特許第5865517号(P5865517)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ▲華▼▲為▼終端有限公司の特許一覧

<>
  • 特許5865517-画像表示方法及び装置 図000002
  • 特許5865517-画像表示方法及び装置 図000003
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5865517
(24)【登録日】2016年1月8日
(45)【発行日】2016年2月17日
(54)【発明の名称】画像表示方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 9/64 20060101AFI20160204BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20160204BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20160204BHJP
【FI】
   H04N9/64 A
   G09G5/02 B
   G09G5/36 520A
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-550630(P2014-550630)
(86)(22)【出願日】2013年1月6日
(65)【公表番号】特表2015-508602(P2015-508602A)
(43)【公表日】2015年3月19日
(86)【国際出願番号】CN2013070095
(87)【国際公開番号】WO2013107306
(87)【国際公開日】20130725
【審査請求日】2014年7月7日
(31)【優先権主張番号】201210019089.7
(32)【優先日】2012年1月20日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512165101
【氏名又は名称】▲華▼▲為▼終端有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI DEVICE CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 泓
【審査官】 西谷 憲人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−302906(JP,A)
【文献】 特開2010−263598(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02239933(EP,A1)
【文献】 特開2001−230941(JP,A)
【文献】 特開2011−203437(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 9/64
G09G 5/02
G09G 5/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する方法であって:
画像のピクセルの第1のRGBパラメータが属する第1のガンマ曲線に従って、前記第1のRGBパラメータを第2のガンマ曲線上の第2のRGBパラメータに変換するステップ;
前記第1のRGBパラメータに従って、Hパラメータ及びVパラメータを取得し、かつ前記第2のRGBパラメータに従ってSパラメータを取得するステップ;
前記Hパラメータ、前記Sパラメータ、及び前記Vパラメータに従って、第3のRGBパラメータを取得するステップ;及び
前記第3のRGBパラメータに従って、前記ピクセルを表示するステップ;
を備える方法。
【請求項2】
前記画像のピクセルの第1のRGBパラメータが属する第1のガンマ曲線に従って、前記第1のRGBパラメータを第2のガンマ曲線上の第2のRGBパラメータに変換するステップは:
前記画像の前記ピクセルの前記第1のRGBパラメータ及び前記第1のRGBパラメータに対応する第1のガンマ値に従って、第2のガンマ値に対応する前記第2のRGBパラメータを取得するステップであって、前記第2のRGBパラメータの第2の透過率は、前記第1のRGBパラメータの第1の透過率に等しい、ステップ;
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のガンマ値は、前記第1のガンマ値よりも大きい;又は
前記第2のガンマ値は、前記第1のガンマ値よりも小さい、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のガンマ値は:
前記第2のRGBパラメータにおけるRパラメータに対応するガンマ値、前記第2のRGBパラメータにおけるGパラメータに対応するガンマ値、及び前記第2のRGBパラメータにおけるBパラメータに対応するガンマ値;又は
前記第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びGパラメータに対応するガンマ値、及び前記第2のRGBパラメータにおけるBパラメータに対応するガンマ値;又は
前記第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びBパラメータに対応するガンマ値、及び前記第2のRGBパラメータにおけるGパラメータに対応するガンマ値;又は
前記第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ、Gパラメータ、及びBパラメータに対応するガンマ値;
を含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
画像形成装置であって:
画像のピクセルの第1のRGBパラメータが属する第1のガンマ曲線に従って、前記第1のRGBパラメータを第2のガンマ曲線上の第2のRGBパラメータに変換するように構成された取得部;
前記第1のRGBパラメータに従って、Hパラメータ及びVパラメータを取得し、かつ前記第2のRGBパラメータに従って、Sパラメータを取得するように構成された第1変換部;
前記Hパラメータ、前記Sパラメータ、及び前記Vパラメータに従って、第3のRGBパラメータを取得するように構成された第2変換部;及び
前記第3のRGBパラメータに従って、前記ピクセルを表示するように構成された表示部;
を備える、画像形成装置。
【請求項6】
前記取得部は:
前記画像の前記ピクセルの前記第1のRGBパラメータ及び前記第1のRGBパラメータに対応する第1のガンマ値に従って、第2のガンマ値に対応する前記第2のRGBパラメータを取得するように構成され、前記第2のRGBパラメータの第2の透過率は、前記第1のRGBパラメータの第1の透過率に等しい、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第2のガンマ値は、前記第1のガンマ値よりも大きい;又は
前記第2のガンマ値は、前記第1のガンマ値よりも小さい、
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第2のガンマ値は:
前記第2のRGBパラメータにおけるRパラメータに対応するガンマ値、前記第2のRGBパラメータにおけるGパラメータに対応するガンマ値、及び前記第2のRGBパラメータにおけるBパラメータに対応するガンマ値;又は
前記第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びGパラメータに対応するガンマ値、及び前記第2のRGBパラメータにおけるBパラメータに対応するガンマ値;又は
前記第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びBパラメータに対応するガンマ値、及び前記第2のRGBパラメータにおけるGパラメータに対応するガンマ値;又は
前記第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ、Gパラメータ、及びBパラメータに対応するガンマ値;
を含む、請求項6または7に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理技術に関連し、そして特に、画像表示方法及び装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
画像処理分野において、色調整技術の応用は、ますます一般的になってきている。既存の色調整方法によると、赤成分(R)、緑成分(G)、及び青成分(B)のパラメータは、色相成分(H)、彩度成分(S)、及び明度成分(V)のパラメータに変換される。1つの重み付け処理がSパラメータに対して実行される、すなわち、S′パラメータ=a×Sパラメータ(色の強調:a>1;色の希薄化:a<1)。そして、処理されたSパラメータ(つまり、S′パラメータ)、及び処理されないH及びVパラメータは、新しいRGBパラメータに変換される。
【0003】
しかしながら、Sパラメータに対して行われる重み付け処理は、Sパラメータを急速に変化させ、色調整における滑らかではない遷移の発生及び色斑を発生しやすくする結果となり、そしてこれにより画像の歪が引き起こされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、色調整における滑らかな遷移を実行するための画像表示方法及び装置を提供し、これにより画像の歪を防止する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様によると、画像のピクセルの第1のRGBパラメータが属する第1のガンマ曲線に従って、前記第1のRGBパラメータを第2のガンマ曲線上第2のRGBパラメータに変換するステップ;前記第1のRGBパラメータに従って、Hパラメータ及びVパラメータを取得し、かつ前記第2のRGBパラメータに従ってSパラメータを取得するステップ;前記Hパラメータ、前記Sパラメータ、及び前記Vパラメータに従って、第3のRGBパラメータを取得するステップ;及び前記第3のRGBパラメータに従って、前記ピクセルを表示するステップ;を備える画像の色を調整する方法が提供される。
【0006】
別の態様によると、画像表示装置が提供され、かつ画像形成装置は:画像のピクセルの第1のRGBパラメータが属する第1のガンマ曲線に従って、前記第1のRGBパラメータを第2のガンマ曲線上の第2のRGBパラメータに変換するように構成された取得部;前記第1のRGBパラメータに従って、Hパラメータ及びVパラメータを取得し、かつ前記第2のRGBパラメータに従って、Sパラメータを取得するように構成された第1の変換部;前記Hパラメータ、前記Sパラメータ、及び前記Vパラメータに従って、第3のRGBパラメータを取得するように構成された第2の変換部;及び前記第3のRGBパラメータに従って、前記ピクセルを表示するように構成された表示部、を備える。
【0007】
本発明の複数の実施例によると、第1のRGBパラメータは、前記第1のRGBパラメータに対応するガンマ曲線(すなわち、第1のガンマ曲線)及び別のガンマ曲線(すなわち、第2のガンマ曲線)を用いることにより第2のRGBパラメータに変換される、ということが、前述の技術的解決手段から理解され得る。RGBパラメータは、指数関係を用いることにより変換されるので、色調整における滑らかな遷移が確保され、かつ色斑が現れることがなく、これにより画像の歪を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態における技術的解決手段又は従来技術における技術的解決手法をより明瞭に示すために、実施形態または従来技術を説明するため必要な添付図面を以下に簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における前記添付図面は、本発明のいくつかの実施例を示し、かつ当業者は、これらの添付図面から創造的努力なしに、さらに他の図面を導き出すことが可能である。
図1】本発明の実施例に従う、画像の色を調整するための方法の概略的なフローチャートである。
図2】本発明の別の実施例に従う、画像表示装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願発明の複数の実施例の複数の目的、複数の技術的解決手段、及び複数の利点をより明確にするため、本発明の複数の実施例における添付図面を参照することにより、本発明の複数の実施例における複数の技術的解決手段を以下に明瞭かつ完全に説明する。明らかに、説明される複数の実施例は、本発明の複数の実施例の全てではなく、一部に過ぎない。創造的努力なしに本発明の複数の実施例に基づいて当業者が取得したその他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとしなければならない。
【0010】
図1は、本発明の実施例に従う画像の色を調整する方法の概略フローチャートである。図1に示されるように、本実施例の画像の色を調整する方法は、以下を含む:
【0011】
101:画像のピクセルの第1のRGBパラメータが属する第1のガンマ曲線に従って、第1のRGBパラメータを、第2のガンマ曲線上の第2のRGBパラメータに変換する。
【0012】
本発明の本実施例のオプションの実施方法において、第2のガンマ値に対応する前記第2のRGBパラメータは、具体的には、画像のピクセルの第1のRGBパラメータ及び当該第1のRGBパラメータに対応する第1のガンマ値に従って取得されてもよい。ここで、第2のRGBパラメータの第2の透過率は、第1のRGBパラメータの第1の透過率に等しい。
【0013】
選択的に、色を強調する調整の適用に関して、第2のガンマ値は、第1のガンマ値よりも大きい。
【0014】
選択的に、色を希薄化する調整の適用に関して、第2のガンマ値は、第1のガンマ値よりも小さい。
【0015】
以下の説明において、色の強調が例として用いられる。例えば、第1のRGBパラメータの第1の透過率はT1であり、すなわち、第1のRGBパラメータに対応する第1のガンマ曲線は、T1=(X/255)^Aであり、ここで、Aは、第1のガンマ値である;第2のRGBパラメータの第2の透過率はT2であり、すなわち、第2のRGBパラメータに対応する第2のガンマ曲線は、T2=(X′/255)^Bであり、ここで、Bは第2のガンマ値であり、かつB>Aである。ピクセルの透過率を変更することなく(それは、T1=T2を意味する)、ピクセルの第1のRGBパラメータを変換することにより、第2のRGBパラメータを取得する、つまり、X′=255×((X/255)^A)^(1/B)である。
【0016】
選択的に、ある実施例において、第1のRGBパラメータにおける、Rパラメータ、Gパラメータ、及びBパラメータを、一様に変換してもよい。同様に、第2のガンマ値は、第2のRGBパラメータにおける、Rパラメータ、Gパラメータ、及びBパラメータに対応するガンマ値を含んでもよい。すなわち、第2のRGBパラメータの中のRパラメータ、Gパラメータ、及びBパラメータに対応するガンマ値は、同じ値である。
【0017】
選択的に、本実施例の適用シナリオにおいて、第1のRGBパラメータにおけるRパラメータ、Gパラメータ、及びBパラメータを選択的に変換してもよく、(第1のRGBパラメータの中のパラメータを変換する必要がない場合、第2のRGBパラメータの中のパラメータに対応するガンマ値は、第1のガンマ値に等しいと見なすことができる)或いは別々に変換してもよく、これにより選択的変換の調整を実施できる。例えば、表示装置が置かれている端末のテーマの種別又はシナリオの種別に従って、変換されるパラメータ又は変換振幅が選択される。例えば、第2のガンマ値は、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータに対応するガンマ値、第2のRGBパラメータにおけるGパラメータに対応するガンマ値、及び第2のRGBパラメータにおけるBパラメータに対応するガンマ値を含んでもよい。すなわち、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータに対応するガンマ値は、1つの値であり、かつGパラメータ及びBパラメータに対応するガンマ値は、別の値である。別の例において、第2のガンマ値は、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びGパラメータに対応するガンマ値、及び第2のRGBパラメータにおけるBパラメータに対応するガンマ値を含んでもよい。つまり、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びGパラメータに対応するガンマ値は、1つの値であり、かつBパラメータに対応するガンマ値は、別の値である。別の例において、第2のガンマ値は、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びBパラメータに対応するガンマ値、及び第2のRGBパラメータにおけるGパラメータに対応するガンマ値を含んでもよい。つまり、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びBパラメータに対応するガンマ値は、1つの値であり、かつGパラメータに対応するガンマ値は、別の値である。
【0018】
102:第1のRGBパラメータに従って、Hパラメータ及びVパラメータを取得し、かつ第2のRGBパラメータに従って、Sパラメータを取得する。
【0019】
RGBパラメータに従ってHSVパラメータを取得する方法については、従来技術の関連する内容を参照できる。この明細書において、詳細が再度記述されることはない。
【0020】
ガンマ値の増加に伴い、HSVパラメータの中のHパラメータは不変であり、Sパラメータは増加し、かつVパラメータは減少する。
【0021】
103:Hパラメータ、Sパラメータ、及びVパラメータに従って、第3のRGBパラメータを取得する。
【0022】
HSVパラメータに従ってRGBパラメータを取得する方法についても、同様に、従来技術の関連する内容を参照できる。この明細書において、詳細が再度記述されることはない。
【0023】
104:第3のRGBパラメータに従って、ピクセルを表示する。
【0024】
本実施例によると、第1のRGBパラメータは、第1のRGBパラメータに対応するガンマ曲線(すなわち、第1のガンマ値)及び他のガンマ曲線(すなわち、第2のガンマ値)を用いて、第2のRGBパラメータに変換される。RGBパラメータは、指数関係を用いて変換されるので、色の調整における滑らかな遷移を確保でき、かつ色斑が現れず、これにより画像の歪を回避する。
【0025】
表示装置が置かれる端末は、これには限定されないが、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、略してPDA)、携帯型無線装置、無線ノートブック、パーソナルコンピュータ、携帯型コンピュータ、MP3プレーヤ、MP4プレーヤ等を含み得ることに注意すべきである。
【0026】
簡単にするため、前述の複数の方法の実施例の各々は、動作の系列の組合せとして記載されている;しかしながら、いくつかのステップは別の系列において又は同時に実行され得るため、本発明は、本明細書において記載される動作の系列には限定されないということを理解すべきである。さらに、明細書に記載された全ての実施例は、例示的な実施例であり、かつ関係する動作及びモジュールは、本発明により必ずしも必要とはされないということについても、当業者は理解すべきである。
【0027】
前述の複数の実施例において、各実施例の説明は、異なる重点を有している。実施例で詳細に詳述されていない内容については、別の実施例の関連する記述を参照できる。
【0028】
図2は、本発明の別の実施例に従う画像表示装置の概略構成図である。図2に示されるように、本実施例に従う画像表示装置は、取得部21、第1変換部22、第2変換部23、及び表示部24を備えてもよい。取得部21は、画像のピクセルの第1のRGBパラメータの属する第1のガンマ曲線に従って、第1のRGBパラメータを第2のガンマ曲線上の第2のRGBパラメータに変換するように構成されている。第1変換部22は、第1のRGBパラメータに従って、Hパラメータ及びVパラメータを取得し、かつ取得部21により取得された第2のRGBパラメータに従って、Sパラメータを取得するように構成されている。第2変換部23は、第1変換部22により取得されたHパラメータ、Sパラメータ、及びVパラメータに従って、第3のRGBパラメータを取得するように構成されている。そして、表示部24は、第2変換部23により取得された第3のRGBパラメータに従って、ピクセルを表示するように構成されている。
【0029】
図1に対応する実施例における方法は、本実施例により提供される画像表示装置により実行されてもよい。
【0030】
本発明の本実施例のオプションの実行方法において、取得部21は、具体的には、画像のピクセルの第1のRGBパラメータに従って、第2のガンマ値に対応する第2のRGBパラメータ及び第1のRGBパラメータに対応する第1のガンマ値を取得してもよい。ここで、第2のRGBパラメータの第2の透過率は、第1のRGBパラメータの第1の透過率に等しい。
【0031】
選択的に、色を強調する調整の適用に関して、第2のガンマ値は、第1のガンマ値よりも大きい。
【0032】
選択的に、色を希薄化する調整の適用に関して、第2のガンマ値は、第1のガンマ値よりも小さい。
【0033】
選択的に、本実施例の適用シナリオにおいて、画像表示装置は、第1のRGBパラメータにおけるRパラメータ、Gパラメータ、及びBパラメータを選択的に変換してもよく(第1のRGBパラメータの中のパラメータを変換する必要がない場合、第2のRGBパラメータの中のパラメータに対応するガンマ値は、第1のガンマ値に等しいと見なすことができる)、或いは第1のRGBパラメータにおけるRパラメータ、Gパラメータ、Bパラメータを別々に変換してもよく、これにより選択的変換の調整を実施できる。例えば、表示装置が置かれている端末のテーマの種別又はシナリオの種別に従って、変換されるパラメータ又は変換振幅が選択される。例えば、第2のガンマ値は、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータに対応するガンマ値、第2のRGBパラメータにおけるGパラメータに対応するガンマ値、及び第2のRGBパラメータにおけるBパラメータに対応するガンマ値を含んでもよい。すなわち、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータに対応するガンマ値は、1つの値であり、かつGパラメータ及びBパラメータに対応するガンマ値は、別の値である。別の例において、第2のガンマ値は、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びGパラメータに対応するガンマ値、及び第2のRGBパラメータにおけるBパラメータに対応するガンマ値を含んでもよい。つまり、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びGパラメータに対応するガンマ値は、1つの値であり、かつBパラメータに対応するガンマ値は、別の値である。別の例において、第2のガンマ値は、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びBパラメータに対応するガンマ値、及び第2のRGBパラメータにおけるGパラメータに対応するガンマ値を含んでもよい。つまり、第2のRGBパラメータにおけるRパラメータ及びBパラメータに対応するガンマ値は、1つの値であり、かつGパラメータに対応するガンマ値は、別の値である。
【0034】
本実施例において、取得部は、第1のRGBパラメータに対応するガンマ曲線(すなわち、第1のガンマ値)及び他のガンマ曲線(すなわち、第2のガンマ値)を用いることにより、第1のRGBパラメータを第2のRGBパラメータに変換する。RGBパラメータは、指数関係を用いることにより変換されるので、色の調整における滑らかな遷移を確保することができ、かつ色斑が現れず、これにより画像の歪を回避する。
【0035】
便利かつ簡単な説明を目的として、前述のシステム、装置及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、そして本明細書において、詳細が再度記述されることはないということを、当業者は明確に理解できるであろう。
【0036】
本出願において提供されるいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置、及び方法は、異なる方式において実施されてもよいことが、理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施例は、単なる例示である。例えば、ユニットの区分は、論理機能の単なる区分であり、そして実際の実装では他の区分であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素は、他のシステムに結合又は統合されてもよく、或いはいくつかの機能は省略されてもよく、或いは実行されなくてもよい。また、表示された又は考察された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてもよい。複数の装置又は複数のユニットの間の複数の非直接的結合又は複数の通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で実装されてもよい。
【0037】
分離された部分として説明される複数のユニットは、物理的に分離されてもよく、或いは物理的に分離されなくてもよい。そしてユニットとして表示される部分は、物理的なユニットであってもよく、或いは物理的なユニットでなくてもよく、1つの位置に置かれてもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。複数のユニットの一部又は全てが、複数の実施例の複数の解決策の目的を達成するために、実際の必要に応じて選択されてもよい。
【0038】
また、本発明の複数の実施例における複数の機能部は、1つの処理部に統合されてもよく、或いは複数のユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよく、或いは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてもよく、或いはソフトウェア機能部の形式で実装されてもよい。
【0039】
前述の統合されたユニットがソフトウェア機能部の形式で実装される場合、統合されたユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。ソフトウェア機能部は、記憶媒体に記憶され、本発明の複数の実施例において説明した複数の方法の複数のステップの一部を実行するために、コンピュータ装置(それは、パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってもよい)に指示するためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶可能な任意の媒体を含む。
【0040】
最後に、前述の複数の実施例は、本発明を限定することよりも、本発明の技術的解決手段を説明することを単に意図するものであることに注意すべきである。本発明は、前述の複数の実施例を参照して詳細に説明されたが、当業者は、本発明の複数の実施例の複数の技術的解決手段の精神及び範囲から逸脱することなく、前述の複数の実施例において説明された技術的解決手段に変更を加えることができ、或いはそれらいくつかの技術的機能に対する均等な置換を行うことができることを理解すべきである。
図1
図2