(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電話着信に起因する特定の電話番号と同じ電話番号に関連付けされている特定の電子メールアドレスが、電話番号と電子メールアドレスとが関連付けて登録されている電話帳に登録されている場合に、その特定の電子メールアドレスに基づいて、電子メールアドレスごとに各々のメールアドレスに関連するレコード情報が所定値を超えない件数記憶されているデータベースを参照することにより、該特定の電子メールアドレスに関連するレコード情報を入手し、入手したレコード情報を、自端末の第1ユーザインタフェースによって提示すると共に、提示したレコード情報のうち、指定されたレコード情報に対応する電子メールをメールサーバから入手し、入手した電子メールを、前記第1ユーザインタフェースによって通知する
ことを特徴とするメール通知装置。
電話着信に起因する特定の電話番号と同じ電話番号に関連付けされている特定の電子メールアドレスが、電話番号と電子メールアドレスとが関連付けて登録されている電話帳に登録されている場合に、
前記特定の電話番号に関連付けされている特定の電子メールアドレスとして一つのメールアドレスが前記電話帳に登録されている場合は、該メールアドレスを選択し、
前記特定の電話番号に関連付けされている特定の電子メールアドレスとして複数のメールアドレスが前記電話帳に登録されている場合は、該複数のメールアドレスと、個々のメールアドレスに関連付けされている氏名とを表す第2ユーザインタフェースを提示すると共に、その第2ユーザインタフェースにおいて指定されたメールアドレスを選択し、
選択したメールアドレスが発信元アドレスに設定されている電子メールを、メールサーバから入手すると共に、入手した電子メールを、自端末の第1ユーザインタフェースによって通知する処理を、コンピュータに実行させる
ことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
<第一の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態に係る通知システムのシステム構成を示す図である。
図1に示す通知システムは、業務用端末(情報端末)10と、データベースサーバ20と、メールサーバ30とが通信ネットワーク(以下、「ネットワーク」と称する)500を介して通信可能に接続されているシステムである。
【0014】
メールサーバ30は、例えば、サーバ機器等の情報処理装置である。メールサーバ30は、ネットワーク500を介して電子メールを受信する毎に、受信した電子メールを記憶装置(不図示)に格納すると共に、その電子メールを判別可能な固有番号(識別子)を、当該電子メールを構成するデータセット(即ち、電子メールファイル)に付与する。即ち、この機能により、メールサーバ30は、電子メールファイルと固有番号とを個別に関連付けることができる。そして、メールサーバ30は、係る固有番号を付与した電子メールを、メールサーバ30が有する所定の記憶領域(所謂メールボックス)に保存すると共に、要求された電子メールファイルを業務用端末10に送信することができる。
【0015】
業務用端末10は、例えば、パーソナルコンピュータ等の小型情報処理装置等である。本実施形態において、業務用端末10には、例えば、IP(Internet Protocol)電話等のインターネットを利用して通話可能な電話40(「電話端末40」とも称す)が接続されている。
【0016】
データベースサーバ20は、例えば、サーバ機器等の情報処理装置であり、ネットワーク500を介して、メールサーバ30等と通信可能に接続されている。
【0017】
図2は、第一の実施形態に係る業務用端末10の構成を示した図である。業務用端末10は、電話機能部101、電子メール機能部102、電話帳機能部103、電話帳データベース部105、グループデータベース部106、表示部107、取得部108、及び電子メールファイル保存部109を有する。
【0018】
電話機能部101は、電話の入電時(即ち、着信時)に、相手の電話番号を取得する機能を有している。電話機能部101は、例えば、サーバ20において発信者のIPアドレスが関連付けられた電話番号と変換してもよい。しかし、電話機能部101が、発信者の電話番号を取得する方法は、この方法に限らず、例えば、いわゆる発信者番号通知の機能による情報を参照する等、どのような方法であってもよい。
【0019】
電子メール機能部102は、メールサーバ30等と通信することによって電子メールを送受信すると共に、受信した電子メールに適宜加工を施してから電子メールを構成する一部の情報をデータベースサーバ20に送信する等の処理を行う(詳細は後述する)。 電話帳機能部103については、
図3を参照して後述する。
【0020】
電話帳データベース部105は、顧客の氏名と、電話番号とを関連付けて記憶する。
【0021】
グループデータベース部106については、
図4を参照して後述する。
【0022】
表示部107は、ディスプレイ(不図示)に画面(ユーザインタフェース)を表示する機能を有する。
【0023】
取得部108は、データベースサーバ20から受信した情報を、表示部107を利用して表示する等の処理を行う。
【0024】
電子メールファイル保存部109は、メールサーバ30から入手した電子メールを保存(格納)すると共に、受信した個々の電子メールの保存先情報や、メールサーバ30において付与された固有番号等の情報を、関連付けされた状態で格納する。
【0025】
図3は、第一の実施形態に係る業務用端末10が有する電話帳データベース(アドレス帳データベース)105の構成を例示した図である。本実施形態に係る電話帳データベース105は、ユーザが設定した個人を特定可能な情報(例えば、氏名、部署名、電話番号、メールアドレス等)が関連付けられて格納されている。また当該情報は、その都度必要に応じて書き換えられてもよい。
【0026】
図4は、第一の実施形態に係る業務用端末10におけるグループデータベース106の構成を例示した説明図である。グループデータベース部106は、電話帳データベース部105に登録されている1つの電話番号に関連付けされている氏名とメールアドレスとを、グループ化して格納する。電話帳データベース部105に新たな電話帳データが登録されると、電話帳機能部103は、その電話帳データを構成する情報を、
図4に概念的に例示する如く、グループデータベース部106にも当該電話帳データに含まれる電話番号を共通キーとして追加(反映)する。
【0027】
業務用端末10において、電子メール機能部102は、ネットワーク500を介してメールサーバ30から受信した電子メールに含まれるレコード情報(例えば、表題、受信日時、送信者メールアドレス、送信者氏名、電子メールファイル保存部109内の当該電子メールの保存先情報やメールサーバ30で付加された固有番号等の各種データ)を取得する。即ち、本実施形態において電子メール機能部102はメールサーバ30から個々の電子メールファイルを受信するのではなく、当該電子メールファイルの一部をなす情報を入手する。ここで保存先情報とは、当該電子メールファイルがメールサーバ30において格納されている場所を表す情報である。
電子メール機能部102は、当該電子メールの保存先情報や当該固有番号を表すデータを参照することにより、当該電子メールファイルのリンク情報を作成する。即ち、本実施形態において、電子メール機能部102は、係るリンク情報を、電子メールファイル保存部109に電子メールファイルが保存される度に作成する。
【0028】
そして、電子メール機能部102は、係るリンク情報を作成する度に、例えば、電子メールの表題や受信日時、送信者メールアドレス、送信者氏名、電子メールの保存先情報、及び固有番号を、データベースサーバ20へ送信する。電子メール機能部102は、新たに電子メールを受信した場合のみならず、別の保存フォルダへ電子メールを移動またはコピーした場合であっても本動作を実行する。これにより、本実施形態において、電子メール保存先情報は、常に最新の状態に保つことができる。そして、保存先情報から生成されるリンク情報も、最新の情報も保つことができる。
【0029】
ここで、電子メール機能部102が、メールサーバ30から電子メールのデータを受け取る際のフローについて説明する。
【0030】
電子メール機能部102は、電子メールの表題、受信日時、送信者メールアドレスを表すデータを、順に当該電子メールの「Subject:」欄、「Date:」欄および「From:」欄から取得する。
【0031】
業務用端末10において、電子メール機能部102は、例えば、送信者氏名に関しては、電話帳データベース105に当該送信者メールアドレスが存在し、かつ当該送信者メールアドレスに関連付けられている氏名データが存在している場合、当該氏名データを、送信者氏名として設定する。しかし、電話帳データベース105に送信者メールアドレスが存在していない場合、または当該送信者メールアドレスが存在しているにも関わらず氏名データが電話帳データベース105に存在しない場合、電子メール機能部102は、当該電子メールアドレスのローカル部を氏名データとして設定する。
【0032】
また、電子メール機能部102は、電子メールを送受信する機能の他に、データベースサーバ20に格納されているデータを検索する検索機能も有している。即ち、係る検索機能により、業務用端末10の電子メール機能部102は、データベース202を、メールサーバ30が受信した電子メールファイル中の特定の文字列や記号を検索キーとして用いて検索することにより、その検索キーに合致した特定の文字列や記号に関連した電子メールデータを取得することができる。
【0033】
さらに、電子メール機能部102は、メールサーバ30における電子メールファイルの格納先を表す保存先情報を取得して、取得した保存先情報が表す保存先に格納されている電子メールデータを構成する一部の情報(即ち、上述したレコード情報)を、データベースサーバ20に提供する機能を有している。
【0034】
ここで、係るデータベースサーバ20の構成及び動作について
図5乃至
図8を参照して説明する。
【0035】
図5は、第一の実施形態に係るデータベースサーバ20の構成を例示した説明図である。データベースサーバ20は、基本機能部201とデータベース部202とを有する。
【0036】
データベースサーバ20において、基本機能部201は、上述した如く電子メール機能部102によって業務用端末10から受信した電子メールのレコード情報等を用い、データベースサーバ20内のデータベース202にデータレコードを作成する。
【0037】
図6は、第一の実施形態に係る当該データベース202に設けられたデータベースの構成を例示した説明図である。本実施形態において、データベース202に格納されるレコード(レコード情報)は、業務用端末10の電子メール機能部102によってネットワーク500を介して受信した電子メールのアドレスをページヘッダとして利用する。そして、基本機能部201は、データベース202のレコード情報(即ち、1つのデータレコード)として、当該ページヘッダに、氏名、表題、受信日時、メールデータ保存先、固有番号、リンク情報等の一連の情報を関連付けた状態で保存する。
【0038】
データベース202には、1つのページヘッダにつき、任意に設定した件数のレコード情報を保存することができる。
図6に示す例では、3件のレコード情報が格納された例を示している。
【0039】
図7は、第一の実施形態に係るデータベース202の各ページ構造を示した説明図である。受信データベース202の各ページは、ページ毎に、電子メールアドレスをページヘッダとし、本実施形態では、
図7に例示する如く、レコード情報が1つのページヘッダ(メールアドレス)につき3件保存されている。
【0040】
図8は、第一の実施形態に係るデータベース202の各ページを構成するレコード構造を例示した説明図である。レコード構造は、例えば
図8に示すように、送信者氏名、表題、受信日時、メールデータ保存先、各メールに保存された固有番号、およびリンク情報等の情報が関連付けされた情報である。また、各ページに格納されるメールのレコード数は、あらかじめ設定された件数以内とし、その件数以上のデータを受信した場合、基本機能部201は、格納されている古いメールデータから順に削除し、
図7に例示する如く常に新しい3件のメールデータが保存されるようにデータベース202を制御する。
【0041】
データベースサーバ20の基本機能部201は、業務用端末10が有する電子メール機能部102から、表題や受信日時、送信者メールアドレス、送信者氏名、送信者の電子メールファイル保存先等の情報を受信すると、データベース202に、当該送信者メールアドレスをヘッダとするページの有無を確認する。
【0042】
基本機能部201は、送信者メールアドレスをヘッダとするページがデータベース202内に存在しない場合、
図7に示すように、ページヘッダをメールアドレスとしてレコード情報を関連付けることによって新しいページを作成する。その際、
図8に示すように、受信データからレコード情報(例えば、氏名、メール表題、受信日時、格納フォルダ、固有番号、リンク情報等)を1つのレコードを構成する情報項目として書き込み、ページヘッダ(メールアドレス)に対応するページに含まれる3つのレコードのうち、最も新しいレコードとして保存する。
【0043】
即ち、送信者メールアドレスをヘッダとするページがデータベース202に存在する場合、基本機能部201は、当該ページ内に新たなレコードを追加する。既に該当するページが存在し、そのページ内のレコードに、新たに追加したレコードと同じ固有番号を持つレコードが存在する場合、基本機能部201は、古いレコードに新しいレコードを上書き(更新)する。その際、例えば上書きする情報は、レコード情報のうち、業務用端末10から受信した保存先情報のみであってもよい。この様な保存方法により、本実施形態によれば、業務用端末10内で電子メールファイルのフォルダが移動されても、最新のリンク先情報が保持(維持)することができる。
【0044】
同じメールサーバ30によって付与された固有番号をもつレコードがデータベースサーバ20に存在せず、かつ1つのページ内のレコードが予め設定した件数を保有する場合、基本機能部201は、最も受信日時の古いレコード情報を削除し、新たに作成されたレコードを格納する。既に該当ページがあり、ページ内のレコードに同一の固有番号を持つレコードが存在せず、かつレコード数があらかじめ設定された件数に達していなければ、新たに作成されたレコードを該当ページに格納する。
【0045】
次に、上述したシステム構成を有する本実施形態において、電話40宛てに入電した際(即ち、着信、電話を受けた場合)における、業務用端末10の表示等の動作について説明する。
【0046】
まず、発信者端末(不図示)からの電話を業務用端末10が受信した場合、業務用端末10において、電話機能部101は、入電した電話番号を取得する。次に、電話帳機能部103は、取得した電話番号を検索キーとして、電話帳データベース105を検索する。尚、入電時に電話番号を取得する方法については、現在では一般的な技術を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する。
【0047】
係る検索の結果、当該入電した電話番号が電話帳データベース105内に存在した場合、電話帳機能部103は、グループデータベース106に格納されている各種情報(データ)の中から、当該電話番号と関連付けられている必要な情報を抽出する。ここで、必要な情報とは、例えば、電話番号、氏名、メールアドレス等である。
【0048】
そして、業務用端末10において、取得部108は、グループデータベース106から取得した必要情報を、表示部107を利用することによってディスプレイに表示する。その際、表示部107が表示する画面(ユーザインタフェース)には、当該必要情報が記載されたウィンドウが表示される(以下、本実施形態では、「グループwindow」と称す)。
【0049】
図9は、第一の実施形態に係るグループwindowの表示例を示した説明図である。本実施形態において、電話帳データベース105には、特定の電話番号(例えば1つの電話番号)に対して、複数の顧客の氏名と、個々の氏名に対応するメールアドレスとを関連付けた状態で登録可能である。このため、本実施形態のグループwindowには、入電した電話番号と同じ電話番号に関して、複数の氏名及び対応するメールアドレスが関連付けされている場合に、
図9に例示するような表示態様によって、係る特定の電話番号に関連付けられた氏名及びメールアドレスが表示される。さらに、グループwindowには、表示された情報と関連付けられている選択ボタン301が
図9に示す如く表示される。このとき、業務用端末10のオペレータが選択ボタン301を押下することにより、電子メール機能部103は、選択ボタン301と関連付けられたメールアドレスを、データベースサーバ20内の基本機能部201に送信する。
【0050】
データベースサーバ20において、基本機能部201は、受信したメールアドレスを検索キーとして、データベース202を検索することにより、当該メールアドレスをヘッダとするページの有無を探索する。当該ページが存在した場合、基本機能部201は、当該ページに記録されているレコード情報を、業務用端末10に送信する。業務用端末10において、取得部108は、データベースサーバ20から受信した情報を、表示部107によって画面上に表示する。その際、係る画面上には、当該情報が記載されたウィンドウが表示される(以下、本実施形態では、「レコードwindow」と称す)。
【0051】
図10は、第一の実施形態に係るレコードwindow400の表示例を示した説明図である。そして、
図11は、係るレコードwindow400を含む業務用端末10における画面(ユーザインタフェース)の表示例を示した説明図である。
【0052】
本実施形態におけるレコードwindow400には、当該メールアドレスに関連付けられた氏名、メール表題、受信日時、及び表示ボタン302が予め設定した件数以下(本実施形態では最大3件)で表示される。表示ボタン302には、該当するメールファイルの格納場所情報がリンクされており、業務用端末10のオペレータが当該表示ボタン302を押下するのに応じて、表示部107は、当該情報に関連付けられたメール本文を表示する。即ち、表示部107は、電子メールファイル保存部109に格納されている複数の電子メールの中から、オペレータが操作した表示ボタン302にリンクされている格納場所情報に対応する電子メールを選択して、その電子メールをディスプレイに表示する。
【0053】
一方、入電した電話番号が電話帳データベース105に存在しない場合、基本機能部201は、新たにメールアドレスをページヘッダとし、レコード情報を保存するページをデータベース202に作成するか否かをオペレータが選択可能な画面を表示する。オペレータが作成すると判断した場合、基本機能部201は、氏名及びメールアドレスを入力可能な画面を、表示部107によって表示すると共に、当該情報を元に新たなメールアドレスをページヘッダとするページを、受信メールベータベース202に作成する。
【0054】
ここで、
図12A及び
図12Bに示すシーケンス図を用いて、第一の実施形態に係るメール受信時の業務用端末10及びデータベースサーバ20の動作を詳細に説明する。
【0055】
業務用端末10において、電子メール機能部102は、メールサーバ30が受信した電子メールに関して、レコード情報(電子メールの発信日時、表題、送信者メールアドレス、送信者氏名、電子メールファイル保存部109内の当該電子メールの保存先情報や、メールサーバ30で付加された固有番号)をメールサーバ30から取得する(ステップA1)。
【0056】
電子メール機能部102は、ステップA1にて取得した情報に含まれる送信元の電子メールアドレスを「Add」、発信日時を「日時」、表題情報を「表題」、電子メールファイル保存先情報を「保存先」と設定する(ステップA2)。
【0057】
電話帳データベース105に、電子メール機能部102が取得したAddが存在する場合(ステップA3にてYES)、かつ電話帳データベース105内に同じ氏名データが存在する場合(ステップA4にてYES)、電子メール機能部102は、電話帳データベース105内にある氏名データを「氏名」として設定する(ステップA5)。
【0058】
電話帳データベース105に、電子メール機能部102が取得したAddと同じデータが存在しない場合、電子メール機能部102は、Addのローカル部分(即ち、@より前に位置するアカウント名)を、データベース202の新たなレコード情報の「氏名」として設定する(ステップA6)。
【0059】
電子メール機能部102は、メールサーバ30が、受信したメールに付加した固有の番号を「固有番号」と設定する(ステップA7)。
【0060】
電子メール機能部102は、設定されたAdd、氏名、日時、保存先、固有番号の各データを、当該新たなレコード情報を構成する1レコードとして、データベースサーバ20へ送信(ステップA8)する。
【0061】
データベースサーバ20において、基本機能部201は、業務用端末10の電子メール機能部102から当該各データを受信する(ステップA9)。そして、基本機能部201は、受信した当該データ中のAddやヘッダを含むページがデータベース202に存在するか否かを判断する(ステップA10)。
【0062】
データベースサーバ20内に受信した当該データが存在する場合(ステップA10にてYES)、基本機能部201は、ページ内で業務用端末10から受信した固有番号と同じ番号を含むレコード情報の有無を検索する(ステップA11)。
【0063】
当該ページ内で同じ固有番号を含むレコード情報がデータベース202内に存在する場合(ステップA11にてYES)、基本機能部201は、新たに受信した当該データで作成したレコード情報を、既存と同じ固有番号を含むレコード情報に上書き(更新)する(ステップA12)。一方、同じ固有番号を含むレコード情報がデータベース202内に存在しない場合(ステップA11にてNO)、基本機能部201は、ページ内に登録されているレコード情報の件数を確認する(ステップA13)。
【0064】
当該ページのレコード情報の件数が設定未満である場合(ステップA13にてYES)、基本機能部201は、新たに受信した当該データを基に作成したレコード情報を、そのレコード情報に関連付けられているページヘッダを有する1つの新たなレコードとして、ページに登録する(ステップA15)。
【0065】
当該ページのレコード情報の件数が設定以上である場合、基本機能部201は、登録されているレコード情報のうち、最も古い日時を含むレコード情報を削除し(ステップA14)、新たに受信した当該データで作成したレコード情報を当該ページのレコードとして登録する(ステップA15)。
【0066】
業務用端末10から受信したAdd等のヘッダを持つページがデータベース202に存在しない場合(ステップA10にてNO)、基本機能部201は、受信したAddをヘッダとする新たなページを作成し(ステップA16)、新たに受信した当該データを基に作成した新たなレコード情報を、当該ページに登録する(ステップA15)。
【0067】
次に、
図13A及び
図13Bに示すシーケンス図を用いて、第一の実施形態に係る電話入電時の業務用端末10及びデータベースサーバ20の動作について詳細に説明する。
【0068】
業務用端末10に接続された電話に入電すると(ステップB1)、電話機能部101は、入電した電話番号を取得する(ステップB2)。そして、電話帳機能部103は、取得した電話番号グループデータベース106内を検索する。
【0069】
検索の結果、グループデータベース106に入電した電話番号と同じ電話番号が存在する場合(ステップB3にてYES)、当該電話番号に関連付けられたグループデータベース106内の氏名とメールアドレスとを抽出し(ステップB4)、抽出した氏名とメールアドレスとを、業務用端末10の画面上にグループwindow(
図9)として表示する(ステップB5)。
【0070】
電子メール機能部102は、表示されているグループwindowの選択ボタンが押下されると(ステップB6にてYES)、当該選択ボタンと関連付けられたメールアドレスがデータベースサーバ20へ送信する(ステップB7)。
【0071】
データベースサーバ20は、電子メール機能部102から当該選択ボタンに関連付けられたメールアドレスを受信すると(ステップB8)、データベースサーバ20内の基本機能部201は、当該メールアドレスをヘッダに含むページがデータベース202内に存在するか否かを検索する。
【0072】
当該メールアドレスをヘッダに含むページがデータベース202内に存在する場合(ステップB9にてYES)、基本機能部201は、当該ページに含まれるレコード情報を、業務用端末10に送信(ステップB10)する。
【0073】
業務用端末10の取得部108は、データベースサーバ20から当該レコード情報を受信すると(ステップB11)と、レコードwindow400(
図10)を、表示部107によって画面に表示する(
図11、ステップB12)。本実施形態では、レコードwindow400には、メールのSubjectや受信した日付等と共に、表示ボタン302が表示される
業務用端末10において、表示部107は、レコードwindow400中の表示ボタン302が押下されると(ステップB13にてYES)、レコードwindowに関連付けされている電子メールを、電子メールファイル保存部109に格納されている複数の電子メールの中から選択し、選択された電子メールを、例えば、
図10に例示する表示状態でディスプレイに表示する(ステップB14)。
【0074】
以上説明した本実施形態によれば、業務用端末10に対して通知される情報が膨大とならないので、業務用端末10の負荷の増大を抑制することができる。また本実施形態によれば、着信した電話の電話番号に応じて必要な電子メールがオペレータに提供されるので、オペレータに対する負担の軽減ができるという効果がある。その理由は、電話着信時にオペレータは自ら電子メールを探す必要がなく、且つ業務用端末10においてオペレータに提示されるレコード件数が新しい順に所定件数(上述した例では3件)に抑制されるからである。
【0075】
<第二の実施形態>
上述した第一の実施形態では、業務用端末10とデータベースサーバ20とが別体になった構成を備えるメール通知装置について説明した。しかしながら、本発明は係る構成には限定されない。以下に説明する第二の実施形態では、単体の装置によって本発明を実現する場合の一例について説明する。
【0076】
図14は、本発明の第二の実施形態に係るメール通知装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係るメール通知装置500は、制御部510と電話帳515とを有する。
【0077】
本実施形態において、メール通知装置500において、制御部510は、外部から特定の電話番号を着信すると、その特定の電話番号と関連付けられている特定の電子メールアドレスが電話帳515に登録されているかを確認する。そして、制御部510はその特定のメールアドレスが、発信元アドレスとして設定されている電子メールをメールサーバ30から入手する。そしてメールサーバ30より入手した電子メールを、ユーザインターフェースによってユーザ(オペレータ)通知する。
【0078】
以上説明した本実施形態によれば、オペレータに対する負担の軽減ができるという効果がある。その理由は、電話着信時にオペレータが自ら電子メールを探す必要がないからである。
【0079】
尚、上述した実施形態では、表示部107による画面表示によってオペレータに通知する例を説明した。しかしながら上述した実施形態を例に説明した本発明は、表示による通知には限定されず、音声などの様々な態様による通知が考えられる。
【0080】
上述した実施形態を例に説明した本発明は、上述した業務用端末10、データベースサーバ20に対して、当該実施形態の説明において参照したシーケンス図(
図12、
図13)の機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、そのコンピュータ・プログラムを、当該装置のCPU(Central Processing Unit:不図示)に読み出して実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能な一時記憶メモリ(不図示)またはハードディスク装置等の不揮発性の記憶デバイス(不図示)に格納すればよい。
【0081】
また、前記の場合において、当該各装置内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、CD−ROM等の各種記録媒体を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用することができる。