特許第5864208号(P5864208)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5864208
(24)【登録日】2016年1月8日
(45)【発行日】2016年2月17日
(54)【発明の名称】洗浄剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/81 20060101AFI20160204BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20160204BHJP
   A61K 8/25 20060101ALI20160204BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20160204BHJP
   A61K 8/42 20060101ALI20160204BHJP
   A61K 8/60 20060101ALI20160204BHJP
   A61K 8/39 20060101ALI20160204BHJP
   C11D 3/12 20060101ALI20160204BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20160204BHJP
   C11D 3/20 20060101ALI20160204BHJP
【FI】
   A61K8/81
   A61Q19/10
   A61K8/25
   A61K8/37
   A61K8/42
   A61K8/60
   A61K8/39
   C11D3/12
   C11D3/37
   C11D3/20
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-233723(P2011-233723)
(22)【出願日】2011年10月25日
(65)【公開番号】特開2013-91609(P2013-91609A)
(43)【公開日】2013年5月16日
【審査請求日】2014年10月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100077562
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 登志雄
(74)【代理人】
【識別番号】100096736
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】100117156
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100111028
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 博人
(72)【発明者】
【氏名】山本 友香里
【審査官】 中村 泰三
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−028182(JP,A)
【文献】 特開2002−212025(JP,A)
【文献】 特表2004−529081(JP,A)
【文献】 特開2002−265321(JP,A)
【文献】 特開2003−171261(JP,A)
【文献】 特開2002−326907(JP,A)
【文献】 特開2008−247860(JP,A)
【文献】 M. Loffler, D. Miller,A New pH Stable Polymer for Gels and O/W Emulsions,SOFW-Journal,ドイツ,2002年,第128巻第4号,第46〜50、52頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の(A)〜(E)成分を含有する洗浄剤組成物。
(A)炭素数12〜24の脂肪酸と炭素数6〜18の分岐状飽和アルコールからなる脂肪酸エステル 40〜60質量%
(B)シリカ 0.5〜5質量%
(C)アクリロイルジメチルタウレート・ビニルピロリドン共重合物 0.1〜1.5質量%
(D)アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の組合せ、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の組合せ、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の組合せのいずれかである洗浄剤成分 10〜20質量%
(E)水 20〜30質量%
【請求項2】
(B)成分のシリカが、一次粒子径が5〜50nmのヒュームドシリカである請求項1に記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
(A)成分がパルミチン酸2−エチルヘキシル及び/又はステアリン酸2−エチルヘキシルである請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項4】
(D)成分が、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤の組合せである請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
【請求項5】
成分(D)が、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム及びポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテルの組合せ、ラウリン酸アミドプロピルベタイン及びポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテルの組合せ、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、デシルグルコシド及びポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテルの組合せのいずれかである請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
【請求項6】
(B)成分の含有量が1〜3質量%である請求項1〜のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安定性が良好で、洗浄後にしっとりした肌感触を与えることができる洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗顔料やボディソープ等の皮膚洗浄料としては、高級脂肪酸を主成分として含有するアルカリ性の皮膚洗浄剤が広く用いられてきた(例えば特許文献1〜3参照)。これらの洗浄剤は、泡立ちに優れ、さっぱりとした感触が得られるものの、使用後肌がつっぱる、きしむといった感触において十分満足のいくものとは限らなかった。また近年、多くの弱酸性洗浄剤が提案され上市もされている(例えば特許文献4〜6参照)。これらの弱酸性洗浄剤は、皮膚に対して刺激が少ない、洗浄後しっとりした感触を有する等の理由から愛用者が増えているが、泡立ち、洗い流し時のぬるつきに課題を有する場合があり、また保湿レベルも十分ではない場合があった。
【0003】
一方、洗浄剤組成物中に油剤を配合することで、洗浄後皮膚に油剤を付着させうるおいを与えることは広く知られている(特許文献7、8参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−001300号公報
【特許文献2】特開平9−012444号公報
【特許文献3】特開平10−310798号公報
【特許文献4】特開平5−287297号公報
【特許文献5】特開2001−031561号公報
【特許文献6】特開2001−107097号公報
【特許文献7】特許第3033050号公報
【特許文献8】特許第4253255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、油剤を配合した洗浄剤組成物では、経日安定性の問題から配合できる油剤量が限られてしまい、必ずしも十分な保湿効果が得られるとは限らなかった。従って、本発明の課題は、油剤を多量に配合しているにも拘らず、経日安定性に優れ、使用感が良好で、かつ皮膚に対してマイルドであり、洗浄後にしっとりとした肌感触を与えることができる洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記事情に鑑み、鋭意研究した結果、油剤として高級脂肪酸と分岐状アルコールからなる脂肪酸エステルを多量用い、これにシリカとアクリロイルジメチルタウレート・ビニルピロリドン共重合体を組み合わせることにより、使用感が良好で、皮膚に対してマイルドであり、洗浄後の皮膚にしっとりとした肌感触を与えることができ、かつ経日安定性も良好な洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
即ち、本発明は、次の(A)〜(E)成分を含有する洗浄剤組成物を提供するものである。
(A)高級脂肪酸と分岐状アルコールからなる脂肪酸エステル30〜80質量%
(B)シリカ
(C)アクリロイルジメチルタウレート・ビニルピロリドン共重合体
(D)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選択される1種以上の洗浄成分
(E)水
【発明の効果】
【0008】
本発明により、油剤を多量に配合しているにも拘らず、経日安定性及び使用感が良好で、かつ皮膚に対してマイルドであり、洗浄後の皮膚にしっとりとした肌感触を与えることができる洗浄剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を詳説する。
【0010】
本発明の(A)成分は、高級脂肪酸と分岐状アルコールからなる脂肪酸エステルであり、洗浄剤組成物の基剤であると同時に、皮膚の油性の汚れを洗浄し、洗浄後皮膚に付着することで皮膚にうるおいを与える作用を有する油剤である。脂肪酸エステルを構成する高級脂肪酸としては、炭素数12〜30の脂肪酸が挙げられ、炭素数12〜24の脂肪酸が好ましく、飽和であっても不飽和であってもよく、また直鎖であっても分岐鎖であってもよい。例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の直鎖飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、エイコセン酸、エルカ酸等の直鎖不飽和脂肪酸が挙げられる。一方、エステルを構成する分岐状アルコールは、前記の高級脂肪酸とエステル形成が可能な水酸基を有する分岐状アルコールであれば特に限定されない。分岐状アルコールは、飽和であっても不飽和であってもいずれでもよいが、本発明では、炭素数3〜22の分岐状飽和アルコールが好ましく、炭素数6〜18の分岐状飽和アルコールがより好ましい。
【0011】
高級脂肪酸と分岐状アルコールからなる脂肪酸エステルの具体例としては、ラウリン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソセチル(2−ヘキシルデシル)、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル(2−エチルヘキシル)、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸オクチル(2−エチルヘキシル)、ステアリン酸イソセチル(2−ヘキシルデシル)、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸イソプロピル、エルカ酸オクチルドデシル等が挙げられる。本発明では、炭素数14〜22の高級脂肪酸と炭素数6〜12の分岐状飽和アルコールからなる脂肪酸エステルが好ましく、さらにパルミチン酸2−エチルヘキシル及び/又はステアリン酸2−エチルヘキシルが好ましく用いられる。
【0012】
本発明の洗浄剤組成物における、(A) 高級脂肪酸と分岐状アルコールからなる脂肪酸エステル(油剤)の含有量は、洗浄剤組成物の総量を基準として、30〜80質量%(以下、単に%と記す。)の範囲である。含有量をこの範囲とすることで、感触の面で優れた効果を発揮することが可能となる。さらに(A)油剤の含有量としては、使用感としっとりした後感触の観点から、35〜70%が好ましく、さらに好ましくは40〜60%である。
【0013】
本発明で使用される(B)シリカとしては、化粧品一般に通常用いられるものであれば特に限定されないが、油剤の増粘剤として用いることができるヒュームドシリカが好ましく使用され、さらに一次粒子径が5〜50nmの範囲にあるヒュームドシリカが好ましく使用される。ヒュームドシリカは、洗浄後のつっぱり感の無さとしっとり感の点で、より優れた効果を発揮することができる。なお、シリカの一次粒子径は、透過型電子顕微鏡によって測定することができる。
【0014】
本発明における(B)シリカの含有量は、洗浄剤組成物の総量を基準として、0.1〜10%の範囲とするのが好ましく、より好ましくは0.5〜5%であり、さらに好ましくは1〜3%である。これらの範囲であれば、その増粘効果から、より優れた使用感を得ることができる。
【0015】
本発明で使用される(C)アクリロイルジメチルタウレート・ビニルピロリドン共重合体は、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸又はその塩とN−ビニルピロリドンから構築されるコポリマーであり、市販品としてアクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/N−ビニルピロリドン共重合体(Aristoflex AVC;クラリアント社製)が挙げられる。
【0016】
本発明における(C)アクリロイルジメチルタウレート・ビニルピロリドン共重合体の含有量は、洗浄剤組成物の総量を基準として、0.05〜5%の範囲とするのが好ましく、より好ましくは0.1〜3%であり、さらに好ましくは0.1〜1.5%である。これらの範囲であれば、その優れた増粘効果から、より優れた使用感を得ることができる。
【0017】
本発明で使用される(D)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選択される一種以上の洗浄成分は特に限定されないが、アニオン性界面活性剤としては、例えば脂肪酸石けん、アルキル硫酸塩型、アルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩型、アルキルリン酸塩型、アルキルエーテルカルボン酸塩型、N−アシルアミノ酸塩型(N−アシルサルコシン塩、N−アシル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルアスパラギン酸塩等)、スルホコハク酸塩型、タウリン型等のアニオン性界面活性剤が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えばスルホベタイン型、アルキルベタイン型、アミドプロピルベタイン型等のベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウム型等の両性界面活性剤が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、アルキルグルコシド、糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
本発明では、泡立ち及び洗浄性の点から、これらの3種の界面活性剤のうち2種以上を組み合わせて使用するのが好ましく、アニオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の組み合わせが挙げられるが、泡立ちの点からこれらの3種を組み合わせて使用するのがさらに好ましい。
【0018】
本発明における(D)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤から選択される一種以上の洗浄成分の含有量は、洗浄剤組成物の総量を基準として、純分で1〜30%の範囲とするのが好ましく、より好ましくは5〜25%であり、さらに好ましくは10〜20%である。これらの範囲であれば、泡立ちと洗浄後の肌の感触の観点からより優れた効果が得られる。
【0019】
本発明における(E)水の含有量は、洗浄剤組成物の総量を基準として、洗浄剤成分中に溶媒として含まれている水も含め1〜50%の範囲とするのが好ましく、より好ましくは10〜40%であり、さらに好ましくは20〜30%である。これらの範囲であれば、より優れた製剤の安定性が得られる。
【0020】
本発明の洗浄剤組成物は、(A)高級脂肪酸と分岐状アルコールからなる脂肪酸エステルと(B)シリカからなるオイルジェルに、(C)アクリロイルジメチルタウレート・ビニルピロリドン共重合物、(D)洗浄成分、(E)水からなる水相を分散させることにより製造することができる。
【0021】
本発明の洗浄剤組成物は、所望により、洗浄剤に一般に配合される成分、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の乳化剤、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等の保湿成分、脂肪酸エチレングリコール等のパール光沢剤、水溶性高分子化合物、動植物由来の抽出物、金属イオン封鎖剤、防腐剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、色素及び香料等を適宜配合することができる。
【0022】
本発明の洗浄剤組成物は、全身に適用することが可能であるが、皮膚に適用するのが好ましく、特に洗顔料として顔面に適用するのが好ましい。使用方法は、常法に従って洗浄後、水で洗い流して使用するのが好ましい。
【実施例】
【0023】
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施例における配合量は全て質量%である。
【0024】
実施例1〜7及び比較例1〜4
表1の組成の洗浄剤組成物を、常法に従い調製した。50℃の恒温槽に1ヶ月保存したあと、外観を観察した。変化の無いものは表中に○、分離しているものを×と記載した。また、女性専門パネラー20名を対象に実用試験を行い、各試験項目(泡立ち、流し時のぬるつき、洗浄後のつっぱり感、しっとり感)について、下記基準に基き5段階評価した。結果は、評点の平均点として表1に示した。
なお、実施例5〜7は参考例であって、特許請求の範囲に包含されるものではない。
【0025】
<評価基準>
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:やや悪い
1点:悪い
【0026】
【表1】
【0027】
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例の洗浄剤組成物はいずれも優れた性能を有していた。比較例1は、(C)成分に代えて他の増粘ポリマーを使用した例であるが、安定性には優れるものの洗浄時にシリカとコポリマー由来と思われる凝集物が発生してしまい、感触面で大きく劣るものであった。また比較例2、3は、本発明の洗浄剤組成物から、(B)成分又は(C)成分を除いた例であるが、安定性の面で大きく劣っており、本発明の目的を達成できなかった。比較例4は本発明の洗浄剤組成物の(A)成分をメチルポリシロキサンに置換した例であるが、泡立ちの面で大きく劣っていた。
【0028】
実施例8(洗顔料)
次に、下記配合組成で常法により洗顔料を調製した。
配合成分 配合量(%)
ステアリン酸2−エチルヘキシル 40
ヒマシ油 10
シリカ(Aerosil200;エボニック社製) 2
アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム 0.5
/N−ビニルピロリドン共重合体
N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム 5
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 2
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2
ラウリルグルコシド 3
ポリオキシエチレン(10)ベヘニルエーテル 3
グリセリン 2
ジグリセリン 2
ソルビトール液 2
フェノキシエタノール 0.5
クエン酸 0.3
豆乳発酵液(三省製薬社製) 0.1
乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液(一丸ファルコス社製) 0.1
カロット液汁(エスペリス社製) 0.1
アンズ果汁(エスペリス社製) 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム(2) 0.01
ビルベリー葉エキス(一丸ファルコス社製) 0.1
香料 0.1
水 残 部
【0029】
尚、上記の処方にて用いた香料は下記のものである。
【0030】
【表2】
【0031】
実施例8の洗浄剤組成物(洗顔料)について、前記実施例と同様にして、安定性、泡立ち、流し時のぬるつき、洗浄後のつっぱり感、しっとり感の評価を行ったところ、いずれの試験項目においても、良好な結果が得られた。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明により、油剤を大量に配合しているにも関わらず経日安定性良好で、泡立ちに優れ、洗浄後にしっとりとした肌感触を与える洗浄剤組成物を提供できる。