【実施例】
【0119】
〈実施例1〉
この実施例は、一つのUEに割り当てられるDVRBの個数に対する基準値(reference value for the number of DVRB assigned to one UE)を設定することによって、分割部の分散/非分散モードを切り替える方法に関するものである。ここで、‘分散モード’は、DVRB分割部間のGapが0以外の値を有するモードを示し、‘非分散モード’は、DVRB分割部間のGapが0のモードを示す。
【0120】
一つのUEに割り当てられるDVRBの個数をMとする時、M値が特定基準値(=M
th)未満の時は、DVRBの分割部を分散して割り当てることによってダイバーシティ次数を上げることができる。
【0121】
逆に、M値が基準値(=M
th)以上である時は、分割部を分散して割り当てずに同一のPRBに割り当てる。このように同一のPRBに割り当てると、DVRBが分散してマッピングされるPRB数を減らすことができ、よって、ダイバーシティ次数が制限される。
【0122】
すなわち、M値が基準値M
th以上である場合、PRBにマッピングされるDVRBの分割部間の相対的な距離であるGapを0に設定する。
【0123】
例えば、M
th=3に設定した場合、DVRBの個数が2であれば、
図12のようにDVRB分割部を分散してマッピングすることができる。これに比べて、M
th=3に設定した場合、DVRBの個数が4であれば、Gapを0に設定することによって、DVRB分割部を同一のPRBにマッピングすることができる。
【0124】
図14は、実施例1で、Gap=0に設定された場合のリソースブロックマッピング方法の一例を示す図である。
【0125】
〈実施例2〉
この実施例は、制御信号を用いて分割部の分散/非分散モードを切り替える方法に関するものである。ここで、‘分散モード’は、DVRB分割部間のGapが0以外の値を有するモードを示し、‘非分散モード’は、DVRB分割部間のGapが0のモードを示す。
【0126】
実施例2は実施例1を変形したものであり、実施例2では、M
thを設定せずに、必要に応じて制御信号を送受信することによって分散/非分散モードを切り替えることができる。送受信された制御信号によって、ダイバーシティ次数を上げるためにDVRB分割部を分散させる、または、ダイバーシティ次数を下げるためにDVRBの分割部を同一のPRBにマッピングさせることができる。
【0127】
例えば、PRBにマッピングされるDVRBの分割部間の相対的な距離であるGapの値を表すように制御信号を定義することができる。すなわち、制御信号がGapの値そのものを表すように定義することができる。
【0128】
例えば、制御信号がGap=3を表す場合、
図12または
図13のようにDVRB分割部を分散してマッピングし、制御信号がGap=0を表す場合、
図14のようにDVRB分割部を同一のPRBにマッピングする。
【0129】
上述した通り、システムのPRBの数(N
PRB)をPRB単位で自由にスケジューリングをするためには、スケジューリングされるそれぞれのUEに対してN
PRBビットのビットマップを伝送する必要がある。システムのPRBの数(N
PRB)が大きい場合、これを伝送するためには制御情報のオーバーヘッドが増加する。そこで、スケジューリング単位を減らしたり、帯域を分割した後に一部帯域でのみスケジューリング単位を別にして伝送する方法を考慮できる。
【0130】
3GPP LTEでは、上述のようにビットマップを伝送する場合におけるオーバーヘッドを考慮して、ビットマップを構成する方式が提案された。
【0131】
このビットマップ構成の一例を、
図15に示す。
【0132】
まず、リソース割当のためのシグナルは、ヘッダ1501とビットマップ1502とで構成される。ヘッダ1501は、シグナリング方式を知らせることで、伝送されるビットマップ1502の構造、すなわち、ビットマップ方式を知らせる。
【0133】
まず、ビットマップは、RBG方式とサブセット方式の2つの方式に分類される。
【0134】
RBG方式では、RBをまとめてグルーピングし、複数のグループにする。一つのグループを基本単位としてRBをマッピングする。すなわち、一つのグループを構成する複数のRBは、マッピングに対する連関性を有する。グループの大きさが増加するほどリソース割当を細密に行うことは困難であるが、ビットマップのビット数を減少させることができる。
図15を参照すると、N
PRB=32であるから、1RB単位でリソース割当をするためには総32ビットのビットマップが必要となる。しかし、3個のRBをグルーピングし(P=3)、RBG(RB Group)単位でリソースを割り当てると、全体RBを総11個のグループにすることができる。したがって、11ビットのビットマップしか要らず、制御情報量を大幅に減らすことができる。しかし、このようなRBGグループ単位で割り当てる場合は、1RB単位で割り当てることができず、細密なリソース割当は不可能になる。
【0135】
これを補完するためにサブセット方式を用いることができる。この方式では、複数のRBGが一つのサブセットに設定され、各サブセット内でRB単位でリソースが割り当てられる。上述の
図15のRBG方式における11ビットのビットマップを用いるために、‘3’個のサブセット(サブセット1、サブセット2、サブセット3)を構成することができる。ここで、‘3’は上述の各RBGを構成するRBの個数である。こうすると、N
RB/P=ceiling(32/3)=11になり、11ビットで各サブセット内のRBをRB単位で割り当てることができる。ただし、ビットマップがRBG方式及びサブセット方式のうちどの方式を用いるか、そして、サブセット方式を用いるとしたらどのサブセットを使用するかを知らせなければならず、よって、ヘッダ情報1501が必要とされる。
【0136】
万一、ヘッダ情報1501は、RBG方式とサブセット方式のうちどの方式を用いるかのみを指示し、サブセットの種類は、RBGに用いられるビットマップの一部ビットを用いて指示するとすれば、全体サブセット中の全てのRBを活用することはできない場合がありうる。例えば、
図15を参照すると、総3個のサブセットが設定されたので、サブセットを区別するために2ビットのサブセット指示子(Subset Indicator)1503が必要とされる。この時、サブセット1(1504,1505)には総12個のRBが割り当てられており、総11ビットからなるビットマップからサブセット指示子の2個のビットを除けば9ビットしか残らず、9ビットのみでは12個のRBを全て個別的に指示することができない。これを解決するために、RBGビットマップのうち1ビットの移動指示子(Shift indicator)を割り当て、サブセットビットマップが指示するRBの位置を移動(Shift)させるのに使用することができる。例えば、サブセット指示子1503がサブセット1を指示し、移動指示子1506が‘シフト0’を指示する場合、残っている8ビットのビットマップは、RB0、RB1、RB2、RB9、RB10、RB11、RB18、RB19を指示するのに用いられる(1504参照)。これと違い、サブセット指示子1503がサブセット1を指示し、移動指示子1506が‘シフト1’を指示する場合、残っている8ビットのビットマップは、RB10、RB11、RB18、RB19、RB20、RB27、RB28、RB29(1505参照)を指示するのに用いられる。
【0137】
上述の例では、サブセット指示子1503がサブセット1(1504,1505)を指示する場合を取り上げたが、サブセット指示子1503がサブセット2またはサブセット3を指示することもできる。したがって、各サブセット指示子1503及び各移動指示子1506の組合せに対して8個のRBを1RB単位でマッピングできるということがわかる。また、
図15を参照すると、この実施例では、サブセット1、サブセット2、サブセット3に割り当てられたRBの個数はそれぞれ12、11、9とそれぞれ異なるため、サブセット1の場合には4個のRBを使用することができず、サブセット2の場合には3個のRBを使用することができず、サブセット3の場合には1個のRBを使用することができないということがわかる(陰影領域を参照)。
図15は、説明のためのもので、本実施例がこの図面により制限されることはない。
【0138】
RBG方式及びサブセット方式を用いたビットマップ方式とコンパクト方式とを組み合わせて使用する場合を考慮することができる。
【0139】
図16は、ビットマップ方式とコンパクト方式とを組み合わせてマッピングする方法の一例を示す図である。
【0140】
図16のようにマッピングしてDVRBを伝送する場合には、RBG0,RBG1,RBG2,RBG4の一部リソース要素がDVRBにより埋められる。このうち、RBG0はサブセット1に含まれ、RBG1及びRBG4はサブセット2に含まれ、RBG2はサブセット3に含まれる。ここで、RBG0,RBG1,RBG2,RBG4をRBG方式によりUEに割り当てることができない。そして、RBGのうち、DVRBとして割り当てて残ったRB(PRB0,PRB4,PRB8,PRB12)はサブセット方式でUEに割り当てなければならない。しかし、サブセット方式でRBが割り当てられるUEには、一つのサブセットにおけるRBしか割り当てられないので、他のサブセットに属する残ったRBはそれぞれ異なるUEに割り当てるしかない。したがって、DVRBのスケジューリングがLVRBスケジューリングに制約を与えることになる。
【0141】
したがって、LVRBのスケジューリングの制約を減らすためのDVRB構成方法が必要とされる。
【0142】
実施例3〜実施例5は、LVRBに対する影響を減らす目的で、PRBにマッピングされるDVRBの分割部の相対的な距離を設定する方法に関するものである。
【0143】
〈実施例3〉
実施例3は、DVRBの分割部をマッピングする時に、一つの特定サブセットに属するRBにマッピングし、その特定サブセットのRBに全てマッピングされた後に、他のサブセットに属するRBにマッピングする方法に関するものである。
【0144】
この実施例によれば、連続したDVRBインデクシングを、分散したPRBにマッピングする時、一つのサブセット内で分散するようにマッピングし、一つのサブセット内でそれ以上マッピングできない場合、他のサブセットでマッピングすることができる。また、連続したDVRBのインターリービングもサブセット内で行われる。
【0145】
図17及び
図18は、本発明の一実施例によるDVRBマッピング方法である。
【0146】
DVRB0〜11は、サブセット1内で分散してマッピングされ(1703)、次に、DVRB12〜22は、サブセット2内で分散してマッピングされ(1704)、次に、DVRB23〜31は、サブセット3内で分散してマッピングされる(1705)。このようなマッピングは、各サブセット別にブロックインターリーバーを使用する方法及びその他の方法によって行うことができる。
【0147】
このような配置はブロックインターリーバーの動作方式を調節することによって達成することができる。
【0148】
〈実施例4〉
実施例4は、DVRB分割部を同一サブセットに含まれるPRBにマッピングさせるように制限する方法に関するものである。
【0149】
実施例4では、Gap情報を用いて、同一DVRBの分割部が同一サブセット内にマッピングされるようにすることができる。この時、上述の‘Gap’のように全体PRBに対するパラメータを使用することもできる。または、一つのサブセットに対する他のパラメータ、すなわち‘Gap
subset’を使用することもできる。これについて次に詳細に説明する。
【0150】
連続したDVRBを一つのサブセット内で分散して埋める方法と、DVRBの分割部を同じサブセット内でマッピングさせる方法を同時に使用することができる。この場合、好ましくは、DVRB分割部間の相対的な位置の差を表す情報として、同一サブセット内におけるPRB個数の差を意味するGap
subsetを使用することができる。
図17を参照すると、Gap
subsetの意味を理解することができる。サブセット1に含まれるPRBは、PRB0,1,2,9,10,11,18,19,20,27,28,29である。この場合、PRB18は、サブセット1内でPRB0から6(Gap
subset=6)個のインデックスだけ離れている。一方、PRB18は、全体PRBを対象に表示する場合、PRB0から18(Gap=18)個のインデックスだけ離れていると表示することができる。
【0151】
〈実施例5〉
実施例5は、DVRB分割部間の相対的距離をRBGの大きさの二乗の倍数に設定する方法に関するものである。
【0152】
本実施例のように、GapをRBGの大きさの倍数単位に制限して設定する場合には、次のような特性を有することとなる。すなわち、一つのサブセット内における相対的位置の差で表示する場合に、DVRB分割部間の相対的距離は、RBG大きさ(P)の倍数に設定され、全体PRBに対する位置の差値で表示する場合には、DVRB分割部間の相対的距離は、RBGの大きさの二乗(P
2)の倍数に制限される。
【0153】
例えば、
図15を参照すると、P=3でP
2=9であることがわかる。この時、DVRBの1番目の分割部1701と2番目の分割部1702間のGap
subset=6であるから、P(=3)の倍数であり、DVRBの1番目の分割部1701と2番目の分割部1702とのGap=18であるから、P
2(=9)の倍数であることが確認できる。
【0154】
この実施例による方式を使用する場合、一部のリソース要素のみが用いられるRBGは同じサブセットに属する確率が高いので、使われずに残ったリソース要素またはRBは同一サブセットに存在することとなる。したがって、サブセット方式の割当が效率的に用いられることができる。
【0155】
図17を参照すると、RBG10は、RBGの大きさが2であるから、他のRBGの大きさ(=3)とは異なる。この場合、DVRBインデックス構成の便宜上、RBG10はDVRB用に使用できないこともある。また、
図17及び
図18を参照すると、サブセット1に属するRBGは、RBG9を含めて総4個であり、サブセット2に属するRBGは、RBG10を除いて総3個であり、サブセット3に属するRBGは、総3個である。この場合、DVRBインデックス構成の便宜上、サブセット1に属する4個のRBGのうちRBG9をDVRB用に使用しなくて良い。
【0156】
このような場合には、まず、
図18に示すように、サブセットのうち、DVRBに用いられる一つのサブセット領域(例えば、サブセット1)に順次にDVRBインデックスをマッピングさせることができる。この一つのサブセットにそれ以上マッピングさせることができなくなると、次のサブセットの領域(例えば、サブセット2)にマッピングさせることができる。
【0157】
上述の
図11では、DVRBインデックスは連続して配置されるが、
図12、
図13、
図14、
図16、
図17、
図18では、DVRBインデックスが不連続的に配置されることが確認できる。このように、DVRBインデックスは、PRBインデックスにマッピングされる前にその配置を変更することができ、このような変更は、ブロックインターリーバーにより行うことができる。以下、本発明によるブロックインターリーバーの構造について説明する。
【0158】
〈実施例6〉
以下、本発明による一実施例として、所望のインターリーバー次数(Degree)がダイバーシティ次数(Diversity Order)と同一であるインターリーバーを構成する方法について説明する。
【0159】
具体的には、DVRBの連続したインデックスを、隣接せずに分散されたPRBにマッピングさせる方法において、ブロックインターリーバーを使用し、インターリーバーの次数が、目標のダイバーシティ次数(N
DivOrder)と同一となるようにインターリーバーを構成する方法を提案する。インターリーバーの次数は、下記のように定義できる。
【0160】
すなわち、m個の行とn個の列からなるブロックインターリーバーにおいて、データを記録する時にデータのインデックスを順次に増加させながら記録する。この時、一つの列(Column)を全て埋めると列インデックス(Column index)を1だけ増加させ、その次の列を埋める方式で記録する。そして、一つの列(Column)内では行インデックス(Row index)を増加させながら記録する。次に、インターリーバーから読み込む時には、一つの行(Row)から全て読み込んだ後に、行インデックスを1だけ増加させてその次の行から読み込む方式を取る。この場合、インターリーバーは、次数(Degree)mのインターリーバーと呼ぶことができる。
【0161】
逆に、m個の行とn個の列からなるブロックインターリーバーで、データを記録する時には、一つの行を埋めてから次の行に進行する方式で記録し、データを読み込む時は、一つの列を埋めてから次の列に進行する方式を取ることができる。この場合、インターレーバーを、次数nのインターリーバーと呼ぶことができる。
【0162】
具体的に、まず、N
DivOrderはN
Dの整数倍に制限される。すなわち、N
DivOrder=K・N
Dに制限される。ここで、Kは、正の整数である。また、次数がN
DivOrderであるブロックインターリーバーが用いられる。
【0163】
図19は、インターリービングに用いられるRB数がN
DVRB=24、N
D=2、N
DivOrder=2×3=6の時を例示する図である。
【0164】
図19を参照すると、インターリーバーに記録する時は、データのインデックスを順次に増加させながら記録し、この場合、一つの列(Column)を全て埋めたら列インデックス(Column index)を1だけ増加させて次の列を埋める方式で記録する。ただし、一つの列(Column)内では行インデックス(Row index)を増加させながら記録する。次に、インターリーバーから読み込む時は、一つの行から全て読み込んだ後に、行インデックスを1だけ増加させてその次の行から読み込む方式を取る。ただし、一つの行(Row)内では列インデックスを増加させながら読み込む。このような読み込み/書き込み方式を使用する場合に、インターリーバーの次数は行の個数となり、行の個数は、必要ダイバーシティ次数である6に設定する。
【0165】
このように構成した時、インターリーバーから出力されたデータ列のDVRBインデックス順序を、DVRBの1番目の分割部のインデックス順序として使用し、このデータ列がN
DVRB/N
Dだけ循環シフト(Cyclic Shift)されたデータ列のDVRBインデックス順序を、残りの分割部のインデックス順序として使用することができる。その結果、DVRBから生成されたN
D個の分割部が対をなしてN
D個のPRBにのみマッピングされ、対をなすDVRBインデックス間の差はKとなる。
【0166】
例えば、
図19では、N
DVRB/N
D=N
DVRB(=24)/N
D(=2)=24/2=12であり、K=3となる。そして、インターリーバーから出力されたデータ列のDVRBインデックス順序1901は、“0→6→12→18→1→7→13→19→2→8→14→20→3→9→15→21→4→10→16→22→5→11→17→23”で与えられ、このデータ列がN
DVRB/N
D=12だけ循環シフトしたデータ列のDVRBインデックス順序1902は、“3→9→15→21→4→10→16→22→5→11→17→23→0→6→12→18→1→7→13→19→2→8→14→20”で与えられることがわかる。そして、DVRBは、2個ずつ対をなす。
図19の1903を参照すると、DVRB0とDVRB3が対をなすことがわかる。DVRB0とDVRB3から生成された分割部はそれぞれ組み合わせられてPRB0とPRB12にマッピングされることが確認できる。その他のインデックスを有するDVRBについても同様である。
【0167】
この実施例により、DVRBとDVRBのマッピングされるPRBとの関係を效果的に管理することができる。
【0168】
〈実施例7〉
以下、本発明による一実施例として、直方形インターリーバーにヌル(Null)値を埋める方法について説明する。
【0169】
以下のこの明細書では、インターリーバーに埋められるヌルの個数は‘N
null’で表示することができる。
【0170】
実施例6では、N
DVRBがN
DivOrderの整数倍であるため、インターリーバーをデータで完全に埋めることができた。しかし、N
DVRBがN
DivOrderの整数倍でない場合には、インターリーバーを全て埋めることはできず、ヌル値を埋める方法を考慮する必要がある。
【0171】
N
DVRB/N
Dだけ循環シフトするためには、N
DVRBはN
Dの整数倍にならなければならず、直方形インターリーバーを完全に埋めるためにはN
DVRBがN
DivOrderの整数倍にならなければならない。しかし、K>1の場合には、N
DVRBがN
Dの整数倍ではあるが、N
DVRBがN
DivOrderの整数倍でない場合が発生する。このような場合、一般的に、ブロックインターリーバーを順次に埋めた後、残りはヌルで埋め、その後、データを読み込むが、このとき、データが列別に埋められると、データを行別に読み込み、または、データが行別に埋められると、データを列別に読み込む。この場合、ヌル値は除いて読み込む。
【0172】
図20a及び
図20bは、インターリービングに用いられるRB数がN
DVRB=22、N
D=2、N
DivOrder=2×3=6であって、N
DVRBがN
DivOrderの整数倍でない場合、一般的なブロックインターリーバーの動作を示す図である。
【0173】
図20aを参照すると、対(Pair)をなすDVRB間のインデックス差は任意の値を有するようになる。例えば、(0,20)、(6,3)、(12,9)が対をなしており(2001、2002、2003参照)、それぞれの対のインデックス差値は、20−0=20、6−3=3、12−9=3であって、一定の値に固定されているものではないということがわかる。したがって、対のインデックス差が一定の値を有する場合に比べて、DVRBスケジューリングが複雑になる。
【0174】
一方、N
DVRBをN
DivOrderで除した時の余り値をN
Remainとすれば、
図20a及び
図20bに示すように、最後の列(Column)は、N
Remain個の値を除く残りの要素がヌルで埋められる。例えば、
図20aを参照すると、N
DVRB(=22)をN
DivOrder(=6)で除した時の余り値はN
Remain(=4)であるから、最後の列で4個の値を除く2個の要素をヌルで埋めることができる。ここでは、ヌルを後ろに埋める例を上げたが、ヌルはインデックスの初期値の前に位置することもできる。例えば、N
Remain個の値は先頭から埋められる。なお、ヌルは、任意の指定された位置に存在することもできる。
【0175】
図21a及び
図21bは、本発明の一実施例によるヌル配置方法に関するものである。
図20と比較した時、ヌル値が均一に分散されたことがわかる。
【0176】
本実施例では、ヌル値を直方形ブロックインターリーバーに埋めなければならない場合、インターリーバーの次数に該当するN
DivOrderをK大きさのN
D個のグループに分け、ヌルを全てのグループに均一に分散されるように埋める。例えば、
図21aで、インターリーバーをN
D(=2)個のグループ(G2101、G2102)に分ける。この時、K=3である。グループ1(G2101)に1個のヌルが記録され、グループ2(G2102)にも1個のヌルが記録され、よって、ヌルが分散して記録される。
【0177】
例えば、順次に値を埋めていきながら書き込む場合は、最後にN
Remain個の値が残ることになるが、この部分に該当するインデックスをN
D個のグループに均一に分散して配置すると、ヌルが均一に配置される。例えば、
図21aで、最後にN
Remain(=4)個のデータ空間が残るが、この部分に該当するインデックス18,19,20,21を、ND(=2)個のグループに均一に分散して配置すると、各グループごとに1個のヌルを配置することができる。
【0178】
その結果、対をなすDVRBインデックス間の差は、K(例えば、K=3)値以下に維持され、DVRB割当をより效率的に行えるという長所がある。
【0179】
〈実施例8〉
以下、本発明による一実施例として、PRBにマッピングされるDVRBの分割部間の相対的な距離を0に設定する方法について説明する。
【0180】
図22は、本発明の一実施例によって、インターリービングされたDVRBのインデックスをGap=0の値でマッピングする方法を示す図である。
【0181】
一方、DVRBの連続したインデックスを、隣接せずに分散されたPRBにマッピングさせる方式において、M個のDVRBが一つのUEに割り当てられる場合、Mに関する基準値M
thを設定することができる。該基準値M
thを基準にして、各DVRBの分割部を、互いに異なるPRBに分散して割り当てることでダイバーシティ次数を上げることができる。または、各DVRBの分割部を互いに異なるPRBに分散させずに、同じPRBに割り当てることによって、DVRBの分散マッピングされるPRB数を減らし、ダイバーシティ次数を制限することができる。
【0182】
例えば、M値が特定基準値(=M
th)未満の時にはDVRBの分割部を分散させてダイバーシティ次数を上げ、M値が基準値(=M
th)以上である時には、分割部を分散させずに同じPRBに割り当てることで、DVRBの分散マッピングされるPRB数を減らし、ダイバーシティ次数を制限する方式である。
【0183】
すなわち、
図22に示すように、インターリーバーから出力されたデータ列のDVRBインデックスを全てのDVRB分割部に共通適用してPRBにマッピングする方式である。例えば、
図9を参照すると、インターリーバーから出力されたデータ列のDVRBインデックス順序は、“0→6→12→18→1→7→13→19→2→8→14→20→3→9→15→21→4→10→16→22→5→11→17→23”であるが、このDVRBインデックスは、DVRBの1番目の分割部2201及び2番目の分割部2202に共通して適用される。
【0184】
〈実施例9〉
以下、本発明による一実施例として、上述した実施例6と実施例8を共に使用する方法について説明する。
【0185】
図23は、
図19のようにDVRB分割部が互いに異なるPRBにマッピングされるように構成した方式でスケジューリングされるUE1と、
図22のようにDVRB分割部が同じPRBにマッピングされるように構成した方式でスケジューリングされるUE2とが、同時にマルチプレクシングされる場合を示す図である。すなわち、実施例6と実施例8の方法で一緒にスケジューリングされる場合を示す。
【0186】
例えば、
図23を参照すると、UE1には、DVRB0、DVRB1、DVRB2、DVRB3、DVRB4が割り当てられ(2301)、UE2には、DVRB6、DVRB7、DVRB8、DVRB9、DVRB10、DVRB11が割り当てられる(2302)。ただし、UE1は、DVRB分割部が互いに異なるPRBにマッピングされるように構成した方式でスケジューリングされ、UE2は、分割部が同一PRBにマッピングされるように構成した方式でスケジューリングされる。したがって、UE1及びUE2のために用いられるPRBは、
図23の2303からわかるように、PRB0、PRB1、PRB4、PRB5、PRB8、PRB9、PRB12、PRB13、PRB16、PRB17、PRB20、PRB21である。ただし、PRB8とPRB20は一部のみ使われることがわかる。
【0187】
DVRB分割部が分散したPRBにマッピングされる場合、対をなすDVRBのインデックスの差がK以下に限定され、K値以上離れたDVRBには影響を与えないので、‘DVRB分割部が同一PRBにマッピングされる場合’に使用できないインデックスと使用できるインデックスを容易に把握することができる。
【0188】
〈実施例10〉
以下、本発明による一実施例として、ヌルが発生しないようにN
DVRBを制限する方法について説明する。
【0189】
図20を再び参照すると、PRBにおいて対をなすDVRBインデックスの差値が一定の値に固定されない場合がありうるということがわかる。この差値を一定の値以下にするために上述の
図21の方法を用いることができる。
【0190】
ところが、
図21による方法はヌルを分散させる方法であり、この方法を使用すると、ヌル処理のためにインターリーバーの複雑度が増加する。これを防止するために、ヌルが発生しないようにN
DVRBを制限する方法を考慮することができる。
【0191】
例示したインターリーバーでは、DVRBに用いられるRB数(N
DVRB)をダイバーシティ次数、すなわち、N
DivOrderの倍数になるように制限することによって、直方形インターリーバーのマトリクスにヌルが埋められることを防ぐ。
【0192】
次数(Degree)がDであるブロックインターリーバーの場合(Interleaver of degree D)、DVRBに用いられるRB数(N
DVRB)をDの倍数となるように制限すると、直方形のマトリクスにヌルが埋められない。
【0193】
以下、K=2、N
D=2の場合に、本発明によるインターリーバーを使用する様々な実施例を説明する。この時、DVRBインデックスとPRBインデックスとの関係を数学式で表すことができる。
【0194】
図24は、DVRBインデックスとPRBインデックスとの関係を説明するための図である。数学式に用いられる変数は、下の説明と
図24を参照すれば理解できる。
【0195】
【化14】
【0196】
DVRBインデックスとPRBインデックスとの関係を表す数学式1〜数学式11に用いられる定数は、次のように定義される。
【0197】
【化15】
図25aは、上述した定数を説明するための図である。
【0198】
K=2、N
D=2であり、
【0199】
【化16】
の倍数である場合、PRBインデックスとDVRBインデックスとの関係を数学式1〜数学式3により求めることができる。まず、PRBインデックスpが与えられた時のDVRBインデックスを、数学式1または数学式2により求めることができる。以下、本文書でmod(x,y)は、x mod yを意味するもので、‘mod’は、モジューロ演算(modulo operation)を意味する。また、
【0200】
【化17】
は、切り捨て演算を意味し、
【0201】
【化18】
内の数字より小さいまたは同じ整数のうち、最も大きい数を表す。また、
【0202】
【化19】
は切り上げ演算を意味し、
【0203】
【化20】
内の数字よりも大きいまたは同じ整数のうち、最も小さい数を表す。また、round(・)は、( )内の数字と最も近い整数を表す。Min(x,y)は、x、yのうち、より大きくない値を表し、max(x,y)は、x、yのうち、より小さくない値を表す。
【0204】
【数1】
【0205】
【数2】
逆に、
【0206】
【化21】
の倍数である場合、DVRBインデックスdが与えられた時のPRBインデックスを数学式3により求めることができる。
【0207】
【数3】
図25bは、インターリーバーにヌルを埋める一般的な方法であり、K=2、N
D=2であり、
【化22】
の倍数である場合を示す図である。
図25bによる方法は、
図20による方法と略同様である。
図25bで、PRBインデックスpが与えられた時のDVRBインデックスは、数学式4を用いて求めることができる。
【0208】
【数4】
逆に、DVRBインデックスdが与えられた時のPRBインデックスは、数学式5により求めることができる。
【0209】
【数5】
【0210】
〈実施例11〉
図25cは、本発明の一実施例によってインターリーバーにヌルを埋める方法であって、K=2、N
D=2であり、
【0211】
【化23】
の倍数である場合を示す図である。
【0212】
図25cは、上述した実施例7及び
図21による方法に対応する。
図25cによる方法は、数学式6〜数学式8を用いて説明することができる。
図25cで、PRBインデックスpが与えられた時のDVRBインデックスは、数学式6または数学式7を用いて求めることができる。
【0213】
【数6】
【0214】
【数7】
逆に、
図25cで、DVRBインデックスdが与えられた時のPRBインデックスは、数学式8を用いて求めることができる。
【0215】
【数8】
【0216】
〈実施例12〉
図25dは、K=2、N
D=2であり、インターリーバーの大きさ(=C×R)を
【0217】
【化24】
になるように設定した場合、上述した実施例7及び
図21による方法を適用したものである。ただし、ここで、
【0218】
【化26】
は、インターリーバーに含まれるヌルの個数で、あらかじめ設定された値である。この時、DVRBインデックスpが与えられた時のDVRBインデックスを、数学式9または数学式10により求めることができる。
【0219】
【数9】
【0220】
【数10】
逆に、DVRBインデックスdが与えられた時のPRBインデックスを、数学式11により求めることができる。
【0221】
【数11】
上述した
図15に関する説明を再び参照すると、RBG方式及びサブセット方式を利用したビットマップ方式とコンパクト方式とを組み合わせて使用する場合を考慮することができる。この場合に発生しうる問題点を、
図26及び
図27を参照して説明する。
【0222】
図26及び
図27は、RBG方式とサブセット方式を用いるビットマップ方式とコンパクト方式とを組み合わせて使用する方法の一例を示す図である。
【0223】
図26に示すように、DVRBを2個の分割部に分けた後、2番目の分割部をGap=N
DVRB/N
D=50/2だけ循環シフトすることができる。すると、DVRBの1番目の分割部によりPRBのRBG0のうち一部のリソース要素のみがマッピングされ、DVRBの2番目の分割部によりPRBのRBG8、RBG9のうち一部のリソース要素のみがマッピングされる。したがって、RBG0、RBG8、RBG9は、RBG単位で割り当てる方式には使用できなくなる。
【0224】
上記問題点を解決するためには、
図27に示すように、一つのRBGに属するRBの個数であるM
RBGの倍数がGapの値となるように設定することができる。すなわち、Gap=M
RBG*k(kは自然数)を満たすことができる。Gapをこのように設定すると、例えば、Gap=M
RBG*k=3*9=27になりうる。Gap=27なら、DVRBを2個の分割部に分けた後、2番目の分割部をGap=27だけ循環シフトすることができる。すると、DVRBの1番目の分割部によりPRBのRBG0のうち一部のリソース要素のみがマッピングされ、DVRBの2番目の分割部によってPRBのRBG9のうち一部のリソース要素のみがマッピングされる。したがって、
図26による方法とは違い、
図27による方法では、RBG8をRBG単位で割り当てる方式に使用することができる。
【0225】
しかし、
図27による方法では、一つのPRB内で対をなすDVRBインデックスが、他のPRB内では互いに対をなすことができない。
図26を再び参照すると、PRB1内で対をなすDVRBインデックス(1,26)(2601)は、PRB26内でも対をなす(2603)。しかし、
図27では、PRB1内で対をなすDVRBインデックス(1,27)(2701)が、PRB25またはPRB27では対をなすことができない(2703,2705)。
【0226】
図26及び
図27の場合、DVRB1及びDVRB2は、PRB1、PRB2、PRB25、PRB26にマッピングされる。この時、PRB1、PRB2、PRB25、PRB26の一部リソース要素はマッピングされずにそのまま残ることになる。
【0227】
この場合、
図26で、万一DVRB25及びDVRB26をさらにPRBにマッピングするとすれば、DVRB25及びDVRB26は、上記PRB1、PRB2、PRB25、PRB26の残った空間に全て埋められる。
【0228】
しかし、
図27では、万一DVRB25及びDVRB26をさらにPRBにマッピングするとすれば、DVRB25及びDVRB26は、PRB0、PRB25、PRB26、PRB49にマッピングされる。したがって、PRB1、PRB2のうちマッピングされていない一部のリソース要素は依然としてDVRBに埋められず、さらに、PRB1、PRB26の一部のリソース要素はマッピングされずにそのまま残ることになる。すなわち、
図27では、マッピングされずにそのまま残るPRBがいつも存在するという短所がある。
【0229】
このような問題点は、GapがN
DVRB/N
Dになるように循環シフトをしなかったことから生じる。ここで、N
DVRB/N
DがM
RBGの倍数の時には、循環シフトの位置がM
RBGの倍数になるため、上記の問題点は解決される。
【0230】
〈実施例13〉
したがって、
図26及び
図27の問題点を同時に解決するために、本発明による一実施例では、DVRBに用いられるRBの数(N
DVRB)をN
D・M
RBGの倍数に制限する。
【0231】
〈実施例14〉
一方、上記の場合では、DVRBの1番目の分割部と2番目の分割部が互いに異なるサブセットに属することが見つけられる。DVRBの二つの分割部が同一サブセットに属するためには、GapがM
RBGの二乗(M
RBG2)の倍数になるように設定されなければならない。
【0232】
したがって、本発明の他の実施例では、DVRBの二つの分割部が同一サブセットに属するようにするために、そして、DVRBが対をなすようにするために、DVRBに用いられるRBの数(N
DVRB)をN
D・M
RBG2の倍数に制限する。
【0233】
図28は、N
DVRBをN
D・M
RBGの倍数に設定した場合の例示である。
【0234】
図28に示すように、Gapは、M
RBG・N
Dの倍数であるから、循環シフトによってDVRBの分割部がPRB内でいつも対をなすことができ、また、リソース要素のうち一部が埋められずに残っているRBGの個数を減らすことができる。
【0235】
〈実施例15〉
図29は、
図28による方法において、DVRBインデックスをインターリービングした場合の例示である。
【0236】
図29に示すようにDVRBインデックスをインターリービングすると、PRBにマッピングする時、N
DVRBをN
D・M
RBGの倍数に設定することができる。こうすると、
図20に示すように、直方形インターリーバーマトリクスが完全に埋められない場合が生じることがあり、したがって、直方形インターリーバーマトリクスのうち、埋められていない部分はヌルで埋めなければならない場合が生じうる。ヌルで埋めなければならない場合を避けるためには、次数がDであるブロックインターリーバーの場合(Interleaver of degree D)、DVRBに用いられるRBの数(N
DVRB)がDの倍数となるように制限しなければならない。
【0237】
したがって、本発明の一実施例では、Gapの位置がM
RBGの倍数となるようにし、DVRBの2番目の分割部をN
RB/N
Dだけ循環シフトをすることで、一つのPRBにマッピングされるDVRBのインデックスが互いに対をなすようにし、ブロックインターリーバーにヌルが埋められることを防ぐために、DVRBに用いられるRB数(N
DVRB)は、N
D・M
RBGとDとの公倍数に制限される。この場合、万一、Dをインターリーバーに使用するダイバーシティ次数(N
DivOrder=K・N
D)とすれば、N
DVRBは、N
D・M
RBGとK・N
Dとの公倍数に制限される。
【0238】
〈実施例16〉
また、本発明の他の実施例では、DVRBの二つの分割部を同一サブセットに位置させるためにGapをM
RBG二乗の倍数に設定し、DVRBの2番目の分割部をN
RB/N
Dだけ循環シフトをすることで、一つのPRBにマッピングされるDVRBのインデックスが互いに対をなすようにし、ブロックインターリーバーにヌルが埋められないようにするために、DVRBに用いられるRB数(N
DVRB)は、N
D・M
RBG2とDとの公倍数に制限される。この場合、万一、Dをインターリーバーに使用するダイバーシティ次数(N
DivOrder=K・N
D)とすれば、N
DVRBは、N
D・M
RBG2とK・N
Dとの公倍数に制限する。
【0239】
〈実施例17〉
一方、
図30は、Dは列(Column)の数Cに設定され、この時、CをN
DivOrder=K・N
Dに設定した場合を示す図である。
【0240】
ただし、
図30では、一つの列を完全に埋めた後に、次の列を埋める方式で書き込み、一つの行を完全に読んだ後にその次の行を読む。
【0241】
図30による実施例では、連続したDVRBインデックスが同一サブセットに割り当てられるようにN
DVRBを構成する。例示した直方形インターリーバーは、行の数がM
RBG2の倍数になる場合、連続したインデックスが同一サブセットに埋められるように構成される。行の数は、R=N
DVRB/Dであるから、DVRBに用いられるRB数(N
DVRB)は、D・M
RBG2の倍数に制限される。
【0242】
さらに、DVRBの二つの分割部を同一サブセットのPRBにマッピングさせるために、DVRBに用いられるRB数(N
DVRB)をD・M
RBG2とN
D・M
RBG2との公倍数に制限することができる。D=K・N
Dの場合、K・N
D・M
RBG2とN
D・M
RBG2との公倍数は、K・N
D・M
RBG2であるから、N
DVRBはK・N
D・M
RBG2の倍数に制限される。
【0243】
最終的に、DVRBとして使用するRBの個数は、全体システムのPRB個数内で、上述した制限条件を満たす最大のDVRB個数でありうる。DVRBに用いられるRBは、インターリービングされて使用されることができる。
【0244】
〈実施例18〉
以下、本発明による一実施例として、
【0245】
【化26】
の長さが異なる場合に、臨時PRBインデックスを用いてマッピングする方法について説明する。
【0246】
図31は、
【0247】
【化27】
の長さが異なる場合に、
図29によるDVRBインターリーバーを用いてPRBにマッピングした結果をもう一度処理することによって、PRBに最終的に対応させる方法を例示したものである。
【0248】
図31による方式は、システムリソースの活用度に応じて選択することができる。この方式では、上述したDVRBインデックスとPRBインデックスの相互関係式のp値を、臨時PRBインデックスと定義する。この時、
【0249】
【化28】
を超過するp値に
【0250】
【化29】
を加えた値oを最終PRBインデックスとする。
【0251】
このような場合、
図31の(a)、(b)、(c)、(d)で例示した4つの整列方式は、数学式12のように表現可能である。
【0252】
【数12】
ここで、(a)は両端揃え、(b)は左揃え、(c)は右揃え、(d)は中央揃え、を表す。一方、PRBインデックスoが与えられた時、臨時PRBインデックスpを用いてDVRBインデックスdを数学式13により求めることができる。
【0253】
【数13】
また、DVRBインデックスdが与えられた時、臨時PRBインデックスpを用いてPRBインデックスoを数学式14により求めることができる。
【0254】
【数14】
【0255】
〈実施例19〉
以下、本発明による一実施例として、Gap制限条件を満たしながら、
【0256】
【化30】
数を最大限に増やすことができるマッピング方法を説明する。
【0257】
以上の実施例では、LVRB割当のためにRBG方式及び/またはサブセット方式を導入した場合、DVRBにより一部のリソース要素がマッピングされずに残っているPRBの個数を減らすためのインターリーバー構造を提示し、かつ、DVRBに用いられるRBの個数(N
DVRB)を制限する方法を提示した。しかし、M
RBG値による制限条件が大きいほど、全体PRB個数
【0258】
【化31】
のうち、DVRBに用いられるRBの個数(N
DVRB)に対する制約が大きくなる。
【0259】
図32は、
【0260】
【化32】
M
RBG=3、K=2、N
D=2の直方形インターリーバーを使用する場合を示す。
【0261】
図32で、DVRBの二つの分割部を同一サブセットに属するPRBにマッピングさせるために、
【0262】
【化33】
がD・M
RBG2(=18)の倍数になるように設定し、この場合、
【0263】
【化34】
を越えないようにする最大の
【0264】
【化35】
を求める場合、
【0265】
【化36】
となる。このような場合、32−18=14個のRBは、DVRB用に使用できなくなる。
【0266】
この時、
【0267】
【化37】
になり、DVRB0は同一サブセットに属するRBG0とRBG3の一番目のRBにそれぞれマッピングされることが確認できる。
【0268】
したがって、本発明では、
【0269】
【化38】
の場合に、Gapの制限条件を
【0270】
【化39】
に直接反映せずに、上で提示した通り、オフセットとこれを適用する臨界値(Threshold)を設定してGap制限条件を満たす方法を提案する。
【0271】
1)まず、所望のGap制限条件を設定する。例えば、Gapは、M
RBGの倍数またはM
RBG2の倍数に設定することができる。
【0272】
2)次に、Gap制限条件を満たしうる数のうち、
【0273】
【化40】
に最も近似する数を
【0274】
【化41】
と設定する。
【0275】
3)
【0276】
【化42】
よりも小さい場合は、
図20に例示したようなマッピングが適用される。
【0277】
4)
【0278】
【化43】
より大きいまたは同一であり、インターリーバーにヌルを許容する場合、
【0279】
【化44】
になる。しかし、インターリーバーにヌルを許容しない場合、
【0280】
【化45】
になる。
【0281】
5)
【0282】
【化46】
の半分以上にオフセットを適用する。すなわち、オフセット適用基準値を
【0283】
【化47】
に設定する。
【0284】
6)オフセットの適用された臨時PRBがGap制限条件を満たすようにオフセットを設定する。
すなわち、
【0285】
【化48】
になる。
これを、一般化した数学式15のように表すことができる。
【0286】
【数15】
図33は、
【0287】
【化49】
M
RBG=3であり、K=2、N
D=2の直方形インターリーバーを使用する場合に、本発明で提案するDVRBマッピング規則を適用した一例である。
【0288】
DVRBの二つの分割部を同一サブセットに属するPRBにマッピングさせるために、
【0289】
【化50】
がM
RBG2(=9)の倍数を満たすと同時に、
【0290】
【化51】
に最も近似するように
【0291】
【化52】
を設定する場合、
【0292】
【化53】
になる。このような場合、(32−18)×2=28個のRBは、DVRBに用いることとなる。すなわち、
【0293】
【化54】
となり、
【0294】
【化55】
になる。したがって、直方形インターリーバーによりインターリービングされたDVRBインデックスがマッピングされる臨時PRBのインデックスを、
【0295】
【化56】
と比較する。
【0296】
【化57】
を満たす臨時PRBのインデックスに
【0297】
【化58】
を加えると、
図33のようになる。
図33を参照すると、DVRB0番の二つの分割部は、同一サブセットに属するRBG0とRBG6のそれぞれの1番目のRBにマッピングされることが確認できる。また、
図32による方法と比較すると、同一のGap制限条件で、DVRBに用いうるRB個数が18から28に増加することが確認できる。また、Gapの距離が増加することによって、DVRBマッピングにおけるダイバーシティがより増加することができる。
【0298】
〈実施例20〉
以下、本発明による一実施例として、連続したインデックスを特定位置にマッピングさせながら、
【0299】
【化59】
数を最大限に増やすことができるマッピング方法を説明する。
【0300】
一つのUEに複数のDVRBが割り当てられる場合、連続したDVRBが割り当てられる。したがって、上述した通り、Gapを定める時と同様に、LVRBスケジューリングのためには、隣接インデックスはM
RBGの倍数やM
RBG2の倍数間隔で位置するように設定されることが好ましい。この場合には、インターリーバーの次数を列の個数Cとすれば、行の個数RはM
RBGの倍数またはM
RBG2の倍数にならなければならない。したがって、インターリーバーの大きさである
【0301】
【化60】
の倍数または
【0302】
【化61】
の倍数にならなければならない。したがって、
【0303】
【化62】
があらかじめ与えられた時、このような条件を満たす最小のインターリーバーサイズは、次のように求めることができる。
【0304】
【化63】
【0305】
この時、インターリーバーに含まれるヌルの個数は、次の通りである。
【化64】
【0306】
以上で説明された実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定形態で結合したものである。各構成要素または特徴は、特定の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮すべきである。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/または特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれることができ、または、他の実施例の対応する構成または特徴に取って代わることもできる。特許請求の範囲で明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めることもできることは自明である。
【0307】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(Firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つまたはそれ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現することができる。
【0308】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手順、関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードはメモリユニットに記憶されてプロセッサにより駆動されることができる。このメモリユニットは、プロセッサ内部または外部に設けられて、公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0309】
本発明は、本発明の精神及び必須特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できるということが、当業者には自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制約的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈により決定されなければならず、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。