(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
固定接点を設けた固定接触子と、前記固定接点に接触する可動接点を一端に設け、回動可能に備えられた可動接触子ホルダに他端が保持された可動接触子と、前記可動接触子ホルダを回動させる開閉機構部と、該開閉機構部を外部から操作するハンドルとを備え、前記開閉機構部が、前記ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、前記可動接触子ホルダを回動させて前記可動接点の前記固定接点に対する離接を行う回路遮断器であって、
前記ハンドルは、ハンドル回動軸でフレームに回動可能に軸支されるとともに、上部リンク回動軸を設け、
前記開閉機構部は、前記上部リンク回動軸に回動可能に軸支されるとともに、ラッチ溝及び下部リンク回動軸を設けた上部リンクと、前記フレームに設けられたラッチ回動軸に回動可能に軸支されるとともに、前記上部リンクの前記ラッチ溝に入り込んで前記上部リンクの回動を前記ハンドルに対して固定する上部リンク固定軸を設けたラッチと、一端側が前記下部リンク回動軸に回動可能に軸支されるとともに、他端側に、前記フレームに形成されたカム孔内に位置する下側スプリングピンを有する下部リンクと、前記フレームに設けられた上側スプリングピンと前記下側スプリングピンとの間に懸架されたメインばねと、一端側が前記下側スプリングピンに回動可動に係合し、他端側が前記可動接触子ホルダに軸支された連結リンクとを備え、
前記ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、前記ラッチによって前記ハンドルに対して回動が固定された前記上部リンクが、前記ハンドルとともに前記ハンドル回動軸を中心に回動し、前記下部リンクが、前記下部リンク回動軸を中心に回動して前記下部リンク回動軸が前記メインばねの作用線を越えると、左右反転し、前記連結リンクにより前記可動接触子ホルダを介して前記可動接触子の可動接点が前記固定接触子の固定接点に対して離接することを特徴とする回路遮断器。
前記支軸は前記フレームに設けられた前記上側スプリングピンで構成され、前記上部リンクには開口部が形成され、前記支軸を構成する前記上側スプリングピンが前記開口部の内部に位置して前記上部リンクが回動した際に前記上側スプリングピンに前記開口部の孔縁が当接することを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
前記フレームに、前記上部リンクが前記支軸を支点として回動した際に、前記上部リンクが当接して前記上部リンクの回動を停止させるストッパを設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の回路遮断器。
【背景技術】
【0002】
近年においては、この種の回路遮断器の分野においても小型化の要求があり、回路遮断器の構成要素の中で、開閉機構部を小型化できれば、開閉機構の寸法だけではなく、レイアウトの自由度が増加するため、開閉機構部の小型化が求められている。
従来のこの種の開閉機構部を小型化した回路遮断器として、例えば、
図5及び
図6に示すもの(特許文献1参照)が知られている。
図5は、従来例の回路遮断器を示し、(A)はハンドルがオン位置にあり可動接触子が固定接触子に接触した状態を示す構成図、(B)はハンドルがオフ位置にあり可動接触子が固定接触子から開離した状態を示す構成図である。
図6は、
図5の回路遮断器を示し、(A)はハンドルがオン位置にあり可動接触子が固定接触子に接触した状態を示す他の部分の構成図、(B)はトリップ状態を示す他の部分の構成図である。
【0003】
図5(A)、(B)に示す回路遮断器101は、電路に接続された固定接触子101と、固定接触子101に対向して設けられ、電路に接続された可動接触子102と、可動接触子102に連結された押し板103と、押し板103を開閉動作させる開閉機構部110とを備えている。また、回路遮断器101は、開閉機構部110を外部から操作するハンドル104を備えている。開閉機構部110は、ハンドル104を
図5(A)に示すオン位置から
図5(B)に示すオフ位置に移動させたときに、可動接触子102を固定接触子101から開離させ、ハンドル104を
図5(B)に示すオフ位置から
図5(A)に示すオン位置に移動させたときに、可動接触子102を固定接触子101に接触させる。
【0004】
ここで、開閉機構部110は、図示しない筐体内に収容されるフレーム111を備えている。フレーム111の上端には、ハンドル104がハンドル回動軸105により回動可能に軸支されるとともに、ハンドル104の位置に近接して摺動溝112が形成されている。そして、ハンドル104には、ハンドル104の回動により摺動溝112内を摺動する上側スプリングピン113が係合している。
【0005】
また、開閉機構部110は、上端側が連結軸115を介して所定位置に保持され、下端側に下側スプリングピン116を回動可能に支持し、連結軸115を中心に回動する上リンク114を備えている。そして、下側スプリングピン116には、下リンク120の下端側が回動可能に軸支され、下リンク120の上端側にはピン121を介してコネクトリンク117が回動可能に軸支されている。コネクトリンク117の一方端は、リンク支承軸118を介してフレーム111に回動可能に軸支され、中間部は前記ピン121を介して下リンク120に回動可能に軸支され、他方端部はピン119を介して押し板103に連結されている。そして、上側スプリングピン113と下側スプリングピン116との間には、メインばね122が懸架されている。
【0006】
このような構成を有する回路遮断器101において、手動によりオン状態からオフ状態にする操作について説明する。
図5(A)に示すオフ状態からハンドル104を左側(
図5(B)における矢印LA側)に倒すと、
図5(B)に示すように、上側スプリングピン113がフレーム111の摺動溝112に沿って右側に移動する。この上側スプリングピン113の移動過程において、上側スプリングピン113と下側スプリングピン116との間に懸架されたメインばね122の作用線が連結軸115の位置を越えると、上リンク114に対するメインばね122の作用方向が反転する。このメインばね122の作用方向の反転により、上リンク114には、連結軸115に対して矢印LB方向に回動する付勢力が加えられるようになる。上リンク114が矢印LB方向に回動すると、下リンク120を介してコネクトリンク117にも付勢力が加わり、コネクトリンク117は、リンク支承軸118を中心に矢印LC方向に回動する。これにより、コネクトリンク117の先端に連結された押し板103が下降し、可動接触子102が下降して固定接触子101から開離する。これにより、
図5(B)に示すオフ状態になる。
オフ状態からオン状態にする操作は、ハンドル104を右側に回動することによってなされるが、その際のメインばね122の作用方向の反転、及び、上リンク114などの回動は、上記と逆方向となる。
【0007】
次に、オン状態において、固定接触子101に接続された電路と、可動接触子102に接続された電路との間に所定値を超過した過電流が流れた際のトリップ動作について
図6(A)、(B)を参照して説明する。
先ず、フレーム111に設けられたレバー支承軸124により回動可能に軸支されたレバー123と、フレーム111に設けられたラッチ支承軸126により回動可能に軸支されたラッチ125とを備えている。そして、レバー123の上端側は、上リンク114の上端側と連結軸115により連結されている。そして、オン状態においては、
図6(A)に示すように、下側スプリングピン116に懸架されたメインばね122により、上リンク114を介してレバー123は、レバー支承軸124を中心に矢印LD方向に回動するように付勢されている。このとき、レバー123がラッチ125に係止されることにより、レバー123の矢印LD方向の回動が規制されている。このとき、ラッチ125は、矢印RD方向に回動する付勢力を受けているが、フレーム111に回動可能に軸支されたトリップバー127に係止し、矢印RD方向の回動が規制されている。
【0008】
そして、固定接触子101に接続された電路と、可動接触子102に接続された電路との間に所定値を超過した過電流が流れると、過電流引外し装置が作動して
図6(A)の矢印LHで示す方向にトリップバー127が回動する。これにより、トリップバー127に係止されていたラッチ125が外れ、ラッチ125は、
図6(A)の矢印RDで示す方向に回動する。すると、ラッチ125に係止されていたレバー123の係止状態が解かれてレバー123は、メインばね122の付勢力によりレバー支承軸124を中心に矢印LD方向に回動し、
図6(B)に示す位置に停止する。この際、上リンク114は、メインばね122の付勢力により
図6(A)に示す位置から
図6(B)に示す位置(B)に反転し、上側スプリングピン113の位置及び下側スプリングピン116の位置がそれぞれ横方向に移動する。そして、下リンク120を介してコネクトリンク117にも付勢力が加わり、コネクトリンク117は、リンク支承軸118を中心に矢印LC方向に回動する。これにより、コネクトリンク117の先端に連結された押し板103が下降し、可動接触子102が下降して固定接触子101から開離する。なお、レバー123が
図6(B)に示す位置に停止しているとき、ハンドル104がレバー123の先端部に係合して、ハンドル104は、オン位置とオフ位置の中間位置に停止する。
【0009】
また、開閉機構部を小型化した回路遮断器として、特許文献1の
図5(A)、(B)、
図6(A)、(B)に示す回路遮断器101以外に、例えば、特許文献2に記載された回路遮断器も知られている。
この回路遮断器は、固定部に回動可能に枢支されハンドルにより操作されるハンドルアーム、互いに枢動可能に連結された第1のリンクと第2のリンクとを有しその連結部分とハンドルアームとの間に開閉スプリングが懸架されたトグルリンク機構、第2のリンクにクロスバーピンにより連結されてトグルリンク機構の動作により回動するクロスバー、一端に可動接点を有し他端が回動可能にクロスバーに枢支され、クロスバーの回動に連動する可動接触子、および可動接点と接離する固定接点を有した固定接触子を備えている。そして、この回路遮断器において、ハンドルアームの開閉スプリング掛け部位とハンドルアームのハンドル連結部位とが相互に離間している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の、
図5及び
図6に示した特許文献1に記載の回路遮断器101と、特許文献2に記載した回路遮断器にあっては、以下の問題点があった。
即ち、
図5及び
図6に示した特許文献1に記載の回路遮断器101の場合、
図5(A)、(B)に示す手動によるオンオフ操作時及び
図6(A)、(B)に示すトリップ動作時の双方において、メインばね122全体が横方向(
図5及び
図6における左右方向)に移動するため、メインばね122の動くスペースが大きく必要になり、小型化が困難であった。このばねの動くスペースが大きくなってしまう問題は、特許文献2に示した回路遮断器にあっても同様にあった。
【0012】
また、
図5及び
図6に示した特許文献1に記載の回路遮断器101の場合、固定接触子101に接続された電路と、可動接触子102に接続された電路との間に所定値を超過した過電流が流れるトリップ動作の際に、メインばね122の付勢力により上リンク114を反転させるために、上側スプリングピン113の位置及び下側スプリングピン116の位置をそれぞれ横方向に大きく移動させる必要がある。この上側スプリングピン113及び下側スプリングピン116を横方向に大きく移動させるために、メインばね122のストロークを消費してしまうため、可動接触子102の開閉動作に必要なばねのエネルギーに上乗せしたエネルギーが必要になり、メインばね122自体の大きさが大きくなってしまうと共に、上側スプリングピン113及び下側スプリングピン116が横方向に移動している間は可動接触子102の接点が開くのに十分なばねの力を回せないため、開極に要する時間が長くなってしまうという問題があった。
【0013】
従って、本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、メインばねの移動スペースを小さくして小型化を可能にする回路遮断器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、トリップ動作時における開極に要する時間を短縮化できる回路遮断器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に係る回路遮断器は、固定接点を設けた固定接触子と、前記固定接点に接触する可動接点を一端に設け、回動可能に備えられた可動接触子ホルダに他端が保持された可動接触子と、前記可動接触子ホルダを回動させる開閉機構部と、該開閉機構部を外部から操作するハンドルとを備え、前記開閉機構部が、前記ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、前記可動接触子ホルダを回動させて前記可動接点の前記固定接点に対する離接を行う回路遮断器であって、
前記ハンドルは、ハンドル回動軸でフレームに回動可能に軸支されるとともに、上部リンク回動軸を設け、
前記開閉機構部は、前記上部リンク回動軸に回動可能に軸支されるとともに、ラッチ溝及び下部リンク回動軸を設けた上部リンクと、前記フレームに設けられたラッチ回動軸に回動可能に軸支されるとともに、前記上部リンクの前記ラッチ溝に入り込んで前記上部リンクの回動を前記ハンドルに対して固定する上部リンク固定軸を設けたラッチと、一端側が前記下部リンク回動軸に回動可能に軸支されるとともに、他端側に、前記フレームに形成されたカム孔内に位置する下側スプリングピンを有する下部リンクと、前記フレームに設けられた上側スプリングピンと前記下側スプリングピンとの間に懸架されたメインばねと、一端側が前記下側スプリングピンに回動可動に係合し、他端側が前記可動接触子ホルダに軸支された連結リンクとを備え、
前記ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、前記ラッチによって前記ハンドルに対して回動が固定された前記上部リンクが、前記ハンドルとともに前記ハンドル回動軸を中心に回動し、前記下部リンクが、前記下部リンク回動軸を中心に回動して前記下部リンク回動軸が前記メインばねの作用線を越えると、左右反転し、前記連結リンクにより前記可動接触子ホルダを介して前記可動接触子の可動接点が前記固定接触子の固定接点に対して離接することを特徴としている。
【0015】
また、本発明のうち請求項2に係る回路遮断器は、請求項1記載の回路遮断器において、過電流を検出する過電流引外し装置と、過電流引外し装置からの機械的な動作信号を受けて前記開閉機構部をトリップ動作させるトリップ機構部を備え、
前記ハンドルがオン位置にあるときに、前記ラッチが前記トリップ機構部に係止されているとともに、前記ラッチに設けられた前記上部リンク固定軸が前記上部リンクの前記ラッチ溝に入り込んで前記上部リンクの回動を前記ハンドルに対して固定し、
前記トリップ機構部が前記開閉機構部をトリップ動作させるときには、前記トリップ機構部による前記ラッチの係止は解除されるとともに、前記ラッチは、前記メインばねによる上向きの力により、前記下部リンク及び前記上部リンクを介して前記上部リンク固定軸がラッチ溝から外れる方向に前記ラッチ回動軸を中心に回動し、
これによって前記ラッチの前記上部リンク固定軸がラッチ溝から外れると、前記上部リンクが前記ハンドルに対して回動可能となるとともに、前記上部リンクが前記メインばねによる上向きの力により前記ハンドルに設けられた前記上部リンク回動軸を中心に回動し、
前記下部リンクは、前記メインばねによる上向きの力により前記上部リンクに設けられた前記下部リンク回動軸を中心に回動するとともに、前記上部リンクとともに前記下部リンク回動軸が前記上部リンク回動軸を中心に回動して前記メインばねの作用線を越えると、左右反転し、
前記下部リンクが左右反転する際に、前記下部リンクの下端側にある前記下側スプリングピンが、前記下部リンクとともに前記メイン
ばねによる上向きの力により前記フレームに形成された前記カム孔の孔縁に沿いつつ上昇し、
前記下側スプリングピンの上昇に伴って、前記連結リンクが、前記下側スプリングピンを中心に回動しつつ前記下側スプリングピンとともに上昇し、前記可動接触子ホルダが、前記連結リンクの上昇に伴って回動して前記可動接触子の可動接点が前記固定接触子の固定接点に対して開離し、
その一方、前記上部リンクが前記メインばねによる上向きの力により前記ハンドルに設けられた前記上部リンク回動軸を中心に回動すると、前記下側スプリングピンが前記フレームに形成された前記カム孔の孔縁に沿ってほぼ上昇した後、前記上部リンクが支軸に当接し、当該支軸に当接した後、前記上部リンクは前記支軸を支点として回動し、
前記ハンドルは、前記上部リンクが前記支軸を支点として回動するときに、前記ハンドル回動軸を中心に回動して前記オン位置から移動することを特徴としている。
【0016】
また、本発明のうち請求項3に係る回路遮断器は、請求項2記載の回路遮断器において、前記支軸は前記フレームに設けられた前記上側スプリングピンで構成され、前記上部リンクには開口部が形成され、前記支軸を構成する前記上側スプリングピンが前記開口部の内部に位置して前記上部リンクが回動した際に前記上側スプリングピンに前記開口部の孔縁が当接することを特徴としている。
【0017】
更に、本発明のうち請求項4に係る回路遮断器は、請求項2又は3記載の回路遮断器において、前記フレームに、前記上部リンクが前記支軸を支点として回動した際に、前記上部リンクが当接して前記上部リンクの回動を停止させるストッパを設けたことを特徴としている。
また、本発明のうち請求項5に係る回路遮断器は、請求項4記載の回路遮断器において、前記ストッパが、前記フレームに設けられた前記ラッチ回動軸で構成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明のうち請求項1に係る回路遮断器によれば、ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、ラッチによってハンドルに対して回動が固定された上部リンクが、ハンドルとともにハンドル回動軸を中心に回動し、下部リンクが、下部リンク回動軸を中心に回動して下部リンク回動軸がメインばねの作用線を越えると、左右反転し、連結リンクにより可動接触子ホルダを介して可動接触子の可動接点が固定接触子の固定接点に対して離接するので、上部リンクを直接ハンドルで動かして下部リンクを左右反転できるので、メインばねの横移動(左右方向の移動)がなくなり、メインばねの移動スペースを小さくして装置の小型化を図ることができる。
【0019】
そして、メインばねが、フレームに設けられた上側スプリングピンと、両端がフレームに形成されたカム孔内に位置する下側スプリングピンとの間に懸架され、開閉動作の際に、固定された上側スプリングピンを中心に下側スプリングピン側が若干動き、メインばね全体が動かないので、メインばねの移動スペースを小さくすることができる。
【0020】
また、本発明のうち請求項2に係る回路遮断器によれば、請求項1記載の回路遮断器において、トリップ機構部が開閉機構部をトリップ動作させるときには、トリップ機構部によるラッチの係止は解除されるとともに、ラッチは、メインばねによる上向きの力により、下部リンク及び上部リンクを介して上部リンク固定軸がラッチ溝から外れる方向にラッチ回動軸を中心に回動し、これによってラッチの上部リンク固定軸がラッチ溝から外れると、上部リンクがハンドルに対して回動可能となるとともに、上部リンクがメインばねによる上向きの力によりハンドルに設けられた上部リンク回動軸を中心に回動し、下部リンクは、メインばねによる上向きの力により上部リンクに設けられた下部リンク回動軸を中心に回動するとともに、上部リンクとともに下部リンク回動軸が上部リンク回動軸を中心に回動してメインばねの作用線を越えると、左右反転し、下部リンクが左右反転する際に、下部リンクの下端側にある下側スプリングピンが、下部リンクとともにメイン
ばねによる上向きの力によりフレームに形成されたカム孔の孔縁に沿いつつ上昇し、下側スプリングピンの上昇に伴って、連結リンクが、下側スプリングピンを中心に回動しつつ下側スプリングピンとともに上昇し、可動接触子ホルダが、連結リンクの上昇に伴って回動して可動接触子の可動接点が固定接触子の固定接点に対して開離するので、トリップ動作の際に、下部リンクを反転させるのにばねの横移動がなく、ばねを横移動させるためのばねストロークが不要で、ばね自体の大きさを小さくできるとともに、ばねのエネルギーが最も大きいところで可動接触子の開極を行うことができ、トリップ動作時における開極に要する時間を短縮化できる。
【0021】
また、上部リンクがメインばねによる上向きの力によりハンドルに設けられた上部リンク回動軸を中心に回動すると、下側スプリングピンがフレームに形成されたカム孔の孔縁に沿ってほぼ上昇した後、上部リンクが支軸に当接し、当該支軸に当接した後、上部リンクは支軸を支点として回動し、ハンドルは、上部リンクが支軸を支点として回動するときに、ハンドル回動軸を中心に回動してオン位置から移動するので、トリップ動作時において、開極動作がほぼ終わってから、ハンドルが移動するため、素早い開極を行うことができる。
【0022】
更に、本発明のうち請求項3に係る回路遮断器によれば、請求項2記載の回路遮断器において、前記支軸は前記フレームに設けられた前記上側スプリングピンで構成され、前記上部リンクには開口部が形成され、前記支軸を構成する前記上側スプリングピンが前記開口部の内部に位置して前記上部リンクが回動した際に前記上側スプリングピンに前記開口部の孔縁が当接するので、上側スプリングピンをメインばねの懸架用及び支軸用として兼用することができ、装置の構成部材を簡素化することができる。
【0023】
また、本発明のうち請求項4に係る回路遮断器によれば、請求項2又は3記載の回路遮断器において、前記フレームに、前記上部リンクが前記支軸を支点として回動した際に、前記上部リンクが当接して前記上部リンクの回動を停止させるストッパを設けたので、トリップ動作時において、上部リンクが支軸を支点として回動した際に、その回動をストッパにより停止することができる。
加えて、本発明のうち請求項5に係る回路遮断器によれば、請求項4記載の回路遮断器において、前記ストッパが、前記フレームに設けられた前記ラッチ回動軸で構成されているので、ラッチ回動軸をラッチ回動用及びストッパ用として兼用することができ、装置の構成部材を簡素化することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回路遮断器を示す断面図で、ハンドルがオン位置にあり可動接触子が固定接触子に接触した状態を示している。
図2は、
図1の回路遮断器において、ハンドルがオン位置とオフ位置の中間に位置した状態を示す断面図である。
図3は、
図1の回路遮断器において、ハンドルがオフ位置にあり可動接触子が固定接触子から開離した状態を示す断面図である。
図4は、
図1の回路遮断器において、開閉機構部のトリップ動作により可動接触子が開極した状態の断面図である。
【0026】
図1乃至
図4に示す回路遮断器1は、モールド樹脂製の本体ケース10内に、固定接触子13、可動接触子14、消弧装置16、過電流引外し装置17、トリップ機構部18、及び開閉機構部20を備えている。
ここで、本体ケース10は、箱形のベース10a、カバー10c、ベース10a及びカバー10cの間に配置した中間カバー10bの3分割構造である。
【0027】
本体ケース10内には、図示はしないが、複数の極室が相間隔壁に隔てられて隣接配置され、各極室毎に固定接触子13及び可動接触子14が配置されている。
ここで、固定接触子13は、負荷側端子11に接続され、一端側の下面に固定接点13aを有している。
また、可動接触子14は、図示しない可撓リード線により電源側端子12に接続されるとともに、固定接点14aを一端に設け、回動可能に設けられた可動接触子ホルダ15に他端が保持されている。
【0028】
そして、電源側端子12と負荷側端子11との間に消弧装置16が配置されている。
開閉機構部20は、可動接触子ホルダ15を回動させるものであって、その下端部が可動接触子ホルダ15に連結され、その一方、上端部が開閉機構部20を外部から操作するハンドル19に連結されている。開閉機構部20は、1対のフレーム21(
図1乃至
図4では、1つのフレームのみ図示)間に配置されている。
【0029】
この開閉機構部20は、ハンドル19を
図1に示すオン位置から
図3に示すオフ位置に移動させたときに、可動接触子ホルダ15を時計方向(
図1乃至
図3における矢印方向)に回動させて、可動接点14aを固定接点13aから開離(可動接触子14の開極)させ、電源側端子12と負荷側端子11との間を非通電状態にする。一方、開閉機構部20は、ハンドル19を
図3に示すオフ位置から
図1に示すオン位置に移動させたときに、可動接触子ホルダ15を反時計方向(
図1乃至
図3における矢印方向と反対方向)に回動させて、可動接点14aを固定接点13aに接触させ、電源側端子12と負荷側端子11との間を通電状態にする。
【0030】
ここで、ハンドル19は、ハンドル回動軸19a(
図2参照)でフレーム21の上端部に回動可能に軸支されている。そして、ハンドル19の右端部(
図1における右端部)には、上部リンク回動軸19bが設けられている。
また、開閉機構部20は、上部リンク22、ラッチ23、下部リンク24、メインばね27及び連結リンク29で構成されている。
【0031】
上部リンク22は、ほぼ矩形形状の平板で構成され、右端部の下側角部においてハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bに回動可能に軸支されている。上部リンク22の上端部略中央には、左端側から延びるラッチ溝22aが形成され、左端部の下側角部には下部リンク回動軸22bが設けられている。また、上部リンク22の中央部には、ほぼ矩形形状の開口部22cが形成されている。この開口部22cの内部には、後述する上側スプリングピン28が位置して、上部リンク22が上部リンク回動軸19bを中心に回動した際に、開口部22cの孔縁が上側スプリングピン28に当接するようになっている。
【0032】
また、ラッチ23は、上下方向に延びるとともに上端から右方向に延びる略ブーメラン形平板で形成され、上下方向のやや下側で、フレーム21の左端部上下方向略中央部に設けられたラッチ回動軸23aに回動可能に軸支されている。ラッチ23の上端近傍には、上部リンク22のラッチ溝22aに入り込んで上部リンク22の回動をハンドル19に対して固定する上部リンク固定軸23bが設けられている。
【0033】
また、下部リンク24は、上下方向に長い略矩形形状の平板で構成され、上端側で上部リンク22に設けられた下部リンク回動軸22bに回動可能に軸支されている。下部リンク24の下端側には、両端が1対のフレーム21に形成されたカム孔26内に位置する下側スプリングピン25が入り込む凹溝24aが形成されている。
また、メインばね27は、引張コイルばねで構成され、フレーム21の上下方向やや上側であってハンドル回動軸19aに近接した位置に設けられた上側スプリングピン28と、下側スプリングピン25との間に懸架されている。
更に、連結リンク29は、上下方向に長いアーム形状の平板で構成され、上端側に下側スプリングピン25に回動可動に係合するフック部29aを備え、下端側が可動接触子ホルダ15に軸支されている。
【0034】
なお、過電流引外し装置17は、過電流を検出するものであって、バイメタルと電磁石を組み合わせた熱動―電磁形の装置である。また、トリップ機構部18は、過電流引外し装置17からの機械的な動作信号を受けて開閉機構部20をトリップ動作させるようになっている。そして、
図1に示すように、ハンドル19がオン位置にあるときには、ラッチ23の先端がトリップ機構部18に係止され、ラッチ23に設けられた上部リンク固定軸23bが上部リンク22のラッチ溝22aに入り込んで上部リンク22の回動がハンドル19に対して固定されている。この際に、上部リンク固定軸23bの位置は、ハンドル回動軸19aと同軸になっている。
【0035】
ハンドル19がオン位置にあり、可動接触子14が固定接触子13に接触した通電状態から、ハンドル19をオフ位置に移動させ、可動接触子14が固定接触子13から開離する非通電状態となるまでの作用について
図1乃至
図3を参照して説明する。
ハンドル19を
図1に示すオン位置から
図2に示す中間位置を介して
図3に示すオフ位置に移動させると、先ず、ラッチ23によってハンドル19に対して回動が固定された上部リンク22が、ハンドル19とともにハンドル回動軸19aを中心に時計方向に回動する。
【0036】
そして、上部リンク22が時計方向に回動すると、下部リンク24が上部リンク22に設けられた下部リンク回動軸22bを中心に反時計方向に回動する。この際、下部リンク回動軸22bは上部リンク22とともにハンドル回動軸19aを中心に時計方向に回動し、メインばね27が作用する作用線Lを越える(
図2は下部リンク回動軸22bがメインばね27の作用線L上にあるときを示している)。そして、下部リンク回動軸22bがメインばね27の作用線Lを越えると、
図3に示すように、下部リンク24は左右反転し、上部リンク22と下部リンク24とが略「く」の字形をなす。
【0037】
この際に、カム孔26内に位置する下側スプリングピン25も下部リンク24とともに下部リンク回動軸22bを中心に回動し、元の位置から移動する。そして、下側スプリングピン25には、メインばね27による上向きの力が作用し、これによって下部リンク24にも上向きの力が作用している。
なお、メインばね27は、上側スプリングピン28がフレーム21に固定され、下側スプリングピン25が下部リンク回動軸22bを中心に反時計方向に回動するので、上側スプリングピン28を中心として下側スプリングピン25の回動に伴って反時計方向に回動する。
【0038】
そして、連結リンク29は、下側スプリングピン25を中心に回動しつつ下側スプリングピン25とともに移動する。これにより、連結リンク29に軸支されている可動接触子ホルダ15が、連結リンクの移動に伴って時計方向(
図1乃至
図3における矢印方向)に回動し、可動接触子14が時計方向に回動して可動接点14aが固定接触子13の固定接点13aに対して開離することになる。
ハンドル19を
図3に示すオフ位置から
図1に示すオン位置に移動させたときの開閉機構部20を構成する各部材の作用は、ハンドル19をオン位置からオフ位置に移動させたときの開閉機構部20の各部材の作用と逆であるため、その説明は省略する。
【0039】
次に、
図4を参照して、通電状態から開閉機構部20のトリップ動作により可動接触子14が開極する作用について説明する。
前述したように、通電状態では、ハンドルがオン位置にあり、
図1に示すように、ラッチ23の先端がトリップ機構部18に係止され、ラッチ23に設けられた上部リンク固定軸23bが上部リンク22のラッチ溝22aに入り込んで上部リンク22の回動がハンドル19に対して固定されている。
【0040】
そして、可動接触子14と固定接触子13との間に過電流が流れると、過電流引外し装置17からの機械的な動作信号を受けてトリップ機構部18が開閉機構部20をトリップ動作させる。すると、トリップ機構部18によるラッチ23の先端の係止は解除されるとともに、ラッチ23は、メインばね27による上向きの力により、下部リンク24及び上部リンク22を介して上部リンク固定軸23bがラッチ溝22aから外れる方向、即ち
図4において反時計方向にラッチ回動軸23aを中心に回動する。
【0041】
これによってラッチ23の上部リンク固定軸23bがラッチ溝22aから外れると、上部リンク22がハンドル19に対して回動可能となるとともに、上部リンク22がメインばね27による上向きの力によりハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bを中心に時計方向に回動する。
そして、上部リンク22が時計方向に回動すると、下部リンク24が上部リンク22に設けられた下部リンク回動軸22bを中心に反時計方向に回動する。この際、下部リンク回動軸22bは上部リンク22とともにハンドル回動軸19aを中心に時計方向に回動し、メインばね27が作用する作用線を越える。そして、下部リンク回動軸22bがメインばね27の作用線を越えると、
図4に示すように、下部リンク24は左右反転し、上部リンク22と下部リンク24とが略「く」の字形をなす。
【0042】
そして、下部リンク24が左右反転する際に、下部リンク24の下端側にある下側スプリングピン25が、下部リンク24とともにメイン
ばね27による上向きの力によりフレーム21に形成されたカム孔26の孔縁(カム孔26の上側の縁)に沿いつつ上昇する。
そして、この下側スプリングピン25の上昇に伴って、連結リンク29が、下側スプリングピン25を中心に回動しつつ下側スプリングピン25とともに上昇する。これにより、可動接触子ホルダ15が、連結リンク29の上昇に伴って
図4に矢印で示す時計方向に回動して可動接触子14の可動接点14aが固定接触子13の固定接点13aに対して開離する。
【0043】
その一方、上部リンク22がメインばね27による上向きの力によりハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bを中心に時計方向に回動すると、下側スプリングピン25がフレーム21に形成されたカム孔26の孔縁に沿ってほぼ上昇した後、上部リンク22の開口部22cの孔縁が、当該開口部22c内に位置する上側スプリングピン(支軸)28に当接する。
【0044】
開口部22cの孔縁が上側スプリングピン28に当接すると、その後、上部リンク22は上側スプリングピン28を支点として時計方向に回動する。そして、ハンドル19は、上部リンク22が上側スプリングピン28を支点として回動するときに、ハンドル回動軸19aを中心に時計方向に回動してオン位置から移動する。
そして、上部リンク22は、
図4に示すように、フレーム21に設けられたラッチ回動軸(ストッパ)23aに当接し、これにより上部リンク22の回動が停止され、ハンドル19が
図4に示すトリップ表示位置で停止する。
【0045】
本実施形態に係る回路遮断器1によれば、ハンドル19をオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、ラッチ23によってハンドル19に対して回動が固定された上部リンク22が、ハンドル19とともにハンドル回動軸19aを中心に回動する。そして、下部リンク24が、下部リンク回動軸22bを中心に回動するとともに、上部リンク22とともに下部リンク回動軸22bがハンドル回動軸19aを中心に回動してメインばね27の作用線Lを越えると、左右反転する。これに伴って、連結リンク29が、下側スプリングピン25を中心に回動しつつ下側スプリングピン25とともに移動し、可動接触子ホルダ15が、連結リンク29の移動に伴って回動して可動接触子14の可動接点14aが固定接触子13の固定接点13aに対して離接する。このため、上部リンク22を直接ハンドル19で動かして下部リンク24を左右反転できるので、メインばね27の横移動(左右方向の移動)がなくなり、メインばね27の移動スペースを小さくして装置の小型化を図ることができる。
【0046】
そして、メインばね27は両端が、フレーム21に設けられた上側スプリングピン28と、フレーム21に形成されたカム孔26内に位置する下側スプリングピン25との間に懸架され、開閉動作の際に、固定された上側スプリングピン28を中心に下側スプリングピン25側が若干動き、メインばね27全体が動かないので、メインばね27の移動スペースを小さくすることができる。
【0047】
また、本実施形態に係る回路遮断器1によれば、トリップ機構部18が開閉機構部20をトリップ動作させるときには、トリップ機構部18によるラッチ23の係止は解除されるとともに、ラッチ23は、メインばね27による上向きの力により、下部リンク24及び上部リンク22を介して上部リンク固定軸23bがラッチ溝22aから外れる方向にラッチ回動軸23aを中心に回動する。これによってラッチ23の上部リンク固定軸23bがラッチ溝22aから外れると、上部リンク22がハンドル19に対して回動可能となるとともに、上部リンク22がメインばね27による上向きの力によりハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bを中心に回動する。そして、下部リンク24は、メインばね27による上向きの力により上部リンク22に設けられた下部リンク回動軸22bを中心に回動するとともに、上部リンク22とともに下部リンク回動軸22bが上部リンク回動軸19bを中心に回動してメインばね27の作用線Lを越えると、左右反転する。下部リンク24が左右反転する際に、下部リンク24の下端側にある下側スプリングピン25が、下部リンク24とともにメイン
ばね27による上向きの力によりフレーム21に形成されたカム孔26の孔縁に沿いつつ上昇する。この下側スプリングピン25の上昇に伴って、連結リンク29が、下側スプリングピン25を中心に回動しつつ下側スプリングピン25とともに上昇し、可動接触子ホルダ15が、連結リンク29の上昇に伴って回動して可動接触子14の可動接点14aが固定接触子13の固定接点13aに対して開離する。このため、トリップ動作の際に、下部リンク24を反転させるのにメインばね27の横移動がなく、メインばね27を横移動させるためのばねストロークが不要で、ばね自体の大きさを小さくできるとともに、メインばね27のエネルギーが最も大きいところで可動接触子14の開極を行うことができ、トリップ動作時における開極に要する時間を短縮化できる。
【0048】
また、上部リンク22がメインばね27による上向きの力によりハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bを中心に回動すると、下側スプリングピン25がフレーム21に形成されたカム孔26の孔縁に沿ってほぼ上昇した後、上部リンク22の開口部22cの孔縁が上側スプリングピン(支軸)28に当接する。その後、上部リンク22は上側スプリングピン28を支点として回動し、ハンドル19は、上部リンク22が上側スプリングピン28を支点として回動するときに、ハンドル回動軸19aを中心に回動してオン位置から移動する。このため、トリップ動作時において、開極動作がほぼ終わってから、ハンドル19が移動するため、素早い開極を行うことができる。
【0049】
また、本実施形態に係る回路遮断器1によれば、上部リンク22が当接する支軸はフレーム21に設けられた上側スプリングピン28で構成され、上部リンク22には開口部22cが形成され、支軸を構成する上側スプリングピン28が開口部22cの内部に位置して上部リンク22が回動した際に上側スプリングピン28に開口部22cの孔縁が当接する。このため、上側スプリングピン28をメインばね27の懸架用及び支軸用として兼用することができ、装置の構成部材を簡素化することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る回路遮断器1によれば、フレーム21に、上部リンク22が支軸を支点として回動した際に、上部リンク22が当接して上部リンク22の回動を停止させるラッチ回動軸23a(ストッパ)を設けた。このため、トリップ動作時において、上部リンク22が支軸を支点として回動した際に、その回動をラッチ回動軸23a(ストッパ)により停止することができる。
加えて、本実施形態に係る回路遮断器1によれば、ストッパが、フレーム21に設けられたラッチ回動軸23aで構成されているので、ラッチ回動軸23aをラッチ回動用及びストッパ用として兼用することができ、装置の構成部材を簡素化することができる。
【0051】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、ハンドル19がオン位置にあり、ラッチ23に設けられた上部リンク固定軸23bが上部リンク22のラッチ溝22aに入り込んで上部リンク22の回動をハンドル19に対して固定しているときに、上部リンク固定軸23bの位置は、ハンドル回動軸19aと同軸になっている必要は必ずしもなく、上部リンク固定軸23bの位置をハンドル回動軸19aの位置とずらして動作特性を変更してもよい。この場合、ハンドル19の回動時に上部リンク22のラッチ溝22aの中を上部リンク固定軸23bが移動するので、ラッチ溝22aをカム溝として使用することができる。
【0052】
また、上部リンク22が当接する支軸は、フレーム21に設けられた上側スプリングピン28で構成される必要は必ずしもない。また、当該支軸に当接する上部リンク22の部分は、必ずしも開口部22cの孔縁でなくてもよい。
更に、上部リンク22が支軸を支点として回動した際に上部リンク22が当接するストッパは、必ずしもフレーム21に設けられたラッチ回動軸23aでなくてもよい。