特許5868653IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

複合構造物の界面検査方法及び界面検査装置に係り、詳しくはコンクリートの充填状態を確認するための界面検査方法、及び界面検査方法を行う界面検査装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、図11に示すように、鋼桁上部101と橋脚下部102とを剛結する剛結部103は、剛結部上部に厚鋼板104を嵌合し、厚鋼板104に設けられた打設孔105からコンクリートを打設して形成される。厚鋼板104にはコンクリート中の空気を抜くための空気孔108が穿設されており、コンクリート中に含まれる空気が上昇して空気孔108から抜けていく。なお、コンクリートの打設後にモルタルを圧入する二段階打設を行う場合もある。 しかし、このようなコンクリート中の空気が空気孔108から抜けずに厚鋼板104とコンクリート界面106との間で空隙109を形成することがある。このような空隙109は、リブなどの補強部材110とコンクリート界面106との間に生じることもあり、空隙109が数多く形成されてしまうと剛結部103の強度に影響するため好ましくない。しかしながら、コンクリート界面106に空隙が形成されているか否かを確認するには打設時に空気孔108に設置した管におけるコンクリートの充填状態を目視で行うしかなく、厚鋼板104の下のコンクリート界面106全体の空隙の有無を確認するのは困難であった。 この点に関し、特許文献1に開示されている技術は、鋼板の上部に形成されているコンクリートと鋼板との間の腐食を検出するものであり、このような技術を剛結部の検査に適用しようとしても、厚鋼板104下部に打設されたコンクリート界面に生じる空隙を検出するのは非常に困難である。 本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、超音波探傷法を用いて複合構造物の鋼板とコンクリート界面との間に形成された空隙を効率よく検査することのできる複合構造物の界面検査方法及び界面検査装置を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

の目的を達成するべく、請求項1の複合構造物の界面検査方法は、橋梁の鋼桁上部と橋脚下部との間に設けられた厚鋼板と橋脚下部とを剛結する剛結部に打設されたコンクリートの界面に対し、前記厚鋼板上に配置した超音波探触子から超音波を発信し、前記厚鋼板底面からの反射波を受信して、その強度を測定する反射波強度測定工程と、測定された反射波の強度を予め設定された閾値と比較し、コンクリートの充填状態が十分であ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
請求項1の複合構造物の界面検査方法によれば、剛結部の厚鋼板上部から超音波を入射させ、厚鋼板底面からのN回目(Nは1以上)の反射波の強度を測定し、その強度に基づいて厚鋼板下部にあるコンクリート界面の充填状態を判定する。ここで、反射回数Nは前記厚鋼板の厚さに応じて選択される。
また、請求項3の複合構造物の界面検査装置によれば、剛結部の厚鋼板の上に配設した超音波探触子から超音波を送信して厚鋼板底面からのN回目(Nは1以上)の反射波の強度を測定し、その強度に基づいて厚鋼板下部にあるコンクリート界面の充填状態を判定する。ここで、反射回数Nは前記厚鋼板の厚さに応じて選択される。 これにより、コンクリート界面の充填状態を目視に依らず効率よく検査することができる。
また、コンクリート界面の充填状態を判定することで、施工の良し悪しをを容易に把握することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明に係る複合構造物の界面検査装置の概略構成図である。

【図2】本発明に係る界面検査方法を示すフローチャートである。

【図3】(A)はコンクリート界面に空隙が形成されていない場合の超音波の減衰状態を表す図であり、(B)はコンクリート界面に空隙が形成されている場合の超音波の減衰状態を表す図である。

【図4】模擬空隙の大きさに対する超音波のエコー高さの変化を表すグラフである。

【図5】(A)は100kHzの周波数、振動子直径38mmで被検体の界面検査を行った結果を表すグラフ、(B)は100kHzの周波数、振動子直径90mmで被検体の界面検査を行った結果を表すグラフ、(C)は250kHzの周波数、振動子直径38mmで被検体の界面検査を行った結果を表すグラフ、(D)は500kHzの周波数、振動子直径40mmで被検体の界面検査を行った結果を表すグラフである。

【図6】1MHzの周波数で被検体の界面検査を行った結果を表すグラフである。

【図7】500kHzの周波数で被検体の界面検査を行った結果を表すグラフである。

【図8】実施形態の変形例に係る界面検査装置の概略構成図である。

【図9】実施形態の他の変形例に係る界面検査装置の概略構成図である。

【図10】実施形態のさらに他の変形例に係る界面検査装置の概略構成図である。

【図11】複合構造物の一例としての剛結部の断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1、1a、1b、1c 界面検査装置   2 剛結部   3 厚鋼板   3a 厚鋼板底面   4 コンクリート   4a コンクリート界面   7 超音波探触子   9 演算装置   11 演算部

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