特許第5864698号(P5864698)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5864698屋内電気器具用プログラミング・システムおよびプログラム可能な屋内電気器具の組立ラインをプログラミングする方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5864698
(24)【登録日】2016年1月8日
(45)【発行日】2016年2月17日
(54)【発明の名称】屋内電気器具用プログラミング・システムおよびプログラム可能な屋内電気器具の組立ラインをプログラミングする方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/59 20060101AFI20160204BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20160204BHJP
【FI】
   H04B1/59
   H04Q9/00 301B
【請求項の数】2
【外国語出願】
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-212609(P2014-212609)
(22)【出願日】2014年10月17日
(62)【分割の表示】特願2013-113215(P2013-113215)の分割
【原出願日】2007年3月13日
(65)【公開番号】特開2015-19431(P2015-19431A)
(43)【公開日】2015年1月29日
【審査請求日】2014年10月23日
(31)【優先権主張番号】PI0600823-2
(32)【優先日】2006年3月14日
(33)【優先権主張国】BR
(73)【特許権者】
【識別番号】508020638
【氏名又は名称】ワールプール,ソシエダッド アノニマ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100141254
【弁理士】
【氏名又は名称】榎原 正巳
(72)【発明者】
【氏名】シュワルツ,マルコス ギルヘルム
(72)【発明者】
【氏名】テイキセイラ,カルロス アルベルト
(72)【発明者】
【氏名】ザネラート,マーセロ
(72)【発明者】
【氏名】モンダード クニコ,ルーカス
【審査官】 石田 昌敏
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−190519(JP,A)
【文献】 特表平07−504771(JP,A)
【文献】 特表平04−500896(JP,A)
【文献】 特開2002−197175(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0141256(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/59
H04B 5/00− 5/06
G06K 19/00−19/08
G06K 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組立ラインでプログラム可能な屋内電気器具をプログラミングする方法であって、
前記方法は、遠隔プログラミング・ユニット(UR)と、屋内電気器具(E)に組み込まれた処理ユニット(UP)内に設けられたリプログラム可能なプロセッサ(PR)と、を具備するシステムに適用可能であり、前記方法は、
プログラム・コードのライブラリー(SLIB)から、少なくとも1つのプログラム・コード(S)を前記遠隔プログラミング・ユニット(UR)にロードするステップであって、前記遠隔プログラミング・ユニット(UR)が、磁界を介してデータを送信することのみに適合されている、ステップと、
前記プログラム・コード(S)のデータを、該磁界を介して、前記処理ユニット(UP)のリプログラム可能なプロセッサ(PR)に、複数の屋内電気器具(E)が前記遠隔プログラミング・ユニット(UR)の前を通過するときに、単方向で送信するステップであって、該リプログラム可能なプロセッサ(PR)が、前記磁界によって発生する誘導電圧を検出することのみに適合されている、ステップと、を含み、
該処理ユニット(UP)の該リプログラム可能なプロセッサ(PR)への該プログラム・コード(S)のデータ送信は、磁界に感応する受動回路(11)で実施され、磁界に感応する該受動回路(11)は、1kHzから530kHzの周波数レンジに同調するように構成された共振するインダクタ−コンデンサ接続形態を具備し、最大で10cmまでの検出範囲を具備し、
該処理ユニット(UP)の該リプログラム可能なプロセッサ(PR)への該プログラム・コード(S)のデータ送信は、10から20の範囲内の増幅ゲインで実施され
該方法は、更に、プログラム・コード(S)の該送信されたデータを、信号を処理する能動回路(234)によって処理するステップを含み、信号を処理する該能動回路(234)は、エミッタ共通配置内の増幅段階(12)、整流処理およびフィルタ処理の段階(13)、および電圧レベルの均等化段階(14)、を具備する、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
製作プロセスにおける屋内電気器具用プログラミング・システムであって、
遠隔プログラミング・ユニット(UR)と、
リプログラム可能なプロセッサ(PR)を含む屋内電気器具(EN)に組み込まれた処理ユニット(UP)と、を具備し、
該遠隔プログラミング・ユニット(UR)にはデータ送信装置(TUR)が設けられ、該データ送信装置(TUR)は磁界を介してデータを伝送することのみに適合されており、該処理ユニット(UP)は、データ受信装置(RUP)が設けられた該リプログラム可能なプロセッサ(PR)を含み、該データ受信装置(RUP)は前記磁界によって発生する誘導電圧を検出することのみに適合されており、
該データ送信装置(TUR)と該データ受信装置(RUP)とは磁界に基づいており、該データ送信装置(TUR)と該データ受信装置(RUP)との間の通信は単方向で行なわれ、
少なくとも1つのプログラム・コード(SN)が該遠隔プログラミング・ユニット(UR)にロードされ、該プログラム・コード(SN)は、該遠隔プログラミング・ユニット(UR)の該データ送信装置(TUR)によって、該屋内電気器具(EN)の該リプログラム可能なプロセッサ(PR)を含む該処理ユニット(UP)の該データ受信装置(RUP)に無線送信され、該遠隔プログラミング・ユニット(UR)は、その前を複数の屋内電気器具(EN)が通過するときに、組立てラインにおいてプログラム・コード(SN)を送信するように構成され、
該システムは、更に、該データ受信装置(RUP)が、電磁波に感応せずに磁界に感応する受動回路(11)と信号を処理する能動回路(234)とを具備し、
信号を処理する該能動回路(234)は、エミッタ共通配置内の増幅段階(12)、整流処理およびフィルタ処理の段階(13)、および電圧レベルの均等化段階(14)、を具備し、
信号を処理する該能動回路(234)は、磁界に感応する該受動回路(11)によって供給される電気信号を、該処理ユニット(UP)の該リプログラム可能なプロセッサ(PR)に適合可能な電気信号に変換し、
磁界に感応する該受動回路(11)は、1kHzから530kHzの周波数レンジに同調するように構成された共振するインダクタ−コンデンサ接続形態を具備し、最大で10cmまでの検出範囲を具備し、
該処理ユニット(UP)の該リプログラム可能なプロセッサ(PR)への該プログラム・コード(S)のデータ送信は、10から20の範囲内の増幅ゲインで実施される、
ことを特徴とする屋内電気器具用プログラミング・システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、屋内電気器具用プログラミング・システムおよびプログラム可能な屋内電気器具の組立ラインをプログラミングする方法に関連する。本願発明は、送信ユニットと屋内電気器具内に組み込まれたリプログラム可能なプロセッサとの間で、物理的接続無しで、プログラミングを発生させるシステムに、特に関連する。
【背景技術】
【0002】
生産ライン内でのリプログラム可能なプロセッサのプログラミング、または電気器具が使用中に置かれるフィルド内でのリプログラム可能なプロセッサのプログラミングは、プログラミング設備内に存在する一連のニードル(needle)の物理的接触手段によって、現在実行されている。上記プログラミング設備は、リプログラム可能なプロセッサを含む電子回路の特定ポイントに接触する。
【0003】
別の技術は、プログラミング設備のコネクターと、リプログラム可能なプロセッサを含む電子回路に置かれたコネクターとの間の物理的接触を含む。上記2つの技術は、プログラミング設備と電子回路との間の物理的接続を必要とする不都合を有している。
【0004】
第3の技術は、一連の機械的選択装置内の設定を手作業で選択することを含む。例えば、上記機械的選択装置とは、電子コントロール内に置かれた抵抗またはディップ・スイッチである。この手順は、設定を行うオペレータと機械的選択装置との間で、物理的接触を必要とするから不都合である。
【0005】
後半に述べた2つの技術において、通常、上記物理的接触は、電子回路にアクセスできるようにするために、ねじの除去および機械的ロックの解除、プラスチック部品の分解、および接続部分の離脱を必要とし、大規模な生産プロセスを一層高価なものにし、生産プロセスにおける品質をより低いものにする。
【0006】
代替となる技術は、従来からの予めプログラムされたプロセッサの使用であるが、それ自身の構成を変更できないという不都合がある。別の技術は、物理的接続無しで屋内装置をプログラミングすることであり、たとえば赤外線または電磁波を使用する。このタイプの解決例は、刊行物EP1,544,827号の中に見られ、この刊行物は、屋内電気器具用の集中型プログラミングの無線通信システムを開示している。しかしながら、開示されたシステムは、生産ライン内で屋内電気器具をプログラミングすることを実施する可能性を予測していないし、また磁界プログラミングの使用の可能性について先取りするものでもない。従って、装置に影響する可能性がある電磁界の干渉妨害を、受けやすくなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願発明は、リプログラム可能なプロセッサをプログラミングするためのシステムおよび方法を対象として、データ送信装置が供給された少なくとも1つの遠隔プログラミング・ユニットを有する電子コントロールと、データ受信装置が供給された屋内電気器具内に置かれた一つのリプログラム可能なプロセッサと、を備える。上記データ送信装置および上記データ受信装置は、磁界ベースの伝送手段を使用して、無線接続を介してプログラム・コードを伝送する。
【0008】
屋内電気器具を生産するプロセスにおいて、組み込みプロセッサを含む電子コントロールのタイプは、基本的に2つのタイプにすることが可能である。すなわち、固定プログラムのタイプまたはリプログラム可能なタイプの2つである。
【0009】
固定プログラムの電子コントロールの場合、ある種の関連性を、屋内電気器具のモデルと生産設備に適合可能な電子コントロールモデルとの間で確立させる必要がある。このような状況は、間違いおよび再処理を避けるために、高度な在庫管理を要求される不都合がある。
【0010】
リプログラム可能な電子コントロールの場合、この場合の状況は、2つのグループに分割することが可能である。すなわち、プログラミング装置とプログラムされる設備との間での物理的接触があるグループと、これらの装置間での物理的接触が無いグループとに分割することが可能である。物理的接触があるグループの解決法は、一般的に、非効率的な電子的接続を生じさせ、または操作者の作業によって生じる損害を起こさせる不都合を有する。さらに状況によっては、上記解決法は、設備の一部の分解を必要とし、生産の品質を低下させ、生産プロセスに負担をかけるような不都合を有することになる。
【0011】
一方、物理的接触の無いグループの解決法は、通常赤外線または電磁波によってなされる。赤外線技術は、プログラミング装置とプログラムされる設備との間での視覚的アクセスが必要とされる不都合がある。電磁波の使用にも、不都合になる可能性があり、その原因は、データ送信に困難性を生じさせるまたは不適切なプログラミングを生じさせる可能性がある干渉妨害の影響を受けやすいことだけでなく、高周波数で動作する電子部品が、比較的高価なことである。
【0012】
本願で開示するシステムと方法は、低周波に同調する受信回路および低増幅ゲインの段階を伴った磁界をベースとしたシステムと方法であり、上述の技術に見られるような不都合を取り除くことになる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
簡単で低価格の電子受信回路を使用する。したがって、この回路の使用により、大規模なスケールで製作された各製作ユニットに追加することが可能となる。上記受信回路は、共振するインダクターコンデンサ構造を有し、この構造体は、誘起された電圧を生成する磁界の存在を感知する。共振する周波数において、上記誘起電圧は、最大の増幅度を有する。エミッタ共通配置(common-emitter configuration)の増幅段階は、上記誘起電圧を受信し、増幅し、整流回路およびフィルタ回路で使用できるようにする。フィルタ回路は、高周波成分を除去する。最後に、電圧均等化段階が、上記の前段階で処理された誘起電圧を受信し、プロセッサのデジタル入力に適した電圧値を生成する。
【0014】
本願発明の目的は、屋内電気器具をプログラミングするシステム手段によって達成され、上記システムは、遠隔プログラミング・ユニットと、リプログラム可能なプロセッサを含む屋内電気器具に組み込まれた処理ユニットとを具備する。上記遠隔プログラミング・ユニットにはデータ送信装置が供給され、上記処理ユニットは、データ受信装置が供給されたリプログラム可能なプロセッサを含む。上記データ送信装置および上記データ受信装置は、磁界上にベースを置き、上記遠隔プログラミング・ユニットには少なくとも1つのプログラム・コードがロードされる。ロードされたプログラム・コードは、上記遠隔プログラミング・ユニットのデータ送信装置によって、上記屋内電気器具のリプログラム可能なプロセッサを含む処理ユニットのデータ受信装置に送信される。
【0015】
更に、本願発明の目的は、プログラム可能な屋内電気器具の組立ラインをプログラミングする方法の手段によって達成され、当該方法は、遠隔プログラミング・ユニットと、屋内電気器具に組み込まれた処理ユニット内に提供されるリプログラム可能なプロセッサと、を備えるシステムに適用可能なことを特徴とする。上記方法は、プログラム・コードのライブラリーから、少なくとも1つのプログラム・コードを上記遠隔プログラミング・ユニットにロードするステップと、ロードされたプログラム・コードのデータを、磁界を介して上記処理ユニットのリプログラム可能なプロセッサに、複数の屋内電気器具が上記遠隔プログラミング・ユニットの前を通過するときに、送信するステップと、を含む。
本願発明は、図面に表された1つの実施態様に基づいて、さらに詳細に説明されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願発明の一実施態様におけるデータ受信装置の電子回路を示す図である。
図2】本願発明が対象とする生産ラインにおける屋内電気器具用プログラミング・システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1および図2に示すように、本願発明の対象である屋内用電気器具用プログラミング・システムは、遠隔プログラミング・ユニットUR、および屋内用電気器具ENに結合されたリプログラム可能なプロセッサPRを備える。
【0018】
図2に示すように、遠隔プログラミング・ユニットURには、データ送信装置TURが供給されており、処理ユニットUPの各々は、データ受信装置RUPに接続された1つ以上のリプログラム可能なプロセッサPRを含む。データ送信装置およびデータ受信装置(TUR、RUP)は、磁界に基づいている。
【0019】
上記システムは、さらにライブラリーSLIBを提供し、このライブラリーSLIBは、各種のプログラム・コードSNを格納する。そして、プログラム・コードSNは、遠隔プログラミング・ユニットURによって、データ送信装置およびデータ受信装置(TUR、RUP)を介して、処理ユニットUPのリプログラム可能なプロセッサPRに送信することができる。
【0020】
この意味において、ライブラリーSLIB内の各種のプログラム・コードS1、S2、…、SNの1つ以上が、たとえば遠隔プログラミング・ユニットURにロードされることが可能である。遠隔プログラミング・ユニットURは、ロードされたプログラム・コードを処理ユニットUPのリプログラム可能なプロセッサPRに送信することができ、たとえば屋内用電気器具の生産中、または当該生産の後であっても必要に応じてプログラム・コードSNを更新するために、送信することができる。図2は、遠隔プログラミング・ユニットURを適切な位置に置くだけで、屋内用電気器具E1,E2,E3,…、ENが、組立ラインの段階においてプログラミング可能になることを図式的に説明している。
【0021】
データ送信装置およびデータ受信装置(TUR、RUP)の配置に関しては、これらの装置は、磁界上に基づいている。このタイプの通信が本願発明にもたらす好都合な面を、図1を見ながら考察すると、データ受信装置RUPの1つの実施態様が、磁界に感応する受動回路11と、信号を処理する能動回路234と、を有する接続形態(topology)を提供することである。そして、信号を処理する能動回路234は、磁界に感応する受動回路11によって供給される電気信号を、上記処理ユニットUPのリプログラム可能なプロセッサPRに適合可能な電気信号に変換することを分担する。
【0022】
磁界に感応する受動回路11は、インダクタL1およびコンデンサC1からなる、共振するインダクターコンデンサ接続形態を備える。この接続形態は、低周波に同調するように構成され、一層好ましくは1kHzから530kHzの周波数レンジに同調するように構成される。
【0023】
データ受信装置RUP内の磁界に感応する回路11による同調は、本願発明において、とりわけ有利となる。何故なら、磁界は、下記比率で強度が急速に減衰する特性を有しているからである。
減衰=1/d3
【0024】
従って、データ受信装置RUP内の磁界に感応する回路11は、最大で10cmまで典型的な感応性を有し、電磁波の影響に対して抵抗として作用する。何故なら、電磁波は、より高い周波数レンジにおいて作動するからである。そのことを考慮して、低周波の電磁波に同調させるためには、アンテナを数キロメートルのサイズにすることが必要となり、現実として不可能である。
【0025】
信号を処理するための能動的回路234は、トランジスターQ1、抵抗R1、R2、R3、およびR4、およびコンデンサC3からなるエミッタ共通配置12内の増幅段階と、データ受信装置RUP内で読み込まれた信号をDCレベルに変換し高周波数成分をさらに遮断するための、ダイオードD1、抵抗R5、およびコンデンサC4からなる整流処理およびフィルタ処理の段階13と、トランジスターQ2、およびトランジスターQ2の遮断および飽和に協働するように配置された抵抗R6およびR7からなる電圧レベルの均等化段階14と、を備える。この結果、上記能動的回路から、処理ユニットUPのリプログラム可能なプロセッサPR用の入力として、ロジック・レベルの1または0が得られる。
【0026】
さらに、信号を処理するための能動的回路234は、低増幅ゲインを有するように構成するべきであり、好ましくは10から20までの範囲内の増幅ゲインを有するように構成するべきである。
【0027】
本願発明のシステム内で提示される構成によって、本願発明の目的は達成される。何故なら、引用した構成は、低価格システムを実現し、有線接続を除去し、ディップ・スイッチを使用し、電磁波による干渉妨害のリスクを除去し、そして生産ラインまたはその後においても屋内用電気器具を効果的にプログラムすることができる。
【0028】
本願発明の対象システムをコントロールする手順に関して、特にプログラム可能な屋内電気器具の組立ラインをプログラミングする場合において、以下のステップを予見するべきである。そのステップとは、
プログラム・コードSNのライブラリーから、少なくとも1つのプログラム・コードSNを遠隔プログラミング・ユニットURにローディングするステップと、
複数の屋内用電気器具ENが、上記遠隔プログラミング・ユニットURの前を通過するときに、磁界を介して上記プログラム・コードSNのデータを処理ユニットUPのリプログラム可能なプロセッサPRに送信するステップと、を含む。
【0029】
従って、大量の屋内用電気器具ENを、早急かつ安価な方法で、プログラムすることができる。
【0030】
更に、データ送信装置およびデータ受信装置(TUR、RUP)が、屋内用電気器具ENをプログラムするだけでなく状態情報を受信するようになることを、予測することができる。
【0031】
好ましい実施態様に関連して、本願発明の実施例を説明してきたが、本願発明の範囲は、別の実施可能な変形例を含むことを理解するべきであり、添付の「特許請求の範囲」だけによって制限され、その中にも可能な等価な範囲が含まれることも理解するべきである。
図1
図2