特許第5865744号(P5865744)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5865744
(24)【登録日】2016年1月8日
(45)【発行日】2016年2月17日
(54)【発明の名称】コンクリートプラント車
(51)【国際特許分類】
   B28C 5/42 20060101AFI20160204BHJP
   B60P 3/16 20060101ALI20160204BHJP
【FI】
   B28C5/42
   B60P3/16 Z
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-62322(P2012-62322)
(22)【出願日】2012年3月19日
(65)【公開番号】特開2013-193309(P2013-193309A)
(43)【公開日】2013年9月30日
【審査請求日】2014年10月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000929
【氏名又は名称】KYB株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075513
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜
(74)【代理人】
【識別番号】100120260
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅昭
(74)【代理人】
【識別番号】100137604
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100148231
【弁理士】
【氏名又は名称】村瀬 謙治
(72)【発明者】
【氏名】川島 茂
(72)【発明者】
【氏名】田中 和徳
【審査官】 小川 武
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−123713(JP,A)
【文献】 特開昭55−101411(JP,A)
【文献】 特開昭59−038014(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0006065(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B28C 1/00−9/04
B60P 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料を貯蔵する貯蔵部と、当該貯蔵部に蓄えられた原料を搬送する搬送部と、搬送された原料を計量する計量部と、計量された原料を混練して生コンクリートを製造する混練部と、を荷台上に備えるコンクリートプラント車において、
荷台上において少なくとも前記貯蔵部を覆うように設けられ、前記貯蔵部の側方を覆うサイドカバー及び前記貯蔵部の上方を覆うトップカバーを備えるカバー部材と、
前記カバー部材内を温風により加温する温風機と、
を備えることを特徴とするコンクリートプラント車。
【請求項2】
前記カバー部材内の前記貯蔵部前方には収容空間が形成されており、
前記温風機は、前記収容空間内の荷台上に設置されることを特徴とする請求項1に記載のコンクリートプラント車。
【請求項3】
前記収容空間内の荷台上には、各種機器に電力を供給するための発電機が設置されることを特徴とする請求項2に記載のコンクリートプラント車。
【請求項4】
前記貯蔵部は、複数設けられ、荷台に各々所定の間隔をあけて配置されており、
前記温風機は、前記貯蔵部下方の荷台上に設置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のコンクリートプラント車。
【請求項5】
前記温風機は、前記貯蔵部の下方に一対設けられ、
一方の前記温風機は、前記貯蔵部後方に向かって温風を送り出すように構成されており、
他方の前記温風機は、一方の前記温風機に対して前記貯蔵部幅方向にずらして配置され、前記貯蔵部前方に向かって温風を送り出すように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のコンクリートプラント車。
【請求項6】
前記カバー部材は、荷台上の前記貯蔵部、前記搬送部、及び前記計量部を覆うように構成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のコンクリートプラント車。
【請求項7】
前記カバー部材は、当該カバー部材の一部を開閉可能とする開閉機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載のコンクリートプラント車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種原料を用いて生コンクリートを製造可能なコンクリートプラント車に関する。
【背景技術】
【0002】
道路や空港等のコンクリート補修は短時間で工事を完了させる必要があり、このような工事では速硬性の生コンクリートが使用されることが多い。速硬性の生コンクリートは硬化時間が短いため、生コンクリート工場において製造された生コンクリートをミキサー車によって打設現場まで運搬することが困難になる。
【0003】
特許文献1には、砂や砂利、セメント等の各種原料を貯蔵する貯蔵部や、各種原料を搬送する搬送部、搬送された各種原料を計量する計量部、計量された各種原料を混練する混練部を備え、打設現場において速硬性の生コンクリートを製造するコンクリートプラント車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−52141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなコンクリートプラント車では、寒冷地において砂や砂利に含まれる水分が凍結してしまい、貯蔵部から砂や砂利を取り出すことができず、生コンクリートの製造が困難になるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、砂や砂利等の原料の凍結を防止できるコンクリートプラント車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、原料を貯蔵する貯蔵部と、当該貯蔵部に蓄えられた原料を搬送する搬送部と、搬送された原料を計量する計量部と、計量された原料を混練して生コンクリートを製造する混練部と、を荷台上に備えるコンクリートプラント車において、荷台上において少なくとも前記貯蔵部を覆うように設けられ、前記貯蔵部の側方を覆うサイドカバー及び前記貯蔵部の上方を覆うトップカバーを備えるカバー部材と、前記カバー部材内を温風により加温する温風機と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、貯蔵部を覆うカバー部材内を温風機により加温するので、貯蔵部に貯蔵される原料の凍結を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態によるコンクリートプラント車の平面図である。
図2】本発明の実施形態によるコンクリートプラント車の右側面図である。
図3】本発明の実施形態によるコンクリートプラント車の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照して、本発明の実施形態によるコンクリートプラント車について説明する。
【0011】
図1図3に示すコンクリートプラント車100は、荷台50上に積載された砂や砂利、セメント等の各種原料を用いて速硬性の生コンクリートを製造する車両である。コンクリートプラント車100によれば、速硬性の生コンクリートを打設現場の状況に応じて供給することができる。
【0012】
図1及び図2に示すように、コンクリートプラント車100は、各種原料を貯蔵する貯蔵部10と、各種原料を搬送する搬送部20と、搬送された各種原料を計量する計量部30と、計量された各種原料を混練する混練部40と、を荷台50上に備える。
【0013】
貯蔵部10は、細骨材としての砂を貯蔵する砂用ホッパー11と、粗骨材としての砂利を貯蔵する砂利用ホッパー12と、セメントを貯蔵するセメント用ホッパー13と、から構成されている。
【0014】
砂用ホッパー11、砂利用ホッパー12、及びセメント用ホッパー13は、荷台50の積載面に対して所定の間隔をあけた状態で荷台50に設置されている。これら3つのホッパー11〜13は車両幅方向(貯蔵部10の幅方向)に並んで設けられている。セメント用ホッパー13が車両幅方向中央に配置されており、セメント用ホッパー13の両側に砂用ホッパー11と砂利用ホッパー12がそれぞれ配置されている。
【0015】
各ホッパー11〜13は、容器幅がホッパー上部からホッパー下部に向かって狭くなるように形成されており、容器底面が車両前方から後方に向かって上り傾斜するように形成されている。
【0016】
搬送部20は、砂用ホッパー11に貯蔵された砂を搬送するベルトコンベア21と、砂利用ホッパー12に貯蔵された砂利を搬送するベルトコンベア22と、セメント用ホッパー13に貯蔵されたセメントを搬送するスクリューコンベア23と、から構成されている。
【0017】
ベルトコンベア21は、砂用ホッパー11の下方に傾斜状態で配設されており、砂用ホッパー11の底面の排出口から排出された砂を計量部30の砂計量容器31まで搬送する。
【0018】
ベルトコンベア22は、砂利用ホッパー12の下方に傾斜状態で配設されており、砂利用ホッパー12の底面の排出口から排出された砂を計量部30の砂利計量容器32まで搬送する。
【0019】
スクリューコンベア23は、スクリュー23Aを回転させることによってセメントをスクリュー23Aの軸方向に搬送する装置である。スクリュー23Aは傾斜状態で配設されており、スクリュー23Aの前側部分はセメント用ホッパー13内に挿入されている。スクリューコンベア23は、セメント用ホッパー13内のセメントを計量部30のセメント計量容器33まで搬送する。
【0020】
計量部30は、砂計量容器31と、砂利計量容器32と、セメント計量容器33と、水供給装置(図示省略)から供給される水を計量するための水計量容器34と、薬剤供給装置(図示省略)から供給される第1混和剤(減水剤)を計量するための第1混和剤計量容器35と、薬剤供給装置から供給される第2混和剤(凝結遅延剤)を計量するための第2混和剤計量容器36と、から構成されている。
【0021】
これら計量容器31〜36は、車両後部の荷台50に枠組みされた支持部材51を介して、荷台50の上方に配置されている。各計量容器31〜36に供給された原料の重量は、各計量容器31〜36に設けられたロードセルを用いて測定される。
【0022】
また、各計量容器31〜36の底部には原料を排出するための排出口が形成されており、当該排出口には開閉弁(図示省略)が設けられている。各計量容器31〜36の開閉弁は、原料計量時には閉じられており、原料を混練部40に供給する時に開かれる。
【0023】
なお、水計量容器34、第1混和剤計量容器35及び第2混和剤計量容器36は、これら容器の下方に配置された供給樋37に接続しており、計量後の水、第1混和剤及び第2混和剤は供給樋37を介して混練部40に供給される。
【0024】
図2及び図3に示すように、混練部40は、車両幅方向に並設された砂計量容器31、砂利計量容器32及びセメント計量容器33の下方に配置されている。混練部40は、支持部材51によって支持される混練容器41と、混練容器41内に供給された各種原料を混練するミキサー42と、を備える。
【0025】
混練容器41は、上部が開口した容器である。混練容器41には、各計量容器31〜36において計量された所定量の各原料が供給される。混練容器41に供給された砂や砂利、セメント、水、混和剤がミキサー42によって所定時間混練され、生コンクリートが製造される。
【0026】
混練容器41には容器底部を開閉可能とする開閉装置43が設けられており、開閉装置43によって混練容器41の底部を開くことで、製造された生コンクリートが排出コンベア61(図2参照)上に供給される。生コンクリートは、排出コンベア61を介して打設現場に供給される。
【0027】
排出コンベア61は、折り畳み可能なベルトコンベアである。排出コンベア61を使用しない場合には排出コンベア61は折り畳まれ、排出コンベア61の下流端が車両後部の支持部材51等に固定される(図2参照)。なお、図1及び図3においては排出コンベア61の記載を省略している。
【0028】
図1及び図2に示すように、コンクリートプラント車100の荷台50上の機器、例えば各種コンベア21〜23やミキサー42、後述する温風機91〜93等は、車両右側部に設置されたコントローラ70によって制御される。コントローラ70は、砂用ホッパー11の後部下方に位置しており、砂用ホッパー11と荷台50との間に画成されるスペースに設けられている。
【0029】
コントローラ70は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力インターフェイス(I/Oインターフェイス)を有するコンピュータある。コントローラ70には、各種原料の必要重量等を設定したり、各種機器を手動操作したりするための操作盤等も含まれている。
【0030】
図1及び図2に示すように、本実施形態によるコンクリートプラント車100は、荷台50上において貯蔵部10、搬送部20及び計量部30をカバー部材80によって覆い、温風機91〜93によりカバー部材80内を加温することで、砂や砂利等の原料の凍結を防止するように構成されている。
【0031】
カバー部材80は、テント地により構成された部材であり、耐水性及び耐火性を有している。カバー部材80は、貯蔵部10の全体及び搬送部20の前側部分を覆う第1カバー部81と、計量部30の全体及び搬送部20の後側部分を覆う第2カバー部82と、を備える。
【0032】
第1カバー部81は、貯蔵部10及び搬送部20の左右側方を覆うように設けられたサイドカバー81Aと、貯蔵部10の上方を覆うように設けられたトップカバー81Bと、貯蔵部10の前方の収容スペースS2を覆うように設けられたフロントカバー81Cと、から構成されている。
【0033】
サイドカバー81A及びトップカバー81Bによって貯蔵部10及び搬送部20が収容される収容スペースS1が覆われており、フロントカバー81Cによって後述する発電機94等が収容される収容スペースS2が覆われている。収容スペースS1と収容スペースS2とは、サイドカバー81A、トップカバー81B及びフロントカバー81Cによって覆われた状態で連通している。
【0034】
図2に示すように、フロントカバー81Cの右側面には、当該カバーの一部を開閉するためのスライドファスナー83が取り付けられている。スライドファスナー83は、カバー右側面の略中央位置において上下方向に亘って設けられている。スライドファスナー83を開くことで、収容スペースS2内の点検等を行うことができる。
【0035】
サイドカバー81Aの右側面には、当該カバーの一部を開閉するためのスライドファスナー84,85が取り付けられている。スライドファスナー84は、サイドカバー81Aの前側縁に沿って上下方向に設けられている。スライドファスナー85は、コントローラ70の外縁に沿ってL字状に配設され、L字部分の後端から上方に延設されるように設けられている。スライドファスナー84,85の一方又は両方を開くことで、収容スペースS1内の点検等を行うことができる。
【0036】
なお、スライドファスナー(開閉機構)は、必要に応じて、サイドカバー81A、トップカバー81B及びフロントカバー81Cの任意の位置に設置される。
【0037】
図2及び図3に示すように、第2カバー部82は、搬送部20及び計量部30の左右側方及び後方を覆うように設けられたサイドカバー82Aと、搬送部20及び計量部30の上方を覆うように設けられたトップカバー82Bと、から構成されている。
【0038】
サイドカバー82Aとトップカバー82Bとによって、搬送部20及び計量部30が収容される収容スペースS3が覆われている。収容スペースS1と収容スペースS3とは、サイドカバー81A,82A及びトップカバー81B,82Bによって覆われた状態で連通している。
【0039】
図2に示すように、サイドカバー82Aの右側面には、当該カバーの一部を開閉するためのスライドファスナー86が取り付けられている。スライドファスナー86は、サイドカバー82Aの前側縁、下縁及び後側縁に沿ってコ字状に設けられている。スライドファスナー86を開くことで、収容スペースS3内の点検等を行うことができる。
【0040】
図1に示すように、トップカバー82Bの上面には、当該カバーの一部を開閉するためのスライドファスナー87が取り付けられている。スライドファスナー87は、トップカバー82Bの右側縁、後側縁及び左側縁に沿ってコ字状に設けられている。スライドファスナー87を開くことで、収容スペースS3内の点検等を行うことができる。
【0041】
なお、スライドファスナー(開閉機構)は、必要に応じて、サイドカバー82A及びトップカバー82Bの任意の位置に設置される。
【0042】
図1及び図2に示すように、コンクリートプラント車100の荷台50上には、3台の温風機91〜93が設置されている。これら温風機91〜93は、吸い込んだ空気を加熱して温風を排出し、カバー部材80内を加温する加温装置である。
【0043】
温風機91は、収容スペースS2における荷台50上に設置されており、砂用ホッパー11の前方に位置している。温風機91は、車両後方から吸い込んだ空気を加熱し、温風を車両幅方向左側に向かって排出する。
【0044】
このように貯蔵部10の前方に配置した温風機91によってカバー部材80の内側を加温することで、砂や砂利等の原料の凍結を防止することができる。特に、温風機91によれば、車両走行時の走行風によって冷やされやすい貯蔵部10の前側部分を暖めることができる。
【0045】
なお、温風機91の前方であって、収容スペースS2における荷台50上には、ベルトコンベア21,22及びスクリューコンベア23の駆動源や温風機91〜93等に電力を供給するための発電機94が設置されている。発電機94は、当該発電機94に搭載されたエンジンを用いて発電する装置である。フロントカバー81Cによって覆われる収容スペースS2内に発電機60を設置することにより、発電時に発電機94から生じる廃熱を、カバー部材80の内側を加温するための熱源として活用することができる。
【0046】
貯蔵部10は荷台50に対して所定の間隔をあけて配置されており、温風機92及び温風機93は、貯蔵部10の下方の荷台50上に設置されている。温風機92は砂用ホッパー11とセメント用ホッパー13との間の荷台50上に位置しており、温風機93は砂利用ホッパー12とセメント用ホッパー13との間の荷台50上に位置している。
【0047】
温風機92は、車両後方から吸い込んだ空気を加熱し、温風を車両前方に向かって排出するように構成されている。一方、温風機93は、温風機92に対して車両幅方向にずらして配置されており、車両前方から吸い込んだ空気を加熱し、温風を車両後方に向かって排出するように構成されている。
【0048】
このように貯蔵部10の下方に配置した温風機92,93によってカバー部材80内を加温することで、砂や砂利等の原料の凍結を防止することができる。
【0049】
温風機92は温風を車両前方に排出し、温風機93は温風を車両後方に排出するので、貯蔵部10の下方の空気が循環して滞留しにくくなり、貯蔵部10の底部を均一に暖めることができる。これにより、貯蔵部10に貯蔵された砂や砂利等の原料の凍結をより確実に防止することができる。
【0050】
温風機93から排出された温風の一部は、サイドカバー82Aとトップカバー82Bとによって覆われた収容スペースS3内を加温するので、計量部30における砂や砂利の凍結を防止することができる。
【0051】
特に、温風機91〜93を同時に作動させた場合には、図1の矢印に示すように、温風が収容スペースS1〜S3内の広い範囲を循環するので、荷台50上ほぼ全範囲において原料の凍結を防止することができる。
【0052】
上記した本実施形態のコンクリートプラント車100によれば、荷台50上において貯蔵部10、搬送部20及び計量部30をカバー部材80によって覆い、温風機91〜93によりカバー部材80内を加温するので、荷台50上に積載されている砂や砂利等の原料の凍結を防止することができる。
【0053】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなし得ることは明白である。
【0054】
本実施形態のコンクリートプラント車100は、貯蔵部10、搬送部20及び計量部30をカバー部材80によって覆うように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、貯蔵部のみをカバー部材により覆い、当該カバー部材内を温風機により加温して、貯蔵部に貯蔵されている原料の凍結を防止するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0055】
100 コンクリートプラント車
10 貯蔵部
20 搬送部
30 計量部
40 混練部
50 荷台
70 コントローラ
80 カバー部材
83〜87 スライドファスナー(開閉機構)
91〜93 温風機(加温装置)
94 発電機
図1
図2
図3