【文献】
ZTE,Update to alternative 5 of rSRVCC,3GPP TSG SA WG2 Meeting #80 TD S2-103926,2010年 9月 1日
【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,EN on ATCF URI assignment,3GPP TSG CT WG1 Meeting #71 C1-111617,2011年 5月16日
【文献】
Nokia Siemens Networks, Nokia,PS Media IP/port and IMS aspect for rSRVCC,3GPP TSG-SA2 Meeting #87 S2-114137,2011年10月 4日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記メモリ及びコンピュータプログラムコードは、前記プロセッサと共に、前記装置が、少なくとも、ユーザ装置へ確認メッセージを送信するようにさせるよう構成された請求項5から7のいずれかに記載の装置。
プロセッサが方法を実施するのをコントロールするように構成されたコンピュータプログラムが記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体において、前記方法は、
ユーザ装置から回路交換アタッチメッセージを受信し、
サービングコールセッションコントロールファンクションへ、そしてサービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ登録メッセージを送信し、登録メッセージの送信は、アクセス転送コントロールファンクションをバイパスし、及び
前記サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから登録応答メッセージを受信する、
ことを含み、前記登録応答メッセージは、前記サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーがアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を既に受信したときにはアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含み、逆方向の単一無線ボイスコール継続性の情報がない登録要求メッセージを受信したときに、前記アクセス転送コントロールファンクションにおいて前記アクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子が含められ、
前記アクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子は、逆方向の単一無線ボイスコール継続性及びエンハンスト単一無線ボイスコール継続性の両方で使用される前記アクセス転送コントロールファンクションを示すものである、コンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の概要】
【0005】
本発明の一実施形態によれば、方法は、ユーザ装置から登録要求メッセージを受信することを含み、その登録要求メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性の情報が欠けている。この方法は、更に、アクセス転送コントロールファンクションが逆方向単一無線ボイスコール継続性をサポートするときにその登録要求メッセージにアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含ませることを含む。この方法は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーに登録要求メッセージを送信することを含む。
【0006】
別の実施形態によれば、装置は、プロセッサ、及びコンピュータプログラムコードを含むメモリを備えている。メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、ユーザ装置から登録要求メッセージを受信するようにさせ、その登録要求メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性の情報が欠けている。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、アクセス転送コントロールファンクションが逆方向単一無線ボイスコール継続性をサポートするときにその登録要求メッセージにアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含ませるようにさせる。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ登録要求メッセージを送信するようにさせる。
【0007】
別の実施形態によれば、装置は、ユーザ装置から登録要求メッセージを受信するための受信手段を備え、その登録要求メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性の情報が欠けている。装置は、更に、アクセス転送コントロールファンクションが逆方向単一無線ボイスコール継続性をサポートするときにその登録要求メッセージにアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含ませるための手段を備えている。装置は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ登録要求メッセージを送信するための送信手段を備えている。
【0008】
別の実施形態によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は、プロセッサにより実行されたときに、そのプロセッサが、方法を実施するようにさせるコンピュータプログラムを記憶している。その方法は、ユーザ装置から登録要求メッセージを受信することを含み、その登録要求メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性の情報が欠けている。この方法は、更に、アクセス転送コントロールファンクションが逆方向単一無線ボイスコール継続性をサポートするときにその登録要求メッセージにアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含ませることを含む。この方法は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ登録要求メッセージを送信することを含む。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、方法は、ユーザ装置から回路交換アタッチメッセージを受信することを含む。この方法は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ登録メッセージを送信することを含み、登録メッセージの送信は、アクセス転送コントロールファンクションをバイパスする。この方法は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから登録応答メッセージを受信することを含む。その登録応答メッセージは、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーがアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を既に受信したときにはアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含む。
【0010】
別の実施形態によれば、装置は、プロセッサ、及びコンピュータプログラムコードを含むメモリを備えている。メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、ユーザ装置から回路交換アタッチメッセージを受信するようにさせる。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ登録メッセージを送信するようにさせ、登録メッセージの送信は、アクセス転送コントロールファンクションをバイパスする。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから登録応答メッセージを受信するようにさせる。登録応答メッセージは、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーがアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を既に受信したときにはアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含む。
【0011】
別の実施形態によれば、装置は、ユーザ装置から回路交換アタッチメッセージを受信するための受信手段を備えている。更に、装置は、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ登録メッセージを送信するための送信手段を備え、登録メッセージの送信は、アクセス転送コントロールファンクションをバイパスする。更に、装置は、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから登録応答メッセージを受信するための受信手段を備えている。登録応答メッセージは、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーがアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を既に受信したときにはアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含む。
【0012】
別の実施形態によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は、プロセッサにより実行されたときに、そのプロセッサが、方法を実施するようにさせるコンピュータプログラムを記憶している。その方法は、ユーザ装置から回路交換アタッチメッセージを受信することを含む。この方法は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ登録メッセージを送信することを含み、登録メッセージの送信は、アクセス転送コントロールファンクションをバイパスする。この方法は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから登録応答メッセージを受信することを含む。その登録応答メッセージは、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーがアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を既に受信したときにはアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含む。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、方法は、ユーザ装置から移動コール発信セットアップメッセージを受信することを含み、その移動コール発信セットアップメッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。この方法は、更に、アクセスコントロール転送ファンクションを選択することを含み、そのアクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子が以前に与えられないときにはローカル構成に基づく。この方法は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ第1インバイトメッセージを送信することを含む。この方法は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから第2インバイトメッセージを受信することを含み、その第2インバイトメッセージは、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによってポピュレートされた逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。この方法は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ第3インバイトメッセージを送信することを含む。この方法は、更に、ユーザ装置へコール確認/警報メッセージを送信することを含み、そのコール確認/警報メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。
【0014】
別の実施形態によれば、装置は、プロセッサ、及びコンピュータプログラムコードを含むメモリを備えている。メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、ユーザ装置から移動コール発信セットアップメッセージを受信するようにさせるよう構成され、その移動コール発信セットアップメッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、アクセスコントロール転送ファンクションを選択するようにさせるよう構成され、そのアクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子が以前に与えられないときにはローカル構成に基づく。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ第1インバイトメッセージを送信するようにさせるよう構成される。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから第2インバイトメッセージを受信するようにさせるよう構成され、その第2インバイトメッセージは、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによってポピュレートされた逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ第3インバイトメッセージを送信するようにさせるよう構成される。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、ユーザ装置へコール確認/警報メッセージを送信するようにさせるよう構成され、そのコール確認/警報メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。
【0015】
別の実施形態によれば、装置は、ユーザ装置から移動コール発信セットアップメッセージを受信するための受信手段を備え、その移動コール発信セットアップメッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。この装置は、更に、アクセスコントロール転送ファンクションを選択するための選択手段を含み、そのアクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子が以前に与えられないときにはローカル構成に基づく。この装置は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ第1インバイトメッセージを送信する送信手段を含む。この装置は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから第2インバイトメッセージを受信するための受信手段を含み、その第2インバイトメッセージは、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによってポピュレートされた逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。この装置は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ第3インバイトメッセージを送信するための送信手段を含む。この装置は、更に、ユーザ装置へコール確認/警報メッセージを送信するための送信手段を含み、そのコール確認/警報メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。
【0016】
別の実施形態によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は、プロセッサにより実行されたときに、そのプロセッサが、方法を実施するようにさせるコンピュータプログラムを記憶している。その方法は、ユーザ装置から移動コール発信セットアップメッセージを受信することを含み、その移動コール発信セットアップメッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。この方法は、更に、アクセスコントロール転送ファンクションを選択することを含み、そのアクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子が以前に与えられないときにはローカル構成に基づく。この方法は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ第1インバイトメッセージを送信することを含む。この方法は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから第2インバイトメッセージを受信することを含み、その第2インバイトメッセージは、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによってポピュレートされた逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。この方法は、更に、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ第3インバイトメッセージを送信することを含む。この方法は、更に、ユーザ装置へコール確認/警報メッセージを送信することを含み、そのコール確認/警報メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、方法は、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから第1インバイトメッセージを受信することを含む。この方法は、更に、アクセスコントロール転送ファンクションを選択することを含み、そのアクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子が以前に与えられないときにはローカル構成に基づく。この方法は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ第2インバイトメッセージを送信することを含む。この方法は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから第3インバイトメッセージを受信することを含み、その第3インバイトメッセージは、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによってポピュレートされた逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。この方法は、更に、ユーザ装置へ移動コール着信セットアップメッセージを送信することを含み、その移動コール着信セットアップメッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。この方法は、更に、ユーザ装置からコール確認メッセージを受信することを含み、そのコール確認メッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。
【0018】
別の実施形態によれば、装置は、プロセッサ、及びコンピュータプログラムコードを含むメモリを備えている。メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから第1インバイトメッセージを受信するようにさせるよう構成される。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、アクセスコントロール転送ファンクションを選択するようにさせるよう構成され、そのアクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子が以前に与えられないときにはローカル構成に基づく。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ第2インバイトメッセージを送信するようにさせるよう構成される。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから第3インバイトメッセージを受信するようにさせるよう構成され、その第3インバイトメッセージは、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによってポピュレートされた逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、ユーザ装置へ移動コール着信セットアップメッセージを送信するようにさせるよう構成され、その移動コール着信セットアップメッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。更に、メモリ及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサと共に、装置が、少なくとも、ユーザ装置からコール確認メッセージを受信するようにさせるよう構成され、そのコール確認メッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。
【0019】
別の実施形態によれば、装置は、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから第1インバイトメッセージを受信するための受信手段を備えている。この装置は、更に、アクセスコントロール転送ファンクションを選択するための選択手段を備え、そのアクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子が以前に与えられないときにはローカル構成に基づく。この装置は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ第2インバイトメッセージを送信するための送信手段を備えている。この装置は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから第3インバイトメッセージを受信するための受信手段を備え、その第3インバイトメッセージは、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによってポピュレートされた逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。この装置は、更に、ユーザ装置へ移動コール着信セットアップメッセージを送信するための送信手段を備え、その移動コール着信セットアップメッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。この装置は、更に、ユーザ装置からコール確認メッセージを受信するための受信手段を備え、そのコール確認メッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。
【0020】
別の実施形態によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は、プロセッサにより実行されたときに、そのプロセッサが、方法を実施するようにさせるコンピュータプログラムを記憶している。その方法は、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから第1インバイトメッセージを受信することを含む。この方法は、更に、アクセスコントロール転送ファンクションを選択することを含み、そのアクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子が以前に与えられないときにはローカル構成に基づく。この方法は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ第2インバイトメッセージを送信することを含む。この方法は、更に、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから第3インバイトメッセージを受信することを含み、その第3インバイトメッセージは、選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによってポピュレートされた逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。この方法は、更に、ユーザ装置へ移動コール着信セットアップメッセージを送信することを含み、その移動コール着信セットアップメッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性に対するセッション転送識別子を含む。この方法は、更に、ユーザ装置からコール確認メッセージを受信することを含み、そのコール確認メッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。
【0021】
本発明の更に別の実施形態、詳細、効果、及び変更は、添付図面を参照してなされた好ましい実施形態の以下の詳細な説明から明らかとなろう。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付図面に示して一般的に説明する本発明のコンポーネントは、広範囲の種々の異なる構成で配列され設計されることが容易に理解されよう。従って、添付図面に示した方法、装置、システム及びコンピュータ読み取り可能な媒体の実施形態の以下の詳細な説明は、特許請求の範囲に規定された本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の選択された実施形態を単に例示するものではない。
【0024】
本明細書全体を通して説明される本発明の特徴、構造及び特性は、1つ以上の実施形態において適当な仕方で組み合わされてもよい。例えば、本明細書全体を通じて「一実施形態」「1つの実施形態」「別の実施形態」「代替え実施形態」「代わりの実施形態」「ある実施形態」「幾つかの実施形態」「異なる実施形態」等の句又は他の同様の言語を使用することは、その実施形態に関連して述べる特定の特徴、構造、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に包含されることを意味する。従って、本明細書全体を通じて「一実施形態」「別の実施形態」「代替え実施形態」「ある実施形態」「幾つかの実施形態」「他の実施形態」「異なる実施形態」等の句又は他の同様の言語が出現することは、必ずしも全てが実施形態の同じグループを指すものではなく、そこに述べる特徴、構造又は特性は、1つ以上の実施形態において適当な仕方で組み合わされてもよい。
【0025】
上述したように、rSRVCCは、UEが所与の時間に1つのテレコミュニケーションシステムのみを経て送信/受信することしかできないときにIMSにアンカーされるボイスコールに対してUTRAN/GERANテレコミュニケーションシステムからE−UTRAN/HSPAテレコミュニケーションシステムを経てIMSへ至るボイスコール継続性を指す。rSRVCCは、例えば、E−UTRAN/HSPAテレコミュニケーションシステムが利用できるようになるや否やE−UTRAN/HSPAテレコミュニケーションシステムのサービスをユーザが確実に使用するため、又は無線ネットワークの使用及びカバレージを最適化するため、オペレータがUEを2G/3Gテレコミュニケーションシステムから進化型パケットシステム(EPS)へハンドオーバーして戻したいことから、要求される。
【0026】
従来のrSRVCC手順では、アクセス転送コントロールファンクション(ATCF)がプロセス全体に含まれることが決定されている。より詳細には、ATCFは、rSRVCCについてケーパブルであるUEに関する情報(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレス、ポート番号、及びコーデック)を記憶し、そしてそれらUEの各々についてコール部分に留まる。それ故、従来のrSRVCC手順では、ATCFは、MSCサーバーによりrSRVCC手順が呼び出されなくてもUE情報のデータベースを含むことが要求される。従って、各UEに関する情報をデータベースに記憶することをATCFに要求するのは、ATCFのリソースの浪費である。
【0027】
従って、本発明の一実施形態によれば、ATCFがrSRVCC手順をサポートする必要がある場合にのみATCFがコールセットアップ段階中に動的に割り当てられる新規なrSRVCC手順が提供される。この実施形態によれば、UEは、LTEを経ての初期IMS登録にrSRVCC情報を含まない(即ち、その情報が欠けている)。訪問先の公衆地上移動ネットワーク(PLMN)がSRVCCをサポートする場合には、その登録がATCFを経てルーティングされる。又、ATCFがrSRVCCもサポートする場合には、IMSへの登録にATCFのユニフォームリソース識別子(ATCF−URI)を含ませる。ATCF−URIは、rSRVCC及びエンハンストSRVCC(eSRVCC)に対して同じATCFを指す。それらが同じでない場合には、ATCF識別は含まれない。これは、移動交換センター(MSC)のサーバーがコールセットアップ段階中にrSRVCCに対してATCFを動的に割り当てることができるようにする。
【0028】
CSアタッチメント手順の間に、一実施形態によれば、MSCサーバーは、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバー(SCC AS)へのIMS集中化サービス(ICS)I2 IMS登録を遂行し、これは、ATCFを経てルーティングされない。換言すれば、登録メッセージの送信は、ATCFをバイパスする。ICS I2 IMS登録の後に、SCC ASは、そのアイデンティティ(及びATCF URIが発生された場合には、おそらくATCF URI)をMSCへ送信する。SCC ASがATCF URIを送信しない場合には、MSCサーバーは、ローカル構成に基づいてATCFを選択することができる。
【0029】
コールセットアップ中に、一実施形態によれば、UEは、そのポート番号及びコーデック情報をMSCサーバーに与える。MSCサーバーは、UEのポート番号及びコーデック情報を記憶し、そしてATCF−URIを使用してATCFを経てコールをルーティングする。MSCサーバーは、INVITEメッセージにおけるATCFからのrSRVCC(STI−rSR)のセッション転送識別子と、アクセス転送ゲートウェイ(ATGW)のアップリンク(UL)アドレス及びポート情報とを得る。MSCサーバーは、コールセットアップシグナリング内でSTI−rSRをUEへ転送する。別の実施形態では、UEからのポート番号及びコーデック情報は、CSのコーデックリスト及びポート番号のようなデフォールトコーデックリストと共に標準化される。このように、UEは、コールセットアップ手順中にポート番号及びコーデック情報をMSCサーバーへ送信することが要求されない。別の実施形態では、STI−rSRは、ATCFがrSRVCCも遂行できるときにIMS登録中にATCFからUEに与えられる。
【0030】
SRVCC中に、一実施形態によれば、MSCサーバーは、ターゲット移動マネージメントエンティティ(MME)からハンドオーバーコマンドを受信すると、UEへコマンドを送信し、そのコマンドは、UL IPアドレスのようなボイス接続情報、及びコールセットアップ手順中にMSCサーバーが受信するATGWのポート情報を含む。同時に、MSCサーバーは、アクセス転送準備メッセージをATCFへ送信する。LTEテレコミュニケーションシステムへハンドオーバーした後に、UEは、STI−rSRを使用して、アクセス転送完了メッセージをATCFへ送信する。ATCFは、UEがLTEテレコミュニケーションシステムへハンドオーバーされたことをSCC ASに通知することで、ハンドオーバーを終了する。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態によるシステム100のブロック図である。システム100は、UE110を含む。UE110は、エンドユーザが通信のために直接使用する装置、例えば、移動電話、ラップトップコンピュータ又は他の移動装置である。一実施形態によれば、UE110は、rSRVCCについて改善されている。従って、UE110は、UE100がrSRVCCケーパブルであることをシステム100及びIMSに指示できる。UE110は、rSRVCCハンドオーバー手順の後にボイスコールに対して使用されるポートを予め割り当て、そしてその予め割り当てたポートについてシステム100に通知する。或いは又、UE110は、rSRVCCハンドオーバー手順の後に予め定義されたポートを使用することができる。UE110は、rSRVCCハンドオーバー手順の後にボイスコールに使用できるサポートされたコーデックについてシステム100に通知する。或いは又、UE110は、rSRVCCハンドオーバー手順の後にボイスコールに対して予め定義されたコードを使用する。アクセス転送準備手順では、UE110は、rSRVCCハンドオーバー手順の一部分としてボイスベアラに関する情報を受信し、UE110がターゲットシステムへハンドオーバーされるや否や、それを使用し始める。アクセス転送準備手順では、UE110は、IMS登録手順遂行後のrSRVCCハンドオーバー手順の後に使用するボイスベアラの確立もトリガーする。更に、UEは、ターゲットシステムへのrSRVCCハンドオーバー手順媒体のセッションコントロールを再確立する。
【0032】
又、システム100は、プロキシー−コールセッションコントロールファンクション(P−CSCF)120も備えている。P−CSCF120は、IMSターミナルに対する第1のコンタクトポイントであるセッションイニシエーションプロトコル(SIP)プロキシーである。P−CSCF120は、システム100内の全てのシグナリング経路に置かれ、そしてシステム100内の各信号を検査することができる。又、P−CSCF120は、加入者の認証を行い、そしてIMSターミナルとのセキュリティ関連性を確立することができる。アクセス転送準備手順では、P−CSCF120は、アクセス転送準備手順が行われることがATCF(以下に述べるATCF160のような)により通知されたときにアクセス転送準備手順の準備のためにポリシー及び課金ルールファンクション(PCRF)と相互作用することができる。
【0033】
又、システム100は、CSアクセス130も備えている。CSアクセス130は、CSテレコミュニケーションシステムへのネットワーク接続を表わす。UE110は、システム100に接続されるのに加えて、CSアクセス130を使用してCSテレコミュニケーションシステムに接続される。更に、システム100のMSCサーバー(例えば、以下に述べるMSCサーバー170のような)も、CSアクセス130を使用してCSテレコミュニケーションシステムに接続される。
【0034】
システム100は、SCC AS140も備えている。SCC AS140は、マルチメディアセッションの継続性を可能にするためのIMSベースのメカニズムを形成する。SCC AS140は、次の手順を実施することができる。アクセス転送手順、UE間転送手順、着信アクセスドメイン選択手順、及びマルチメディアフローを取り扱うためのメディアフローハンドリング手順。アクセス転送手順については、SCC AS140は、アクセス転送手順に要求される情報を分析し、どのアクセス転送シナリオを実行すべきか判断し、そしてアクセス転送要求がオペレータのポリシーに一致しない場合にはアクセス転送要求を拒絶する。更に、SCC AS140は、第三者の登録の後に、ホーム加入者サーバー(HSS)から、HSSのユーザプロフィールに記憶されたIMSプライベートユーザアイデンティティに結合された相関移動加入者デジタル総合サービス網番号(C−MSISDN)を検索する。SCC AS140は、更に、到来するSIP INVITEメッセージにおいて与えられる情報を使用して、アクセス転送要求をアンカーセッションと相関させる。更に、SCC AS140は、ATCF(以下に述べるATCF160のような)からのアクセス転送更新メッセージによって生成されるアクセスレッグをリモートレッグに相関させる。更に、SCC AS140は、セットされてHSSに与えられたSRVCC(STN−SR)に対する既存のセッション転送番号をクリアする。ATCF160が使用されるとき、SCC AS140は、IMS登録手順成功の後に、C−MSISDN及びルーティング可能なアクセス転送更新−セッション転送識別子(ATU−STI)をATCF160に与える。
【0035】
SCC AS140は、更に、異なるテレコミュニケーションシステム間のIMSセッションの転送を実行し;セッション確立時に第三者のコールコントロールを実施し;アクセス転送特有の課金データを与え;種々のサービス継続性関連入力ファクタの分析に基づいて、アクセス転送手順のために準備されたオペレータポリシーを更新すべきかどうか判断し;UE110へオペレータポリシーを送信し、そしてオペレータポリシーと、進行中のセッションに対してアクセス転送手順を開始するのに使用できるユーザの好みとの間のプライオリティを含ませることにより、オペレータポリシーを発生及び更新し;そしてSCC AS140がビデオSRVCC(vSRVCC)をサポートする場合には、最も最近アクティブである両方向セッションがボイスであるか又はボイス及びビデオであるかに関連した情報をMSCサーバー(以下に述べるMSCサーバー170のような)に与えて、SCC AS140が、SRVCC手順を遂行すべきか又はvSRVCC手順を遂行すべきか決定できるようにする。更に、MSCサーバー170がrSRVCCについて改善されたことがMSCサーバー170により指示される場合には、SCC AS140は、STN−SRへの変化が生じるときに(例えば、UE110からPSアクセスを経ての初期のIMS登録手順の間に)、ATCF160のSTN−SRをMSCサーバー170に通知する。
【0036】
又、システム100は、I/S−CSCF150も備えている。I/S−CSCF150は、質問CSCF(I−CSCF)、サービングCSCF(S−CSCF)、又はそれら2つの組み合わせを表わす。I−CSCFは、管理ドメインの縁に位置するSIPファンクションである。そのIPアドレスは、管理ドメインドメインネームシステム(DNS)において公表され、リモートサーバーがそれを見つけて、それをドメインへのSIPパケットの登録ポイントのような転送ポイントとして使用できるようにする。又、I−CSCFは、HSSに問合せて、S−CSCFのアドレスを検索し、そしてそのアドレスを、SIP登録を遂行するユーザに指定すると共に、SIP要求及び応答をS−CSCFへ転送する。S−CSCFは、シグナリングプレーンの中央ノードであってセッションコントロールを遂行するSIPサーバーである。S−CSCFは、ローカル登録ユーザの全てのシグナリングメッセージの経路に置かれ、各メッセージを検査することができる。S−CSCFは、ユーザプロフィールをHSSからダウンロードし、そしてユーザ対S−CSCF関連性をHSSにアップロードする。又、S−CSCFは、SIP登録も取り扱い、これは、S−CSCFがユーザのIPアドレスをSIPアドレスに結合できるようにする。又、S−CSCFは、SIPメッセージがどのアプリケーションサーバー(1つ又は複数)へ転送されるか判断し、ルーティングサービスを提供し、そしてネットワークオペレータのポリシーを実施する。
【0037】
又、システム100は、システム100内の1つのファンクションであるATCF160も備えている。ある実施形態において、ATCF160は、システム100内の個別の機能的エンティティとして配置される。しかしながら、別の実施形態では、ATCF160は、P−CSCF120のような、システム100内の他の既存の機能的エンティティの1つと共通配置される。ATCFで改善される従来のSRVCC手順では、ATCF160は、アクセス転送手順の前後のコールの期間中にセッションコントロールプレーンに含まれる。しかしながら、本発明のある実施形態では、以下に詳細に述べるように、ATCFで改善されるrSRVCC手順において、ATCF160は、それがアクセス転送手順に必要とされるときだけセッションコントロールプレーンに含まれる。ATCF160は、オペレータのポリシーに基づいて、STN−SRを割り当て、SIPセッションに対してそれ自身を含ませ、そして発信及び着信セッションのためのメディア経路をアンカーするようにATGW(以下に述べるATGW190のような)に命令する。又、ATCF160は、選択されたセッションに対してアクセス転送手順を遂行することのできるセッションを追跡する(別の状態、アクティブ又は保持のいずれかで)。又、ATCF160は、リモートレッグの更新を要求せずに、アクセス転送手順を遂行し、そしてCSアクセスレッグのための新たなメディア経路でATGW190を更新する。アクセス転送手順が完了した後に、ATCF160は、着信アクセスドメイン選択(T−ADS)が現在使用中のテレコミュニケーションシステムの情報を有するよう保証するためにアクセス転送手順で行われたSCC AS140を更新する。又、ATCF160は、アクセス転送手順が失敗となったシナリオも取り扱う。
【0038】
更に、アクセス転送手順の後に、ローカルポリシーに基づき、ATCF160は、リモートエンド更新手順を使用してメディア経路からATGW190を除去する。MSCサーバー支援中間コール特徴が使用される場合には、SCC AS140は、転送セッションに対してATCF160へ変更、保持及び/又は会議状態に関するセッション状態情報を与える。ATCF160は、UE110とSCC AS140との間で交換される動的なSTIを変更することはない。
【0039】
更に、rSRVCCについて改善されるMSCサーバー(以下に述べるMSCサーバー170のような)からの登録手順において、ATCF160は、従来のrSRVCC手順に基づき、CSを経ての将来のセッション確立のための経路に対してそれ自身を含ませ、そして登録を関連PS登録に相関させる。しかしながら、本発明のある実施形態では、以下に詳細に述べるように、ATCFで改善されるrSRVCC手順では、ATCF160は、それがアクセス転送手順に必要とされるときだけセッションコントロールプレーンに含まれる。又、ATCF160は、MSCサーバー170から開始されるか又はそこに向けられるセッションセットアップのためのUE110のrSRVCC能力の付加的な基準でメディアアンカー判断を行う。又、ATCF160は、rSRVCCについて改善されるMSCサーバー170及びUE110により開始されるセッション転送手順を相関させる。セッション確立においてメディアアンカーがなされた場合には、ATCF160は、アクセス転送手順を遂行して、ATGW(以下に述べるATGW190のような)を、新たなPSアクセスレッグのための新たなメディア経路で更新し、リモートレッグの更新を要求することはない。或いは又、セッション確立時にメディアアンカーがなされなかった場合には、ATCF160は、PSアクセスレッグに対してメディアゲートウェイ(MGW)とATGW190との間に新たなメディア経路を確立することによりrSRVCC手順の一部分としてATGW190にコールを任意にアンカーし、そしてUE110がターゲットテレコミュニケーションシステムへハンドオーバーしたときにリモートレッグを更新して、サービス継続手順を遂行する。
【0040】
又、システム100は、MSCサーバー170も備えている。MSCサーバー170は、システム100と固定ネットワークとの間のインターフェイスを構成する。MSCサーバー170は、UE(UE110のような)への及びUEからの回路交換サービスを取り扱うために全ての必要なファンクションを遂行する。回路交換サービスを取り扱う標準的なファンクションに加えて、MSCサーバー170は、SRVCCのサポートのために、次のファンクションを必要に応じて与える。サービング汎用パケット無線サービスサポートノード(SGSN)/MMEからのボイスコンポーネントに要求されるリロケーション準備手順を取り扱うこと;IMSからCSへのセッション転送手順又は非常用セッション転送手順を呼び出すこと;CSハンドオーバー手順及びセッション転送手順を整合すること;UE110からトリガーされる手順を伴わずに移動アプリケーション部分(MAP)更新位置手順を取り扱うこと;及び非常用セッションの場合に、位置継続性をサポートするためにMAP契約位置レポートをゲートウェイ移動位置センター(GMLC)へ条件に応じて送信すること。更に、MSCサーバー170は、ICSのサポートについて改善され、そして識別されたICSユーザに対して次のファンクションを与える。IMS SIPとのインターネットワーキングのためにCSアクセス(A/Iuインターフェイス及びEインターフェイスのような)を経て受信されるユーザネットワークシグナリングを処理すること、及びその逆も又真であること;CSアクセスとリアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)ベアラとの間のインターワーキングを可能にするようにMGWファンクションをコントロールすること;ICSにおいてマルチメディアコールをサポートするようにインターワーキングを遂行すること;CSシグナリングと通信サービスセッティング手順との間の通信サービスセッティング変換ファンクションを実施すること;及びユーザプロフィールに存在し得る補足的サービス又はインテリジェントネットワーク(IN)トリガーを無視すること。更に、MSCサーバー170は、rSRVCCについて改善され、そしてrSRVCCをサポートする上で次のファンクションを与える。まだ得られていないATCFアドレスを発見し、そしてIMS登録を遂行するときにATCF160を出て行くプロキシーとして使用し、ATCF160は、UE110に対するIMS登録手順の間に割り当てられ、そしてセッション経路に留まる事を判断すること;CSからIMSへのセッション転送手順を開始すること;及びSvインターフェイスを経てターゲットセルへボイスコンポーネントをハンドオーバーするためにCSからPSへのハンドオーバー手順を開始すること。
【0041】
又、システム100は、SGSN/MME180も備えている。SGSN/MME180は、SGSN、MME、又はそれら2つの組み合わせを表わす。SGSN/MME180は、rSRVCCについて改善される。SGSN/MME180は、MSCサーバー170から要求されたリロケーション準備手順を取り扱い、MSCサーバー170は、rSRVCCについて改善される。SGSN/MME180は、ターゲット通信システムにおけるボイスメディアに対しベアラ予約手順を遂行する。又、SGSN/MME180は、無線リソースを割り当てずにボイスベアラを確立する。更に、SGSN/MME180は、PSハンドオーバー手順及びCS−PSハンドオーバー手順を、その両手順が遂行されるときに、整合する。又、SGSN/MME180は、rSRVCCハンドオーバー手順と同時にPS−PSハンドオーバー手順が遂行されない場合に、PDPコンテキスト関連情報を検索する。
【0042】
又、システム100は、ATGW190も備えている。ATGW190は、ATCF160によりコントロールされ、そしてATCFで改善されるSRVCCが使用される場合には、コールの期間中及びアクセス転送手順の後に、サービングネットワークのローカルポリシーに基づいて、セッションメディア経路に留まる。ATGW190は、ハンドオーバー手順の前に使用されたメディアがMSCサーバー170によりサポートされない場合にはSRVCCハンドオーバー手順の後にトランスコーディングをサポートする。ATCF160の配置によっては、ATGW190は、IMSアクセスゲートウェイ(IMS−AGW)又はトランスレーションゲートウェイ(TrGW)のような異なる物理的ノードで構成される。
【0043】
当業者であれば、
図1に示すシステム100の構成は、規範的な構成であり、且つシステム100は、本発明の範囲内で別の構成に基づいて構成されてもよいことが容易に明らかであろう。
【0044】
システム100は、UE110がシステム100に登録されるときIMS登録手順のために次の要件を有する。Gmインターフェイスを経てのIMS登録手順の間に、UE110は、そのポート番号及びコーデックを、rSRVCCの後にダウンリンク(DL)メディア方向に対してATCF160へ指示する。ATCF160は、この情報を記憶し、そしてそれを使用して、メディアスイッチングのためにrSRVCC手順中にATGW190をコントロールする。ATCF160は、Gmインターフェイスを経てIMS登録応答の一部分としてUE110へSTI−rSRを返送する。MSCサーバー170(rSRVCCについて改善される)は、CSコール発信及び着信の間にIMSシグナリングがATCF160を横断するよう保証するためにATCF160に向かってICS I2登録を開始する。IMS登録手順の更なる詳細は、
図2を参照して以下に説明する。
【0045】
図2は、rSRVCCのためのIMS登録手順のシーケンス図である。IMS登録手順によれば、UE210は、Gmインターフェイスを経てP−CSCF220へIMS登録要求を送信する。IMS登録要求は、UE210のポート番号及びコーデックを含む。P−CSCF220は、IMS登録要求を受信し、そしてIMS登録要求をATCF230へ送信する。ATCF230は、rSRVCCの後にDLメディア方向に対してUE210のポート番号及びコーデックを記憶する。ATCF230は、UE210のポート番号及びコーデックを、例えば、ATCFが作動的に接続されるデータベースに記憶する。従って、ATCFは、UEデータを保持することが要求され、そしてUEデータを記憶するためにデータベース記憶装置を有することが要求される。
【0046】
ATCF230は、その後、それ自身のSTN−SRを割り当てる。ATCF230は、STN−SRをIMS登録メッセージに記憶し、そしてIMS登録メッセージをI/S−CSCF(SCC AS)240へ送信し、ここで、I/S−CSCF(SCC AS)240は、STN−SRをSh更新メッセージ内に記憶し、そしてSh更新メッセージをHSS260へ送信する。IMS登録メッセージを送信した後に、ATCF230は、IMS登録応答を、Gmインターフェイスを経てUE210へ送信する。IMS登録応答は、STI−rSRを含む。
【0047】
次いで、UE210は、CSアタッチメッセージをMSCサーバー(MSS)(ICS)250へ送信することによりCSアタッチ手順を開始する。CSアタッチメッセージを受信すると、MSS(ICS)250は、位置更新手順を開始する。位置更新手順の一部分として、MSS(ICS)250は、UE210のICS I2登録手順を開始する。ICS I2登録手順の一部分として、MSS(ICS)250は、UE210のアイデンティティからドメインネームを導出し、そして適当なI−CSCF(即ち、I/S−CSCF(SCC AS)240)のアドレスを発見する。その後に、MSS(ICS)250は、ICSI2 IMS登録メッセージをI/S−CSCF(SCC AS)240へ送信する。それに応答して、I/S−CSCF(SCC AS)240は、ICS I2 IMS登録応答をMSS(ICS)250へ送信し、ここで、ICS I2 IMS登録応答は、STN−SRを含む。又、MSS(ICS)250は、ICS I2 IMS登録メッセージをATCF230へ送信し、ATCF230は、それを受信して、I/S−CSCF(SCC AS)240へ送信する。従って、ATCFは、IMS登録の間に選択され、このATCFは、UE210がGmを経てGPRS/LTEにわたり別のIMS登録を遂行するまで、UE210の寿命全体にわたって使用される。
【0048】
図3は、CSコール発信セッション手順のセットアップ及びCSコール着信セッション手順のセットアップを示すシーケンス図で、各手順は、ATCFにアンカーすることを含む。CSコール発信手順では、rSRVCC UE−1 310は、SETUPメッセージをMSCサーバー330へ送信する。MSCサーバー330は、その後、INVITEメッセージをATCF350へ送信する。ATCF350は、CSコール発信手順に対してATGW360のリソースをアンカーし且つ割り当てるように決定する。その後、ATCF350は、INVITEメッセージをSCC AS/S−CSCF370へ送信する。SCC AS/S−CSCF370は、INVITEメッセージを受信し、そしてINVITEメッセージをUE−2 380へ送信する。その後、発信セッションのセットアップが完了し、セットアップは、任意であるが、ATCF350によるアンカー判断を含む。
図3に示すように、ATCF350は、CSコール発信手順のセットアップ段階中にコール経路に保持される。
【0049】
CSコール着信手順において、UE−2 380は、SCC AS/S−CSCF370へINVITEメッセージを送信する。その後に、SCC AS/S−CSCF370は、INVITEメッセージをATCF350へ送信する。ATCF350は、ATGW360のリソースをアンカーし且つ割り当てるように決定する。その後、ATCF350は、INVITEメッセージをMSCサーバー330へ送信する。その後、MSCサーバー330は、SETUPメッセージをrSRVCC UE−1 310へ送信する。その後、発信セッションのセットアップが完了し、セットアップは、任意であるが、ATCF350によるアンカー判断を含む。
図3に示すように、ATCF350は、CSコール着信手順のセットアップ段階中にコール経路に保持される。
【0050】
図4は、アクセス転送準備手順のシーケンス図である。ベースステーションコントローラ(BSC)/無線ネットワークコントローラ(RNC)410は、ハンドオーバー(HO)がrSRVCCに対するものであるとの指示を含むHO要求メッセージをMSCサーバー430へ送信する。MSCサーバー430がターゲットMSCサーバーである場合には、MSCサーバー430は、HO要求メッセージをアンカーMSCサーバー(
図4には示さず)へ転送する。その後、MSCサーバー430は、SRVCC CS−PS HO要求メッセージをターゲットMME490へ送信する。要求があれば、UE−1 400を識別するために国際移動加入者アイデンティティが与えられる。MSCサーバー430は、アクセス転送通知メッセージをATCF470へ送信する。アクセス転送通知メッセージは、SIP INVITEメッセージ又はre−INVITEメッセージのフォーマットであり、これは、PSへのメディアの転送について準備しなければならないことをATCF470へ指示する。ATCF470は、ATGW(
図4には示さず)のメディアポートを割り当てる。ATCF470により割り当てられたメディアポート及びコーデックは、応答メッセージにおいてMSCサーバー430へ送られる。ATCF470は、UE−1 400からポート番号及びコードをそのIMS登録において検索する。ATCF470は、UE−1 400によりなされたIMS登録と、UE−1 400に代わってMSCサーバー430によりなされた登録とを、例えば、それらの両登録に使用されるC−MSISDN又は国際移動装置アイデンティティ(IMEI)導出インスタンスアイデンティティに基づいて、相関させることができる。更に、ATGWに対するUL IPアドレス及びポート番号も、応答メッセージにおいてMSCサーバー430へ送られる。
【0051】
ターゲットMME490は、それがUEコンテキストをもたない場合に、SGSNを通して与えられた一時的移動加入者アイデンティティ(TMSI)(即ち、P−TMSI)と、元のSGSNを見出すためのルーティングエリア識別(RAI)とを使用して、ソースSGSN440へコンテキスト要求メッセージを送信する。ソースSGSN440は、全てのUEコンテキストを含むコンテキスト応答メッセージでターゲットMME490に応答する。その後、ターゲットMME490は、E−UTRANにおいてリソースを割り当てる。
【0052】
リソースを割り当てた後に、ターゲットMME490は、SRVCC CS−PS HO応答をMSCサーバー430へ返送する。MSCサーバーは、おそらくターゲットMSCを経てBSC/RNC410へHO要求確認メッセージを送信し、そしてBSC/RNC410は、CS−PSハンドオーバーを指示するHOコマンドメッセージをUE−1 400へ送信する。又、MSCサーバー430は、IPアドレス/ポート、及びATGWに対する選択されたコーデックをHOコマンドメッセージ内に含む。
【0053】
その後、MSCサーバー430は、アクセス転送準備要求メッセージをATCF470へ送信する。ATCF470がATGWにアンカーされたメディアを含むシナリオでは、MSCサーバー430は、アクセス転送準備要求メッセージ(例えば、SIP re−INVITE又は暫定的応答確認(PRACK)メッセージ)をATCF470へ送信し、ATCF470(及びそれに対応するATGW)をトリガーして、メディア経路をUE−1 400のIPアドレス/ポートへスイッチさせる。ATCF470が、ATGWにアンカーされたメディアを含まないシナリオでは、MSCサーバー430は、アクセス転送準備要求メッセージをATCF470へ送信し、そしてATCF470(及びそれに対応するATGW)とMSCサーバー430との間にメディア経路が確立される。
【0054】
その後、UE−1 400は、HO確認メッセージをノードB(NB)/進化型ノードB(eNB)420へ送信する。次いで、NB/eNB420は、ハンドオーバー通知メッセージをターゲットMME490へ送信する。ターゲットMME490は、変更ベアラ要求メッセージをサービングゲートウェイ(SGW)/パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)450へ送信する。より詳細には、ターゲットMMEは、変更ベアラ要求メッセージをSGWへ送信し、このメッセージは、PGWへ転送されて、PSベアラコンテキストを更新する。その後、ターゲットMMEは、コンテキスト要求確認メッセージをソースSGSN440へ送信する。次いで、ボイスメディアが直接的にスタートされる。UE−1 400は、その後、ATCF470に向かってセッション継続手順を開始する。セッション継続手順の結果として、ベアラセットアップ手順が遂行され、ベアラセットアップ手順は、P−CSCF480により開始される。その後、ボイスメディアは、専用ベアラにおいて送信される。
【0055】
図5は、全rSRVCC手順の一部分であるIMSセッション継続手順のシーケンス図である。IMSセッション継続手順は、
図4を参照して上述したアクセス転送準備手順中にMSCサーバー/MGW520からメディア経路スイッチングが要求されたときにスタートされる。MSCサーバー/MGW520は、アクセス転送準備要求をATCF540へ送信する。MSCサーバー/MGW520からアクセス転送準備要求メッセージを受信すると、ATCF540は、メディア経路をPSアクセスレッグへスイッチするようにATGW550を更新する。あるシナリオにおいて、アクセスメディアレッグは、予め確立されたセッションのアクセスメディアレッグへスイッチされる。
【0056】
UE−1 510は、それがPSへ移動すると、予め決定されたポートを経てメディアを受信する。UE−1 510は、P−CSCF530へアクセス転送完了要求メッセージを送信することによりメディアのセッションコントロールを再確立する。アクセス転送完了要求メッセージは、SIP INVITE要求メッセージである。アクセス転送完了要求メッセージは、
図2を参照して上述したIMS登録手順中に得られるSTI−rSRを含む。その後、P−CSCF530は、アクセス転送完了要求メッセージ(STI−rSRを含む)をATCF540へ転送する。
【0057】
ATCF540は、アクセス転送完了要求メッセージを、MSCサーバー/MGW520及び進行中のセッションにより既に送られたアクセス転送準備要求メッセージと相関させ、そしてセッションのセッションコントロールを新たなアクセスレッグへ移動する。あるシナリオにおいて、ATCF540は、もし可能であれば、元のセッションで使用したコーデックを使用すべきであることをUE−1 510に通知する。アクセス転送完了要求メッセージを受信した後に、ATCF540は、SCC AS560との通信を再確立し、そしてアクセス転送更新メッセージをSCC AS560へ送信することにより転送が行われたことでSCC AS560を更新する。SCC AS560は、アクセス転送応答メッセージをATCF540へ送信することにより確認する。その後、UEは、付加的なアクティブな又は保持されたセッションの転送を開始する。
【0058】
上述した手順は、UE情報(例えば、rSRVCC後のDLメディア方向に対するIPアドレス、ポート番号、及びコーデック)を記憶できるATCFを仮定している。ATCFがこのUE情報を記憶するために、ATCFは、データベースを有するように作動的に接続される等のある形式の記憶能力を有していなければならない。しかしながら、ネットワークには多数のUEが登録されているが、rSRVCCを要求するのは、僅かしかない。ATCFのリソースは、IMS登録中に割り当てられ、UEがrSRVCCを要求しない場合には全く使用されないので、ATCFのリソースが浪費される。更に、サービングテレコミュニケーションシステムがeSRVCCをサポートしない場合には、IMS登録中にATCFを選択する理由がない。むしろ、ATCFは、発信セッション又は着信セッション中にMSSにより動的に選択される。更に、SWメンテナンス又はアップグレードは、データベースの破壊を回避するために入念な考慮を必要とする。
【0059】
本発明のある実施形態では、rSRVCC手順の3つの段階に対して変更を導入する。(1)GPRS/LTEにわたる初期IMS登録時;(2)ユーザがCSドメインにアタッチするとき;及び(3)CSコールセットアップ中。これらの変更は、
図6−13を参照して以下に詳細に述べる。
【0060】
図6は、本発明の一実施形態によるATCF改善を使用するrSRVCCのIMS登録手順のシーケンス図である。UE−1 610は、初期のSIP REGISTER要求メッセージをATCF630へ送信する。ATCF630は、オペレータのポリシーに基づき、且つホームネットワークがATCFで改善されたSRVCCをサポートする場合には、STN−SRを割り当てるように決定する。ATCF630は、登録手順中のその後のメッセージに対するシグナリング経路にそれ自身を含ませることができる。STN−SRは、それが割り当てられた場合に、S−CSCF640へ転送される要求メッセージに含まれる。S−CSCF640は、SIP REGISTER要求メッセージをSCC AS660へ送信すると共に、OK確認メッセージをATCF630へ送信し、ここで、ATCF630は、OK確認メッセージをUE−1 610へ転送する。オペレータのポリシーに基づいて、SCC AS660は、Sh−PullメッセージをHSS650へ送信して、UEがSRVCCケーパブルであるかどうか知ると共に、HSS650に記憶されたSTN−SRを検索する。HSS650は、もし得られれば、UE−1 610のSRVCC能力と、もし得られれば、STN−SRとを含むSh−Pull応答メッセージで、SCC AS660へ応答する。
【0061】
図7は、本発明の一実施形態によりrSRVCCのIMS登録手順のシーケンス図である。UE710は、IMS登録メッセージをP−CSCF720へ送信することにより、Gmインターフェイスを経てIMS登録手順を遂行する。IMS登録メッセージは、特定のrSRVCC情報を含まない(即ち、それが欠けている)。訪問先PLMNがeSRVCCをサポートする場合には、P−CSCF720は、eSRVCCのATCF730(即ち、ATCF730)へIMS登録メッセージを転送する。ATCF730は、STN−SRを割り当て、そしてSTN−SRをIMS登録メッセージ内に含ませる。ATCF730がrSRVCCもサポートする場合には、ATCF730は、IMS登録メッセージ内にATCF−URIも含む。ATCF−URIは、rSRVCC手順のためにeSRVCC手順中に使用される同じATCF(即ち、ATCF730)を指すのに使用される。ATCF−URIは、任意のものであり、eSRVCC及びrSRVCCの両方に対して同じATCFが使用される場合に使用される。eSRVCCに使用されるATCFが、rSRVCCに使用されるATCFとは異なる場合には、ATCF−URIがIMS登録メッセージに含まれない。ATCF730は、IMS登録メッセージをIMS(SCC AS)740へ送信する。ATCF730がrSRVCCにも使用される場合には、ATCFは、STI−rSRをIMS登録応答の一部分としてUEへ返送することができる。
【0062】
その後、UE710は、CSアタッチメッセージをMSS750へ送信することによりCSアタッチ手順を開始する。CSアタッチメッセージを受信すると、MSS750は、UE710に対するICS I2登録手順を開始する。ICS I2登録手順は、そのICS I2登録メッセージがIMS(SCC AS)740へ送信されるという点で、
図2を参照して上述したICS I2登録手順と同様である。しかしながら、上述したICS I2登録手順との1つの重要な相違は、ICS I2登録メッセージが、IMS(SCC AS)740へ送信されるので、ATCF730へはルーティングされないことである。換言すれば、ICS I2登録メッセージの送信は、それがIMS(SCC AS)740へ送信されるので、ATCF730をバイパスする。ICS I2登録手順が完了した後に、IMS(SCC AS)740は、そのアイデンティティ(即ち、C−MSISDN及びATU−STI)を、SIPメッセージのような登録応答メッセージを経てMSS750へ送信する。IMS(SCC AS)740がATCF−URIを受信した場合には、ATCF−URIも、登録応答メッセージ(例えば、SIPメッセージ)を経てMSS750へ送信される。
【0063】
図8は、本発明の一実施形態による移動コール発信セッション手順のセットアップを示すシーケンス図である。移動コール発信セッション手順のセットアップ中に、MSS820は、rSRVCCに対するものであるATCF(即ち、ATCF830)を通してコールをルーティングする。より詳細には、UE810は、移動コール発信セットアップメッセージをMSS820へ送信し、そこで、UE810は、PSアクセスにおいてボイスメディアを受信するための情報、例えば、DLメディア方向に対してUEにより使用されるIPアドレス、ポート番号及びコーデックを、移動コール発信セットアップメッセージ内に含ませる。MSS820は、その後、UE810に対するポート番号及びコーデックを記憶し、そしてATCF830を選択する。
図7を参照して述べたように、MSS820がIMS登録手順中にSCC AS(
図8には示さず)からATCF−URIを受信した場合には、MSS820は、ATCF−URIを使用してATCF830を選択する。しかしながら、
図7を参照して述べたように、MSS820がIMS登録手順中にSCC ASからATCF−URIを受信しなかった場合には、MSS820は、ローカル構成に基づいてATCF830を選択する。
【0064】
この実施形態によれば、ルーティングは、MSS820がそれ自身のアドレス及びATCF830のアドレスをSIP INVITEメッセージ内にポピュレートできるように「ルーズなルーティング(loose routing)」によって行われる。これは、ATCF830が、SIP INVITEメッセージをMSS820へ、そのアンカーファンクションの遂行後に、返送できるようにする。更に、MSS820は、それが以前にSCC ASから受信したC−MSISDN及びATU−STIをSIP INVITEメッセージ内に含ませる。その後、MSS820は、INVITEメッセージ(C−MSISDN、ATU−STI、ATCF830のアドレス、及びMSS820のアドレスを含む)をATCF830へ送信する。その後、ATCF830は、コールをATGWにアンカーし、そしてINVITEメッセージをMSS820へ送信する。INVITEメッセージは、ATCF830によりポピュレートされるSTI−rSRを含む。ATCFがIMS登録中にSTI−rSRをUEに既に与えている場合には、このように含ませることは任意である(即ち、ATCFによりSTI−rSRを更新する場合だけ)。INVITEメッセージは、更に、ATGWに対するUL IPアドレス及びポート番号も含み、これも、ATCF830によりポピュレートされる。その後、MSS820は、I2を経てIMS840へINVITEメッセージを送信する。MSS820がINVITEメッセージを送信した後に、MSS820は、CALL CONF/ALERTメッセージをUE810へ送信し、そのCALL CONF/ALERTメッセージは、STI−rSRを含む。
【0065】
図9は、本発明の一実施形態による移動コール着信セッション手順のセットアップを示すシーケンス図である。移動コール着信セッション手順のセットアップ中に、MSS820は、rSRVCCに対するものであるATCF(即ち、ATCF830)を通してコールをルーティングする。より詳細には、IMS940は、I2を経てMSS920へINVITEメッセージを送信する。MSS920は、その後、ATCF930を選択する。
図7を参照して述べたように、MSS920がIMS登録手順中にSCC AS(
図9には示さない)からATCF−URIを受信した場合には、MSS920は、ATCF−URIを使用して、ATCF930を選択する。しかしながら、
図7を参照して述べたように、MSS920がIMS登録手順中にSCC ASからATCF−URIを受信しなかった場合には、MSS920は、ローカル構成に基づいてATCF930を選択する。
【0066】
この実施形態によれば、ルーティングは、MSS920がそれ自身のアドレス及びATCF930のアドレスをSIP INVITEメッセージ内にポピュレートできるように「ルーズなルーティング」によって行われる。これは、ATCF930が、SIP INVITEメッセージをMSS920へ、そのアンカーファンクションの遂行後に、返送できるようにする。更に、MSS920は、それが以前にSCC ASから受信したC−MSISDN及びATU−STIをSIP INVITEメッセージ内に含ませる。その後に、MSS920は、INVITEメッセージ(C−MSISDN、ATU−STI、ATCF930のアドレス、及びMSS920のアドレスを含む)をATCF930へ送信する。その後、ATCF930は、コールをATGWにアンカーし、そしてINVITEメッセージをMSS920へ送信する。INVITEメッセージは、もし受信されていれば、STI−rSR(ATCF830によりポピュレートされる)を含む。INVITEメッセージは、更に、ATGWに対するUL IPアドレス及びポート番号も含み、これも、ATCF930によりポピュレートされる。その後に、MSS920は、移動コール着信セットアップメッセージをUE910へ送信し、移動コール着信セットアップメッセージは、STI−rSRを含む。UE910は、次いで、コール確認メッセージをMSS920へ送信し、UE910は、DLメディア方向に対するそのポート番号及びコーデックを移動コール発信セットアップメッセージ内に含む。MSS920は、次いで、UE910のポート番号及びコーデックを記憶する。
【0067】
一実施形態によれば、rSRVCC手順は、
図4を参照して述べたアクセス転送手順と同様に、ベースステーションシステム(BSS)/無線アクセスネットワーク(RAN)によってトリガーされ、BSC/RNC410は、ハンドオーバー要求メッセージをMSCサーバー430へ送信する。EPSベアラが予約され、そしてMSCがターゲットMMEからハンドオーバーコマンドを受信すると、BSS/RANは、UEをLTEへスイッチングするためのハンドオーバーコマンドをUEへ送信する。MSCは、ボイスメディア接続のための付加的な情報をUEへ送信し、この情報は、ATGWに対するUL IPアドレス及びポート番号を含むものであり、MSCは、ATCFからコールセットアップ手順中に付加的な情報を受け取る。これは、MSCが、
図4を参照して述べたアクセス転送手順とは対照的に、ATCFへアクセス転送通知メッセージを送信することが要求されないことを意味する。同時に、MSCは、CSからLTEを経てPSレッグへ至るボイスメディアスイッチングのためにATCFへアクセス転送準備要求を送信する。これは、
図5を参照して上述したように、ATCF540へアクセス転送準備要求を送信するMSCサーバー/MGW520と同様である。
【0068】
UEがLTEへハンドオーバーされた後に、UEは、
図8を参照して上述した移動コール発信セッションセットアップ手順(即ち、MSS820がCALL CONF/ALERTメッセージをUE810へ送信し、CALL CONF/ALERTメッセージは、ATCF830により受信されていれば、STI−rSRを含む)の間、又は
図9を参照して上述した移動コール着信セッションセットアップ手順(即ち、MSS920が移動コール着信セットアップメッセージをUE910へ送信し、移動コール着信セットアップメッセージは、最後に受信されたSTI−rSRを含む)の間に受信されるSTI−rSRを使用してアクセス転送完了メッセージ(SIP INVITEメッセージのような)をATCFへ送信することによりIMSコントロールを引き継ぐ。次いで、ATCFは、
図5を参照して上述したように(即ち、ATCFは、SCC AS560との通信を再確立し、そしてアクセス転送更新メッセージをSCC AS560へ送信することにより転送が行われたことでSCC AS560を更新する)、MSCから受信したC−MSISDN及びATU−STIを使用してUEが現在PSアクセス中であることをSCC ASに指示する。rSRVCC手順の残りは、
図5を参照して上述したように実施される。
【0069】
図10は、本発明の一実施形態による方法を示す。ここに開示する実施形態に関連して述べる方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサで実行されるコンピュータプログラム、又はそれら2つの組み合わせで実施される。コンピュータプログラムは、記憶媒体のようなコンピュータ読み取り可能な媒体において実施される。例えば、コンピュータプログラムは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なディスク、CD−ROM又は良く知られた他の形態の記憶媒体に常駐される。規範的な記憶媒体は、プロセッサに結合されて、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り及び記憶媒体に情報を書き込めるようにする。或いは又、記憶媒体は、プロセッサと一体的でもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)に存在してもよい。或いは又、プロセッサ及び記憶媒体は、個別のコンポーネントとして存在してもよい。更に、コンピュータ読み取り可能な媒体は、任意の形式の有形媒体でもよい。
【0070】
ステップ1010において、登録要求メッセージがユーザ装置から受信され、その登録要求メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性情報に欠けるものである。ステップ1020において、アクセス転送コントロールファンクションが逆方向の単一無線ボイスコール継続性をサポートするときにはアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子が登録要求メッセージに含まれる。アクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子に代わって、単一無線ボイスコール継続性をサポートすることの他の何らかの指示、又はアクセス転送コントロールファンクションの識別子が使用されてもよい。ステップ1030において、登録要求メッセージは、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ送信される。
【0071】
図11は、本発明の別の実施形態による方法を示す。ステップ1110において、回路交換アタッチメッセージがユーザ装置から受信される。ステップ1120において、登録メッセージがサービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ送信され、登録メッセージの送信は、アクセス転送コントロールファンクションをバイパスする。ステップ1130において、登録応答メッセージがサービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから受信される。登録応答メッセージは、サービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーがアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を既に受信しているときにはアクセス転送コントロールファンクションのユニフォームリソース識別子を含む。
【0072】
図12は、本発明の別の実施形態による方法を示す。ステップ1210において、移動コール発信セットアップメッセージがユーザ装置から受信され、移動コール発信セットアップメッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。ステップ1220において、アクセスコントロール転送ファンクションが選択される。アクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子がまだ与えられないときにはローカル構成に基づく。ステップ1230において、第1のセッションイニシエーションプロトコルインバイトメッセージがその選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ送信される。ステップ1240において、第2のセッションイニシエーションプロトコルインバイトメッセージがその選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから受信される。第2のセッションイニシエーションプロトコルインバイトメッセージは、その選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによりポピュレートされる逆方向の単一無線ボイスコール継続性のためのセッション転送識別子を含む。ステップ1250において、第3のセッションイニシエーションプロトコルインバイトメッセージがサービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーへ送信される。ステップ1260において、コール確認/警報メッセージがユーザ装置へ送信される。コール確認/警報メッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性のためのセッション転送識別子を含む。
【0073】
図13は、本発明の別の実施形態による方法を示す。ステップ1310において、第1のセッションイニシエーションプロトコルインバイトメッセージがサービス集中化及び継続性アプリケーションサーバーから受信される。ステップ1320において、アクセスコントロール転送ファンクションが選択される。アクセスコントロール転送ファンクションの選択は、以前に与えられたアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子に基づくか、又はアクセスコントロール転送ファンクションのユニフォームリソース識別子がまだ与えられないときにはローカル構成に基づく。ステップ1330において、第2のセッションイニシエーションプロトコルインバイトメッセージは、その選択されたアクセスコントロール転送ファンクションへ送信される。ステップ1340において、第3のセッションイニシエーションプロトコルインバイトメッセージがその選択されたアクセスコントロール転送ファンクションから受信される。第3のセッションイニシエーションプロトコルインバイトメッセージは、その選択されたアクセスコントロール転送ファンクションによりポピュレートされる逆方向の単一無線ボイスコール継続性のためのセッション転送識別子を含む。1350において、移動コール着信セットアップメッセージがユーザ装置へ送信される。移動コール着信セットアップメッセージは、逆方向の単一無線ボイスコール継続性のためのセッション転送識別子を含む。1360において、コール確認メッセージがユーザ装置から受信される。コール確認メッセージは、ユーザ装置のポート番号及びコーデックを含む。
【0074】
図14は、本発明の実施形態による装置を示す。この装置1400は、プロセッサ1410及びメモリ1420を備えている。プロセッサ1410は、メモリ1420から情報を読み取り、又、メモリ1420へ情報を書き込む。プロセッサ1410は、フロントエンドプロセッサ、バックエンドプロセッサ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、デジタル信号プロセッサを伴うプロセッサ、特殊目的のコンピュータチップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、ASIC、又はコンピュータである。メモリ1420は、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なディスク、CD−ROM又は良く知られた他の形態の記憶媒体である。メモリ1420は、コンピュータプログラムコードを含む。当業者に容易に明らかなように、装置1400は、別の実施形態において多数のプロセッサを備えることもできる。同様に、装置1400は、別の実施形態において多数のメモリを備えることもできる。
【0075】
又、装置1400は、トランシーバ1430も備え、これは、メッセージを送受信するように構成され、そしてプロセッサ1410に接続される。又、装置1400は、アンテナ1440及び1450も備え、各アンテナは、メッセージの送受信においてトランシーバ1430を支援するように構成される。
図14に示す実施形態は、2つのアンテナを示しているが、当業者に容易に明らかなように、装置400は、別の実施形態において多数のアンテナを備えることができる。別の実施形態では、装置1400は、単一のアンテナを備えてもよい。
【0076】
1つの実施形態において、メモリ1420及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサ1410と共に、装置1400が、
図10を参照して述べた方法を実施するようにさせる。別の実施形態では、メモリ1420及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサ1410と共に、装置1400が、
図11を参照して述べた方法を実施するようにさせる。別の実施形態では、メモリ1420及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサ1410と共に、装置1400が、
図12を参照して述べた方法を実施するようにさせる。別の実施形態では、メモリ1420及びコンピュータプログラムコードは、プロセッサ1410と共に、装置1400が、
図13を参照して述べた方法を実施するようにさせる。
【0077】
本発明のある実施形態によれば、ATCFは、UEデータを記憶するデータベースの実施なしに、実施することができる。ATCFは、MSSにより動的に割り当てることもできるし、又はeSRVCCとして指定することもできる。ATCFが何らかの理由でPS側において変化したときにはMSSによりI2登録を行う必要がない。更に、IMS及びMSSリソースが一緒に結合されておらず、登録又は位置更新中にMSS又はIMS関連ネットワーク要素が変化しても他のドメインにおいてその変化を反映させる必要はない。
【0078】
当業者であれば、上述した発明は、異なる順序のステップで実施されてもよく、及び/又は上述したものとは異なる構成のハードウェア要素で実施され得ることが容易に理解されよう。それ故、本発明は、好ましい実施形態に基づいて説明したが、当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、幾つかの変更、修正及び別の構造が明らかとなろう。それ故、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって限定されるものとする。