(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来、洗浄ハンドルに連結されて洗浄タンク内に延出したスピンドルと、スピンドルの先端側に設けられた玉鎖の取付部及び引上げ部とを有し、取付部に大洗浄用の玉鎖と小洗浄用の玉鎖とを取り付けて、スピンドルの一方向の回転により引上げ部にて大洗浄用の玉鎖及び小洗浄用の玉鎖のうちいずれか一方の玉鎖を引き上げ、逆方向の他方向の回転により引上げ部にて他方の玉鎖を引き上げることによって、洗浄水を大量に排水する大洗浄と小量に排水する小洗浄とを行わせる洗浄操作装置が公知である。
【0003】
図1及び
図2はその具体例を示している。
図1において、200は洗浄ハンドル202に連結されて洗浄タンク内に延出するスピンドルである。また、201はスンピンドル200と洗浄ハンドル202を洗浄タンクに固定するためにスピンドル200に嵌められたナットである。
図2に示すように、スピンドル200は、先端部にヘッド部214を有している。
ヘッド部214は、その上端部で且つスピンドル200に対する正面視において左、右の位置に大洗浄側の取付部208と、小洗浄側の取付部206とを有している。そして、取付部208に大洗浄用玉鎖222が、また取付部206に小洗浄用玉鎖224が、各々固定状態に取り付けられている。
【0004】
玉鎖222、224を、取付部208、206に取り付けるには、取付部208、206に連なるガイド面211、210に形成されたスリット205、204に対して玉鎖222、224をそれぞれ挿入して取り付けられる。
【0005】
ヘッド部214は、また、取付部208と取付部206との左右の間の位置において、取付部208、206よりも所定距離下側位置まで鉛直方向下向きに引き上げアーム212を有している。この引き上げアーム212は1枚のリブにて構成してある。
【0006】
図1、
図2に示す洗浄操作装置では、
図2(c)に示すように取付部208を上昇させる方向に洗浄ハンドル202にてスピンドル200を回転させると、引き上げアーム212の先端部212aによって大洗浄用玉鎖222が引き上げられる一方、小洗浄用玉鎖224が押し下げられる。また、洗浄ハンドル202にてスピンドル200を逆方向に回転させると、今度は取付部206が上昇して小洗浄用玉鎖224が引き上げられ、大洗浄用玉鎖222が押し下げられる。
【0007】
しかしながら、この
図1、2に示す洗浄操作装置の場合、例えば
図2(c)に示すように大洗浄用玉鎖222が引き上げ、小洗浄用玉鎖224が押し下げられた際に、小洗浄用玉鎖224には玉鎖自身の重さにより下方向の力がかかっているため、取付用のスリット204より抜け落ちやすくなる。また、これとは逆に小洗浄用玉鎖224が引き上げられ、大洗浄用玉鎖222が押し下げられた際は、大洗浄用玉鎖222がスリット205より抜け落ちやすくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記のような事情を背景とし、スピンドルに取り付けられた玉鎖がスピンドルの回転により簡単に抜け落ちることのない洗浄操作装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。すなわち、本発明の洗浄操作装置は、洗浄ハンドルに連結されて洗浄タンク内に延出したスピンドルと、スピンドルの先端側に設けられ玉鎖の取付部が形成されたヘッド部と、を有し、取付部に大洗浄用の玉鎖と小洗浄用の玉鎖とを取り付けて、スピンドルの一方向の回転により大洗浄用の玉鎖及び小洗浄用の玉鎖のうちいずれか一方の玉鎖を引き上げ、逆方向の他方向の回転により他方の玉鎖を引き上げることによって、洗浄水を大量に排水する大洗浄と小量に排水する小洗浄とを行わせる洗浄操作装置において、ヘッド部に設けられ、玉鎖を取付部に導くスリットが形成されたガイド面を有し、ガイド面は、取付部に接続するスリットの終端が形成された上面部と、取付部に取り付けられた玉鎖の上下に隣接した一対の玉のうちの下側の玉を内部に収容する状態にし、下側の玉を上記スピンドルに対する先端面からの正面視において左右方向の外方から覆う側面部と、を備え、ガイド面の上面部の一部は、上記取付部から遠ざかる方向に向けて上方に傾斜する傾斜面を有する。
【0011】
このような構成とすることにより、スピンドルが回転操作された際も、玉鎖がスリットより抜け落ちることを防止できる。即ち、スリットが形成されたガイド面の上面部の一部が、取付部から遠ざかる方向に向けて上方に傾斜する傾斜面を有しているため、大洗浄あるいは小洗浄の際に、スピンドルが回転操作された際も、その傾斜面により玉鎖の移動が抑制され、玉鎖の抜け落ちが防止できる。
【0012】
本発明は、好ましくは、側面部に形成されたスリットの一部に、下側の玉を挿入する下玉挿入部を設けた。
【0013】
このような構成とすることにより、取付部に取り付けられた玉鎖が、ガイド面の側面部により左右方向に外れることを防止できると共に、その側面部のスリットの一部に設けられた下玉挿入部により、玉鎖の上下に隣接した一対の玉のうちの下側の玉をガイド面の内側に容易に嵌め込むことができる。よって、玉鎖を下方に垂らした状態で、側方から水平移動させて取り付けることができ、取り付け作業が容易になる。
【0014】
本発明は、好ましくは、スリットの一部が、スピンドルの軸方向の向きに沿って形成されている。
【0015】
このような構成とすることにより、スリットの一部がスピンドルの回転方向に対して直交する向きに形成されているため、スピンドルを回転させたとしても、玉鎖に対してスリットから抜け落ちる方向の力がかかりにくい。したがって、玉鎖の抜け落ちが防止できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、スピンドルが回転操作された際も、玉鎖がスリットより抜け落ちることがなく、適切に洗浄操作を行うことができる洗浄操作装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に本発明を実施するための第1の実施形態について、図面を基に説明する。
図3において、10は洗浄タンクである。(以下単にタンクとする。)図中16はタンク10の底部を、18はタンク壁を表している。
タンク10の底部16には、
図4に示しているように内部の洗浄水を便器に排水する排水口20と、これを開閉する排水弁としてのフラッパ弁22とが設けられている。
図4において、24は排水口20に連通して設けられたオーバーフロー管で、タンク10の内部において底部16から上向きに立ち上がっている。
【0019】
フラッパ弁22は、
図4に示しているようにシール部材を保持した弁部28、29と、これらから図中左方に延び出したアーム30、31とを有している。
アーム30、31の一端部にはフック状の掛止部32、33が設けられており、これら掛止部32、33が、それぞれオーバーフロー管24の外周面に突出した軸部34に回転可能に掛止されている。
フラッパ弁22の弁部28、29は、それぞれ軸部34周りに回転運動することによって開閉動作する。
【0020】
図3において、36は小洗浄用玉鎖で、38は大洗浄用玉鎖であり、小洗浄用玉鎖36はその下端部がフラッパ弁22の弁部28の取付部40に、大洗浄用玉鎖38はその下端部がフラッパ弁22の弁部29の取付部42にそれぞれ取り付けられている。
また、44は小洗浄用玉鎖36に取り付けられたフロートであり、46は弁部29の取付部42と一体的に形成されたフロートである。
【0021】
このように構成されたフラッパ弁22の動作について、詳細は後述するが、小洗浄用玉鎖36が引き上げられた際は、弁部28のみが開弁され、大洗浄用玉鎖38が引き上げられた際は、弁部28と29の両方が開弁される。それらを切り替えることで、便器に向けて洗浄水を少量排水する小洗浄と、大量排水する大洗浄とを切り替える。
【0022】
図3において、92は本実施形態の洗浄操作装置で、タンク壁18に固定された洗浄ハンドル94と、これに連結されてタンク内に延出したスピンドル96とを有している。
図5において、98は洗浄ハンドル94及びスピンドル96をタンク壁18に取付けるための取付部材で、雄ネジ部100を有しており、そこにナット102がねじ込まれることでタンク壁18に固定されている。
【0023】
スピンドル96は、基端側に雄嵌合部104が形成され、洗浄ハンドル94の雌嵌合部108に嵌め込まれて固定されている。
スピンドル96の先端側には、スピンドル96に対して直角に屈曲したレバー部112が一体に形成されている。
ここでレバー部112は縦向き、即ち通常の状態(洗浄ハンドル94を回転させない状態)において、垂直下向きに延びている。
【0024】
レバー部112は、
図6(C)及び
図7に示しているように先端側にヘッド部114を有している。
また、ヘッド部114はその上端部で、且つスピンドル96に対する正面視において左、右の位置に、大洗浄側の取付部116と、小洗浄側の取付部118とを有している。そして、取付部116に大洗浄用玉鎖38が、また取付部118に小洗浄用玉鎖36が各々取り付けられている。
【0025】
ここで各取付部116、118は、
図6(A)及び
図7に示すように、各々玉鎖の繋ぎ材36bを上下方向に挿通する挿通孔120と、そこに挿通された繋ぎ材36bの上側の玉36a(
図8参照)と下側の玉36cとに係合する係合部122とを有している。
大洗浄用玉鎖38及び小洗浄用玉鎖36の各々は、繋ぎ材36bを挿通孔120に挿通し、上側の玉36aと下側の玉36cとに係合部122を係合させることで各取付部116、118に取り付けられる。
これら取付部116、118に取り付けられた大洗浄用玉鎖38と小洗浄用玉鎖36とは、各々取付部116、118から左、右に分かれて下向きに垂れ下がった状態となる。
【0026】
ヘッド部114は、また、取付部116と118との左右の間の位置において、取付部116,118よりも設定距離下側位置まで垂直下向きに延び出た引上げアーム124を有している。
ここで引上げアーム124は1枚の板状のリブにて構成してある。
この引上げアーム124は、大洗浄用の玉鎖38及び小洗浄用の玉鎖36の何れにも固定されておらず、通常時においてそれらに対しフリーの状態にある。
【0027】
そして大洗浄用の玉鎖38,小洗浄用の玉鎖36の夫々は、取付部116,118から引上げアーム124に沿って垂直下向きに垂れ下がった状態にある。
従ってこの状態で洗浄ハンドル94を、
図3中右からの正面視において時計方向に回転させると、これと同方向にスピンドル96及び引上げアーム124が回転し、引上げアーム124がその先端部124aを、小洗浄用の玉鎖36に引掛けてこれを引き上げる。
【0028】
ここにおいてフラッパ弁22の弁部28が引き上げられて開弁し、タンク10内の洗浄水が少量排水されて便器の小洗浄が行われる。
このとき、大洗浄用の玉鎖38は引き上げアーム124にて引き上げられることなく、取付部116から垂れ下がったままとなる。
【0029】
逆に洗浄ハンドル94を、
図1中右側からの正面視において反時計方向に回転させると、今度は同方向に回転する引上げアーム124がその先端部124aを、大洗浄用の玉鎖38に引掛けてこれを引き上げる。
而して大洗浄用の玉鎖38が引き上げられると、上記の弁部29及び28が引き上げられて開弁し、タンク内の洗浄水が便器に向けて大量に排水され、便器の大洗浄が行われる。
このとき、小洗浄用の玉鎖36は引上げアーム124によって引き上げられることはなく、取付部118から下向きに垂れ下がったままである。
【0030】
更にヘッド部114は、
図6及び
図7に示しているように引き上げアーム124に対してスピンドル96の軸方向の前後位置に、前後に対向した一対の板状の規制壁128を有する。この前後の規制壁128により、大洗浄用玉鎖38及び小洗浄用玉鎖36の引き上げ時に、大洗浄用玉鎖38及び小洗浄用玉鎖36が引き上げアーム124から前後方向にずれて、外れることを防止できる。
【0031】
ヘッド部114はまた、それぞれ取付部116、118から規制壁128沿って湾曲しながら下向きに延びるガイド面138と、取付部116、118の挿通孔120に続いてガイド面138に設けられたスリット140とを有している。
ここでガイド面138は、
図8に示しているようにスリット140が形成された上面部141と側面部142とを有しており、取付部116,118に取り付けられた、上下に隣接した一対の玉36a,36cのうちの下側の玉36cを内部に収容する状態に、下側の玉36cを左右方向の外方から覆う形状をなしている。
【0032】
なお、スリット140は、玉鎖36、38を取付部118、116に取り付けるにあたって、玉鎖の繋ぎ材40を、ガイド面138を通過して取付部118、116の挿通孔120に持ち来すためのものである。
このときには、下側の玉36cをスリット140の下端からガイド面138の内側に先ず嵌め入れた状態とし、その状態でスリット140に沿って繋ぎ材40を上側の玉36aとともに取付部118,116側に移動させる。
【0033】
また、挿通孔120に持ち来された玉鎖36、38が、スリット140から抜け落ちることが無いように、スリット140が設けられたガイド面138の上面部141の一部に、取付部118、116から遠ざかる方向に向けて上方に傾斜する傾斜面139を設けている。これにより、
図8(B)に示すように、スピンドル96が回転し、玉鎖36、38に下向きの力がかかった際も、傾斜面139がそれを支えることで、玉鎖36、38の移動を抑制し、玉鎖36、38がスリット140から抜け落ちることがないように構成されている。
【0034】
次に本実施形態の作用を説明する。
この実施形態において、洗浄ハンドル94が
図5に示す中立状態にあるとき、
図9に示しているようにフラッパ弁22の弁部28、29は閉弁状態にあり、フロート44は水中に没した位置でストッパ90に当接した状態にある。
【0035】
この状態から洗浄ハンドル94を大洗浄側、つまり反時計側に回転させると、レバー部112に設けられた引き上げアーム124が同方向に回転し、そしてその先端部124aを大洗浄用の玉鎖38の、取付部116から所定距離下側の部位を引掛けて玉鎖38を所定の距離だけ引き上げる。
これにより
図10に示しているように弁部28、29が一体となって引き上げられる。具体的には、弁部29はその中心に排水口20に連通する開口部70を有するよう形成されているため、その開口部70を弁部28により塞いだ状態のまま、弁部28、29が一体となって開弁することになる。これら弁部28、29は、フロート44、46の浮力により開弁状態に維持され、タンク10内の洗浄水が開放された排水口20から便器に向かって排水される。
その後、タンク10内の洗浄水の排水に伴って、タンク内の水位は下降していく。
そして、水位が一定距離下側位置まで下がったところで、フロート44、46に作用する浮力と、弁部28、29及びフロート44、46自体の重力がバランスした状態となり、その後フロート44、46は水位の下降に伴って下向きに移動して弁部28、29は閉弁状態になる。
【0036】
一方、洗浄ハンドル94を大洗浄時とは逆の小洗浄側、つまり上記の時計方向に回転させると、今度はレバー部112の引き上げアーム124がその先端部124aを、小洗浄用の玉鎖36に引掛けて、玉鎖36を所定距離だけ引き上げる。
【0037】
これにより
図11に示しているように弁部28のみが引き上げられ、排水口20に連通する弁部29の開口部70を開放することで、タンク10内の洗浄水が開口部70を介して排水口20から便器に向かって排水される。
【0038】
この小洗浄時は、フロート44のみの浮力により弁部28が開弁状態に維持され、さらにフロート44の位置が、フロート46の位置に比べて高い位置になるため、大洗浄時に比べて早い段階で閉弁する。
そのため、小洗浄時においては、洗浄水の排水水量が少なく、少ない水量で便器洗浄を行う。
【0039】
以上のように、本実施形態の洗浄操作装置92は、従来の洗浄操作装置のように大洗浄用玉鎖、小洗浄用玉鎖が、スピンドルの回転によりスリットから抜け落ちる恐れがなく、適切な洗浄操作が可能になる。
即ち、スリットが形成されたガイド面138の一部に、取付部118、116から遠ざかる方向に向かって、上方に傾斜する傾斜面139を設けたことで、スピンドル及びレバー部が回転運動し、玉鎖36、38に下方向の力がかかった際も、その傾斜面139によって玉鎖36、38の移動を抑制し、玉鎖36、38がスリットから抜け落ちることを防止することができる。
【0040】
次に、
図12により第2の実施形態について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図12に示すように、第2の実施形態のスピンドル及びレバー部では、ガイド面138の一部に下玉挿入部52が形成されている。したがって、玉鎖36、38を取付部118、116に取付けるにあたっては、玉鎖36、38の下側の玉36cを下玉挿入部52からガイド面138の内側に嵌め入れるだけでよいため、玉鎖を下方に垂らした状態で、側方から水平移動させて取り付けることができ、取り付け作業が容易になる。
【0041】
次に、
図13、
図14により第3の実施形態について説明する。
図13に示すように、第3の実施形態のスピンドル及びレバー部では、スリット140が屈曲して形成され、規制壁128にも設けられている。そして、規制壁139に設けられたスリット140の一部には、第2実施形態と同様に下玉挿入部52が形成されている。
【0042】
第3の実施形態における玉鎖36、38の取り付け方法は以下のようになっている。まず、玉鎖36、38を規制壁128側から挿入する。この時、予め規制壁128に形成されたスリット140の形状に合わせて玉鎖36、38を屈曲させ、玉鎖の下側の玉36cを下玉挿入部52からガイド面138の内側に嵌め入れるように玉鎖を移動させる。上側の玉36aと下側の玉36cとの間の繋ぎ材36bは、上側スリット120aに沿って移動し、下側の玉36cの下に設けられた繋ぎ材36dは、下側スリット120bに沿って移動する。それにより玉鎖の上側の玉36aが取付部118、116まで導かれ、玉鎖は下方に垂れ下がった状態となる。
【0043】
この第3実施形態では、上側スリット120aの一部がスピンドル96の軸方向に沿って形成され、レバー部112のヘッド部114の回転方向に対して直交する向きになるため、スピンドル96を回転し、それに伴いレバー部112のヘッド部114が回転した際も、玉鎖がスリット120から抜け落ちることがない。つまり、上側スリット120aがレバー部112のヘッド部114の回転方向に対して直交する向きに設けられているため、仮に玉鎖36、38に下向きの力がかかったとしても、上側スリット120aに対しては抜け落ちる方向の力ではないため、玉鎖がスリット120より抜け落ちることがない。
【0044】
なお、この第3実施形態においても、第1実施形態及び第2実施形態と同様、スリットが形成されたガイド面138の上面部142の一部に傾斜面139が形成されており、玉鎖36、38に如何なる力がかかったとしても、玉鎖36、38がスリット120から抜け落ちることを防止している。
【0045】
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は例えば大洗浄側と小洗浄側とで玉鎖の取付部の位置をスピンドルに対する正面視において前後方向に異ならせたり、高さ方向に異ならせたりすることも可能であるし、玉鎖の取付部を上記とは別の個所に設けておくことも可能である。本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。