特許第5866083号(P5866083)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5866083ソフトウェア定義ネットワークにおける制御方法、制御装置およびプロセッサ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5866083
(24)【登録日】2016年1月8日
(45)【発行日】2016年2月17日
(54)【発明の名称】ソフトウェア定義ネットワークにおける制御方法、制御装置およびプロセッサ
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/717 20130101AFI20160204BHJP
【FI】
   H04L12/717
【請求項の数】25
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2015-551107(P2015-551107)
(86)(22)【出願日】2013年12月5日
(86)【国際出願番号】CN2013088609
(87)【国際公開番号】WO2015081526
(87)【国際公開日】20150611
【審査請求日】2014年11月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲義▼
【審査官】 森田 充功
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−045503(JP,A)
【文献】 特開2012−195807(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/065268(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/133025(WO,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第2784993(EP,A1)
【文献】 小出 俊夫,Source Flowを用いた大規模OpenFlowネットワークに関する一検討,電子情報通信学会技術研究報告,日本,社団法人電子情報通信学会 The Institute of Electronics,Information and Communication Engineers,2011年 2月24日,第110巻, 第448号,p.335〜340
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/717
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御装置であって、
前記制御装置が、前記制御装置内で動作するオペレーティング・システムを含み、
前記オペレーティング・システムが、サービス処理モジュールと、オブジェクト取得モジュールと、オブジェクト記憶モジュールとを含み、
前記オブジェクト取得モジュールは、前記サービス処理モジュールの要求に従って、前記オブジェクト記憶モジュールから前記SDN内の別の制御装置に登録された要求先ネットワーク装置の位置情報を取得するように構成され、
前記サービス処理モジュールは、前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定し、かつ、前記リモート・オブジェクト・プロキシを使用することにより前記ネットワーク装置を制御するように構成され、
前記リモート・オブジェクト・プロキシは、前記制御装置内の前記ネットワーク装置の装置オブジェクトのプロキシであり、
前記装置オブジェクトは、前記ネットワーク装置を制御するために前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のプロキシであり、かつ、
前記オブジェクト記憶モジュールは、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置の装置IDと、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のIPアドレスと、前記ネットワーク装置の装置IDと、を含む前記ネットワーク装置の前記位置情報を記憶するように構成されている、
SDNにおける制御装置。
【請求項2】
前記オブジェクト取得モジュールは、さらに、
前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート制御を実行する情報である前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を取得し、前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報を使用することにより前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト・プロキシを設定するように構成されている、
請求項1に記載のSDNにおける制御装置。
【請求項3】
前記オブジェクト記憶モジュールは、さらに、
前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用するように構成され、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記制御装置の装置IDと、前記制御装置のIPアドレスと、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の装置IDと、を含む、
請求項1または2に記載のSDNにおける制御装置。
【請求項4】
前記制御装置は、さらに、動作インタフェースモジュールを含み、
前記動作インタフェースモジュールは、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記装置オブジェクトのための少なくとも2つの動作インタフェースを作成するように構成され、
前記少なくとも2つの動作インタフェースが、動作コンテンツ内に継承関係を有する、
請求項1乃至いずれか一項に記載のSDNにおける制御装置。
【請求項5】
前記動作インタフェースモジュールによって作成された前記少なくとも2つの動作インタフェースは、
前記制御装置に登録された少なくとも2台のネットワーク装置に適用可能である動作インタフェースと、
前記制御装置に登録された1台のネットワーク装置だけに適用可能である動作インタフェースと、含む、
請求項に記載のSDNにおける制御装置。
【請求項6】
前記動作インタフェースは、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置のための動作方式をセットする、
請求項に記載のSDNにおける制御装置。
【請求項7】
前記制御装置は、さらに
監視モジュールおよびドライバ管理モジュールを備え、
前記監視モジュールは、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置によって開始された登録要求を受信し、前記登録要求は特徴コードを伝達するものであり、かつ、
前記特徴コードを前記ドライバ管理モジュールに送信し、前記特徴コードは登録要求を開始した前記ネットワーク装置を一意に識別するために使用される、
ように構成され、
前記ドライバ管理モジュールは、前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置のドライバと前記特徴コードとの間のマッピング関係を設定する、ように構成されている、
請求項1乃至いずれか一項に記載のSDNにおける制御装置。
【請求項8】
前記監視モジュールは、さらに
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置によって開始された、前記特徴コードを伝達する接続要求を受信する、ように構成され、
前記ドライバ管理モジュールは、さらに
前記接続要求中で伝達された前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記ドライバを取得する、ように構成されている、
請求項に記載のSDNにおける制御装置。
【請求項9】
前記特徴コードは、前記ネットワーク装置の製品番号、バージョン番号、または製造業者番号のうちの少なくとも1つを含む、
請求項またはに記載のSDNにおける制御装置。
【請求項10】
ソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御方法であって、
前記SDN内の制御装置によって、サービス要求を受信するステップと、
前記制御装置によって、サービスを処理するためのネットワーク装置の位置情報を取得するステップであり、
前記ネットワーク装置は、前記SDN内の別の制御装置に登録されており、
前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置の装置ID、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のIPアドレス、および前記ネットワーク装置の装置IDと、を含むステップと、
前記制御装置によって、前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定するステップと、
前記制御装置によって、前記サービス要求に従って、前記リモート・オブジェクト・プロキシを制御するステップであり、
前記リモート・オブジェクト・プロキシは、前記制御装置内の前記ネットワーク装置の装置オブジェクトのプロキシであり、
前記装置オブジェクトは、前記ネットワーク装置を制御するために前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のプロキシである、ステップと、
を備えるSDNにおける制御方法。
【請求項11】
前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定する前記ステップは、
前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を取得するステップと、
前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報を使用することにより、前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト・プロキシを設定するステップと、含み、
前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報は、前記ネットワーク装置に対してリモート制御を行う情報である、
請求項10に記載のSDNにおける制御方法。
【請求項12】
前記方法は、さらに、
前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用するステップと、を含み、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記制御装置の装置ID、前記制御装置のIPアドレス、および前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の装置ID、を含む、
請求項10または11に記載のSDNにおける制御方法。
【請求項13】
前記方法は、さらに、
少なくとも2つの動作インタフェースを作成するステップと、を含み、
前記少なくとも2つの動作インタフェースは、動作コンテンツ内に継承関係を有し、
前記動作インタフェースは、前記制御装置に登録されたネットワーク装置のための動作方式をセットする、
請求項10乃至12いずれか一項に記載のSDNにおける制御方法。
【請求項14】
前記少なくとも2つの動作インタフェースは、
前記制御装置に登録された少なくとも2台のネットワーク装置に適用可能である動作インタフェースと、
前記制御装置に登録された1台のネットワーク装置だけに適用可能である動作インタフェースと、を含む、
請求項13に記載のSDNにおける制御方法。
【請求項15】
前記方法は、さらに、
前記制御装置内に監視モジュールをセットするステップであり、
前記監視モジュールは、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置によって開始された登録要求を受信し、前記登録要求は特徴コードを伝達するものであり、かつ、
前記特徴コードを前記制御装置内のドライバ管理モジュールに送信し、前記特徴コードは登録要求を開始した前記ネットワーク装置を一意に識別するために使用される、ステップと、
前記ドライバ管理モジュールによって、前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置のドライバと前記特徴コードとの間のマッピング関係を設定するステップと、を含む、
請求項10乃至14いずれか一項に記載のSDNにおける制御方法。
【請求項16】
前記方法は、さらに、
前記監視モジュールによって、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置により開始された接続要求を受信するステップであり、前記接続要求は前記特徴コードを伝達する、ステップと、
前記ドライバ管理モジュールによって、前記接続要求中で伝達された前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記ドライバを取得するステップと、を含む、
請求項15に記載のSDNにおける制御方法。
【請求項17】
前記特徴コードは、前記ネットワーク装置の製品番号、バージョン番号、または製造業者番号のうちの少なくとも1つを含む、
請求項15または16に記載のSDNにおける制御方法。
【請求項18】
ソフトウェア定義ネットワークSDNにおけるプロセッサであって、前記プロセッサは、前記SDNにおける制御装置内に配置され、
サービス要求を受信するステップと、
サービスを処理するためのネットワーク装置の位置情報を取得するステップであり、
前記ネットワーク装置は、前記SDN内の別の制御装置に登録されており、
前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置の装置ID、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のIPアドレス、および前記ネットワーク装置の装置IDと、を含むステップと、
前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定するステップと、
前記サービス要求に従って、前記リモート・オブジェクト・プロキシを制御するステップであり、
前記リモート・オブジェクト・プロキシは、前記制御装置内の前記ネットワーク装置の装置オブジェクトのプロキシであり、
前記装置オブジェクトは、前記ネットワーク装置を制御するために前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のプロキシである、ステップと、
を実行するように構成されている、
SDNにおけるプロセッサ。
【請求項19】
前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定する前記ステップは、
前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を取得するステップと、
前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報を使用することにより、前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト・プロキシを設定するステップと、含み、
前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報は、前記ネットワーク装置に対してリモート制御を行う情報である、
請求項18に記載のSDNにおけるプロセッサ。
【請求項20】
前記プロセッサは、さらに、
前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用するステップ、を実行するように構成され、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記制御装置の装置ID、前記制御装置のIPアドレス、および前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の装置ID、を含む、
請求項18または19に記載のSDNにおけるプロセッサ。
【請求項21】
前記プロセッサは、さらに、
少なくとも2つの動作インタフェースを作成するステップ、を実行するように構成されており、
前記少なくとも2つの動作インタフェースは、動作コンテンツ内に継承関係を有し、
前記動作インタフェースは、前記制御装置に登録されたネットワーク装置のための動作方式をセットする、
請求項18に記載のSDNにおけるプロセッサ。
【請求項22】
前記少なくとも2つの動作インタフェースは、
前記制御装置に登録された少なくとも2台のネットワーク装置に適用可能である動作インタフェースと、
前記制御装置に登録された1台のネットワーク装置だけに適用可能である動作インタフェースと、を含む、
請求項21に記載のSDNにおけるプロセッサ。
【請求項23】
前記プロセッサは、さらに、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置によって開始された登録要求を受信するステップであり、
前記登録要求は特徴コードを伝達し、前記特徴コードは前記登録要求を開始した前記ネットワーク装置を一意に識別するために使用される、ステップと、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置のドライバと前記特徴コードとの間のマッピング関係を設定するステップと、
を実行するように構成されている、
請求項18乃至22いずれか一項に記載のSDNにおけるプロセッサ。
【請求項24】
前記プロセッサは、さらに、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置により開始された接続要求を受信するステップであり、前記接続要求は前記特徴コードを伝達する、ステップと、
前記接続要求中で伝達された前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記ドライバを取得するステップと、
を実行するよう構成されている、
請求項23に記載のSDNにおけるプロセッサ。
【請求項25】
前記特徴コードは、前記ネットワーク装置の製造番号、バージョン番号、または製造業者番号のうちの少なくとも1つを含む、
請求項23または24に記載のSDNにおけるプロセッサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報技術の分野、特に、ソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御方法、制御装置、およびプロセッサに関する。
【背景技術】
【0002】
SDN(Software Defined Network、ソフトウェア定義ネットワーク)は、新しいタイプの革新的なネットワークアーキテクチャであり、このSDNのコア技術であるオープンフローは、ネットワークトラフィックに対するフレキシブルな制御を実装し、コア技術およびアプリケーションの革新のための優れたプラットフォームを提供するために、データプレーンからネットワーク装置の制御プレーンを分離する。
【0003】
SDNネットワークでは、各ネットワーク装置は、転送機能だけを保持し、制御機能すべては、コントローラ内に集中させられている。SDNネットワークは、ホスト、転送装置、およびコントローラを含む。ホストは、ネットワーク・エンドポイントであり、通信のイニシエータ、ターミネータであり、転送装置は、データパケットを送信を受け持ち、独立した制御プレーンを有することなく、集中制御プレーン(すなわち、SDN内のコントローラ)を他の装置と共用し、コントローラは、SDN内の制御センタであり、転送装置を制御し管理を受け持つ。通信がホスト間で実行されるとき、通信チャネルは、転送装置のネゴシエーションではなく、コントローラの計算によって取得され、各転送装置に配信される。
【0004】
SDN内のコントローラは、ソフトウェア論理、ノースバウンド・インタフェース、NOS(Network Operating System、ネットワーク・オペレーティング・システム)、およびサウスバウンド・インタフェースのようなソフトウェアモジュールを使用することにより制御および管理を実装する。コントロールロジックは、ネットワーク・アプリケーション・プログラムまたはサービスであり、NOSがSBI(South Band Interface、サウスバウンド・インタフェース)を介して転送装置を制御するように、ノースバンド・インタフェース(NBI)を使用することによりNOSと相互作用し、それによって、コントロールロジックによって必要とされるデータ転送のような機能を実装する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術では、リンクが異なるコントローラに登録された2台のホスト間で設定されることが必要とされる場合、動作を実行するために、異なった制御装置に別々に登録された2台のスイッチング装置を使用することが必要である。1台のコントローラが他の制御装置下にあるホストのための動作を実行する必要があるとき、この動作は、加入/通知のようなブロードキャストメカニズムを使用することにより実装され、他の制御装置下にあるスイッチング装置すべてがイベント要求を受信し、決定を実行することがあり、サービス処理の性能低下をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、異なった制御装置下にあるネットワーク装置間でサービスを処理する能力が高くないという従来技術の問題を解決するソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御方法、制御装置、およびプロセッサを提供する。
【0007】
本発明の一つの実施形態は、ソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御装置を提供する。本制御装置は、
前記制御装置が、前記制御装置内で動作するオペレーティング・システムを含み、
前記オペレーティング・システムが、サービス処理モジュールと、オブジェクト取得モジュールと、オブジェクト記憶モジュールとを含み、
前記オブジェクト取得モジュールは、前記サービス処理モジュールの要求に従って、前記オブジェクト記憶モジュールから前記SDN内の別の制御装置に登録された要求先ネットワーク装置の位置情報を取得するように構成され、
前記サービス処理モジュールは、前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定し、かつ、前記リモート・オブジェクト・プロキシを使用することにより前記ネットワークを制御するように構成され、
前記リモート・オブジェクト・プロキシは、前記制御装置内の前記ネットワーク装置の装置オブジェクトのプロキシであり、
前記装置オブジェクトは、前記ネットワーク装置を制御するために前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のプロキシであり、かつ、
前記オブジェクト記憶モジュールは、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置の装置IDと、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のIPアドレスと、前記ネットワーク装置の装置IDと、を含む前記ネットワーク装置の前記位置情報を記憶するように構成されている。
【0008】
任意的に、オブジェクト取得モジュールは、さらに、前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート制御を実行する情報である前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を取得し、前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報を使用することにより前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト・プロキシを設定するように構成されている。
【0009】
任意的に、オブジェクト記憶モジュールは、さらに、前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用するように構成され、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記制御装置の装置IDと、前記制御装置のIPアドレスと、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の装置IDと、を含む。
【0010】
任意的に、前記オブジェクト記憶モジュールが前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用することは、
前記オブジェクト記憶モジュールによって、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報を前記SDN内のネットワーク装置の位置情報を記憶する前記SDN内の共用装置に送信すること、を含む。
【0011】
任意的に、前記共用装置は、独立した装置であるか、または、前記制御装置内に統合されているか、または、前記SDN内の別の制御装置に統合されている。
【0012】
任意的に、前記オブジェクト記憶モジュールは、さらに
前記共用装置から、前記SDNネットワーク内の前記他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得し、かつ、
前記位置情報を前記オブジェクト記憶モジュールに記憶する、ように構成されている。
【0013】
任意的に、前記オブジェクト記憶モジュールが前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用することは、
前記オブジェクト記憶モジュールによって、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報を前記SDN内の前記他の制御装置にブロードキャストすること、
を含む。
【0014】
任意的に、前記オブジェクト記憶モジュールは、さらに
前記SDN内の前記他の制御装置から、前記SDNネットワーク内の前記他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得し、かつ、
前記位置情報を前記オブジェクト記憶モジュールに記憶する、ように構成されている。
【0015】
任意的に、前記制御装置は、さらに、動作インタフェースモジュールを含み、
前記動作インタフェースモジュールは、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記装置オブジェクトのための少なくとも2つの動作インタフェースを作成するように構成され、
前記少なくとも2つの動作インタフェースが、動作コンテンツ内に継承関係を有する。
【0016】
任意的に、前記動作インタフェースモジュールによって作成された前記少なくとも2つの動作インタフェースは、
前記制御装置に登録された少なくとも2台のネットワーク装置に適用可能である動作インタフェースと、
前記制御装置に登録された1台のネットワーク装置だけに適用可能である動作インタフェースと、含む。
【0017】
任意的に、前記動作インタフェースは、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置のための動作方式をセットする。
【0018】
任意的に、前記制御装置は、さらに
監視モジュールおよびドライバ管理モジュールを備え、
前記監視モジュールは、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置によって開始された登録要求を受信し、前記登録要求は特徴コードを伝達するものであり、かつ、
前記特徴コードを前記ドライバ管理モジュールに送信し、前記特徴コードは登録要求を開始した前記ネットワーク装置を一意に識別するために使用される、
ように構成され、
前記ドライバ管理モジュールは、前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置のドライバと前記特徴コードとの間のマッピング関係を設定する、ように構成されている。
【0019】
任意的に、前記監視モジュールは、さらに
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置によって開始された、前記特徴コードを伝達する接続要求を受信する、ように構成され、
前記ドライバ管理モジュールは、さらに
前記接続要求中で伝達された前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記ドライバを取得する、ように構成されている。
【0020】
任意的に、前記特徴コードは、前記ネットワーク装置の製品番号、バージョン番号、または製造業者番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
本発明の実施形態は、さらに、ソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御方法を提供する。本方法は、前記SDN内の制御装置によって、サービス要求を受信するステップと、
前記制御装置によって、サービスを処理するためのネットワーク装置の位置情報を取得するステップであり、
前記ネットワーク装置は、前記SDN内の別の制御装置に登録されており、
前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置の装置ID、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のIPアドレス、および前記ネットワーク装置の装置IDと、を含むステップと、
前記制御装置によって、前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定するステップと、
前記制御装置によって、前記サービス要求に従って、前記リモート・オブジェクト・プロキシを制御するステップであり、
前記リモート・オブジェクト・プロキシは、前記制御装置内の前記ネットワーク装置の装置オブジェクトのプロキシであり、
前記装置オブジェクトは、前記ネットワーク装置を制御するために前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のプロキシである、ステップと、を備える。
【0022】
任意的に、前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定する前記ステップは、
前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を取得するステップと、
前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報を使用することにより、前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト・プロキシを設定するステップと、含み、
前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報は、前記ネットワーク装置に対してリモート制御を行う情報である。
【0023】
任意的に、前記方法は、さらに、
前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用するステップと、を含み、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記制御装置の装置ID、前記制御装置のIPアドレス、および前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の装置ID、を含む。
【0024】
任意的に、前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用する前記ステップは、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報を前記SDN内の共用装置に送信するステップを含み、
前記共用装置は、前記SDN内のネットワーク装置の位置情報を記憶する。
【0025】
任意的に、前記共用装置は、独立した装置であるか、または、前記制御装置に統合されるか、または、前記SDN内の別の制御装置に統合されている。
【0026】
任意的に、前記方法は、さらに、
前記共用装置から、前記SDNネットワーク内の前記他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得するステップと、
前記位置情報をオブジェクト記憶モジュールに記憶するステップと、を含む。
【0027】
任意的に、前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用するステップは、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報を前記SDN内の前記他の制御装置にブロードキャストするステップと、を含む。
【0028】
任意的に、前記方法は、さらに、
前記SDN内の前記他の制御装置から、前記SDN内の前記他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得するステップと、
前記位置情報を前記オブジェクト記憶モジュールに記憶するステップと、を含む。
【0029】
任意的に、前記方法は、さらに、
少なくとも2つの動作インタフェースを作成するステップと、を含み、
前記少なくとも2つの動作インタフェースは、動作コンテンツ内に継承関係を有し、
前記動作インタフェースは、前記制御装置に登録されたネットワーク装置のための動作方式をセットする。
【0030】
任意的に、前記少なくとも2つの動作インタフェースは、
前記制御装置に登録された少なくとも2台のネットワーク装置に適用可能である動作インタフェースと、
前記制御装置に登録された1台のネットワーク装置だけに適用可能である動作インタフェースと、を含む。
【0031】
任意的に、前記方法は、さらに、
前記制御装置内に監視モジュールをセットするステップであり、
前記監視モジュールは、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置によって開始された登録要求を受信し、前記登録要求は特徴コードを伝達するものであり、かつ、
前記特徴コードを前記制御装置内のドライバ管理モジュールに送信し、前記特徴コードは登録要求を開始した前記ネットワーク装置を一意に識別するために使用される、ステップと、
前記ドライバ管理モジュールによって、前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置のドライバと前記特徴コードとの間のマッピング関係を設定するステップと、を含む。
【0032】
任意的に、前記方法は、さらに、
前記監視モジュールによって、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置により開始された接続要求を受信するステップであり、前記接続要求は前記特徴コードを伝達する、ステップと、
前記ドライバ管理モジュールによって、前記接続要求中で伝達された前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記ドライバを取得するステップと、を含む。
【0033】
任意的に、前記特徴コードは、前記ネットワーク装置の製品番号、バージョン番号、または製造業者番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
本発明の実施形態は、さらに、ソフトウェア定義ネットワークSDNにおけるプロセッサを提供する。前記プロセッサは、前記SDNにおける制御装置内に配置され、
サービス要求を受信するステップと、
サービスを処理するためのネットワーク装置の位置情報を取得するステップであり、
前記ネットワーク装置は、前記SDN内の別の制御装置に登録されており、
前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置の装置ID、前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のIPアドレス、および前記ネットワーク装置の装置IDと、を含むステップと、
前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定するステップと、
前記サービス要求に従って、前記リモート・オブジェクト・プロキシを制御するステップであり、
前記リモート・オブジェクト・プロキシは、前記制御装置内の前記ネットワーク装置の装置オブジェクトのプロキシであり、
前記装置オブジェクトは、前記ネットワーク装置を制御するために前記ネットワーク装置が登録された前記制御装置のプロキシである、ステップと、
を実行するように構成されている。
【0035】
任意的に、前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定する前記ステップは、
前記ネットワーク装置の前記位置情報に従って、前記ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を取得するステップと、
前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報を使用することにより、前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト・プロキシを設定するステップと、含み、
前記ネットワーク装置の前記リモート・オブジェクト情報は、前記ネットワーク装置に対してリモート制御を行う情報である。
【0036】
任意的に、前記プロセッサは、さらに、
前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用するステップ、を実行するように構成され、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報は、前記制御装置の装置ID、前記制御装置のIPアドレス、および前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の装置ID、を含む。
【0037】
任意的に、前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用する前記ステップは、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報を前記SDN内の共用装置に送信するステップを含み、
前記共用装置は、前記SDN内のネットワーク装置の位置情報を記憶する。
【0038】
任意的に、前記共用装置は、独立した装置であるか、または、前記制御装置内に統合されるか、または、前記SDN内の別の制御装置内に統合される。
【0039】
任意的に、前記プロセッサは、さらに、
前記共用装置から、前記SDNネットワーク内の前記他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得するステップと、
前記位置情報をオブジェクト記憶モジュールに記憶するステップと、
を実行するように構成されている。
【0040】
任意的に、前記制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を前記SDN内の他の制御装置と共用するステップは、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記位置情報を前記SDN内の前記他の制御装置にブロードキャストするステップと、を含む。
【0041】
任意的に、前記プロセッサは、さらに、
前記SDN内の前記他の制御装置から、前記SDN内の前記他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得するステップと、
前記位置情報を前記オブジェクト記憶モジュールに記憶するステップと、
を実行するように構成されている。
【0042】
任意的に、前記プロセッサは、さらに、
少なくとも2つの動作インタフェースを作成するステップ、を実行するように構成されており、
前記少なくとも2つの動作インタフェースは、動作コンテンツ内に継承関係を有し、
前記動作インタフェースは、前記制御装置に登録されたネットワーク装置のための動作方式をセットする。
【0043】
任意的に、前記少なくとも2つの動作インタフェースは、
前記制御装置に登録された少なくとも2台のネットワーク装置に適用可能である動作インタフェースと、
前記制御装置に登録された1台のネットワーク装置だけに適用可能である動作インタフェースと、を含む。
【0044】
任意的に、前記プロセッサは、さらに、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置によって開始された登録要求を受信するステップであり、
前記登録要求は特徴コードを伝達し、前記特徴コードは前記登録要求を開始した前記ネットワーク装置を一意に識別するために使用される、ステップと、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置のドライバと前記特徴コードとの間のマッピング関係を設定するステップと、
を実行するように構成されている。
【0045】
任意的に、前記プロセッサは、さらに、
前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置により開始された接続要求を受信するステップであり、前記接続要求は前記特徴コードを伝達する、ステップと、
前記接続要求中で伝達された前記特徴コードに従って、前記制御装置に登録された前記ネットワーク装置の前記ドライバを取得するステップと、
を実行するよう構成されている。
【0046】
任意的に、前記特徴コードは、前記ネットワーク装置の製造番号、バージョン番号、または製造業者番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
本発明の実施形態によって提供されたSDNにおける制御方法、制御装置、およびプロセッサでは、SDN内の別の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報は、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシが位置情報に従って、決定され得るように取得され、ネットワーク装置は、リモート・オブジェクト・プロキシを使用することにより制御される。従って、制御または動作される必要があるネットワーク装置を、直接的に制御することができ、制御または動作要求を他の制御装置内のすべてのネットワーク装置の装置オブジェクトに送信する必要はなく、それによって、他の制御装置内のすべてのネットワーク装置の装置オブジェクトがサービス制御要求を受信し、かつ、決定を実行するステップを回避して、サービス処理性能を決定し改善している。
【図面の簡単な説明】
【0048】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明瞭に説明するために、以下は、実施形態を説明するため必要とされる添付図面を簡単に紹介する。当然ながら、以下の説明中において添付図面は、本発明の単なるいくつかの実施形態を示し、当業者は、創造的な努力をしなくても、これらの添付図面から他の図面をなおも導き出すことがある。
図1】本発明の実施形態によるソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御装置101の概略構造図である。
図2】本発明の実施形態によるソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御装置101の具体的な実装の概略構造図である。
図3】本発明の実施形態によるSDNにおける制御装置の具体的な実装方式の概略構造図である。
図4】本発明の実施形態によるSDNにおける制御装置の別の具体的な実装方式の概略構造図である。
図5】本発明の実施形態によるSDNにおける制御装置のさらなる具体的な実装方式の概略構造図である。
図6】本発明の実施形態によるSDNにおける制御装置の別のさらなる具体的な実装方式の概略構造図である。
図7】本発明の実施形態によるソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御方法の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下の記載は、本発明の実施形態における添付図面を参照して本発明の実施形態における技術的解決策を明瞭に説明する。当然ながら、説明された実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく一部である。創造的な努力をすることなく本発明の実施形態に基づいて当業者によって達成されたすべての他の実施形態は、当然に本発明の保護範囲に含まれる。
【0050】
図1を参照すると、図1は、本発明の実施形態によるソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御装置101の概略構造図である。制御装置101は、制御装置内で動作するオペレーティング・システムを含み、オペレーティング・システムは、サービス処理モジュール1011と、オブジェクト取得モジュール1012と、オブジェクト記憶モジュール1013とを含む。
【0051】
オブジェクト取得モジュール1012は、サービス処理モジュール1011の要求に従って、オブジェクト記憶モジュール1013から要求先ネットワーク装置の位置情報を取得するように構成され、このネットワーク装置は、SDN内の別の制御装置に登録されている。
【0052】
サーバ処理モジュール1011は、ネットワーク装置の位置情報に従って、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定し、リモート・オブジェクト・プロキシを使用することによりネットワーク装置を制御するように構成され、このリモート・オブジェクト・プロキシは、制御装置内のネットワーク装置の装置オブジェクトのプロキシであり、装置オブジェクトは、ネットワーク装置を制御するためネットワーク装置が登録された制御装置のプロキシである。
【0053】
オブジェクト記憶モジュール1013は、ネットワーク装置の位置情報を記憶するように構成され、このネットワーク装置の位置情報は、このネットワーク装置が登録された制御装置の装置IDと、このネットワーク装置が登録された制御装置のIPアドレスと、ネットワーク装置の装置IDとを含む。
【0054】
本発明の実施形態によって提供されたSDN内の上記制御装置101において、オブジェクト取得モジュール1012がSDN内の別の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得するので、その結果、サービス処理モジュール1011は、位置情報に従って、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定し、このリモート・オブジェクト・プロキシを使用してネットワーク装置を制御することができる。制御装置101は、制御または動作される必要があるネットワーク装置を直接的に制御することができ、制御または動作要求を他の制御装置内のネットワーク装置すべての装置オブジェクトに送信する必要がなく、それによって、他の制御装置内のすべてのネットワーク装置の装置オブジェクトがサービス制御要求を受信し、かつ、決定を実行するステップを回避して、サービス処理性能を決定し改善している。
【0055】
選択自由な実装方式として、オブジェクト取得モジュール1012は、ネットワーク装置の位置情報に従って、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を取得し、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を使用することによりネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定するようにさらに構成され、このネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報は、ネットワーク装置のリモート制御を実行する情報である。具体的には、オブジェクト取得モジュール1012は、ネットワーク装置の位置情報に従って、ネットワーク装置が登録された制御装置を決定し、ネットワーク装置の装置オブジェクトのリモート制御を実装するために、ネットワーク装置のリモート・オブジェクトを記憶する空間にアクセスし、ネットワーク装置のリモート・オブジェクトを記憶する空間から取得されたネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報に従って、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定することができる。
【0056】
選択自由な実装方式として、オブジェクト記憶モジュール1013は、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置と共用するようにさらに構成され、制御装置に登録されたこのネットワーク装置の位置情報は、制御装置の装置IDと、制御装置のIPアドレスと、制御装置に登録されたネットワーク装置の装置IDとを含む。
【0057】
オブジェクト記憶モジュール1013が制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置と共用することは、
オブジェクト記憶モジュールによって、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内のネットワーク装置の位置情報を記憶するSDN内の共用装置に送信すること、または、
オブジェクト記憶モジュールによって、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置にブロードキャストすること、
を含む。
【0058】
共用装置は、独立した装置でもよく、または、制御装置に統合されてもよく、または、SDN内の別の制御装置に統合されてもよい。
【0059】
相応して、オブジェクト記憶モジュール1013は、共用装置から、SDNネットワーク内の他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得し、位置情報をオブジェクト記憶モジュールに記憶するように、または、SDN内の他の制御装置によってブロードキャストされたネットワーク装置の位置情報を受信し、SDNネットワーク内の他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得し、位置情報をオブジェクト記憶モジュールに記憶するようにさらに構成されている。
【0060】
オブジェクト記憶モジュール1013は、SDN内の他の制御装置が制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得できるように、かつ、SDN内の他の制御装置が取得された位置情報に従って、制御装置に登録されたネットワーク装置のリモート制御を実装できるように、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置と共用する。その上、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報がSDN内の共用装置に送信される場合、SDN内の制御装置は、リモート制御が必要とされるとき、オブジェクト記憶モジュール1013が他の制御装置の位置情報を記憶するための空間が節約され得るように、共用装置から位置情報を取得できる。
【0061】
図2を参照すると、図2は、本発明の実施形態によるソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御装置101の具体的な実装の概略構造図である。図2に示されるように、制御装置101は、動作インタフェースモジュール1014をさらに含む。
【0062】
動作インタフェースモジュール1014は、制御装置に登録されたネットワーク装置の装置オブジェクトのための少なくとも2つの動作インタフェースを作成するように構成され、少なくとも2つの動作インタフェースは、動作コンテンツ内に継承関係を有する。
【0063】
動作インタフェースモジュールによって作成された少なくとも2つの動作インタフェースは、制御装置に登録された少なくとも2台のネットワーク装置に適用可能な動作インタフェースと、制御装置に登録された1台のネットワーク装置だけに適用可能な動作インタフェースとを含む。動作インタフェースは、制御装置に登録されたネットワーク装置のための動作方式をセットする。
【0064】
少なくとも2つの動作インタフェースがセットされ、動作インタフェースは、動作コンテンツ内に継承関係を有し、装置オブジェクトのための柔軟性のある構成が実装される可能性があり、それによって、単一の動作インタフェースによってセットされたメソッドは、ネットワーク装置すべての装置オブジェクトを充足させるが、具体的なネットワーク装置の特性を担うことができないという不利点を回避し、または、具体的なネットワーク装置のための動作インタフェースをセットする単一の動作インタフェースによって引き起こされた、実装が複雑であり、かつ、ネットワーク装置が新たに追加されたときに動作インタフェースが追加されることが必要である、という不利点を回避する。
【0065】
選択自由な実装方式として、制御装置101は、監視モジュール1015とドライバ管理モジュール1016とをさらに含む。
【0066】
監視モジュール1015は、制御装置101に登録されたネットワーク装置によって開始された、特徴コードを伝達する登録要求を受信し、登録要求を開始したネットワーク装置を一意に識別するために使用される特徴コードをドライバ管理モジュールに送信するように構成されている。
【0067】
ドライバ管理モジュール1016は、特徴コードに従って、制御装置に登録されたネットワーク装置のドライバと特徴コードとの間のマッピング関係を設定するように構成されている。
【0068】
任意的に、監視モジュール1015は、制御装置に登録されたネットワーク装置によって開始された接続要求を受信するようにさらに構成され、この接続要求は、特徴コードを伝達する。
【0069】
ドライバ管理モジュール1016は、接続要求中で伝達された特徴コードに従って、制御装置に登録されたネットワーク装置のドライバを取得するようにさらに構成されている。
【0070】
特徴コードは、ネットワーク装置の製造番号、バージョン番号、または、製造者番号のうちの少なくとも1つを含むことがある。
【0071】
上記実装方式では、監視モジュール1015は、ネットワーク装置とドライバ管理モジュール1016との間のブリッジとしての役割を果たし、異なったネットワーク装置は、ネットワーク装置を一意に識別する特徴コードを使用して区別され、それによって、ネットワーク装置の効率的な制御を実装し、ポート番号が異なるネットワーク装置を区別するために使用されたときに繰り返されるポート番号のために具体的なネットワーク装置を区別できないという問題を回避する。
【0072】
本発明の実施形態によるSDN内の制御装置は、SDNが一例として2台の制御装置および1台の共用装置を含むことと、各制御装置が2台のスイッチング装置を制御することとを使用することにより、以下に詳述される。
【0073】
図3は、本発明の実施形態によるSDN内の制御装置の具体的な実装方式の概略構造図である。図3に示されるように、SDN内の制御装置301は、スイッチング装置302およびスイッチング装置303に接続され、制御装置304は、スイッチング装置305およびスイッチング装置306に接続され、制御装置301および制御装置304は、別々に共用装置307に接続されている。制御装置301のオペレーティング・システムは、サービス処理モジュール3011、オブジェクト取得モジュール3012、およびオブジェクト記憶モジュール3013を含む。制御装置304のオペレーティング・システムは、サービス処理モジュール3041、オブジェクト取得モジュール3042、およびオブジェクト記憶モジュール3043を含む。
【0074】
共用装置307は、制御装置301および制御装置304によってアクセスされることがある。すなわち、制御装置301内で動作するオペレーティング・システムおよび制御装置304内で動作するオペレーティング・システムは、両方共に共用装置307内のコンテンツにアクセスできる。
【0075】
共用装置307は、共用装置307が位置しているSDN内のネットワーク装置の位置情報を記憶する。本実施形態では、共用装置307は、スイッチング装置302、スイッチング装置303、スイッチング装置305、およびスイッチング装置306の位置情報を記憶する。共用装置307は、SDN内の制御装置が他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得できるように、ネットワーク装置が登録された制御装置の装置ID、ネットワーク装置が登録された制御装置のIPアドレス、およびネットワーク装置の装置IDが明瞭に記憶される限り、通常は、具体的なデータ構造方式でネットワーク装置の位置情報を記憶し、テーブルまたはツリー構造の構造方式でスイッチング装置の位置情報を記憶する。
【0076】
本実施形態は、共用装置307が一例として独立したハードウェア装置であること、スイッチング装置の位置情報がツリー構造方式で記憶されていること、および制御装置301内のサービス処理モジュール3011がスイッチング装置302からスイッチング装置306へのリンクを設定することが必要であることを使用することにより説明される。
【0077】
図4は、本発明の実施形態によるSDN内の制御装置の別の具体的な実装方式の概略構造図である。図4に示されるように、制御装置301が始動されたとき、この制御装置のオブジェクト記憶モジュール3013は、共用装置307内にツリーデータ構造で制御装置301のノード、すなわち、制御装置3071を作成し、この制御装置3071は、制御装置301を表現し、制御装置3071は、制御装置301の装置IDおよびIPアドレスを記録する。
【0078】
スイッチング装置302およびスイッチング装置303が最初に制御装置301に接続されるとき、制御装置301内のドライバ層は、スイッチング装置302およびスイッチング装置303のため別々に装置オブジェクトを作成し、装置オブジェクトを制御装置301の装置オブジェクトベースに記憶することがある。スイッチング装置の装置オブジェクトは、制御装置がスイッチング装置を制御するためのプロキシであり、制御装置のオペレーティング・システム内のサービス処理モジュールがスイッチングオブジェクトのための動作を実行するためのプロキシでもよい。たとえば、装置オブジェクト302aは、制御装置301のオペレーティング・システム内のスイッチング装置302のプロキシであり、装置オブジェクト303aは、制御装置301のオペレーティング・システム内のスイッチング装置303のプロキシであり、制御装置301のオペレーティング・システムは、装置オブジェクト302aを使用することによりスイッチング装置302を制御し、制御装置301のオペレーティング・システムは、装置オブジェクト303aを使用することによりスイッチング装置303を制御する。オブジェクト記憶モジュール3013は、装置オブジェクト302aおよび装置オブジェクト303aを記録し、その後、共用装置307内に装置オブジェクト302aのノード、すなわち、スイッチング装置302の装置IDを記録する装置オブジェクト3072を作成し、そして、装置オブジェクト303aのノード、すなわち、スイッチング装置303の装置IDを記録する装置オブジェクト3073を作成する。
【0079】
このようにして、制御装置301、スイッチング装置302、およびスイッチング装置303に対応するツリー構造共用情報が共用装置307に作成され、ツリー構造共用情報は、制御装置304が共用装置307から上記情報を取得でき、制御装置301の制御下でスイッチング装置302またはスイッチング装置303のリモート制御を実装できるように、制御装置301の装置IDおよびIPアドレスと、スイッチング装置302およびスイッチング装置303の装置IDとを記録する。
【0080】
制御装置304が始動されたとき、この制御装置のオブジェクト記憶モジュール3043は、共用装置307内にツリーデータ構造で制御装置304のノード、すなわち、制御装置3074を作成し、この制御装置3074は、制御装置304を表現し、制御装置3074は、制御装置304の装置IDおよびIPアドレスを記録する。
【0081】
スイッチング装置305およびスイッチング装置306が最初に制御装置304に接続されるとき、制御装置304内のドライバ層は、スイッチング装置305およびスイッチング装置306のため別々に装置オブジェクトを作成し、装置オブジェクトを制御装置304の装置オブジェクトベースに記憶することがある。たとえば、装置オブジェクト305aは、制御装置304のオペレーティング・システム内のスイッチング装置305のプロキシであり、装置オブジェクト306aは、制御装置304のオペレーティング・システム内のスイッチング装置306のプロキシであり、制御装置304のオペレーティング・システムは、装置オブジェクト305aを使用することによりスイッチング装置305を制御し、制御装置304のオペレーティング・システムは、装置オブジェクト305aを使用することによりスイッチング装置305を制御する。オブジェクト記憶モジュール3043は、装置オブジェクト305aおよび装置オブジェクト306aを記録し、その後、共用装置307内に装置オブジェクト305aのノード、すなわち、スイッチング装置305の装置IDを記録する装置オブジェクト3075を作成し、そして、装置オブジェクト306aのノード、すなわち、スイッチング装置306の装置IDを記録する装置オブジェクト3076を作成する。
【0082】
制御装置304、スイッチング装置305、およびスイッチング装置306に対応するツリー構造共用情報が共用装置307に作成され、このツリー構造共用情報は、制御装置301が共用装置307から上記情報を取得でき、制御装置304の制御下でスイッチング装置305またはスイッチング装置306のリモート制御を実装できるように、制御装置304の装置IDおよびIPアドレスと、スイッチング装置305およびスイッチング装置306の装置IDとを記録する。
【0083】
サービス処理モジュール3011は、スイッチング装置302からスイッチング装置306へのリンクを設定することが必要であり、サービス処理モジュール3011は、スイッチング装置302の装置IDおよびスイッチング装置306の装置IDを取得することがある。サービス処理モジュール3011は、スイッチング装置302の装置IDに従って、スイッチング装置302の装置オブジェクトを取得し、スイッチング装置306の装置IDに従って、スイッチング装置306の装置IDを取得し、スイッチング装置302の装置オブジェクトおよびスイッチング装置306の装置オブジェクトのための動作および制御を実行することにより、スイッチング装置302の制御およびスイッチング装置306の制御を別々に実装することが必要である。
【0084】
サービス処理モジュール3011は、スイッチング装置302の装置IDに従って、オブジェクト取得モジュール3012からスイッチング装置302の装置オブジェクトを取得する。オブジェクト取得モジュール3012は、スイッチング装置302の装置IDに従って、オブジェクト記憶モジュール3013からのスイッチング装置302の装置オブジェクトを要求する。スイッチング装置302は、制御装置301に登録されているので、オブジェクト記憶モジュール3013は、スイッチング装置302の装置オブジェクト302aを記憶することがある。オブジェクト記憶モジュール3013は、スイッチング装置302の装置IDに従って、スイッチング装置302の装置オブジェクト302aを取得し、装置オブジェクト302aをオブジェクト取得モジュール3012に返送する。オブジェクト取得モジュール3012は、装置オブジェクト302aをサービス処理モジュール3011に返送する。
【0085】
サービス処理モジュール3011は、スイッチング装置306の装置IDに従って、オブジェクト取得モジュール3012からスイッチング装置306の装置オブジェクトを取得する。オブジェクト取得モジュール3012は、スイッチング装置306の装置IDに従って、オブジェクト記憶モジュール3013からのスイッチング装置306の装置オブジェクトを要求する。スイッチング装置306は、制御装置304に登録されているので、オブジェクト記憶モジュール3013は、スイッチング装置306の装置オブジェクト306aを記憶しない。オブジェクト記憶モジュール3013は、スイッチング装置306の装置IDに従って、共用装置307からスイッチング装置306の位置情報を取得する。共用装置は、制御装置3074および装置オブジェクト3076を記憶し、制御装置3074は、制御装置304の装置IDおよびIPアドレスを記録するので、オブジェクト記憶モジュール3013は、スイッチング装置306の装置IDに従って、制御装置304の装置IDおよびIPアドレスを取得し、制御装置304の装置IDおよびIPアドレスをオブジェクト取得モジュール3012に送信する。
【0086】
スイッチング装置306の装置オブジェクトを作成するとき、オブジェクト記憶モジュール3043は、スイッチング装置306のリモート・オブジェクトをスイッチング装置306のためのオブジェクト記憶モジュール3043(たとえば、リモート・オブジェクト・サーバ RMIサーバ)に登録することがあることに注意すべきである。
【0087】
オブジェクト取得モジュール3012は、スイッチング装置306のリモート・オブジェクト情報を取得するために、制御装置304の取得された装置IDおよびIPアドレスに従って、リモート・オブジェクト取得要求を開始する(たとえば、RMIサーバにアクセスする)。
【0088】
オブジェクト取得モジュール3012は、スイッチング装置306のリモート・オブジェクト情報に従って、スイッチング装置306のリモート・オブジェクト・プロキシを設定する。サービス処理モジュール3011は、リモート・オブジェクト・プロキシを使用することによりスイッチング装置306のための制御または動作を実行する可能性があり、制御または動作の結果は、スイッチング装置306の制御を実装するために、ネットワークを介してスイッチング装置306に転送されることがある。
【0089】
リモート・オブジェクト・プロキシ306を設定した後、オブジェクト取得モジュール3012は、リモート・オブジェクト・プロキシ306のための動作を直接的に実行することがあり、これの動作方式は、リモート・オブジェクト・プロキシ306のための制御または動作の結果がネットワークを介してスイッチング装置306に転送される点を除いて、スイッチング装置302の装置オブジェクトのためのサーバ処理モジュール3011の動作方式と同じである。
【0090】
上記実施形態は、スイッチング装置306のリモート・オブジェクトを設定する実施例を使用して説明され、その他の制御されたネットワーク装置、たとえば、制御装置304に登録されたゲートウェイもしくはルータをさらに含む制御装置304に対して、ネットワーク装置の実装方式は、スイッチング装置306の実装方式に類似しているので、詳細は繰り返し説明されない。
【0091】
サービス処理モジュール3011は、動作インタフェースを通じてスイッチング装置302の装置オブジェクトを制御することがある。インタフェースは、一式のメソッドであるが、メソッドを定義するだけであり、実装を行わない。装置オブジェクトは、インタフェースを実装することがあり、すなわち、装置オブジェクトは、インタフェースによって定義されたメソッドを実装することがある。このようにして、装置は、動作インタフェースをセットすることによって制御されることがある。
【0092】
図5は、本発明の実施形態によるSDNにおける制御装置のさらなる具体的な実装方式の概略構造図である。図5に示されるように、制御装置301は、少なくとも2つの動作インタフェースをセットするように構成されている動作インタフェースモジュール3014をさらに含む。たとえば、インタフェースAがセットされることがあり、インタフェースAは、たとえば、リンクを作成するスイッチング装置302および303の両方によってサポートされた動作を含む。スイッチング装置302およびスイッチング装置303は、両方共にリンクを作成する動作をサポートする。その上、インタフェースBがスイッチング装置302のためセットされ、インタフェースBは、インタフェースAによって定義されたメソッドを継承し、スイッチング装置302だけによってサポートされたメソッドを追加し、たとえば、仮想ポートを追加する。すなわち、インタフェースBは、リンクを作成するメソッドおよび仮想ポートを追加するメソッドを含む。さらに、インタフェースCがセットされ、インタフェースCは、インタフェースAによって定義されたメソッドをさらに継承し、スイッチング装置303だけによってサポートされた、たとえば、トランクポート(Trunk port)を追加するメソッド実装する。すなわち、インタフェースCは、リンクを作成するメソッドとトランクを追加するメソッドとを含む。
【0093】
このようにして、スイッチング装置302は、インタフェースAおよびインタフェースBを実装することがあり、スイッチング装置303は、インタフェースAおよびインタフェースCを実装することがある。サービス処理モジュール3011がスイッチング装置302の装置オブジェクトのための動作を実行することが必要であるとき、サービス処理モジュール3011は、インタフェースAまたはインタフェースBを呼び出し、スイッチング装置302の制御を実装するためにインタフェースAまたはインタフェースBによってセットされたメソッドを実行することがある。たとえば、スイッチング装置302とスイッチング装置306との間のリンクが設定されているとき、インタフェースAは、リンクを作成するメソッドをセットするので、サービス処理モジュール3011は、スイッチング装置302とスイッチング装置306との間のリンクの設定の際に、スイッチング装置302とスイッチング装置306との間のリンクの設定の制御を実装するために、スイッチング装置302の装置オブジェクト302aおよびスイッチング装置306のリモート・オブジェクト・プロキシ306bのため別々にインタフェースAを使用し、すなわち、インタフェースAによってセットされたメソッドを実装する。
【0094】
図6は、本発明の実施形態によるSDNにおける制御装置の別のさらなる具体的な実装方式の概略構造図である。図6に示されるように、制御装置301のオペレーティング・システムは、ドライバ層317をさらに含み、ドライバ層は、オブジェクト記憶モジュールに接続されている。本発明の実施形態では、ドライバ層3017は、監視モジュール3015およびドライバ管理モジュール3016を含む。
【0095】
ドライバ層3017は、装置と通信し、登録を開始したネットワーク装置の装置オブジェクトを作成を受け持つ。たとえば、スイッチング装置302が制御装置301に登録するとき、ドライバ層3017は、スイッチング装置302のための装置オブジェクト302aを作成し、スイッチング装置303が制御装置301に登録するとき、ドライバ層3017は、スイッチング装置303のための装置オブジェクト303aを作成する。装置オブジェクトを作成し終えた後、ドライバ層3017は、作成された装置オブジェクトをオブジェクト記憶モジュール3013に登録する。
【0096】
ドライバ管理モジュール3016は、スイッチング装置302およびスイッチング装置303のドライバ登録情報を記憶し、スイッチング装置302およびスイッチング装置303のドライバを管理するように、たとえば、スイッチング装置を取り込み、取り外し、または始動するように構成されている。
【0097】
監視モジュール3015は、集中監視ポートとして、ネットワーク装置の接続要求を監視する。スイッチング装置302またはスイッチング装置303によって送信された要求情報は、先に監視モジュール3015に到達することがあり、監視モジュール3015は、要求情報をドライバ管理モジュールに送信する。
【0098】
スイッチング装置302およびスイッチング装置303のポート番号は衝突すること、すなわち、2つのポート番号が同一である状況が起こることがあるので、ドライバ管理モジュール3106は、具体的なスイッチング装置を識別できない可能性がある。その結果、スイッチング装置が登録を開始するとき、スイッチング装置を一意に識別できる特徴コードを伝達することが必要である。特徴コードを使用することにより、ドライバ管理モジュール3106は、異なるスイッチング装置を識別でき、そして、スイッチング装置のポート番号が同一であっても異なるスイッチング装置を区別できる。たとえば、スイッチング装置302およびスイッチング装置303のポート番号が同一である状況では、スイッチング装置302およびスイッチング装置303は、特徴コードを使用することにより識別され得る。ポート番号は、スイッチング装置の接続のポート番号であり、特徴コードは、登録要求を開始するときにスイッチング装置によって伝達される情報であり、この情報は、登録要求を開始した装置を一意に識別できる。接続中に送信された要求は、スイッチング装置を一意に識別する情報を伝達する。
【0099】
たとえば、スイッチング装置302のポート番号が6633であり、登録要求を開始するときにこのスイッチング装置302によって伝達される特徴コードが0xFF32であり、スイッチング装置303のポート番号が831であり、登録要求を開始するときにこのスイッチング装置303によって伝達される特徴コードが0xBB12であると仮定して、スイッチング装置302およびスイッチング装置303が登録された後にドライバ管理モジュール3106に記録されたドライバ情報が表1に示される。
【0100】
【表1】
上記特徴コードは、装置の製造番号、バージョン番号、および製造業者番号のうちの少なくとも1つによって形成され、スイッチング装置を一意に識別するために使用される。
【0101】
スイッチング装置302が登録された後、かつ、接続要求が開始されたとき、接続要求は、特徴コード0xFF32を伝達することがある。監視モジュール3015は、スイッチング装置302の接続要求を受信し、接続要求をドライバ管理モジュール3016に送信する。ドライバ管理モジュール3016は、接続要求中で伝達された特徴コードに従って、スイッチング装置302のドライバを取得する。その結果、ドライバ管理モジュール3016は、スイッチング装置302を一意に決定し、スイッチング装置302に対する制御装置301のオペレーティング・システムによる効果的な制御を実装することができる。同様に、接続要求を開始するときのスイッチング装置303のプロセスは、スイッチング装置302のプロセスに類似しているので、詳細は繰り返し説明されない。
【0102】
図7を参照すると、図7は、本発明の実施形態によるソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御方法の概略フローチャートであり、本方法は、以下を含む:
【0103】
ステップ700:SDNにおける制御装置は、サービス要求を受信する。
【0104】
ステップ702:制御装置は、サービスを処理するネットワーク装置の位置情報を取得し、このネットワーク装置は、SDN内の別の制御装置に登録され、ネットワーク装置の位置情報は、このネットワーク装置が登録された制御装置の装置IDと、このネットワーク装置が登録された制御装置のIPアドレスと、このネットワーク装置の装置IDとを含む。
【0105】
ステップ704:制御装置は、ネットワーク装置の位置情報に従って、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定する。
【0106】
ステップ706:制御装置は、サービス要求に従って、リモート・オブジェクト・プロキシは、制御装置内のネットワーク装置の装置オブジェクトのプロキシであり、装置オブジェクトは、ネットワーク装置を制御するためネットワーク装置が登録された制御装置のプロキシである、リモート・オブジェクト・プロキシを制御する。
【0107】
本発明の実施形態によって提供されたSDNにおける上記制御方法では、SDN内の別の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報は、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシが位置情報に従って、設定され得るように取得され、ネットワーク装置は、リモート・オブジェクト・プロキシを使用することにより制御される。上記方法を使用することにより、制御または動作される必要があり、かつ、別のネットワーク装置に登録されたネットワーク装置は、直接的に制御される可能性があり、制御または動作要求を他の制御装置内のネットワーク装置すべての装置オブジェクトに送信することが不必要であり、それによって、他の制御装置内のすべてのネットワーク装置の装置オブジェクトがサービス制御要求を受信し、かつ、決定を実行するステップを回避して、サービス処理性能を決定し改善している。
【0108】
選択自由な実装方式として、ネットワーク装置の位置情報に従って、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定することは、
ネットワーク装置の位置情報に従って、ネットワーク装置のリモート制御を実行する情報であるネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を取得し、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を使用することによりネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定することを含む。具体的には、ネットワーク装置の装置オブジェクトのリモート制御を実装するために、ネットワーク装置が登録されている制御装置は、ネットワーク装置の位置情報に従って、決定されることがあり、ネットワーク装置のリモート・オブジェクトを記憶する空間がアクセス可能であり、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシは、ネットワーク装置のリモート・オブジェクトを記憶する空間から取得されたネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報に従って、設定される。
【0109】
選択自由な実装方式として、本方法は、
制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置と共用することをさらに含むことがあり、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報は、制御装置の装置ID、制御装置のIPアドレス、および制御装置に登録されたネットワーク装置の装置IDを含む。
【0110】
制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置と共用することは、
制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内のネットワーク装置の位置情報を記憶するSDN内の共用装置に送信すること、または、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置にブロードキャストすることを含む。共用装置は、独立した装置であるか、または、制御装置に統合されるか、または、SDN内の別の制御装置に統合される。
【0111】
相応して、本方法は、
共用装置から、SDNネットワーク内の他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得し、位置情報をオブジェクト記憶モジュールに記憶すること、または、
SDN内の他の制御装置によってブロードキャストされた位置情報を受信し、SDNネットワーク内の他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得し、位置情報をオブジェクト記憶モジュールに記憶すること
をさらに含む。
【0112】
制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報は、SDN内の他の制御装置が制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得できるように、かつ、SDN内の他の制御装置が取得された位置情報に従って、登録された制御装置のリモート制御を実装できるように、SDN内の他の制御装置と共用される。その上、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報がSDN内の共用装置に送信された場合、SDN内の制御装置は、リモート制御が必要とされるとき、制御装置が他の制御装置の位置情報を記憶するための空間が節約され得るように、共用装置から位置情報を取得できる。
【0113】
選択自由な実装方式として、本方法は、
動作コンテンツ内に継承関係を有し、制御装置に登録されたネットワーク装置のための動作方式をセットする少なくとも2つの動作インタフェースを作成することをさらに含む。少なくとも2つの動作インタフェースは、制御装置に登録された少なくとも2台のネットワーク装置に適用可能である動作インタフェースと、制御装置に登録された1台のネットワーク装置だけに適用可能である動作インタフェースとを含む。
【0114】
少なくとも2つの動作インタフェースがセットされ、動作インタフェースが動作コンテンツ内に継承関係を有し、装置オブジェクトのための柔軟性のある構成が実装される可能性があり、それによって、単一の動作インタフェースによってセットされたメソッドがネットワーク装置すべての装置オブジェクトを充足させるが、具体的なネットワーク装置の特性を担うことができないという不利点、または、実装が複雑であり、かつ、ネットワーク装置が新たに追加されたときに動作インタフェースが追加されることが必要であるという、具体的なネットワーク装置のための動作インタフェースをセットする単一の動作インタフェースによって引き起こされた不利点を回避する。
【0115】
選択自由な実装方式として、本方法は、
制御装置に登録されたネットワーク装置によって開始された、特徴コードを伝達する登録要求を受信する制御装置内の監視モジュールをセットし、登録要求を開始したネットワーク装置を一意に識別するために使用される特徴コードを制御装置内のドライバ管理モジュールに送信することと、
ドライバ管理モジュールによって、特徴コードに従って、制御装置に登録されたネットワーク装置のドライバと特徴コードとの間のマッピング関係を設定することと、
をさらに含む。
【0116】
その上、監視モジュールは、制御装置に登録されたネットワーク装置によって開始された、特徴コードを伝達する接続要求をさらに受信することがあり、ドライバ管理モジュールは、接続要求中で伝達された特徴コードに従って、制御装置に登録されたネットワーク装置のドライバを取得する。特徴コードは、ネットワーク装置の製造番号、バージョン番号、または、製造者番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0117】
上記方法では、監視モジュールは、ネットワーク装置とドライバ管理モジュールとの間のブリッジとしての役割を果たし、異なったネットワーク装置は、ネットワーク装置を一意に識別する特徴コードを使用して区別され、それによって、ネットワーク装置の効率的な制御を実装し、ポート番号が異なるネットワーク装置を区別するために使用されたときに繰り返されるポート番号のために具体的なネットワーク装置を区別できないという問題を回避する。
【0118】
図3から図6の実施形態における制御装置の実装方式は、上記方法の具体的な実装方法のため参照されることがあるが、詳細は繰り返し説明されない。
【0119】
本発明の実施形態は、ソフトウェア定義ネットワークSDNにおけるプロセッサをさらに提供し、このプロセッサは、SDN内の制御装置内に位置し、以下のステップ:
サービス要求を受信するステップと、
SDN内の別の制御装置に登録された、サービスを処理するネットワーク装置について、ネットワーク装置が登録された制御装置の装置ID、ネットワーク装置が登録された制御装置のIPアドレス、およびネットワーク装置の装置IDを含む位置情報を取得するステップと、
ネットワーク装置の位置情報に従って、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定するステップと、
サービス要求に従って、リモート・オブジェクトが制御装置内のネットワーク装置の装置オブジェクトのプロキシであり、装置オブジェクトは、ネットワーク装置を制御するためネットワーク装置が登録された制御装置のプロキシである、リモート・オブジェクト・プロキシを制御するステップと、
を実行するように構成されている。
【0120】
本発明の実施形態によって提供されたSDNにおけるプロセッサでは、SDN内の別の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報は、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシが位置情報に従って、設定され得るように取得され、ネットワーク装置は、リモート・オブジェクト・プロキシを使用することにより制御される。上記方法を使用することにより、制御または動作される必要があり、かつ、別の制御装置に登録されているネットワーク装置は、直接的に制御される可能性があり、制御または動作要求を他の制御装置内のネットワーク装置すべての装置オブジェクトに送信することは不必要であり、それによって、他の制御装置内のすべてのネットワーク装置の装置オブジェクトがサービス制御要求を受信し、かつ、決定を実行するステップを回避して、サービス処理性能を決定し改善している。
【0121】
選択自由な実装方式として、ネットワーク装置の位置情報に従って、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定することは、
ネットワーク装置の位置情報に従って、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を取得し、ネットワーク装置のリモート制御を実行する情報であるネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報を使用することによりネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシを設定することを含む。具体的には、ネットワーク装置の装置オブジェクトのリモート制御を実装するために、ネットワーク装置が登録された制御装置は、ネットワーク装置の位置情報に従って、決定されることがあり、ネットワーク装置のリモート・オブジェクトを記憶する空間がアクセス可能であり、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシがネットワーク装置のリモート・オブジェクトを記憶する空間から取得されたネットワーク装置のリモート・オブジェクト情報に従って、設定される。
【0122】
選択自由な実装方式として、プロセッサは、以下のステップを実行するようにさらに構成されている。
制御装置の装置ID、制御装置のIPアドレス、および制御装置に登録されたネットワーク装置の装置IDを含む制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置と共用するステップである。
【0123】
制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置と共用することは、
制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内のネットワーク装置の位置情報を記憶するSDN内の共用装置に送信すること、または、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報をSDN内の他の制御装置にブロードキャストすることを含む。共用装置は、独立した装置であるか、または、制御装置に統合されるか、または、SDN内の別の制御装置に統合される。
【0124】
相応して、プロセッサは、以下のステップを処理するようにさらに構成されている。
共用装置から、SDNネットワーク内の他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得し、位置情報をオブジェクト記憶モジュールに記憶するステップ、または、
SDN内の他の制御装置によってブロードキャストされた位置情報を受信し、SDNネットワーク内の他の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得し、位置情報をオブジェクト記憶モジュールに記憶するステップである。
【0125】
制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報は、SDN内の他の制御装置が制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報を取得できるように、かつ、SDN内の他の制御装置が取得された位置情報に従って、登録された制御装置のリモート制御を実装できるように、SDN内の他の制御装置と共用される。その上、制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報がSDN内の共用装置に送信される場合、SDN内の制御装置は、リモート制御が必要とされる場合、制御装置が他の制御装置の位置情報を記憶するための空間が節約され得るように、共用装置から位置情報を取得できる。
【0126】
選択自由な実装方式として、プロセッサは、以下のステップを実行するようにさらに構成されている。動作コンテンツ内に継承関係を有し、制御装置に登録されたネットワーク装置のための動作方式をセットする少なくとも2つの動作インタフェースを作成するステップである。少なくとも2つの動作インタフェースは、制御装置に登録された少なくとも2台のネットワーク装置に適用可能である動作インタフェースと、制御装置に登録された1台のネットワーク装置だけに適用可能である動作インタフェースとを含む。
【0127】
少なくとも2つの動作インタフェースがセットされ、動作インタフェースは、動作コンテンツ内に継承関係を有し、装置オブジェクトのための柔軟性のある構成が実装される可能性があり、それによって、単一の動作インタフェースによってセットされたメソッドがネットワーク装置すべての装置オブジェクトを充足させるが、具体的なネットワーク装置の特性を担うことができないという不利点、または、具体的なネットワーク装置のための動作インタフェースをセットする単一の動作インタフェースによって引き起こされた、実装が複雑であり、かつ、ネットワーク装置が新たに追加されたときに動作インタフェースが追加されることが必要であるという不利点、を回避する。
【0128】
選択自由な実装方式として、プロセッサは、以下のステップを実行するようにさらに構成されている。
制御装置に登録されたネットワーク装置によって開始された、登録要求を開始したネットワーク装置を一意に識別するために使用される特徴コードを伝達する登録要求を受信するステップと、
制御装置に登録されたネットワーク装置のドライバと特徴コードとの間のマッピング関係を設定するステップと、
制御装置に登録されたネットワーク装置によって開始された、特徴コードを伝達する接続要求を受信するステップと、
接続要求中で伝達された特徴コードに従って、制御装置に登録されたネットワーク装置のドライバを取得するステップ、である。
【0129】
特徴コードは、ネットワーク装置の製造番号、バージョン番号、または、製造者番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0130】
上記プロセッサは、ネットワーク装置を一意に識別する特徴コードを使用することにより異なったネットワーク装置を区別し、それによって、ネットワーク装置の効率的な制御を実装し、ポート番号が異なるネットワーク装置を区別するために使用されたときに繰り返されるポート番号のために具体的なネットワーク装置を区別できないという問題を回避する。
【0131】
図3から図6の実施形態における制御装置の実装方式は、上記プロセッサの具体的な実装方式のためさらに参照されることがあるが、詳細は繰り返し説明されない。
【0132】
本発明の実施形態は、SDNにおける制御方法の上記実施形態において挙げられたステップを実行し、上記制御方法によって達成される技術的効果を実装することすることができるコンピュータ・プログラム・プロダクトをさらに提供する。
【0133】
当業者は、本明細書において開示された実施形態に記載された実施例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが電子的ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれらの組み合わせによって実装され得ることに気付くことがある。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性について明瞭に説明するために、上記は、機能に従って、各実施例の構成およびステップについて全体的に説明している。機能がハードウェアによって実行されるか、または、ソフトウェアによって実行されるかは、特有のアプリケーションと、技術的解決策の設計上の制約条件とに依存する。当業者は、1つずつの特有のアプリケーションに対して記載された機能を実装するために異なった方法を使用することがあるが、実装が本発明の範囲を超えることはないと考えられるべきである。
【0134】
便利かつ簡潔な説明の目的のため、上記システム、装置、およびユニットの詳細な運転プロセスに対して、上記方法実施形態における対応するプロセスが参照されることがあるので、詳細が繰り返し説明されないことは、当業者によって明瞭に理解され得る。
【0135】
本出願において与えられたいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置および方法は、他の方式で実装されてもよいことが理解されるべきである。たとえば、説明された装置実施形態は、単に例証的である。たとえば、ユニット分割は、単なる論理的な機能分割であり、実際的な実装では他の分割でもよい。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントは、組み合わされるか、もしくは、別のシステムに統合されることがあり、または、一部の特徴は、無視されるか、もしくは、実行されないことがある。その上、表示された、もしくは、検討された相互結合、直接結合、または通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実施されることがある。装置またはユニット間のこの直接結合または通信接続は、電子的、機械的、またはその他の形式で実装されることがある。
【0136】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に分離してもしなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分散してもよい。ユニットのうちの一部または全部は、本発明の実施形態の解決策の目的を達成するために実際の必要性に従って、選択されることがある。
【0137】
その上、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されることがあり、または、ユニットの各々が物理的に単独で存在することがあり、または、2個以上のユニットが1個のユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されることがあり、または、ソフトウェア機能ユニットの形式で実装されることがある。
【0138】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立した製品として販売もしくは使用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質的に、または、従来技術に貢献する部分、または、技術的解決策の全部もしくは一部は、ソフトウェア製品の形式で実装され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態において説明された方法のステップの全部もしくは一部を実行するように(パーソナル・コンピュータ、サーバ、ネットワーク装置などでもよい)コンピュータ装置に命令するいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる何らかの媒体、たとえば、USBフラッシュメモリ、リムーバブル・ハード・ディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクを含む。
【0139】
以上の説明は、本発明の単なる具体的な実施形態であるが、本発明の保護範囲を制限することが意図されていない。本発明において開示された技術的範囲内の当業者によって容易に見出される変更または置換はどれでも、当然に本発明の保護範囲に含まれる。その結果、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うべきである。
【要約】
本発明の実施形態は、異なる制御装置の下でネットワーク装置間のサービスを処理する性能が高くないという従来技術の問題を解決するソフトウェア定義ネットワークSDNにおける制御方法、制御装置、およびプロセッサを提供する。本発明の実施形態により提供されるSDNにおける制御方法、制御装置およびプロセッサでは、ネットワーク装置のリモート・オブジェクト・プロキシが位置情報に従って、設定され得るように、SDNにおける別の制御装置に登録されたネットワーク装置の位置情報が取得され、ネットワーク装置は、リモート・オブジェクト・プロキシを使用して制御される。その結果、制御または動作される必要があるネットワーク装置を直接的に制御することができ、制御または動作要求を他の制御装置内のすべてのネットワーク装置の装置オブジェクトに送信する必要はなく、それによって、他の制御装置内のすべてのネットワーク装置の装置オブジェクトがサービス制御要求を受信し、かつ、決定を実行するステップを回避して、サービス処理性能を決定し改善している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7