【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的は独立請求項により達成される。有利な実施形態は、従属請求項から生じる。
【0014】
好ましい一実施形態において、本発明は、
打錠機のダイに、コア被覆錠のコアとして用いられるフィルムを移送、挿入、及び配置する装置であって、
該装置は、少なくとも3つのモジュール、すなわち、
a.前記フィルムを収容する少なくとも1つの保管ユニット及び/又は少なくとも1つの供給ユニットを含み、第2のモジュールによる引継ぎに向けて前記フィルムを供給するモジュール1と、
b.少なくとも1つの引継ぎユニットと、少なくとも1つのコンベアベルトと、少なくとも1つの取込みホイールとを含むモジュール2であって、モジュール2は、
i.取上げ要素によりモジュール1から前記フィルムを引き継ぎ、
ii.キャリア上に前記フィルムを配置し、
iii.前記キャリアを移送し、
iv.撮像センサーにより前記キャリアの装填を検査し、及び/又は、カウントセンサーにより、コンベアベルトの或るセクションにおけるキャリアの数を検出し、非装填欠陥キャリアをコンベアベルト2へと選別して、新たなフィルム装填に向けて送り込み、
v.前記取込みホイールにより前記キャリア間の間隔を整える、モジュール2と、
c.真空作用によってモジュール2の前記キャリアから前記フィルムを取り出すとともに、該フィルムを前記打錠機の前記ダイに挿入する取出し装置を含む、少なくとも1つの制御可能な真空ヘッドを含むモジュール3と、
を備える、装置に関する。
【0015】
本装置の例示的な一実施形態が
図5に示されている。
図5は、モジュール1、モジュール2、及びモジュール3がいかに相互作用するかを示している。本装置は、特に、コンピューター制御されるとともに、モジュールの機能性を確実にするために好適な駆動部を備える。そのため、本発明の装置及び方法は、特に、自動制御可能である。モジュール1は、特に、フィルムの保管マガジンを含む。フィルムは個々に詰められている。モジュール1は、フィルムを個々に引き継ぐことができるような被覆されるフィルムの供給に好適である場合が有利であることがわかっている。このために、モジュール1は保管マガジンを含むが、この保管マガジンでは、フィルムは従来技術のようにバルク材として供給されず、その代わりに個々に詰められている。これは、例えば、フィルムが位置する成形凹部を有する長いキャリアストリップにより行うことができる。キャリアストリップ上の凹部は、特に保管目的及び移送目的で保護フィルムによって覆われている。キャリアストリップは、例えば、巻いておくことができる。モジュール1は、キャリアストリップにより複数のロールを収納する可能性を有することが好ましい。さらに、モジュール1により、キャリアストリップを手動又は自動で移送して繰り出し、フィルムを取り出すことができ、フィルムを凹部から個々に取り出すことができるようになっている。取出しは、特に、モジュール2により行われる。モジュール1によるこのフィルム供給形式は、自動で、選択的に不連続又は連続して行うことができ、それにより、再現可能なフィルム供給を可能にする。
【0016】
モジュール2は、以下の群から選択されるユニットを含むことが好ましい。その群は、引継ぎユニット、取上げ要素、コンベアベルト、偏向ホイール、ガイドレール、スペーサー、ストッパー、撮像センサー、カウントセンサー、取込みホイール、送出しホイール、及び/又は転轍器を含む。「偏向ホイール」という語で示されるものは、特に、取込みホイール及び/又は送出しホイールを含む。モジュール2の例示的な一実施形態が
図2に示されている。また、この
図2は、引継ぎユニット、コンベアベルト、撮像センサー、カウントセンサー、取込みホイール、送出しホイール、及び転轍器の相互作用を示している。モジュール1からのフィルムの引継ぎに向けて、モジュール2は本質的に引継ぎユニットを含む。この引継ぎユニットは、取上げ要素として、特にフィルムを吸い上げるために真空ヘッドを装備している「ピックアンドプレース」ユニットを含む。モジュール2の引継ぎユニットは、取上げ要素として、最大50個の真空ヘッド、好ましくは最大30個の真空ヘッド、より好ましくは最大20個の真空ヘッド、最も好ましくは最大10個の真空ヘッドを備えることが好ましい。当然ながら、例えば、5個の真空ヘッド又は1個の真空ヘッドを用いることもできる。
【0017】
特に、モジュール1により供給されるフィルムが、タクト方式(clocked)で、すなわち不連続に供給されることが好ましい。さらに、モジュール2によるフィルムの引継ぎも、タクト方式で、すなわち不連続に行われることが特に好ましい。フィルムの性質に起因して要求される第1の製造段階におけるタクト方式のフィルムの取上げ及び引継ぎを、従来の打錠機において実施されているように、ロータリー式打錠機のプレス領域への連続給送に変換することができるようにモジュラー式の構成機器が相互作用するロータリー式打錠機を提供することができることは、全く驚くべきことであった。
【0018】
さらに、モジュール2が、偏向ホイールを備える2つの可撓コンベアベルトを含む場合が有利である。コンベアベルトは、可撓であり、例えば、約300個のキャリアを受け取ることができる。フィルムは、キャリアによりコンベアベルト上でモジュール3(引継ぎプレスインモジュール)に移送される。モジュール2のガイドレールは、移送時、キャリアをトラック内に維持することができるように設計されている。自動ストッパーがキャリアの非制御蓄積を防止し、これは種々のセンサーにより制御される。特に、モジュール2は、カメラとして構成されていることが好ましい撮像センサーと、イニシエーターをなすことが好ましいカウントセンサーとを含む。当業者は、物品の数を検出するように又は撮像センサーとして用いることができるセンサーのタイプを知っている。この撮像センサーは移送中のキャリアの装填を検査し、各場合において、コンベアベルトの検査にカメラが利用可能である。撮像センサーによりキャリアの装填を検査することは、軽量の弛緩しているフィルムが、固形コアよりも明らかに取扱いが困難であることから、特に有利である。
【0019】
これらの撮像センサーは、特に、モジュール1におけるキャリアへのフィルムの引継ぎ後の、2つのコンベアベルトの収束点の後に設けられている。この領域に設けられているセンサーは、特に、どのキャリアを転轍器により閉め出し、コンベアベルト2に移送するかを判定する。コンベアベルト2は、モジュール3に通じないが、その代わりに、閉め出されたキャリアを、モジュール1による新たなフィルム装填に向けて送り込む。このコンベアベルト2は、本発明に関して、迂回路としても示される。フィルムの光学特性に起因して、キャリアのフィルム装填に関して光学的な感知検査を行うことができることは、全く驚くべきことであった。
【0020】
さらに、モジュール2は、通過する物品の数、ここではキャリアの数を検出するのに好適であるカウントセンサーを含む。このようなカウントセンサーは、特に、モジュール1とモジュール2との間の移行領域において用いられる。モジュール1により、1回の移送作業において10個のフィルムが供給されることが好ましい。これらの10個のフィルムを引き継ぐために、キャリアとしてフィルムを移送可能にする10個のキャリアを設けることが必要である。例えば上記キャリアをキャリアとするようなキャリアの使用は、フィルムの移送は補助装置を伴わずに実施することができないことから、特に有利である。
【0021】
モジュール1とモジュール2との間の移行領域に10個のキャリアを供給するために、移行領域の終点にあるカウントセンサーと相互作用するストッパーが閉じられる。本発明に関するストッパーは、キャリアの移送の流れに入り込み、キャリアを停止することができる装置である。本発明に係るストッパーは、各場合において、カウントセンサーにより制御される。ストッパーが移行領域の終点においてキャリアの連続する流れを停止すると、移行領域の始点に設けられているカウントセンサーが、移行領域に到達してこの移行領域に入るキャリアの数をカウントする。移行領域の「始点」及び「終点」という用語は、移送循環円上でのキャリアの移送方向に対することが理解される。コンベアベルト上でのキャリアの移送は反時計回りに行われ、そのため、モジュール1とモジュール2との間の移行領域の始点は、キャリアが移行領域に入る領域である。この領域に位置しているストッパーは、本発明に関して、前方ストッパーとして示されている。移行領域の終点は、本発明に関して、キャリアが移行領域を出る領域を示している。この領域に位置しているストッパーは、本発明に関して、後方ストッパーとして示されている。
【0022】
移行領域の始点にあるカウントセンサーが、10個のキャリアが移行領域に入ったことを検出する場合、更なるストッパーが入り込むことができないように、このカウントセンサーと相互作用するストッパーが移行領域を閉鎖する。次に、それらのキャリアに「ピックアンドプレース」ユニットによりフィルムを装填する。この作業が終了すると、移行領域の終点にあるストッパーが開き、キャリアをコンベアベルト上で出すように移送することができる。
【0023】
フィルムがモジュール2の取上げ要素及び真空ヘッドにより取り上げられる場合が特に好ましい。特に、負圧(underpressure)又は真空作用を受ける真空ヘッドの使用により、コア被覆錠のコアとしてフィルムを取り扱うことが可能になる。
【0024】
移行領域の終点にあるストッパーが開いた後まもなく、前方ストッパーも開く。この時間遅延の結果として、キャリアの有利には連続する流れに、後方ストッパーが入り込むことができるギャップを生じさせ、キャリアの流れを停止することが可能である。本発明に関して、この作業は、「ギャップの生成」として示される。前方ストッパーが10番目のキャリアと11番目のキャリアとの間に入り込んで止まる。「感知検査」という用語は、本発明に関して、感取又は感受(taste or feel)によるキャリア又はフィルムの検査ではなく、その代わりにキャリアのフィルム装填の検査を意味し、フィルムの存在が検査されることが理解される。通過するキャリアの数を検出するために更なるセンサーが設けられている。それにより、モジュール1とモジュール2との移行領域においてタクト方式でフィルムを引き継ぎ、モジュール3にキャリアを連続給送することを可能にすることができることから、これは特に有利である。
【0025】
特に、例えば2つの転轍器により、2つのコンベアベルトが互いに連結されるとともに、コンベアベルト上に位置しているキャリアの方向が制御される。本発明の好ましい一実施形態において、ロータリー式打錠機の回転は反時計回りである。モジュール2は、5000個のキャリア、好ましくは2500個のキャリア、より好ましくは1000個のキャリア、最も好ましくは300個のキャリアの処理能力を有することが好ましい。当然ながら、例えば、50個のみのキャリアを用いることさえできる。キャリアは、フィルムをセンタリングさせる受取り孔を有することも好ましい。モジュール2の種々のユニットの相互作用の結果として、再現可能に行われる移送を実現することができることは驚くべきことであった。特に、自動シーケンスに起因して、繊細な成形体を自動の更なる処理に使用可能にするために、制御された方法を利用可能にすることができる。モジュール2は、特にモジュール式の構造及び可変高さを有する可撓コンベアベルトに起因して、要求されるスループットに個々に適合するのに好適である。特に、個々に挿入される繊細なフィルムの移送時の、大量処理の実施に対する本発明の可変性及び融通性は、全く驚くべきものであった。
【0026】
さらに、モジュール3は、制御可能真空ヘッド、可動アーム、少なくとも2つの制御カム、圧縮空気接続部、及び/又は真空接続部を含み、真空ヘッドは下降可能であるとともに打錠機のダイに進入することが好ましい。モジュール3の真空ヘッドは、モジュール3の構成要素として、モジュール2からフィルムを引き継ぐとともに取出し装置をなす引継ぎ/移送ヘッドとして設計されていることが好ましい。この場合、真空ヘッドは、取出し装置として、モジュール2のキャリアから真空作用によりフィルムを引き継ぐ。これは、特に、真空ヘッドを負圧に晒すことにより行われる。特に、モジュール3の真空ヘッドは、制御可能であるように設計されている。さらに、真空ヘッドは、モジュール3の構成要素として、モジュール2から引き継いだフィルムを打錠機のダイに挿入又は移送する挿入ユニットをなす。
【0027】
さらに、モジュール3の回転速度は、可変かつ錠剤機のローター速度と同期して設定することができることが好ましい。モジュール3は、モジュール2からフィルムを引き継ぐ。モジュール3は、真空ヘッドにより、キャリアからフィルムを吸い上げることが可能である。モジュール3と錠剤機のローターとが同一の回転速度であることに起因して(同一の回転速度は同期動作として本発明に関して示されている)、フィルムを錠剤機のダイオリフィスに制御可能に移送することができる。
図3は、モジュール3の例示的な一実施形態を示している。
図2は、モジュール2とモジュール3とがいかに相互作用するかを示している。フィルムを錠剤機のダイオリフィスに個々に挿入することができる精度及び再現性は、驚くべきものであった。例えば、従来の錠剤機が本発明と相互作用することができることは驚くべきことである。結果として、本発明は、汎用性であり、例えば、スループット及び速度に関して、非常に多様なあり得る要件に対して個々に調節することができる。
【0028】
更に好ましい一実施形態において、本発明は、特に、打錠機のダイに、コア被覆錠のコアとして用いられるフィルムを移送、挿入、及び配置する方法に関する。本方法は、以下の方法ステップを含む。
a.モジュール1によりフィルムを供給するステップであって、フィルムを引継ぎ位置に運ぶ、供給するステップ、
b.カウントセンサーとストッパーとの相互作用の結果として、モジュール1の移行領域に10個のキャリアを供給するステップ、
c.モジュール2によりフィルムを引き継ぐステップであって、モジュール2は取上げ要素の真空ヘッドによりフィルムを受け取る、引き継ぐステップ、
d.モジュール2によりキャリア上にフィルムを配置するステップであって、フィルムをキャリア上でセンタリングする、配置するステップ、
e.キャリアをモジュール3に移送するステップであって、キャリアの装填を撮像センサーにより感知的に検査する、移送するステップ、
f.モジュール3の真空ヘッドによりフィルムを引き継ぐステップ、
g.打錠機のダイにフィルムを配置するステップであって、フィルムを挿入する、配置するステップ。
【0029】
フィルムは、ダイの本質的に中心に位置するように(centrically)挿入されることが好ましい。フィルムが、情報担体、分離層、及び/又は活性物質担体であり、フィルムは、軽量、弛緩している、軟らかい、可撓性、剛性、及び/又は帯電性である場合が好ましい。さらに、フィルムは全ての想定可能な形状であり、例えば、円形、角のある形、楕円形、又は非対称形であることが好ましい。フィルムは、特に、直径が、1mm〜20mm、好ましくは1mm〜15mm、より好ましくは1mm〜10mm、最も好ましくは1mm〜5mmである。フィルムは、厚さが、0.1mm〜10mm、好ましくは0.1mm〜5mm、より好ましくは0.1mm〜1mm、最も好ましくは0.1mm〜0.5mmとすることができる。本発明が、これまで錠剤にして又は錠剤内に処理可能ではなかった非常に多様なあり得る成形体を、打錠用に使用可能にする多くの様々な可能形態を提供することは全く驚くべきことであった。
【0030】
フィルムは、材料として、特にプラスチックを含むが、本発明は、材料として、例えば、天然物質、複合材、金属、又はその他の混合物若しくは合金も包含する。フィルムは、単一成分系又は多成分系をなすことができる。フィルムは、例えば、均質であり、滑らかな表面若しくは粗い表面を有するか、及び/又は粒子材料で構成することができる。フィルムが、例えば、胃又は腸管内での液との接触時に溶解する可溶性材料で構成されている場合も好ましい。フィルムは、例えば、フィルムの溶解又は崩壊時に放出される医薬活性物質も含むことができる。
【0031】
非常に細かい固形粒子は、不溶性フィルムと可溶性フィルムとの双方に埋め込むことができる。これらの固形粒子は、サイズが0.5mm3〜50mm3とすることができる。さらに、粒子は、直径が、20mmよりも小さく、好ましくは10mmよりも小さく、より好ましくは5mmよりも小さく、最も好ましくは1mmよりも小さい場合が好ましい。粒子は、例えば、特に生体内分解性の電子チップとすることができる。本発明に関するフィルムは、特に、生理作用を監視、調節、及び/又は制御するチップを含む。フィルムは、検査目的及び検証目的で、in vivoマーカー又はin vitroマーカーとして用いることもできる。
【0032】
フィルムを含む被覆錠の製造の自動化方法が可能であることは驚くべきことであった。従来技術の問題は、本発明により克服することが可能であることは驚くべきことである。フィルムを含む被覆錠の製造は、これまで、手動作業によってのみ可能であった。本発明により、フィルムは被覆錠における機械的処理に使用可能になる。市販のロータリー式打錠機を用いて、コアとして錠剤を含むのではなく、その代わりに、特に、本発明に関してフィルムを含む被覆錠を製造することができることは全く驚くべきことであった。特に、フィルム又は電子チップを含む被覆錠の経済的に実行可能な製造を可能にする量を実現することができることが有利であるとわかっている。自動制御及び監視される連続法により、フィルム又は電子チップを錠剤に挿入することは、これまで可能でなかった。
【0033】
本発明により処理することが可能なフィルムは、特に、標準的なコア被覆錠の製造におけるコアと比較して非常に軽量であり、寸法が非常に小さく、不安定であり、弾性変形可能であり、及び/又は帯電性である。大気中の湿気の増大下で互いにくっつくフィルムでさえ処理することができることが有利である。すなわち、可能な最小限の空気循環下の空間において自由移動可能であるか、及び/又は、可能な最小限の帯電下で、フィルムに触れる全ての物体にくっついたままになるフィルムを被覆することができる。本発明により、このような多様な成形体を打錠機のダイに挿入することができることは全く驚くべきことであった。サイズ、形状、性質、重量、及び外観に関して様々に構成されるフィルムのこの実際の多様性が、従来技術に比較して大幅な利点をなすものである。これらの種々のフィルムは、これまで、従来技術の装置及び方法により、打錠機に挿入するのに使用可能ではなかった。例えば、本発明により、特に、バルク材としての送込みが許されないフィルムを処理することができる。フィルムの打錠機への給送時及びダイへの挿入時、振動器又は遠心分離コンベアを不要にすることが可能であることは全く驚くべきことであった。
【0034】
打錠機のダイに、コア被覆錠のコアとして用いられるフィルムを移送、挿入、及び配置する方法において、まずモジュール1によりフィルムを供給することが有利であることがわかっている。このために、モジュール1はフィルムを引継ぎ位置に運び、引継ぎ位置において、モジュール2によりフィルムを引き継ぐ。
【0035】
フィルムの供給に関して、フィルムを、映写機用フィルムリールに似たキャリアストリップリール上で、プラスチック製の成形キャリアストリップに入れて送り込む場合が有利であることがわかっている。このキャリアストリップは、各場合においてフィルムが配置される、例えば深絞り加工された成形凹部を有する。プラスチック製のキャリアストリップには、例えば、フィルムが脱落する可能性がないように、自己接着性カバーストリップが設けられている。キャリアストリップの一方の側部は、映写機用フィルムストリップと同じように巻かれたキャリアストリップを繰り出すとともに位置決めするように穿孔されている。モジュール1は、例えば、キャリアストリップを伴う最大1000個のキャリアストリップリール、好ましくは最大100個のキャリアストリップリール、最も好ましくは最大10個のキャリアストリップリールを収納することができる装置を含む。
【0036】
フィルムを供給するのに、キャリアストリップは、例えば、給送器として既知であるものに通される。給送器は、例えば、1.5秒毎に、自動で自己接着性カバーストリップを取り外して巻き上げ、モーター駆動でフィルムを引継ぎ位置に運ぶ。単位時間あたりの搬送速度を増大するために、複数の給送器を互いに隣り合わせて一列に構成することができる。例えば、10個の給送器が存在する場合、特に不連続に、例えばタクト方式で、毎秒10個のフィルムをモジュール2による取上げに向けて供給することができる。
【0037】
さらに、フィルムは、キャリアストリップの代わりに、1つ又は複数のフィルムトレイにより送り込まれることが好ましい。次に、フィルムは、供給の直前に、例えば個々に又は複数でフィルムトレイから打ち出され、打ち出された後にモジュール1により引継ぎ位置に運ばれ、モジュール2による取上げに向けて供給される。
【0038】
本方法の更に好ましい一実施形態において、カウントセンサーとストッパーとの相互作用の結果として、モジュール1の移行領域に好ましくは10個のキャリアが供給される。フィルムを移送するキャリアを、不連続に供給することができ、次に、製造プロセスを進んで、ロータリー式打錠機のモジュール3に連続給送することができることは全く驚くべきことであった。また、特に、モジュール1によるフィルムの供給は、タクト方式で、すなわち不連続に行われる。
【0039】
モジュール1によりフィルムを供給する方法ステップ及び/又はモジュール2によりフィルムを引き継ぐ方法ステップは、不連続である場合が好ましい。このように、例えばフィルムがモジュール1により供給された後、フィルムがモジュール2によりタクト方式で引き継がれる場合が有利であることがわかっている。一方で、本発明は、例えば、フィルムの連続供給及びモジュール2によるフィルムの連続引継ぎも包含する。モジュール2は、モジュール1からフィルムを引き継ぐのに好適な取上げ要素を含む。この取上げ要素は、例えば、モジュール1により供給されるフィルムを引き継ぐ「ピックアンドプレース」ユニットである。
【0040】
モジュール2の「ピックアンドプレース」ユニットは、延伸可能アームと、例えば10個の吸引ヘッドを備える引継ぎヘッドとを含む場合が有利である。フィルムを引き継ぐのに、「ピックアンドプレース」ユニットのアームは、「ピックアンドプレース」ユニットの10個の吸引ヘッドを備える引継ぎヘッドがモジュール1により供給されるフィルムの真上に位置するような位置に動かされる。フィルムは、特に、一列に構成されている10個の給送器により供給され、そのため、10個のフィルムを同時に引き継ぐことができる。真空作用により、フィルムが「ピックアンドプレース」ユニットの吸引ヘッドにより吸い上げられる。吸引ヘッドの、フィルムとの接触面の直径は、およそフィルムの直径に相当する。真空作用の結果として、フィルムは、吸引ヘッドの端面上にフィルムの全面積が重なり、変形しない。接触面は、更にフィルムをセンタリングするために浅い旋削凹部を有することができる。モジュール2の「ピックアンドプレース」ユニットの引継ぎヘッドは、フィルムをキャリアストリップから持ち上げ、フィルムを、例えば、待機中であるとともにコンベアベルト1上に位置している10個のキャリアに運ぶ。
【0041】
少なくとも2つの経路を有する少なくとも1つのコンベアベルトを用い、モジュール2の取上げ要素が、経路1及び経路2上のフィルムを伴うキャリアを交互に帯電させる場合が好ましい。フィルムをキャリアの受取り孔に配置することにより、モジュール2の「ピックアンドプレース」ユニット(取上げ要素)の吸引ヘッドから、フィルムをキャリアに移送する。この場合、フィルムはキャリア上でセンタリングされている。キャリアの受取り孔は僅かに円錐であり、そのため、フィルムの更なるセンタリングが確実にされる。好ましくは10個のキャリアは、同時にフィルムを装填される。経路1上に位置しているキャリアの装填後、フィルムを装填されたキャリアを感知手段によって検査することが好ましい。これにより、全てのキャリアが実際にフィルムを装填されたか否かも監視する。10個のキャリアが準備されるとすぐに、ストッパーが経路1を開放し、その10個のキャリアが、永続的に(permanently)進行する可撓コンベアベルト1により、モジュール3の方向に移動する。
【0042】
コンベアベルト1の経路1上に位置しているキャリアの装填後、コンベアベルト1の経路2上の更なるキャリアをモジュール2の引継ぎ位置に運ぶことができることが有利である。したがって、経路2上のキャリアは、フィルム装填の準備ができている。このために、モジュール2の「ピックアンドプレース」ユニットは、モジュール1から次の10個のフィルムを引き継ぎ、フィルムを、コンベアベルト1の経路2上の引継ぎ位置に位置しているキャリアに移送する。これらの経路2上のキャリアを装填した後、これらの装填されたキャリアは、同様に、永続的に進行する可撓コンベアベルト1により、モジュール3の方向に移動する。こうして、各場合において、数秒で、経路1及び経路2上の10個のキャリアに連続してフィルムが装備される。装填ステーションの下流で、2つの光学センサーが、経路1及び経路2における全てのキャリアにフィルムが装備されているか否かを検査する。
【0043】
2トラックコンベアベルトを用いる場合、双方の経路のキャリアは1つの経路に収束し、キャリアにフィルムが装填されていない際は、キャリアを転轍器により第2のコンベアベルト上に押し出し、空のキャリアをキャリアの新たなフィルム装填に供することが好ましい。
【0044】
キャリアは、コンベアベルト上で安定して必要重量に耐えるように高級鋼で構成される場合が好ましい。キャリアの上部のインサートは、特に、白色のFDA認可プラスチックで作製されている。翻って、フィルムは、例えば暗色で着色されており、そのため、白色のインサートと際立った対照が生じている。これは、センサーが、挿入されたフィルムを確実に検出するのをより容易にする。個々のキャリア内にフィルムがない場合、この旨のメッセージが与えられ、モジュール1の給送器又はモジュール2の「ピックアンドプレース」ユニットの個々の吸引ヘッドに不具合が存在するか否かを検査することができる。
【0045】
装填されたキャリアは、コンベアベルト1によりモジュール3の方向に移送されることが有利であることがわかっている。コンベアベルト1は、「ピックアンドプレース」ユニットとは反対側のコンベアベルトの側方に経路1及び経路2の双方のキャリアが蓄積され、1つの経路に交互に放たれる、すなわち収束するように構成されていることが有利である。それにより、タクト方式のキャリアの移送は、連続移送に変わる。
【0046】
モジュール2は、キャリア間の間隔を整えるとともに、フィルムを伴うキャリアをモジュール3に連続して移送する取込みホイールを含む場合が好ましい。モジュール1の給送器及びモジュール2の「ピックアンドプレース」ユニットとは対称的に、モジュール3は連続動作することが有利である。モジュール3は、特に、打錠機のローターと同期して、かつ連続して運転するフィルムプレスインモジュールをなす。モジュール2は、タクト方式のモジュール1のフィルム引継ぎ作業と、連続するモジュール3による打錠機へのフィルム移送作業との間の補償を行うことが有利である。フィルムを、モジュール2の取上げ要素によりタクト方式で引き継ぎ、モジュール3により連続動作で打錠機のダイに挿入することが好ましい。
【0047】
さらに、フィルムを、モジュール2の取上げ要素により引き継がれてから打錠機のダイに挿入されるまで、キャリアにより中心に位置するようにガイドするか、又は、真空ヘッドに中心形状適合により移送することが好ましい。
【0048】
さらに、コンベアベルト1に加えて更なるコンベアベルト2が存在する場合が好ましい。2つのコンベアベルトは、例えば転轍器を介して互いに連結されている。コンベアベルト2に対して転轍器の上流に、キャリア上のフィルムの存在を検査する更なる光学センサーが位置している。キャリアの受取り孔にフィルムが存在していない場合、そのキャリアは、コンベアベルト1からコンベアベルト2上に押し出され、第2の転轍器により装填ステーションに自動移送されて戻される。装填ステーションは、「ピックアンドプレース」ユニットによりフィルムがキャリアに移送されるステーションである。こうして、装填されたキャリアのみが、進んで、引継ぎプレスインステーションとして既知のモジュール3に連続して導かれる。
【0049】
モジュール2は、取込みホイール及び送出しホイールを含む場合が有利であることがわかっている。取込みホイールの凹部により、キャリアはモジュール3の引継ぎ/移送ヘッドのサンプル間隔になる。取込みホイールと送出しホイールとの間で、モジュール3の引継ぎ/移送ヘッドがキャリアの移送を引き継ぐ。モジュール2の「ピックアンドプレース」ユニットの場合のように、モジュール3も吸引ヘッドを含む。制御カムにより、吸引ヘッドは下方へ移動し、真空作用によりキャリアからフィルムを引き継ぐ。フィルムは、モジュール3による引継ぎ中、センタリングされることが好ましい。さらに、モジュール3による、すなわち吸引取出しによるフィルムの取出し後、少なくとも1つの送出しホイールにより空のキャリアをモジュール2に給送し、新たなフィルム装填に供することが好ましい。
【0050】
センサーが、モジュール3によるキャリアからのフィルムの取出しを検査することが好ましい。モジュール3により取り出されず、モジュール3の通過後、依然としてキャリア内に位置しているフィルムが吸引除去されることも好ましい。モジュール3においても、吸引ヘッドの接触面はフィルムの直径に相当する。モジュール3の真空ヘッド(吸引ヘッド)がキャリアからフィルムを取り出した後、フィルムを伴う真空ヘッド(吸引ヘッド)は再び上方へ移動される。空のキャリアは送出しホイールに移送されてコンベアベルト1に給送される。ここには、フィルムがキャリア内に残存しており、おそらくはモジュール3の吸引ヘッドにより引き継がれなかったか否かを検査する光学センサーが位置している。これが当てはまる場合、キャリア内に残存しているフィルムは、ノズルにより自動で吸引除去される。これは、フィルムを伴うキャリアが装填ステーションに到達し、装填ステーションで更なるフィルムを装備される可能性がある状況を防ぐ。
【0051】
モジュール2による引継ぎ位置とは反対側の位置にあるモジュール3の真空ヘッドが、打錠機のダイの基準円上で、ダイ位置に同期して伴って移動する場合が好ましい。モジュール3の真空ヘッド(フィルムを打錠機のダイに挿入する引継ぎ/移送モジュール)がキャリアからフィルムを引き継いだ後、可動アームが打錠機(ロータリー式打錠機)のダイプレートに向かって動く。モジュール3の回転速度は、打錠機のローター速度により同期して制御される。モジュール3のアームは、打錠機(ロータリー式打錠機)の基準円に達し、この基準円に重なると、制御カムにより引き戻され、フィルムを伴う真空ヘッドが、ロータリー式打錠機の基準円上の或る特定の領域にわたってダイ孔の上方に位置するようになっている。上記ヘッドは、制御カムにより押下され、フィルムを伴う真空ヘッドが、ダイ孔に進入し、こうして、フィルムを特に第1の粉末層のプレス材に圧入するようになっている。真空作用はオフに切換えられ、続く僅かな圧縮空気パルスが、フィルムが吸引ヘッドに付着したままにならないことを確実にする。次に、真空ヘッドが、ダイ孔を出て、制御カムにより以前の基準円上に戻される。真空管路は強力な圧縮空気パルスにより一掃され、続いて、キャリアから次のフィルムを引き継ぐ。こうして、フィルムは打錠機のダイに個々に挿入される。
【0052】
フィルムが圧縮粉末により被覆される被覆錠の製造に関して、打錠機は2つの粉末充填器及び2つの圧力ステーションを備える場合が好ましい。圧力ステーションが、各場合において、モジュール3の左側及び右側に位置している場合が有利である。圧力ステーション1により、第1の層の、事前にダイに配置されている粉末(プレス材)を、この材料を脱気するとともに滑らかな表面を得るために僅かにプレスする。続いて、フィルムを、自動かつ連続してモジュール3によりダイに挿入する。フィルムは打錠機のダイの中心に位置するように挿入されることが好ましい。
【0053】
モジュール3のターンテーブルは、打錠機のローターの動作速度と同期して動作し、そのため、フィルムがダイに連続して挿入されることが好ましい。フィルムを第1の圧縮粉末層上に配置する。第2の圧力ステーションにより、フィルムを僅かにプレスし、第1の粉末層に圧入する。この場合、第2の圧力ステーションにより、フィルムが挿入された第1の層を、同時に第2の粉末層の充填位置に押し込む。これにより、第2の粉末層(カバー層)の充填スペースが生じる。次に、この生じた空洞に、第2の充填用シューにより、例えば、第1の粉末層をダイに配置する場合と同じプレス材を充填する。続いて上部ラム及び下部ラムにより、予圧力(prepressing force)及び主圧力を用いて、プレス材を被覆錠に圧入する。被覆錠を取り出し、排出シュートを介して錠剤ストリッパーにより打錠機から出す。打錠機のダイに繊細なフィルムを挿入し、それによりフィルムを被覆錠内に埋め込むことが、もはや従来技術におけるように手動で行われる必要がなく、その代わりに、本発明に係る方法を実施することにより自動化して進行することができることが有利である。これは、品質に再現性があり、効率の増加が達成される効率的なプロセスにつながることが有利である。
【0054】
更なる有利な手段が残りの従属請求項に包含されている。これより、例として図面を参照して本発明を記載する。例及び図面は、本発明を限定しない、好ましい設計の変形形態である。