定項目を指定期間内に実施する。
【0047】
305で、隣接セル内の選択されたUEがターゲット・セルに対して測定プロセスを実施する。当該測定プロセスには、(a)ターゲット・セルの参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)信号を測定するステップと、(b)ターゲット・セルのアップリンク・チャネルおよびダウンリンク・チャネルを検出するステップ、例えば、UEのランダム・アクセスをチェックするステップが含まれるがこれらに限らない。既存のRRCメッセージを、エア・インタフェースのシグナリング・メッセージ、例えば、プロセス・メッセージに新たな情報要素を追加した無線ベアラ再構成または物理チャネル再構成プロセスとして使用してもよい。または、新たなRRCメッセージを追加して、隣接セル内のUEがターゲット・セルに対する補助的な停止検出を実施するのに必要な情報要素を運搬してもよい。
【0048】
306で、指定期間内にUEにより実施された測定の情報を、エア・インタフェースを介してeNB2に返す。ここで、既存のRRCメッセージをエア・インタフェースのシグナリング・メッセージとして使用してもよい。
【0049】
307で、eNB2がさらに、ターゲット・セルの性能測定項目を監視して、ターゲット・セルのハンドオーバ性能測定情報を取得する。ターゲット・セルのハンドオーバ性能測定情報には、以下の情報、即ち、当該ターゲット・セルに関するハンドオーバ要求数、当該ターゲット・セルに関するハンドオーバ成功数、当該ターゲット・セルの切断/呼解除率のうち1つまたは複数が含まれる。例えば、隣接セル内のUEのターゲット・セルに対するハンドオーバのハンドオーバ性能インジケータには、ターゲット・セルへのハンドオーバ試行回数、および設定された監視期間内でのハンドオーバ成功率が含まれる。
図3では、307を304乃至306の後に表示しているが、本発明の実施形態はそれには限定されない。307を304乃至306の前に実施してもよいし、304乃至306と並列に実施してもよい。307は任意のステップである。
【0050】
308で、eNB2は、UEが返した測定情報を用いることによって、ターゲット・セル内で停止が発生したかどうかを判定するために使用する情報を生成する。307が実施された場合、eNB2は、ターゲット・セルの上記測定情報とハンドオーバ性能測定情報とに従って、ターゲット・セル内で停止が発生したかどうかを判定するために使用する情報を生成する。
【0051】
例えば、或るUEが、ターゲット・セルの識別子と、返されたメッセージ内で運搬された測定結果においてセルの指定測定項目の正常な測定値(例えば、RSRP値)とを含む限り、隣接セルは補助的な測定を
停止し、ターゲット・セルが「非停止」セルであると判定するために使用される定性的な情報を生成する。全ての選択されたUEが、ターゲット・セルの識別子と、測定期間の経過後に返されたメッセージ内で運搬された測定結果においてセルの指定測定項目の異常な測定値(例えば、RSRP値)とを含む場合には、隣接セルは補助的な測定を
停止し、ターゲット・セルが「停止」セルであると判定するために使用される定性的な情報を生成する。eNB2がさらに(307と同じく)セルの性能測定項目を監視する場合には、308で、eNB2は、当該性能測定項目とUEが返した測定情報とに従って定性的な情報を生成してもよい。例えば、性能測定インジケータが0または0に近く、UEの測定結果が、ターゲット・セルが「停止」セルであると定性的に示す場合には、eNB2は、
それに応じて、ターゲット・セルが「停止」セルであると判定するために使用される
定性的な情報を生成する。
【0052】
309で、eNB2はX2インタフェースまたはインター・システムネットワークインタフェースを介して「セル停止測定応答」をeNB1に返す。当該セル停止測定応答メッセージは、隣接セルの定性的な補助的測定情報、例えば、ターゲット・セルの停止または非停止を運搬する。
【0053】
310で、NB1は最終的に、選択された隣接セルによって報告されたセル停止測定結果(定性的な情報)を組み合わせることによって、ターゲット・セル内で停止が発生したかどうかを判定する。例えば、選択された隣接セルの全てが、ターゲット・セル内で停止が発生したことを示す指示を返す場合には、eNB1は、ターゲット・セル内で停止が発生したと判定し、対応するアラーム、例えば、「ターゲット・セル停止」を送信する。次に、当該プロセスは終了する。
【0054】
本発明の実施形態では、隣接セル(即ち、第1のセル)内のユーザ機器がターゲット・セル(即ち、第2のセル)を測定し、当該隣接セルの制御基地局が、ターゲット・セル内で停止が発生したかどうかを当該ユーザ機器の測定結果に従って判定するために使用される情報をターゲット・セルに返す。このように、ターゲット・セルは、隣接セルの補助的な測定結果を用いることによって、ターゲット・セルでの停止検出をリアルタイムに実現し、その結果、停止セル検出の効率と正確性が高まる。
【0055】
図4は、本発明の別の実施形態に従うセル停止検出のプロセスを概略的に示す流れ図である。
図4に示す実施形態では、ネットワーク管理システムは例示的にOAMであり、eNB1はターゲット・セルの制御基地局を指し、eNB2はターゲット・セルの隣接セルの制御基地局を指し、UEは当該隣接セル内のユーザ機器を指す。OAMは、ベンダのネットワーク管理システム、例えば、要素管理システム(Element Management System、EMS)であってもよく、または、運用者の統合ネットワーク管理システム、例えば、ネットワーク管理システム(Network Management System、NMS)であってもよい。本実施形態では、ターゲット・セルは上記実施形態における第2のセルに対応し、ターゲット・セルの隣接セルは上記実施形態における第1のセルに対応する。
【0056】
図4は、集約アーキテクチャ下でのセル停止検出のプロセスであり、基地局から独立したネットワーク管理システムが、補助的な測定プロセスを統一的に調整する。ターゲット・セルの制御基地局eNB1は、事前に、ターゲット・セルが潜在的な停止セルであると判定し、対応するアラームをOAMに送信する。OAMはターゲット・セルの隣接セルのリストをチェックし、正しい隣接セルを選択し、ネットワーク管理インタフェースを介して、選択された隣接セルに対して補助的な測定作業要求を開始する。選択された隣接セルの各々は、測定作業の実行結果をOAMに返し、OAMは、包括的な結果に従ってターゲット・セルに対して停止検出判定を行う。ターゲット・セルにおいてセル停止が発生したと判定した場合には、OAMはターゲット・セル停止アラームを送信する。
【0057】
401で、
図3の301と同様、eNB1は、ターゲット・セルが潜在的な停止セルであると判定する。例えば、eNB1は、内部検出機構を用いることによって、設定された報告期間においてターゲット・セルのトラフィックが0であることを検出する。具体的には、セルのトラフィックが0であるかどうかを、RRC接続試行回数、RRC接続構成成功率、RAB構成試行回数、RAB構成成功率、アクティブ・ユーザの数、無線呼解除/切断率のような、或る期間内のセルのインジケータを測定することによって包括的に判定してもよい。
【0058】
402で、eNB1が、ターゲット・セルが潜在的な停止セルになったこと、例えば、「ターゲット・セル利用不可」になったことを示すアラームまたは通知をOAMに送信する。
【0059】
403で、OAMは、ターゲット・セルの隣接セルのリストから、補助的な測定を実施すする必要がある正しい隣接セルを選択する。隣接セルの選択基準は限定されない。例えば、大量のUEが、直近の期間内にターゲット・セルの隣接セルにハンドオーバする。当該隣接セルとターゲット・セルがイントラ周波数セル、インター周波数セルまたはインター・システムセルであってもよい。
【0060】
404で、OAMがネットワーク管理インタフェースを介して、選択された隣接セルに要求メッセージを送信する。当該要求メッセージは、以下の情報、即ち、ターゲット・セルの識別子、最長測定期間、および実施が要求された測定項目のうち1つまたは複数を含む。本実施形態では、当該要求メッセージは例示的に「セル停止測定要求」である。例えば、「セル停止測定要求」が、ターゲット・セルの識別子(必須)、実施が要求された測定項目(任意であり、ターゲット・セルの性能測定、ターゲット・セル内のUEにより実施される測定等を含む)、および最長測定期間(必須)を運搬する。OAMがNMSである場合には、新たに定義したノースバウンド・インタフェースのインタフェース統合参照点(Interface Integration Reference Point、Interface IRP)における特定の動作メッセージ(例えば、「セル停止測定」メッセージ)を用いることによって、または、既存のEUTRAN NRM IRPで定義されるセル・オブジェクトに対応する属性を追加することによって、「セル停止測定要求」メッセージを実装してもよい。
【0061】
図4に示す405乃至409はそれぞれ
図3に示す304乃至308と同様であり、したがってここでは繰り返さない。
【0062】
410で、eNB2がネットワーク管理インタフェースを介して応答メッセージをOAMに返す。当該応答メッセージは、補助的な測定を介して隣接セルにより測定された情報を運搬し、ターゲット・セル内で停止が発生したかどうか、例えば、定性的な情報、即ち、ターゲット・セルの停止または非停止を判定するために使用される。本実施形態では、上記応答メッセージは例示的に「セル停止測定応答」である。OAMがNMSである場合には、新たに定義したノースバウンド・インタフェースのインタフェース統合参照点(Interface Integration Reference Point、Interface IRP)における特定の動作メッセージ(例えば、「セル停止測定」メッセージ)を用いることによって、または、既存のEUTRAN NRM IRPで定義されるセル・オブジェクトに対応する属性を追加することによって、「セル停止測定要求」メッセージを実装してもよい。
【0063】
411で、OAMは最終的に、選択された隣接セルによって報告されたセル停止測定結果(定性的な情報)を組み合わせることによって、ターゲット・セル内で停止が発生したかどうかを判定する。例えば、選択された隣接セルの全てが、「ターゲット・セル停止」を示す指示を返す場合には、OAMは、ターゲット・セル内で停止が発生したと判定し、対応するアラーム、例えば、「ターゲット・セル停止」を送信する。次に、当該プロセスは終了する。
【0064】
したがって、本発明の実施形態では、基地局がターゲット・セルの起こりうる停止を予め発見したときに、選択された隣接セルに対して必要に応じて停止セルの補助的な測定を基地局が開始する方法を提供する。当該隣接セルは、ターゲット・セルの信号品質および/または隣接セルの性能測定インジケータに対して補助的な測定を実施する際にUEを監視し、それにより、停止セル検出判定の正確性をさらに高める。別の態様では、必要に応じて(オンデマンドで)というのは、基地局がターゲット・セルの起こりうる停止を予め発見したというイベントがトリガであることを意味する。隣接セルにおけるUEの測定作業はエア・インタフェースに高いデータ負荷をかけないので、UEは要求された測定データを迅速かつ効率的にネットワークへ転送することができる。
【0065】
図5は、本発明の1実施形態に従う基地局の略構造ブロック図である。
図5に示す基地局は第1のセルの制御基地局であり、上記方法の諸実施形態全てにおける第1のセルの制御基地局の動作を実施するように構成することができる。特定の動作プロセスに関する詳細は、上記方法の諸実施形態を参照できるので、本実施形態では詳細をさらに説明することはしない。基地局500は、第1の受信ユニット501、選択ユニット502、第2の受信ユニット503、生成ユニット504、および送信ユニット505を備える。
【0066】
第1の受信ユニット501は要求メッセージを受信する。当該要求メッセージは第2のセルでの停止測定を要求するために使用され、上記第1のセルは当該第2のセルの隣接セルである。選択ユニット502は、上記要求メッセージに従って、当該第1のセル内のユーザ機器を選択して当該第2のセルを測定する。第2の受信ユニット503は、当該第2のセルを測定することによって当該ユーザ機器が取得した測定情報を受信する。生成ユニット504は、当該測定情報に従って、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成する。送信ユニット505は、応答メッセージを送信する。当該応答メッセージは、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を含む。
【0067】
あるいは、1実施形態として、上記要求メッセージを第2のセル(即ち、ターゲット・セル)の制御基地局により開始してもよい。第1の受信ユニット501はさらに、当該第2のセルの制御基地局が送信した要求メッセージを受信するように構成される。送信ユニット505はさらに、当該応答メッセージを当該第2のセルの制御基地局に送信するように構成される。
【0068】
あるいは、別の実施形態として、上記要求メッセージを、基地局から独立したネットワーク管理システムにより統一的に
開始して隣接セルの補助的な測定プロセスを
調整してもよい。第1の受信ユニット501はさらに、当該ネットワーク管理システムにより送信された上記要求メッセージを受信するように構成される。第1の送信ユニット505はさらに、上記応答メッセージを当該ネットワーク管理システムに送信するように構成される。
【0069】
あるいは、1実施形態として、上記諸実施形態の各々において、選択ユニット502はさらに、当該第1のセルから、当該第2のセルのセル端に隣接するユーザ機器を選択して当該第2のセルを測定してもよい。
【0070】
あるいは、1実施形態として、上記諸実施形態の各々において、基地局500がさらに、第2のセルのハンドオーバ性能測定情報を取得するように構成された取得ユニット506を備える。当該第2のセルのハンドオーバ性能測定情報は、以下の情報、即ち、当該第2のセルに関するハンドオーバ要求数、当該第2のセルに関するハンドオーバ成功数、当該第2のセルの切断/呼解除率のうち1つまたは複数を含む。生成ユニット504は、上記測定情報および当該第2のセルのハンドオーバ性能測定情報に従って、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成する。
【0071】
第1の受信ユニット501、第2の受信ユニット503、第2の受信ユニット503、および送信ユニット505を送受信装置に統合してもよく、または、それらが異なる受信インタフェースおよび送信インタフェースであってもよい。選択ユニット502および生成ユニット504が各々、プロセッサであってもよい。
【0072】
図6は、本発明の1実施形態に従うネットワーク装置の略構造ブロック図である。
図6に示したネットワーク装置600は、送信ユニット601、第1の受信ユニット602、および処理ユニット603を備える。
【0073】
第2のセルが潜在的な停止セルになったとき、送信ユニット601は要求メッセージを第1のセルの制御基地局に送信する。当該要求メッセージは、当該第2のセルの停止測定を要求するために使用される。当該第1のセルの制御基地局が当該第1のセル内のユーザ機器を選択して当該第2のセルを測定し、当該測定を通じて取得した測定情報に従って、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を生成する。当該第1のセルは当該第2のセルの隣接セルである。第1の受信ユニット602は、当該第1のセルの制御基地局によって送信された応答メッセージを受信する。当該応答メッセージは、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報を含む。処理ユニット603は、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定するために使用される情報に従って、当該第2のセルで停止が発生したかどうかを判定する。
【0074】
あるいは、1実施形態として、ネットワーク装置600が第2のセルの制御基地局であってもよく、上記方法の諸実施形態における当該第2のセルの制御基地局の動作を実施することができる。特定の動作に関する詳細は、上記方法の諸実施形態を参照できるので、本実施形態では詳細をさらに説明することはしない。
【0075】
あるいは、1実施形態として、ネットワーク装置600がネットワーク管理システムであってもよく、上記方法の諸実施形態におけるネットワーク管理システムの動作を実施することができる。特定の動作プロセスに関する詳細は、上記方法の諸実施形態を参照できるので、本実施形態では詳細をさらに説明することはしない。
【0076】
当該ネットワーク装置がネットワーク管理システムである場合、ネットワーク装置600はさらに、第2の受信ユニット604および生成ユニット605を備える。第2の受信ユニット604は、当該第2のセルの制御基地局により送信された指示情報を受信する。当該指示情報は、当該第2のセルが潜在的な停止セルになったことを示すために使用される。生成ユニット605は、上記指示情報に従って、当該第2のセルの停止測定を要求するために使用される当該要求メッセージを生成する。
【0077】
あるいは、1実施形態として、上記諸実施形態の各々において送信ユニット601が送信した要求メッセージが、以下の情報、即ち、第2のセルの識別子、最長測定期間、および実施が要求された測定項目のうち1つまたは複数を含む。
【0078】
送信ユニット601、第1の受信ユニット602、および第2の受信ユニット604を送受信装置に統合してもよく、または、それらが異なる受信インタフェースおよび送信インタフェースであってもよい。処理ユニット603および生成ユニット605が各々、プロセッサであってもよい。
【0079】
本発明の1実施形態では通信システムも提供する。当該通信システムは、
図5に示した実施形態で提供した基地局と、
図6で示した実施形態で提供したネットワーク装置とを備えてもよい。当該通信システムがさらに、
図5に示した基地局により制御されるセル内のユーザ機器を備えてもよい。
【0080】
図5および
図6で示した諸実施形態で提供した装置およびシステムを使用することにより、隣接セル(即ち、第1のセル)内のユーザ機器がターゲット・セル(即ち、第2のセル)を測定し、当該隣接セル内の制御基地局が、ターゲット・セル内で停止が発生したかどうかを当該ユーザ機器の測定結果に従って判定するために使用される情報をターゲット・セルに返す。このように、ターゲット・セルは、隣接セルの補助的な測定結果を用いることによって、ターゲット・セルでの停止検出をリアルタイムに実現し、その結果、停止セル検出の効率と正確性が高まる。
【0081】
本明細書で開示した諸実施形態で説明した例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズム・ステップを電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組合せで実装してもよいことは当業者には理解される。ハードウェアとソフトウェアの間の互換性を明確に説明するために、以上では、諸機能に従う全ての実施形態の構成とステップを一般的に説明した。機能をハードウェアまたはソフトウェアで実施するか否かは、技術的解決策の特定の応用と設計制約条件とに依存する。当業者は様々な方法を使用して各特定のアプリケーションに対する説明した機能を実施できるが、その実装が本発明の範囲外にあるとは考えるべきではない。
【0082】
便宜と説明の簡単さのため、上記システム、装置、およびおユニットの詳細なプロセスについては、上記方法の諸実施形態における対応するプロセスを参照し、再度その詳細を説明してはいないことは当業者には明確に理解される。
【0083】
本出願で提供した幾つかの諸実施形態では、開示したシステム、装置、および方法を他の方法で実装できることは理解される。例えば、説明した装置の実施形態は例示にすぎない。例えば、ユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントを別のシステムにおいて組み合わせるかもしくは統合してもよく、または、他の機能を無視するかもしくは実施しなくともよい。さらに、表示または説明した相対的接続または直接接続または通信接続を、幾つかのインタフェースを介して実装してもよい。装置またはユニットの間の直接接続または通信接続を、電子的、機械的、または他の形態で実装してもよい。
【0084】
別々の部分として説明したユニットが物理的に分離していてもしていなくてもよく、ユニットとして表示した部分が、物理ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または、複数のネットワーク・ユニット上に分散されてもよい。当該ユニットの一部または全部を、諸実施形態の解決策の目的を達成するための実際のニーズに従って選択してもよい。
【0085】
さらに、本発明の諸実施形態における機能ユニットを1つの処理ユニットに統合してもよく、当該ユニットの各々が物理的に単体で存在してもよく、または、2つ以上のユニットを1つのユニットに統合してもよい。統合されたユニットを、ハードウェアの形態で実装してもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装してもよい。
【0086】
統合されたユニットをソフトウェア機能ユニットの形態で実装し独立な製品として販売または使用するときは、当該統合されたユニットをコンピュータ読取可能記憶媒体に格納してもよい。かかる理解のもとに、本発明の本質的な技術的解決策、または先行技術に貢献する部分、または当該技術的解決策の全部もしくは一部を、ソフトウェア製品の形態で実装してもよい。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本明細書の諸実施形態で説明した方法のステップの全部または一部を実施するようにコンピュータ装置(パーソナル・コンピュータ、サーバ、またはネットワーク装置であってもよい)に指示する幾つかの命令を含む。上記記憶媒体には、USBフラッシュ・ディスク、取外し可能ハード・ディスク、読取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクのような、プログラム・コードを格納できる任意の媒体が含まれる。
【0087】
以上の説明は、本発明の具体的な諸実施形態に関するにすぎず、本発明の保護範囲を限定しようとするものではない。本発明で開示した技術的範囲に入る、当業者により容易に想到される任意の変形または置換えは、本発明の保護範囲に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲によって支配されるものとする。