特許第5865164号(P5865164)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5865164離間距離調整装置およびこれを用いた搬送装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5865164
(24)【登録日】2016年1月8日
(45)【発行日】2016年2月17日
(54)【発明の名称】離間距離調整装置およびこれを用いた搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 51/03 20060101AFI20160204BHJP
   B65G 49/06 20060101ALI20160204BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20160204BHJP
【FI】
   B65G51/03 Z
   B65G49/06 Z
   G02F1/13 101
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-92788(P2012-92788)
(22)【出願日】2012年4月16日
(65)【公開番号】特開2013-220874(P2013-220874A)
(43)【公開日】2013年10月28日
【審査請求日】2015年3月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000103644
【氏名又は名称】オイレス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】小澤 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】角田 耕一
(72)【発明者】
【氏名】安田 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】池田 俊之
【審査官】 筑波 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平2−218530(JP,A)
【文献】 特開昭56−160488(JP,A)
【文献】 特開2010−53894(JP,A)
【文献】 特開2010−118478(JP,A)
【文献】 特開昭61−124411(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 51/03
B65G 49/06
G02F 1/13
H01L 21/67 − 21/683
B23Q 1/00
B25H 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つの部材の間に位置して、当該二つの部材間の離間距離を調整する離間距離調整装置であって、
前記離間距離方向に伸縮する弾性体と、
一方の端面から他方の端面に向けて、当該一方の端面側が大径部となり、当該他方の端面側が小径部となる段付き貫通孔が形成され、外側に向けて第一の縁部が前記一方の端面側に形成された筒状の圧子と、
前記段付き貫通孔の大径部に他方の端面側が挿入され、一方の端面から他方の端面に向けて貫通孔が形成された柱状部と、外側に向けて前記柱状部の一方の端面側に形成されたフランジ部とを有する筒状のガイド部材と、
内側に向けて第二の縁部が一方の開口部に形成された筒状のハウジングと、を有し、
前記ハウジングは、
前記一方の開口部と反対側の他方の開口部が前記二つの部材のうちの一方の部材と対向するように、前記二つの部材の間に配置され、
前記圧子は、
前記第一の縁部が前記第二の縁部と接して、当該圧子の前記他方の端面が前記ハウジングの一方の開口部から突出して、前記二つの部材のうちの他方の部材と当接するように、前記ハウジング内に収容され、
前記ガイド部材は、
当該ガイド部材の柱状部の他方の端面側が前記ハウジング内に収容された前記圧子の前記段付き貫通孔の大径部に挿入されることにより、前記貫通孔の軸心と前記段付き貫通孔の軸心とが一致して、前記ハウジングの内面、前記ガイド部材の側面、前記第一の縁部、および前記フランジ部により筒状の中空部が形成され、
前記弾性体は、
前記ガイド部材を、前記ハウジングの他方の開口部から押し出す方向に付勢して、前記二つの部材のうちの一方の部材に圧接させるように、前記中空部に設けられる
ことを特徴とする離間距離調整装置。
【請求項2】
請求項1に記載の離間距離調整装置であって、
前記二つの部材のうちの一方の部材は、支持対象であり、
前記二つの部材のうちの他方の部材は、ベースであり、
前記離間距離調整装置は、
前記ベース上で前記支持対象を支持し、前記ベースに対する前記支持対象の高さを調整するレベリング装置である
ことを特徴とする離間距離調整装置。
【請求項3】
請求項2に記載の離間距離調整装置であって、
前記支持対象には離間距離調整用ボルト孔が形成されており、
当該離間距離調整装置は、
前記支持対象の当該離間距離調整装置が位置する側と反対側の面である搬送面側から、前記離間距離調整用ボルト孔、前記貫通孔、および前記段付き貫通孔の小径部に挿入されて、前記ベースにネジ止めされることで、前記支持対象を前記ベースに固定し、かつ前記離間距離を調整するためのボルトをさらに有する
ことを特徴とする離間距離調整装置。
【請求項4】
請求項3に記載の離間距離調整装置であって、
前記ハウジングには、当該離間距離調整装置を、前記支持対象の前記搬送面側と反対側の面である裏面に固定するためのボルト挿入用貫通孔が形成されており、
当該離間距離調整装置は、
前記支持対象の裏面にネジ止めされることで、前記ガイド部材が前記ハウジング内に押し込まれ、前記弾性体にプリロードがかかる
ことを特徴とする離間距離調整装置。
【請求項5】
請求項4に記載の離間距離調整装置であって、
前記ボルトによる前記離間距離の調整代は、
前記弾性体にプリロードがかかった状態における、前記ハウジングの前記一方の開口部から前記圧子の前記他方の端面までの長さ、当該状態における、前記ガイド部材の前記他方の端面から前記圧子の前記段付き貫通孔の大径部および小径部間の段差面までの長さ、および前記弾性体の最大縮み量のうちの最も小さい長さの範囲内である
ことを特徴とする離間距離調整装置。
【請求項6】
搬送面から搬送物を浮上させる浮上搬送装置であって、
ベースと、
前記搬送面を備え、当該搬送面から、当該搬送面の反対側の面に向けてボルトを挿入して、当該ボルトの頭を、当該搬送面と当該搬送面の反対側の面との間の位置で固定するための貫通孔が形成されたエアレールと、
支持対象として前記エアレールを前記ベース上で支持する請求項2ないし5のいずれか一項に記載の離間距離調整装置と、を有する
ことを特徴とする浮上搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、離間距離調整装置に関し、特に、搬送対象を浮上させて搬送する浮上搬送装置に好適なレベリング装置の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
フラットパネルディスプレイ(FPD)に用いられる基板等の搬送対象を搬送面から浮上させて搬送する浮上搬送装置として、特許文献1記載の基板搬送装置が知られている。
【0003】
この基板搬送装置は、配列された複数の浮上ブロックの搬送面から圧縮空気を噴出させることによって搬送対象の基板を浮上させながら、この基板を搬送方向に搬送する。ここで、各浮上ブロックの搬送面の高さおよび平面度を調整可能とするため、各浮上ブロックは個別の可動プレート上にネジで固定されており、これらの可動プレートと固定プレートとの間隔がそれぞれ3点で調整できるようになっている。
【0004】
具体的には、浮上ブロックの底部両側からはり出す可動プレートには合計3ケ所に雌ネジが切られており、固定プレートには、各可動プレートの雌ネジに対向する位置に、それらの雌ネジとはピッチの異なる雌ネジが切られている。そして、可動プレートの雌ネジと固定プレートの雌ネジとにかみあう雄ネジ部を有する調整ネジが、可動プレートと固定プレートとの間に介在するバネ内に挿入された状態で、対向する各組の雌ネジに締結されている。作業者は、隣り合う浮上ブロックの間に工具を差し入れて調整ネジを回転させることにより、可動プレートと固定プレートとの間隔を、両プレートの雌ネジのピッチ差分に相当する距離ずつ増減させ、調節することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−229258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の基板搬送装置では、可動プレートを固定プレートに取り付ける際、作業者は、可動プレートの各雌ネジにねじ込んだ調整ネジにそれぞれバネを挿入し、これらのバネが抜け落ちないように保持しながら、各調整ネジの先端を、固定プレートの対応する雌ネジに位置付ける必要がある。このため、作業性がよくない。
【0007】
また、作業者が調整ネジの締め・緩め作業を行うための空間を浮上ブロックの両側に確保しておく必要があるため、隣り合う浮上ブロックの間隔をさらに狭くしたり、隣り合う浮上ブロックを密着させたりすることができない。このため、隣り合う浮上ブロックの隙間の位置で、搬送対象に良好な状態で圧縮空気を吹き付けることができず、搬送対象の浮上状態が不安定になる可能性がある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、二つの部材間の離間距離調整作業の作業性を向上させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、二つの部材間の離間距離を調整する離間距離調整装置において、弾性体等を含む複数の構成部品を簡易に組み立て可能なユニット構造とするとともに、一方の部材の他方の部材への取付け、および離間距離の調整をボルト一本で行えるようした。
【0010】
例えば、本発明は、二つの部材の間に位置して、当該二つの部材間の離間距離を調整する離間距離調整装置であって、
前記離間距離方向に伸縮する弾性体と、
一方の端面から他方の端面に向けて、当該一方の端面側が大径部となり、当該他方の端面側が小径部となる段付き貫通孔が形成され、外側に向けて第一の縁部が前記一方の端面側に形成された筒状の圧子と、
前記段付き貫通孔の大径部に他方の端面側が挿入され、一方の端面から他方の端面に向けて貫通孔が形成された柱状部と、外側に向けて前記柱状部の一方の端面側に形成されたフランジ部とを有する筒状のガイド部材と、
内側に向けて第二の縁部が一方の開口部に形成された筒状のハウジングと、を有し、
前記ハウジングは、
前記一方の開口部と反対側の他方の開口部が前記二つの部材のうちの一方の部材と対向するように、前記二つの部材の間に配置され、
前記圧子は、
前記第一の縁部が前記第二の縁部と接して、当該圧子の前記他方の端面が前記ハウジングの一方の開口部から突出して、前記二つの部材のうちの他方の部材と当接するように、前記ハウジング内に収容され、
前記ガイド部材は、
当該ガイド部材の柱状部の他方の端面側が、前記ハウジング内に収容された前記圧子の前記段付き貫通孔の大径部に挿入されることにより、前記貫通孔の軸心と前記段付き貫通孔の軸心とが一致して、前記ハウジングの内面、前記ガイド部材の側面、前記第一の縁部、および前記フランジ部により筒状の中空部が形成され、
前記弾性体は、
前記ガイド部材を、前記ハウジングの他方の開口部から押し出す方向に付勢して、前記二つの部材のうちの一方の部材に圧接させるように、前記中空部に設けられる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、二つの部材間の離間距離調整作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の一実施の形態に係る浮上搬送装置の搬送台100の概略構成を示す外観図である。
図2図2(A)は、ベースフレーム1の外観図であり、図2(B)は、図2(A)に示すベースフレーム1のA−A断面図である。
図3図3(A)は、エアレール2の外観図であり、図3(B)は、図3(A)に示すエアレール2のB−B断面拡大図である。
図4図4(A)は、レベリング装置3の外観図であり、図4(B)は、図4(A)に示すレベリング装置3のC−C断面図である。
図5図5(A)は、六角穴付きボルト4の外観図であり、図5(B)は、Tナット5の断面図である。
図6図6(A)は、レベリング装置3の組立て作業を説明するための断面図であり、図6(B)は、エアレール2へのレベリング装置3の取付け作業を説明するための断面図である。
図7図7は、ベースフレーム1へのエアレール2の取付け作業を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施の形態を説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態に係る浮上搬送装置の搬送台100の概略構成を示す外観図である。
【0015】
図示するように、本実施の形態に係る浮上搬送装置は、FPD、太陽電池パネル等に用いられるガラス基板等の搬送対象を搬送面21から浮上させて搬送する搬送台100を備えている。この搬送台100は、所定の間隔をおいて並べられた2本の角柱状のベースフレーム(例えばアルミフレーム)1と、2本のベースフレーム1の間にかけ渡された板状のエアレール2と、ベースフレーム1上でエアレール2を支えるための、ベースフレーム1毎に2本(合計4本)のレベリング装置3(一部不図示)と、を有する。なお、本実施の形態では、2本のベースフレーム1の間に1本のエアレール2がかけ渡された場合を例示しているが、実際には、例えば搬送距離分の長さを有する2本のベースフレーム1の間に、複数本のエアレール2がベースフレーム1の長手方向(図1のY方向)に並べてかけ渡される。また、本実施の形態では、1本のエアレール2を4本のレベリング装置3で支持しているが、エアレール2を安定に支持可能な本数のレベリング装置3を用いればよい。
【0016】
また、図1には図示していないが、搬送台100は、さらに、エアレール2にレベリング装置3を固定するボルト6と、レベリング装置3を介してエアレール2をベースフレーム1に固定するための六角穴付きボルト4およびTナット5と、を有する(図7参照)。ボルト6は、レベリング装置3毎に2本設けられている。また、六角穴付きボルト4およびTナット5は、レベリング装置3毎に1対(1本のエアレール2につき合計4対)設けられている。
【0017】
図2(A)は、ベースフレーム1の外観図であり、図2(B)は、図2(A)に示すベースフレーム1のA−A断面図である。
【0018】
図示するように、ベースフレーム1の4つの外面(上面12A、左側面12B、下面12Cおよび右側面12D)の各々には、ベースフレーム1の長手方向の所望の位置にTナット5を配置するためのT字状溝11が形成されている。T字状溝11は、溝縁112から溝底111までの間において溝幅s1から溝幅s2(>s1)に変わる段差113を含むT字状の断面形状を有し、ベースフレーム1の一方の端面(長手方向に垂直な面)13から他方の端面14まで連続している。このT字状溝11により、ベースフレーム1の両端面13、14にはT字状の開口が形成され、4つの外面12A〜12Dの各々にも、一方の端面13から他方の端面14まで連続する溝幅s1の開口が形成される。
【0019】
なお、本実施の形態では、ベースフレーム1として、4つの外面12A〜12DのすべてにT字状溝11が形成された4面溝タイプのフレームを使用しているが、ベースフレーム1は、少なくとも、エアレール2側に向けられる上面12AにT字状溝11が形成されたフレームであればよい。
【0020】
図3(A)は、エアレール2の外観図であり、図3(B)は、図3(A)に示すエアレール2のB−B断面拡大図である。
【0021】
エアレール2は、外部からエア供給口(不図示)に供給された圧縮空気を、内部のエア供給路(不図示)を介して、搬送面21の複数のエア吹き出し穴(不図示)から噴出する。
【0022】
図示するように、このエアレール2のベースフレーム1への取付け位置(本実施の形態では4ヶ所)には、それぞれ、搬送面21から裏面(搬送面21とは反対側の面)24に向けて六角穴付きボルト4を挿入するための高さ調整用ボルト孔23が形成されている。高さ調整用ボルト孔23には、この高さ調整用ボルト孔23に搬送面21側から挿入される六角穴付きボルト4の座面412(図5参照)が接触する段差25が形成されている。搬送面21から段差25までの領域(大径部)28における直径r1は、段差25から裏面24までの領域(小径部)27における直径r2より大きい。
【0023】
また、エアレール2の裏面24には、高さ調整用ボルト孔23の両側に、ボルト6が締結されるネジ穴26が形成されている。
【0024】
なお、本実施の形態では、エアレール2のベースフレーム1への取付け位置に高さ調整用ボルト孔23を形成しているが、ベースフレーム1へのエアレール2の取付け位置が調整可能となるように、例えばエアレール2の長手方向に、高さ調整用ボルト孔23の断面形状と同様な断面形状の段付き長穴を任意の長さで形成してもよい。
【0025】
図4(A)は、レベリング装置3の外観図であり、図4(B)は、図4(A)に示すレベリング装置3のC−C断面図である。
【0026】
レベリング装置3は、ベースフレーム1上でエアレール2を支持し、ベースフレーム1に対するエアレール2の高さを調整する。
【0027】
図示するように、レベリング装置3は、ベースフレーム1に対するエアレール2の高さ方向(図1のZ方向)に伸縮する皿バネ群31と、皿バネ群31に付勢されてベースフレーム1の上面12Aに押し当てられる縁部付き円筒状の圧子32と、皿バネ群31に付勢されてエアレール2の裏面24に押し当てられるフランジ部付き円筒状のスプリングガイド33と、これらの部品31〜33を収容するフランジ部および縁部付き円筒状のハウジング34と、を有する。
【0028】
ハウジング34は、円筒部343と、円筒部343の内側に向けてはりだすように円筒部343の一方の端面(ハウジング34の底面348)側の開口部341の内周に沿って形成された第二の縁部342と、円筒部343の外周から外側にはりだすように円筒部343の他方の端面(ハウジング34の上面346)側に形成されたフランジ部349と、を有している。
【0029】
このハウジング34は、上面346側の開口部344がエアレール2の高さ調整用ボルト孔23に対向する状態で上面346がエアレール2の裏面24と接するように、ベースフレーム1とエアレール2との間に配置される。また、フランジ部349には、エアレール2の裏面24のネジ穴26に対応する位置に、ボルト6が挿入される貫通孔347が形成されている。
【0030】
圧子32は、ハウジング34の底面348側の開口部341からベースフレーム1側に突出する円柱部325と、円柱部325の外周から外側にはりだすように円柱部325の一方の端面(圧子32の上面321)側に形成された第一の縁部322と、を有する。円柱部325には、一方の端面(圧子32の上面321)から他方の端面(圧子32の底面323)に向けて、この円柱部325と共通の軸心を有する段付き貫通孔324が形成されている。この段付き貫通孔324は、一方の端面321側が大径部327となり、他方の端面323側が小径部328となっている。この段付き貫通孔324の大径部327は、スプリングガイド33の後述する円柱部335がその内部に挿入され、この円柱部335を皿バネ群31の伸縮方向(図1のZ方向)にガイドする。また、小径部328には、六角穴付きボルト4が挿入される(図7参照)。
【0031】
この圧子32は、第一の縁部322の下面326がハウジング34の第二の縁部342の上面350に接し、かつ、底面323がハウジング34の底面348側の開口部341からベースフレーム1側に突出した状態で、ハウジング34内に収容される。
【0032】
スプリングガイド33は、ハウジング34内の皿バネ群31および圧子32の段付き貫通孔324の大径部327内に挿入される円柱部335と、円柱部335の外周からはりだすように円柱部335の一方の端面(スプリングガイド33の上面331)側に形成され、ハウジング34内の圧子32の上面321との間で皿バネ群31を押圧するフランジ部332と、を有する。フランジ部332は、円柱部335と同心の円板状に形成されており、ハウジング34の円筒部343内において皿バネ群31の伸縮方向にスムーズにガイドされる程度にハウジング34の円筒部343の内径r7よりも小さな外径r8(図6参照)を有している。円柱部335には、スプリングガイド33の上面331から底面333に向けて六角穴付きボルト4が挿入される貫通孔334が、この円柱部335と同心に形成されている。円柱部335は、圧子32の段付き貫通孔324の大径部327内で皿バネ群31の伸縮方向にスムーズにガイドされる程度に、その外径r9がこの大径部327の内径r5(図6参照)よりも小さく設定されている。また、円柱部335の貫通孔334の内径r4は、圧子32の段付き貫通孔324の小径部328の内径r6以上に設定される。本実施の形態では、貫通孔334の内径r4を段付き貫通孔324の小径部328の内径r6とほぼ同寸法に設定している。
【0033】
このスプリングガイド33の円柱部335が、ハウジング34内に収容された圧子32の段付き貫通孔324の大径部327内に挿入されると、円柱部335の外周面339、フランジ部332の下面336、ハウジング34の内面345、および圧子32の上面321により筒状の中空部337が形成される。詳細は後述するが、スプリングガイド33のフランジ部332をハウジング34の円筒部343内に挿入するだけで、スプリングガイド33の円柱部335を、圧子32の段付き貫通孔324の大径部327に対して位置決めして、この大径部327内にスムーズに挿入し、円柱部335の貫通孔334の軸心と圧子32の段付き貫通孔324の軸心とをほぼ一致させることができる。このため、ベースフレーム1へのエアレール2の取付けの際に、六角穴付きボルト4の挿入穴(スプリングガイド33の貫通孔334と圧子32の段付き貫通孔324の小径部328)の軸心合わせ作業が不要となる。
【0034】
なお、スプリングガイド33の円柱部335の底面333からフランジ部332の下面336までの長さk1は、スプリングガイド33の上面331の位置をハウジング34の上面346の位置に揃えたときに、スプリングガイド33の底面333と、圧子32の段付き貫通孔324の大径部327および小径部328間の段差面329との間にエアレール2の高さ調整代以上の隙間が形成される寸法に設定されている。
【0035】
皿バネ群31は、筒状の中空部337内でエアレール2のベースフレーム1に対する高さ方向に積み重ねられた複数枚の皿バネ311により構成されている。皿バネ311は、スプリングガイド33の上面331をハウジング34の上面346に揃えた場合におけるフランジ部332の下面336と圧子32の上面321との間隔よりも皿バネ群31の自由高さが長くなる枚数、つまり、皿バネ群31が無負荷の状態においてスプリングガイド33の上面331がハウジング34の上面346側の開口部344から突出する枚数だけ積み重ねされている。本実施の形態では、隣り合う皿バネ311の向きが逆になるように複数枚の皿バネ311を重ね合わせているが(いわゆる直列組合せ方式)、隣り合う皿バネ311の向きが同じになるように複数枚の皿バネ311を重ね合わせても(いわゆる並列組合せ方式)、あるいはいわゆる直列方式と並列方式との組合せでもよい。また、本実施の形態では、6枚の皿バネ311を積み重ねているが、スプリングガイド33をその上面331がハウジング34の上面346の位置に揃うまで押し込んだ場合にフランジ部332の下面336と圧子32の上面321との間で皿バネ群31が圧縮されれば、使用する皿バネの積み重ね枚数は適宜変更可能である。
【0036】
この皿バネ群31は、圧子32をハウジング34の底面348側の開口部341から押し出す方向に付勢し、圧子32をベースフレーム1の上面12Aに圧接するとともに、スプリングガイド33をハウジング34の上面346側の開口部344から押し出す方向に付勢し、スプリングガイド33をエアレール2の裏面24に圧接する。また、皿バネ群31は、搬送対象の搬送中に受ける荷重(搬送対象、エアレール2等によりレベリング装置3一本あたりにかかる荷重等)を安定に支持可能な許容荷重およびばね定数を有している。このような弾性を有しているものであれば、皿バネ群31の代わりに、筒状の中空部337内に配置することが可能な形状を有する他の弾性体(コイルバネ、筒状のゴム等)を用いてもよい。
【0037】
なお、本実施の形態においては、フランジ部付き円筒状のスプリングガイド33と、縁部付き円筒状の圧子32と、フランジ部および縁部付き円筒状のハウジング34とを用いているが、皿バネ群31の軸心がずれない他の立体形状のスプリングガイド33、圧子32およびハウジング34を用いてもよい。
【0038】
図5(A)は、六角穴付きボルト4の外観図である。
【0039】
図示するように、六角穴付きボルト4は、頭部41の上面411に六角レンチ用の六角穴43が形成されている。六角穴付きボルト4の頭部41の直径r3は、エアレール2の高さ調整用ボルト孔23の大径部28の直径r1よりも小さく、かつ小径部27の直径r2よりも大きい。また、六角穴付きボルト4の頭部41の厚さk2は、エアレール2の高さ調整用ボルト孔23の大径部28の長さk3(図3(B)参照)よりも小さい。このため、六角穴付きボルト4は、エアレール2の搬送面21側から高さ調整用ボルト孔23に挿入されたとき、頭部41が搬送面21より下側にきた位置で座面412が高さ調整用ボルト孔23の段差25に接触し、高さ調整用ボルト孔23の大径部28内に頭部41が完全に収容される。
【0040】
また、六角穴付きボルト4の座面412からネジ部42までの長さk4は、エアレール2の高さ調整用ボルト孔23の小径部27の長さk5(図3(B)参照)と、レベリング装置3のハウジング34の高さ(一方の開口部341から他方の開口部344までの長さ)k6(図4(B)参照)との合計より小さい。また、図4(B)に示すように、圧子32の第一の縁部322がハウジング34の第二の縁部342と接触して、圧子32の底面323がハウジング34の開口部341から突出している状態において、六角穴付きボルト4の座面412からネジ部42の先端421までの長さk7は、圧子32の底面323からハウジング34の上面346までの長さk8、エアレール2の高さ調整用ボルト孔23の小径部27の長さk5、およびベースフレーム1のT字状溝11の溝縁112から段差113までの深さk10(図2(B)参照)の合計より大きく、かつ、上述のk8、k5、およびベースフレーム1のT字状溝11の溝縁112から溝底111までの深さk11(図2(B)参照)の合計より小さい寸法とされている。
【0041】
図5(B)は、Tナット5の断面図である。
【0042】
図示するように、Tナット5は、一方の端面(上面51)から他方の端面(底面53)までの間において、幅がs3からs4(>s3)に変わる段差52を含むT字状の断面形状を有しており、上面51から底面53まで貫通した、六角穴付きボルト4のネジ部42と螺合するネジ穴54が形成されている。上面51から段差52までにおける幅s3は、ベースフレーム1のT字状溝11の溝縁112から段差113までにおける溝幅s1(図2(B)参照)よりも小さい。段差52から底面53までにおける幅s4は、ベースフレーム1のT字状溝11の溝縁112から段差113までにおける溝幅s1より大きく、かつT字状溝11の段差113から溝底111までにおける溝幅s2(図2(B)参照)より小さい。また、段差52から上面51までの高さk9は、ベースフレーム1のT字状溝11の溝縁112から段差113までの深さk10(図2(B)参照)以下の寸法である。このため、Tナット5は、ベースフレーム1のT字状溝11内の所望の位置に配置でき、また、六角穴付きボルト4のネジ部42とネジ穴54との締結によりT字状溝11の溝底111から溝縁112の方向に力が加えられると、段差52がT字状溝11の段差113に接触し、ベースフレーム1に固定される。
【0043】
つぎに、ベースフレーム1へのエアレール2の取付け作業について説明する。
【0044】
図6(A)は、レベリング装置3の組立て作業を説明するための断面図であり、図6(B)は、エアレール2へのレベリング装置3の取付け作業を説明するための断面図である。また、図7は、ベースフレーム1へのエアレール2の取付け作業を説明するための断面図である。
【0045】
(1)レベリング装置3の組立て
ベースフレーム1へのエアレール2の取付けに必要な本数(本実施の形態では4本)のレベリング装置3をあらかじめ組み立てておく。具体的には、以下の通りである。
【0046】
図6(A)に示すように、圧子32を底面323側からハウジング34の円筒部343内に挿入し、圧子32の第一の縁部322をハウジング34の第二の縁部342に当接させる。圧子32の円柱部325と段付き貫通孔324とが同心に形成されているため、ハウジング34の円筒部343内へ圧子32を挿入するだけで、ハウジング34の第二の縁部342の内周面と圧子32の円柱部325の外周面との接触により、ハウジング34の円筒部343に対して圧子32の円柱部325の段付き貫通孔324が軸心合わせされる。つぎに、隣り合う皿バネ311の向きが逆になるように、複数枚の皿バネ311を、ハウジング34内に収容された圧子32上に積み重ねる。それから、スプリングガイド33を底面333側からハウジング34内に挿入して、スプリングガイド33の円柱部335を皿バネ群31および圧子32の段付き貫通孔324の大径部327内に挿入する。ここで、スプリングガイド33の円柱部335とフランジ部332とは同心に形成されているため、ハウジング34の円筒部343内へスプリングガイド33のフランジ部332まで挿入するだけで、スプリングガイド33の円柱部335が、圧子32の段付き貫通孔324の大径部327に対して位置決めされ、この大径部327内にスプリングガイド33の円柱部335をスムーズに挿入することができる。そして、スプリングガイド33の円柱部335と貫通孔334とは同心に形成されているため、圧子32の段付き貫通孔324の大径部327へのスプリングガイド33の円柱部335の挿入により、スプリングガイド33の貫通孔334および圧子32の段付き貫通孔324の軸心がほぼ一致した状態で、圧子32、皿バネ群31、およびスプリングガイド33が、この順番にハウジング34内に収容され、図4(A)、(B)に示すようなレベリング装置3が完成する。
【0047】
(2)エアレール2へのレベリング装置3の取付け
図6(B)に示すように、レベリング装置3ごとに、2本のボルト6を、ハウジング34の貫通孔347を介して、エアレール2の裏面24のネジ穴26にネジ止めする。これにより、スプリングガイド33の貫通孔334および圧子32の段付き貫通孔324の軸心がエアレール2の高さ調整用ボルト孔23の軸心とほぼ一致した状態で、ハウジング34の上面346がエアレール2の裏面24と当接し、レベリング装置3がエアレール2の裏面24に取り付けられる。
【0048】
これにより、スプリングガイド33の上面331がハウジング34の上面346と同じ位置にくるまで、スプリングガイド33がハウジング34内に押し込まれ、皿バネ群31にプリロードがかかる。このときのハウジング34の底面348からの圧子32の突出部分の長さをc1とし、スプリングガイド33の底面333から圧子32の段付き貫通孔324の大径部327および小径部328間の段差面329までの長さをc2とする。
【0049】
(3)ベースフレーム1へのエアレール2の取付けと高さ調整
エアレール2を2本のベースフレーム1の間にかけ渡すように配置する。ベースフレーム1の上面12A側のT字状溝11に2つのTナット5を挿入し、これらのTナット5を、エアレール2の高さ調整用ボルト孔23に対応する位置に配置する。つぎに、図7に示すように、六角穴付きボルト4を、エアレール2の搬送面21側から、エアレール2の高さ調整用ボルト孔23、スプリングガイド33の貫通孔334、圧子32の段付き貫通孔324の小径部328に挿入し、六角レンチ7を使って、この六角穴付きボルト4のネジ部42をTナット5のネジ穴54にネジ止めする。これにより、ハウジング34の底面348側の開口部341からベースフレーム1側に突出している圧子32の底面323がベースフレーム1の上面12Aと当接した状態で、エアレール2がレベリング装置3を介してベースフレーム1に取り付けられる。
【0050】
上述したように、六角穴付きボルト4の頭部41の座面412からネジ部42までの長さk4(図5(A)参照)は、エアレール2の高さ調整用ボルト孔23の小径部27の長さk5(図3(B)参照)と、レベリング装置3のハウジング34の高さ(一方の開口部341から他方の開口部344までの長さ)k6(図4(B)参照)との合計より小さい。また、圧子32の第一の縁部322がハウジング34の第二の縁部342と接触して、圧子32の底面323がハウジング34の開口部341から突出している状態において、六角穴付きボルト4の座面412からネジ部42の先端421までの長さk7(図5(A)参照)は、圧子32の底面323からハウジング34の上面346までの長さk8(図4(B)参照)、エアレール2の高さ調整用ボルト孔23の小径部27の長さk5(図3(B)参照)、およびベースフレーム1のT字状溝11の溝縁112から段差113までの深さk10(図2(B)参照)の合計より大きく、かつ上述のk8、k5、およびベースフレーム1のT字状溝11の溝縁112から溝底111までの深さk11(図2(B)参照)の合計より小さい。
【0051】
このため、Tナット5への六角穴付きボルト4の締め具合を調節することにより、高さ調整代(図6(B)に示すc1、c2、および皿バネ群31の最大縮み量のうちの最も小さい長さ)の範囲内で、ベースフレーム1に対するエアレール2の高さを調整できる。この高さ調節作業を、エアレール2のベースフレーム1への取付けに用いる4本のレベリング装置3のそれぞれに対して行うことにより、エアレール2の搬送面21のレベリングを行う。
【0052】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
【0053】
本実施の形態に係るレベリング装置3は、皿バネ群31、圧子32およびスプリングガイド33がハウジング34内に収容されて、皿バネ群31、圧子32、スプリングガイド33、ハウジング34を含む複数の構成部品がユニット化されているため、エアレール2のベースフレーム1への取付け作業に先だって、あらかじめ必要本数を組み立てておくことが可能である。このため、作業者は、一部の部品の落下等を気にすることなく簡単に、レベリング装置3をエアレール2に取り付けることができ、取付け作業の作業効率が向上する。
【0054】
また、レベリング装置3の組み立て作業に際して、スプリングガイド33の円柱部335を、皿バネ群31を介して、圧子32の段付き貫通孔324の大径部327に挿入するだけで、スプリングガイド33の貫通孔334と圧子32の段付き貫通孔324とが軸心合わせさせるため、六角穴付きボルト4の挿入穴(スプリングガイド33の貫通孔334と圧子32の段付き貫通孔324の小径部328)の軸心合わせ作業が不要ととなり、これにより、簡単に組み立てることが可能となり、組み立て作業の作業効率が向上する。
【0055】
また、レベリング装置3をエアレール2に取り付けることにより、レベリング装置3の皿バネ群31にプリロードがかかるため、皿バネ群31がプリロードされていない場合と比較して少ない回数、六角穴付きボルト4をTナット5に締め付けるだけで、エアレール2をベースフレーム1に取り付けることができる。
【0056】
また、レベリング装置3をエアレール2に取り付けることにより、スプリングガイド33の上面331がハウジング34の上面346と同じ位置まで押し込まれて皿バネ群31にプリロードがかかるので、エアレール2のベースフレーム1への取付け作業に使用する4本のレベリング装置3に対して、面倒なプリロード調整を行わなくても、均等なプリロードをかけておくことができる。
【0057】
また、六角穴付きボルト4を、エアレール2の搬送面21側から高さ調整用ボルト孔23に挿入して、Tナット5にネジ止めすることにより、エアレール2をベースフレーム1に取り付けるとともに、六角穴付きボルト4の締め具合を調節することで、エアレール2のベースフレーム1に対する高さを調整するので、特許文献1に記載の基板搬送装置と異なり、高さ調整用の隙間をエアレール2の長手方向(図1のX方向)の両側に確保しておく必要がない。したがって、複数のエアレール2を並べた場合、隣り合うエアレール2を密着させる等、複数のエアレール2の間隔寸法を、搬送対象の浮上安定性等を考慮して柔軟に設定することができる。このため、搬送対象をより安定に浮上させて搬送できる。
【0058】
また、レベリング装置3のハウジング34に形成された貫通孔347を介して、ボルト6を、エアレール2の裏面24に形成されたネジ穴26にネジ止めすることにより、皿バネ群31にプリロードをかけた状態で、レベリング装置3をエアレール2に取り付けるので、エアレール2のベースフレーム1への取付け作業に先だって、必要本数のエアレール2へのレベリング装置3の取付けおよびプリロード作業をあらかじめ行っておくことが可能となる。このため、作業効率がさらに向上する。
【0059】
なお、本実施の形態では、六角穴付きボルト4およびTナット5を用いて、レベリング装置3を介してベースフレーム1にエアレール2を取り付けているが、本発明はこれに限定されない。ベースフレーム1の上面12Aの、エアレール2の高さ調整用ボルト孔23に対応する位置に、六角穴付きボルト4のネジ部42と螺合するネジ穴を形成することで、Tナット5を用いずにエアレール2をベースフレーム1に取り付けられるようにしてもよい。
【0060】
また、本実施の形態では、六角レンチ7を使って、エアレール2の搬送面21側から、ベースフレーム1へのエアレール2の取付けおよび搬送面21のレベリングを行えるようにするために、六角穴付きボルト4を用いているが、本発明はこれに限定されない。使用する工具を応じて、例えば、十字穴、すり割り溝等が頭部の上面に形成されたボルトを用いればよい。
【0061】
また、本実施の形態では、所定の間隔をおいて並べられた2本の角柱状のベースフレーム1上にかけ渡すようにして、エアレール2をベースフレーム1に取り付けているが、本発明はこれに限定されない。例えば、1枚の板状のベースフレーム上に載せるようにして、エアレール2をベースフレーム1に取り付けてもよい。
【0062】
また、本実施の形態では、搬送台100を有する浮上搬送装置への適用を例に説明したが、本発明は、レベリング対象面を有するテーブルがベース材に固定されている他の装置にも適用可能である。
【0063】
また、本実施の形態では、ベースフレーム1上でエアレール2を支持し、ベースフレーム1に対するエアレール2の高さを調整するレベリング装置3を説明したが、本発明は、二つの部材間の離間距離を調整する離間距離調整装置に広く適用できる。
【符号の説明】
【0064】
1:ベースフレーム、 2:エアレール、 3:レベリング装置、 4:六角穴付きボルト、 5:Tナット、 6:ボルト、 7:六角レンチ、 11:T字状溝、 12A〜12D:ベースフレーム1の外面、 13,14:ベースフレーム1の端面、 21:搬送面、 23:高さ調整用ボルト孔、 24:エアレール2の裏面、 25:段差、 26:ネジ穴、 27:高さ調整用ボルト孔23の小径部、 28:高さ調整用ボルト孔23の大径部、 31:皿バネ群、 32:圧子、 33:スプリングガイド、 34:ハウジング、 41:頭部、 42:ネジ部、 43:六角穴、 51,53:Tナット5の端面、 52:段差、 54:ネジ穴、 100:搬送台、 111:T字状溝11の溝底、 112:T字状溝11の溝縁、 113:段差、 311:皿バネ、 321:圧子32の上面、 322:第一の縁部、 323:圧子32の底面、 324:段付き貫通孔、 325:円柱部、 326:第一の縁部322の下面、 327:段付き貫通孔324の大径部、 328:段付き貫通孔324の小径部、 329:段付き貫通孔324の大径部327および小径部328間の段差面、 331:スプリングガイド33の上面、 332:スプリングガイド33のフランジ部、 333:スプリングガイド33の底面、 334:貫通孔、 335:スプリングガイド33の円柱部、 336:フランジ部332の下面、 337:筒状の中空部、 339:円柱部335の外周面、 341,344:ハウジング34の開口部、 342:ハウジング34の第二の縁部、 343:ハウジング34の円筒部、 345:ハウジング34の内面、 346:ハウジング34の上面、 347:貫通孔、 348:ハウジング34の底面、 349:ハウジング34のフランジ部、 350:第二の縁部342の上面、 411:六角穴付きボルト4の頭部41の上面、 412:六角穴付きボルト4の座面、 421:ネジ部42の先端
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7