(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施形態の詳細な説明)
本発明の一形態は、創作物向けのデータ記録を提供する。ある実施形態においては、恒久的な記録が、創作物を創作した著作者によって発行され得る。ここで創作物とは、一般に、歌詞、音楽、語句、脚本、映画、印刷物、彫刻、絵画、2次元オブジェクト、一般的な3次元オブジェクト芸術作品、構造物、一時的創作及び芸術的創作のような美術のうちの少なくとも1つを意味する。創作物は、デジタル画像、デジタル動画、ウエブページ、2次元表現、3次元表現及び一般的な相互作用媒体のような媒体オブジェクトに関することもある。ここで著作者は、芸術家、画家、彫刻家、デザイナー、作曲家、作家及び創造物を創作した一般的な著作者のうちの少なくとも1つに関することもある。他の実施形態においては、恒久的な記録は、創作物に関連付けられた情報を含んでもよい。当該情報は、データ記録として電子的に記憶されてもよい。さらに、データ記録は、創作物に関連付けられた情報を受け取るべく指定された1又は複数のユーザによって読取可能としてもよい。
【0009】
本発明の他の実施形態は、複数の創作物についての恒久的な記録を発行し、維持するシステムを提供する。当該システムは、著作者に対してデータ記録を発行するサーバを含んでもよい。当該サーバは、創作物に関するデータ記録とともに格納されているデータを検索してもよい。他の実施形態においては、当該システムは、データ記録を格納するデータベースを含んでもよい。当該サーバは、ユーザ端末とデータを送受信するために使用されてもよい。当該システムは、データ通信ネットワークと協働して、ユーザ端末を使用する著作者に対してデータ記録を発行してもよい。
【0010】
他の実施形態においては、創作物についてのデータ記録を供給するコンピュータプログラム製品が提供される。当該コンピュータプログラム製品は、創作物についてのデータ記録を発行する、コンピュータ読取可能なプログラムコードを含んでもよい。他の実施形態においては、当該コンピュータプログラム製品は、編集不可能なコンピュータ読取可能なファイルとしてデータを格納するコンピュータ読取可能なプログラムコードを含んでもよい。
【0011】
本発明の他の特徴は、創作物についての公開コンテンツ参照データベースを提供することにある。ある実施形態においては、複数のデータ記録のタイプが創作物ごとに発行され得る。例えば、データ記録は、著作者、著作者によって定義されたユーザ及び一般ユーザのうちの1又は複数についてのデータ記録に関するものであってもよい。アクセス可能であって、創作物についての参照情報を提供するために使用可能な、創作物についての情報を、公開コンテンツ参照データベースを使用してユーザは提供しうる。
【0012】
ソフトウエアとして実装されるとき、本発明の構成要素は、原則、必要なタスクを実行するためのコードセグメントである。プログラムすなわちコードセグメントは、プロセッサ読取可能な媒体に格納され得る。“プロセッサ読取可能な媒体”は、情報を格納し送信し得る任意の媒体を含み得る。プロセッサ読取可能な媒体の例としては、電子回路、半導体メモリデバイス、ROM、フラッシュメモリ又は他の不揮発性メモリ、フロッピイディスク(登録商標)、CD−ROM、光学ディスク、ハードディスク等がある。コードセグメントは、インターネット、イントラネット、ワイドエリアネットワーク(WANs)、ローカルエリアネットワーク(LANs)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、第三世代(3G)携帯通信、WiFi等のようなコンピュータネットワークを介してダウンロードされてもよい。
【0013】
図1A〜1Cは、1又は複数の実施形態に係る、創作物に関連付けられ得るデータ記録の構造を示している。より詳細に後記されるように、データ記録は、ある具体的な主体ごとに特定される。例えば、データ記録は、著作者、著作者によって定義されたユーザ及び一般的なユーザのうちの1又は複数ごとに作成される。ある実施形態においては、1つの創作物に対して1つのデータ記録のみが作成され得る。他の実施形態においては、写真プリントのような元の作品の複製についてのデータ記録は、当該創作物が元の作品ではない旨の表示、当該創作物が唯一の作品ではない旨の表示、鋳造回数、生前鋳造、死後鋳造等の表示を含んでもよい。
【0014】
まず
図1Aを参照すると、本発明のある実施形態に係る、恒久的なデータ記録である青タグ105が示されている。青タグ105は、特定の創作物を創作した著作者に対してのみ発行され得るデータ記録に関する。本発明のある実施形態においては、著作者は、青タグ105を使用して、創作物を標準化して記述する。
図1Aに示されるように、青タグ105は複数のフィールド110
1−nを有し、各フィールドは、著作者によって定義された特定のデータのタイプを格納するために使用され得る。著作者フィールド110
1は、著作者の名前又は著作者を示す識別情報を格納するために使用される。記述フィールド110
2は、著作者による創作物についての記述を格納するために使用される。記述フィールド110
2に格納されているデータは、文字データ、画像データ、音声データ及び/又は動画データであってもよい。他の実施形態においては、創作物が表示されたとき、広告に印刷されたとき、競売されるとき、及び/又は電子媒体として出力されたとき、著作者によって記述フィールド110
2に提供されたデータが、創作物を記述するために使用され得る。例えば、記述フィールド110
2は、創作物が、キャンバスに描いた油絵、ブロンズ彫刻等に関することを記載してもよい。記述フィールド110
2は、著作者が創作物に対して付した正確なタイトル、及び/又は、創作物が完成した日付を含んでもよい。
【0015】
引続き
図1Aを参照すると、青タグ105は、ログフィールド110
nを含んでもよい。当該ログフィールドは、青タグが作成された時刻及び/又は日付に関するデータを記憶するために使用されてもよい。さらに、ログフィールド110
nは、著作者によって加えられたデータを提供してもよい。ある実施形態においては、当該タグ内に格納されたデータを変更不能とするために、青タグ105は、著作者によって恒久的なデータ記録として固定されてもよい。このようにして、ログフィールド110
nは、青タグ105が固定された時点における、著作者によって提供された修正済の記述データ及び/又は新たな記述データを格納するために使用されてもよい。青タグ105のフィールド110
1−nの数は固定されているように記載されているが、追加的なフィールドがタグ105に含まれてもよいことはもちろんである。同様に、他の実施形態においては、青タグ105の有するフィールドは、1つだけであってもよい。
【0016】
他の実施形態においては、青タグ105は、著作者の経歴情報を提供するために使用されてもよい。例えば、経歴情報は、青タグ105の1又は複数のフィールド110
1−nに格納されてもよい。少なくとも1つの創作物に関連付けられた少なくとも1つの青タグ105を使用して、著作者は自叙伝を提供することもできる。
【0017】
図1Bを参照すると、創作物に対する諸権利を有する主体に対して発行されるデータ記録である紫タグ115が示されている。例えば、紫タグ115は、著作者によって定義されているユーザに対して発行されてもよい。他の実施形態においては、紫タグ115は、著作権者に対して発行されてもよい。他の実施形態においては、紫タグ115は、著作者の死後も使用され得る。このようにして、創作物に関連付けられた死後情報は、データ記録として提供され得る。
図1Bに示されるように、紫タグ115は、著作者フィールド120
1を含む。当該著作者フィールドは、紫タグが発行された主体を識別するために使用されてもよい。著作者フィールド120
1に定義されるべき主体は、著作者自身、著作者の相続人又は著作者の作品の管理団体、例えば美術館、によって作成されてもよい。紫タグ115は、記述フィールド120
2を含んでもよい。当該記述フィールドは、著作者フィールド120
1において識別される主体によって入力される情報を提供する。日付フィールド120
nは、紫タグ115が作成された日付及び紫タグ115に情報が加えられた日付に関する情報を格納するために使用されてもよい。紫タグ115は、
図1Bに示された以外のデータフィールドを含んでもよい。
【0018】
図1Cを参照すると、創作物についての参照用のデータ記録である白タグ125が示されている。ある実施形態においては、白タグ125は、オープンソース記録に関するものであってもよい。代替的に、白タグ125は、登録を要する有料の参照文献に関するものであってもよい。他の実施形態においては、一般ユーザが特定の創作物についての記述情報を入力するために、白タグ125が使用されてもよい。例えば、ある実施形態においては、白タグ125は、ユーザが特定の創作物ごとに記述を提供し得るオンライン美術百科事典用に生成されてもよい。このようにして、白タグ125によって提供されたデータは、創作物に関する情報を公開するためにアクセスされる。
図1Cに示されるように、白タグ125は、著作者フィールド130
1を含む。当該著作者フィールドは、創作物に関するデータの入力に責任を負う特定のユーザの識別情報を格納するために使用されてもよい。著作者フィールド130
1は、ユーザの識別子を複数格納してもよい。
【0019】
他の実施形態においては、白タグ125は、創作物に関連付けられた専門家によって使用され得るデータ記録に関するものであってもよい。この実施形態においては、著作者フィールド130
1は、白タグ125に関連付けられた少なくとも1人の専門家を識別するために使用される。このようにして、白タグ125は、創作物についての専門家作成参照文献として使用されてもよい。
【0020】
引続き
図1Cを参照すると、記述フィールド130
2は、文字データ、画像、音声データ及び/又は動画データを含む、創作物を記述するデータを格納するために使用されてもよい。白タグ125は、所有者フィールド130
3を含んでもよい。当該所有者フィールドは、所有者名、住所、電話番号等を含む、創作物に関連付けられた現在の所有者情報を示す。所有者フィールド130
3は、創作物が売りに出されるときに役立つ、及び/又は、創作物が本物であることを認証するために役立つ。他の実施形態においては、白タグ125は、日付フィールド130
nを含んでもよい。当該日付フィールドは、白タグ125の入力に関する日付情報を格納するために使用される。このようにして、オープンソースデータ記録に対する入力ごとに、ログが提供される。
【0021】
図1A〜
図1Cにおいて前記したように、データ記録は、創作物に関連付けられてもよい。本発明の他の実施形態において、前記のデータ記録の組合せに関するデータ記録が提供されてもよい。例えば、ある実施形態においては、青タグ105及び白タグ125を含むデータ記録が提供されてもよい。このような組合せタグは、青タグ105及び白タグ125の両者に関連付けられたフィールドを含んでもよい。組み合わせタグは、前記以外のデータ記録の組合せに関するものであってもよいことはもちろんである。
【0022】
図2A〜
図2Cを参照すると、本発明の1又は複数の実施形態に係るデータ記録の適用例が示されている。まず、
図2Aを参照すると、創作物205は、ディスプレイ上に絵画として示されている。創作物205に関する情報は、情報プレート210上に印刷されてもよい。このようにして、創作物205を観賞する者は、同時に創作物についての情報も視認し得る。ある実施形態においては、創作物205に関連付けられたデータ記録は、タグ215によって示され得る。タグ215は、青タグ(例えば、青タグ105)、紫タグ(例えば、紫タグ115)及び白タグ(例えば、白タグ125)のうちの1つに関するものであってもよい。例えば、データ記録に関連付けられた識別番号がタグ215上に印刷されてもよい。同様に、タグ215は、データ記録への参照情報を提供するバーコードのような光学ターゲットを含んでもよいことはもちろんである。このようにして、
図3を参照してさらに詳しく後記するように、創作物205を観賞する者は、創作物に関連付けられた情報を同時に検索し得る。
【0023】
創作物205についての情報を提供するデータ通信ネットワークアドレスへの参照情報を、タグ215が提供してもよいことはもちろんである。他の実施形態においては、タグ215は、データ要素内に文字データ及び/又は画像として格納された情報を提供してもよい。さらに、タグ215は、創作物205又は情報プレート210のいずれかに添付されてもよいし埋め込まれてもよい。
【0024】
図2Bを参照すると、本発明のある実施形態に係る、創作物225の表示を含む印刷広告220が示されている。印刷広告220は、書籍、雑誌、新聞、及び、一般的な任意の印刷広告のうちの1つであってもよい。印刷広告220は、創作物225に関する情報を提供するタグ230を含んでもよい。タグ230は、
図2Aのタグ215の他の実施形態に関する。このようにして、タグ230は、創作物225に関連付けられたデータ記録に関する情報を提供してもよい。タグ230は、青タグ(例えば、青タグ105)、紫タグ(例えば、紫タグ115)及び白タグ(例えば、白タグ125)のうちの1つに関するものであってもよい。
【0025】
図2Cを参照すると、本発明のある実施形態に係る、データ通信ネットワークによってアクセス可能なウエブページ235が示されている。
図2Cに示されるように、ウエブページ235は、創作物240、ページデータ245及びタグ250を示している。ページデータ245は、ウエブサイトの著作者によって提供された文字データ及び/又は画像であってもよいし、創作物240に関するものであってもなくてもよい。タグ250は、
図2Aのタグ215の他の実施形態に関する。さらに、タグ250は、創作物240に関連付けられたデータ記録にアクセスするためのリンクに関するものでもよい。他の実施形態においては、タグ250は、創作物240の表示がデータ記録に関連付けられていることを示すために使用されてもよい。タグ250は、青タグ(例えば、青タグ105)、紫タグ(例えば、紫タグ115)及び白タグ(例えば、白タグ125)のうちの1つに関するものであってもよい。
【0026】
他の実施形態においては、タグ250が白タグ(例えば、白タグ125)に関しているときに、ウエブページ235は、オープンソース参照ウエブサイトに関していてもよい。このようにして、ページデータ245は、1又は複数のユーザによって提供された、創作物240を記述するデータを表示してもよい。ページデータ245は、1又は複数のユーザによって編集可能であってもよい。同様に、白タグとして設定されたタグ250に関連付けられた情報は、これらユーザによって編集可能であってもよい。このようにして、ウエブページ235は、創作物240についての情報を提供する参照ソースとしてアクセス可能である。
【0027】
タグ250は創作物240の表示に関するものとして記述してきたが、タグ250は、追加的な媒体のタイプに関連付けられたデータ記録を識別するために使用してもよいことはもちろんである。例えば、タグ250は、デジタル画像、音声データ、2次元表示、3次元表示及び一般に創作物に関連付けられている媒体データのうちの1つについてのデータ記録に関連付けられてもよい。このようにして、タグ250に関連付けられたデータ記録は、データ記録によって提供されるデータを検索するために、ウエブページ235からアクセスすることが可能であってもよい。
【0028】
図3を参照すると、本発明の1又は複数の実施形態に係る、単純化されたシステム構成図が示されている。
図3に示されるように、ユーザ機器305及びサーバ315は、データ通信ネットワーク310を介して接続されている。さらに、サーバ315は、データベース320に接続されている。ある実施形態においては、ユーザ機器305は、パーソナルコンピュータ、携帯通信機器及び一般的な通信機器のうちの1又は複数に関する。
図4A及び
図4Bを参照してさらに詳しく後記するように、ユーザ機器305は、データ通信ネットワーク310を介して、創作物についてのデータ記録を要求してもよい。データ通信ネットワーク310は、ローカルエリアネットワーク(LANs)、ワイドエリアネットワーク(WANs)、パケット交換ネットワーク、携帯通信ネットワーク、インターネット及び一般的な任意のデータ通信ネットワークのうちの1つに関するものであり得る。このようにして、ユーザ機器305は、データ通信ネットワーク310を介してサーバ315と通信し得る。
【0029】
サーバ315は、創作物に関連するデータ記録に対する要求を受け取り、創作物についてのデータ記録を発行する。サーバ315によるデータ記録の発行は、
図4A及び
図4Bを参照して、より詳しく後記される。データ記録及び関連付けられているデータは、データベース320を使用することによって、格納されアクセス可能になる。他の実施形態においては、青タグ(例えば、青タグ105)、紫タグ(例えば、紫タグ115)及び白タグ(例えば、白タグ125)のうちの1つに関するタグデータは、データベース320に格納されていてもよい。さらに他の実施形態においては、サーバ315は、ユーザ識別情報及びデータ記録のタイプに少なくとも部分的に基づき、データ記録へのアクセスを制限してもよい。データベース320に格納されたデータ記録は、サーバ315によるユーザログイン及びパスワードの認証を要求してもよい。さらに、認証されるべき識別情報を、特定のデータ記録に制限してもよい。例えば、固定されていない青タグ(例えば、青タグ105)へのアクセスは、創作物を創作した著作者に制限されてもよい。他の実施形態においては、白タグ(例えば、白タグ125)については、白タグが付されているデータを修正しようとするアクセスは、ユーザ認証を要求しなくてもよい。代替的に、白タグが付されているデータを修正しようとするアクセスは、料金及び登録手続のうちの少なくとも1つを要求してもよい。他の実施形態においては、新たな白タグを作成するために、ユーザ認証が要求されてもよい。
【0030】
図4A及び
図4Bを参照すると、本発明の1又は複数の実施形態に係る処理手順が示されている。まず、
図4Aを参照すると、特定の創作物についてのデータ記録を要求する処理手順400が示されている。ブロック405において、例えばユーザ機器(例えば、ユーザ機器305)が特定の創作物についてのデータ記録を要求することによって、処理手順400は開始される。当該要求は、発行されるべきデータ記録のタイプを示している。例えば、当該要求は、青タグ(例えば、青タグ105)、紫タグ(例えば、紫タグ115)及び白タグ(例えば、白タグ125)のうちの1つを示し得る。ブロック410において、創作物に対応するデータは、サーバ(例えば、サーバ315)に送信されて、データ記録に関連付けられる。処理手順400は、ブロック415において、サーバによって発行されたデータ記録を受け取る処理を含んでもよい。データ記録は、ユーザ機器に対して電子的に発行されてもよい。他の実施形態では、ブロック420において、ユーザ機器は、データ記録を固定する要求を送信する。このようにして、サーバは、変更不能のデータ記録を生成し得る。他の実施形態においては、創作物の創作者として認証された著作者のみがタグを固定することを許可され得る。
【0031】
図4Bを参照すると、本発明の1又は複数の実施形態に係る、データ記録を生成する処理手順430が示されている。ブロック435において、サーバ(例えば、サーバ315)が特定の創作物に関連するデータ記録を発行する要求を受け取ることによって、処理手順430は開始される。当該要求は、発行されるべきデータ記録のタイプを示している。例えば、当該要求は、青タグ(例えば、青タグ105)、紫タグ(例えば、紫タグ115)及び白タグ(例えば、白タグ125)のうちの1つを示し得る。ブロック440において、サーバは、データ記録に関連付けられるべきデータを受け取り、受け取られたデータを使用してデータ記録を生成する。データ記録は、青タグ(例えば、青タグ105)、紫タグ(例えば、紫タグ115)及び白タグ(例えば、白タグ125)のうちの1つに関するものであり得る。ブロック450において、データ記録は、創作物に関連付けられる。例えば、創作物は、データ記録に対応するタグを付されてもよい。データ記録及び受け取られたデータは、データベース(例えば、データベース320)に格納されてもよい。
【0032】
図5は、本発明の1又は複数の実施形態に係る、データ記録を生成する処理手順500を示している。ブロック505において、データ記録を発行する要求が受け取られると、処理手順500は開始される。当該要求は、ブロック510においてユーザを識別するサーバ(例えば、サーバ315)によって受け取られ得る。ブロック510におけるユーザの識別は、ユーザログイン及びパスワードに基づいていてもよい。ブロック515、535及び555において、処理手順500は、当該要求が、それぞれ、青タグ(例えば、青タグ105)についての要求であるか否か、紫タグ(例えば、紫タグ115)についての要求であるか否か又は白タグ(例えば、白タグ125)についての要求であるか否かを決定する。青タグ要求が受け入れられた場合(ブロック515の“Yes”のパス)、サーバは、識別されたユーザから、データ記録に関連付けられるべきデータを受け取ることができる。ある実施形態においては、データ記録に関連付けられた著作者から受け取られたデータは、青タグが著作者によって固定されるまで、データ記録に加えられ得る。青タグが固定されている場合(ブロック520の“Yes”のパス)、ブロック525において、受け取られたデータは、青タグに関連付けられたログファイルに加えられる。青タグが固定されていない場合(ブロック520の“No”のパス)、ブロック530において、受け取られたデータは、データ記録に加えられる。
【0033】
紫タグ要求が受け入れられた場合(ブロック535の“Yes”のパス)、ブロック540において、サーバは、紫タグ要求が承認されているか否かを決定する。紫タグ要求の承認は、ユーザ識別情報及び/又は紫タグが既に存在するか否かに基づいてもよい。紫タグが承認されており、かつ、紫タグが未だ作成されていない場合(ブロック540の“No”のパス)、ブロック545において、紫タグが作成される。創作物についての紫タグが存在する場合(ブロック540の“Yes”のパス)、ブロック550において、紫タグに関連付けられたデータが更新される。
【0034】
引続き
図5を参照すると、白タグ要求が受け入れられた場合(ブロック555の“Yes”のパス)、ブロック560において、サーバは、白タグ要求が既に作成されているか否かを決定する。創作物についての白タグが存在しない場合(ブロック560の“No”のパス)、ブロック565において、受け取られたデータに基づいて白タグが作成される。創作物についての白タグが存在する場合(ブロック560の“Yes”のパス)、ブロック570において、白タグに関連付けられたデータが更新される。要求が承認されていない場合(ブロック515、535及び555の“No”のパス)は、ブロック575において、当該要求は拒否される。
【0035】
いくつかの実施形態が添付する図において示されてきたが、様々な他の修正が当業者には可能であるので、このような実施形態は、本発明を単に例示するものであって、限定するものではなく、本発明は、示された特定の構成及び配置に限定されないことは当然である。ここで言及された商標権及び著作権は、各所有者に属する財産である。