特許第5863524号(P5863524)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5863524
(24)【登録日】2016年1月8日
(45)【発行日】2016年2月16日
(54)【発明の名称】釣竿
(51)【国際特許分類】
   A01K 87/00 20060101AFI20160202BHJP
【FI】
   A01K87/00 640C
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-63402(P2012-63402)
(22)【出願日】2012年3月21日
(65)【公開番号】特開2013-192506(P2013-192506A)
(43)【公開日】2013年9月30日
【審査請求日】2014年7月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126572
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 智史
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(72)【発明者】
【氏名】清田 義春
【審査官】 竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−117035(JP,A)
【文献】 実開昭63−023970(JP,U)
【文献】 特開2002−065123(JP,A)
【文献】 特開2006−000032(JP,A)
【文献】 特開2011−030510(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 87/00 − 87/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内壁に螺旋状の第1係合部が形成された筒状の本体と、
該本体の内部に少なくとも部分的に挿入された筒状の保持体であって、その外壁には、前記第1係合部に接着剤を介して係合した螺旋状の第2係合部と、前記本体の該端面に隣接して配置され前記保持体の前記外壁を覆い該保持体の周方向に沿って延びる環状部材に当接した係止部と、が形成された保持体と、
を具備し、
前記環状部材は、その内周面全体が前記保持体の前記外壁に接するように設けられ、延設方向全体にわたってその表面に装飾加工が可能な一定の厚みを有する釣竿。
【請求項2】
前記環状部材は、全体的に略一定の厚みを有するものである、請求項1に記載の釣竿
【請求項3】
前記環状部材は、前記本体の外壁を覆うように前記保持体の周方向に沿って延びる第1の環状部材と、該第1の環状部材に連続的に繋がり、前記本体の前記端面を覆うように前記保持体の周方向に沿って延びる第2の環状部材と、を含む、請求項1に記載の釣竿。
【請求項4】
前記保持体の前記外壁に形成された前記第2係合部のうち前記本体に形成された前記第1係合部に実際に係合している部分の面積は、前記環状部材の幅に反比例する、請求項2又は請求項3に記載の釣竿。
【請求項5】
前記保持体の内壁には、螺旋状の第3係合部が形成されており、
前記保持体は、該保持体の一端に形成された開口部を介して栓体を受け入れ、前記第3係合部と前記栓体の外壁に形成された螺旋状の第4係合部とを係合させることにより前記栓体を固定する、請求項4に記載の釣竿。
【請求項6】
前記保持体の前記外壁に形成された前記第2係合部は、前記保持体が順方向に回動したときに前記本体に向かって進行するように形成されており、
前記保持体の前記内壁に形成された前記第3係合部は、前記栓体が順方向に回動したときに前記保持体から離れる方向に進行するように形成されている、請求項5に記載の釣竿。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端部に栓体が着脱自在に設けられた釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
端部に栓体が着脱自在に設けられた釣竿、例えば、グリップ側の端部に尻栓が着脱自在に設けられた釣竿として、特開2011−087503号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。かかる釣竿では、筒状のホルダーが釣竿本体の内部に収容及び接着される。尻栓の外壁に形成された雄ネジをホルダーの内壁に形成された雌ネジに螺合させることにより、尻栓がホルダーを介して釣竿本体に着脱自在に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−087503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載された釣竿においては、ホルダーと釣竿本体との接着力が十分なものではないために、ホルダーが釣竿本体から外れ易くなり、したがって、釣竿の製品としての信頼性が低下するという問題がある。
【0005】
そこで、本実施の形態により、信頼性の高い釣竿を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る釣竿は、内壁に螺旋状の第1係合部が形成された筒状の本体と、該本体の内部に少なくとも部分的に挿入された筒状の保持体であって、その外壁には、前記第1係合部に接着剤を介して係合した螺旋状の第2係合部と、前記保持体の周方向に沿って延び、前記本体の端面に当接した係止部、又は、該端面に隣接して配置され前記保持体の前記外壁を覆い該保持体の周方向に沿って延びる環状部材に当接した係止部と、が形成された保持体と、を具備する。
【発明の効果】
【0007】
本実施の形態により、信頼性の高い釣竿を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の実施形態1に係る釣竿の構成を示す側面図である。
図2図2は、本発明の実施形態1に係る釣竿の構成を部分的に拡大して示す側面図である。
図3図3は、図2に示した釣竿を方向Aから見て示す図である。
図4図4は、図2に示した釣竿の構成を示す断面図である。
図5図5は、図2図4に示した釣竿に用いられる栓体の構成を示す側面図である。
図6図6は、本発明の実施形態2に係る釣竿の構成を部分的に拡大して示す断面図である。
図7図7は、本発明の実施形態3に係る釣竿の構成を部分的に拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、様々な実施形態を適宜図面を参照して説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。また、各図面は、便宜上、必ずしも同一の縮尺により示されているとは限らない。
【0010】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る釣竿の構成を示す側面図である。図1に示すように、釣竿100は、本体110と、本体110の端部に取り付けられた下栓115と、を含む。本体110は、例えば、元竿110Aと、元竿110Aの内部に収容可能となるように元竿110Aに連結された複数の中竿110Bと、中竿1110Bの内部に収容可能となるように中竿110Bに連結された穂先竿110Cと、を含むものとすることができる。
【0011】
図2は、本発明の実施形態1に係る釣竿の構成を部分的に拡大して示す側面図である。図3は、図2に示した釣竿を方向Aから見て示す図である。図4は、図2に示した釣竿の構成を示す断面図である。図5は、図2図4に示した釣竿に用いられる栓体の構成を示す側面図である。図示のように、本体110の内壁には、雌ネジ(第1係合部)112が本体110の延設方向に沿って形成されている。
【0012】
下栓115は、本体110に固定されるホルダー120と、ホルダー120に着脱自在に取り付けられる栓体200と、を含む。
ホルダー120は、一端に開口122が形成され、他端に開口124が形成された、全体として筒状の形状を有する。ホルダー120は、大まかにいえば、本体110の内部に挿入される挿入部130と、本体110の端面を係止する係止部140と、蓋部材10と結合する結合部150と、に分けられる。
【0013】
挿入部130は、本体110の内径よりもわずかに小さい外径を有する。挿入部130の外壁には、本体110の内壁に形成された雌ネジ112に螺合(係合)する雄ネジ(第2係合部)132が形成されている。
【0014】
係止部140は、挿入部130に隣接して配置されている。係止部140は、挿入部130の外径よりも大きい外径を有する。これにより、係止部140は、本体110の端面に当接してこの端面を係止する。
【0015】
結合部150は、係止部140に隣接して配置されている。結合部150は、係止部140の外径よりも小さい外径を有する凹部152と、凹部152に隣接して配置され凹部152の外径よりも大きい外径を有する凸部154と、を含む。結合部150には、筒状の蓋部材10が取り付けられる。蓋部材10は、例えば、ゴムや樹脂等により形成されたものである。
【0016】
このような挿入部130、係止部140及び結合部150を含むホルダー120は、例えば、樹脂、ゴムや金属等を含む様々な材料により一体的に形成されたものである。
【0017】
ホルダー120の内部には、開口122から開口124に抜ける通路160が形成されている。この通路160は、蓋部材10の開口12に連通している。
【0018】
ホルダー120の通路160を囲む内壁に着目すると、この内壁は、一端から他端に向かう方向Yに向かって内径が減少する内壁部172と、一定の内径を有する内壁部174と、一定の内径であって内壁部174の内径より小さい内径を有する内壁部176と、一定の内径であって内壁部176より大きい内径を有する内壁部178と、が連続的に繋がったものである。
【0019】
ホルダー120の内壁のうち内壁部176には、雌ネジ(第3係合部)176aが形成されている。この雌ネジ176aは、蓋部材10の開口12及びホルダー120の開口124を介して挿入された栓体200を固定するために用いられるものである。
【0020】
図5に示すように、栓体200は、全体として円筒状の形状を有し、樹脂や金属等を含む様々な材料により形成されるものである。栓体200は、円筒状の第1挿入部202と、円筒状の第2挿入部204と、を含む。
【0021】
第1挿入部202は、ホルダー120の内壁部176の内径よりわずかに小さい内径を有し、内壁部176のY方向の長さよりわずかに短い長さを有する。また、第2挿入部204は、ホルダー120の内壁部178の内径よりわずかに小さい内径を有し、内壁部178のY方向の長さと蓋部材10の開口12の厚みとの合計に略等しい長さを有する。
また、第1挿入部202の外壁には、ホルダー120の内壁部176に形成された雌ネジ(第3係合部)176aに螺合(係合)する雄ネジ(第4係合部)202aが形成されている。
【0022】
次に、上述した釣竿100の組み立て方法について図2図5を参照して説明する。
まず、本体110の内壁に形成された雌ネジ112及びホルダー120の挿入部130の外壁に形成された雄ネジ132のうちの少なくとも一方に接着剤が付与される。接着剤としては任意のものを用いることができる。
【0023】
次に、ホルダー120の挿入部130の端部が本体110の端部に形成された開口に挿入される。挿入部130に形成された雄ネジ132が本体110に形成された雌ネジ112に当接した後、ホルダー120が順方向に回動させられると、雄ネジ132と雌ネジ112とが係合する。そのままホルダー120が順方向に回動され続けると、ホルダー120は本体110に向かう方向に進行し続ける結果、本体110の端面がホルダー120の係止部140に当接する(図4に示した状態)。
【0024】
このようにホルダー120が取り付けられた本体110は、一定時間放置されることにより、又は、熱を加えられることにより、雌ネジ112と雄ネジ132との間に付与された接着剤が硬化する。これにより、ホルダー120が本体110に強固に固定される。
【0025】
次に、ホルダー120の結合部150に蓋部材10が取り付けられる。蓋部材10の開口12、並びに、ホルダー120の開口124、通路160及び開口122を介して、図1に示した中竿110B及び穂先竿110Cが挿入される。
【0026】
この後、栓体200の第1挿入部202の端部が蓋部材10の開口12及びホルダー120の開口124に挿入される。第1挿入部202の外壁に形成された雄ネジ202aが、ホルダー120の内壁部176に形成された雌ネジ176aに当接した後、栓体200が順方向に回動させられると、雄ネジ202aと雌ネジ176aとが係合する。そのまま栓体200が(例えば、第2挿入部204の隆起部204aに形成された直線状に延びる凹部204bに係合させたマイナスドライバーやコイン等を回動させること等により)順方向に回動され続けると、栓体200はホルダー120に向かう方向に進行し続ける結果、栓体200の第2挿入部204の端面がホルダー120の内壁部176の端面に当接する。この状態では、蓋部材10からは、第2挿入部204の隆起部204aのみが露出する。
【0027】
これにより、釣竿100の組み立てが完了する。なお、本体110の内部に収容された中竿110B及び穂先竿110Cをメンテナンス等のために取り出す必要がある場合には、栓体200を逆方向に回動させてホルダー120から取り外すことができる。
【0028】
このように本実施形態に係る釣竿によれば、ホルダーと本体とは、ホルダーの外壁に形成されたネジ(係合部)と本体の内壁に形成されたネジ(係合部)とを係合(螺合)させることに加えて、さらに両ネジ(両係合部)の間に接着剤を付与することによって、固定される。これにより、ホルダーと本体との固着力を高めることができる。これにより、信頼性の高い釣竿を提供することができる。
【0029】
なお、本実施形態では、ホルダーの外壁に形成されるネジ及び本体の内壁に形成されるネジがそれぞれ雄ネジ及び雌ネジである場合について説明したが、これらのネジをそれぞれ雌ネジ及び雄ネジとしてもよい。これは、栓体の外壁に形成されるネジ及びホルダーの内壁に形成されるネジについても同様に妥当する。
【0030】
また、本明細書における「順方向」とは、時計回り及び反時計回りのうちのいずれを意味するものであってもよい。
【0031】
さらに、本実施形態では、本体に対してホルダーを「順方向に」回動させたときにホルダーが本体に「向かう」方向に進行し、栓体をホルダーに対して「順方向に」回動させたときに栓体がホルダーに「向かう」方向に進行するように、各ネジが形成される場合について説明した。しかしながら、両者の関係を逆にしてもよい。すなわち、本体に対してホルダーを「順方向に」回動させたときにホルダーが本体に「向かう」方向に進行し、栓体をホルダーに対して「順方向に」回動させたときに栓体がホルダーから「離れる」方向に進行するように、各ネジが形成されるようにしてもよい。この場合、栓体が長期間にわたってホルダーに取り付けられていたこと等によって栓体の外壁に形成されたネジとホルダーの内壁に形成されたネジとが強固に係合していたときに、栓体を取り外すべく栓体を順方向に回動させようと栓体に非常に大きな力を作用させたとしても、この力は、本体に向かう方向にホルダーを回動させるように作用する。よって、ホルダーが本体から緩んだり外れたりすることをより確実に防止することができる。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態では、本体の端面とホルダーの外壁に形成された係止部との間に装飾用のリングを配置する場合について図6を参照して説明する。なお、本実施形態に係る釣竿の構成のうち実施形態1に係る釣竿の構成と共通するものについては、その詳細な説明を省略する。
【0033】
図6は、本発明の実施形態2に係る釣竿の構成を部分的に拡大して示す断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る釣竿300は、本体110の端面110aとホルダー120の外壁に形成された係止部140との間にリング400が配置されている。リング400は、略L字状の断面形状を有する環状部材である。具体的には、リング400は、本体110の外壁を覆うようにホルダーの周方向に沿って延びる第1の環状部材402と、環状部材402に連続的に繋がり、本体110の端面110aを覆うようにホルダー120の周方向に沿って延びる第2の環状部材404と、を含む。第2の環状部材404の一端及び他端はそれぞれ本体110の端面110a及びホルダー120の係止部140に当接している。
【0034】
なお、本体110の端部のうちリング400の第1の環状部材402により覆われる部分の厚みは、本体110の端部の他の部分の厚みよりも、この第1の環状部材402の厚みに相当する分だけ小さくなるように加工されている。これにより、本体110の外面と、リング400の外面と、ホルダー120の係止部140の外面と、が協働して同一の平面を形成している(すなわち、面一となっている)。これに代えて、本体110の端部に加工を施すことなく、リング400の第1の環状部材402がこの本体の端部の外面をそのまま覆うようにしてもよい。この場合、リング400の外面が本体110の外面から突出することになる。
【0035】
リング400は、金属、樹脂やゴムを含む様々な材料により形成されたものである。このリング400は、それ自体が着色されたり、外面に装飾が施されることによって、釣竿300の外観を変化させるものとして機能する。また、リング400は、略L字状の断面形状を有することにより、本体110の端部における外壁及び端面を覆うものであるので、本体110の端部を保護するものとして機能する。
【0036】
さらにまた、ホルダー120は、図4に示したホルダー120と同一の構成を有するものである。このことは、ホルダー120という同一の部品を用いるという条件のもと、実施形態1に係る釣竿100を構成することもできるし、実施形態2に係る釣竿300を構成することもできる、ということを意味する。すなわち、釣竿100という製品と釣竿300という製品との間においてホルダー120という部品を共通化することができる。
【0037】
なお、釣竿300の組み立て方法は、ホルダー120を本体110に取り付ける際に、本体110の端部に事前にリング400を係合させておくということを除いて、釣竿100の組み立て方法と同様である。
【0038】
また、図6から明らかなように、本体110の端面110aに隣接するようにリング400の第2の環状部材404が配置されることによって、第2の環状部材404の内面とホルダー120の挿入部130の外面との間には空隙Gが生ずる。この空隙Gに接着剤を付与することによってこの空隙Gを接着剤留りとして利用してもよい。これにより、本体110とホルダー120との固定力を向上させることができる。
【0039】
(実施形態3)
本実施形態では、本体の端面とホルダーの外壁に形成された係止部との間に別のタイプの装飾用のリングを配置する場合について図7を参照して説明する。なお、本実施形態に係る釣竿の構成のうち実施形態1及び実施形態2のそれぞれに係る釣竿の構成と共通するものについては、その詳細な説明を省略する。
【0040】
図7は、本発明の実施形態3に係る釣竿の構成を部分的に拡大して示す断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係る釣竿400は、本体110の端面110aとホルダー120の外壁に形成された係止部140との間にリング500が配置されている。リング500の一端及び他端は、それぞれ本体110の端面110a及びホルダー120の係止部140に当接している。リング500は、ホルダー120の周方向に沿って延び、ホルダー120の外壁を覆っている。リング500は、略一定の厚み及び略一定の幅を有するものである。
【0041】
リング500は、図6に示したリング400とは異なり、本体110の外壁を覆っていないため、全体的にリング400よりも肉厚のものとなっている。しかも、その肉厚は、リング500の延設方向全体にわたって一定となっている。これにより、リング500は、リング400に比べて高い強度を確保することができる。よって、リング500は、その外壁に装飾用の加工(例えば彫刻や削り等)などを施しても、十分に強度を維持することができる。
【0042】
なお、図7図4とを比較すれば明らかであるように、リング500の幅を広くすればするほど、ホルダー120の外壁に形成されたネジ(係合部)132のうち本体110の内壁に形成されたネジ(係合部)112と係合している部分(係合部分)の面積は、小さくなる。別言すれば、係合部分の面積は、リング500の幅に反比例する。このことは、ホルダー120は、相互に幅の広さが異なる複数のリングのうちのいずれを用いても本体110に取り付けることが可能なものである、ということを意味する。
【0043】
また、本実施形態においても、上記実施形態2と同様に、リング500の内面とホルダー120の挿入部130の外面との間に生ずる空隙Gを接着剤留りとして利用してもよい。
【0044】
上述した様々な実施形態は、相互に組み合わせて用いることが可能なものである。
【符号の説明】
【0045】
100、300、400 釣竿
112 ネジ(第1係合部)
110 釣竿本体
115 下栓
120 ホルダー(保持体)
132 ネジ(第2係合部)
140 係止部
176a ネジ(第3係合部)
200 栓体
202a ネジ(第4係合部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7