(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1セグメントの接続部材がエンボスを有して成り、第2セグメントの接続機構がエンボスに対して相補的な形状を有する切り欠きを有して成り、エンボスが接続部材および接続機構を一体的に相互に接続するために切り欠き内に受容される、請求項1に記載の取付けリング。
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載され、および/又は図示されている題材は、概して電気ケーブルに関し、より具体的には、バックシェルに電気ケーブルのシールドを取り付けるための取付けリングに関する。
【0002】
多くの電気ケーブルは、1つ又はそれよりも多いケーブルの絶縁性電気導体の周縁に延在する電気的に導電性のあるシールドを含む。シールドは、ケーブルの電気導体と隣接するケーブルの電気導体および/又は他の隣接する電気デバイスとの間の電気的干渉を遮断する。電気ケーブルの端部は、時に電気ケーブルと別の電気ケーブル又は別の電気デバイスとが電気的接続し易くするために電気コネクタに終端処理されている。電気コネクタに終端処理が行われる際、電気ケーブルのシールドは、電気コネクタに接続されるバックシェルに取り付けられてよい。バックシェルは、例えば電気シールドを保護し、および/又は電気ケーブルの電気導体と対応する電気コネクタの電気コンタクト(又は接点;contact)との間の接続点に張力のがしを供するために使用されてよい。
【0003】
バックシェルに電気ケーブルのシールドを取り付けるためのある方法として、バックシェルのフィッティング(又は継ぎ手;fitting)にわたってシールドの端部を受容することが挙げられる。熱回収できる形状記憶材料から作られる取付けリングは、時にはフィッティングにシールドの端部を保持するために使用される。具体的には、取付けリングは、シールド端部の周縁に延在するように位置付けられている。その際、熱は、熱源により外部から適用され、又は取付けリングに電流を流すことにより生じさせる。取付けリングに適用される熱は、例えば収縮を元に戻す。取付けリングはシールドの端部と係合している。シールドの端部と取付けリングとの係合は、取付けリングとフィッティングとの間のフィッティングにシールドの端部を保持する。
【0004】
少なくともいくつかの既知の取付けリングは一片の連続リングである。従って、取付けリングは、典型的にはシールドの端部がバックシェルのフィッティングに受容される前にシールドの端部に位置付けられる。換言すれば、電気ケーブルのシールドの端部および絶縁性の電気導体は、シールドの端部がフィッティングに受容される前に取付けリングに通される。しかし、シールドをフィッティングに受容する前にシールドの端部に取付けリングを位置付けることは、時間を費やしおよび/又は困難であるかもしれない。電気コネクタへの電気ケーブルの終端処理費用を増やすかもしれず、および/又は所定の期間内に電気コネクタに終端処理することができる電気ケーブルの数を減らすかもしれない。具体的には、シールドの端部をフィッティングに受容させる際、シールドの端部に取付けリングを適切な位置に保持することが困難であるかもしれない。むしろ、取付けリングは、電気コネクタに終端処理される端部からはなれて電気ケーブルの他端部の方向に向かって電気ケーブルの全長に沿って移動してもよい。シールドの端部がバックシェルのフィッティングに受容されると、ケーブルの全長に沿って取付けリングを設置すること、およびシールドの端部に取付けリングを引き戻すことは、時間がかかり、および/又は人はいらいらするかもしれない。
【0005】
更に、シールドの端部をフィッティングに受容させた後、シールドの端部に1片の連続的な取付けリングを位置付けるためのたった1つの方法は、ケーブルの他端部に取付けリングを位置付けることである。時間を費やしおよび/又は困難であるかもしれない、電気コネクタに終端処理される端部に対して電気ケーブルの全長に沿って取付けリングを移動させることを要する。ケーブルの他端部に取付けリングを位置付けること、およびケーブルの全長に沿って取付けリングを移動させることは、ケーブルの他端部が終端処理されておらず、および/又は電気コネクタ又は他の電気デバイスに機械的に接続されていないことを要するかもしれない。
【0006】
少なくともいくつかの既知の取付けリングの別の欠点は、シールドからの取付けリングの除去である。取付けリングは、シールドをバックシェルのフィッティングから除去することを可能とするため電気コネクタから電気ケーブルの端部の分解の間、シールドから除去されてよい。取付けリングを除去するための別の理由は、シールドの実際の周囲径が取付けリングの大きさを選択する概算直径よりも大きい場合に、例えば、フィッティングとシールドとの間に追加の構成要素を加えたりするため、および/又は予想を上回るシールドの寸法偏差のためである。シールドから1片の連続的な取付けリングを除去するための既知の方法は、取付けリングを切ることを含む。しかしながら、少なくともいくつかの既知の取付けリングを製造するために使用される相対的に強い形状記憶材料により、取付けリングを切ることは困難であり、時間を費やし、および/又は特別な工具(例えば、電動工具等)を要するかもしれない。更に、取付けリングを切ることにより、切断操作に近接するバックシェルのフィッティング、電気ケーブルおよび/又はシールドを損傷し、費用のかかる修繕をもたらすかもしれない。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、電気ケーブル・アッセンブリ10の典型的な態様の一部の斜視図である。電気ケーブル・アッセンブリ10は、電気ケーブル12、バックシェル14および取付けリング16を含んで成る。電気ケーブル12はシールド18を含んで成る。バックシェル14は、電気ケーブル12の端部20を終端処理している(図示していない)電気コネクタに接続されるように構成されている。電気コネクタへの電気ケーブル端部20の終端処理は、取付けリング16を使用してバックシェル14へのシールド18の端部22の取り付けを含む。より具体的には、シールド18の端部22は、バックシェル14のフィッティング24に受容される。取付けリング16は、フィッティング24と接触させてフィッティング24にシールド端部22を保持するために、シールド18の端部22およびフィッティング24の周縁に少なくとも部分的に延在している。下記により詳細に記載するように、取付けリング16は、(端部22での)シールド18の周囲34および(
図2の)フィッティング24の周囲36の周縁に少なくとも部分的に延在するボディ26の全長L(
図3)を規定するために一体的に接続されている少なくとも2つの別々のセグメント28および30を含むボディ26を有して成る。
【0011】
図2は、電気ケーブル・アッセンブリ10の部分的な分解斜視図である。電気ケーブル12は、端部20から(図示していないが)対向する端部までの全長に延在している。電気ケーブル12は、(図示していないが)1つ又はそれよりも多い絶縁導体アッセンブリを含んで成る。各絶縁導体アッセンブリは、(図示していないが)電気的な絶縁層により包まれた(図示していないが)1つ又はそれよりも多い電気導体を含んで成る。電気導体のいくつか又は全ては、電気データ信号を運ぶように構成されてよい。任意には、電気導体は、1つ又はそれよりも多い異なる対の信号導体を含んで成る。異なる対のいくつか又は全ては、任意にはねじれたワイヤー対として設けられる。ある態様では、1つ又はそれよりも多い電気導体は、電力および/又は電気接地を運ぶように構成されてよい。電気ケーブル12は、いくらかの絶縁導体アッセンブリを含んでよく、絶縁導体アッセンブリの各々は、いくらかの電気導体を含んでよい。
【0012】
シールド18は、電気ケーブル12の全長の少なくとも一部に沿って絶縁導体アッセンブリの周縁に延在する。シールド18は、シールド18の全長に沿って延在し、絶縁導体アッセンブリを受容する中央通路38を含んで成る。シールド18は、(図示していないが)隣接するケーブルの(図示していないが)電気導体および/又は(図示していないが)他の隣接する電気デバイスからの電気ケーブル12の絶縁導体アッセンブリの遮蔽をし易くする。シールド18は、電気ケーブル12の一方の端部又は両端部で電気接地又は他の電源に電気的に接続されてよい。例えば、バックシェル14のフィッティング24は、シールド18の端部22と電気接地又は他の電源との間の電気接続を供してよい。シールド18は、限定されるものではないが、導電性布、導電性テープ、金属(例えば、銅等)箔、アルミニウム/ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタラート)テープ、1つ又はそれよりも多いシート材から形成された導電性スリーブ、網状の電気導体ストランド等の任意の構造を有する任意の電気導電材から製造されてよい。典型的な態様では、
図1および
図2に示すように、シールド18は網状の電気導体ストランドから製造される。
【0013】
任意には、電気ケーブル10は、電気ケーブル10の全長の少なくとも一部に沿ってシールド18の周囲34の周縁に延在する(図示していないが、)電気的に絶縁性のケーブルジャケットを含んで成る。略平坦な形状を含むように示されているが、電気ケーブル10は、限定されるものではないが円筒形状、平行六面体形状等の任意の他の形状を更に、又はその代わりに含んでよい。
【0014】
バックシェル14は、フィッティング24を含むボディ40を含んで成る。バックシェル14は、(図示していないが、)バックシェル14が電気コネクタに接続する接続面46を含む。電気コネクタは、電気ケーブル12の電気導体と終端接続する終端セグメント(図示せず)を含む複数の電気コンタクト(図示せず)を含んで成る。より具体的には、電気ケーブル12の端部20が電気コネクタに終端接続される際、電気コネクタの電気コンタクトの終端セグメントは、(図示していないが)対応する接続ポイントで電気ケーブル10の対応する電気導体に電気的に接続される。バックシェル14は、例えば電気的にシールドを保護し、および/又は接続ポイントに張力のがしを供するために接続ポイントを囲んでよい。
【0015】
バックシェル14のフィッティング24は、フィッティング24と接触するシールド18の端部22を受容するように構成されている。典型的な態様では、フィッティング24はシールド端部22を受容する略平坦な外面48を含んで成る。しかし、フィッティング24の外面48のいくらか又は全ては、その代わりに例えば、シールド18とフィッティング24の外面48との擦れおよび/又は摩擦し易くするために、(限定されるものではないが、ギザギザ、1つ又はそれよりも多いスレッド、1つ又はそれよりも多い溝、1つ又はそれよりも多いリッジ等)のテクスチャーを含んでよい。擦れおよび/又は摩擦を供することに加えて又はその代わりに、外面48にあるリッジにより、下記に説明するように、取付けリング16のボディ26をシールド18の端部22との係合に収縮させた後、取付けリング16よりも大きな径を有する一部を有するフィッティング24を供し易くしてよい。そのような大きな径を有するリッジにより、取付けリング16が電気ケーブル12の全長に沿ってフィッティング24に動かないようにしてよい。外面48は、フィッティング24の周囲36を規定する。電気ケーブル12の端部20が電気コネクタにより終端接続される際、シールド18の端部22はフィッティング24の外面48と係合してフィッティング24に受容される。シールド端部22がフィッティング24に受容される際、フィッティング24の少なくとも一部は、シールド18の中央の通路38内に受容される。任意には、シールド端部22とフィッティング24との係合によりバックシェル14をシールド18に電気的に接続させるように、バックシェル14のボディ40は電気的に導電性を有している。バックシェル14は、任意には、例えば電気コネクタ又はそれ以外のものを通じて電気接地又は他の電源に電気的に接続される。
【0016】
図3は取付けリング16の典型的な態様の斜視図である。取付けリング16は、(
図1および2の)シールド18の(
図1および2の)端部22の周縁に少なくとも部分的に延在するように構成されている、ボディ26を含んでいる。より具体的には、ボディ26は全長L延在しており、典型的な態様では、ボディ26は連続的な環状路に沿って延在している。換言すれば、ボディ26の全長Lは、全長Lに沿って連続的であるボディ26の環状形状を規定している。ボディ26の全長Lは、フィッティング24に接触させてフィッティング24にシールド端部を保持するために(
図1および2の)(端部22での)シールド18および(
図1および2の)フィッティング24の周囲34、36の周縁に各々少なくとも部分的に延在するように構成されている。具体的には、ボディ26は、フィッティング24とボディ26との間にシールド端部22を保持するためにシールド端部22と係合している。ボディ26の典型的な態様では、ボディ26の連続的な全長Lは、周囲34、36全体の周縁に完全に延在している。しかし、ボディ26の全長Lは、ボディ26の全長Lが周囲34、36の一部にのみ周縁に延在するように非連続的であってもよい。ボディ26の全長Lが連続的でない態様では、ボディ26の2つのセグメント(例えばセグメント28、30)は、相互に対向し、ギャップにより相隔てられており、機械的なコネクタを含まなくてよい端部(端部52、56)を有する。
【0017】
取付けリング16のボディ26の少なくとも一部は、熱源にさらされる際に回復する1つ又はそれよりも多い形状記憶材料から製造される。換言すれば、取付けリング16のボディ26の少なくとも一部は、ボディ26の少なくとも一部が熱を用いることにより収縮するように、熱回収可能である。下記に説明するように、取付けリング16のボディ26は、シールド18の端部22に位置付けられ、シールド端部22と係合する際にボディ26を収縮させるために、(図示していないが)熱源にさらされる。ボディ26は、例えば、限定されるものではないが、チタン/ニッケル系合金、チタン/ニッケル/ニオビウム合金、チタン/ニッケル/鉄合金、銅系合金等の1つ又はそれよりも多い形状記憶材料から製造されてよい。
【0018】
図4は取付けリング16の拡大斜視図である。上記で簡潔に述べたように、取付けリング16のボディ26は、少なくとも2つのセグメント28および30を含んで成る。セグメント28および30は相互に別々であり、(
図3の)ボディ26の全長Lを規定するために一体的に接続されている。ボディ26の典型的な態様は、ボディ26の全長Lの全体を規定するために一体的に接続されている2つのセグメント28および30を含んで成る。しかし、ボディ26は、ボディ26の全長Lの全体を規定する多くのセグメントを含んでいてよい。本明細書で使用する際、用語「別々の」とは、分離した部品又は構成要素を構成していることを意味している。ある態様では、別々のセグメント28および30は、相互に別れて形成されている。他の態様では、セグメント28および30は、相互に一体化して形成されており、その後相互に離れる。一旦離れると、セグメント28および30は、相互に一体的に接続されてよいものから分離した構成要素である。セグメント28、30の各々は、本明細書で「第1セグメント」および/又は「第2セグメント」と呼ばれてよい。
【0019】
セグメント28は、端部50から対向する端部52までの全長分延在している。同様に、セグメント30は、端部54から対向する端部56までの全長分延在している。ボディ26の典型的な態様では、セグメント28の端部50、52の各々は、機械的なコネクタ58aおよび58bをそれぞれ含んで成り、セグメント30の端部54、56の各々は、機械的コネクタ60aおよび60bをそれぞれ含んで成る。セグメント28の端部50の機械的コネクタ58aは、端部50および54で一体的にセグメント28および30を接続するためにセグメント30の端部54の機械的なコネクタ60aと相互に接続している。同様に、セグメント28の端部52の機械的コネクタ58bは、端部52および56で一体的にセグメント28および30を接続するためにセグメント30の端部56の機械的なコネクタ60bと相互に接続している。ボディ26の典型的な態様では、端部50および54が一体的に接続され、端部52および56が一体的に接続されている際、セグメント28および30は、ボディ26の連続的な全長Lの全体を規定している。ボディ26の典型的な態様では、セグメント28および30の各々は円形の断面形状を含んでいる。しかし、各セグメント28および30は、限定されるものではないが、四辺形状、楕円形状等の任意の他の断面形状を更に又はその代わりに含んでよい。機械的コネクタ58a、58b、60aおよび60bは、本明細書では「接続部材」および/又は「接続機構」と各々呼ばれてよい。
【0020】
任意には、機械的コネクタ58a、58b、60aおよび/又は60bは、熱源にさらされる際に回復する形状記憶材料から製造される。ボディ26の典型的な態様では、機械的コネクタ58aおよび58bは実質的に相互に同一であり、機械的コネクタ60aおよび60bは実質的に相互に同一である。従って、機械的コネクタ58aおよび60aの構造のみを詳細に本明細書で説明する。
図4の詳細
図Aを参照すると、機械的コネクタ58aは切り欠き(又はノッチ;notch)64および端部66を有するラッチ突起部62を含んで成る。任意には、切り欠き64はラッチ突起部62の径方向の内側68内に延在している。切り欠き64は頂部74で交差する2つの壁70および72により規定される。壁72は、ラッチ突起部62のラッチ肩部(又はショルダー部;shoulder)76を規定する。ラッチ突起部62の端部66は、壁72からラッチ突起部62の端壁78まで延在している。下記で説明するように、ラッチ突起部62は、セグメント28および
セグメント30の端部50および
端部54の各々を一体的に接続するために、機械的コネクタ60aの溝80内に受容されるように構成されている。ラッチ突起部62が溝内に完全に受容される際、切り欠き64は、一体的にコネクタ58aおよび60aを相互に接続するために機械的コネクタ60aのエンボス82を受容する。より具体的には、エンボス82が切り欠き64内に受容される際、ラッチ突起部62のラッチ肩部76は、一体的にコネクタ58aおよび60aを相互に接続するためにエンボス82のラッチ肩部84と係合している。
【0021】
切り欠き64の壁70および72は、相互に任意の角度で延在していてよい。略平坦に示されているが、壁70および/又は壁72は、又、曲線状、(限定されるものではないが、ギザギザ、1つ又はそれよりも多いスレッド、1つ又はそれよりも多い溝、1つ又はそれよりも多いリッジ等)のテクスチャーを含んでよい。その上、ボディ26の典型的な態様で示されているように、壁70および壁72は、とがった端部74で接触しているというよりはむしろ(図示していないが)曲線状の端部で接触してもよい。ボディ26の典型的な態様では、切り欠き64は、エンボス82の形状と相補的である三角形状を含んで成る。しかし、切り欠き64は、切り欠き64がエンボス82の任意の形状と相補的である形状を含むかどうかに関わらず、三角形状に加えてそれ以外の他の形状を更に又はその代わりに含んでよい。
【0022】
ラッチ突起部62は、任意の形状を含む溝80内に受容されるための任意の形状を含んでよい。ボディ26の典型的な態様では、切り欠き64を除いて、ラッチ突起部62は平行六面体の形状を含んで成る。しかし、ラッチ突起部62は、平行六面体形状以外にそれ以外の形状を更に又はその代わりに含んでよい。任意には、ラッチ突起部62は、溝80の1つ又はそれよりも多い形状と相補的である形状を含んで成る。
【0023】
図4の詳細
図Bを参照すると、機械的コネクタ60aは、セグメント30の端部54内に延在する溝80を含んで成る。任意には、溝80はセグメント30の端部54の端壁86を介して延在している。溝80は端部54内に溝80の壁88までの全長分延在する。溝80は底部側90を含んで成る。エンボス82は、溝80の上部側92に対して溝80の底部側90で外側に向かって延在している。エンボス82は、頂部98で交差する2つの壁94および96により規定される。壁96はエンボス82のラッチ肩84を規定する一方、壁94はエンボス82のラッチ斜面100を規定する。ラッチ斜面100は、底部側90で頂部98に対して外側に向かって傾斜している。溝80は、壁96と溝80の端壁88との間に規定される凹部102を含んで成る。下記にて説明するように、ラッチ突起部62が溝80内に完全に受容される際、凹部102は機械的コネクタ58aのラッチ突起端部66を受容する。
【0024】
任意には、機械的コネクタ60aは、下記に説明するように、ボディ26がねじられる際、溝80内にラッチ突起部62を保持するためにラッチ突起部62と係合する1つ又はそれよりも多い非ねじれ部材104を含んで成る。ボディ26の典型的な態様では、機械的コネクタ60aは、2つの対向する非ねじれ部材104を含んで成る。非ねじれ部材104は、溝80の底部側90から上部側92まで外側に向かって延在している。非ねじれ部材104は、相互に対向し、溝80の側壁を規定する側壁106を含んで成る。ボディ26の典型的な態様では、各非ねじれ部材104は、溝80の全長の一部のみに沿って、セグメント端部54の端壁86から端壁88に向かって延在している。換言すれば、各非ねじれ部材104は、セグメント端部54の端壁86から延在するが、溝80の端壁88に対して幅広く延在しない。従って、側壁106は、溝80の全長の一部のみに沿って延在する。又、非ねじれ部材104の一方又は両方は、溝80の全長の全部に沿って延在し、又は溝80の全長に沿って異なる箇所に位置する。例えば、ある別の態様では、非ねじれ部材104の一方又は両方は、溝80の端壁88からおよび/又は近接して延在している。
【0025】
溝80は、任意の形状を含むラッチ突起部62を受容するための任意の形状を含んでよい。任意には、溝80は、ラッチ突起部62の1つ又はそれよりも多い形状と相補的な形状を含んでいる。エンボス82は、任意の形状を含む切り欠き64内に受容されるための任意の形状を含んでよい。ボディ26の典型的な態様では、エンボス82は、切り欠き64の三角形状と相補的な三角形状を含んで成る。しかし、エンボス82が切り欠き64の任意の形状と相補的である形状を含むか否かに関わらず、エンボス82は三角形以外の形状を更に又はその代わりに含んでよい。エンボス82の壁94および
壁96は相互に任意の角度で延在してよく、壁94は多くの斜面を有するラッチ斜面100を規定するための多くの斜面を有していてよい。壁94および
壁96は本明細書に示す略平坦形状に限定されない。むしろ、壁94および/又は
壁96は、その代わりに、曲線状、(限定されるものではないが、ギザギザ、1つ又はそれよりも多いスレッド、1つ又はそれよりも多い溝、1つ又はそれよりも多いリッジ等)のテクスチャー等を含んでよい。その上、壁94および
壁96はボディ26の典型的な態様で示されるように尖った頂部98で接触しているというよりはむしろ、壁94および
壁96は(図示していないが)曲線状の頂部で接触していてよい。平行六面体の形状を含むように示されているが、凹部102は、任意の形状を含むラッチ突起端部66を受容するための任意の形状を含んでよい。
【0026】
セグメント28の端部50をセグメント30の端部54に接続するために、機械的コネクタ58aのラッチ突起部62は機械的コネクタ60aの溝80内に挿入される。ラッチ突起部62が最初に溝80内に受容される際、ラッチ突起部62の端部66はラッチ斜面100と係合する。ラッチ突起部62が溝80内に更に挿入されるにつれて、ラッチ突起部62のラッチ肩76が頂部98を通るまで、ラッチ突起端部66はラッチ斜面100に沿って進む。一旦ラッチ肩部76が頂部98を通ると、ラッチ突起部62の端部66は、溝80の底部側90に対し凹部102内に入り込む。換言すれば、機械式コネクタ58aおよび60aがスナップ式の配置で一体的に相互に接続されるように、ラッチ突起端部66は凹部102内へと動く。セグメント28は、ラッチ突起部62の端部66がラッチ斜面100に沿って動き凹部102内に入り込むことができるようにセグメント28の全長に沿って曲げられてよい。更に又はその代わりに、ラッチ突起部62は、ラッチ突起部62の端部66がラッチ斜面100に沿って動き凹部102内に入り込むことができるように曲げられてよい。
【0027】
図3を再び参照すると、セグメント28および30の端部50および54は、それぞれ一体的に接続されるように示されている。機械的コネクタ58aおよび60aが
図3に示すように一体的に相互に接続されている際、ラッチ肩76および84は機械的コネクタ58aおよび60aを一体的に保持するために相互に係合している。非ねじれ部材104は、溝80内にラッチ突起部62を保持するためにラッチ突起部62と係合する。より具体的には、(
図4の)非ねじれ部材104の側壁106は、ラッチ突起部62が
図3にそれぞれ矢印AおよびBにより示されるページの内側および外側の方向で溝80の外側に動かないようにするために、ラッチ突起部62と係合する。例えば、取付けリング16のボディ26をねじることにより、Aおよび/又はBの方向にラッチ突起部62に力を及ぼすかもしれない。(
図4の)非ねじれ部材104の側壁106により、ラッチ突起部62がAおよび/又はBの方向に溝80が動かないようにして、機械的コネクタ58aおよび60aを一体的に保持する。
【0028】
又、
図3は、一体的に各々接続されるセグメント28、30の端部52、56を示したものである。機械的コネクタ58bおよび60bは、機械的コネクタ58aおよび60aと実質的に同じ方法で一体的に相互に接続し、それによって、セグメント28および30の端部52および56の接続をそれぞれ本明細書でより詳細に説明しない。
【0029】
図2を再び参照すると、シールド18の端部22をバックシェル14に取り付けるために、シールド端部22はバックシェル14のフィッティング24に受容される。取付けリング16のボディ26は、その際シールド18の端部22に位置付けられる。具体的には、セグメント28および30は、シールド18の端部22に取り付けられる。セグメント28および30の端部50および54は、それぞれ上記に示すように機械的コネクタ58aおよび60aを相互に接続することにより一体的に接続される。同様に、セグメント28および30の端部52および56は、それぞれ機械的コネクタ58bおよび60bを相互に接続することで一体的に接続される。熱がその際、シールド18の端部22と係合するボディ26の例えば収縮を戻すために取付けリング16のボディ26に適用される。より具体的には、熱にボディ26をさらすことによりボディ26の径が減じられることで、ボディ26がシールド18の外面108と径方向に係合する。ボディ26の全長Lは、(端部22での)シールド18の外周34およびフィッティング24の外周36の周縁で少なくとも部分的に延在する。それによって、ボディ26は
図1から分かるように、フィッティング24とボディ26との間のシールド端部22を保持する。機械的コネクタ58a、58b、60aおよび/又は60bが形状記憶材料から作られている場合、機械的コネクタ58a、58b、60aおよび/又は60bの一部又は全ての収縮が、機械的コネクタ58a、60aおよび/又は機械的コネクタ58bおよび60bとの間の相互接続の強度を増やし易くするかもしれない。
【0030】
シールド端部22がフィッティング24に受容された後、取付けリング16のボディ26はシールド18の端部22に取り付けられるように上記で説明されているが、(シールド端部22がフィッティング24に受容される前に、セグメント28および30が一体的に接続されるかどうかに関わらず)取付けリング16のボディ26は、シールド端部22がフィッティング24に受容される前にシールド端部22に位置付けられてよい。熱は、任意の適当な方法、構造、手段等、例えば限定されるものではないが熱的な(例えば、ヒートガン、炉等を使用して)、電気的な(例えば抵抗熱)等を用いて、取付けリングのボディ26に適用されてよい。任意には、熱がボディ26に電気的に適用される場合、ボディ26は、電気加熱の間、ボディ26を通じて電流が流れるようにシールド18からボディ26を電気的に絶縁する(図示していないが)電気絶縁層を含んでよい。
【0031】
シールド端部22がバックシェル14のフィッティング24に受容された後、時には取付けリング16の「サイドエントリー」と呼ばれる、取付けリングのボディ26を作る個々のセグメント28および
セグメント30により、取付けリング16をシールド18の端部22に取り付けることが可能である。従って、シールド端部22に取付けリング16を位置付けるために、シールド18の端部22および電気ケーブル12の絶縁電気導体を取付けリング16を介して供する必要がない。その上、取付けリング16をシールド22の他端部に位置付けることなく、又電気ケーブル12の全長に沿ってシールド端部22まで取付けリング16を動かすことなく、シールド22をフィッティング24に受容させた後、取付けリング16のボディ26のサイドエントリーにより、取付けリング16をシールド端部22に位置付けることができる。
【0032】
シールド18から取付けリング16を外すこと、例えば電気コネクタから電気ケーブル12の端部20を取り外すことが望ましい場合、機械的コネクタ58aと60aとの間のジョイント110aで、および/又は機械的コネクタ58bと60bとの間のジョイント110bでボディ26を壊すことが可能である。例えば、ジョイント110aおよび/又は110bでボディ26をねじることにより、対応する非ねじれ部材104および/又は対応するラッチ突起部62の一方又は両方を壊すことで、ジョイント110aおよび/又は110bでセグメント28および30をばらばらにすることが可能である。ボディ26は、例えば限定されるものではないが、プライヤー、バイス-グリップ等の任意のハンドツールを使用してジョイント110aおよび/又は110bでねじられてよい。非ねじれ部材104およびラッチ突起部62は、セグメント28および30が取付けリング16の一般的な使用、操作および/又は耐用期間の間でのボディ26をねじる間にばらばらにならないような強度で製造されてよい。しかしながら、非ねじれ部材104および/又はラッチ突起部62は、ハンドツールを使用してジョイント110aおよび/又は110bにおいてねじる際に非ねじれ部材104および/又はラッチ突起部62をこわすことが可能な強度で製造される。
【0033】
上記に示すように、ボディ26の典型的な態様では、ボディ26のセグメント28の端部50の機械的コネクタ58aは、セグメント28の端部52の機械的コネクタ58bと実質的に同一である。同様に、セグメント30の端部54の機械的コネクタ60aは、セグメント30の端部56の機械的コネクタ60bと実質的に同一である。しかしながら、セグメント28の端部50の機械的コネクタ58aは、その代わりにセグメント28の端部52の機械的コネクタ58bと異なった構造を有していてよい。同様に、セグメント30の端部54の機械的コネクタ60aは、その代わりにセグメント30の端部56の機械的コネクタ60bと異なった構造を有していてよい。例えば、セグメント28の端部52は機械的コネクタ60aを含み、セグメント30の端部56は機械的コネクタ58aを含むことが可能である。その上、セグメント端部50、54と一体的に接続する機械的コネクタ58a、60aの構造は、セグメント端部52、56と一体的に接続する機械的コネクタ58b、60bの構造と異なってよい。例えば、機械的コネクタ58a、60aが上記にて説明し、
図1〜4に示される構造を有していてよい一方で、機械的コネクタ58b、60bは、例えば限定されるものではないが、機械的コネクタ258a、260a、258bおよび/又は260bの構造、又は機械的コネクタ458a、460a、458bおよび/又は460bの構造のような他の構造を有していてよい。
【0034】
図5は、取付けリング216の典型的な他の態様の分解斜視図である。取付けリング216は、(
図1および2の)シールド18の(
図1および2の)端部22の周縁に少なくとも部分的に延在するように構成されるボディ226を有して成る。取付けリング216のボディ226は、少なくとも2つのセグメント228、230を有して成る。セグメント228、230は、相互に別々であり、ボディ226の全長を規定するために一体的に接続されている。下記に説明するように、ボディ226のセグメント228、230は、雄雌同体である。セグメント228、230の各々は、「第1セグメント」および/又は「第2セグメント」と本明細書で呼んでよい。
【0035】
セグメント228は、端部250から対向する端部252までの全長分延在する。同様に、セグメント230は、端部254から対向する端部256までの全長分延在する。セグメント228の端部250、252の各々は、それぞれ機械的コネクタ258a、260bを有して成り、セグメント230の端部254、256の各々は、それぞれ機械的コネクタ260a、258bを有して成る。セグメント228の端部250の機械的コネクタ258aはセグメント230の端部254の機械的コネクタ260aと相互に接続して、端部250、254で一体的にセグメント228、230が接続される。同様に、セグメント228の端部252の機械的コネクタ260bはセグメント230の端部256の機械的コネクタ258bと相互に接続して、端部252、256で一体的にセグメント228、230が接続される。セグメント228の機械的コネクタ258aは、セグメント230の機械的コネクタ258bと実質的に同一である。同様に、セグメント228の機械的コネクタ260bは、セグメント230の機械的コネクタ260aと実質的に同一である。従って、セグメント228、230は雄雌同体である。セグメント258a、258b、260aおよび260bは、それぞれ「接続部材」および/又は「接続機構」と本明細書で呼んでよい。
【0036】
機械的コネクタ258aは基部264および端部266を有するラッチ突起部262を有して成る。基部264は、ラッチ突起部262のラッチ肩部276を規定する2つの対向する壁270、272を有して成る。ラッチ突起部262の端部266は、ラッチ突起部262のラッチ肩部278を規定する2つの対向する非ねじれ部材277を有して成る。機械的コネクタ260aは、セグメント230の端部254内に延在する溝280を有して成る。明確にするために、機械的コネクタ260bと実質的に同一のエレメント/部品のいくつかは、機械的コネクタ260aの構造をよく示すために
図5に表示される。任意には、溝280は、セグメント230の端部254の端壁286を介して延在する。溝280は、機械的コネクタ260aの対向する非ねじれ部材304間に延在する溝セグメント288を有して成る。非ねじれ部材304は、溝280の対向するラッチ肩部290を規定する。又、溝280は、溝280のラッチ肩部298を規定する2つの対向する壁294、296を有する基部292を有して成る。
【0037】
セグメント230の端部254にセグメント228の端部250を接続するために、機械的コネクタ258aのラッチ突起部262は、機械的コネクタ260aの溝280内に挿入される。ラッチ突起部262の端部266の非ねじれ部材277は、ラッチ突起部262のラッチ肩部278が溝基部292の対応するラッチ肩部298に係合するように、溝280の基部292に位置する。ラッチ突起部262の基部264は、溝280の非ねじれ部材304がラッチ突起部262の基部264に位置するように、溝280の溝セグメント288内に受容される。ラッチ突起部262の基部264のラッチ肩部276は、対応する溝280のラッチ肩部290に係合する。上記に示すように、機械的コネクタ258a、260aが一体的に相互に接続される場合、ラッチ肩部278と298との係合およびラッチ肩部276と290との係合は、機械的コネクタ258a、260aを一体的に保持する。非ねじれ部材277、304によりボディ226がねじられた際に、ラッチ突起部262が溝280から外れないようにされる。
【0038】
図6は、取付けリング416の別の典型的な代替態様の分解斜視図である。取付けリング416は、(
図1および2の)シールド18の(
図1および2の)の端部22の周縁に少なくとも部分的に延在するように構成されている、ボディ426を有して成る。取付けリング416のボディ426は、少なくとも2つのセグメント428、430を有して成る。セグメント428、430は相互に別々であり、ボディ426の全長を規定するために一体的に接続されている。セグメント428は端部450から対向する端部452までの全長分延在する一方、セグメント430は端部454から対向する端部456までの全長分延在する。セグメント428の端部450、452の各々は、それぞれ機械的コネクタ458a、458bを有して成り、セグメント430の端部454、456の各々は、それぞれ機械的コネクタ460a、460bを有して成る。セグメント428の端部450の機械的コネクタ458aは、端部450、454でセグメント428および430を一体的に接続するためにセグメント430の端部454の機械的コネクタ460aと相互に接続する。同様に、セグメント428の端部452の機械的コネクタ458bは、端部452、456でセグメント428および430を一体的に接続するためにセグメント430の端部456の機械的コネクタ460bと相互に接続する。セグメント428の機械的コネクタ458aはセグメント428の機械的コネクタ458bと実質的に同一であると共に、セグメント430の機械的コネクタ460aはセグメント430の機械的コネクタ460bと実質的に同一である。セグメント428、430の各々は、本明細書では「第1セグメント」および/又は「第2セグメント」と呼んでよい。機械的コネクタ258a、258b、260aおよび260bは本明細書では「接続部材」および/又は「接続機構」とそれぞれ呼んでよい。
【0039】
機械的コネクタ458aおよび
機械的コネクタ560aは相互関係を有する形状を有して成る。機械的コネクタ458aは、基部464および端部466を有するラッチ突起部462を有して成る。ラッチ突起部462の端部466は、ラッチ突起部462のラッチ肩部476を規定する後方壁470を有して成る。機械的コネクタ460aは、セグメント430の端部454に延在する溝480を有して成る。任意には、溝480はセグメント430の端部454の端壁486を介して延在する。溝480は、機械的コネクタ460aの対向する非ねじれ部材504間に延在する溝セグメント488を有して成る。非ねじれ部材504の後方壁は、溝480のラッチ肩部490を規定する。又、溝480は、溝480のラッチ肩部490と端壁494との間に規定される凹部492を有して成る。
【0040】
セグメント428の端部450をセグメント430の端部454に接続するために、機械的コネクタ458aのラッチ突起部462は、機械的コネクタ460aの溝480に挿入される。ラッチ突起部462の基部464は、非ねじれ部材504がラッチ突起部462の基部464に位置するように溝480の溝セグメント488内に受容される。ラッチ突起部462の端部466は、溝480の凹部492内に受容される。機械的コネクタ458aおよび460aが上記に記載するように一体的に相互に接続される場合、ラッチ突起部462のラッチ肩部476は溝480のラッチ肩部490と係合して、機械的コネクタ458aおよび460aが一体的に保持される。ボディ426がねじられる際、非ねじれ部材504によりラッチ突起部462は溝480から外れないようにされる。
【0041】
本明細書に記載されおよび/又は例示される態様では、少なくともいくつかの既知の取付けリングよりシールドの端部位置付けるための時間を要さず、困難ではなく、および/又はコストのかからない取付けリングが供されてよい。本明細書に記載されおよび/又は例示される態様では、少なくともいくつかの既知の電気ケーブルより電気コネクタに終端接続するための時間を要さず、困難ではなく、および/又はコストのかからない電気ケーブルが供されてよい。本明細書に記載されおよび/又は例示される態様では、所定の期間内に対応する電気コネクタに終端接続され得る電気ケーブルの数が増やされてよい。本明細書に記載されおよび/又は例示される態様では、少なくともいくつかの既知の取付けリングよりシールドの端部から取り外すことが困難ではなく、時間を要さずおよび/又はコストのかからない取付けリングが供されてよい。本明細書に記載されおよび/又は例示される態様では、特別な工具を使用することなく(例えば、電動工具等を使用することなく)シールドから取り外されてよい取付けリングが供されてよい。本明細書に記載されおよび/又は例示される態様では、シールドが取り付けられるバックシェルのフィッティングを損傷させることなくシールドから取り外されてよい取付けリングが供されてよい。
【0042】
上記説明は例示目的であって、限定的なものではないと理解できよう。例えば、上記に記載の態様(および/又は上記に記載の形態)は、相互に組み合わせて使用されてよい。更に、本発明の範囲から逸脱することなく本発明の教示に特定の状況又は材料を適合させるために多くの変更が行われてよい。本明細書に記載の様々な部品の寸法、材料の種類、方向や様々な部品の数や位置はある態様のパラメーターを規定するためであって、限定されるものではなく、単に典型的な態様に過ぎない。クレームの精神および範囲内の多くの他の態様および変更は、上記記載を見れば当業者には明らかであろう。従って、本明細書に説明されおよび/又は例示された対象物の範囲は、下記のクレームの権利と同等物最大の範囲に沿って下記のクレームを参照して決定されるべきである。