特許5868908IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

熱脱着クロマトグラフィー又は熱分解クロマトグラフィーに用いられる試料容器

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、前記試料容器導入装置を用いるときには、前記各検体は前記試料容器導入装置にセットされた状態で待機しており、前記加熱炉に導入される順番が遅い検体ほど大気に曝露される時間が長くなる。従って、前記検体に含まれる前記分析対象成分の分子量が小さい場合には該分析対象成分が気化して分析できないことがある。 そこで、分子量の小さな分析対象成分を分析する場合には、前記標準物質としての該分析対象成分を前記溶媒に溶解して前記標準物質溶液を調製したのち、所定量の該標準物質溶液を検体としてマイクロシリンジにより直接ガスクロマトグラフ装置に導入することが行われている。そして、ガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS)を行うことにより前記標準物質のピーク面積を求め、該ピーク面積と該標準物質の濃度との関係から検量線を作成する。 しかしながら、前記試料としてのPVCは、前述のようにTHF等の溶媒に溶解して試料溶液を調製し、該試料溶液を検体として前記不活性化ステンレス製の試料容器に収容し、分子量の差により溶媒を蒸発させた後、前記TD−GC/MSを行う。この結果、前記試料と前記標準物質とでは分析条件が異なることとなり、前記TD−GC/MSにより得られた該試料のピーク面積を該標準物質の前記GC/MSにより得られた検量線と比較しても正確な結果が得られないことがあるという不都合がある。 本発明は、かかる不都合を解消して、分析対象成分の分子量が小さい場合にも該分析対象成分を気化させることなく、熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析を行うことができる試料容器を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

かかる目的を達成するために、本発明は、熱脱着クロマトグラフィー又は熱分解クロマトグラフィーに用いられる試料容器において、分析対象成分及び該分析対象成分の溶媒と相溶性を備える樹脂からなる樹脂被覆層を内面に備え、該分析対象成分は、フタル酸エステルであり、該分析対象成分の溶媒は、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジエチルエーテルからなる群から選択される1種の化合物であり、該樹脂被覆層・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】(a)は本発明の試料容器における第1の実施形態の構成を示す模式的断面図、(b)は第2の実施形態の構成を示す模式的断面図。

【図2】熱分析装置の構成を示すシステム構成図。

【図3】(a)は樹脂被覆層を備えないカップを用いたフタル酸エステルの熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析における室温での放置時間とピーク面積との関係を示すグラフ、(b)は樹脂被覆層を備える試料容器を用いたフタル酸エステルの熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析における室温での放置時間とピーク面積との関係を示すグラフ。

【図4】樹脂被覆層を備えないカップを用いたフタル酸エステルの熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析におけるクロマトグラム。

【図5】(a)はポリスチレン被膜からなる樹脂被覆層を備える試料容器を用いたフタル酸エステルの熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析におけるクロマトグラム、(b)はポリメチルメタクリレート被膜からなる樹脂被覆層を備える試料容器を用いたフタル酸エステルの熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析におけるクロマトグラム、(c)はポリ塩化ビニル被膜からなる樹脂被覆層を備える試料容器を用いたフタル酸エステルの熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析におけるクロマトグラム。

【図6】樹脂被覆層を備える試料容器と樹脂被覆層を備えないカップとを用いたフタル酸エステルの熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析における樹脂被覆層の膜厚とピーク面積との関係を示すグラフ。

【図7】膜厚の異なる樹脂被覆層を備える試料容器と樹脂被覆層を備えないカップとを用いたフタル酸エステルの熱脱着ガスクロマトグラフ質量分析におけるクロマトグラム。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1a,1b…試料容器、 2…カップ、 3…樹脂被覆層、 4…石英管、 12…加熱炉、 14…ガスクロマトグラフ装置、 15…質量分析装置。

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