特許第5864511号(P5864511)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5864511回転振動機及びこれを用いた振動式搬送装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5864511
(24)【登録日】2016年1月8日
(45)【発行日】2016年2月17日
(54)【発明の名称】回転振動機及びこれを用いた振動式搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 27/08 20060101AFI20160204BHJP
   B65G 27/02 20060101ALI20160204BHJP
【FI】
   B65G27/08
   B65G27/02
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-218637(P2013-218637)
(22)【出願日】2013年10月21日
(65)【公開番号】特開2015-81160(P2015-81160A)
(43)【公開日】2015年4月27日
【審査請求日】2015年6月5日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】599069507
【氏名又は名称】株式会社ダイシン
(74)【代理人】
【識別番号】100100055
【弁理士】
【氏名又は名称】三枝 弘明
(72)【発明者】
【氏名】三村 太郎
(72)【発明者】
【氏名】皆川 恭弘
(72)【発明者】
【氏名】波多腰 宗保
【審査官】 大谷 光司
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−043816(JP,U)
【文献】 特開昭57−067410(JP,A)
【文献】 特開2010−222084(JP,A)
【文献】 特開平11−180530(JP,A)
【文献】 特開平09−058838(JP,A)
【文献】 特開昭63−041306(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G27/00−27/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の支持体(11)と、
該第1の支持体(11)の上方に配置された振動盤(12)と、
前記第1の支持体(11)の下方に配置された第2の支持体(13)と、
前記第1の支持体(11)と前記振動盤(12)とを弾性接続する第1の弾性支持構造(15)と、
前記第1の支持体(11)と前記第2の支持体(13)とを弾性接続する第2の弾性支持構造(16)と、
前記第1の支持体(11)を基準として前記振動盤(12)に対して軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った回転加振力を与える回転加振手段(15b)と、
を具備し、
前記第2の弾性支持構造(16)は、前記軸線(10x)の周りの3箇所以上において前記第1の支持体(11)と前記第2の支持体(13)をそれぞれ弾性接続する第2の弾性部材(16b)を備え、
該第2の弾性部材(16b)は、前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った向きを有する板面を備える板ばねであり、
前記第2の弾性部材(16b)は、前記第1の支持体(11)の側の接続箇所が前記半径方向の内側に配置され、前記第2の支持体(13)の側の接続箇所が前記半径方向の外側に配置された姿勢で前記第1の支持体(11)と前記第2の支持体(13)との間に接続されることを特徴とする回転振動機。
【請求項2】
前記回転加振手段(15b)は、前記第1の支持体(11)を基準として、前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った水平面上の方位を有するとともに該水平面に対して所定角(θ1)で傾斜した方向の回転加振力を前記振動盤(12)に与え、
前記第2の弾性部材(16b)の板面の面法線は、前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った前記水平面上の方位を有するとともに前記水平面に対して前記所定角(θ1)と同じ側に所定角(θ2)で傾斜する方向を有することを特徴とする請求項1に記載の回転振動機。
【請求項3】
前記第1の弾性支持構造(15)は、前記軸線(10x)の周りの3箇所以上において前記第1の支持体(11)と前記振動盤(12)をそれぞれ弾性接続する第1の弾性部材(15b,15c)を有し、該第1の弾性支持部材(15b,15c)は、前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った前記水平面上の方位を有するとともに前記水平面に対して前記所定角(θ1)で傾斜する方向を有する面法線を備えることを特徴とする請求項2に記載の回転振動機。
【請求項4】
前記第1の弾性支持構造(15)は第1の弾性部材(15b,15c)を有し、該第1の弾性部材(15b,15c)は、前記第1の支持体(11)の側の接続箇所が半径方向の内側に配置され、前記振動盤(12)の側の接続箇所が半径方向の外側に配置された姿勢で前記第1の支持体と前記振動盤(12)との間に接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転振動機。
【請求項5】
前記第1の弾性部材(15b,15c)は、
前記回転加振手段を構成し、内端部が前記第1の支持体(11)に接続されるとともに前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った前記水平面上の方位を有するとともに前記水平面に対して前記所定角(θ1)で傾斜する方向を有する面法線(15p)を備える板状の圧電駆動体(15b)と、
前記圧電駆動体(15b)の外端部と前記振動盤(12)との間に接続されるとともに前記軸線(10x)
の周りを回転する方向に沿った前記水平面上の方位を有するとともに前記水平面に対して前記所定角(θ1)で傾斜する方向を有する面法線(15p)を備える増幅ばね(15c)と、
を有することを特徴とする請求項に記載の回転振動機。
【請求項6】
前記第2の支持体(13)は防振部材(17)により弾性支持されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の回転振動機。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の回転振動機(10)と、前記振動盤(12)に固定され、若しくは、前記振動盤(12)と一体に構成されるとともに、搬送物を搬送するための搬送路(7b)を備えた搬送体(7)と、を具備することを特徴とする振動式搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回転振動機及びこれを用いた振動式搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、螺旋状の搬送路を備えたボウル型パーツフィーダなどの振動式搬送装置においては、ボウル型搬送体を軸線の周りを回転する方向に往復振動させるための回転振動機を用いる。この回転振動機は、例えば、図9に示すように、振動機の支持体1に対して圧電駆動体及び板ばねを含む加振機構4を介して弾性支持された振動盤2を有し、この振動盤2は、加振機構4により軸線1xの周りを回転する方向に沿って水平面に対して僅かに傾斜した向きに往復する態様で振動する。この振動盤2上にはボウル型の搬送体7が固定される。この搬送体7の内底部7aに微細な電子部品等の搬送物を投入すると、当該搬送物は、上記の振動によって螺旋状の搬送路7bに沿って上方へ搬送されていく。
【0003】
上記の振動式搬送装置においては、振動盤2及び搬送体7が上記態様で振動する際に、支持体1は振動盤2及び搬送体7から反力を受けるため、支持体1を基台3上にゴムからなる防振材5を介して支持固定することにより、支持体1の振動を吸収し、基台3から周囲へ振動が伝搬することを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−161454号公報
【特許文献2】特開2008−265967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、防振材5は、振動盤2及び搬送体7の加振方向が上述のように軸線1xの周りを回転する方向に沿った、水平面に対して僅かに傾斜した方向とされていることにより、支持体1から軸線1xの周りの回転方向と軸線1xに沿った上下方向の応力を受けて複雑に変形するとともに、加振機構4の両側に支持体1と振動盤2及び搬送体7とが接続された構造であることにより、振動盤2及び搬送体7の重量が大きくなると、その分、支持体1の振幅も大きくなるため、通常の防振材5では吸収しきれなくなる場合が多い。これを防止するには支持体1の質量を振動盤2及び搬送体7の質量の合計よりも充分に大きく設定することが考えられるが、このように設定すると支持体1が大型化するため、装置全体の大型化や製造コストの増加を招く。
【0006】
また、上述のように防振材5が支持体1の振動を吸収できなくなると、単に外部へ振動エネルギーが流出しやすくなるだけでなく、振動盤2及び搬送体7が支持体1に弾性支持されていることから、搬送体7の振動態様に、搬送物の搬送に必要な本来予定されている振動モード以外の不要な振動モードが増加し、その結果、搬送路7b上の搬送物が本来の搬送方向とは異なる方向にとび跳ねたり搬送姿勢が変化しやすくなったりするなど、搬送態様が不安定になるという問題もある。
【0007】
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、安定した搬送態様を実現することができるとともに周囲への振動の影響を低減することができる回転振動機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
斯かる実情に鑑み、本発明の回転振動機(10)は、第1の支持体(11)と、該第1の支持体(11)の上方に配置された振動盤(12)と、前記第1の支持体(11)の下方に配置された第2の支持体(13)と、前記第1の支持体(11)と前記振動盤(12)とを弾性接続する第1の弾性支持構造(15)と、前記第1の支持体(11)と前記第2の支持体(13)とを弾性接続する第2の弾性支持構造(16)と、前記第1の支持体(11)を基準として前記振動盤(12)に対して軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った回転加振力を与える回転加振手段(15b)と、を具備し、前記第2の弾性支持構造(16)は、前記軸線(10x)の周りの3箇所以上において前記第1の支持体(11)と前記第2の支持体(13)をそれぞれ弾性接続する第2の弾性部材(16b)を備え、該第2の弾性部材(16b)は、前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った向きを有する板面を備える板ばねである。
【0009】
特に、本発明においては、前記第2の弾性部材(16b)は、前記第1の支持体(11)の側の接続箇所が前記半径方向の内側に配置され、前記第2の支持体(13)の側の接続箇所が前記半径方向の外側に配置された姿勢で前記第1の支持体(11)と前記第2の支持体(13)との間に接続されることを特徴とする
【0010】
本発明において、前記回転加振手段(15b)は、前記第1の支持体(11)を基準として、前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った水平面上の方位を有するとともに該水平面に対して所定角(θ1)で傾斜した方向の回転加振力を前記振動盤(12)に与え、前記第2の弾性部材(16b)の板面の面法線は、前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った前記水平面上の方位を有するとともに前記水平面に対して前記所定角(θ1)と同じ側に所定角(θ2)で傾斜する方向を有することが好ましい。すなわち、上記回転加振手段による回転加振力の印加方向の所定角(θ1)の傾斜方向と、上記第2の弾性部材の面法線の所定角(θ2)の傾斜方向は、いずれも同じ側に傾斜する。
【0011】
この場合において、前記第1の弾性支持構造(15)は、前記軸線(10x)の周りの3箇所以上において前記第1の支持体(11)と前記振動盤(12)とをそれぞれ弾性接続する第1の弾性部材(15b,15c)を有し、該第1の弾性部材(15b,15c)は、前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った前記水平面上の方位を有するとともに前記水平面に対して前記所定角(θ1)で傾斜する方向を有する面法線を備えることが望ましい。また、このとき、前記第1の弾性部材(15b,15c)は、前記回転加振手段を構成し、内端部が前記第1の支持体(11)に接続されるとともに前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った前記水平面上の方位を有するとともに前記水平面に対して前記所定角(θ1)で傾斜する方向を有する面法線を備える板状の圧電駆動体(15b)と、前記圧電駆動体(15b)の外端部と前記振動盤(12)との間に接続されるとともに前記軸線(10x)の周りを回転する方向に沿った前記水平面上の方位を有するとともに前記水平面に対して前記所定角(θ1)で傾斜する方向を有する面法線を備える増幅ばね(15c)と、を有することが望ましい。
【0012】
本発明において、前記第2の支持体(13)は防振部材(17)により弾性支持されていることが好ましい。
【0013】
本発明において、前記第1の弾性部材(15b,15c)は、前記第1の支持体(11)の側の接続箇所が前記軸線(10x)を中心とする半径方向の内側に配置され、前記振動盤(12)の側の接続箇所が前記半径方向の外側に配置された姿勢で前記第1の支持部(11)と前記振動盤(12)との間に接続されることが好ましい。
【0014】
本発明において、前記第1の弾性部材(15b,15c)の前記軸線(10x)の周りの角度位置と、前記第2の弾性部材(16b)の前記軸線(10x)の周りの角度位置とが異なることが好ましい。
【0015】
本発明において、3箇所以上の前記第1の弾性部材(15a,15c)の前記軸線(10x)の周りの角度位置が等しい角度間隔で配置され、当該角度間隔が90度と異なることが好ましい。
【0016】
本発明において、3箇所以上の前記第2の弾性部材(16b)の前記軸線(10x)の周りの角度位置が等しい角度間隔で配置され、当該角度間隔が90度と異なることが好ましい。
【0017】
また、本発明の振動式搬送装置は、上述の各回転振動機(10)と、前記振動盤(12)に固定され、若しくは、前記振動盤(12)と一体に構成されるとともに、搬送物を搬送するための搬送路(7b)を備えた搬送体(7)と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、安定した搬送態様を実現することができるとともに、周囲への振動の影響を低減することのできる回転振動機を提供することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係る実施形態の回転振動機の分解斜視図である。
図2】同実施形態の斜視図である。
図3】同実施形態の正面図である。
図4】同実施形態の第1の支持体の平面図である。
図5】同実施形態の第1の支持体の底面図である。
図6】同実施形態の振動盤の底面図である。
図7】同実施形態の加振支持機構の平面図である。
図8】同実施形態の第2の支持体及び弾性支持構造の平面図である。
図9】従来の回転振動機の構成と、搬送体の構造及び取付態様の例を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、添付図面を参照して本発明に係る回転振動機及びこれを備えた振動式搬送装置の実施形態について詳細に説明する。最初に、図1乃至図3を参照して、本実施形態の回転振動機10の全体構成について説明する。
【0021】
回転振動機10は、外周が円筒面状に構成された第1の支持体11と、この第1の支持体11の上方に配置される略円盤状の振動盤12と、第1の支持体11の下方に配置される略円盤状の第2の支持体13とを備えている。上記の振動盤12は、その上面に略平坦な搬送体取付面12aが設けられ、第1の支持体11により、加振支持機構15を介して弾性支持されている。また、第1の支持体11は、第2の支持体により、弾性支持構造16を介して弾性支持されている。また、第2の支持体13は、基台14上に配置された円環状のシリコーンゴムその他のゴム素材よりなる防振部材17により弾性支持されている。
【0022】
加振支持機構15は、上記の第1の弾性支持構造と回転加振手段を構成する。この加振支持機構15は、第1の支持体11の上面に接続固定される機構固定部材15aと、この機構固定部材15aの内端の後述する突端部に取り付けられた圧電駆動体15bと、この圧電駆動体15bの外端に取り付けられた板ばねからなる増幅ばね15cとを備えた3組の加振組立体を有する。増幅ばね15cの外端は、振動盤12の外周部において下方に向けて突設された機構取付部12bに接続固定される。これらの3組の加振組立体は、軸線10xの周りに等角度(120度)間隔で配置される。上記第1の支持体11の上面には、軸線10xの周りの3箇所に凸部11cが形成され、これらの凸部11cの間には厚み方向の凹部11bが形成されている。また、第1の支持体11の上面には、各組の圧電駆動体15と、図示しない制御駆動回路とを電気的に接続するための端子台15eが配置される。ここで、圧電駆動体15bと増幅ばね15cは、振動盤12を第1の支持体11に対して弾性支持するための第1の弾性部材を構成する。
【0023】
また、弾性支持構造16は、上記の第2の弾性支持構造を構成する。この弾性支持構造16は、第1の支持体11の下面に接続固定される構造固定部材16aと、この構造固定部材16aの内端に取り付けられた板ばねからなる第2の弾性部材16bとを備えた3組の弾性組立体を有する。第2の弾性部材16bの外端は、第2の支持体13の外周部13b2において上方に向けて突設された構造取付部13dに接続固定される。これらの3組の弾性組立体は、軸線10xの周りに等角度(120度)間隔で配置される。上記第2の支持体13の外周部13b2には、構造取付部13dの上記第2の弾性部材16bの取付側に半径方向の凹部13cが形成されている。
【0024】
次に、図1乃至図3とともに、図4乃至図8を参照して、各部の詳細な構造について説明する。まず、図4に示すように、第1の支持体11には中心孔11aが設けられている。この中心孔11aの周囲の上面には、上記の3箇所の凹部11bと、これらの凹部11bの間に設けられる厚み方向に突出した凸部11cとが軸線10xの周りに交互に形成される。各凹部11bは、凸部11cの間において軸線10xの周りの半径方向外側に開放された形状を備え、軸線10xから半径方向に伸びる上記加振支持機構15の各加振組立体の延在軸線15rに沿って形成されている。
【0025】
各凹部11bの半径方向内側にある部分には、上記加振支持機構15の機構固定部材15aを固定するための平坦な機構固定面11dが形成されている。この機構固定面11dは、上記延在軸線15rと平行な延長方向を有する延長形状に形成されている。また、機構固定面11dは、軸線10xに対して後述する傾斜角θ1だけ、図示時計回りに僅かに傾斜した面法線を備えている。なお、延在軸線15rは、図示例の場合、軸線10xの周りに120度間隔で設定される。また、第1の支持体11の上面のうち、一組の凹部11bから凸部11cにわたる範囲には、上記端子台15eを固定するための端子固定面11eが設けられている。
【0026】
第1の支持体11の下面には、図5に示すように、軸線10xの周りの3箇所に設けられた平坦で厚み方向に突出した凸部11fと、これらの凸部11fの間に半径方向に伸びるように形成された3つの凹溝部11gとが設けられている。これらの凹溝部11gは、半径方向内側には上記中央孔11aに向けて開放され、半径方向外側には外周に開放された形状を有する。各凹溝部11gは、上記弾性支持構造16の各弾性組立体の半径方向に伸びる延在軸線16rに沿って形成されている。
【0027】
各凹溝部11gの半径方向内側にある部分には、上記弾性支持構造16の構造固定部材16aを固定するための平坦な構造固定面11hが形成されている。この構造固定面11hは、上記延在軸線16rと平行な延長方向を有する延長形状に形成されている。また、構造固定面11hは、軸線10xに対して後述する傾斜角θ2だけ、図示時計回りに僅かに傾斜した面法線を備えている。また、各凹溝11gの半径方向外縁部分には、軸線10xの周りを回転する方向の前後に拡大した拡開溝部11i,11jが形成されている。これらの拡径溝部11i,11jは、後述する第2の弾性部材16bの外端部を第2の支持体13の構造取付部13dに取り付ける作業を容易化する。
【0028】
振動盤12は、図6に示すように、外周部の軸線10xの周りの3箇所において下面から下方へ突出する上記機構取付部12bを有する。各機構取付部12bの図示時計回りの側には、平坦な機構取付面12cが形成されている。これらの機構取付面12cは、それぞれ半径方向に伸びる上記延在軸線15rに沿った面となっている。図示例では、延在軸線15rは、上記機構取付面12c上に重なるように配置される。振動盤12の下面には、軸線10xの周りに配列された複数(図示例では6個)の厚み方向の凹部12dが形成されている。これらの凹部12dにより、振動盤12の中央部12eと、この中央部12eから放射状に伸びる複数(図示例では6本)のリブ部12fは、凹部12dよりも厚肉に構成されている。上記機構取付部12bは、それぞれ対応するリブ部12fの外周側に配置されている。振動盤12の下面に設けられた上記凹部12d、中央部12e及びリブ部12fは、加振支持機構15や搬送体7に接続したときの振動盤12の剛性を確保しつつ、振動盤12の重量を低減するための構造となっている。
【0029】
図7は上記加振支持機構15を上記第1の支持体11の上面に固定した態様で配置した様子を示す平面図である。上記機構固定部材15aは、上記延在軸線15rと平行に伸びる延長形状の固定部分を有し、上記固定部分は、上記第1の支持体11の機構固定面11dに固定されたとき、機構固定面11dに密接する上記と同じ延長形状の領域を有するようになっている。機構固定部材15aには延在軸線15rに沿って配列された、図示例では2つの固定孔が形成され、これらの固定孔にそれぞれ挿入した図示のボルトを上記機構固定面15aに開口したねじ穴に螺入することなどにより、機構固定部材15aが第1の支持体11に固定される。
【0030】
上記機構固定部材15aには、上記固定部分の半径方向内端から図示反時計回りに突出する突端部が形成され、この突端部に圧電駆動体15bの半径方向の内端部がボルトや座金などの固定手段により取付固定されている。圧電駆動体15bは、機構固定部材15aの上記突端部に取り付けられた内端部から上記延在軸線15rに沿って半径方向にまっすぐに伸びる。圧電駆動体15bは、シム板などの弾性基板上に図示しない圧電体が貼着された板状構造(ユニモルフ型若しくはバイモルフ型の構造)を有し、この圧電体の表裏に電圧を印加することで全体として半径方向に伸びる板状体が軸線10xの周りを回転する方向に湾曲する態様の撓み変形を生ずるようになっている。このような圧電駆動体は周知の構造であるので詳細は省略するが、上記圧電体に所定周波数の交番電圧を印加することによって交互に逆向きに湾曲する態様で撓み、上記回転する方向に沿って往復する振動を発生する。
【0031】
圧電駆動体15bの外端部には、ボルトや座金等の固定手段により板ばねよりなる増幅ばね15cの内端部が取付固定される。この増幅ばね15cは全体としては延在軸線15rに沿って半径方向に延在するが、その途中に、軸線10xの周りを回転する方向に湾曲した湾曲部を備えている。この増幅ばね15cでは、圧電駆動体15bの外端部に対する取付部分(内端部)と、振動盤12の上記機構取付面12cに対する取付部分(外端部)とが共に半径方向に伸びる延在軸線15rに沿って直線状に延在するのに対し、両取付部分の間に設けられた上記湾曲部はS字状に湾曲している。上記の湾曲部を形成することで増幅ばね15cが半径方向に伸縮しやすくなることから、圧電駆動体15bが振動するときの圧電駆動体15bの外端部の円弧状の振動軌跡と、振動盤12の機構取付部12bが振動するときの軸線10xを中心とした円弧状の振動軌跡とのずれを吸収することが可能になり、振動盤12の振動態様を安定化させることができ、圧電駆動体15bに加わる負荷を軽減することができる。
【0032】
上記圧電駆動体15b及び増幅ばね15cは全体として上記延在軸線15rに沿って半径方向に伸びて、振動盤12の外周部の上記機構取付部12bに固定される。このとき、圧電駆動体15bが振動すると、加振支持機構15は、図7に矢印で示す方向、すなわち、軸線10xの周りを回転する方向に沿った水平面上の方位15sを備えた方向に振動盤12を加振する。ここで、水平面は、上記軸線10xと直交する平面であり、水平面上の方位とは、或る方向を示すベクトルを上記水平面上に投影したときの当該水平面に沿ったベクトルの投影成分が示す方位をいう。
【0033】
このとき、本実施形態では、圧電駆動体15b及び増幅ばね15cの板面は図1及び図7に矢印で示す面法線15pを有し、この面法線15pは、上述のように軸線10xの周りを回転する方向に沿った水平面上の面方位15sを備えているものの、当該水平面に対して傾斜角θ1で傾斜した方向を有するものとなっている。すなわち、面法線15pは、軸線10xの周りを回転する方向に沿った水平面上の方位を備え、かつ、当該水平面に対して傾斜角θ1で傾斜した方向を有する。
【0034】
なお、本実施形態では、第1の支持体11の上記機構固定面11dが軸線10xの周りを回転する方位に向けて軸線10xに対して傾斜角θ1を有するように傾斜した面法線を有し、この機構固定面11d上に機構固定部材15aが取付固定されることにより、上記圧電駆動体15p及び増幅ばね15cの板面の上記面方位15pが設定されるようになっている。また、増幅ばね15cの外端部が取り付けられる振動盤12の上記機構取付部12bの機構取付面12cも、上記面方位15pに合致するように、軸線10xに対して傾斜角θ1で傾斜した方向に沿った面となっている。
【0035】
上記の面法線15pは、図7においては、反時計回りに向けては水平面に対して傾斜角θ1で斜め上方に向かう方向である。そして、板状に構成された圧電駆動体15b及び増幅ばね15cが撓み振動する場合、その振動方向は、上記面法線15pに沿った方向となる。したがって、圧電駆動体15bが振動すると、その振動は、増幅ばね15cを介して、図7に示す水平面上の方位15sに沿った方位で、かつ、図7の反時計回りに向けては水平面に対して傾斜角θ1で斜め上方に向かう方向に、振動盤12を加振する。
【0036】
図8は上記弾性支持構造16を上記第2の支持体13の上面に固定した態様で配置した様子を示す平面図である。上記構造固定部材16aは、上記延在軸線16rと平行に伸びる延長形状の固定部分を有し、上記固定部分は、上記第1の支持体11の構造固定面11hに固定されたとき、構造固定面11hに密接する上記と同じ延長形状の領域を有するようになっている。構造固定部材16aには延在軸線16rに沿って配列された、図示例では2つの固定孔が形成され、これらの固定孔にそれぞれ挿入した図示のボルトを上記構造固定面11hに開口したねじ穴に螺入することなどにより、構造固定部材16aが第1の支持体11に固定される。
【0037】
上記構造固定部材16aの側面には、ボルトや座金等の固定手段により板ばねからなる第2の弾性部材16bの内端部が取付固定される。この第2の弾性部材16bは全体として延在軸線16rに沿って半径方向に延在し、その外端部が第2の支持体13に固定される。図示例では、第2の弾性部材16rは半径方向に直線状に延在している。
【0038】
第2の支持体13には、中央孔13aと、この中央孔13aの周囲にある内周部13b1と、この内周部13b1よりもやや厚肉に構成された外周部13b2とが設けられる。この外周部13b2の軸線10xの周りに等角度(120度)間隔に配置された3箇所には、半径方向の凹部13cが切り欠き状に形成されている。また、上記外周部13bの各凹部13cを図示反時計回りの側から臨む位置には、第2の支持体13の上面から上方へ向けて突出する構造取付部13dが形成される。各構造取付部13dの図示時計回りの側には平坦な構造取付面13eが形成されている。この構造取付面13eには、上記第2の弾性部材16bの外端部がボルトや座金等の固定手段により取付固定される。なお、本実施形態では、内周部13b1の上面は外周部13b2の上面より低く構成されていることにより、構造固定部材16aが第2の支持体13の上面に抵触しにくくなるため、第2の弾性部材16bを第2の支持体13の上面に近く配置することができ、その結果、第1の支持体11と第2の支持体13の間隔を低減することが可能になる。
【0039】
本実施形態では、加振支持機構15の機構組立体が配置される上記延在軸線15rと、弾性支持構造16の構造組立体が配置される上記延在軸線16rは共に軸線10xの周りの等角度間隔にある3箇所に設定されている。ただし、各組立体の数は3以上であればよく、加振支持機構15と弾性支持構造16の数が異なっていてもよい。ただし、等角度間隔で配置する場合には、なるべく90度間隔とならないようにすることで、回転加振力の付与効率や回転バランスを向上させ、振動系の安定性を高めたり、圧電駆動体15bに加わる負荷を低減したりする上で好ましい。また、上記延在軸線15rと上記延在軸線16rの角度位置の関係は特に限定されないが、本実施形態では、振動盤12、第1の支持体11、第2の支持体13の間の組立作業性、第1の支持体11の剛性や質量分布のバランス、振動系全体のバランス等を考慮して、延在軸線15rと16rの角度位置を18度程度ずらして配置してある。
【0040】
このとき、本実施形態では、第2の弾性部材16bの板面が図1及び図8に示す矢印で示す面法線16pを向き、この面法線16pは、上述のように軸線10xの周りを回転する方向に沿った水平面上の面方位を備えているものの、当該水平面に対しては傾斜角θ2で傾斜した方向となっている。すなわち、面法線16pは、軸線10xの周りを回転する方向に沿った水平面上の方位を備え、かつ、当該水平面に対して傾斜角θ2で傾斜した方向となっている。
【0041】
なお、本実施形態では、第1の支持体11の上記構造固定面11hが軸線10xの周りを回転する方位に向けて軸線10xに対して傾斜角θ2を有するように傾斜した面法線を有し、この構造固定面11h上に構造固定部材16aが取付固定されることにより、上記第2の弾性部材16bの板面の面方位16pが設定されるようになっている。また、第2の弾性部材16bの外端部が取り付けられる第2の支持体13の上記構造取付部13dの構造取付面13eも、上記面方位16pに合致するように、軸線10xに対して傾斜角θ2で傾斜した方向に沿った面となっている。
【0042】
上記の面法線16pは、図8においては、時計回りに向けては水平面に対して傾斜角θ2で斜め下方に向かう方向である。そして、板状に構成された第2の弾性部材16bが撓み振動する場合、その振動方向は、上記面法線16pとなる。したがって、第1の支持体11が圧電駆動体15bの反動により振動するとき、第2の弾性部材16bによる弾性支持に基づいて、第1の支持体11は、第2の支持体13に対して、図8に示す水平面上の方位16sに沿った方位で、かつ、図8の時計回りに向けては水平面に対して傾斜角θ2で斜め下方に向かう方向に振動する。
【0043】
本実施形態では、上記の構成を有する回転振動機10の振動盤に図9に示す搬送体7をボルト8等によって固定することにより、振動式搬送装置を構成することができる。この場合、搬送物が搬送体7の内底部7aに収容されると、回転振動機10によって生ずる搬送体7の振動により、搬送物は螺旋状の搬送路7aに沿って上方へ搬送される。搬送物の搬送態様は、回転振動機10の振動盤12の振動の周波数、振幅、及び方向によって定まる。ここで、上記の傾斜角θ1及び傾斜角θ2は、振動周波数や増幅ばね15c及び第2の弾性部材16bのばね定数、搬送物のサイズや質量等に応じて調整することが好ましいが、一般的には、いずれも1〜10度の範囲内であることが好ましく、特に、2〜7度の範囲内であることが望ましい。ここで、傾斜角θ1とθ2は等しいことが望ましいが、第1の支持体11、第2の支持体13、及び、搬送体7の質量やサイズに応じて、傾斜角θ1とθ2を異ならしめた方がよい場合もあり得る。
【0044】
本実施形態では、第1の支持体11と振動盤12との間に回転加振手段としての圧電駆動体15bによる回転加振力が与えられることで、増幅ばね15cを介して軸線10xの周りを回転する方向に沿った向きの振動が振動盤12に生じる。このとき、第1の支持体11は第2の支持体13により第2の弾性部材16bを介して弾性支持されているが、この第2の弾性部材16bは軸線10xの周りを回転する方向に沿った向きを有する板面を備える板ばねで構成されることにより、第1の支持体11は第2の支持体13に対して軸線10xの周りを回転する方向に沿って回転しやすい弾性支持状態にある。このため、第1の支持体11は、振動盤12を振動させる際に受ける反力に基づいて、振動盤12と逆位相で振動することになる。このとき、第1の支持体11の受ける上記反力は、第2の弾性部材によって軸線10xの周りを回転する方向に吸収されるため、第1の支持体11の軸線10xに対する姿勢は安定し、安定した振動状態が得られる。したがって、従来のように防振材5を介して設置されているだけの支持体1が上記反力によって不規則に振動することが抑制され、その結果、第1の支持体11上に弾性支持された振動盤12の振動態様もより安定したものとなる。このため、搬送体7の搬送路7b上の搬送物の搬送姿勢も安定し、とび跳ねや姿勢変化が少なくなるから、高速搬送、搬送物への汚れの低減、整列効率の向上などを図ることができる。
【0045】
また、上記構成により、第1の支持体11が受ける反力は、第2の弾性部材16bを介して第1の支持体11と第2の支持体13との間で吸収されるため、第2の支持体13から防振部材17を介した周囲への振動エネルギーの流出を抑制することができ、周囲の振動の影響を低減することができる。
【0046】
本実施形態では、特に、第2の弾性部材16cの板面の面法線16pが軸線10xの周りを回転する方向に沿った水平面上の方位を有するとともに、当該水平面に対して、傾斜角θ2で傾斜する方向を有するものとなっているので、第1の支持体11は、第1の支持体11が振動盤12に対して与える振動の方向である、面法線15pの傾斜角θ1で傾斜する方向と同じ側に傾斜した方向に容易に変位可能となるように第2の支持体13により弾性支持される。これにより、上述のように軸線10xの周りを回転する方向だけでなく、傾斜角θ1で傾斜した振動方向の振動成分に起因する搬送を阻害する態様の上下動が相殺若しくは減殺される。
【0047】
すなわち、図9に示す従来の回転振動機及び振動式搬送装置においては、支持体1が基台3上で防振材5を介して支持されているだけであるため、支持体1が振動盤2から受ける反力により回転方向及び上下方向に複雑な態様で振動すると、振動盤2の振動態様を不安定化させる。この振動状態の不安定性は、支持体1が振動盤2から受ける反力を、振動盤2の本来予定している振動方向に影響を与えない態様で受け流すことができないことに起因して生ずる。しかし、本実施形態では、上述のように第1の弾性部材の傾斜角θ1による傾斜した弾性支持方向と、第2の弾性部材16bによる傾斜角θ2による傾斜した弾性支持方向とが同じ側に傾斜していることにより、第1の支持体11と振動盤12とが逆位相で振動するとき、第1の支持体11と振動盤12との間の上下間隔の第1の弾性部材(圧電駆動体15b及び増幅ばね15c)による増減の態様と、第1の支持体11と第2の支持体13との間の上下間隔の第2の弾性部材16bによる増減の態様とが相互に逆向きに生じるため、第1の支持体11が振動盤12から受ける反力は第2の支持体13との間で良好に吸収され、その結果、振動盤12の本来予定されている振動態様に与える影響を低減することができる。この影響の低減は、振動盤12及び搬送体7の振動態様を本来的に予定されている搬送力に寄与する振動モードに近い状態とし、搬送力に寄与しない、或いは、搬送を阻害する態様の振動モードの発生を抑制する。
【0048】
本実施形態では、第1支持体11と振動盤12との間には圧電駆動体15b及び増幅ばね15cからなる第1の弾性部材が接続され、第1の弾性部材の第1の支持体11の側の接続箇所は半径方向内側に配置され、第1の弾性部材の振動盤12の側の接続箇所は半径方向外側に配置されることにより、振動盤12は、第1の支持体11が第1の弾性部材から反力を受ける位置よりも半径方向外側で第1の弾性部材から加振力を受けることになる。このため、第1の支持体11と振動盤12との関係においては、支持体11と振動盤12の慣性モーメントの大小にも依存するが、慣性モーメントが同じであれば、振動盤12の側の振幅が大きく、第1の支持体11の側の振幅は小さくなる。ただし、実際には、振動盤12には搬送体7が搭載されるとともに、第1の支持体11は第2の弾性部材16bを介して第2の支持体に接続されるため、上記の振幅の関係は、振動盤12と搬送体7の合計の慣性モーメントと、第2の弾性部材16bにより第2の支持体13に接続された影響(主として第2の弾性部材16bによる弾性抵抗)を考慮した第1の支持体11の慣性モーメントとの関係に依存する。
【0049】
一方、第1の支持体11と第2の支持体13との間には第2の弾性部材16bが接続され、第2の弾性部材16bの第1の支持体11の側の接続箇所は半径方向内側に配置され、第2の弾性部材16bの第2の支持体13の側の接続箇所は半径方向外側に配置されることにより、第1の支持体11は、第2の支持体13が第2の弾性部材から反力を受ける位置よりも半径方向内側で第2の弾性部材16bから弾性支持力を受けることになる。これにより、第1の支持体11と第2の支持体13の関係においては、第1の支持体11が第2の弾性部材16bから受けることとなる面方位16pへ向けた弾性支持力が軸線10xに近い位置に与えられるため、第1の弾性部材から受ける反力によって生ずる第1の支持体11のモーメントを結果として相対的に小さなばね定数で受け止めることとなる。したがって、第1の支持体11の振動盤12から受ける反力の方向に沿った弾性支持抵抗が実質的に軽減されるので、第1の支持体12の弾性支持に起因する不要な振動モードの発生が抑制され、振動盤12及び搬送体7の振動態様を本来的に予定されている振動モードにさらに近づけることができ、搬送物の搬送態様をさらに安定させることができる。
【0050】
上記の効果は、第2の弾性部材16bのばね定数を小さくすることで同様に得ることができるようであるが、実際には、軸線10xの方向の支持剛性や支持安定性を確保するために板ばねの垂直方向(板面に沿った方向)のばね定数を高いレベルに維持しつつ、板ばねの面法線(板面と直交する方向)のばね定数を小さくすることは困難である。したがって、本実施形態の上記構成は、軸線10xに沿った垂直方向の支持剛性及び安定性を確保しつつ、第1の支持体11の面方位16pに沿った反動を相対的に小さな弾性抵抗で受け止めることができる点で有利である。
【0051】
尚、本発明に係る回転振動機及び振動式搬送装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である
【0052】
例えば、上記実施形態の振動式搬送装置では、回転振動機10の振動盤12上に搬送体7を取付固定しているが、搬送体7を振動盤12と一体に構成してもよい。さらに、上記実施形態の回転振動機及び振動式搬送装置では、回転駆動手段として、増幅ばね15cと直列に接続されて第1の弾性部材を構成する圧電駆動体15bを用い、加振支持機構15が第1の弾性支持構造と回転加振手段を兼ねた構成としているが、例えば、第1の弾性部材を板ばねのみで構成し、回転加振手段を第1の弾性支持構造とは別途設けられた、第1の支持体11と振動盤12との間に電磁力を与える電磁駆動体で構成しても構わない。
【符号の説明】
【0053】
10…回転振動機、11…第1の支持体、11a…中央孔、11b…凹部、11c…凸部、11d…機構固定面、11e…端子固定面、11f…凸部、11g…凹溝部、11h…構造固定面、11i,11j…拡開溝部、12…振動盤、12a…搬送体取付面、12b…機構取付部、12c…機構取付面、12d…凹部、12e…中央部、12f…リブ部、13…第2の支持体、13a…中央孔、13b1…内周部、13b2…外周部、13c…凹部、13d…構造取付部、13e…構造取付面、14…基台、15…加振支持機構、15a…機構固定部材、15b…圧電駆動体、15c…増幅ばね、15e…端子台、16…弾性支持構造、16a…構造固定部材、16b…第2の弾性部材、17…防振部材、θ1,θ2…傾斜角、7…搬送体、7a…内底部、7b…搬送路
図1
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図2
図3